JP2004004111A - 駐停車位置情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駐停車しようとする場所の状況に応じた適切な駐停車情報を提供することのできる駐停車位置情報提供装置を提供する。
【解決手段】演算処理部(ECU)12は各センサ16からの情報、DGPS22から得られる自車の正確な位置、及び自車が保持する地図・地形データ22c等に基づいて、自車が駐停車しようとする位置の駐停車の適否判断を行う。この時駐停車適否の判断が道路状況により判断しがたい場合、他車からの認識度を得るシミュレーションを行い、その結果に基づき、道路状況が変化する場合でも適切な駐停車を行わせる警告やメッセージを出力する。
【選択図】図1
【解決手段】演算処理部(ECU)12は各センサ16からの情報、DGPS22から得られる自車の正確な位置、及び自車が保持する地図・地形データ22c等に基づいて、自車が駐停車しようとする位置の駐停車の適否判断を行う。この時駐停車適否の判断が道路状況により判断しがたい場合、他車からの認識度を得るシミュレーションを行い、その結果に基づき、道路状況が変化する場合でも適切な駐停車を行わせる警告やメッセージを出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、駐停車位置情報提供装置、特に駐停車位置の適否判定を行う時に運転者に適切な情報を提供することのできる駐停車位置情報提供装置に関する。
従来より、快適かつ安全な車両の運転を行うために、運転者に対して各種の情報を提供する装置が考案されている。広く普及しているナビゲーション装置がその一例である。前記ナビゲーション装置は、自車の持つ情報と外部から提供される情報とに基づいて、推奨情報を提供するものである。また、ナビゲーション装置の提供する情報として、駐停車禁止区域において運転者に駐停車禁止を告知するものがある。
例えば、GPS等によって認識される自車位置情報と、自車の持つ地図情報や外部から入手した駐車禁止区域情報等と、を対比させて、自車が駐車禁止区域にいることを認識する装置が提案されている。
この装置においては、自車が駐車禁止区域にいる場合、その旨を運転者に告知すると共に、ドアロックを阻止する等、駐車を阻止する制御が行われる。これにより、不慣れな地域や時間帯で駐車禁止区域が変更されるような場合でも違法駐車を防止することができる(例えば、特許文献1参照)。
道路交通法においては駐車禁止区域でない場合でも、道路状況の変化、周囲環境の変化によっては、駐停車が好ましくない場合や安全性が損なわれる場合がある。従来の装置ではこの様な場合、何等告知が行われず、駐車許可がされてしまうため装置の過信により、逆に交通障害となる虞があるという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、状況に応じた適切な駐停車情報を提供することのできる駐停車位置情報提供装置を提供することを目的とする。
上記のような目的を達成するために、本発明の構成は、自車の駐車または停車を検出した時の自車駐停車位置と、駐停車不適切位置データとの比較結果に基づいて、駐停車位置の適否判定を行う駐停車位置情報提供装置において、自車の駐停車位置付近の道路状況から他車からの自車の認識度を推定する推定手段と、他車から自車の認識度が所定量より低いと判断したときに、自車の駐停車回避を行う回避手段と、を含むことを特徴とする。
ここで、駐停車不適切位置データとは、道路交通法によって規定された禁止項目であって、地図情報等に含まれる。また、回避手段が行う動作は、例えば、音声情報や視覚情報による警告である。
また、道路状況とは道路幅、車線数、道路縦断勾配、道路横断勾配等の他、天候や時刻、季節等によって変化する道路環境も含む。自車の認識度とは、自車が駐停車した場合、他車が自車を認識してから安全に自車を回避できる度合いをいう。
この構成によれば、自車が駐停車しようとした位置が、道路状況により駐停車に好ましくないと判断された時に駐停車の回避が行われるので、周囲の状況に対して十分な配慮が可能になり、安全な駐停車位置を得ることができる。
上記のような目的を達成するために、本発明の構成は、上記構成の装置において、前記推定手段は、さらに時刻の推移に伴う道路状況の変化から他車からの自車の認識度を推定し、自車の認識度が所定量以上維持できる時刻を出力することを特徴とする。
ここで、時刻の推移に伴う道路状況の変化とは、天候変化や日没等により駐停車位置周辺の見通しの変化である。
この構成によれば、現時点で見通しが良好で駐停車のための安全が確保できる場合でも今後の天候変化や日没等により見通しが悪化する場合に、駐停車を止めるべき時刻を提示するので状況に応じた適切な駐停車情報を提供することができる。
