JPH10119677A - 駐停車位置情報提供装置 - Google Patents

駐停車位置情報提供装置

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JPH10119677A
JPH10119677A JP8276661A JP27666196A JPH10119677A JP H10119677 A JPH10119677 A JP H10119677A JP 8276661 A JP8276661 A JP 8276661A JP 27666196 A JP27666196 A JP 27666196A JP H10119677 A JPH10119677 A JP H10119677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自車の故障等によりやむを得ず非常駐停車す
る場合でも駐停車禁止の告知及び駐車阻止制御が行われ
てしまうため、非常駐停車した場合に行う安全かつ適切
な対応の妨げになる場合がある。 【解決手段】 演算処理部(ECU)12は各センサ1
6からの情報に基づいて、車両異常判断部18が自車の
異常を検出して、自車が非常駐停車状態か否かの判断を
行う。また、DGPS22から得られる自車の正確な位
置、及び自車が保持する地図・地形データ22c等に基
づいて、駐停車した場所が駐停車禁止場所であれば、駐
停車を回避する警告やメッセージを出力し、非常駐停車
の場合、他車に対してその位置を適切かつ迅速に表示す
るための警告やメッセージの出力を行う。また、駐停車
適否の判断が道路状況により判断しがたい場合シミュレ
ーションを行うことによってその判断を行い警告やメッ
セージを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駐停車位置情報提
供装置、特に駐停車位置の適否判定を行う時に運転者に
適切な情報を提供することのできる駐停車位置情報提供
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、快適かつ安全な車両の運転を
行うために、運転者に対して各種の情報を提供する装置
が考案されている。広く普及しているナビゲーション装
置がその一例である。前記ナビゲーション装置は、自車
の持つ情報と外部から提供される情報とに基づいて、推
奨情報を提供するものである。また、ナビゲーション装
置の提供する情報として、駐停車禁止区域において運転
者に駐停車禁止を告知するものがある。
【0003】例えば、特開平5−273913号公報に
は、GPS等によって認識される自車位置情報と、自車
の持つ地図情報や外部から入手した駐車禁止区域情報等
と、を対比させて、自車が駐車禁止区域にいることを認
識する装置が開示されている。
【0004】そして、自車が駐車禁止区域にいる場合、
その旨を運転者に告知すると共に、ドアロックを阻止す
る等、駐車を阻止する制御が行われる。これにより、不
慣れな地域や時間帯で駐車禁止区域が変更されるような
場合でも違法駐車を防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置
は、自車の位置と駐車禁止区域とを対比させて、一義的
に駐車禁止告知を行うため、その時の状況に不適切な告
知をしてしまう場合がある。例えば、自車の故障、ある
いは故障中の他車に何らかの手助けを行う時等によりや
むを得ず非常駐停車する場合でも告知及び駐車阻止制御
が行われてしまうため、非常駐停車した場合に行う安全
かつ適切な対応の妨げになる虞がある。また、この様な
場合に過度の告知が煩わしくなる場合があるという問題
がある。
【0006】また、道路交通法においては駐車禁止区域
でない場合でも、道路状況の変化、周囲環境の変化によ
っては、駐停車が好ましくない場合や安全性が損なわれ
る場合がある。従来の装置ではこの様な場合、何等告知
が行われず、駐車許可がされてしまうため装置の過信に
より、逆に交通障害となる虞があるという問題がある。
【0007】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、状況に応じた適切な駐停車情報を提供することので
