JPH09202795A - キラルな新規メタロセン化合物とその合成方法及びそれを用いたオレフィンの重合方法 - Google Patents

キラルな新規メタロセン化合物とその合成方法及びそれを用いたオレフィンの重合方法

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JPH09202795A
JPH09202795A JP10086896A JP10086896A JPH09202795A JP H09202795 A JPH09202795 A JP H09202795A JP 10086896 A JP10086896 A JP 10086896A JP 10086896 A JP10086896 A JP 10086896A JP H09202795 A JPH09202795 A JP H09202795A
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高活性で高立体規則性のポリオレフィンを与え
るキラルな新規メタロセン化合物の触媒系でラセミ体と
メソ体の両成分の分離を必要としない合成法を提供す
る。 【解決手段】下記一般式〔1〕で表されるキラルな新規
メタロセン化合物であって、キラルなジオールとトリハ
ロメタンスルホン酸誘導体との反応で得られたキラルな
ジトリフレートに置換インデニルアルカリ金属塩を作用
せしめて一般式〔1〕の前駆体であるキラルなリガンド
に変換せしめ、該リガンドのジアルカリ金属塩とチタニ
ウム、ジルコニウムおよびハフニウムのハロゲン化物ま
たはそのエーテル錯体と反応するキラルな新規メタロセ
ン化合物の合成法および該キラルな新規メタロセン化合
物を用いたオレフィンの重合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はキラルな新規メタロ
セン化合物とその合成方法及びそれを用いたオレフィン
の重合方法に関する。詳しくは、特定の構造のメタロセ
ン化合物と、その合成方法、及びそれを用いてオレフィ
ンを重合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン重合用の均一系触媒として
は、いわゆるメタロセン化合物がよく知られている。通
常のメタロセン化合物を用いてオレフィンを重合する方
法、特にα−オレフィンを立体規則性重合する方法は、
W.Kaminskyらによって報告されて以来(Angew.Chem.,9
7,507(1985))多くの改良がなされている。これらの改
良例としては、シクロペンタジエニル基の水素の幾つか
をアルキル基で置換する方法で得られる重合体の立体規
則性を改良しようとする試みが一般的である(山崎ら、
Chemistry Letters,1853(1989)、特開平4−26830
7号公報等)。
【0003】また、エチレンブリッジしたビスインデニ
ル誘導体をリガンドとするメタロセン化合物によるオレ
フィン重合体の立体規則性を改良しようとする試みが数
多く報告されている(例えば、Organometallics,13,954
(1994)、 J.Organmet.Chem.,288,63(1985)等)が、これ
らのメタロセン化合物でのオレフィンの重合は、活性は
高いが得られたポリオレフィンの立体規則性は充分なも
のではない。さらに、多くの場合、これらのメタロセン
化合物は合成段階で、立体規則性のあるポリオレフィン
を与えるラセミ体だけではなく、アタクチックな重合体
を与えるメソ体を等量混合物として得られる。したがっ
て、これらのメタロセン化合物を用いてオレフィンの立
体規則性重合を行う為には、メソ体の除去が必須とな
り、経済的にも不利益なものとなる。
【0004】また、このラセミ体は2つのジアステレオ
マーの等量混合物であり、実質的に光学活性なメタロセ
ン化合物ではない。一方、メソ体を含まず、かつ、片方
のジアステレオマーのみの光学活性なメタロセン化合物
の合成の試みも行われいる(Burk,M.Jら、Organometall
ics,10,2998(1991))。このキラルなメタロセン化合物
は、オレフィンの重合には応用されていないが、有機合
成の不斉反応に応用され(Halterman,R.L.ら、J.Org.Ch
em.,59,2642(1994))、オレフィンの重合反応のみなら
ず、有機合成化学の分野での応用も期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記方法によれば、多
くの場合、メタロセン化合物は合成段階でラセミ体とメ
ソ体の両成分を生成し、それらの分離し、オレフィンの
重合触媒としてラセミ体を取り出し、また、その幾つか
のメタロセン化合物は、高活性で高立体規則性のポリオ
レフィンを与えるが、さらに高活性で高立体規則性のポ
リオレフィンを与えるキラルな新規メタロセン化合物の
触媒系でラセミ体とメソ体の両成分の分離を必要としな
い合成法の開発が望まれる。またαーオレフィンの重合
においては得られるポリαーオレフィンの立体規則性が
重要であり、そのような触媒の構造について予め予想が
つけば工業的に極めて有用である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決して、高活性で高立体規則性のポリオレフィンを与
えるキラルな新規メタロセン化合物とその合成方法及び
それを用いた重合方法について鋭意検討し本発明を完成
した。
【0007】即ち本発明は、下記一般式〔1〕(化6)
で表されるキラルな新規メタロセン化合物である。
【0008】
【化6】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直鎖状
アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、アリ
ール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ基、環
状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有アルキ
ル基から選ばれ、また、R1とR2及びR3とR4は互いに
異なり、不斉炭素C1とC2の立体配置は、R,S表記で
(R,R)もしくは(S,S)、または(R,R)と
(S,S)の混合物である。R5〜R9はR5とR6、R6
とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Mは
周期表第4族から選ばれた金属であり、Yは2価の炭素
またはケイ素であり、Xはハロゲン、アルキル基または
アニオン配位子から選ばれ、nは0または1であり、m
は1または2の整数である。)
【0009】また、本発明は、下記一般式〔2〕(化
7)で表されるキラルな化合物をトリハロメタンスルホ
ン酸誘導体と反応させて下記一般式〔3〕(化8)のキ
ラルな化合物とし、さらに、下記一般式〔4〕(化9)
の化合物と反応させて下記一般式〔5〕(化10)のキ
ラルな化合物とし、次いで該化合物のジアルカリ金属塩
を一般式MXn(Mは周期表第4族から選ばれた金属で
あり、Xはハロゲンであり、nは3または4の整数であ
る。)または該エーテル錯体と反応させることを特徴と
する請求項1記載のキラルな新規メタロセン化合物の合
成方法である。
【0010】
【化7】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
びR4は水素、直鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、
環状アルキル基、アリール基、直鎖状アルコキシ基、分
岐状アルコキシ基、環状アルコキシ基、アリールオキシ
基、ケイ素含有アルキル基から選ばれ、また、R1とR2
及びR3とR4は互いに異なり、不斉炭素C1とC2の立体
配置は、R,S表記で(R,R)もしくは(S,S)、
または(R,R)と(S,S)の混合物であり、OHは
ヒドロキシ基を表し、Yは2価の炭素またはケイ素であ
り、nは0または1である。)
【0011】
【化8】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
びR4は水素、直鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、
環状アルキル基、アリール基、直鎖状アルコキシ基、分
岐状アルコキシ基、環状アルコキシ基、アリールオキシ
基、ケイ素含有アルキル基から選ばれ、また、R1とR2
及びR3とR4は互いに異なり、不斉炭素C1とC2の立体
配置は、R,S表記で(R,R)もしくは(S,S)、
または(R,R)と(S,S)の混合物であり、Lはト
リハロメタンスルホニル基であり、Yは2価の炭素また
はケイ素であり、nは0または1である。)
