JP5089933B2 - 含水系粘着剤組成物及びそれを用いた貼付剤 - Google Patents
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本発明の含水系粘着剤組成物について説明する。本発明の含水系粘着剤組成物は、ポリブテン、非イオン性界面活性剤、及び、吸油性無機粉体を含む含水系の組成物であって、ポリブテンの配合量を、組成物全体に対して5.0質量%を越え20.0質量%以下とするものである。
本発明の含水系粘着剤組成物に用いられるポリブテンの分子量は、通常200以上10000以下である。ポリブテンの分子量が高い場合には、含水系粘着剤組成物を貼付剤とした際の膏体を、よりしなやかにする。一方で、高い分子量のポリブテンは粘度が高いことから、可塑剤を配合して粘度を下げることにより、作業性を良好にすることができる。可塑剤としては、流動パラフィンが好ましく用いられる。本発明において用いられるポリブテンの分子量は、好ましくは500以上5500以下、更に好ましくは700以上2500以下である。
本発明に用いるポリブテンの乳化剤としては、非イオン性界面活性剤が用いられる。これらは1種単独でも、2種以上を適宜組み合わせて使用することも可能である。非イオン性界面活性剤を1種単独で使用する場合には、HLB値が11以上の界面活性剤を用いることが望ましい。また、2種以上を組み合わせて使用する場合には、HLB値の異なる界面活性剤を組み合わせて使用することが好ましく、なかでも、HLB値が11以上の界面活性剤と11未満の界面活性剤との組み合わせが特に好ましい。
本発明に用いられる吸油性無機粉体としては、特に限定されるものではない。例えば、無水ケイ酸、カオリン、酸化亜鉛、酸化チタン等を挙げることができ、これらは1種単独でも、2種類以上を適宜組み合わせて使用することも可能である。これらの中では、吸油性の高さから、無水ケイ酸が最も好ましく用いられる。
本発明の含水系粘着剤組成物は、好ましくは薬物が含有されるものである。用いられる薬物としては、特に限定されるものではなく、その治療目的に応じて適宜選択することが可能であり、全身性薬物、局所用薬物のいずれを用いても良い。また、1種のみならず、2種類以上を併用することも可能である。尚、薬物の配合量は、薬物の種類、薬効、及び投与目的によって適宜設定することができる。
本発明における含水系粘着剤組成物には、上記の成分に加えて、通常貼付剤の粘着基剤に添加されるその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。以下に、本発明において任意に用いることのできるその他の成分について説明する。
本発明の含水系粘着剤組成物には、ポリアクリル酸及び/又はその塩を配合することができる。ポリアクリル酸及び/又はその塩としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸部分中和物等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を併用して用いることが好ましい。
本発明の含水系粘着剤組成物は、水分を含有するものである。水の配合量は特に限定されるものではないが、調製時において含水系粘着剤組成物全体に対し、30質量%以上70質量%以下であることが好ましい。また、皮膚に適用して時間が経過した場合であっても、調製時の含水率をなるべく保持していればなお好ましい。経時的な水分の蒸発を抑制するためには、保湿剤等を配合することが効果的である。
本発明の含水系粘着剤組成物には、必要に応じて架橋剤を配合することができる。用いられる架橋剤としては、多価金属化合物の水溶液中で多価金属イオンを放出するものであれば、その種類は制限されるものではない。例えば、合成ヒドロサルタイト、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート(アルミニウムグリシネート)、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化アルミナ・マグネシウム、水酸化マグネシウム・硫酸アルミニウムカリウムの共沈生成物、水酸化アルミニウム・炭酸水素ナトリウム共沈物等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中では、合成ヒドロサルタイト、ジヒドロキシアルミニウムアミノアセテート、乾燥水酸化アルミニウムゲルが特に好適に用いられる。
本発明の含水系粘着剤組成物には、必要に応じて水溶性高分子化合物を配合することができる。水溶性高分子化合物としては、例えば、ゼラチン、カンテン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、プロピレンカーボネート、カルボキシメチルセルロース、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、無水マレイン酸共重合体、カラギーナン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸デンプン、キサンタンガム等が挙げられる。これらは、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