きる駐停車位置情報提供装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の構成は、自車の駐車または停車を
検出した時の自車駐停車位置と、駐停車不適切位置デー
タとの比較結果に基づいて、駐停車位置の適否判定を行
う駐停車位置情報提供装置において、自車の異常を検出
する検出手段と、前記検出結果に基づいて自車異常を判
定する判定手段と、駐停車位置が不適切であると判断さ
れ、かつ自車に異常がないと判断された時のみ駐停車回
避を促す回避手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】ここで、駐停車不適切位置データとは、道
路交通法によって規定された禁止項目であって、地図情
報等に含まれる。また、回避手段が行う動作は、例え
ば、音声情報や視覚情報による警告である。
【0010】この構成によれば、自車に異常がなく非常
駐停車でない場合のみ駐停車回避が促されるので、状況
に応じた適切な駐停車情報を提供することができる。
【0011】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、上記構成の装置において、自車異常により
駐停車した場合に、非常駐停車の意志表示を行う表示手
段を含むことを特徴とする。
【0012】ここで、非常駐停車の意志表示とは、ハザ
ードランプの点灯や停止表示板等の提示であり、その表
示を促したり、自動で表示する。
【0013】この構成によれば、やむを得ず非常駐停車
を行った場合でも他車や他人に対して迅速かつ手落ちな
く意志表示を行うことができる。
【0014】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、自車の駐車または停車を検出した時の自車
駐停車位置と、駐停車不適切位置データとの比較結果に
基づいて、駐停車位置の適否判定を行う駐停車位置情報
提供装置において、自車の駐停車位置付近の道路状況か
ら他車からの自車の認識度を推定する推定手段と、他車
から自車の認識度が所定量より低いと判断したときに、
自車の駐停車回避を行う回避手段と、を含むことを特徴
とする。
【0015】ここで、道路状況とは道路幅、車線数、道
路縦断勾配、道路横断勾配等の他、天候や時刻、季節等
によって変化する道路環境も含む。また、自車の認識度
とは、自車が駐停車した場合、他車が自車を認識してか
ら安全に自車を回避できる度合いをいう。
【0016】この構成によれば、自車が駐停車しようと
した位置が、道路状況により駐停車に好ましくないと判
断された時に駐停車の回避が行われるので、周囲の状況
に対して十分な配慮が可能になり、安全な駐停車位置を
得ることができる。
【0017】上記のような目的を達成するために、本発
明の構成は、上記構成の装置において、前記推定手段
は、さらに時刻の推移に伴う道路状況の変化から他車か
らの自車の認識度を推定し、自車の認識度が所定量以上
維持できる時刻を出力することを特徴とする。
【0018】ここで、時刻の推移に伴う道路状況の変化
とは、天候変化や日没等により駐停車位置周辺の見通し
の変化である。
【0019】この構成によれば、現時点で見通しが良好
で駐停車のための安全が確保できる場合でも今後の天候
変化や日没等により見通しが悪化する場合に、駐停車を
止めるべき時刻を提示するので状況に応じた適切な駐停
車情報を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。図1には駐停車位置情報提供装
置10の概略構成ブロック図が示されている。駐停車位
置情報提供装置10は、大別して全体の制御演算を行う
演算処理部と、自車位置を検出する自車位置検出部、自
車の周囲環境を取得する情報取得部、自車の異常検出を
行う異常検出部、各種情報に基づいて駐停車に関するシ
ミュレーションを行うプログラムを保持するシミュレー
ションメモリと、駐停車に関する各種情報を出力する出
力部等を含んでいる。
【0021】各種演算処理を行う演算処理部(以下、E
CUという)12にはインターフェイス14aを介して
車両周囲環境を取得するセンサ16が接続されている。
前記センサ16は、例えば、車速センサ16aや加速度
センサ16bや衝突や接触等を検出するために設けられ
た接触検出センサ16c(例えばバンパやボディの側
