JP2008533207A - 伸張性ポリマーを含む組成物を用いて皮膚および粘膜組織の萎縮を治療するための方法 - Google Patents
伸張性ポリマーを含む組成物を用いて皮膚および粘膜組織の萎縮を治療するための方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】皮膚または粘膜組織の萎縮を治療する方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、皮膚または粘膜組織の萎縮を治療する方法であって、このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与することによって治療する。この方法は、皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進すること、および皮膚または粘膜組織における障壁機能を高めること、からなる群から選択される。
【選択図】図3
【解決手段】本発明は、皮膚または粘膜組織の萎縮を治療する方法であって、このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与することによって治療する。この方法は、皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進すること、および皮膚または粘膜組織における障壁機能を高めること、からなる群から選択される。
【選択図】図3
Description
〔発明の背景〕
組織の萎縮は、組織の厚みの減少および/または組織の機能の低下である。皮膚の萎縮および他の上皮または粘膜組織の萎縮は、例えば、強皮症などの疾患(例えば、パケットDL(Paquette DL.)ら著、ザ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー(J. Dermatol)、2003年、30(6):438−43を参照)、糖質コルチコイドステロイド(例えば、シャック・エイチ(Schacke H.)ら著、ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pharmacol Ther.)、2002年、96(1):23‐43を参照)などの医薬品、および老化(例えば、ウィットモアー(Whitmore SE)ら著、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・アカデミー・オブ・ダーマトロジー(J. Am. Acad. Dermatol.)、1998年、38(2Pt1):248−55)などを含む、多くの機序によって誘導されうる。この症状に関連したより薄くてより弱い皮膚により、障壁機能が低下して、十分な保護が得られなくなり、および/または乾燥して損傷しやすくなる(例えば、ブリアント・アールエイ(Bryant RA)ら著、オストミー・ウーンド・マネイジ(Ostomy Wound Manage)、2001年、47(6):18‐27、およびイーディー・アールエイ(Eady RA.)ら著、ザ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー(J. Dermatol)、2001年、28(11):638−40を参照)。
組織の萎縮は、組織の厚みの減少および/または組織の機能の低下である。皮膚の萎縮および他の上皮または粘膜組織の萎縮は、例えば、強皮症などの疾患(例えば、パケットDL(Paquette DL.)ら著、ザ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー(J. Dermatol)、2003年、30(6):438−43を参照)、糖質コルチコイドステロイド(例えば、シャック・エイチ(Schacke H.)ら著、ファーマコロジー・アンド・セラピューティクス(Pharmacol Ther.)、2002年、96(1):23‐43を参照)などの医薬品、および老化(例えば、ウィットモアー(Whitmore SE)ら著、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・アカデミー・オブ・ダーマトロジー(J. Am. Acad. Dermatol.)、1998年、38(2Pt1):248−55)などを含む、多くの機序によって誘導されうる。この症状に関連したより薄くてより弱い皮膚により、障壁機能が低下して、十分な保護が得られなくなり、および/または乾燥して損傷しやすくなる(例えば、ブリアント・アールエイ(Bryant RA)ら著、オストミー・ウーンド・マネイジ(Ostomy Wound Manage)、2001年、47(6):18‐27、およびイーディー・アールエイ(Eady RA.)ら著、ザ・ジャーナル・オブ・ダーマトロジー(J. Dermatol)、2001年、28(11):638−40を参照)。
レチノイドが皮膚の肥厚化に用いられるが(例えば、マークス・R(Marks R.)著、ジャーナル・オブ・インターナショナル・メディカル・リサーチ(J Int Med Res.)、1990年、18(付録3):29C‐34C)、刺激(例えば、キムBH(Kim BH.)著、トキシコロジー・レターズ(Toxicol Lett.)、2003年、146(1):65‐73を参照)および催奇形性(例えば、アザイス‐ブラエスコ・ザ・フィフス(Azais-Braesco V)著、アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション(Am J Clin Nutr.)、2000年、71(付録5):1325S‐33S)を含む潜在的な副作用により、場合によってはレチノイドを使用できないことがある。したがって、組織の萎縮の治療が要望されている。
〔発明の概要〕
一態様では、本発明は、萎縮の治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与して、皮膚または粘膜組織の萎縮を治療するための方法を提供する。この方法は、皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、皮膚または粘膜組織の細胞外基質の形成を促進すること、および皮膚または粘膜組織の障壁機能(barrier function)を高めること、からなる群から選択される。
一態様では、本発明は、萎縮の治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与して、皮膚または粘膜組織の萎縮を治療するための方法を提供する。この方法は、皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、皮膚または粘膜組織の細胞外基質の形成を促進すること、および皮膚または粘膜組織の障壁機能(barrier function)を高めること、からなる群から選択される。
別の態様では、本発明は、(a)伸張性ポリマーを含む組成物と、(b)皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように使用者に指示する取扱説明書と、を含む製品を提供する。
別の態様では、本発明は、伸張性ポリマーを有する組成物を含む製品をプロモーションする(promoting)方法を提供する。この方法は、皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように使用者に指示することを含む。
本発明の他の特徴および利点は、本発明の詳細な説明および添付の特許請求の範囲から明らかになるであろう。
〔詳細な説明〕
上記のとおり簡潔に要約した本発明のより詳細な説明を、添付の図面に例示されている本発明の実施形態を参照して行う。しかしながら、添付の図面は、本発明の一般的な実施形態のみを例示したものであって、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明は、他の同等に有効な実施形態も許容することができるということも特に注意すべきである。
上記のとおり簡潔に要約した本発明のより詳細な説明を、添付の図面に例示されている本発明の実施形態を参照して行う。しかしながら、添付の図面は、本発明の一般的な実施形態のみを例示したものであって、本発明の範囲を制限するものではなく、本発明は、他の同等に有効な実施形態も許容することができるということも特に注意すべきである。
理解しやすいように、各図面で共通である同一の構成要素には、可能な限り同一の参照符号を付した。
当業者であれば、本明細書の記載に基づいて本発明を最大限利用できるであろう。以下の具体的な実施形態は、単なる例示として解釈すべきであり、いかなることがあっても以下の開示を限定するものではない。
特段の記載がない限り、本明細書で用いられる全ての科学技術用語は、本発明が属する技術における通常の知識を有する者が共通に解釈するのと同じ意味を有する。特段の記載がない限り、成分の濃度パーセンテージ(%)は全て重量パーセント(w/w)である。
ここで用いる語「製品」は、完成したパッケージ形態の製品を意味する。一実施形態では、このパッケージは、プラスチックや金属などの容器、組成物を受容するガラス管またはジャーのことである。製品は、このような容器を保管するための、プラスチックやダンボール箱などの別の容器をさらに含むことができる。
一実施形態では、本製品は、皮膚または粘膜組織を肥厚化するため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、または皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、この組成物を塗布するように使用者に指示する取扱説明書を含む。
ここで用いる「粘膜組織」は、間葉および上皮を起源とする細胞から部分的に形成された組織を意味する。粘膜組織の例として、限定するものではないが、膣組織、口腔組織、角膜組織、直腸組織、および内臓の弾性組織を挙げることができる。内臓の弾性組織の例として、気道、血管壁、胃腸管、尿管、膀胱、および生殖管を裏打ちする組織である。
ここで用いられる句「皮膚または粘膜組織を肥厚化する」は、皮膚または粘膜組織を厚くすること、すなわち皮膚または粘膜組織が薄くなるのを防止することを意味する。
ここで用いられる句「皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めること」は、限定するものではないが、皮膚または粘膜組織の強さ、皮膚の水和性(hydration)、および粘膜組織の潤滑性を改善すること、あるいは皮膚または粘膜組織の強さ、皮膚の水和性、および粘膜組織の潤滑性の損失を防止することを含む、皮膚または粘膜組織の保護特性を改善すること、あるいは皮膚または粘膜組織の保護特性の損失を防止することを意味する。
ここで用いられる句「皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進すること」は、限定するものではないが、コラーゲンの生成を促進すること、またはコラーゲンの生成の減少を防止することを含む、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進すること、あるいは皮膚または粘膜組織における細胞外基質の減少を防止することを意味する。
ここで用いられる語「プロモーション(promoting)」は、プロモーション、宣伝、またはマーケティングを意味する。プロモーションの例として、限定するものではないが、製品の上、あるいは販売店内、雑誌、新聞、ラジオ、テレビ、およびインターネットなどにおける文書、視覚、または口頭のメッセージを挙げることができる。
皮膚または粘膜組織を肥厚化すること、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めることをプロモーションする場合、メッセージの例として、限定するものではないが、「皮膚を肥厚化する」、「歯肉を厚くする」、「膣壁を厚くする」、「皮膚を強くする」、「膣壁を強くする」、「歯肉を強化する」、「皮膚をふくよかにする」、「皮膚の厚みを回復させる」、「閉経後の膣の状態を回復させる」、「膣壁を再構築する」、「膣の構造を改善する」、「膣壁が薄くなるのを防止する」、「膣壁を再構築する」、「口腔上皮層を再構築する」、「口腔上皮層の構造を改善する」、「口腔上皮層が薄くなるのを防止する」、「口腔上皮層を再構築する」、「皮膚を再構築する」、「皮膚の構造を改善する」、「皮膚が薄くなるのを防止する」、「皮膚の脆さを緩和する」、「皮膚を再建する」、「皮膚の治癒を助ける」、「損傷、創傷、または擦り切れた皮膚の治癒を助ける」、「皮膚の保湿性を助ける」、「歯肉を滑らかにするのを助ける」、「膣を滑らかにするのを助ける」、「皮膚の再生プロセスを刺激する」、「肌をより潤わせる」、「肌が潤った状態に維持するのを助ける」、および「肌により良好な潤いを与える」を挙げることができる。このような視覚メッセージの例として、厚くなった皮膚または粘膜組織、および/または、皮膚または粘膜組織の肥厚化、あるいは皮膚の障壁機能を高めること、を描く皮膚または粘膜組織細胞の絵、図、または映画を挙げることができる。
皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成の促進をプロモーションする場合、このようなメッセージの例として、限定するものではないが、「皮膚における細胞外基質の形成を促進する」、「歯肉における細胞外基質の形成を促進する」、「皮膚におけるコラーゲン生成を促進する」、または「歯肉におけるコラーゲン生成を促進する」を挙げることができる。
ここで用いられる語「このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に投与する」は、このような治療が必要な皮膚または粘膜組織の領域に接触すること(例えば、限定するものではないが、ワイプ、チューブ、ローラー、スプレー、膣用アプリケータ、パッチ、タンポン、歯ブラシ、坐薬、吸入器、鼻噴霧器、点鼻器、点眼器、コンタクトレンズ、キャンディー、およびガムなどのアプリケータまたは手によって)を意味する。このような特徴は、目の下や近傍、額、頬、および顎などの顔の上、首、および腕や足(例えば、セリュライト)などの体の他の部分に現れうる。
ここで用いられる語「組成物」は、皮膚または粘膜組織に投与するのに適した組成物を意味する。
ここで用いられる語「美容上許容される」は、この句が付される成分または組成物が、過度な毒性、不適合、不安定、刺激、およびアレルギー反応などが起こることなく皮膚または粘膜組織に接触して使用するのに適していることを意味する。この句は、単に化粧品として使用するための成分/組成物の形容に限定されるものではなく、例えば、このような成分/組成物を薬剤とすることができる。
ここで用いられる句「安全で有効な量」は、組織の弾力性の改善を促すのに十分であるが、重大な副作用が生じない化合物、溶媒、または組成物の量を意味する。化合物または組成物の安全で有効な量は、治療する領域、年齢、末端使用者の健康状態や皮膚/組織のタイプ、治療の期間や種類、用いられる特効のある化合物または組成物、用いられる特定の美容上許容される溶媒、および同様の因子などによって異なる。
