JPH10120527A - 化粧用シート - Google Patents

化粧用シート

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JPH10120527A
JPH10120527A JP28215896A JP28215896A JPH10120527A JP H10120527 A JPH10120527 A JP H10120527A JP 28215896 A JP28215896 A JP 28215896A JP 28215896 A JP28215896 A JP 28215896A JP H10120527 A JPH10120527 A JP H10120527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
cosmetic
skin
cosmetic sheet
present
Prior art date
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Pending
Application number
JP28215896A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yamazaki
誠司 山▲崎▼
Teruo Horizumi
輝男 堀住
Keiko Suzuki
敬子 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 親水性で、かつ硬さが5000〜100
000gf/mm2 である化粧用シート。 【効果】 皮膚に対する密着性が高く、かつ違和感がな
く、しかも皮膚から均一に剥離できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚に対する密着
性が高く、かつ違和感がなく、しかも皮膚から均一に剥
離することができる化粧用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シート状化粧料としては、保湿や
美白効果を有する化粧料をシートに塗布した後皮膚に付
着させるものや、化粧料をシートに含浸させたものなど
が知られている。これらの化粧料に用いられるシート
は、有効成分の浸透を促進して効果を向上させたり、シ
ートから可溶性の水溶性高分子を溶出させて皮膚に付着
して皮膚平滑性を向上させる等の効果を期待して使用さ
れている。そして、これらのシートの材料としては、主
に不織布が用いられており、その他に天然高分子のもの
として、コラーゲン(特開昭63−162610号)や
アルギン酸(特開平3−223213号)の凍結乾燥物
シートや、プルランシートが知られている。
【0003】しかしながら、不織布は、シートが厚いた
め、使用感上違和感が大きく、また皮膚への密着感が弱
いという問題があった。また、コラーゲンやアルギン酸
の凍結乾燥物シートは、化粧水等への溶解性が高いた
め、化粧料への保型性が小さく、しかも皮膚上にシート
成分が多量に残留するため、感触的にべたつく等の問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、皮膚に対する密着性が高く、かつ違和感がなく、し
かも化粧料に対する保型性が大きく、皮膚から均一に剥
離することができる化粧用シートを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、親水性で、かつ特定
の硬さのシートが、皮膚に対する密着性が高く、かつ違
和感がなく、しかも皮膚から均一に剥離できることを見
出し、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は親水性で、かつ硬さが
5000〜100000gf/mm2 である化粧用シートを
提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の化粧用シートは、親水性
であることが必要である。ここで、親水性とは、シート
に水をふれさせたときに、水にぬれる性質を有すること
をいう。
【0008】このような親水性シートは、例えば造膜性
を有する水溶性高分子、水溶性オリゴマー等から通常の
方法に従って製造することができる。水溶性高分子とし
ては、天然又は合成のいずれでも良く、ヒドロキシル
基、エチレンオキサイド基又はアミド基等を有するポリ
マーが挙げられ、特にヒドロキシル基を有するポリマー
が好ましい。ヒドロキシル基を有するポリマーとして
は、多糖類、蛋白質等の天然高分子や合成高分子が挙げ
られ、具体的には、多糖類としては、セルロース系とし
て、カチオン化セルロース、カルボメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、デンプン、イオン化デン
プン誘導体、デンプンと合成高分子のブロック重合体、
ヒアルロン酸、カラギーナン、キサンタンガム、キチ
ン、キトサン、プルラン、チューベロースポリサッカラ
イド、アルギン酸等が;蛋白質としては、ケラチン、ア
ルブミン、コラーゲン等が;合成高分子としては、ポリ
ビニルアルコール類及びその誘導体、変性シリコーン
類、各種ラテックス類等が挙げられる。これらのうち、
デンプン、デンプン誘導体、プルラン、コラーゲン、ア
ルギン酸、ポリビニルアルコール類が好ましく、特にデ
ンプン、デンプン誘導体が好ましい。また、デンプンか
ら得られるシートとして、オブラート等を使用すること
もできる。
【0009】本発明の化粧用シートは、硬さが5000
〜100000gf/mm2 、好ましくは10000〜90
000gf/mm2 、特に好ましくは15000〜8000
0gf/mm2 である。この硬さが5000gf/mm2 未満で
は皮膚から均一に剥離することができず破れてしまい、
100000gf/mm2 を超えると皮膚への密着性が弱く
違和感が大きい。なお、本発明において、シートの硬さ
は引っぱり強度であり、JIS K 7113に従って
測定した。
【0010】本発明の化粧用シートは、厚さが5〜50
0μm であるのが好ましく、特に5〜200μm である
と、皮膚にはったときの違和感がより少なく好ましい。
また、化粧用シートの形状は特に制限されず、例えば皮
膚接着性を上げるために、それぞれの塗布部位の形状に
類似したもの、例えば顔全体に張り付ける場合には、
目、鼻、口に対応した部分に穴のあいた形状のもの、目
の下に張り付ける場合には雲状の形状のものなどにする
ことができる。
【0011】本発明の化粧用シートは、例えば化粧料を
皮膚に塗布した後、当該塗布部位に張り付けることによ
り使用することができる。また、化粧料をシートに塗布
した後に皮膚に張り付けたり、化粧料をシートに含浸さ