面、上面、底面に配置されたセンサで、接触、非接触タ
イプを含む)、車両周囲の周囲音、例えば緊急車両のサ
イレン音やクラッシュ音を検出する集音センサ16d、
車両の周囲環境、例えば天気、湿度、気温、明るさ等を
検出する環境センサ16e、エアバックの動作を検出す
るエアバックセンサ16f等、自車及びその周囲の状態
を検出するセンサが多数接続されている。さらに、エン
ジン、タイヤ圧、各輪の車輪速などの自車のダイアグノ
シス機能からの情報が入力されるダイアグノシス入力部
16gが接続され併せて、情報がECU12に提供され
る。
【0022】また、前記ECU12には、前述した各セ
ンサ16からの情報に基づき自車の異常、例えば自車の
故障や事故等を判断する車両異常判断部18が接続され
ている。
【0023】さらに、前記インターフェイス14aに
は、外部情報送受信部20が接続され、VICS等から
の事故情報や、工事実施情報、渋滞情報、仮設道路情
報、橋梁情報等がECU12に提供される。
【0024】また、前記ECU12には、自車の位置を
認識するための自車ナビゲーションシステムまたは、イ
ンフラストラクチャを利用したナビゲーションシステム
が接続されている。本実施形態では、地図上における自
車の正確な位置、例えば自車の走行車線等まで正確に把
握できるディファレンシャルGPS(DGPS)22が
接続されている。このDGPS22は通常の衛星を利用
したGPS22aに加えて、FM多重放送受信部22b
で受信するDGPSデータに基づいて、自車にCD−R
OM等で保持する地図・地形データ22c上で、位置算
出部22dが誤差補正を行いながらより正確な自車位置
算出をするものである。
【0025】さらに、前記ECU12には、前記DGP
S22により認識された自車位置に基づいて、自車位置
の駐停車位置に関する様々なシミュレーションを行う実
行プログラムが記憶されたシミュレーションメモリ24
が接続されている。前記シミュレーションは、具体的に
は自車が駐停車を行った場合に、時間や周囲環境の変化
に伴って、他車からの認識度の変化を推定するものであ
る。
【0026】前記ECU12は、各機器からの情報に基
づいて、自車の駐停車の適否を判定し、インターフェイ
ス14bを介して、警報処理部26やメッセージ処理部
28を介して運転者に対して、駐停車位置に関する各種
情報を提供する。
【0027】以下、図1に加えて、図2〜図5のフロー
チャート及び図6のシミュレーション図を用いて、駐停
車位置情報提供処理を説明する。
【0028】自車の駐停車位置情報提供装置が動作して
いる場合、前記ECU12は自車が『走行モード』から
『停車モード』に移行したか否かの判断を常時行う(S
100)。この判断は、車速センサ16aや加速度セン
サ16b等からの情報に基づいて、一定以上の車速か
ら、0Km/hまたは0Km/hに近い一定以下の車速
(例えば、5Km/h)に状態が変化し、かつ0Km/
hまたは0Km/hに近い一定以下の車速状態が一定時
間以上(例えば、10秒)続いたか否かによって判断す
る。
【0029】そして、停車モードに移行したことが確認
されたら、前記DGPS22からの情報に基づいて自車
の停車位置を取得する(S101)。続いて、前記停車
位置周辺の道路状況を取得する(S102)。この道路
状況とは、絶対情報として自車が保持する地図・地形デ
ータ22c等からの情報と、変動情報として、自車のセ
ンサ16や外部情報送受信部20から取得する情報であ
る。前記絶対情報としては、例えば交差点(位置、形
状、始まり、終わり)、道路幅、車線数、路側駐車可能
場所、踏み切り、橋、トンネル、路面電車の駅、緊急車
両出入口、車庫出入口、法定駐停車禁止場所、カーブ、
道路縦断勾配、道路横断勾配等である。また、変動情報
としては、天候、気温、湿度、明るさ等現在及び近未来
の情報である。この他、時刻や季節情報や、前記DGP
S22からの緯度情報と組み合わせて算出する日の出、
日の入り情報(直接入手してもよい)、アンチロックブ
レーキの車輪のスリップ率等から路面とタイヤの摩擦係
数の推定値や舗装路、非舗装路の推定情報、及び路車間
通信等からの事故情報、工事実施情報、工事による舗装
路撤去中の情報、仮設道路、橋梁の情報等も含む。
【0030】次に、信号待ち、踏切待ち、横断歩道待