さらに、ここで用いられる語「分子量」または「平均分子量」は、数平均分子量と定義する。
ここで用いられる語「膜」は、組成物が皮膚または粘膜組織に塗布されて広げられてから、室温で、相対湿度が約50%で少なくとも30分経過しても、皮膚または粘膜組織の表面における、選択的には、皮膚または粘膜組織の内部における残存物である、少なくとも部分的に連続した物質の配置(arrangement of matter)と定義される。一般に、本明細書に記載される本発明の実施形態に従って、組成物を皮膚または粘膜組織に塗布して(例えば、手またはアプリケータによって延ばす)形成される膜は、平均すると、約100μm未満、例えば約50μm未満の厚みである。
組成物
組成物は、皮膚または粘膜組織を伸張するのに有用な伸張性ポリマーおよびこの伸張性ポリマーを皮膚または粘膜組織に塗布するのに有用な液体溶媒を含む。組成物は、1または複数種の他の成分を含むことができる。組成物に用いることができる様々な成分、およびその組成物の特性を以下に記載する。
組成物は、皮膚または粘膜組織を伸張するのに有用な伸張性ポリマーおよびこの伸張性ポリマーを皮膚または粘膜組織に塗布するのに有用な液体溶媒を含む。組成物は、1または複数種の他の成分を含むことができる。組成物に用いることができる様々な成分、およびその組成物の特性を以下に記載する。
伸張性ポリマー
本発明の組成物は、「伸張性ポリマー(tensioning polymer)」を含む。「ポリマーpolymer」は、少なくとも3つのモノマー反復ユニットを有し、かつ約3000を超える、例えば約5000を超える、または約10,000を超える分子量を有する分子を意味する。ポリマーは、星型、ハイパーブランチ型、デンドリマー型、グラフト型、および櫛型などの様々な構造を有する直鎖ポリマーまたは分岐ポリマーとすることができる。ポリマーは、例えば、交互、ブロック、またはランダム型を含む様々な構造に配置できる複数のモノマーユニットを含むことができるため、共重合体とすることができる。ポリマーは、有機ポリマー(すなわち、炭素を含む)であり、様々なモノマーユニットを結合する炭素‐炭素結合、炭素‐酸素結合、炭素‐窒素結合、ケイ素‐酸素結合、および/またはケイ素‐炭素結合を含むことができる。
本発明の組成物は、「伸張性ポリマー(tensioning polymer)」を含む。「ポリマーpolymer」は、少なくとも3つのモノマー反復ユニットを有し、かつ約3000を超える、例えば約5000を超える、または約10,000を超える分子量を有する分子を意味する。ポリマーは、星型、ハイパーブランチ型、デンドリマー型、グラフト型、および櫛型などの様々な構造を有する直鎖ポリマーまたは分岐ポリマーとすることができる。ポリマーは、例えば、交互、ブロック、またはランダム型を含む様々な構造に配置できる複数のモノマーユニットを含むことができるため、共重合体とすることができる。ポリマーは、有機ポリマー(すなわち、炭素を含む)であり、様々なモノマーユニットを結合する炭素‐炭素結合、炭素‐酸素結合、炭素‐窒素結合、ケイ素‐酸素結合、および/またはケイ素‐炭素結合を含むことができる。
「膜形成ポリマー(film-forming polymer)」は、1または複数の希釈液中に溶解、乳化、または分散された場合、平滑なガラス上に液体溶媒で広げられて、この液体溶媒が蒸発すると、連続的または半連続的な膜を形成できるポリマーを意味する。したがって、ポリマーは、複数の別個の島型の構造を形成しないでガラス上で乾燥するべきである。
「伸張性ポリマー」は、基板に接着して、その基板に張力を加えることができる膜形成ポリマーを意味する。具体的には、伸張性ポリマーと分類されるためには、ポリマーは、後述される以下に記載する収縮力試験で決定される収縮力が少なくとも約3g/mgでなければならない。
収縮力
膜形成ポリマーの収縮力を決定するための試験を後述する。図1を参照されたい。収縮力試験を、インストロンモデル1125(Instron Model 1125)である試験装置1を用いて行う。装置1を、温度が約23℃+/−2℃で、相対湿度が50+/−2%に維持された制御された温度環境に配置する。基板3を、コネチカット州ミルフォードに所在のIMS社(IMS Inc.)による市販の合成皮膚である「ビトロスキン(Vitro Skin)」を用いて準備する。このビトロスキンを、長さが7cm+/−2cmで幅が2cmの長方形ストリップにカットする。このストリップの両端部を、ネジクランプ5によって締め付け、このネジクランプ5を今度は、スチールフックを用いてこのインストロンの可動クロスヘッド7に固定する。基板3のざらついた面が熱電対に対して上を向き、平滑な面が熱電対に対して下向きに面するように、基板3を、わずかな摩擦で回転できる2つの金属配置ロッド9の間に配置する。この配置ロッド9は、互いに2.7cm離間している。
膜形成ポリマーの収縮力を決定するための試験を後述する。図1を参照されたい。収縮力試験を、インストロンモデル1125(Instron Model 1125)である試験装置1を用いて行う。装置1を、温度が約23℃+/−2℃で、相対湿度が50+/−2%に維持された制御された温度環境に配置する。基板3を、コネチカット州ミルフォードに所在のIMS社(IMS Inc.)による市販の合成皮膚である「ビトロスキン(Vitro Skin)」を用いて準備する。このビトロスキンを、長さが7cm+/−2cmで幅が2cmの長方形ストリップにカットする。このストリップの両端部を、ネジクランプ5によって締め付け、このネジクランプ5を今度は、スチールフックを用いてこのインストロンの可動クロスヘッド7に固定する。基板3のざらついた面が熱電対に対して上を向き、平滑な面が熱電対に対して下向きに面するように、基板3を、わずかな摩擦で回転できる2つの金属配置ロッド9の間に配置する。この配置ロッド9は、互いに2.7cm離間している。
基板3の上面を37℃に維持できる抵抗熱源11が、基板3から固定された距離でこの基板3の下側に配置されている。この熱源11は、基板3の真上(試験サンプルを配置する部分)の温度を測定するために、熱電対(不図示)に接続されている。サンプルの真上の温度を約37℃にするために、熱源11に電力が供給される。温度勾配が存在し、熱電対によって測定される基板3の下側の温度が、試験サンプルに近接した基板3の上の温度よりも高いことに留意されたい。この場合、熱電対に供給する電力を増大させて、サンプルに近接した基板3の真上の温度を約37℃にすべきである。
ある所定の日のあらゆる試験シーケンスを行う前に、インストロン1125を1回較正する。較正は、標準質量をロードセル(load cell)に直接取り付けて、製造者の取扱説明書に従って行う。試験シーケンスを行うために、クランプ5を用いて基板3を装置に取り付けて、サンプルに接触しないように基板3の周りにアルミホイルを配置して(断熱のため)、基板3を制御された温度のチャンバー(chamber)内で調整する。例えば、ミネソタ州エデン・プレーリー(Eden Prairie, Minnesota)に所在のMTSシステムズ社(MTS Systems Corp.)のテスト・ワークス・ソフトウエア(Test Works software)を用いて、幅を2cm、ジョーの間隔を2インチ(50.8mm)、点までの距離を0.35mm、速度を0.01インチ/分(0.254mm/分)、保持時間(全試験時間)を8時間に設定して、試験シーケンスを行い、インストロン1125によって、基板3に張力を加える。ステージ13の高さは、装置1によって読みとられる力が、約15分の間、30g〜40gの範囲内に維持されるように調節する。クロスヘッドが0.35mm移動した後も、読み取られる力が上昇し続けるが、この力は最終的には釣り合う(すなわち、力(荷重)の変動の度合が減少する)ことに留意されたい。図2に例示されているように、釣り合いの最大の力Aが示されている。
過去24時間以内に液体溶媒(脱イオン水)中に5重量%の濃度で溶解すなわち均一に分散されたポリマーの試験サンプルを、次に小さな刷毛(幅が0.5インチ(12.7mm)あるいはそれ以下)で、ビトロスキンのざらついた面に横方向および縦方向の両方に塗布して、2つの配置ロッド間のビトロスキンの部分を完全に覆う(基板の27mm×20mmを試験サンプルで処理する)。試験サンプルの質量を、試験サンプル中に漬けた後のブラシの質量から試験サンプルを基板3に塗った後のブラシの質量を減じて決定する。この質量は、アドオン(add-on)であり、mg単位で記録する。基板3に塗布される試験サンプルの質量は、約50mg〜70mgの範囲とすべきである。
試験サンプルを塗布すると、読み取られる力は通常、図2に例示されているように、点Bまで低下し、次に最大まで徐々に上昇する。この最大までの上昇は、試験サンプルが塗布されてから約30分〜100分以内に起こる。この最大の力Cが示されている。力の差C−Aは、グラム単位で計算する。アドオン(mg単位)をポリマー溶液(5%)の重量%を乗じて、ポリマーの全量が得られる(基板に塗布された総重量から液体溶媒を減じることに留意されたい)。力の差をポリマーの重量(mg)で除して、ポリマーの収縮力(g/mg)が得られる。これを3回繰り返して、その平均をポリマーの収縮力として記録する。キトサン誘導体Kytamer PC(ミシガン州ミッドランドに所在のダウ・コーニング社(Dow Chemical, Midland, Michigan))の収縮力は、16.67g/mgであり、プリメックスEHF社(Primex EHF)(アイスランドのシグルフィヨルズ(Siglufjordur)に所在)、のキトサンの収縮力は37.92g/mgであることが分かった。
伸張性ポリマーは、3g/mgを超える収縮力を有するが、約5g/mgを超える収縮力、例えば約5g/mg〜約30g/mg、または約6g/mg〜約20g/mgの収縮力を有するのが好ましい。
このポリマーは、破砕することなく、皮膚または粘膜組織に適合する十分な柔軟性を有し、かつ比較的大きな流体力学的体積を有し、十分な厚みの膜の形成を可能にする、膜を形成しやすい十分な大きさの分子量を有することができる。しかしながら、ポリマーが組成物に調製される際に、粘度が高すぎるために製品が容易に流れなくなったり、または広がらなくなったり、あるいは乾燥に時間がかかりすぎないように、この分子量は大きすぎないことが好ましい。本発明の一実施形態では、伸張性ポリマーは、100,000を超える分子量、例えば約100,000〜約600,000の分子量を有する。
伸張性ポリマーは、皮膚または粘膜組織に良好に付着すべきである。したがって、必須ではないが、伸張性ポリマーは、組成物中で高い電荷密度を有するのが好ましい。伸張性ポリマーは、陽イオン性(すなわち、溶液中に正の電荷を有する)であるのが好ましいが、伸張性ポリマーは、陰イオン性(すなわち、溶液中に負の電荷を有する)または両イオン性(すなわち、溶液中に正の電荷と負の電荷の両方を有する)とすることができる。
耐水性
伸張性ポリマーは耐水性であることが極めて望ましい。発明者たちは、伸張性ポリマーが「耐水性」であるためには、伸張性ポリマーは、(1)水が伸張性ポリマーの膜に静的に接触しても、水で溶解しない抵抗性(「静的溶解に対する抵抗性」)、および(2)水が伸張性ポリマーの膜に静的に接触しても水で膨張しない抵抗性(「静的膨張に対する抵抗性」)の両方を有するべきであることに気づいた。発明者たちは、静的溶解に対する抵抗性と静的膨張に対する抵抗性の両方を有する伸張性ポリマーは、調製されて皮膚または粘膜組織に塗られるとより耐久性がある傾向にあり、その結果得られる膜がよりはがれにくい傾向にあることを見出した。しかしながら、機械的な力および/またはクレンジング液でポリマーを擦るなどしても、皮膚や粘膜組織からポリマーを除去するのが困難なほどの防水性を有するべきでないことにもまた留意されたい。
伸張性ポリマーは耐水性であることが極めて望ましい。発明者たちは、伸張性ポリマーが「耐水性」であるためには、伸張性ポリマーは、(1)水が伸張性ポリマーの膜に静的に接触しても、水で溶解しない抵抗性(「静的溶解に対する抵抗性」)、および(2)水が伸張性ポリマーの膜に静的に接触しても水で膨張しない抵抗性(「静的膨張に対する抵抗性」)の両方を有するべきであることに気づいた。発明者たちは、静的溶解に対する抵抗性と静的膨張に対する抵抗性の両方を有する伸張性ポリマーは、調製されて皮膚または粘膜組織に塗られるとより耐久性がある傾向にあり、その結果得られる膜がよりはがれにくい傾向にあることを見出した。しかしながら、機械的な力および/またはクレンジング液でポリマーを擦るなどしても、皮膚や粘膜組織からポリマーを除去するのが困難なほどの防水性を有するべきでないことにもまた留意されたい。
ポリマーが静的溶解性および静的膨張性に抵抗する能力を含む耐水性の指数を、以下に記載する試験で決定することができる。この試験は、伸張性ポリマーとして良好な性能を得るために通常は高い方が望ましい「耐水指数(water resistance index)」を決定する。
特定のポリマーの耐水指数を決定する際は、5重量%の濃度になるまでポリマーを脱イオン水に溶解および/または均一に分散させてから、このポリマー分散液を、硬い表面に平坦に配置された標準的な顕微鏡スライドガラス(約1.3mmの厚み)に移す。スライドガラス全体の長さに亘る連続領域を被覆するように、スライドガラス上に十分な量の分散液を塗布する。次に、このスライドガラスを、垂直表面などに対してほぼ垂直な向きで約90分間維持する。次に、このスライドに塗布された膜を光学顕微鏡で検査する。
少なくとも40倍に拡大できる光学顕微鏡を、インディアナ州インディアナポリス(Indianapolis, IN)に所在のインテグラル・テクノロジーズ社(Integral Technologies)のフラッシュポイント・ビデオ・キャプチャー(Flashpoint Video Capture)などのイメージ・キャプチャー・ソフトウエア(image capture software)、およびメリーランド州シルバー・スプリング(Silver Spring, MD)に所在のメディア・サイバーネティクス社(Media Cybernetics, Inc.)のイメージ・プロ・プラス(Image Pro Plus)などのイメージ解析ソフトウエア(image analysis software)に電気的に接続する。このソフトウエアは、膜の厚みを決定できるように、標準的な較正手順で較正する。
マジックマーカーを用いて、ガラススライドの厚みに亘る位置をマークする(この位置は、スライドの長手方向に対してほぼ中心に位置するべきである)。このガラススライドをその厚みに対して立てて、光学顕微鏡のステージに動かないように固定して、マークを視野にいれて40倍で焦点を合わせる。このイメージを、イメージ・キャプチャー・ソフトウエアを用いて取り込む(captured)。イメージ解析ソフトウエアを開いて、サンプルの写真と較正の写真を転送する。膜の厚みを、マークの約0.5mmの範囲内の10箇所の各位置で測定する。マークに近いスライドの縁における膜の平均厚みが約0.03mm未満の場合、十分な厚みを形成するために、ポリマー分散液を塗布して乾燥させるステップを1回〜4回繰り返す。膜は約0.03mmを超える厚みとすべきである。膜の平均厚みが0.03mm〜0.1mmの場合、この膜の平均の厚みを記録する。