【0012】
【化9】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直
鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、
アリール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ
基、環状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有
アルキル基から選ばれ、また、R5〜R9はR5とR6、R
6とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Kは
アルカリ金属から選ばれる。)
【0013】
【化10】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直鎖状
アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、アリ
ール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ基、環
状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有アルキ
ル基から選ばれ、また、R1とR2及びR3とR4は互いに
異なり、不斉炭素C1とC2の立体配置は、R,S表記で
(R,R)もしくは(S,S)、または(R,R)と
(S,S)の混合物である。R5〜R9はR5とR6、R6
とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Yは
2価の炭素またはケイ素であり、nは0また1であ
る。)
【0014】また、本発明は、上記一般式〔1〕で表さ
れるメタロセン化合物を用いてオレフィンを重合するこ
とを特徴とするオレフィンの重合方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、上記一般式
〔1〕、〔2〕、〔3〕及び〔5〕におけるC1とC2
不斉炭素であり、したがって、これらの不斉中心に直接
結合している原子または置換基は全て異なる原子または
置換基である。即ち、一般式〔1〕において不斉中心で
あるC1に直接結合しているR1とR2は異なるものであ
る。同様にC2に結合しているR3とR4も異なるもので
ある。また、一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物
が光学活性を有するためには、不斉炭素C1とC2の立体
配置は、R,S表記で(R,R)もしくは(S,S)、
または(R,R)と(S,S)の混合物である。
【0016】また、本発明において、R1、R2、R3
4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は、水素、炭素
数1〜20の直鎖状アルキル基、炭素数3〜20の分岐
状アルキル基、炭素数3〜20の環状アルキル基、炭素
数6〜20のアリール基、炭素数1〜20の直鎖状アル
コキシ基、炭素数3〜20の分岐状アルコキシ基、炭素
数3〜20の環状アルコキシ基、炭素数6〜20のアリ
ールオキシ基、ケイ素含有アルキル基から選ばれ、例え
ば、直鎖状アルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルまたはヘプチル基等
が挙げられ、分岐状アルキル基としては、イソプロピ
ル、2−メチルプロピル、tert−ブチルまたはネオペン
チル基等が挙げられ、また環状アルキル基としては、シ
クロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、
シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチル
メチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、ノル
ボルニル、ノルボニルメチル、ベンジルまたはメンチル
基が挙げられる。
【0017】アリール基としては、フェニル、トルイ
ル、キシイル、ナフチルまたはアントリル等が挙げられ
る。
【0018】直鎖状アルコキシ基としては、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、ヘキシ
ロキシまたはヘプトキシ基等が挙げられ、分岐状アルコ
キシ基としてはイソプロポキシ、2−メチルプロポキ
シ、 tert −ブトキシまたはネオペンチオキシ基等が挙
げられ、また環状アルコキシ基としては、シクロプロポ
キシ、シクロプロピルメトキシ、シクロブトキシ、シク
ロブチルメトキシ、シクロペントキシ、シクロペンチル
メトキシ、シクロヘキシロキシ、シクロヘキシルメトキ
シ、ノルボニロキシ、ノルボルネンメトキシ、ベンジロ
キシまたはメントキシ基等が挙げられる。
【0019】アリールオキシ基としては、フェノキシ、
トルイロキシ、キシイロキシ、ナフトキシまたはアント
リロキシ基等が挙げられる。
【0020】ケイ素含有アルキル基としては、トリメチ
ルシリル、ジメチルエチルシリル、ジフェニルメチルシ
リル、シクロヘキシルジメチルシリル、ノルボニルジメ
チルシリル、トリフェニルシリルまたは2−(メチルジ
フェニルシリル)エチル基が挙げられる。
【0021】本発明において、上記一般式〔1〕、
〔4〕及び〔5〕におけるR5〜R9はR 5とR6、R6
7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して同
一の環状炭化水素置換基を形成していてもよい。具体的
にはR5とR6、すなわち[gまたはe]−位、R6
7、すなわち[f]−位、R7とR8、すなわち[eま
たはg]−位、またはR8とR9、すなわち[cd]−位
が環状炭化水素置換基で互いに結合されているシクロペ
ンタ−、シクロヘキサ−、シクロヘプタ−、ベンズ−ま
たはナフタ−インデニル基及びそれらの誘導体が挙げら
れる。
【0022】また、上記一般式〔1〕、〔2〕、〔3〕
及び〔5〕におけるYは2価の炭素またはケイ素であ
り、具体的には、メチレン、ジメチルメチレン、ジフェ
ニルメチレン、ジメチルシリレン、ジフェニルシリレン
等が例示される。
【0023】本発明において、上記一般式〔1〕におけ
るMは周期表第4族から選ばれる金属であり、Mとして
はチタニウム、ジルコニウム、ハフニウムが挙げられ
る。また、Xはハロゲン、アルキル基またはアニオン配
位子から選ばれ、ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素から選ばれ、アルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル等の直鎖状アルキル、イソプロピル等
の分岐状アルキルまたはシクロプロピル等の環状アルキ
ル等が挙げられる。また、アニオン配位子としては、ト
リメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリフェ
ニルホスフィンまたはジフェニルメチルホスフィンなど
の有機リン化合物、またはメトキシ、エトキシ、n −ブ
トキシ、sec −ブトキシ、tert−ブトキシ、フェノキ
シ、またはナフトキシなどのアルコキシ基、またはテト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンまたは
1、2−ジメトキシエタンなどのエーテル化合物が挙げ
られる。
【0024】本発明において、上記一般式〔3〕におけ
るLはトリハロメタンスルホニル基であり、トリフルオ
ロメタンスルホニル、トリクロロメタンスルホニル、ま
たはトリブロモメタンスルホニル基が挙げられる。ま
た、上記一般式〔4〕におけるKはアルカリ金属から選
ばれ、特に、リチウム、ナトリウムまたはカリウムが好
ましく用いられる。
【0025】本発明において上記一般式〔2〕で表され
るキラルな化合物を上記一般式〔3〕のキラルな化合物
に変換するために用いられるトリハロメタンスルホン酸
誘導体としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、トリフルオ
ロメタンスルホニルクロリド、トリクロロメタンスルホ
ン酸、トリクロロメタンスルホン酸無水物、トリクロロ
メタンスルホニルクロリド、トリブロモメタンスルホン
酸、トリブロモメタンスルホン酸無水物またはトリブロ
モメタンスルホニルブロミド等が挙げられる。特に、好
ましくはトリハロメタンスルホン酸無水物が用いられ
る。
【0026】上記一般式〔2〕で表されるキラルな化合
物であるジオールとトリハロメタンスルホン酸誘導体と
の反応において、1モルの該ジオールに対して2モル以
上のトリハロメタンスルホン酸誘導体を加え、ルイス塩
