JP2002249422A - スキンケア用貼付剤 - Google Patents

スキンケア用貼付剤

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JP2002249422A
JP2002249422A JP2001048238A JP2001048238A JP2002249422A JP 2002249422 A JP2002249422 A JP 2002249422A JP 2001048238 A JP2001048238 A JP 2001048238A JP 2001048238 A JP2001048238 A JP 2001048238A JP 2002249422 A JP2002249422 A JP 2002249422A
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patch
skin
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Fumio Kamiyama
文男 神山
Eishiyuku Ken
英淑 権
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長時間皮膚に有価成分を浸透、補給することが
でき、細胞賦活性、保湿性、粘着性および安全性に優
れ、しかもシワ、たるみ、乾燥肌等の肌の老化、種々の
原因に起因する異常肌および痒みに対して有用なスキン
ケア用貼付剤および該スキンケア用貼付剤を用いてなる
スキンケア用貼付剤シートを提供すること。 【解決手段】ヒノキチオールと保湿成分とハイドロゲル
粘着基材とを含有してなるスキンケア用貼付剤、ならび
に該スキンケア用貼付剤が支持体に展延および/または
塗布されてなるスキンケア用貼付剤シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキンケアを目的
とする皮膚保護用貼付剤(以下、スキンケア用貼付剤と
いう)およびスキンケア用貼付剤シートに関する。さら
に詳しくは、シワ、たるみ、乾燥肌等の肌の老化、種々
の原因に起因する異常肌および痒みに対して有用なスキ
ンケア用貼付剤およびスキンケア用貼付剤シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エイジング、ストレス、アトピー性皮膚
炎等に起因して皮膚の細胞活性機能や血液循環機能の低
下が現われ、その結果としてシワ、たるみ、乾燥肌、肌
荒れ、痒み等の症状が発現することが知られている。こ
れらの諸症状に対するスキンケア方法として、クリー
ム、ローション、乳液、化粧水、 パック、化粧粉等の投
与形態が主に採用されている。しかしながら、これらの
投与形態では一度スキンケア剤を皮膚へ投与しても、有
価成分が揮散する、汗で流失する、下着等の装着してい
る衣類に付着して消失する等の原因により、長時間の効
果の持続を期待できないという欠点がある。このため、
従来よりこれらの点を改善したより長時間有効に機能す
るスキンケア方法が望まれてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、長時間皮膚
に有価成分を浸透、補給することができ、細胞賦活性、
保湿性、粘着性および安全性に優れ、しかもシワ、たる
み、乾燥肌等の肌の老化、種々の原因に起因する異常肌
および痒みに対して有用なスキンケア用貼付剤および該
スキンケア用貼付剤を用いてなるスキンケア用貼付剤シ
ートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
〔1〕 ヒノキチオールと保湿成分とハイドロゲル粘着
基材とを含有してなるスキンケア用貼付剤、〔2〕 前
記〔1〕記載のスキンケア用貼付剤が支持体に展延およ
び/または塗布されてなるスキンケア用貼付剤シートに
関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のスキンケア用貼付剤は、
ヒノキチオールと保湿成分とハイドロゲル粘着基材とを
含有してなるものである。
【0006】本発明のスキンケア用貼付剤においては、
有価成分として細胞賦活能を有するヒノキチオールと保
湿成分とを組み合わせ、これらの有価成分をハイドロゲ
ル粘着基材に配合する点に一つの大きな特徴を有する。
これらの3成分を用いることにより、長時間皮膚に有価
成分を浸透、補給することができるという優れた効果が
発現され、しかもスキンケア、特にシワ、たるみ、乾燥
肌、肌荒れおよび痒みに対し、ヒノキチオールや保湿成
分を単独で用いた場合に比べて著しい改善効果が発現さ