せて使用することもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明の化粧用シートは、皮膚に対する
密着性が高く、かつ違和感がなく、しかも化粧料に対す
る保型性が大きく、皮膚から均一に剥離することができ
るものである。また、化粧料と併用したときには、化粧
料の有効成分の皮膚への浸透を促進する効果にも優れた
ものである。
【0013】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0014】実施例1 表1に示す化粧用シートについて、皮膚付着感及び膜剥
がれ性を評価した。結果を表1に示す。なお、膜強度
は、オリエンティック社製テンシロンUCT−100W
を用い、25℃、65%RHでの破断強度の測定により
求めた。
【0015】(評価方法) (1)皮膚付着感:市販美容液0.3mlを全顔に塗布し
た後にシートを張り付け、塗布から乾燥までの皮膚付着
感を専門パネラー10名で評価した。 ○;7名以上が違和感がなく、皮膚付着感が高いと応え
た。 △;4〜6名が違和感がなく、皮膚付着感が高いと応え
た。 ×;3名以下が違和感がなく、皮膚付着感が高いと応え
た。
【0016】(2)膜剥がれ性:(1)の皮膚付着感を
評価した後、張り付けたシートを剥離し、そのときの膜
剥がれ性を評価した。 ○;膜が破れることなく剥がれた。 △;膜に穴などがあくことはあるが、剥がれた。 ×;膜が破れて剥がすことができなかった。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果から明らかなように、本発明の
化粧用シート(シートB及びC)は、皮膚付着感及び膜
剥がれ性ともに良好であった。
【0019】実施例2 市販美容液と化粧用シートを組合せて使用したときの、
皮膚水分量及び皮膚の状態を評価した。すなわち、市販
美容液0.3mlを全顔に塗布した後に本発明シート(実
施例1のシートB)又は比較シート(不織布、膜強度1
50000gf/mm2 、厚さ3mm)を張り付け、15分間
放置した後、剥離した。測定は、20℃、15%RHの
冬場の乾燥した条件で行い、水分量は、スキコン−20
0(IBS社製)を用いて、美容液を基準として、相対
値で示した。また、皮膚(キメ)の状態は、皮膚を顕微
鏡で拡大して観察し、専門家による目視判定を行い、塗
布前の皮膚とキメの整い具合を比較して、キメが改善し
た場合を○、やや改善した場合を△、変化しなかった場
合を×で示した。結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2の結果より、本発明の化粧用シートを
併用した場合には、美容液の効果の向上が認められた。
【0022】実施例3 市販美容液と化粧用シートを組合せて使用したときの、
水溶性成分(アミノ酸)の浸透促進効果を評価した。す
なわち、市販美容液にアミノ酸を添加し、これを豚皮皮
膚に塗布した後に、本発明シート(実施例1のシート
C)又は比較シート(不織布、膜強度150000gf/
mm2 、厚さ3mm)を張り付けた。18時間後、豚皮に浸
透したアミノ酸量を測定し、美容液のみの場合の浸透量
を1としたときの相対値で示した。結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】表3の結果より、本発明の化粧用シートを
併用した場合には、浸透促進効果が高められていた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性で、かつ硬さが5000〜100
    000gf/mm2 である化粧用シート。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシル基、エチレンオキサイド基
    又はアミド基を有するポリマーを含有する請求項1記載
    の化粧用シート。
  3. 【請求項3】 ポリマーが、デンプン又はその誘導体で
    ある請求項2記載の化粧用シート。
  4. 【請求項4】 オブラートからなる請求項1〜3のいず
    れか1項記載の化粧用シート。
  5. 【請求項5】 化粧料を皮膚に塗布した後、当該塗布部
    位に張り付けて使用する請求項1〜4のいずれか1項記
    載の化粧用シート。
JP28215896A 1996-10-24 1996-10-24 化粧用シート Pending JPH10120527A (ja)

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JP28215896A JPH10120527A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 化粧用シート

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JP28215896A JPH10120527A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 化粧用シート

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JPH10120527A true JPH10120527A (ja) 1998-05-12

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ID=17648863

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JP28215896A Pending JPH10120527A (ja) 1996-10-24 1996-10-24 化粧用シート

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JP (1) JPH10120527A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012082170A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Mayumi Hagiwara オブラートを用いた肌の保湿、角質除去及びたるみの解消方法、美容用パック材
WO2021200447A1 (ja) * 2020-03-28 2021-10-07 コスメディ製薬株式会社 オブラートを支持体とする化粧用ゲルシート及びその製造方法

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Effective date: 20040210

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