基の共存下で上記一般式〔3〕のキラルな化合物に変換
する。用いられるルイス塩基としては、特に、アミン類
及びピリジン類が好ましく、トリハロメタンスルホン酸
誘導体に対して該ルイス塩基は0.5〜5当量の範囲で用
いられ、特に、好ましくは1〜3当量の共存下で反応を
行う。使用されるアミン類及びピリジン類としては、例
えば、トリエチルアミン、アニリン、ピリジン、ルチジ
ン等が挙げられる。また、この反応は、無溶媒または反
応に不活性な有機溶媒中で行なわれ、反応温度は−90
〜100℃の範囲で行われる。有機溶媒としては脂肪族
炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素及びエ
ーテルが好ましく用いられる。
【0027】次いで、上記の反応で得られた上記一般式
〔3〕のキラルな化合物と上記一般式〔4〕の化合物と
の反応において、一般式〔3〕の化合物に対して2当量
の一般式〔4〕の化合物を反応させ、上記一般式〔5〕
のキラルな化合物に変換する。この反応は、無溶媒また
は反応に不活性な有機溶媒中で行なわれ、反応温度は−
90〜100℃の範囲で行われる。有機溶媒としては脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素及びエーテルが好まし
く、特に、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
オキサンまたは1,2−ジメトキシエタンが用いられ
る。
【0028】また、上記の反応で得られた上記一般式
〔5〕のキラルな化合物のジアルカリ金属塩におけるア
ルカリ金属としては、特に、リチウム、ナトリウムまた
はカリウムが好ましく用いられ、一般式〔5〕の化合物
に、例えば、メチルリチウムおよびブチルリチウム等の
有機リチウム化合物、ナトリウムおよび水素化ナトリウ
ム等のナトリウム金属またはその水素化化合物、カリウ
ムおよび水素化カリウムなどのカリウム金属またはその
水素化化合物を脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素及びエ
ーテル等の有機溶媒中で接触させることで一般式〔5〕
の化合物のジアルカリ金属塩を得ることができる。
【0029】本発明において一般式〔5〕のキラルな化
合物のジアルカリ金属塩と反応させる一般式MXn(M
は周期表第4族から選ばれた金属であり、Xはハロゲン
であり、nは3または4の整数である。)または該エー
テル錯体としては、チタニウムの三または四フッ化物、
塩化物、臭化物及びヨウ化物、ジルコニウムの四フッ化
物、塩化物、臭化物及びヨウ化物、及びハフニウムの四
フッ化物、塩化物、臭化物及びヨウ化物またはそれらの
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサンま
たは1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル化合物と
の錯体が挙げられる。また、一般式〔5〕の化合物のジ
アルカリ金属塩と一般式MXnまたは該エーテル錯体と
の反応において、該ジアルカリ金属塩と一般式MXnま
たは該エーテル錯体とは等モル反応で有機溶媒中、反応
温度が−90℃〜室温の範囲で行われる。有機溶媒とし
ては脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化
水素及びエーテルが用いられ、特に、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、ジオキサンまたは1,2−ジメ
トキシエタン等が好ましく用いられる。
【0030】本発明において、上記の合成法によって得
られる上記一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物は
キラルな錯体であり、該錯体の合成でメソ体は生成され
ず、選択的にラセミ体が得られる。
【0031】また、本発明においてのキラルな錯体にお
いて好ましくは、上記一般式〔1〕で表された構造であ
って、しかも分子力学法で計算されたαーオレフィンが
re−配位した場合とsi−配位した場合の立体反発エ
ネルギーの差が4.0kcal/mol以上であること
である。この分子力場を用いた計算方法としては市販の
ソフトを用いて行われ、具体的には分子設計支援ソフ
ト:Cerius2内臓のUNIVERSAL FOR
CE FIELDを用いて行われる。具体的手法として
は例えば田中による講演(第4回精密重合フォーラム討
論会、2.遷移金属錯体重合におけるコンピュータ・シ
ミュレーション)や浅沼の報告(日本ゴム協会誌、第6
9巻、163頁(1996))が詳しい。
【0032】以下に本発明における上記メタロセン化合
物の具体例を示すが、上述のような光学活性でキラルな
メタロセン化合物であれば、特に、これに限定されるも
のではない。(1R,2R)もしくは(1S,2S)−
1,2−ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス(イン
デニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2
R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もし
くは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル
−1,2−ビス(2´−メチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1,2−ジイソプロピルエチレンジイル−1,2
−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは
該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1
R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジイソプ
ロピルエチレンジイル−1,2−ビス(2´−メチルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,
2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)も
しくは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレンジイ
ル−1、2−ビス(3´−メチルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス
(4´−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロ
リドあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混
合物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2
−ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス(4´,7´
−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド
あるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合
物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−
ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス(5´,6´−
ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリドあ
るいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、
(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメ
チルエチレンジイル−1,2−ビス(2´−メチル−4
´−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド
あるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合
物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−
ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス(4´−シクロ
ヘキシルインデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは
該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1
R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメチル
エチレンジイル−1,2−ビス(2´−メチル−4´−
シクロヘキシルインデニル)ジルコニウムジクロリドあ
るいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、
(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメ
チルエチレンジイル−1,2−ビス(4´−フェニルイ
ンデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,
2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)も
しくは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイ
ル−1,2−ビス(4´,7´−ジフェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2R)
と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−
1,2−ビス(2´−メチル−4´−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2R)
と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−
1,2−ビス(4´−ナフチルインデニル)ジルコニウ
ムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス
(2´−メチル−4´−ナフチルインデニル)ジルコニ
ウムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス
(5´−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド
あるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合
物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−
ジメチルエチレンジイル−1,2−ビス(4´−メトキ
シインデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1
R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2
R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレ
ンジイル−1,2−ビス(4´−イソプロポキシインデ
ニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2
R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もし
くは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル
−1,2−ビス(2´−メチル−4´−イソプロポキシ
インデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1
R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2
R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレ
ンジイル−1,2−ビス(5´,6´−ジメトキシイン
デニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2
R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もし
くは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレンジイル
−1、2−ビス(ベンズ[e]インデニル)ジルコニウ
ムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1、2−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス
(2´−メチルベンズ[e]インデニル)ジルコニウム
ジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)
錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−
1、2−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス(3´
−メチルベンズ[e]インデニル)ジルコニウムジクロ
リドあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混
合物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1、2
−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス(ベンズ
[f]インデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該
(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,
2R)もしくは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチ
レンジイル−1、2−ビス(2´−メチルベンズ[f]
インデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1
R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2
R)もしくは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレ
ンジイル−1、2−ビス(3´−メチルベンズ[f]イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,
2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)も
しくは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレンジイ
ル−1、2−ビス(シクロペンタ[cd]インデニル)
ジルコニウムジクロリドあるいは該(1R,2R)と
(1S,2S)錯体混合物 ;(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−
1,2−ビス(2´−メチル−4´−イソプロピルイン
デニル)ジルコニウムジメチルあるいは該(1R,2
R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もし
くは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル
−1,2−ビス(4´,7´−ジイソプロピルインデニ
ル)ジルコニウムジメチルあるいは該(1R,2R)と
(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−
1,2−ビス(2´−メチル−4´−フェニルインデニ
ル)ジルコニウムジメチルあるいは該(1R,2R)と
(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレンジイル−
1,2−ビス(2´−メチル−4´−ナフチルインデニ
ル)ジルコニウムジメチルあるいは該(1R,2R)と
(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは
(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレンジイル−
1、2−ビス(ベンズ[e]インデニル)ジルコニウム
ジメチルあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯
体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−
1、2−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス(2´