れる。また、本発明のスキンケア用貼付剤は、細胞賦活
性、保湿性、粘着性および安全性にも優れたものであ
る。
【0007】ヒノキチオールとしては、タイワンヒノ
キ、ヒバ、アスナロ等に由来する製油から抽出された天
然物でもよく、化学合成品でもよい。また、市販品のヒ
ノキチオールをそのまま用いてもよい。また、ヒノキチ
オールの塩も使用でき、例えばナトリウム塩、カリウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、銅塩、亜鉛塩に代
表される金属塩等の無機塩、エタノールアミン塩、ジエ
タノールアミン塩、プロパノールアミン塩、ピペラジン
塩、ピペリジン塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒスチジ
ン塩等の有機塩類等が挙げられる。本発明においては、
これらのヒノキチオール及びその塩を単独で又は2種以
上を混合して用いてもよい。
【0008】保湿成分としては、ヒアルロン酸、セラミ
ド、スクワランおよびホホバ油から選ばれる1種又は2
種以上を配合する。
【0009】有価成分である前記ヒノキチオール及び保
湿成分の総配合量は、スキンケア用貼付剤中において、
0.01〜20重量%であることが好ましく、0.02
〜10重量%であることがより好ましい。なお、ヒノキ
チオールと保湿成分との配合比(重量比)は1:10〜
1:0.5の範囲にあることが好ましい。
【0010】本発明において、ハイドロゲル粘着基材と
は、架橋された水溶性高分子が水中で膨潤したものであ
ってその架橋度を調整することにより適度の硬さと粘着
性を有する基材をいう。ハイドロゲル粘着基材として
は、特に限定されず、ポリアクリル酸系、ポリアクリル
アミド系、ポリビニルアルコール系等が挙げられる。本
発明では、中でも、粘着性および安全性に優れる観点か
ら、ポリアクリル酸系のものが特に好適であり、例え
ば、ポリアクリル酸またはその塩の架橋体を主成分とす
る水性粘着基材が用いられる。
【0011】ポリアクリル酸としては、いずれのもので
も使用でき、その分子量及び直鎖状、分枝鎖状等の形状
には特に制限はなく、通常のアクリル酸を重合して得ら
れた重合体のほか、アクリル酸架橋重合体(グッドリッ
チ社製、商品名カーボ・ポール)等のアクリル酸重合体
を一部架橋したものも好適に使用し得る。
【0012】また、ポリアクリル酸塩としては、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等のポリ
アクリル酸の一価金属塩、ポリアクリル酸モノエタノー
ルアミン、ポリアクリル酸トリエタノールアミン等のポ
リアクリル酸のアミン塩、ポリアクリル酸のアンモニウ
ム塩等が挙げられる。これらのポリアクリル酸およびそ
の塩は、それぞれ単独で又は2種以上を混合して使用す
ることができる。
【0013】ポリアクリル酸及びその塩の重量平均分子
量としては、10万〜1000万の範囲が好ましい。
【0014】ポリアクリル酸とその塩とを併用する場
合、ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩との配合比(重
量比)は5:1〜1:5とすることが好ましい。なお、
ポリアクリル酸を一部中和してポリアクリル酸塩が上記
比率になるようにしたものを用いても差し支えない。
【0015】ハイドロゲル粘着基材の配合量は、スキン
ケア用貼付剤中において、0.5〜20重量%、特に1
〜15重量%とすることが好ましい。
【0016】ポリアクリル酸またはその塩の架橋体は、
ポリアクリル酸またはその塩と適当な架橋剤とを混合す
ることにより調製することができる。このような架橋剤
としては、ポリアクリル酸またはその塩のカルボキシル
基を架橋し得るものであれば、その種類は特に制限され
ないが、皮膚に対する安全性が特に優れているという観
点から、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、カ
ルシウム化合物等の多価金属化合物を用いることが好ま
しい。
【0017】この場合、アルミニウム化合物、マグネシ
ウム化合物およびカルシウム化合物としては、いずれの
ものも好適に使用でき、例えば水酸化アルミニウム、ア
ルミニウムグリシネート、酢酸アルミニウム、合成ケイ
酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、水酸化カル
シウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、これらの金属を含む複塩等の水
溶性化合物または水難溶性化合物からなる群より選ばれ
る1種以上が好ましい。