任意成分として、薬物溶解剤を配合することも可能である。薬物溶解剤としては、例えば、クロタミトン、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリドン、l−メントール、ハッカ油等の精油類を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明の含水系粘着剤組成物においては、経時的な水分の蒸発を抑制する目的で、保湿剤を配合することが好ましい。保湿剤としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1、3−プロパンジオール、1、4−ブタンジオール、マルチトール、キシリトール等の多価アルコール等を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
任意成分として、清涼化剤を配合することも可能である。清涼化剤としては、例えば、カンフル、チモールの他、l−メントール、2−メチル−3−(l−メンチルオキシ)プロパン−1、2−ジオール、3−l−メントキシプロパン−1、2−ジオール、5−メチル−2−(l−メチルエチル)−シクロヘキシル−2−ヒドロキシプロピオネート等のメントール誘導体等を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
本発明の含水系粘着剤組成物においては、酸化防止剤を配合することも可能である。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸ナトリウム、酢酸トコフェロール、アスコルビン酸及び/又はその誘導体等を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
防腐剤を任意成分として用いることも可能である。防腐剤としては、例えばメチルパラベン、ブチルパラベン、プロピルパラベン、チモール等を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
色素を任意成分として配合する場合には、その種類は特に限定されず、「法定色素ハンドブック」に記載の色素及び天然色素を用いることができる。これらの色素は、1種単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
本発明の含水系粘着剤組成物においては、pH調整剤を配合することも可能である。pH調節剤としては、酒石酸、リン酸、リンゴ酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン等を挙げることができる。これらは、1種単独で、又は2種類以上を適宜組み合わせて使用することができる。
また、架橋コントロール剤を配合することも可能である。架橋コントロール剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、クエン酸、メタリン酸ナトリウム等を挙げることができる。架橋コントロール剤の配合量は、特に限定されないが、好ましくは、含水系粘着剤組成物全体に対して、0.01質量%以上5.0質量%以下である。
本発明の含水系粘着剤組成物は、必須成分であるポリブテン、非イオン性界面活性剤、及び、吸油性無機粉体と、必要に応じて上記任意成分を適宜配合し、公知の方法で均一になるまで混練することによって調製することができる。
本発明の貼付剤は、支持体上に、本発明の含水系粘着剤組成物が積層されたものである。また、本発明においては、更に剥離ライナーを有し、支持体、含水系粘着剤組成物、剥離ライナーが順次積層されたものであることが好ましい。
本発明の貼付剤は、従来公知の方法によって製造することができる。例えば、本発明の含水系粘着剤組成物を支持体上に塗工し、その後、剥離ライナーと貼り合わせる方法が挙げられる。また、本発明の含水系粘着剤組成物を剥離ライナーに展延し、その後、支持体を貼り合わせる方法を採用することができる。
本発明の貼付剤に用いられる支持体としては、特に限定されるものではなく、貼付剤として通常使用される支持体を用いることが可能である。例えば、織布、不織布、編布等の布帛、樹脂フィルム、紙、及びこれらの積層体を用いることができる。
本発明の貼付剤に用いられる剥離ライナーとしては、特に限定されるものではない。貼付剤に通常用いられる剥離ライナーを用いることが可能であり、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、上質紙等を挙げることができる。また、剥離を容易とする目的で、これらにシリコン処理等を施したものであってもよい。
薬物としてインドメタシン0.375質量部、クロタミトン0.3質量部、N−メチル−2−ピロリドン1.0質量部、ポリアクリル酸部分中和物6.0質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.0質量部、ポリブテン7.0質量部、軽質流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(25EO)1.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(2EO)0.5質量部、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量部、エデト酸ナトリウム0.1質量部、酒石酸1.0質量部、リン酸0.02質量部、軽質無水ケイ酸2.0質量部、グリセリン25.0質量部を混合し、全体が100質量部となるように精製水を配合し、一定時間均一に練合することにより、含水系粘着剤組成物を得た。