−メチルベンズ[e]インデニル)ジルコニウムジメチ
ルあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合
物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1、2−
ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス(3´−メチル
ベンズ[e]インデニル)ジルコニウムジメチルあるい
は該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物 ;
(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメ
チルエチレンジイル−1,2−ビス(2´−メチル−4
´−イソプロピルインデニル)チタニウムジメチルある
いは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、
(1R,2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメ
チルエチレンジイル−1,2−ビス(4´,7´−ジイ
ソプロピルインデニル)チタニウムジメチルあるいは該
(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,
2R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチ
レンジイル−1,2−ビス(2´−メチル−4´−フェ
ニルインデニル)ジルコニウムジメチルあるいは該(1
R,2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2
R)もしくは(1S,2S)−1,2−ジメチルエチレ
ンジイル−1,2−ビス(2´−メチル−4´−ナフチ
ルインデニル)チタニウムジメチルあるいは該(1R,
2R)と(1S,2S)錯体混合物、(1R,2R)も
しくは(1S,2S)−1、2−ジメチルエチレンジイ
ル−1、2−ビス(ベンズ[e]インデニル)チタニウ
ムジクロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2
S)錯体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2
S)−1、2−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス
(2´−メチルベンズ[e]インデニル)チタニウムジ
クロリドあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯
体混合物、(1R,2R)もしくは(1S,2S)−
1、2−ジメチルエチレンジイル−1、2−ビス(3´
−メチルベンズ[e]インデニル)チタニウムジクロリ
ドあるいは該(1R,2R)と(1S,2S)錯体混合
物 ;(1R,3R)もしくは(1S,3S)−1,3
−ジメチルプロピレンジイル−1,3−ビス(2´−メ
チル−4´−イソプロピルインデニル)ハフニウムジク
ロリドあるいは該(1R,3R)及び(1S,3S)錯
体混合物、(1R,3R)もしくは(1S,3S)−
1,3−ジメチルプロピレンジイル−1,3−ビス(4
´,7´−ジイソプロピルインデニル)ハフニウムジク
ロリドあるいは該(1R,3R)と(1S,3S)錯体
混合物、(1R,3R)もしくは(1S,3S)−1,
3−ジメチルプロピレンジイル−1,3−ビス(2´−
メチル−4´−フェニルインデニル)ハフニウムジクロ
リドあるいは該(1R,3R)と(1S,3S)錯体混
合物、(1R,3R)もしくは(1S,3S)−1,3
−ジメチルプロピレンジイル−1,3−ビス(2´−メ
チル−4´−ナフチルインデニル)ハフニウムジクロリ
ドあるいは該(1R,3R)と(1S,3S)錯体混合
物、(1R,3R)もしくは(1S,3S)−1、3−
ジメチルプロピレンジイル−1、3−ビス(ベンズ
[e]インデニル)ハフニウムジクロリドあるいは該
(1R,3R)と(1S,3S)錯体混合物、(1R,
3R)もしくは(1S,3S)−1、3−ジメチルプロ
ピレンジイル−1、3−ビス(2´−メチルベンズ
[e]インデニル)ハフニウムジクロリドあるいは該
(1R,3R)と(1S,3S)錯体混合物、(1R,
3R)もしくは(1S,3S)−1、3−ジメチルプロ
ピレンジイル−1、3−ビス(3´−メチルベンズ
[e]インデニル)ハフニウムジクロリドあるいは該
(1R,3R)と(1S,3S)錯体混合物などが挙げ
られる。
【0033】本発明において、上記メタロセン化合物を
用いて重合するオレフィンとしては炭素数2〜20のα
−オレフィン(エチレンも含む)、好ましくは炭素数2
〜10のα−オレフィンである。具体的には、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテ
ン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘ
キセン、ビニルシクロヘキサン、スチレン等が挙げら
る。また、さらにブタジエン、1,4−ペンタジエン、
1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン等の炭素
数4〜20のジエン、あるいは、ジシクロペンタジエ
ン、ノルボルネン、メチルノルボルネン、テトラシクロ
ドデセン、メチルテトラシクロドデセン等の環状オレフ
ィン、あるいは、アリルトリメチルシラン、ビニルトリ
メチルシラン等のケイ素含有オレフィン等が挙げられ
る。また、これらのオレフィンは単独で重合しても、2
種類以上の組み合わせで重合してもよい。
【0034】本発明において、上記メタロセン化合物を
用いるオレフィンの重合に併用するアルミノキサンとし
ては下記一般式〔6〕(化11)、
【0035】
【化11】
【0036】または、一般式〔7〕(化12)で表され
る化合物が用いられる。
【0037】
【化12】 (式中R11は同じでも異なってもよく、炭素数1〜6の
アルキル基、6〜18のアリール基、または水素であ
り、pは2〜50、好ましくは10〜35の整数であ
る。)
【0038】上記一般式〔6〕及び〔7〕で表されるア
ルミノキサンの上記メタロセン化合物に対する使用割合
としてはアルミニウム/メタロセンとして1〜1000
0モル倍であるのが一般的である。上記アルミノキサン
を使用するに際し、炭素数1〜20の有機アルニミウム
化合物を併用することも可能であり、この場合はアルミ
ノキサンは比較的少量で良好な性能が得られる。このよ
うな有機アルミニウム化合物としては、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアル
ミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリn−ブ
チルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ
sec−ブチルアルミニウム;ジメチルアルミニウムクロ
リド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジプロピルアル
ミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリ
ド、ジn−ブチルアルミニウムクロリド、ジイソブチル
アルミニウムクロリド、ジsec−ブチルアルミニウムク
ロリド等が挙げられる。
【0039】本発明において、上記メタロセン化合物を
用いてオレフィンの重合する際、併用される該メタロセ
ン化合物をカチオン性化合物に変換し、安定な対アニオ
ン種を生成するイオン性化合物と有機アルミニウム化合
物において、イオン性化合物としては、具体例として、
トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート、フェロセニウムテトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアンモ
ニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、トリn−ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、トリエチルアンモニウムテ
トラテトラキス(フェニル)ボレート、トリn−ブチル
アンモニウムテトラ(フェニル)ボレートなどのカルベ
ニウムボラン、メタラボラン、アンモニウムボラン等が
挙げられ、例えば、特開表1−501950号公報、同
1−502036号公報などに例示されている。また、
これらのイオン性化合物のメタロセン化合物に対する使
用割合としてはイオン性化合物/メタロセンとして0.