本発明によれば、自車が駐停車しようとした場合、その位置が駐停車の適当な位置であるか否かの判断が行われる。この時、駐停車禁止の判断が曖昧な場合、必要に応じて他車からの認識度を得るシミュレーションを行い、その結果に基づいて、適切な警告、メッセージの提供を行い安全な場所に駐停車させることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1には駐停車位置情報提供装置10の概略構成ブロック図が示されている。駐停車位置情報提供装置10は、大別して全体の制御演算を行う演算処理部と、自車位置を検出する自車位置検出部、自車の周囲環境を取得する情報取得部、自車の異常検出を行う異常検出部、各種情報に基づいて駐停車に関するシミュレーションを行うプログラムを保持するシミュレーションメモリと、駐停車に関する各種情報を出力する出力部等を含んでいる。
各種演算処理を行う演算処理部(以下、ECUという)12にはインターフェイス14aを介して車両周囲環境を取得するセンサ16が接続されている。前記センサ16は、例えば、車速センサ16aや加速度センサ16bや衝突や接触等を検出するために設けられた接触検出センサ16c(例えばバンパやボディの側面、上面、底面に配置されたセンサで、接触、非接触タイプを含む)、車両周囲の周囲音、例えば緊急車両のサイレン音やクラッシュ音を検出する集音センサ16d、車両の周囲環境、例えば天気、湿度、気温、明るさ等を検出する環境センサ16e、エアバックの動作を検出するエアバックセンサ16f等、自車及びその周囲の状態を検出するセンサが多数接続されている。さらに、エンジン、タイヤ圧、各輪の車輪速などの自車のダイアグノシス機能からの情報が入力されるダイアグノシス入力部16gが接続され併せて、情報がECU12に提供される。
また、前記ECU12には、前述した各センサ16からの情報に基づき自車の異常、例えば自車の故障や事故等を判断する車両異常判断部18が接続されている。
さらに、前記インターフェイス14aには、外部情報送受信部20が接続され、VICS等からの事故情報や、工事実施情報、渋滞情報、仮設道路情報、橋梁情報等がECU12に提供される。
また、前記ECU12には、自車の位置を認識するための自車ナビゲーションシステムまたは、インフラストラクチャを利用したナビゲーションシステムが接続されている。本実施形態では、地図上における自車の正確な位置、例えば自車の走行車線等まで正確に把握できるディファレンシャルGPS(DGPS)22が接続されている。このDGPS22は通常の衛星を利用したGPS22aに加えて、FM多重放送受信部22bで受信するDGPSデータに基づいて、自車にCD−ROM等で保持する地図・地形データ22c上で、位置算出部22dが誤差補正を行いながらより正確な自車位置算出をするものである。
さらに、前記ECU12には、前記DGPS22により認識された自車位置に基づいて、自車位置の駐停車位置に関する様々なシミュレーションを行う実行プログラムが記憶されたシミュレーションメモリ24が接続されている。前記シミュレーションは、具体的には自車が駐停車を行った場合に、時間や周囲環境の変化に伴って、他車からの認識度の変化を推定するものである。
前記ECU12は、各機器からの情報に基づいて、自車の駐停車の適否を判定し、インターフェイス14bを介して、警報処理部26やメッセージ処理部28を介して運転者に対して、駐停車位置に関する各種情報を提供する。
以下、図1に加えて、図2〜図5のフローチャート及び図6のシミュレーション図を用いて、駐停車位置情報提供処理を説明する。
自車の駐停車位置情報提供装置が動作している場合、前記ECU12は自車が『走行モード』から『停車モード』に移行したか否かの判断を常時行う(S100)。この判断は、車速センサ16aや加速度センサ16b等からの情報に基づいて、一定以上の車速から、0Km/hまたは0Km/hに近い一定以下の車速(例えば、5Km/h)に状態が変化し、かつ0Km/hまたは0Km/hに近い一定以下の車速状態が一定時間以上(例えば、10秒)続いたか否かによって判断する。
そして、停車モードに移行したことが確認されたら、前記DGPS22からの情報に基づいて自車の停車位置を取得する(S101)。続いて、前記停車位置周辺の道路状況を取得する(S102)。この道路状況とは、絶対情報として自車が保持する地図・地形データ22c等からの情報と、変動情報として、自車のセンサ16や外部情報送受信部20から取得する情報である。前記絶対情報としては、例えば交差点(位置、形状、始まり、終わり)、道路幅、車線数、路側駐車可能場所、踏み切り、橋、トンネル、路面電車の駅、緊急車両出入口、車庫出入口、法定駐停車禁止場所、カーブ、道路縦断勾配、道路横断勾配等である。また、変動情報としては、天候、気温、湿度、明るさ等現在及び近未来の情報である。この他、時刻や季節情報や、前記DGPS22からの緯度情報と組み合わせて算出する日の出、日の入り情報(直接入手してもよい)、アンチロックブレーキの車輪のスリップ率等から路面とタイヤの摩擦係数の推定値や舗装路、非舗装路の推定情報、及び路車間通信等からの事故情報、工事実施情報、工事による舗装路撤去中の情報、仮設道路、橋梁の情報等も含む。
次に、信号待ち、踏切待ち、横断歩道待ち、交差点一旦停止中等の走行中の必要停車か否かの判断を行う(S103)。この判断は、地図情報と自車の駐停車位置情報および停車中の車線等から判断する。そして、前記走行中の必要停車の場合、駐停車位置情報提供処理を終了する。