ガラススライドを平坦に維持して、1滴の脱イオン水を、可能な限りマークに近くガラススライドの縁に近い膜に滴下する(ペンシルバニア州ウエスト・チェスター(West Chester, PA)に所在のVWRサイエンティフィック社(VWR Scientific, Inc.)が販売するミクロヘマトクリット管(Micro-Hematocrit tubes)(カタログ番号:15401−650)などの内径が1.2mmの毛管から滴下させる)。5分後に、ガラススライドを反転させて余分な水を除去し、膜の厚みを再び測定する(再び、マークの0.5mmの範囲内で10回測定して、それから平均をとる)。水を除去する前の平均厚みに対する水を除去した後の平均厚みの比を求める。この比が1未満の場合は、膜が溶けたことになる。この比率が1を超える場合が、膜は膨張したことになる。この比率が1に近い場合は、膜が膨張と溶解に両方に対して抵抗性であることになる。所定のポリマーの耐水指数を求める際は、別のガラススライドでこの手順を繰り返すべきである。2つの耐水指数の平均を、耐水指数として記録する。伸張性ポリマーは、約0.9〜約1.9、例えば約0.9〜約1.5、または約1〜約1.3の耐水指数を有する。Kytamer PCの耐水指数は0.98であるが、キトサン(Primex EHF)の耐水指数が5.66であり、Profam974(イリノイ州デカター(Decatur)に所在のADMプロテイン・スペシャルティーズ・デビジョン(ADM Protein Specialties Division)が販売する大豆蛋白)の耐水指数が2.87であり、両方が好ましい範囲外であることが分かった。
発明者たちは、収縮力が少なくとも約3g/mgであり、耐水指数が約0.9〜約1.9の伸張性ポリマーが、伸張性ポリマーとして特に良好な性能を有することを見出した。ポリマーの中で特に注目すべき種類の1つは、約200,000〜約350,000の分子量を有するキトサン系ポリマーなどの多糖類である。限定されない注目すべき一例であるKYTAMER PCは、上記した規格に一致した、ミシガン州ミッドランド(Midland, MI)に所在の、ダウケミカル(Dow Chemical)が市販するピロリドンカルボキシル酸のキトサン塩である。
伸張性ポリマーの高い耐水指数をなおも維持したまま、組成物における伸張性ポリマーの水分散性を向上させるために、伸張性ポリマーを塩(多価電解質)とすることができる。加えて、イオン架橋または水素結合などによって形成される膜の耐久性を向上させるために、ポリマー塩の対イオンを、特定の種類の化合物から選択することができる。例えば、伸張性ポリマーは、乳酸、コハク酸、マレイン酸、ピロリドンカルボキシル酸、グルコン酸、アジピン酸、安息香酸、およびカプリル酸などのC3‐C10有機酸などの有機酸塩とすることができる。また、イオンポリマーに水素結合できるアミノ酸や他の酸などの酸で中和され、および/またはクエン酸、リン酸、コハク酸、およびアジピン酸などの塩などの多価の塩(すなわち、組成物中に負の電荷を保持する複数のカルボキシル基または他の基を有する酸)であるポリマーも適している。
伸張性ポリマーは、タンパク質または多糖などの天然ポリマーとすることができる。例えば、伸張性ポリマーは、乳、ムギ、または他の穀物の抽出物、またはトウモロコシ、ライムギ、コムギ(Triticum aestivum)、ソバ、ゴマ、スペルタコムギ(Triticum spelta)、エンドウ、マメ、レンズマメ、大豆、およびルピナスなどのマメ科植物および採油用植物の抽出物などのタンパク質や蛋白水解物(protein hydrolyzate)とすることができる。他の適当なタンパク質として、ニューヨーク州ツカホエ(Tuckahoe)に所在のフリーダム・インダストリーズ社(Freeman Industries)が市販する、コムギグルテン由来の水分散性プロラミンタンパク質(ゼインタンパク質(zein proteins))や、ゼラチンおよびカゼイン塩を挙げることができる。
本発明の一実施形態では、ポリマーは多糖である。多糖の例として、D‐グルコピラノース、D‐グルコース、D‐ガラクトース、D‐マンノース、D‐キシロース、または他の糖の環の重合から誘導された多糖を挙げることができる。多糖は、藻類または植物から誘導することができ、例えば、デンプン、グリコーゲン、セルロース、アミロペクチン、アミラーゼ、キシラン、トラガカント・ゴム(gum tragacanth)、イヌリン、ラミナリン、およびマンナンを挙げることができる。藻類または植物に由来する多糖の例として、誘導体化されて、例えば、塩素またはエポキシド反応部位を含む様々な第4アミン化合物を備えた4級化(quaternization)などのカチオン特性を得た、天然の多糖などのカチオン化多糖を挙げることができる。カチオン化多糖の例として、限定するのもではないが、カチオン化ガラナ、疎水基で修飾されたカチオン化ガラナ、カチオン化ヒドロキシプロピルガラナ、疎水基で修飾されたカチオン化ヒドロキシプロピルガラナ、カチオン化ヒドロキシエチルガラナ、疎水基で修飾されたカチオン化ヒドロキシエチルガラナ、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、および疎水基で修飾されたカチオン化ヒドロキシエチルセルロース、を挙げることができる。
他の適当な多糖の例として、少なくとも部分的に親水性となるように修飾した、動物および外骨格由来ポリマーを挙げることができる。例えば、骨格外由来ポリマーとして用いることができる体毛、爪、虫または甲殻類の甲皮、頭髪、羽、嘴、または動物のひずめ、または角に由来する天然起源のポリマーを挙げることができる。動物由来の多糖には、キチン、グリコーゲン、ヒアルロン酸、およびガラクタン由来の多糖が含まれる。
本発明の一実施形態では、ポリマー鎖の十分な剛性および伸張性が得られるように、伸張性ポリマーは、セルロース、アルギン酸塩、およびキトサンポリマーに見られるようなβ結合を有する多糖である。本発明の別の実施形態では、多糖は、アルミニウム、カルシウム、およびマグネシウムなどの2価または多価の金属、またはホウ酸塩などに、少なくとも部分的に架橋することができる。このような架橋により、伸張性ポリマーによりいっそう耐水性を付与することができる。多糖の他の性質(例えば、置換/中和の程度)は、特にキトサンポリマーに関連した以下の段落の記載と同様とすることができる。
キチン由来のポリマー、特に、キチンの脱アセチル誘導体であるキトサンポリマーが重要である。「キトサンポリマー」は、少なくとも25%脱アセチル化されたキチンを意味する。脱アセチル化は、ケイ・トウエイ(K. Toei)およびティー・コハラ(T. Kohara)著、「アナリティカ・キミカ・アクタ(Analytica Chimica Acta)」、1976年、83、59〜65ページに記載されているコロイド滴定を用いて測定することができる。本発明の一実施形態では、伸張性ポリマーは、約65%を超えて、例えば約75%〜約95%、または約80%〜約90%脱アセチル化されたキトサンポリマーである。このようなポリマーは、水性系に調製できる特定の水溶性を有することができるが、水分による剥離または他の形態の分解が起こるほどには、水の影響を受けない。本発明の別の実施形態では、耐水性と水溶性の適切なバランスを得るために、伸張性ポリマーは、約45%〜約55%脱アセチル化されたキトサンポリマーである。キトサンポリマーは、約175,000〜約650,000、例えば約200,000〜約350,000の分子量(数平均)を有することができる。
さらに、キトサンポリマーは、水溶性が向上し、および/または、皮膚/粘膜組織に平滑および/または連続的な膜がポリマーで形成し易くなり、および/または、伸張性が向上するように誘導体化することができる。本発明の一実施形態では、キトサンポリマーはキトサン塩である。「キトサン塩」は、水溶媒中で実質的にイオン化可能なキトサンポリマーである。適当なキトサン塩の例として、例えば、乳酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、ピロリドンカルボキシル酸、グルコン酸、アジピン酸、安息香酸、およびカプリル酸などのC3‐C10有機酸、水素結合を形成できるアミノ酸または他の酸、および多価の酸などの塩などのカルボキシル酸塩を含め、上記した塩を含むことができる。
キトサン塩は、上の段落で記載したような酸を用いて、アミン基の少なくとも一部を中和してアミン官能性(amine functionality)に誘導体化するのが好ましい。したがって、キトサン塩は、約5%を超える、または約30%を超える、例えば約30%〜約50%の置換度(DS)を有することができる。
キトサンポリマーは、キトサンポリマーを形成するべく、例えば水酸化ナトリウムを用いて、キチン(例えば、ニューハンプシャー州ポーツマウス(Portsmouth, NH)に所在のプロタン・インコーポレイテッド(Protan Inc.)が販売)、または、キトサン(日本の東京に所在する東京化成工業株式会社(Tokyo Kasei Inc.)が販売)を、脱アセチル化することによって用意することができる。次に、キトサンポリマーを酸で少なくとも部分的に中和して、塩を生成することができる。別法では、キトサンポリマーまたはその塩は、ミシガン州ミッドランドに所在のダウケミカル(Dow Chemical)が販売する、KYTAMER L(キトサンの乳酸塩)、およびKYTAMER PC(キトサンのピロリドンカルボキシル酸塩)、および、N‐カルボキシ‐イソ‐ブチルキトサン誘導体であるChito.(N-carboxy-iso-butyl chitosan derivative Chito.)(イタリアのアンコナ(Ancona)に所在のバイオスs.r.l.社(Bios s.r.l.)が販売)などの商業的供給源を通じて入手することができる。
高い伸張性と低い粘着性を得るために、キトサンを少なくとも部分的に中和(すなわち、キトサン塩)するのが好ましいが、キトサンは、イオン性基(すなわち、塩)が必ずしも生成されるとは限らないように、誘導体化できるが、親水性および/または膜形成または伸張性が向上するように、別の方法で誘導体化することができる。適当な誘導体の例としては、カルボキシルアルキルエーテルまたはヒドロキシアルキルエーテルを含むアルキル化部分などのエーテル官能価誘導体(ether-functional derivatives);エステル官能価誘導体(ester-functional derivatives)、またはキトサンポリマーにある程度の親水性を付与する他の誘導体を挙げることができる。例えば、キトサンポリマーのヒドロキシル基に誘導体化できる、カルボキシメチル、カルボキシエチル、ヒドロキシルプロピル、ヒドロキシブチルなどを挙げることができる。しかしながら、これらのキトサン誘導体が伸張性ポリマーとして選択される場合、約50,000〜約350,000の分子量の比較的小さい分子量、および/または約2%未満の濃度を使用するように、注意を払うべきである。さらに、このような伸張性ポリマーが選択される場合、ポリマー塩などの他の伸張性ポリマーをこのようなポリマーと共に用いることができる。例えばオランダのネーデルランド(Nederland)に所在のジャン・デッカー社(company Jan Dekker)が「Evalsan」の名称で販売するN‐(カルボキシメチル)キトサン(N- (carboxymethyl) chitosan)、またはN‐(カルボキシブチル)キトサン(N- (carboxybutyl) chitosan)などの、キトサンのN‐カルボキシアルキル化(N- carboxyalkylation of chitosan)が含まれる。
伸張性ポリマーの別の適当な種類として、デルマタン硫酸およびヘパリン硫酸などのプロテオグリカンのヒアルロン酸または硫酸種などの、プロテオグリカン‐グリコアミノグリカンを挙げることができる。
本発明の別の実施形態では、伸張性ポリマーは合成ポリマーである。適当な合成ポリマーの例として、ポリエチレングリコール、アクリルポリマー、ポリウレタン、ポリウレタン‐アクリル樹脂(polyurethane- acrylics)、ポリビニルアルコールポリビニルピロリドンなどのビニルポリマー、ポリウレタン‐ポリビニルピロリドン、ポリエステル‐ポリウレタン、ポリエーテル‐ポリウレタン、ポリアクリルアミド、ポリウレア、ポリスルホネート、およびポリ(2‐エチル‐2‐オキサゾリン)(poly (2- ethyl-2-oxazoline))(例えば、ニュージャージー州ウエイン(Wayne)に所在のISPスペシャルティ・ポリマー(ISP Specialty Polymer)が販売するアクアゾル(AQUAZOL))を挙げることができる。
本発明の一実施形態では、伸張性ポリマーは、ジルコニウム塩または他の適当な金属種などの多価の架橋剤を用いて架橋される、架橋ポリアクリル酸などの架橋合成ポリマーである。外部架橋アクリルポリマーの適当な例としては、アンモニウムジルコニルカーボネート架橋剤(ammonium zirconyl carbonate crosslinking agent)(例えば、英国のマンチェスターに所在のMEIケミカルズ(MEI Chemicals)が販売するBACOTE 20など)が、ポリマーの膜の乾燥時に架橋を促進するのに十分なジルコニウム/ポリアクリル酸の比で添加されるアクリルポリマーである、JONCRYL77およびJONCRYL74を挙げることができる。JONCRYLポリマーは、ウイスコンシン州レイシン(Racine)に所在のエスシー・ジョンソン・アンド・サン・インコーポレイテッド(SC Johnson & Son, Inc.)が販売している。架橋アクリルポリマーは、少なくとも1種類の親水性基剤中和可能モノマー(hydrophilic base-neutralizable monomer)、および少なくとも1種類の疎水性エチレン化不飽和モノマー(hydrophobic ethylenically unsaturated monomer)を含む共重合体とすることができる。
伸張性ポリマーは、通常は、皮膚または粘膜組織に伸張性を付与するのに十分に高い濃度であるが、組成物を皮膚/粘膜組織に塗布するのに困難にならず、かつ組成物が不安定とならず、特定のポリマーおよび所望の結果に対して独立するように、それ程高くない濃度で、組成物中に含められる。伸張性ポリマーは、例えば、約0.5重量%〜約20重量%の濃度で組成物中に含めることができる。十分な伸張性を得るために、伸張性ポリマーは、約2%を超える、例えば、約2%〜約10%、または約3%〜約7%の濃度であるのが好ましい。具体的には、伸張性ポリマーがある特定の濃度に達すると、伸張性の上昇が僅かとなり、原材料コストの増大と組成物全体の相安定性を達成するのがいっそう困難となるため、ポリマーを追加することは好ましくないであろう。
液体溶媒