1〜10モル倍である。また、有機アルミニウム化合物
としては、炭素数1〜20の有機アルニミウム化合物が
併用され、例えば、トリメチルアルミニウム、トリエチ
ルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソ
プロピルアルミニウム、トリn−ブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリsec−ブチルアルミ
ニウム;ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチルアル
ミニウムクロリド、ジプロピルアルミニウムクロリド、
ジイソプロピルアルミニウムクロリド、ジn−ブチルア
ルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリ
ド、ジsec−ブチルアルミニウムクロリド等が挙げられ
る。また、これらの有機アルミニウム化合物のメタロセ
ン化合物に対する使用割合としては有機アルミニウム化
合物/メタロセンとして1〜10000モル倍である。
【0040】本発明において重合は、通常の溶媒重合法
の他に塊状重合法、気相重合法で行うことも可能であ
り、重合温度としては、通常−100〜200℃、好ま
しくは−20〜100℃である。重合圧力としては特に
制限はなく、常圧〜50kgf/cm 2である。
【0041】
【実施例】以下に実施例を示しさらに本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。
【0042】また、本発明において光学純度(ee)、分
子量分布指数(PDI)、極限粘度([η])及びポリマ
ーの立体規則性(mmmm)は以下の方法で測定した。 ・光学純度(ee):ee=[(R,R)-(S,S)]x100/[(R,R)+(S,
S)];以下の条件でのガスクロマトグラフィによる分析
を面積積分法で算出した。測定装置:島津製作所GC−
9A、カラム:Chromopack CP-Cyclodextrin−β-2,3,6
-M-19 Columm (L=50m, I.D.=0.25 mm)、カラム温度:1
10℃、インジェクション温度:250℃、キャリアガ
ス:窒素 ・分子量分布指数(PDI):PDI=Mw/Mn;ゲルパーミッシ
ョンクロマトグラフィによって数平均分子量(Mn)及び
重量平均分子量(Mw)を以下の条件で測定した。測定装
置:ウォーターズ 150CVplus、カラム:Shodex G
PC AD-80M/S(排他限界:2 ×107)、移動相:トリクロ
ロベンゼン、カラム温度:135℃、測定流量:1.0 ml
/min.、試料濃度: 0.2 wt/vol%、インジェクター容
量:0.200 ml、検出器:示差屈折計及びビスコメータ、
標準サンプル:ポリスチレンスタンダード ・極限粘度([η]):135 ℃テトラリン中で粘度を測
定し、dl/gで表される。ポリマーの立体規則性(mmm
m):13C−NMRスペクトルによるポリマー側鎖メチ
ル基に基づく立体規則性を示すペンタッド分率測定装
置:JEOL JNM−EX270、ソルベント:トリ
クロロベンゼン/重水素化ベンゼン混合液、測定温度:
125℃、試料濃度:100mg/ml
【0043】実施例1 〔(1R,2R)−1,2−ジメチルエチレンジイルビ
ス(2´−メチルベンズ[e]インデニル)ジルコニウ
ムジクロライドの合成〕 (1)(2R,3R)−2,3−ブチルジ(トリフレー
ト) トリフルオロメタンスルホン酸無水物(18.80 g、67 mm
ol)を(2R,3R)−2,3−ブタンジオール(ee=9
9.0 %)(3.00 g、33 mmol)とピリジン(5.25g、66 mm
ol)のジクロロメタン(100 ml)溶液に氷冷下で加え、
1時間撹拌した。さらに、水を加え、有機相を分離し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ヘキサンで得られた生
成物をシリカゲルカラムに通し、濃縮、蒸留し、無色の
液体(5.31 g, 43℃/3 mmHg)を得た。分析値を以下に
示す。
【0044】1H−NMR(90 MHz, CDCl3, TMS基準)
δ;5.06 (dq, 2H), 1.61 (d, 6H)GC;Retention Tim
e = 24.6 min.:(R,R)体、27.3 min.:(S,S)体;ee=99%
【0045】(2)(2R,3R)−2,3−ビス(2
−メチルベンズ[e]インデニル)ブタン 窒素雰囲気下で(2−メチルベンズ[e]インデニル)
リチウム(4.2 g、22.5 mmol)のテトラヒドロフラン
(以下、THFと略記)(50 ml)の溶液に(2R,3
R)−2,3−ブチルジ(トリフレート)(3.46 g、9.