次いで、得られた含水系粘着剤組成物を剥離ライナーに展延し、その後、粘着剤組成物層の面上に支持体を被せて貼り合わせ、100mm×140mmの矩形状に裁断することにより、パップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてインドメタシン1.0質量部、l−メントール0.5質量部、クロタミトン2.0質量部、ポリアクリル酸部分中和物6.0質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.0質量部、ポリブテン7.0質量部、軽質流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(25EO)1.5質量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(2EO)0.5質量部、ポリソルベート80を0.5質量部、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量部、エデト酸ナトリウム0.1質量部、酒石酸0.8質量部、リン酸0.02質量部、軽質無水ケイ酸2.0質量部、グリセリン35.0質量部を混合し、全体が100質量部となるように精製水を配合し、一定時間均一に練合することにより、含水系粘着剤組成物を得た。次いで、実施例1と同様の方法でパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてインドメタシン1.0質量部の代わりにフェルビナク0.7質量部を用いた以外は、実施例2と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてインドメタシン1.0質量部の代わりにジクロフェナクナトリウム1.0質量部を用いた以外は、実施例2と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてサリチル酸グリコール1.0質量部、l−メントール0.3質量部、ポリアクリル酸部分中和物6.0質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.0質量部、ポリブテン5.5質量部、軽質流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(25EO)1.5質量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(2EO)0.5質量部、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量部、エデト酸ナトリウム0.08質量部、酒石酸1.0質量部、リン酸0.02質量部、軽質無水ケイ酸2.0質量部、グリセリン35.0質量部を混合し、全体が100質量部となるように精製水を配合し、一定時間均一に練合することにより、含水系粘着剤組成物を得た。次いで、実施例1と同様の方法でパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてサリチル酸グリコール1.0質量部、l−メントール0.3質量部、ポリアクリル酸部分中和物6.0質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.0質量部、ポリブテン15.0質量部、軽質流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(25EO)3.0質量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(2EO)1.0質量部、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量部、エデト酸ナトリウム0.08質量部、酒石酸1.0質量部、リン酸0.02質量部、軽質無水ケイ酸2.0質量部、グリセリン25.0質量部を混合し、全体が100質量部となるように精製水を配合し、一定時間均一に練合することにより、含水系粘着剤組成物を得た。次いで、実施例1と同様の方法でパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物であるインドメタシン、クロタミトン、N−メチル−2−ピロリドンを用いる代わりに、美白化粧剤であるアルコルビン酸を3.0質量部用いた以外は、実施例1と同様の方法で美白化粧用シートを得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物であるインドメタシン、クロタミトン、N−メチル−2−ピロリドンを配合しない以外は、実施例1と同様の方法で冷却シートを得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
ポリブテンを配合しない以外は実施例1と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
ポリブテンの乳化剤であるポリオキシエチレンラウリルエーテルを配合しない以外は実施例1と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
吸油性無機粉体である軽質無水ケイ酸を配合しない以外は実施例1と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
ポリブテンを4.5質量部とした以外は、実施例5と同様にしてパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