【0018】本発明において、前記ポリアクリル酸また
はその塩と前記架橋剤との混合は、ヒノキチオール、保
湿成分等の他の成分を添加する前、添加時又は添加後の
いずれに行ってもよい。また、ポリアクリル酸またはそ
の塩のカルボキシル基の架橋反応を行う条件(温度、時
間、反応装置等)としては、特に限定はない。
【0019】ここで、前記架橋剤の好適な配合量は、そ
の種類により種々異なるが、例えば上記多価金属化合物
を使用する場合、その配合量は、スキンケア用貼付剤中
において0.001〜10重量%であることが好まし
く、0.01〜5重量%であることが特に好ましい。
【0020】なお、本発明のスキンケア用貼付剤には、
本発明の効果を妨げない範囲でセルロース誘導体および
多価アルコールをさらに添加し得る。
【0021】セルロース誘導体としては、いずれのもの
も使用し得、例えば、カルボキシメチルセルロースのア
ルカリ金属塩、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
メチルセルロース等の1種又は2種以上が使用し得る。
なお、セルロース誘導体を添加する場合、その配合量
は、スキンケア用貼付剤中において15重量%以下、好
ましくは3〜10重量%とすることが望ましい。
【0022】多価アルコールとしては、通常用いられる
いずれのものでも使用し得、例えば、グリセリン、ソル
ビトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、マルチトール、キシ
リトール等の1種又は2種以上を使用し得る。なお、多
価アルコールを添加する場合、その配合量は、スキンケ
ア用貼付剤中において50重量%以下、好ましくは5〜
30重量%とすることが望ましい。
【0023】また、本発明のスキンケア用貼付剤には、
水溶性高分子物質を添加してもよい。水溶性高分子物質
としては、前記のポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩お
よびセルロース誘導体以外のものであればよく、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ゼ
ラチン、ペクチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの水溶性高
分子物質の分子量としては、10万〜200万程度であ
ることが好ましい。なお、水溶性高分子物質を添加する
場合、その配合量は、スキンケア用貼付剤中において5
重量%以下、好ましくは1〜4重量%であることが望ま
しい。
【0024】また、本発明のスキンケア用貼付剤には、
従来より使用されている成分、例えば、無機粉体および
界面活性剤をさらに添加してもよい。無機粉体として
は、酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸等が挙げられ
る。界面活性剤としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマ
シ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂
肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル等が挙げられ
る。無機粉体及び界面活性剤の総配合量は、本発明のス
キンケア用貼付剤中において30重量%以下、好ましく
は0.02〜20重量%であることが望ましい。
【0025】また、本発明のスキンケア用貼付剤には、
貼付時の感触を向上し、爽快感を付与する等の消費者の
コンプライアンスを高める観点から、本発明の主効果を
妨げない程度に、l-メントール、カンファー、ノニル酸
ワニリルアミド、カプサイシン等の成分を配合すること
ができる。これらの成分は単独でまたは2種以上を混合
して使用することができる。これらの成分の総配合量
は、スキンケア用貼付剤中において5重量%以下である
ことが好ましい。
【0026】本発明のスキンケア用貼付剤の残部は、水
である。スキンケア用貼付剤中における水分量は、皮膚
に対する安全性が高く、皮膚刺激が低減されるという観
点から、40〜95重量%が好ましく、50〜90重量
%がより好ましく、60〜80重量%がさらに好まし
い。
【0027】以上のような成分を含有するスキンケア用
貼付剤は、例えば、ヒノキチオール、保湿成分、ポリア
クリル酸系ハイドロゲル粘着基材、必要であればその他
の成分を適宜添加して、公知の方法で混合して調製する
ことができる。各成分の添加順序には特に限定はない。
【0028】また、実際の製造にあたっては、保湿成分
がハイドロゲル粘着基材に溶解することが好ましい。保