8 mmol)のTHF(10 ml)の溶液を−78℃で滴下
し、室温で一昼夜撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水
溶液を加え、有機相を分離し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、濃縮しオレンジ色のオイルを得た。次いで、こ
れをヘキサン/酢酸エチルでシリカゲルカラムに通し、
溶媒を除去し、黄色の固体を得た。さらに、ベンゼンか
ら再結晶し、無色の結晶(0.50 g)を得た。分析値を以
下に示す。1 H−NMR(90 MHz, CDCl3, TMS基準)δ;7.71 - 7.
85 (m, 8H), 7.24 - 7.45 (m, 4H), 3.59 (q, 2H), 3.2
6 (d, 4H), 1.59 (d, 6H), 1.58 (s, 6H)元素分析;計
算値 C:92.71 ,H:7.29、分析値 C:92.64 ,H:7.35
【0046】(3)(1R,2R)−1、2−ジメチル
エチレンジイル−1、2−ビス(2´−メチルベンズ
[e]インデニル)ジルコニウムジクロライド 窒素雰囲気下で上記の方法で得た(2R,3R)−2,
3−ビス(2−メチルベンズ[e]インデニル)ブタン
(310 mg, 0.74 mmol)のTHF(20 ml)溶液を過剰の
水素化カリウム(95 mg, 2.4 mmol)のTHF(30 ml)
懸濁液に0℃で滴下し、室温で一昼夜撹拌した後、この
懸濁液をセライト濾過した。この濾液を四塩化ジルコニ
ウム(280 mg, 0.74 mmol)のTHF(30 ml)懸濁液に
室温で滴下し、室温で一昼夜撹拌した。溶媒を除去した
後、得られた黄色固体をトルエンでソックスレー抽出
し、トルエンを濃縮して黄色の固体(200 mg)を得た。
分析値を以下に示す。1 H−NMR(90 MHz, CDCl3, TMS基準)δ;7.67 - 7.
86 (m, 4H), 7.35 - 7.58 (m, 6H), 7.00 - 7.29 (m 4
H), 3.48 (q, 2H), 1.26 (s, 6H), 1.24 (d, 6H) 元素分析;計算値 C:66.88 ,H:4.91、分析値 C:66.97 ,
H:4.98
【0047】実施例2 〔立体反発エネルギーの計算〕実施例1で合成されたメ
タロセン化合物にプロピレンが配位した構造を、分子設
計支援ソフト:Cerius2に内蔵されているUNI
VERSAL FORCE FIELDのパラメータを
用い、最適化した。メタロセン化合物の中心金属に結合
するポリマー鎖のモデルをイソブチル基として、プロピ
レンがメタロセン化合物にre−配位した場合とsi−
配位した場合の立体反発エネルギー差を見積もった。r
e−配位した場合とsi−配位した場合の立体反発エネ
ルギー差は、4.27kcal/molであった。
【0048】実施例3 〔プロピレンの重合〕十分に窒素置換した2lのオート
クレーブに、1lの乾燥トルエンを仕込み、次いでプロ
ピレン置換した後に、アルミニウム換算で 8.8 mmol の
メチルアルミノキサン(東ソーアグゾ(株)製)を仕込
み、20℃で3Kg-G/cm2-Gにプロピレンを仕込んだ後、
実施例1で得られた黄色固体 2.5 mg (0.00435 mmol)の
トルエン溶液をプロピレン圧入し、定圧、20℃で1時
間重合した。重合後、プロピレンを脱気し、溶媒をろ過
によって除去し、ヘプタンで洗浄した後、真空下80
℃、6時間乾燥した。得られたポリマーは142gであり、
重合活性は 32640kg/モルZr、[η]= 3.17 dl/g 、Mw
=792000、PDI=1.90、mmmm=0.973 であった。
【0049】比較例1 メタロセン化合物を1、2−エチレンビス(インデニ
ル)ジルコニウムジクロリドとした以外は実施例1と同
様にして、プロピレンがメタロセン化合物にre−配位
した場合とsi−配位した場合の立体反発エネルギー差
を見積もった。re−配位した場合とsi−配位した場
合の立体反発エネルギー差は、3.92kcal/mo
lであった。
【0050】十分に窒素置換した1リットルのオートク
レーブに、500mlの乾燥トルエンを仕込み、次いで
プロピレン置換した後に、アルミニウム換算で0.55
mmolのメチルアルミノキサン(東ソーアグゾ(株)
製)を仕込み、20℃で5kg/cm2−Gにプロピレ
ンを仕込んだ後、1、2−エチレンビス(インデニル)
ジルコニウムジクロリド0.11mg(0.00026
mmol)のトルエン溶液をプロピレン圧入し、定圧、
26℃で2時間重合した。重合後、プロピレンを脱気
し、溶媒をろ過によって除去し、ヘプタンで洗浄した
後、真空下80℃、6時間乾燥した。得られたポリマー
は34.8gであり、〔η〕=0.67dl/g、mm
mm=0.804、Tm=135℃、Tc=100℃で
あった。
【0051】
【発明の効果】本発明の方法を実施することによりオレ
フィンの高立体規則性重合体を収率良く製造することが
可能であり、工業的に極めて価値がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅沼 正 大阪府高石市高砂1丁目6番地 三井東圧 化学株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔1〕(化1)で表されるキラ
    ルな新規メタロセン化合物。 【化1】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
    4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直鎖状
    アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、アリ
    ール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ基、環
    状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有アルキ
    ル基から選ばれ、また、R1とR2及びR3とR4は互いに
    異なり、不斉炭素C1とC2の立体配置は、R,S表記で
    (R,R)もしくは(S,S)、または(R,R)と
    (S,S)の混合物である。R5〜R9はR5とR6、R6
    とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
    同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Mは
    周期表第4族から選ばれた金属であり、Yは2価の炭素
    またはケイ素であり、Xはハロゲン、アルキル基または
    アニオン配位子から選ばれ、nは0または1であり、m
    は1または2の整数である。)
  2. 【請求項2】下記一般式〔2〕(化2)で表されるキラ