組成物は、伸張性ポリマーおよび他の成分を組成物中に溶解、乳化、または分散させるのに適した液体溶媒を含む。加えて、液体溶媒は、この液体溶媒が散逸すると流体力学的体積が減少するように、流体力学的体積を増大させる溶媒となりうる。液体溶媒は、伸張性ポリマーを皮膚に容易に延ばすのを可能にする液相またはゲル相の1または複数の化合物を含む。液体溶媒は、通常は一過性である(すなわち、塗布してから30分経過すると、液体溶媒の大部分が、膜内に留まらず、皮膚/粘膜組織内に吸収され、および/または皮膚/粘膜組織から蒸発する)。適当な液体溶媒には、水、C1〜C6アルコール(エタノールおよびイソプロパノールなど)、およびグリコール(プロピレングリコールおよびエキシレングリコールなど)を、1または複数含む。本発明の一実施形態では、液体溶媒は、水と揮発性液体の両方を含む。「揮発性液体」は、脱イオン水よりも揮発しやすい液体を意味する。「不揮発性」は、脱イオン水よりも揮発しにくいことを意味する。揮発性液体は、エタノールやイソプロパノールなどのC1〜C6アルコールとすることができる。例えば、揮発性液体は、約100〜約500の蒸発率を有することができる(酢酸ブチルが100の値を有し、脱イオン水が約36の値を有するとする尺度で)。
組成物は、伸張性ポリマーおよび他の成分を組成物中に溶解、乳化、または分散させるのに適した液体溶媒を含む。加えて、液体溶媒は、この液体溶媒が散逸すると流体力学的体積が減少するように、流体力学的体積を増大させる溶媒となりうる。液体溶媒は、伸張性ポリマーを皮膚に容易に延ばすのを可能にする液相またはゲル相の1または複数の化合物を含む。液体溶媒は、通常は一過性である(すなわち、塗布してから30分経過すると、液体溶媒の大部分が、膜内に留まらず、皮膚/粘膜組織内に吸収され、および/または皮膚/粘膜組織から蒸発する)。適当な液体溶媒には、水、C1〜C6アルコール(エタノールおよびイソプロパノールなど)、およびグリコール(プロピレングリコールおよびエキシレングリコールなど)を、1または複数含む。本発明の一実施形態では、液体溶媒は、水と揮発性液体の両方を含む。「揮発性液体」は、脱イオン水よりも揮発しやすい液体を意味する。「不揮発性」は、脱イオン水よりも揮発しにくいことを意味する。揮発性液体は、エタノールやイソプロパノールなどのC1〜C6アルコールとすることができる。例えば、揮発性液体は、約100〜約500の蒸発率を有することができる(酢酸ブチルが100の値を有し、脱イオン水が約36の値を有するとする尺度で)。
液体溶媒は、約30%〜約99%、例えば約40%〜約95%、または約70%〜約90%の濃度で存在することができる。水を含む場合の本発明の実施形態では、水は、約30%〜約95%、例えば約40%〜約90%、または約40%〜約70%の濃度で存在することができる。揮発性液体を含む本発明の実施形態では、揮発性液体は、膜が塗布されてから約30秒以内に膜を皮膚/粘膜組織に固定できる(例えば、実質的に非流体になる)くらいの、十分に高い濃度で存在することができる。別法では、使用者に対する不快な臭気を軽減するために、揮発性溶媒を用いないか、または揮発性溶媒を約1%未満のレベルに維持することが望ましいであろう。本発明の一実施形態では、揮発性液体は、約1%〜約50%、例えば約10%〜約45%、または約20%〜約35%の濃度で存在する。
可塑剤
組成物は、可塑剤を含むことができる。「可塑剤」は、膜伸張性ポリマーの機械特性を変更し、選択的には別の利点を付与する不揮発性成分を意味する。伸張性ポリマーが本質的に脆い場合、組成物は、膜の割れあるいは剥離の傾向を低減するために、1または複数の可塑剤(または膜改変剤)を含むことができる。これらは、モノマー、オリゴマー、またはポリマー形態の化合物であってよく(ポリマーは、上記したように、伸張性ポリマーとして認められない場合にのみ可塑剤として認められることに留意されたい)、約100〜約175,000、例えば約100〜約5000の分子量を有することができる。本発明の一実施形態では、可塑剤は、可塑性、柔軟性、保湿性、および/または使用者の快適性を向上させるために、親水性および/または吸湿性(すなわち、周囲環境または組成物からある程度の水分を吸収または保有する)である。適当な親水性および/または吸湿性可塑剤の例として、プロピレングリコールやヘキシレングリコールなどのグリコール;ジエチレングリコール・エチルエーテルまたはメチルエーテル、エチレングリコール・エチルエーテルまたはブチルエーテル、プロピレングリコール・メチルエーテルまたはフェニルエーテル、ジプロピレングリコール・エチルエーテルまたはブチルエーテル、トリプロピレングリコール・ブチルエーテルまたはメチルエーテルなどのグリコールエーテル;およびグリセロールエステルなどの、ヒドロキシル基を有する可塑剤を挙げることができる。他の適当な可塑剤には、クエン酸塩、フタル酸塩、アジピン酸塩、炭酸塩、酒石酸塩、およびリン酸塩などの、酸エステルが含まれる。
組成物は、可塑剤を含むことができる。「可塑剤」は、膜伸張性ポリマーの機械特性を変更し、選択的には別の利点を付与する不揮発性成分を意味する。伸張性ポリマーが本質的に脆い場合、組成物は、膜の割れあるいは剥離の傾向を低減するために、1または複数の可塑剤(または膜改変剤)を含むことができる。これらは、モノマー、オリゴマー、またはポリマー形態の化合物であってよく(ポリマーは、上記したように、伸張性ポリマーとして認められない場合にのみ可塑剤として認められることに留意されたい)、約100〜約175,000、例えば約100〜約5000の分子量を有することができる。本発明の一実施形態では、可塑剤は、可塑性、柔軟性、保湿性、および/または使用者の快適性を向上させるために、親水性および/または吸湿性(すなわち、周囲環境または組成物からある程度の水分を吸収または保有する)である。適当な親水性および/または吸湿性可塑剤の例として、プロピレングリコールやヘキシレングリコールなどのグリコール;ジエチレングリコール・エチルエーテルまたはメチルエーテル、エチレングリコール・エチルエーテルまたはブチルエーテル、プロピレングリコール・メチルエーテルまたはフェニルエーテル、ジプロピレングリコール・エチルエーテルまたはブチルエーテル、トリプロピレングリコール・ブチルエーテルまたはメチルエーテルなどのグリコールエーテル;およびグリセロールエステルなどの、ヒドロキシル基を有する可塑剤を挙げることができる。他の適当な可塑剤には、クエン酸塩、フタル酸塩、アジピン酸塩、炭酸塩、酒石酸塩、およびリン酸塩などの、酸エステルが含まれる。
他の適当な可塑剤として、油類などの相当な疎水性を挙げることができる。「油類」は、室温で液体である疎水性化合物(炭化水素系またはシリコーン系)を意味する。油類の例として、鉱油(ワセリンおよび同等物など)、植物油(テルペン、アルデヒド、ケトン、フェノール、およびエステルを含む精油および揮発油など)、グリセロールの脂肪酸エステルなどのエステル、およびオキシエチレン化ヒマシ油(oxyethylenated castor oil)などのオキシエチレン化油(oxyethylenated oils)を挙げることができる。他の適当な可塑剤には、非イオン性界面活性剤、ワックス、および他のエステルの混合物などの水中油型乳剤や油中水型乳剤などの乳剤が含まれる。他の適当な可塑剤には、炭化水素ワックスが含まれる。適当な炭化水素ワックスの1つは、独国のエッセン(Essen)に所在のデグサ・コーポレイション(Degussa Corp)がアビル・ワックス9801(Abil Wax 9801)として販売するセチルジメチコーン(cetyl dimethicone)である。
シリコーン可塑剤(silicon plasticizers)は、膜における塗布性、防水性、および/または粘着性の軽減などに寄与しうる、得に優れた可塑剤である。適当なシリコーン可塑剤には、ジメチコーンやクロペンタシロキサン(cyclopentasiloxane);DC2501などのシリコーンワックス、水分散性シリコーングリコール共重合体ワックス;オキシエチレン化シリコーン油;およびシリコーンエラストマーなどの標準的な条件下で水よりも揮発しにくいシリコーン流体が含まれる。ミシガン州ミッドランド(Midland)に所在のダウ・コーニング社(Dow Corning)のダウ・コーニング7‐3101(Dow Corning 7-3101)は、「高内相乳剤(high internal phase emulsion)」として、シリコーン油との混合物として市販されているシリコーンエラストマーである。ダウ・コーニング7‐3101は、約12μm〜16μmの粒度を有しており;適当なシリコーンポリマーであるポリシリコーン‐11、またはシリコーン油と混合した共重合体などのシリコーンポリマー、または共重合体には、信越化学工業株式会社(Shin-Etsu)(日本の東京に所在)が販売する、USG‐103、KSG‐210、およびKP‐545が含まれる。
特に重要なほかの可塑剤には、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリアスパラギン酸ナトリウム、グリセリン、ヒアルロン酸、尿素、チガヤ根抽出物(Imperata cylindrical root extract)などの植物抽出物、ポリクオタニウム‐51(polyquaternium-51)などのポリクオタニウム化合物、2‐メタクリ‐ロイロキシエチル‐ホスホリルコリン(2-methacry-loyloxyethyl phosphorylcholine)とメタクリル酸ブチルからなる共重合体(リピジュアPMB(Lipidure PMB)として販売されている);およびグリセリン、ヒアルロン酸ナトリウム、ピロリドンカルボキシル酸ナトリウム(sodium pyrrolidone carboxylic acid)、尿素、およびトレハロースの混合物である、アドバンスド・モイスチャー・コンプレックス(Advanced Moisture Complex)(ニューヨーク州ストーニー・ブルック(Stony Brook)に所在のコラボラティブ・ラボラトリーズ社(Collaborative Laboratories)が販売)、ジメチコーンコポリオール(dimethicone copolyols)などの展着剤(spreading agents)、シクロペンタシロキサン(cyclopentasiloxane)、PEG修飾オリーブ油(PEG-modified olive oil)などのエステル油、およびピロリドンカルボキシル酸のアルカリ金属塩;および他のシリコーン可塑剤が含まれる。
上記した物質は、可塑剤として記載したが、これらの物質は、例えば、皮膚軟化/塗布性、湿潤/表面張力軽減、水分維持、乳化、芳香、伸張、濃化、および/または光沢軽減/艶消しなどを含む、別の機能を果たすという点においてもまた、「多機能」とすることができることに留意されたい。
可塑剤として機能しうる多機能成分の一例として、粘土などの増粘剤や増粘ポリマーを挙げることができる。特定のポリマーすなわち増粘剤が収縮力試験(上記)でどのような性能を示すかによって、このポリマー/増粘剤を伸張性ポリマーとしても分類することができることに留意されたい。伸張性ポリマーが陽イオン性である場合は、保管中に不安定となる可能性を低減するために、組成物から陰イオン性増粘剤を排除できることもまた理解されたい。
増粘剤には、ケイ酸アルミウニムマグネシウムなどのベントナイト、すなわち合成粘土(テキサス州ゴンザレス(Gonzales)に所在のサザーン・クレイ・プロダクツ社(Southern Clay Products)のラポナイトXLG(LAPONITE XLG)として販売されている)などの粘土;ザンサンガム(例えば、カリフォルニア州サンディエゴに所在のCPケルコ社(CP Kelco)が販売する、ケルトロールCG(KELTROL CG))などの天然多糖、細菌キサントモナス属カムペストリス(bacteria xanthomonas campestris)によって生成される細胞外多糖が含まれる。ザンサンガムは、そのセルロース様主鎖(β‐1,4‐ポリ‐グルコース)の交互モノマーに3糖分岐(スタブ)を有する。適当な他の天然多糖には、アルギン酸塩、ケルプから注出される海藻ガム(またはその誘導体)、2種類の残基を含む直鎖多糖(すなわち、共重合体):β‐D‐マンノピラノシルロニック酸(b-D-mannopyranosyluronic acid)およびα‐L‐グロピラソニック酸(a-L-gulopyrasonic acid);高等植物の細胞壁から抽出したペクチン;およびカラゲナン、海藻ガム、1,3と1,4のリンクが交互する直鎖D‐ガラクトピラノシル(linear D-galactopyranosyl chain with alternating 1,3 and 1,4 links);メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびエチルヒドロキシエチルセルロースを含むセルロースエーテル、Gafquat(登録商標)HS‐100、ポリクオタニウム‐28、ポリクオタニウム‐4、ポリクオタニウム‐10、ポリクオタニウム‐51、アルギン酸ナトリウム、アガロース、アミロペクチン、アミロース、アラビナン、アラビノガラクタン、アラビノキシラン(arabinoxylans)、カラゲナン、アラビアゴム、例えばメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体、カルボキシメチルグアールガム、カルボキシメチル(ヒドロキシプロピル)グアールガム、ヒドロキシエチルグアールガム、ヒドロキシプロピルグアールガム、カチオングアールガム、コンドロイチン、ココディモニウムヒドロキシプロピルオキシエチルセルロース(cocodimonium hydroxypropyl oxyethyl cellulose)、コロミン酸[ポリ(N‐アセチル‐ノイラミン酸)](colominic acid [poly (N-acetyl-neuraminic acid])、コーンスターチ、カードラン、硫酸ダルマチン(dermatin sulfate)、フルセルララン(furcellarans)、デキストラン、デキストラノマー(dextranomer)(Debrisan)として知られる架橋デキストラン、デキストリン、エマルサン(emulsan)、アマニン多糖(flaxseed saccharide)(酸性)、ガラクトグルコマンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、グリコーゲン、グアールガム、またはヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシプロピル化グアールガム(hydroxypropylated guar gums)、ゲル状ガム(gellan gum)、グルコマンナン、ゲラン(gellan)、ガッチゴム、カラヤゴム、トラガカントゴム(tragacanthin)、ヘパリン、ヒアルロン酸、イヌリン、硫酸ケラタン、コンニャクマンナン、ラミナラン、ラウドイモニウムヒドロキシプロピルオキシエチルセルロース(laurdimonium hydroxypropyl oxyethyl cellulose)、リポサン(liposan)、ローカストビーンガム、マンナン、ニゲラン(nigeran)、ノノキシルニルヒドロキシエチルセルロース(nonoxylnyl hydroxyethyl cellulose)、オクラガム(okra gum)、酸化デンプン、ペクチン酸、ペクチン、ポリデクストロース(polydextrose)、ジャガイモデンプン、プロトペクチン、オオバコガム、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウム、ステアルジモニウムヒドロキシエチルセルロース(steardimonium hydroxyethyl cellulose)、ラフィノース、ラムサン(rhamsan)、タピオカデンプン、ウェラン(welan)、レバン、スクレログルカン(scleroglucan)、スタキオース、サクシノグリカン、コムギデンプン、キサンタンガム、キシラン、キシログルカン、カーボポル(CARBOPOL)(ノベオン社(Noveon)が販売)などのポリアクリラート、ポリアクリルアミド;およびこれらの混合物が含まれる。