ち、交差点一旦停止中等の走行中の必要停車か否かの判
断を行う(S103)。この判断は、地図情報と自車の
駐停車位置情報および停車中の車線等から判断する。そ
して、前記走行中の必要停車の場合、駐停車位置情報提
供処理を終了する。
【0031】一方、必要停車でない場合、自車に異常が
あるか否かの判断を行う(S104)。これは、自車の
路上故障のため止むを得ず、走行車線上で停車したか否
かの判定であり、前記ダイアグノシス入力部16gから
のエンジン、タイヤ圧、各輪の車輪速等のデータやバン
パやドア等に配置された接触検出センサ16cや集音セ
ンサ16dやエアバックセンサ16f等からのデータに
基づいて、車両異常判断部18が判断する。自車の異常
が検出された場合、ECU12は警報処理部26、メッ
セージ処理部28等から所定の情報提供をする(S10
5)。例えば、停車位置が一般道の場合、『停止表示板
を20m後方に出してください。』等のメッセージを出
力する。また、高速道路等危険な場合、『停止表示板を
20m後方に出し、急いで車から離れ、ガードレールの
外に出てください。』等のメッセージをメッセージ処理
部28から出力する。また、前記警報処理部26は、ハ
ザードランプをONしたり(S106)、停止表示板が
トランク開放によって表示される場合はトランクの自動
開放等を行う。
【0032】一方、自車の異常でない場合、停車が渋滞
によるものか否かの判断を行う(S107)。この判断
は、一般道では、最初走行状態から急に低速走行、また
は停車状態になり、その後低速走行、または停車、また
はその繰り返しを一定時間繰り返すことから判定する。
また、高速道路では走行車線または追い越し車線上であ
ること、および高速走行状態から急に低速または停止に
至った場合、渋滞と判断する。なお、前記外部情報送受
信部20からの渋滞情報を参考にしてもよい。S107
で渋滞が検出された場合、高速道路上か否かの判断を地
図情報に基づいて行い(S108)、高速道路上の場合
ハザードランプをONする(S109)。なお、この場
合、運転者がその後、ハザードランプをOFFした場
合、駐停車位置情報提供処理は終了する。また、高速道
路上でない場合、通常走行における渋滞による停車であ
ると判断して、駐停車位置情報提供処理を終了する。
【0033】S107で渋滞による停車でないと判断し
た場合、次に緊急車両通過待ちによる一時待避か否かの
判断を行う(S110)。この判断は、集音センサ16
dによって、緊急車両のサイレン音を検出すると共に、
イグニッション(I/G)スイッチONの状態、停車前
にハンドルを一方通行道路でない限り左へ切って(路側
に寄せて)停車動作に入ったか否か等を検出することに
よって行う。緊急車両通過待ちの場合、駐停車位置情報
提供処理は終了する。
【0034】S110で緊急車両通過待ちによる一時待
避でない場合、次に乗員の乗降の為の一時停止か否かの
判断を行う(S111)。この判断は、駐車禁止区域に
おいて、I/GスイッチONの状態で、一定時間以内
(例えば、5秒)に、運転席以外のドアが開放される。
かつ/または乗員席のいずれかの乗員検出装置(座席に
配置された圧力スイッチや赤外線センサ)の状態の変化
等が一定時間内(例えば、5秒)に行われたことにより
行う。乗員の乗降の為の一時停止であると判断した場合
には駐停車位置情報提供処理は終了する。
【0035】S111で乗員の乗降でないと判断した場
合、運転者が駐車しようとしているか否かの判断を行う
(S112)。この判断は、I/GスイッチがONから
OFFの状態に変化し、キーを抜き去ったことを検出す
ることによって行う。尚、この判断はS111には関係
なく、並列して処理されるようにし、処理時間の短縮を
図ってもよい。駐車しようとしていると判断した場合、
その位置が道路交通法で規定される駐車禁止場所か否か
の判断を行う(S113)。この判断は、地図情報と自
車の位置及びキーの抜き取り動作によって判断する。駐
車許可場所での路上駐車の場合、駐停車位置情報提供処
理は終了する。
【0036】駐車禁止場所での駐車であると判断した場
合に、順次適切なメッセージの選択を以下の手順で行っ
ていく。なお、以下の判断は、基本的に地図情報と、自
車位置情報とによって行う。まず、駐車位置が踏切から
10m以内か否かの判断を行う(S114)。踏切から