    ルな化合物をトリハロメタンスルホン酸誘導体と反応さ
    せて下記一般式〔3〕(化3)のキラルな化合物とし、
    さらに、下記一般式〔4〕(化4)の化合物と反応させ
    て下記一般式〔5〕(化5)のキラルな化合物とし、次
    いで該化合物のジアルカリ金属塩を一般式MXn(Mは
    周期表第4族から選ばれた金属であり、Xはハロゲンで
    あり、nは3または4の整数である。)または該エーテ
    ル錯体と反応させることを特徴とする請求項1記載のキ
    ラルな新規メタロセン化合物の合成方法。 【化2】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
    びR4は水素、直鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、
    環状アルキル基、アリール基、直鎖状アルコキシ基、分
    岐状アルコキシ基、環状アルコキシ基、アリールオキシ
    基、ケイ素含有アルキル基から選ばれ、また、R1とR2
    及びR3とR4は互いに異なり、不斉炭素C1とC2の立体
    配置は、R,S表記で(R,R)もしくは(S,S)、
    または(R,R)と(S,S)の混合物であり、OHは
    ヒドロキシ基を表し、Yは2価の炭素またはケイ素であ
    り、nは0または1である。) 【化3】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
    びR4は水素、直鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、
    環状アルキル基、アリール基、直鎖状アルコキシ基、分
    岐状アルコキシ基、環状アルコキシ基、アリールオキシ
    基、ケイ素含有アルキル基から選ばれ、また、R1とR2
    及びR3とR4は互いに異なり、不斉炭素C1とC2の立体
    配置は、R,S表記で(R,R)もしくは(S,S)、
    または(R,R)と(S,S)の混合物であり、Lはト
    リハロメタンスルホニル基であり、Yは2価の炭素また
    はケイ素であり、nは0または1である。) 【化4】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直
    鎖状アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、
    アリール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ
    基、環状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有
    アルキル基から選ばれ、また、R5〜R9はR5とR6、R
    6とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
    同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Kは
    アルカリ金属から選ばれる。) 【化5】 (式中、C1とC2は不斉炭素を表し、R1、R2、R3
    4、R5、R6、R7、R8、R9及びR10は水素、直鎖状
    アルキル基、分岐状アルキル基、環状アルキル基、アリ
    ール基、直鎖状アルコキシ基、分岐状アルコキシ基、環
    状アルコキシ基、アリールオキシ基、ケイ素含有アルキ
    ル基から選ばれ、また、R1とR2及びR3とR4は互いに
    異なり、不斉炭素C1とC2の立体配置は、R,S表記で
    (R,R)もしくは(S,S)、または(R,R)と
    (S,S)の混合物である。R5〜R9はR5とR6、R6
    とR7、R7とR8またはR8とR9が互いに直接結合して
    同一の環状炭化水素置換基を形成していてもよく、Yは
    2価の炭素またはケイ素であり、nは0または1であ
    る。)
  3. 【請求項3】一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物
    であって、分子力学法で計算されたαーオレフィンがr
    e−配位した場合とsi−配位した場合の立体反発エネ
    ルギーの差が4.0kcal/mol以上であることを
    特徴とする新規メタロセン化合物。
  4. 【請求項4】一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物
    を用いてオレフィンを重合することを特徴とするオレフ
    ィンの重合方法。
  5. 【請求項5】一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物
    とアルミノキサンを併用する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】一般式〔1〕で表されるメタロセン化合物
    と該化合物をカチオン性化合物に変換し安定な対アニオ
    ン種を生成するイオン性化合物と有機アルミニウム化合
    物を併用する請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】R1、R4とR10がメチル、R2、R3とR9
    が水素、Mがジルコニウム、Xが塩素、nが0、mが2
    であり、R5とR6が同一の環を形成しているベンズ及び
    7とR8が水素、またはR5とR6が水素及びR7とR8
    同一の環を形成しているベンズである請求項1に記載の
    メタロセン化合物。
  8. 【請求項8】請求項7記載のメタロセン化合物とアルミ
    ノキサンを併用する請求項4に記載の方法。
  9. 【請求項9】請求項7記載のメタロセン化合物と該化合
    物をカチオン性化合物に変換し安定な対アニオン種を生
    成するイオン性化合物と有機アルミニウム化合物を併用
    する請求項4に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11335415A (ja) * 1998-05-27 1999-12-07 Mitsubishi Chemical Corp ポリプロピレン樹脂
JP2004507553A (ja) * 2000-08-29 2004-03-11 バーゼル、ポリオレフィン、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツング アルキル架橋の配位子系及び遷移金属化合物の製造方法
JP4758650B2 (ja) * 2002-12-04 2011-08-31 バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー 1−ブテンポリマーの製造方法
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