湿成分の溶解性が悪いため、保湿成分の可溶化が困難な
場合には、必要に応じ上記した界面活性剤を用いて保湿
成分の可溶化を行ってもよく、あるいは、別の方法とし
て、保湿成分を可溶化油に溶解させた後、ハイドロゲル
粘着基材中に分散溶解させることが有効である。 可溶化
油としては、例えば、イソオクタン酸セチル、トリ2−
エチルヘキサン酸グリセリル、ジオクタン酸ネオペンチ
ルグリコール等が好適に使用できる。これらの可溶化油
は、単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。この場合、保湿成分の配合量としては、可溶化油1
00重量部に対して0.5〜20重量部が好ましく、
1.0〜15重量部がより好ましい。ハイドロゲル粘着
基材中への可溶化油の配合量は、ハイドロゲル粘着基材
100重量部に対して、0.1〜5.0重量部が好まし
く、0.5〜3.0重量部がより好ましい。該配合量
は、可溶化油の表面ブリードによる粘着性の低減を抑え
る観点から、5.0重量部以下であることが好ましく、
また、可溶化油の添加効果を十分に発現させる観点か
ら、0.1重量部以上であることが好ましい。
【0029】また、本発明のスキンケア用貼付剤は、粘
着性および安全性に優れるものであるため、該スキンケ
ア用貼付剤を患部に直接塗布し、その上に支持体を貼付
したり、支持体に展延および/または塗布して、スキン
ケア用貼付剤シートとして使用してもよいが、使用者便
宜性の観点から、スキンケア用貼付剤を支持体に展延お
よび/または塗布して、スキンケア用貼付剤シートとし
て使用することが好ましい。
【0030】本発明においては、前記支持体を使用する
ことにより、ポリエチレンでは皮膚呼吸を妨げる有価成
分が揮散したり、汗で流出したり、下着などの装着して
いる衣類に付着してスキンケア用貼付剤が消失すること
を防ぐことができるという優れた効果が発現される。
【0031】支持体としては、特に限定はないが、織
布、不織布、ポリエチレンフィルム、ポリウレタンフィ
ルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、塩化ビニ
ルフィルム等の柔軟な基材が挙げられ、中でも皮膚呼吸
を妨げず低皮膚刺激の観点から、織布および不織布がよ
り好ましい。また、織布や不織布にスキンケア用貼付剤
を塗布した後、ポリエチレンフィルムのフェーシング等
を施してもよい。支持体の大きさ、厚み等の特性は、患
部の状態に応じて好適な条件を選択すればよい。
【0032】なお、本発明において、スキンケア用貼付
剤を支持体に展延および/または塗布する方法として
は、特に限定はなく、公知の方法であればよい。この場
合、スキンケア用貼付剤は、厚さ0.05〜2mmに展
延、塗布することが好ましい。
【0033】本発明のスキンケア用貼付剤の使用時間
は、特に限定がない。通常、患部に本発明のスキンケア
用貼付剤を1日に1〜2回程度貼付して使用する。
【0034】本発明のスキンケア用貼付剤は、モイスチ
ャーバランスのとれた有価成分の長時間皮膚供給を可能
としたスキンケア用品であるため、化粧品、 医薬部外品
等として好適に使用することができる。また、本発明の
スキンケア用貼付剤を用いることで、皮膚への栄養(例
えば、ヒノキチオール、ヒアルロン酸およびセラミド)
の補給が持続することにより皮膚の血行を促進し恒常性
維持機能改善に著しく寄与するという優れた効果が発現
される。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではな
い。
【0036】実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示す各成分を混合機内にいれてペースト状になる
まで十分撹拌してスキンケア用貼付剤を調製し、これを
不織布(大きさ:15×10cm、厚み:200μm、
材質:ポリエチレンテレフタレート)上に100g/m
2 になるように均一に塗布して、ポリエチレンフィルム
のフェーシングを施し、スキンケア用貼付剤シートを製
造した。得られたスキンケア用貼付剤シートを直径3c
mの円形に打ち抜き試料とした。なお、比較例3の試料
は、日本薬局方親水軟膏基材中に他の成分をよく混練し
て試料とした。
【0037】
【表1】
【0038】次に、下記方法により、実施例1〜4で得
られたスキンケア用貼付剤のスキンケア効果を比較例1
〜3のものと比較して調べた。即ち、20〜50代の女
性のべ35名を被験者として、洗顔後、左右の頬の同一
の高さの位置に、同じ面積のスキンケア用貼付剤シート
を貼付、あるいは軟膏の場合(比較例3)には、貼付剤
を同じ面積で刷り込んだ。貼付時間は、8時間とし3日