10m以内の場合、警告1として、例えば、『踏切の前
後から10m以内で駐車禁止です。』等の警告表示、ま
たは音声警告を行う(S115)。そして、必要に応じ
て、周辺の駐車場情報や駐車可能場所を案内するメッセ
ージ、例えば『あと100m先に駐車場があります』等
を出力し(S116)、駐停車位置情報提供処理を終了
する。踏切の前後10m以内でない場合、以下、順次駐
車禁止項目、例えば、『交差点5m以内か?』、『横断
歩道、自転車横断帯5m以内か?』、『橋の上か?』、
『トンネルの中か?』、『緊急車両の出入口5m以内か
?』、『駐車場、車庫ので出入口から3m以内か?』等
の判断を行い、それぞれ適した警告1〜警告7を出力す
ると共に、必要に応じて、周辺の駐車場情報や駐車可能
場所を案内するメッセージを出力する(S117〜S1
34)。なお、上述の駐車禁止項目は一例であり、明確
な駐禁指定地域を適宜追加して、同様な警告8を出力す
る(S135〜S137)。
【0037】前記S135で明確な駐禁指定地域か否か
の判断を行ったが、これは、道路交通法では駐停車禁止
場所として、例えば『坂の頂上付近や勾配の急な坂』が
含まれるが、一般的に、「付近」や「急」という表現は
その程度の判断に迷い安全性の確保が不十分になる場合
がある。このため、本実施形態では、前記駐車禁止項目
に実際は含まれるが、その定義が曖昧な事項に関して
は、シミュレーションを行い警告やメッセージの出力を
行う。前記シミュレーションは、当該道路の制限速度、
地形、路面状況(舗装路、非舗装路、ドライ、ウエッ
ト、気温、湿度、明るさ、昼夜)等の条件の下で、制限
速度で走行する一般的な自動車(他車)が駐車中の自車
を発見できる位置、すなわち自車からの距離Lと、前記
他車のブレーキによる停車までの距離L0を算出する。
本実施形態の場合、前記距離Lと距離L0とを比較する
ことにより、他車から自車の認識度を推定し、前記認識
度に応じた警告やメッセージの出力を行う。なお、本実
施形態の場合、自車の発見はリア反射板の確認によって
行うものとする。他の方法としては、車両の外部サイ
ズ、色などをもとに推定してよい。これらを組合せて推
定してもよい。
【0038】以下、図4の部分フローチャートに基づい
て説明する。まず、自車が駐禁指定地域に駐車した場
合、その場所が登り坂の頂上付近か否かの判断を行う
(S138)。登り坂の頂上付近の場合、シミュレーシ
ョンを開始する。
【0039】例えば、図6に示すように坂の頂上付近に
自車Aが駐車していた場合、自車Aのリア反射板Rの高
さ(予め設定)をHA(m)、他車Bとして、一般的な
自動車(例えば、セダンタイプの乗用車)の視線高さを
HB(m)とし、自車Aの平面位置座標(XA,YA)を
DGPS等により取得し、さらに自車Aの前後の道路の
断面曲線C(ナビゲーション情報として予め保持した
り、外部から取得してもよい)を取得する。そして、ま
ず、リア反射板Rから断面曲線Cに対する接線Sを作成
する。そして、断面曲線Cを視線高さHBで上方にオフ
セットした曲線C1を作成し、前記曲線C1と前記接線S
との交点Dを算出する。そして、前記D点から断面曲線
Cへの垂線の前記断面曲線Cとの交点座標(XB,YB)
を算出する。そして、以下の式(1)により自車Aと他
車Bとの距離Lを算出する。
【0040】
【数1】 続いて、自車Aが保持、または取得可能な情報より交点
座標(XB,YB)の前後の地形や勾配、道路幅、制限速
度等から他車Bの交点座標(XB,YB)における通常の
走行速度、即ち推定速度V0を推定する。そして、他車
Bの推定速度V0から駐車中の自車Aを発見し、停止ま
たは減速することを判断しブレーキを踏んで止まるまで
の停止距離L0を算出する。
【0041】任意の時刻の他車Bの速度をV(Km/
h)とし、一般の人が通常のブレーキ操作によって得る
ことのできる減速度をa(m/s2)、一般の人が他車
を発見してからブレーキを踏むまでの遅れ時間(反応時
間)をtd(s)とした場合、V=0(Km/h)とな
る時間t0は、V=V0−a(t−td)より、t0=V0
/a+tdとなる。従って、停止距離L0は、以下の式
(2)によって算出される。
【0042】
【数2】 そして、先に算出した距離Lと前記停止距離L0とを比
較することによって、自車Aの駐車時の他車Bからの認