可塑剤を含む場合、その量は、通常は起こる膜の剥離を低減するのに十分な量であるが、膜による皮膚/粘膜組織の伸張が低減されないように、かつ膜が粘着しすぎないように、あまり多くない量とすることができる。膜の全固形物に対する可塑剤の割合は、約30%〜約90%、例えば約50%〜約80%とすることができる。膜の全固形物(%固形物)は、脱イオン水より高い、あるいは等しい蒸発率を有する成分(すなわち、「液体溶媒」の一部である成分)を除き、全ての成分の濃度(重量%)を加えて計算されることに留意されたい。
膜の粘着性が過度になるのを防止するために、可塑剤の分子量を約500未満に維持することができる。複数の吸湿性官能基(hygroscopic functional groups)(例えば、ヒドロキシル基)を有し、かつ約1000を超える分子量を有する可塑剤などの特定の粘着物質を使用しないか、または0.5%未満の濃度で組成物に含めることができる。
つや消し剤
膜の光沢および/またはつやを低減するために、つや消し剤を、例えば、懸濁によって組成物に含めることができる。使用するつや消し剤は、粒状物質とすることができる。「粒状物質」は、液体溶媒に溶解しないで、約0.2μmを超えるが約1000μm未満の個々のユニットを形成する、組成物内で懸濁しうる成分を意味する。粒状物質は、例えば、酸化ケイ素(ヒュームドシリカ、沈降シリカ、およびコロイド状シリカを含む)、二酸化チタン、または他の化学的に生成または混合される酸化物、タルク、雲母、またはアルミノケイ酸塩などの酸化物を含む、硬質の無機粒子(疎水性コーティングまたは改変された表面を有する、または有していない)とすることができる。
膜の光沢および/またはつやを低減するために、つや消し剤を、例えば、懸濁によって組成物に含めることができる。使用するつや消し剤は、粒状物質とすることができる。「粒状物質」は、液体溶媒に溶解しないで、約0.2μmを超えるが約1000μm未満の個々のユニットを形成する、組成物内で懸濁しうる成分を意味する。粒状物質は、例えば、酸化ケイ素(ヒュームドシリカ、沈降シリカ、およびコロイド状シリカを含む)、二酸化チタン、または他の化学的に生成または混合される酸化物、タルク、雲母、またはアルミノケイ酸塩などの酸化物を含む、硬質の無機粒子(疎水性コーティングまたは改変された表面を有する、または有していない)とすることができる。
粒状物質は、微粒子とすることができる。「微粒子」は、約200μm未満、例えば0.2μm〜約100μm、または約1μm〜約50μm、または約1μm〜約20μmの個々の微小ドメインを、膜の中に一般的に形成することができる粒子を意味する。
本発明の別の実施形態では、つや消し剤は、例えば、シリコーンエラストマーなどのエラストマー、または炭化水素または窒素含有エラストマー(例えば、アクリルやウレタンなど)などの架橋ポリマーなどの膜の形態を改変する炭化水素ポリマーまたはシリコーンポリマーである。理論に拘泥するものではないが、このようなエラストマーは、膜の表面を乱してつや消しにする柔軟なドメインを膜に形成すると考えられる。シリコーンエラストマーは、組成物中でその安定性を向上させるため、および組成物を広げやすくするために、シリコーン油内に含めることができる。使用できる適当なシリコーンエラストマーの一例が、シクロペンタシロキサンおよびジメチコーンをさらに含む、混合物中のジメチコーンクロスポリマー(dimethicone crosspolymer)である。このような混合物の例として、ミシガン州ミッドランドに所在のダウ・コーニング(Dow Corning)のDow Corning 7−3101を挙げることができる。
他の重要な粒子の例として、ニュージャージー州ピスカタウェイ(Piscataway)に所在の、デグサAG(Degussa AG)が販売するAerosil R812Sなどの、表面改変またはシリル化フュームドシリカなどのヒュームドシリカ、シリカゲル、ケイ酸アルミニウムなどの無機粒子が含まれる。
適当な他の粒子物質の例として、二酸化チタンでコーティングされた雲母(ニュージャージー州イセリン(Iselin)に所在のエングルハード・コーポレイション(Englehard Corporation)が販売する「Flemenco Summit Red」)、カキ殻、クルミ殻、絹タンパク質粒子、およびナイロンやアクリラートなどの粉砕された有機粒子を挙げることができる。しかしながら、このような粒子が組成物内に含められ、粒子の大きさが200μm〜500μmまたはそれ以上の大きさであると、このような粒子の濃度を約1%未満、例えば約0.5%未満に制限するのが望ましいであろう。
微粒子などの粒子物質が組成物内に含められる場合、膜の全固形物に対する粒子の割合は、約0.5%を超える、例えば約0.5%〜約20%、または約1%〜約10%、または約1%〜約4%にすることができる。驚くべきことに、例えば粒子の沈下などによって組成物の相を不安定にしたり、使用した時に組成物に荒い肌触りを生じさせることなく、組成物に粒子物質を含めることが可能である。
乳白剤
一実施形態では、組成物は、1または複数の乳白剤を含む。「乳白剤」は、組成物の透明度を低下させるために添加される物質を意味する。乳化剤の例として、限定するものではないが、酸化スズ、酸化鉄、メチルメタクリレートクロスポリマー、およびエチレン/アクリル酸共重合体を挙げることができる。
一実施形態では、組成物は、1または複数の乳白剤を含む。「乳白剤」は、組成物の透明度を低下させるために添加される物質を意味する。乳化剤の例として、限定するものではないが、酸化スズ、酸化鉄、メチルメタクリレートクロスポリマー、およびエチレン/アクリル酸共重合体を挙げることができる。
有効物質 本発明の一実施形態では、本組成物は有効物質を含んでいない。別法では、様々な有効物質を組成物に含めることができる。「有効物質」とは、組織に対して美容効果または治療効果を有する化合物(例えば、合成化合物または自然源から単離される化合物)のことを意味する。有効物質の例として、限定するものではないが、淡色化剤(lightening agents)、暗色化剤(darkening agents)、抗アクネ剤、抗菌剤、抗炎症剤、抗真菌剤、外用鎮痛薬、光線保護剤(photoprotectors)、酸化防止剤、角質溶解剤、ビタミン類、収斂剤、育毛阻害剤(hair growth inhibitors)、脱毛防止剤、養毛剤、脱毛剤、スキンファーミング剤(skin-firming agents)、皺予防剤(anti-wrinkle agents)などの老化防止剤、アレルギー防止剤、防腐剤、外用鎮痛剤、痒み止め、抗ヒスタミン剤、抗感染剤、抗コリン剤、細胞外基質促進剤(extracellular matrix enhancing agents)、血管収縮剤、血管拡張剤、創傷治癒促進剤、ペプチド、ポリペプチドおよびタンパク質、酵素および酵素阻害剤、センセイト(sensate)、抗酸化剤、角質溶解剤、日焼け止め、抗浮腫剤、およびこれらの組合せ、を挙げることができる。
一実施形態では、有効物質は、ヒドロキシ酸、過酸化ベンゾイル、D‐パンテノール、オクチルメトキシシンニメイト(octyl methoxycinnimate)、オキシベンゾン、2酸化チタン、サリチル酸オクチル、ホモサラート、アボベンゾン(avobenzone)、カロチノイド、フリーラジカルスカベンジャー、スピントラップ(spin traps)、レチノイドおよびレチノイド前駆体(レチノールやパルミチン酸レチニル(retinyl palmitate)など)、セラミド、多価不飽和脂肪酸、必須脂肪酸、酵素、酵素阻害剤、過酸化水素、ミネラル類、エストロゲンなどのホルモン、ヒドロコルチゾンなどのステロイド、2‐ジメチルアミノエタノール、塩化銅などの銅塩、Cu:Gly‐His‐Lysなどの銅含有ペプチド、コエンザイムQ10、プロリンなどのアミノ酸、ビタミン類、ラクトビオン酸(lactobionic acid)、アセチル‐コエンザイムA、ナイアシン、リボフラビン、チアミン、リボース、NADHおよびFADH2などの電子伝達体(electron transporters)、およびアロエベラ、オートミール、カミツレ、アオイ科植物(malva)、クマコケモモ、ハグマノキ(Cotinus coggygria)、カモミール(chamomille)、タイム、および大豆などの植物抽出物、および、これらの誘導体や混合物から成る群から選択される。有効物質は、本発明の組成物中に、約0.001%〜約20%、例えば約0.01%〜約5%など、約0.005%〜約10%の重量割合で典型的には存在する。
ビタミン類の例として、限定するものではないが、ビタミンA、例えばビタミンB3、ビタミンB5、およびビタミンB12などのビタミンB、ビタミンC、ビタミンK、例えばα‐トコフェロール、γ‐トコフェロール、またはδ‐トコフェロールなどのビタミンE、およびこれらの誘導体や混合物を挙げることができる。
ヒドロキシ酸の例として、限定するものではないが、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、サリチル酸、クエン酸、および酒石酸を挙げることができる。抗酸化剤の例として、限定するものではないが、スルフヒドリル化合物およびその誘導体(例えば、メタ重亜硫酸ナトリウム(sodium metabisulfite)やN‐アセチル‐システイン)などの水溶性抗酸化剤、リポ酸およびジヒドロリポ酸(dihydrolipoic acid)、レスベラトロル(resveratrol)、ラクトフェリン、およびスコルビン酸およびその誘導体(例えば、アスコルビン酸パルミテートおよびアスコルビルポリペプチド(ascorbyl polypeptide))を挙げることができる。本発明の組成物に使用するのに適した油溶性抗酸化剤の例として、限定するものではないが、ブチル化ヒドロキシトルエン、レチノイド(例えば、レチノールやパルミチン酸レチニル(retinyl palmitate))、異なる種類のトコフェロール(例えば、α‐トコフェロール、γ‐トコフェロール、δ‐トコフェロール、および酢酸塩などのそのエステル)、およびこれらの混合物、トコトリエノール、およびユビキノンを挙げることができる。本発明の組成物に使用するのに適した、抗酸化剤を含有する天然抽出物の例として、限定するものではないが、フラボノイド、イソフラボノイド、およびこれらの誘導体(ゲニステインやダイゼイン(diadzein)など)を含有する抽出物(例えば、大豆抽出物やクローバー抽出物)およびレスベラトロル(resveratrol)を含有する抽出物などを挙げることができる。このような天然抽出物の例として、ブドウの種、緑茶、マツの皮、および蜜蝋を挙げることができる。
特に重要な有効物質は、ジメチルアミノエタノール(「DMAE」)を含むアルカノールアミンなどのスキンファーミング剤(skin firming agents);ラクトースおよびメリボース(mellibiose)、レチノールなどのレチノイド、および銅含有ペプチドなどのネオコラーゲン促進剤;スコルビン酸およびその誘導体;および大豆抽出物などの、肌若返り剤である。
本発明の一実施形態では、組成物は、例えば、皮膚に塗布するのに適したpHで調製される塩を生成する硫酸ポリスチレンナトリウムなどの陰イオン性ポリマーおよびDMAEなどのアルカノールアミン含む。このような方法では、DMAEが膜から徐々に放出されて皮膚内に拡散することができ、皮膚のリフティングやスキンファーミングが持続する。
ミネラルウォーター
本発明の組成物は、Evian(登録商標)ミネラルウォーター(フランスのエビアン社(Evian))などの、自然に鉱物を含んだミネラルウォーターなどのミネラルウォーターを用いて、調製することができる。一実施形態では、ミネラルウォーターは、少なくとも約200mg/L(例えば、約300mg/L〜約1000mg/L)の鉱物を有する。一実施形態では、ミネラルウォーターは、少なくとも約10mg/Lのカルシウム、および/または少なくとも約5mg/Lのマグネシウムを含む。
本発明の組成物は、Evian(登録商標)ミネラルウォーター(フランスのエビアン社(Evian))などの、自然に鉱物を含んだミネラルウォーターなどのミネラルウォーターを用いて、調製することができる。一実施形態では、ミネラルウォーターは、少なくとも約200mg/L(例えば、約300mg/L〜約1000mg/L)の鉱物を有する。一実施形態では、ミネラルウォーターは、少なくとも約10mg/Lのカルシウム、および/または少なくとも約5mg/Lのマグネシウムを含む。
他の成分
上記した成分に加えて、伸張性、安定性、および製品の他の特徴を損なわない濃度で、他の添加物を組成物に含めることができる。このような成分の例として、例えば、化粧品として許容される防腐剤、pH調節剤、キレート/金属イオン封鎖剤、塩化ナトリウムなどの粘度調節剤、染料、および芳香剤を挙げることができる。
上記した成分に加えて、伸張性、安定性、および製品の他の特徴を損なわない濃度で、他の添加物を組成物に含めることができる。このような成分の例として、例えば、化粧品として許容される防腐剤、pH調節剤、キレート/金属イオン封鎖剤、塩化ナトリウムなどの粘度調節剤、染料、および芳香剤を挙げることができる。
組成物の性質および特性
組成物は、様々な成分を溶解、分散、乳化、または懸濁することができるゲルまたは液体などの様々な形態のうちのひとつであることができる。組成物は、例えば、水性アルコール系、水中油型乳剤、または油中水型乳剤とすることができる。
組成物は、様々な成分を溶解、分散、乳化、または懸濁することができるゲルまたは液体などの様々な形態のうちのひとつであることができる。組成物は、例えば、水性アルコール系、水中油型乳剤、または油中水型乳剤とすることができる。