継続した後、自覚的所見をまとめた。その結果を表2に
示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2から明らかなように、本発明のスキン
ケア用貼付剤によってシワ、乾燥肌に対する改善効果が
最も著しいことがわかる。また、実施例2と比較例3と
の結果から、前記の効果は基材としてポリアクリル酸系
ハイドロゲル粘着基材を使用した場合(実施例2)、親
水軟膏基材を用いた場合(比較例3)より前記効果がよ
り顕著になることがわかる。
【0041】実施例5(経皮吸収試験) 実施例4、比較例1および比較例3で作製された貼付
剤、軟膏を試料として、試料中に含有されるヒノキチオ
ールの経皮吸収性を以下に示すインビトロ皮膚透過試験
で評価した。試験結果を図1に示す。なお、図中、縦軸
は試料中から皮膚を透過したヒノキチオールの量を、試
料中の全ヒノキチオール量に対する割合(%)で示し、
横軸は時間(分)を示す。
【0042】(試験方法)ウィスター系雄性ラットの摘
出背部皮膚を剃毛し、フランツ型核酸セルに装着した。
皮膚外側には貼付剤を接着させた。軟膏の場合は厚さ約
300ミクロンになるように皮膚外側に塗った。レセプ
ターセルにレセプター液(0.1Mリン酸緩衝液(pH
7.4))2.8mlを入れ、37℃の温度に保ち、経
時的にレセプター液50μlをサンプリングした。皮膚
(有効面積0.95cm2 )を透過したヒノキチオール
透過量として、サンプリングしたレセプター液をHPL
C(島津製作所製、商品名:SCL−10A、検出波長
325nm)を用いてヒノキチオール濃度を測定した。
カラムはナカライテスク社製Cosmosil(4.6
×150mm)を用い、溶離液には、0.2%の硫酸銅
を含む水−メタノール混合溶媒(1:1体積比)を用
い、流量は1.0ml/min.とした。図1には、試
料中のヒノキチオール全量に対するヒノキチオール透過
量の割合を示す。
【0043】図1に示すように、有価成分であるヒノキ
チオールの皮膚透過性において、実施例4により作製さ
れた本発明の貼付剤は、比較例1および比較例3により
作製された貼付剤、軟膏製剤よりも、高い皮膚透過性を
示し、長時間皮膚にヒノキチオールなどの有価成分を浸
透、補給しうることがわかる。
【0044】
【発明の効果】本発明のスキンケア用貼付剤は、長時間
皮膚に有価成分を浸透、補給することができ、細胞賦活
性、保湿性、粘着性および安全性に優れ、しかもシワ、
たるみ、乾燥肌等の肌の老化、種々の原因に起因する異
常肌および痒みに対して有用なものであるため、化粧
品、 医薬部外品等として好適に使用することができると
いう優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例5で行ったラットインビトロ皮
膚透過試験結果を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA121 AB212 AB222 AB242 AC021 AC122 AC132 AC341 AC342 AC391 AC392 AC421 AC582 AC641 AC642 AD091 AD092 AD112 AD331 AD332 AD532 AD551 AD552 BB51 BB60 CC02 CC07 DD12 DD22 EE01 EE06 EE07 EE10 EE12 EE13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒノキチオールと保湿成分とハイドロゲ
    ル粘着基材とを含有してなるスキンケア用貼付剤。
  2. 【請求項2】 保湿成分がヒアルロン酸、セラミド、ス
    クワランおよびホホバ油からなる群より選ばれる1種以
    上である請求項1記載のスキンケア用貼付剤。
  3. 【請求項3】 イソオクタン酸セチル、トリ2−エチル
    ヘキサン酸グリセリルおよびジオクタン酸ネオペンチル
    グリコールからなる群より選ばれる1種以上の可溶化油
    で保湿成分が可溶化されてなる請求項1または2記載の
    スキンケア用貼付剤。
  4. 【請求項4】 ハイドロゲル粘着基材がポリアクリル酸
    系ハイドロゲル粘着基材である請求項1〜3いずれか記
    載のスキンケア用貼付剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4いずれか記載のスキンケア
    用貼付剤が支持体に展延および/または塗布されてなる
    スキンケア用貼付剤シート。
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