識度をシミュレーションの結果として算出する(S13
9)。本実施形態の場合、他車Bが自車Aの何m手前で
停止するかがシミュレーション結果の認識度として算出
される。さらに、この認識度と予め設定された基準値
(自車Aと他車Bとの安全性が維持できる値で、例え
ば、他車Bの推定停止位置から自車Aまでの距離、例え
ば5m)との比較が行われ(S140)、自車Aと他車
Bが接触しないまでも危険を有すると判断した場合、警
告9として、例えば、『他車からの認識度が不十分で
す。駐車しないで下さい。』等の警告表示、または音声
警告を行う(S141)。そして、必要に応じて、周辺
の駐車場情報や安全な駐車可能場所を案内するメッセー
ジを出力し(S142)、駐停車位置情報提供処理を終
了する。
【0043】なお、他車Bからの自車Aの認識は、駐車
場車の環境、例えば天候(晴天、雨天、霧等)や気温、
湿度、昼夜、季節等によっても変化するため、これらの
情報を自車の有する各センサや情報入手手段によって収
集し前記基準値を修正し、駐車場所の環境に適した警告
やメッセージを出力することが好ましい。例えば、『夜
間になると他車からの認識度が低下します。明るいうち
にお戻り下さい。』や『霧の出やすい季節と場所です。
早めにお戻り下さい。』や『天候が悪化しそうです。早
めにお戻り下さい。』等の警告を出力する。この時、各
情報から自車の周囲環境が変化する推定時刻を算出し、
具体的な時刻を含む警告として、『夜間になると他車か
らの認識度が低下します。PM6:30までにお戻り下
さい。』や『霧がPM2:00頃から出る見込みです。
PM2:00前にお戻り下さい。』や『PM5:00頃
雷雨になりそうです。PM5:00前にお戻り下さ
い。』等の警告を出力することが好ましい。また、ハザ
ードランプを点灯した方がより他車からの認識度が向上
すると判断できる場合には、ハザードランプを点灯する
旨のメッセージを出力したり、自動点灯するようにして
もよい。また、前記シミュレーションにおいて、他車B
から自車Aがどのように見えるか、または他車Bが自車
Aを発見してからブレーキ操作、停止(衝突する場合、
それも含む)に至るまでのシミュレーション画像を表示
するようにしてもよい。
【0044】また、前記S138で登り坂頂上付近でな
い場合やS140で現在の駐車位置が坂に関して安全で
あると判断された場合、さらに、その駐車位置がカーブ
の中または近くであるか否かの判断を行う(S14
3)。カーブの中または近くの場合、前述した坂の場合
と同様に他車に対してシミュレーションを行い認識度を
算出し、適切な警告やメッセージを出力し(S144〜
S147)、駐停車位置情報提供処理を終了する(ここ
で認識度には、リア反射板が片側しか見えない時と両側
共見える時とで差をつけても効果的である)。なお、S
143やS145でカーブに関しても安全であると判断
された場合でも路上駐車の場合、早めに戻ることを促す
メッセージや付近の駐車場の案内をするメッセージを出
力するようにしてもよい(S148)。
【0045】一方、S112で運転者は駐車しようとし
ていないと判断した場合、停車をしようとしているか否
かの判断を行う(S150)。この判断は、自車が停止
した状態で、運転席のドアが開放されることなく、一定
時間経過(例えば、20秒)したことを各センサで検出
することによって行われる。そして、停車であると判断
された場合、そこが路上であるか否かの判断を行う(S
151)。この判断は、DGPSにより認識される自車
位置と自車の持つ地図情報等に基づいて行う。そして、
路上停車でない場合には、駐停車位置情報提供処理を終
了する。
【0046】一方、路上停車の場合、前述した駐車判定
(S114〜S137)と同様な処理を行い、停車位置
に応じた警告とメッセージを出力する(S152〜S1
75)。
【0047】さらに、本実施形態では、前述した駐車に
関するシミュレーションと同様に、その定義が曖昧な事
項に関しては、停車に関するシミュレーションを行い警
告やメッセージ、ハザードランプの操作の出力を行う。
その時の警告としては、例えば、『他車からの認識度が
不十分です。停車しないで下さい。』や『夜間になると
他車からの認識度が低下します。明るいうちに移動して
下さい。』や『霧の出やすい季節と場所です。霧が出る