発明者たちは、驚くべきことに、油中水型乳剤(water-in-oil emulsion)または油中水中油型乳剤(oil-in-water-in-oil emulsion)などのように油が組成物の最も外側の相であって、少なくとも約1%の伸張性ポリマーを含み、選択的には1または複数の特性を有する特定の組成物が、特に望ましいということに気づいた。例えば、組成物は、油相が組成物の少なくとも約15%、例えば少なくとも組成物の約20%、または約20%〜約40%を構成する油中水型乳剤とすることができる。一実施形態では、油相は、少なくとも約10%、例えば少なくとも約40%のシリコーンを含む。発明者たちは、このような1または複数の特性を有する水中油型乳剤が、十分な伸張性、耐水性、および塗布性や美観を実現することを見出した。これは、特にオルガノシリコーン(organosilicones)が存在する場合、伸張性を得るために油が外相である組成物を直感的に理解できないため、特に驚くべきことである。「油相(oil phase)」は、水に溶けないまたは分散しない製剤の成分を意味する。
一実施形態では、組成物は、実質的に透明である。「実質的に透明」は、厚みが約10cm未満の層を介して観察した場合に、透明または半透明であることを意味する。実質的に透明な組成物は、あらゆる粒子が約300nm未満の大きさであるようにすることができる。別法では、組成物は、内部の乳化相または分散物質が約300nmを超える大きさの粒子を有する乳剤や分散液などのように、不透明とすることができる。膜が皮膚または粘膜組織に特定の色を付けないようにするために、組成物は、無色とするか、または化粧品または着色化粧品に通常見られるような、着色色素または染料を実質的に含まないようにすることができる。本発明の別の実施形態では、組成物は、化粧品ファンデーションと伸張性組成物の組合せとしての役目を果たすように、着色色素または染料を含む。
組成物は、pHを約3〜7、例えば約5〜約6.5とすることができる。組成物中の固形物全体の量は、様々に調節できるが、約10%を超える、例えば約12%〜約20%、または約15%〜約20%とすることができる。
降伏点
一実施形態では、組成物の降伏点は、約15Pa〜約50Paである。このような降伏点を有するのが望ましい2つの理由は、(1)塗布した後に皮膚または粘膜組織の表面を垂直方向下側に垂れないようにするため、(2)組成物中に含まれうる粒子物質の懸濁を維持するためである。
一実施形態では、組成物の降伏点は、約15Pa〜約50Paである。このような降伏点を有するのが望ましい2つの理由は、(1)塗布した後に皮膚または粘膜組織の表面を垂直方向下側に垂れないようにするため、(2)組成物中に含まれうる粒子物質の懸濁を維持するためである。
本明細書における「降伏点(yield point)」は、極めて低いずり速度の応力で流れに抵抗する組成物の能力を意味する。ある所定の降伏点を有する組成物は、この系に加える応力がその降伏点を越え、その系の構造が乱されるまで流れ始めない。応力がその降伏点よりも低い場合は、系は、弾性すなわち固体状の性質を示す。
降伏点は、デラウェア州ニューキャッスルに所在のTAインスツルメンツ社(TA Instruments)製のAR2000レオメーター(AR 2000 Rheometer)を用いて、振動応力掃引(oscillatory stress sweep)によって決定することができる。角度が0度で直径が40mmの平行板ジオメータ(Parallel plate geometer)を用いる。平行板の隙間を、400μmに設定する。全ての測定は、25℃で行い、溶媒トラップを用いて、測定中の蒸発を最小限にする。この振動応力は、周波数を1.00Hzに維持したまま、0.010Paから15920Paに増大させる。10回の振動応力掃引のそれぞれに対して、9つのデータポイントを収集する。降伏点は、歪みに不連続が生じる時の応力と定義する。
粘度
組成物は、皮膚または粘膜組織、あるいは、皮膚または粘膜組織の一部に容易に広げることができ、無理なく薄い膜を形成できるように、皮膚/粘膜組織の上に広げることができるべきである。一実施形態では、組成物は、約200,000cps未満、または約100,000cps未満、例えば約30,000cps〜約100,000cps、または約10,000cps〜約90,000cps、または約30,000cps〜約60,000cpsの粘度を有する。
組成物は、皮膚または粘膜組織、あるいは、皮膚または粘膜組織の一部に容易に広げることができ、無理なく薄い膜を形成できるように、皮膚/粘膜組織の上に広げることができるべきである。一実施形態では、組成物は、約200,000cps未満、または約100,000cps未満、例えば約30,000cps〜約100,000cps、または約10,000cps〜約90,000cps、または約30,000cps〜約60,000cpsの粘度を有する。
本明細書に記載する「粘度」は、ブルックフィールド粘度計(Brookfield viscometer)を用いて、スピンドルLV4(spindle LV4)を6.0RPMの回転速度に選択して測定する。測定値は、粘度計で30秒毎に読み取られる。前の測定値に対して+/−3%を超える変動があると測定が停止し、測定はこれ以上行われず、最後の測定値が粘度として報告される。
製品、パッケージ、およびその使用方法
組成物は、製品として販売することができる。この製品は、従来のビン、ジャー、または組成物をすくい取って皮膚または粘膜組織に塗ることができるように蓋を備えた他の容器を含むことができる。組成物は、通常は、皮膚または粘膜組織に薄い膜ができるように広げられる。時間が経つと、組成物は、通常は一部が皮膚または粘膜組織内に吸収され、一部が皮膚または粘膜組織から蒸発する。製品は、発泡体、スポンジ、ブラシ、綿棒、スプレーノズル(例えば、エアロゾル)、ツイストアップチューブ(twist-up tube)、およびワンドなどの、皮膚に組成物を局所に塗布するための装置すなわちアプリケータを含むことができる。
組成物は、製品として販売することができる。この製品は、従来のビン、ジャー、または組成物をすくい取って皮膚または粘膜組織に塗ることができるように蓋を備えた他の容器を含むことができる。組成物は、通常は、皮膚または粘膜組織に薄い膜ができるように広げられる。時間が経つと、組成物は、通常は一部が皮膚または粘膜組織内に吸収され、一部が皮膚または粘膜組織から蒸発する。製品は、発泡体、スポンジ、ブラシ、綿棒、スプレーノズル(例えば、エアロゾル)、ツイストアップチューブ(twist-up tube)、およびワンドなどの、皮膚に組成物を局所に塗布するための装置すなわちアプリケータを含むことができる。
本発明の一実施形態では、製品は、皮膚に接触する表面を有するアプリケータを含む。ある適当なアプリケータは、図3に断面が示されている「スティックアプリケータ」である。アプリケータ3は、組成物を皮膚に塗布するための細長いワンド型すなわちペンシル型アプリケータである。アプリケータ3は、遠位部分7および近位部分9を有する円筒シェル5を含む。図3では、シェル5は、内部が見えるように透明として示されている。近位部分9は、ヘッド部分15まで延びている。遠位部分7は、シェル5と同軸上にある雌ネジが設けられたロッド11に回転自在に結合している。ネジロッド11は、遠位部分7を回転させてヘッド部分15に向かって前進させることができるプランジャー13に結合されている。遠位部分7を図3の矢印に示されている方向に回転させると、トランスミッション組立体17を介してロッド11が別個の回転をする。トランスミッション組立体17は、液体やゲルをディスペンスするためのハンドヘルドアプリケータ(hand-held applicators)の分野の当業者に周知の、バネ19、歯車、または他の機械要素を含むことができる。
組成物(図3に斜線で示されている)が、プランジャー13から近位方向(すなわち、ヘッド部分15に向かって)に、シェル5内の中空チューブ21(図3に斜線で示されている)などの貯蔵器内に受容されている。遠位部分7が回転すると、プランジャー13が前進して、それによって組成物がヘッド部分15に向かって移動するのを促進する。ロッド11のネジ山の間隔を制御することによって、プランジャー13が前進する距離を制御することができる。例えば、プランジャー13は、遠位部分7が360度回転すると、約0.5mm前進することができる。
発明者たちは、膜が厚く形成されて、割れたり、剥離するのを防止するために、制御可能な用量で組成物を送達することが本発明の装置に特に重要であることに気づいた。これは、使用する組成物の典型的なレオロジーが1つのずり減粘であることを考えると正に真実である。このようなレオロジーは、通常は末端使用者によって好まれるが、使用者が停止した後も製品が装置から流出して、装置がより多くの組成物を供給してしまうことがよくある(例えば、遠位部分7を回転させて供給する)。正確かつ制御された量の組成物を供給するために、装置は、遠位部分7が回転(例えば、45度)する度に「クリック音」を発することができる。このような制御された供給は、プランジャー13を前進させて、1回の運動(すなわち「クリック」)で、約0.001cm3(cc)〜約0.01cm3の組成物を、皮膚接触面41から押し出すことができる。これは、一般的な末端使用者が、2回または3回クリックして約0.025cc〜約0.25cc(例えば、約0.05cc〜約0.1cc)の量を装置から押し出して、組成物を皮膚に塗布したい場合に有効である。発明者たちは、このような用量が、適当な膜の厚みを形成するのに役立つことを見出した。
チューブ21が、ヘッド部分15内に延びており、プランジャー13によって押されると、組成物がチューブ21からヘッド部分15のチューブ21内に受容されたオプションの剪断インサート25(図3に斜線で示されている)を介して移動する。オプションの剪断インサート25は、ずり減粘する組成物と共に使用すると有利であろう。剪断インサート25は、例えば、密に詰められたポリエチレン製のロッドおよび球などから形成することができる細孔の媒体である。別法では、剪断インサート25は、細かいメッシュ格子のスクリーンから形成することができる。一実施形態では、剪断インサート25は、50μm〜約500μm、例えば約100μm〜約200μm(例えば、125μm〜約175μm)の平均空隙直径を有する。剪断インサート25は、約10%〜約70%、例えば約20%〜約60%、または約30%〜約40%の空洞容量(空いている領域のパーセンテージ)を有することができる。一例として、ある適当なインサート25は、プラスチック(例えば、ポリエチレン)製の球を含み、150μmの平均空隙直径および40%の空いている領域を有する。
別の適当なインサート25は、ポリエチレン製の球を含み、130μmの平均空隙直径および30%の空いた面積を有する。例示的なインサート材料は、ジョージア州フェアバーンに所在のポレックス・ポーラス・グループ(Porex Porous Group)が販売しており、組成物がインサート材料を介して押し出されるように、チューブ21内に適合する大きさにカットまたは他の方法で形成することができる。
剪断アプリケータ25によって組成物が押し出されるため、比較的高粘度の組成物を使用することができ(したがって、所定の粒子物質の沈殿を遅らせて、光沢を少なくするのに役立つ)、組成物をより低い粘度に剪断してから、塗布して皮膚に良好な膜を形成することができる。
図4は、ヘッド部分15の部分斜視図である。組成物は、プランジャー13によって押されると、チューブ21を介してヘッド部分15に移動する。ヘッド部分15は、スナップ式または他の手段で近位部分9の残りの部分に取り付けることができる。次に、組成物が、皮膚接触面41によって画定された平面51に延在する複数の外側開口45および内側開口47を介して送出される(例えば、押し出される)。開口の形状の例として、限定するものではないが、円、楕円形、長方形などを挙げることができる。皮膚接触面41は、皮膚に組成物が接触するように、使用者の皮膚(例えば、治療が必要な皮膚)に配置する。アプリケータ3の皮膚接触面41を用いて皮膚に対して擦るまたは滑らせて、組成物を皮膚全体に広げることができる。
本発明の一実施形態では、皮膚接触面41は、傾斜している(すなわち、シェル5の中心を長手方向に延びる仮想線101に対して直角ではない)。傾斜した皮膚接触面41により、眼の近くや鼻などの、皮膚の様々な表面および形状(contours)に対する接触が容易になる。具体的には、皮膚接触面41の角度61は、このような接触を容易になるように約35度〜約60度にすることができる。
加えて、図4に示されているように、皮膚接触面41に快適な柔軟性を付与するために、皮膚接触面41を、ポリエチレン、ナイロン、ポリエステル、および綿などから形成された繊維のスリーブなどといった、柔軟で快適な弾性材料でコーティングするか、あるいは積層することができる。
外側開口45および内側開口47は、剪断インサート25の孔よりもかなり大きくすることができるが、一実施形態では、約4mm2未満、例えば約1mm2未満である。発明者たちは、(i)十分な量の組成物が、外側開口45および内側開口47を介して押し出されたと末端使用者が思える十分視覚的な助けを、装置が提供し、かつ(ii)この「視覚的に十分な」量が、厚すぎて剥がれたり割れたりする膜が皮膚に形成されないように、それ程多くはない量である、装置を提供することが特に理想的である、ということに気づいた。したがって、発明者たちは、外側開口45および内側開口47が、約0.1mm2〜約0.5mm2の面積を有することが望ましいということに気づいた。さらに、視覚的な助けと、制限され制御された投与の要求との釣合いをとるために、開口の数は、約3個〜約100個、例えば約5個〜約25個にするのが理想である。
加えて、発明者たちは、視覚的な助けの要求と、制限され制御された投与の要求との釣合いをとるための別の手段としては、皮膚接触面41内に様々な大きさの外側開口45および内側開口47を設けるという手段がある、ということに気づいた。本発明の一実施形態では、外側開口45および内側開口47は、開口の位置(すなわち、皮膚接触面41の中心または縁からの開口の距離)で大きさが異なる。例えば、皮膚接触面41の縁に近い外側開口45は、比較的サイズを小さくすることができ、一方で、皮膚接触面41の中心に近い内側開口47は、比較的サイズを大きくすることができる。外側開口45の大きさと内側開口47の大きさの差を2倍にする。第1に、より大きな内側開口47が、皮膚接触面41の中心に大部分の組成物を供給する(縁とは対照的)。これにより、過度の組成物が、スティックの縁の近傍に集積して、皮膚に形成される膜の一部が厚くなりすぎて、膜が乾燥すると膜の剥離が起こる「プーリング(pooling)」、すなわち不所望な状態が減少する傾向にある。第2に、十分な量の組成物が皮膚接触面41に供給されているということを示す視覚的な助け/表示を使用者に示す。小さい開口が存在しないと、使用者が皮膚接触面41に多量に組成物を供給して、厚すぎて剥がれやすい膜が形成されがちある。
開口の大きさの差または勾配を様々に変更することができる。例えば、開口の直径すなわち面積は、皮膚接触面41の中心からの距離に正比例させることができる。別法では、より中心の内側開口47は、外側の開口45の大きさよりも30%〜約70%大きくすることができる。