薬物としてサリチル酸グリコール1.0質量部、l−メントール0.3質量部、ポリアクリル酸部分中和物6.0質量部、カルボキシメチルセルロースナトリウム2.0質量部、ポリブテン25.0質量部、軽質流動パラフィン0.5質量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(25EO)3.9質量部と、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(2EO)1.3質量部、乾燥水酸化アルミニウムゲル0.07質量部、エデト酸ナトリウム0.08質量部、酒石酸1.3質量部、リン酸0.02質量部、軽質無水ケイ酸2.0質量部、グリセリン20.0質量部を混合し、全体が100質量部となるように精製水を配合し、一定時間均一に練合することにより、含水系粘着剤組成物を得た。次いで、実施例1と同様の方法でパップ剤を得た。含水系粘着剤組成物の組成比を表1に示す。
[粘着力官能試験]
実施例1〜6、比較例1、及び比較例4〜5のパップ剤について、ヒト肘関節部に貼付し、24時間後の貼り付きの程度を以下のように評価した。評価結果を表2に示す。
〇:パップ剤が、ヒト肘関節部から剥離していない。
×:パップ剤の一部若しくは大部分が、ヒト肘関節部から剥離している。
実施例1〜6、比較例1及び比較例4〜5のパップ剤を、それぞれ2.5cm×7cmに裁断した。剥離ライナーの半分(2.5cm×3.5cm)を切り取り、粘着剤組成物層の面を4.5cm×7cmの大きさの耐水紙に貼付し、2kgのローラーで圧着させた。試験片を温度32℃、湿度30%RHの雰囲気下で24時間放置した後、支持体側に2.5cm×7cmの大きさのクラフトテープを貼付し、引っ張り試験機(オリエンテック社製PTM−100W)を用いて、300mm/分の速さで、パップ剤を耐水紙から剥離したときの剥離力を測定した。結果を表2に示す。尚、比較例5のパップ剤については、耐水紙の破断により、測定不能となった。
実施例1〜4、比較例1及び比較例4のパップ剤を、それぞれ2.5cm×10.0cmに裁断し、試験片を得た。得られた試験片をヒト前腕部に貼付し、4時間後に引っ張り試験機(オリエンテック社製PTM−100W)を用いて、300mm/分の速さで剥離し、剥離力を測定した。結果を表3に示す。
実施例1〜3、比較例1及び比較例4のパップ剤について、ヒト前腕部に貼付し、24時間後に一旦製剤を剥離し、その後、同じパップ剤を同部に貼り直した際の貼りつき程度を以下のように評価した。結果を表4に示す。
〇:パップ剤が、ヒト前腕部から剥離していない。
×:パップ剤の一部若しくは大部分が、ヒト前腕部から剥離している。
実施例1〜3、比較例1及び比較例4のパップ剤を、それぞれ2.5cm×8.0cmに裁断し、試験片を得た。得られた試験片をヒト前腕部に貼付し、4時間後に引っ張り試験機(オリエンテック社製PTM−100W)を用いて、300mm/分の速さで剥離した。剥離30分後、剥がしたパップ剤を同部に貼付した。貼付1時間後、引っ張り試験機(オリエンテック社製PTM−100W)を用いて、300mm/分の速さで、パップ剤をヒト前腕部から剥離したときの剥離力を測定した。結果を表4に示す。
実施例1及び比較例1のパップ剤から膏体をかきとり、レオメトリックダイナミックアナライザー(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製RDAIII)を用い、以下の条件により、粘着剤の貯蔵弾性率(G’)及び損失弾性率(G’’)を測定した。得られた貯蔵弾性率(G’)及び損失弾性率(G’’)から、以下の式によりtanδを求めた。得られたtanδのプロット結果を図1に示す。尚、tanδとしなやかさの関係は、tanδが高いものほどしなやかな膏体となる。
〔測定条件〕
周波数 :0.1Hz〜80Hz
温度 :40℃
プレート板 :並行平板 直径25mm
ひずみ量 :347%
クリアランス:0.85mm
膏体量 :0.4g
実施例1〜4及び比較例2〜3のパップ剤を、紙、アルミニウム、ポリエチレンが順次積層されることにより構成された包装袋に密封し、40℃、60%R.H.雰囲気下にて2週間放置した。その後、粘着剤組成物層のブリーディングについて、以下のように評価・判定を行った。結果を表5に示す。
〇:ブリーディングが認められなかった。
×:ブリーディングが認められた。
Claims (9)
- ポリブテン、非イオン性界面活性剤、及び、吸油性無機粉体を含む含水系粘着剤組成物であって、
前記ポリブテンの配合量は、前記含水系粘着剤組成物全体に対して5.5質量%を越え20.0質量%以下であり、
前記吸油性無機粉体の配合量は、前記含水系粘着剤組成物全体に対して0.5質量%以上5.0質量%以下である含水系粘着剤組成物。 - 前記非イオン性界面活性剤の配合量は、前記含水系粘着剤組成物全体に対して1.0質量%以上5.0質量%以下である請求項1記載の含水系粘着剤組成物。
- 前記非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン・アミド、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1種以上である請求項1又は2記載の含水系粘着剤組成物。
- 前記吸油性無機粉体は、無水ケイ酸である請求項1から3いずれか記載の含水系粘着剤組成物。
- 前記含水系粘着剤組成物は、医療用である請求項1から4いずれか記載の含水系粘着剤組成物。
- 更に薬物を含む請求項1から5いずれか記載の含水系粘着剤組成物。
- 前記薬物は、非ステロイド系鎮痛抗炎症剤、生薬、筋弛緩薬、及び局所麻酔薬からなる群より選ばれる1種以上である請求項6記載の含水系粘着剤組成物。
- 請求項1から7いずれか記載の含水系粘着剤組成物が、支持体上に積層された貼付剤。
- 前記含水系粘着剤組成物を含む層の上に、剥離ライナーが更に積層された請求項8記載の貼付剤。
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