前に移動して下さい。』や『天候が悪化しそうです。悪
化する前に移動して下さい。』等である。
【0048】なお、上述した駐車時、停車時のシミュレ
ーションの方法やシミュレーションの項目(坂道やカー
ブ)は一例であり、その方法や項目は適宜選択され、自
車の駐車または停車が他車に対して安全か否かのシミュ
レーションが実施され、駐停車位置情報提供に関して、
同様な効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、自車が駐停車しようと
した場合、その位置が駐停車の適当な位置であるか否か
の判断が行われ、適当でない場合に、その状況に適した
駐停車位置情報を提供することが可能になる。また、自
車の異常等によりやむを得ず駐停車する場合でも他車や
他人に対して迅速かつ手落ちなく意志表示を行うことが
できる。さらに、駐停車を行う場合、駐停車禁止の判断
が曖昧な場合、必要に応じてシミュレーションを行い適
切な警告、メッセージの提供を行い安全な場所に駐停車
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
の概略構成ブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
の情報提供処理のフローチャートの一部である。
【図3】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
の情報提供処理のフローチャートの一部である。
【図4】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
の情報提供処理のフローチャートの一部である。
【図5】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
の情報提供処理のフローチャートの一部である。
【図6】 本発明の実施形態の駐停車位置情報提供装置
のシミュレーションの一例を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 駐停車位置情報提供装置、12 演算処理部(E
CU)、16 センサ、18 車両異常判断部、20
外部情報送受信部、22 DGPS、22aGPS、2
2b FM多重放送受信部、22c 地図・地形デー
タ、22d 位置算出部、24 シミュレーションメモ
リ、26 警報処理部、28 メッセージ処理部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車の駐車または停車を検出した時の自
    車駐停車位置と、駐停車不適切位置データとの比較結果
    に基づいて、駐停車位置の適否判定を行う駐停車位置情
    報提供装置において、 自車の異常を検出する検出手段と、 前記検出結果に基づいて自車異常を判定する判定手段
    と、 駐停車位置が不適切であると判断され、かつ自車に異常
    がないと判断された時のみ駐停車回避を促す回避手段
    と、 を含むことを特徴とする駐停車位置情報提供装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 自車異常により駐停車した場合に、非常駐停車の意志表
    示を行う表示手段を含むことを特徴とする駐停車位置情
    報提供装置。
  3. 【請求項3】 自車の駐車または停車を検出した時の自
    車駐停車位置と、駐停車不適切位置データとの比較結果
    に基づいて、駐停車位置の適否判定を行う駐停車位置情
    報提供装置において、 自車の駐停車位置付近の道路状況から他車からの自車の
    認識度を推定する推定手段と、 他車から自車の認識度が所定量より低いと判断したとき
    に、自車の駐停車回避を促す回避手段と、 を含むことを特徴とする駐停車位置情報提供装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記推定手段は、さらに時刻の推移に伴う道路状況の変
    化から他車からの自車の認識度を推定し、 自車の認識度が所定量以上維持できる時刻を出力するこ
    とを特徴とする駐停車位置情報提供装置。
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