本発明の一実施形態では、製品は、購入者および/または使用者に上記したように皮膚または粘膜組織に組成物を塗布するように指示する取扱説明書を含む。取扱説明書は、皮膚または粘膜組織に対する組成物の塗布、および後の石鹸と水などを用いた洗浄による皮膚または粘膜組織からの組成物の除去を指示することができる。取扱説明書は、例えば、組成物を塗布してから少なくとも約1分間、皮膚または粘膜組織に触らないように、さらに指示することができる。一定時間待つことにより、製品が安定した状態に戻ることができる。
取扱説明書は、所定の頻度、例えば少なくとも2週間に亘って、少なくとも1日に1回、皮膚または粘膜組織に伸張性組成物を塗布するように、さらに指示することができる。取扱説明書は、少なくとも約28日間、例えば少なくとも約6週間、または少なくとも約8週間に亘って、少なくとも1日に2回、伸張性組成物を塗布するように指示することができる。
本組成物は、水分保持能力を改善することができるが、取扱説明書は、伸張性ポリマーを含む本組成物を、塗布する前または後に保湿剤を塗布するように、指示することができる。「保湿剤」は、角質層を湿った状態に維持するために、障壁機能に作用する組成物を意味する。水中油型乳剤では、このような油または他の液体や疎水物質である軟化剤が、約5%を超える量、例えば約10%を超える量、または約15%を超える量の高い割合で本組成物を含むことに、特に留意されたい。軟化剤の例として、限定するものではないが、鉱油、ワセリン、植物油(脂肪酸のグリセロールエステル、トリグリセリド)、ワックス、および必ずしもグリセロールのエステルでなくてもよいエステルの他の混合物;ジメチコーンなどのポリエチレンおよび非炭化水素系油、シリコーン油、およびシリコーンガムなどを挙げることができる。伸張性組成物の前に保湿剤を塗布することにより、皮膚が、柔軟性の点でより均一になり、伸張性組成物のより均一なコーティングが可能となる。
さらに、取扱説明書は、伸張性ポリマーを含む組成物は、必ずしも必要ではないが、化粧の前に塗布すべきであることを記載することができる。別法では、取扱説明書は、化粧品を塗布した後に本組成物を塗るように指示することができる。取扱説明書は、就寝直前の夜に本組成物を塗布するように、さらに指示することができる。
本発明の実施形態は、組成物を用いると特に有利である。この組成物は、このような利点を得るために十分な伸張性を有すると共に、膜が水や湿気にさらされても不可逆的に変性しないように水や湿気に対して十分な耐性を有するが、膜を洗浄で除去することが困難な程には抵抗性を有していない。加えて、本発明の実施形態は、皮膚または粘膜組織に対して剥離しない容易かつ均一な塗布を促すべく、膜を制御下で供給することができる。
例
以下に、本発明の組成物の製造方法を記載する。本発明の他の組成物は、当業者によって類似の方法で調整することができる。
以下に、本発明の組成物の製造方法を記載する。本発明の他の組成物は、当業者によって類似の方法で調整することができる。
例1
表1の局所用組成物は、脱イオン水を容器に入れ、次に、エタノール、プレミックス(A)、およびプレミックス(B)の順で添加し、これらを均一にして作製した。プレミックス(A)は、まず別の容器にヘキシレングリコールを入れ、Kytamer PCを添加し、これらを均一にして作製した。プレミックス(B)は、さらに別の容器にエキシレングリコールを入れて、Flamenco Summit Redと、Flamenco Summit Goldを添加して作製した。その結果得られる組成物を、図3〜図5を用いて説明したようなアプリケータに導入した。
表1の局所用組成物は、脱イオン水を容器に入れ、次に、エタノール、プレミックス(A)、およびプレミックス(B)の順で添加し、これらを均一にして作製した。プレミックス(A)は、まず別の容器にヘキシレングリコールを入れ、Kytamer PCを添加し、これらを均一にして作製した。プレミックス(B)は、さらに別の容器にエキシレングリコールを入れて、Flamenco Summit Redと、Flamenco Summit Goldを添加して作製した。その結果得られる組成物を、図3〜図5を用いて説明したようなアプリケータに導入した。
例2
表2の局所用組成物は、容器に脱イオン水を入れ、次にエタノール、Kytamer PC、Advanced Moisture Complex、およびプレミックスを順に添加し、均一にして作製した。このプレミックスは、まず第2の容器にヘキシレングリコールを入れ、次にシリカシェル、絹、Flamenco red、およびFlamenco Goldの順で添加し、均一にして作製した。
表2の局所用組成物は、容器に脱イオン水を入れ、次にエタノール、Kytamer PC、Advanced Moisture Complex、およびプレミックスを順に添加し、均一にして作製した。このプレミックスは、まず第2の容器にヘキシレングリコールを入れ、次にシリカシェル、絹、Flamenco red、およびFlamenco Goldの順で添加し、均一にして作製した。
例3
表3の局所用組成物は、容器に脱イオン水を入れ、次に塩化ナトリウム、グリセリン、DC2501、およびZILGELを順に添加し、適度に混合して作製した。プレミックスを、ヘキシレングリコールとKytamerを混ぜて作製し、それから容器に入れた。混合を続け、容器を約60℃〜約65℃の温度に加熱した。こうすることで、水相を生成した。別の容器で、油相を、表3の成分8〜15を一緒に添加して作製した。この油相を、約60℃〜約65℃の温度に加熱した。次に、この油相を水相に添加し、5分間混合した。次に、適度に混合しながら冷却した。
表3の局所用組成物は、容器に脱イオン水を入れ、次に塩化ナトリウム、グリセリン、DC2501、およびZILGELを順に添加し、適度に混合して作製した。プレミックスを、ヘキシレングリコールとKytamerを混ぜて作製し、それから容器に入れた。混合を続け、容器を約60℃〜約65℃の温度に加熱した。こうすることで、水相を生成した。別の容器で、油相を、表3の成分8〜15を一緒に添加して作製した。この油相を、約60℃〜約65℃の温度に加熱した。次に、この油相を水相に添加し、5分間混合した。次に、適度に混合しながら冷却した。
例4
マウスの皮膚に対する張力を生成するポリマーの効果を、生後8週間の雌マウス(C57B1/6)(メイン州バー・ハーバーのジャクソン・ラバトリー(Jackson Labs.))に対して群毎に4回評価した。マウスの背部をワックス脱毛し、脱毛してから4日後から投与を開始した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90(イリノイ州フランクフォートのネオレシンス(Neoresins))およびポリスチレンスルホン酸(ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル(National Starch & Chemical))を含む30%水溶液をマウスの皮膚に塗布し、ウシ血清アルブミン(BSA)(ニューヨーク州パーチェイスのインタージェン(Intergen))を含む15%水溶液をマウスの皮膚に塗布した。溶媒(水)をコントロールとして用いた。マウスに対する処理は、1日1回、週5日行った。マウスの処理を開始してから2週間でマウスを屠殺し、処理した部位の皮膚生検を行い、10%バッファーホルマリン中に固定し、パラフィンブロック(paraffin blocks)の中に入れ、標準的な手順でH&E染色によって分析した。驚くべきことに、張力誘導ポリマーで処理したマウスで、表皮の肥厚化が観察された(表4)。BSAはわずかな効果を示し、水溶媒(コントロール)は、効果を示さなかった。
マウスの皮膚に対する張力を生成するポリマーの効果を、生後8週間の雌マウス(C57B1/6)(メイン州バー・ハーバーのジャクソン・ラバトリー(Jackson Labs.))に対して群毎に4回評価した。マウスの背部をワックス脱毛し、脱毛してから4日後から投与を開始した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90(イリノイ州フランクフォートのネオレシンス(Neoresins))およびポリスチレンスルホン酸(ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル(National Starch & Chemical))を含む30%水溶液をマウスの皮膚に塗布し、ウシ血清アルブミン(BSA)(ニューヨーク州パーチェイスのインタージェン(Intergen))を含む15%水溶液をマウスの皮膚に塗布した。溶媒(水)をコントロールとして用いた。マウスに対する処理は、1日1回、週5日行った。マウスの処理を開始してから2週間でマウスを屠殺し、処理した部位の皮膚生検を行い、10%バッファーホルマリン中に固定し、パラフィンブロック(paraffin blocks)の中に入れ、標準的な手順でH&E染色によって分析した。驚くべきことに、張力誘導ポリマーで処理したマウスで、表皮の肥厚化が観察された(表4)。BSAはわずかな効果を示し、水溶媒(コントロール)は、効果を示さなかった。
例5
マウスを、例4と同様に伸張性ポリマーで処理した。処理を開始してから1週間および3週間でマウスを屠殺し、組織分析のために皮膚生検を行った。皮膚切片を、免疫組織化学的手順で増殖性細胞核抗原(PCNA)で染色した。驚くべきことに、増殖細胞の数の際立った増大が、伸張性ポリマーで処理したマウスの表皮で検出された。この増殖細胞の増大は、処理の開始から1週間後および3週間後に記録された。ポリスチレンスルホン酸およびNeocryl XK−90で処理したマウスの表皮における増殖細胞の数は、水溶媒またはBSA処理した群よりも2倍〜4倍多かった。
マウスを、例4と同様に伸張性ポリマーで処理した。処理を開始してから1週間および3週間でマウスを屠殺し、組織分析のために皮膚生検を行った。皮膚切片を、免疫組織化学的手順で増殖性細胞核抗原(PCNA)で染色した。驚くべきことに、増殖細胞の数の際立った増大が、伸張性ポリマーで処理したマウスの表皮で検出された。この増殖細胞の増大は、処理の開始から1週間後および3週間後に記録された。ポリスチレンスルホン酸およびNeocryl XK−90で処理したマウスの表皮における増殖細胞の数は、水溶媒またはBSA処理した群よりも2倍〜4倍多かった。
例6
マウスを、例1と同様に、Neocryl XK−90を含む10%〜30%の水溶液で処理した。処理を開始してから1週間でマウスを屠殺し、組織学的分析のために皮膚の生検を行った。プレコラーゲン染色(precollagen staining)から、伸張性ポリマーで処理したマウスでは新しいコラーゲンが増大しているが、溶媒(水)では増大していないことが分かった。この増大は、塗布した量に依存し、高用量(30%)で処理した群では新しいコラーゲンの増大が80%以上に達した。
マウスを、例1と同様に、Neocryl XK−90を含む10%〜30%の水溶液で処理した。処理を開始してから1週間でマウスを屠殺し、組織学的分析のために皮膚の生検を行った。プレコラーゲン染色(precollagen staining)から、伸張性ポリマーで処理したマウスでは新しいコラーゲンが増大しているが、溶媒(水)では増大していないことが分かった。この増大は、塗布した量に依存し、高用量(30%)で処理した群では新しいコラーゲンの増大が80%以上に達した。
例7
例4および例6のマウスの皮膚サンプルを液体窒素で凍結させ、RNA Stat(テキサス州フレンズウッドのテル‐テスト・インコーポレイテッド(Tel-Test Inc.))で均質化し、以下の製造プロトコルに従ってRNAを単離した。単離したRNAを、37℃で1時間、4U/100μg RNAで、RNA分解構造を含まないDNase I(テキサス州オースチンのアンビオン・インコーポレイテッド(Ambion Inc.))で処理し、製造プロトコルに従ってDNase Iを除去した。RNAを、RNeasyカラム(カリフォルニア州バレンシアのキアゲン社(Qiagen))でさらに精製した。cDNAをスーパースクリプト第1鎖合成キット(Superscript first strand synthesis kit)(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ(Invitrogen life technologies))を用いて合成した。マウスPCNAのPCRプライマーを、GenBankシーケンス(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ(Invitrogen life technologies))に従って合成した。グリセルアルデヒド‐3‐リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)プライマーをテキサス州オースチンのアンビオン・インコーポレイテッド(Ambion Inc.)から購入した。RT‐PCR産物を、標準的な技術を用いてエチジウムブロマイドで染色した2%アガロースゲルで分離した。PCNA mRNAレベルをGAPDHレベルに標準化した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90およびポリスチレンスルホン酸が、用量に依存してPCNAの発現を誘導することが分かった(表5)。
例4および例6のマウスの皮膚サンプルを液体窒素で凍結させ、RNA Stat(テキサス州フレンズウッドのテル‐テスト・インコーポレイテッド(Tel-Test Inc.))で均質化し、以下の製造プロトコルに従ってRNAを単離した。単離したRNAを、37℃で1時間、4U/100μg RNAで、RNA分解構造を含まないDNase I(テキサス州オースチンのアンビオン・インコーポレイテッド(Ambion Inc.))で処理し、製造プロトコルに従ってDNase Iを除去した。RNAを、RNeasyカラム(カリフォルニア州バレンシアのキアゲン社(Qiagen))でさらに精製した。cDNAをスーパースクリプト第1鎖合成キット(Superscript first strand synthesis kit)(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ(Invitrogen life technologies))を用いて合成した。マウスPCNAのPCRプライマーを、GenBankシーケンス(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ(Invitrogen life technologies))に従って合成した。グリセルアルデヒド‐3‐リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)プライマーをテキサス州オースチンのアンビオン・インコーポレイテッド(Ambion Inc.)から購入した。RT‐PCR産物を、標準的な技術を用いてエチジウムブロマイドで染色した2%アガロースゲルで分離した。PCNA mRNAレベルをGAPDHレベルに標準化した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90およびポリスチレンスルホン酸が、用量に依存してPCNAの発現を誘導することが分かった(表5)。
例8
コラーゲンIの発現を、例7で説明したように、RT‐PCRで評価した。マウスのコラーゲンIのPCRプライマーを、Genbankシーケンス(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ)に従って合成した。コラーゲンIのmRNAレベルを、GAPDHレベルに標準化した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90およびポリスチレンスルホン酸が、用量に依存してコラーゲンIの発現を増大させることが分かった(表6)。
コラーゲンIの発現を、例7で説明したように、RT‐PCRで評価した。マウスのコラーゲンIのPCRプライマーを、Genbankシーケンス(カリフォルニア州カールスバッドのインビトロジェン・ライフ・テクノロジーズ)に従って合成した。コラーゲンIのmRNAレベルを、GAPDHレベルに標準化した。伸張性ポリマーNeocryl XK‐90およびポリスチレンスルホン酸が、用量に依存してコラーゲンIの発現を増大させることが分かった(表6)。
例9
皮膚タイプI‐IVの年齢40歳〜65歳の6人の女性で8週間の器具検査を行った。表皮の肥厚化を、製品を塗布する前に、共焦点顕微鏡を用いて上腕内側の3ヶ所で測定した。次に、5%Kytamer PC(キトサンPCA)を含むプロトタイプを、8週間に亘って、1日に2回(朝と晩)、これらの部位の1つに塗布した。市販のレチノール製品を、正のベンチマークとして第2の部位に塗布した。第3の部位は、未処理コントロールとして用いた。製品を塗布してから2週間後、4週間後、6週間後、および8週間後に共焦点顕微鏡で測定した。コントロールに対する表皮の肥厚化(μm)の統計的に有意な改善が、表4に示されているように、6週間後および8週間後にKytamer PC処理部位で確認された(表7)。
皮膚タイプI‐IVの年齢40歳〜65歳の6人の女性で8週間の器具検査を行った。表皮の肥厚化を、製品を塗布する前に、共焦点顕微鏡を用いて上腕内側の3ヶ所で測定した。次に、5%Kytamer PC(キトサンPCA)を含むプロトタイプを、8週間に亘って、1日に2回(朝と晩)、これらの部位の1つに塗布した。市販のレチノール製品を、正のベンチマークとして第2の部位に塗布した。第3の部位は、未処理コントロールとして用いた。製品を塗布してから2週間後、4週間後、6週間後、および8週間後に共焦点顕微鏡で測定した。コントロールに対する表皮の肥厚化(μm)の統計的に有意な改善が、表4に示されているように、6週間後および8週間後にKytamer PC処理部位で確認された(表7)。
上記説明は、本発明の様々な実施形態についてのものであるが、他の、およびさらなる実施形態も、本発明の基本的な概念から逸脱することなく行われることが可能であり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって規定される。
〔実施の態様〕
(1)皮膚または粘膜組織の萎縮を治療するための方法において、
このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与すること、
を含み、
前記方法は、前記皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、前記皮膚または粘膜組織の細胞外基質の形成を促進すること、および前記皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めることからなる群から選択される、方法。
(2)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚を肥厚化させることを含む、方法。
(3)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚の前記障壁機能を高めることを含む、方法。
(4)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、皮膚における細胞外基質の形成を促進することを含む、方法。
(5)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚におけるコラーゲンの生成を促進することを含む、方法。
(1)皮膚または粘膜組織の萎縮を治療するための方法において、
このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与すること、
を含み、
前記方法は、前記皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、前記皮膚または粘膜組織の細胞外基質の形成を促進すること、および前記皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めることからなる群から選択される、方法。
(2)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚を肥厚化させることを含む、方法。
(3)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚の前記障壁機能を高めることを含む、方法。
(4)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、皮膚における細胞外基質の形成を促進することを含む、方法。
(5)実施態様(1)に記載の方法において、
前記方法は、前記皮膚におけるコラーゲンの生成を促進することを含む、方法。
(6)実施態様(1)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(7)実施態様(2)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(8)実施態様(3)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(9)実施態様(4)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(10)実施態様(5)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(7)実施態様(2)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(8)実施態様(3)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(9)実施態様(4)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(10)実施態様(5)に記載の方法において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、方法。
(11)製品において、
(a)伸張性ポリマーを含む組成物と、
(b)皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、前記皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように使用者に指示する取扱説明書と、
を含む、製品。
(12)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚を肥厚化させるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(13)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚の前記障壁機能を高めるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(14)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚における前記細胞外基質の形成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(15)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚におけるコラーゲンの生成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(a)伸張性ポリマーを含む組成物と、
(b)皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、前記皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように使用者に指示する取扱説明書と、
を含む、製品。
(12)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚を肥厚化させるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(13)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚の前記障壁機能を高めるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(14)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚における前記細胞外基質の形成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(15)実施態様(11)に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚におけるコラーゲンの生成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。
(16)実施態様(11)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(17)実施態様(12)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(18)実施態様(13)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(19)実施態様(14)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(20)実施態様(15)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(17)実施態様(12)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(18)実施態様(13)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(19)実施態様(14)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(20)実施態様(15)に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
(21)伸張性ポリマーを有する組成物を含む製品をプロモーションする方法において、
前記皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、前記皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは前記皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、前記皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示することを含む、方法。
前記皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、前記皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは前記皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、前記皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示することを含む、方法。
Claims (11)
- 皮膚または粘膜組織の萎縮を治療するための方法において、
このような治療が必要な皮膚または粘膜組織に、伸張性ポリマーを含む組成物を投与すること、
を含み、
前記方法は、前記皮膚または粘膜組織を肥厚化させること、前記皮膚または粘膜組織の細胞外基質の形成を促進すること、および前記皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めることからなる群から選択される、方法。 - 製品において、
(a)伸張性ポリマーを含む組成物と、
(b)皮膚または粘膜組織を肥厚化させるため、皮膚または粘膜組織における細胞外基質の形成を促進するため、あるいは皮膚または粘膜組織の障壁機能を高めるために、前記皮膚または粘膜組織に前記組成物を塗布するように使用者に指示する取扱説明書と、
を含む、製品。 - 請求項2に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚を肥厚化させるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。 - 請求項2に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚の前記障壁機能を高めるために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。 - 請求項2に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚における前記細胞外基質の形成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。 - 請求項2に記載の製品において、
前記取扱説明書は、皮膚におけるコラーゲンの生成を促進するために、その皮膚に前記組成物を塗布するように前記使用者に指示する、製品。 - 請求項2に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。 - 請求項3に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。 - 請求項4に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。 - 請求項5に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。 - 請求項6に記載の製品において、
前記伸張性ポリマーは、約3g/mgよりも大きい収縮力、および約0.9〜約1.9の耐水指数を有する、製品。
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