一方、必要停車でない場合、自車に異常があるか否かの判断を行う(S104)。これは、自車の路上故障のため止むを得ず、走行車線上で停車したか否かの判定であり、前記ダイアグノシス入力部16gからのエンジン、タイヤ圧、各輪の車輪速等のデータやバンパやドア等に配置された接触検出センサ16cや集音センサ16dやエアバックセンサ16f等からのデータに基づいて、車両異常判断部18が判断する。自車の異常が検出された場合、ECU12は警報処理部26、メッセージ処理部28等から所定の情報提供をする(S105)。例えば、停車位置が一般道の場合、『停止表示板を20m後方に出してください。』等のメッセージを出力する。また、高速道路等危険な場合、『停止表示板を20m後方に出し、急いで車から離れ、ガードレールの外に出てください。』等のメッセージをメッセージ処理部28から出力する。また、前記警報処理部26は、ハザードランプをONしたり(S106)、停止表示板がトランク開放によって表示される場合はトランクの自動開放等を行う。
一方、自車の異常でない場合、停車が渋滞によるものか否かの判断を行う(S107)。この判断は、一般道では、最初走行状態から急に低速走行、または停車状態になり、その後低速走行、または停車、またはその繰り返しを一定時間繰り返すことから判定する。また、高速道路では走行車線または追い越し車線上であること、および高速走行状態から急に低速または停止に至った場合、渋滞と判断する。なお、前記外部情報送受信部20からの渋滞情報を参考にしてもよい。S107で渋滞が検出された場合、高速道路上か否かの判断を地図情報に基づいて行い(S108)、高速道路上の場合ハザードランプをONする(S109)。なお、この場合、運転者がその後、ハザードランプをOFFした場合、駐停車位置情報提供処理は終了する。また、高速道路上でない場合、通常走行における渋滞による停車であると判断して、駐停車位置情報提供処理を終了する。
S107で渋滞による停車でないと判断した場合、次に緊急車両通過待ちによる一時待避か否かの判断を行う(S110)。この判断は、集音センサ16dによって、緊急車両のサイレン音を検出すると共に、イグニッション(I/G)スイッチONの状態、停車前にハンドルを一方通行道路でない限り左へ切って(路側に寄せて)停車動作に入ったか否か等を検出することによって行う。緊急車両通過待ちの場合、駐停車位置情報提供処理は終了する。
S110で緊急車両通過待ちによる一時待避でない場合、次に乗員の乗降の為の一時停止か否かの判断を行う(S111)。この判断は、駐車禁止区域において、I/GスイッチONの状態で、一定時間以内(例えば、5秒)に、運転席以外のドアが開放される。かつ/または乗員席のいずれかの乗員検出装置(座席に配置された圧力スイッチや赤外線センサ)の状態の変化等が一定時間内(例えば、5秒)に行われたことにより行う。乗員の乗降の為の一時停止であると判断した場合には駐停車位置情報提供処理は終了する。
S111で乗員の乗降でないと判断した場合、運転者が駐車しようとしているか否かの判断を行う(S112)。この判断は、I/GスイッチがONからOFFの状態に変化し、キーを抜き去ったことを検出することによって行う。尚、この判断はS111には関係なく、並列して処理されるようにし、処理時間の短縮を図ってもよい。駐車しようとしていると判断した場合、その位置が道路交通法で規定される駐車禁止場所か否かの判断を行う(S113)。この判断は、地図情報と自車の位置及びキーの抜き取り動作によって判断する。駐車許可場所での路上駐車の場合、駐停車位置情報提供処理は終了する。
駐車禁止場所での駐車であると判断した場合に、順次適切なメッセージの選択を以下の手順で行っていく。なお、以下の判断は、基本的に地図情報と、自車位置情報とによって行う。まず、駐車位置が踏切から10m以内か否かの判断を行う(S114)。踏切から10m以内の場合、警告1として、例えば、『踏切の前後から10m以内で駐車禁止です。』等の警告表示、または音声警告を行う(S115)。そして、必要に応じて、周辺の駐車場情報や駐車可能場所を案内するメッセージ、例えば『あと100m先に駐車場があります』等を出力し(S116)、駐停車位置情報提供処理を終了する。踏切の前後10m以内でない場合、以下、順次駐車禁止項目、例えば、『交差点5m以内か?』、『横断歩道、自転車横断帯5m以内か?』、『橋の上か?』、『トンネルの中か?』、『緊急車両の出入口5m以内か?』、『駐車場、車庫ので出入口から3m以内か?』等の判断を行い、それぞれ適した警告1〜警告7を出力すると共に、必要に応じて、周辺の駐車場情報や駐車可能場所を案内するメッセージを出力する(S117〜S134)。なお、上述の駐車禁止項目は一例であり、明確な駐禁指定地域を適宜追加して、同様な警告8を出力する(S135〜S137)。
前記S135で明確な駐禁指定地域か否かの判断を行ったが、これは、道路交通法では駐停車禁止場所として、例えば『坂の頂上付近や勾配の急な坂』が含まれるが、一般的に、「付近」や「急」という表現はその程度の判断に迷い安全性の確保が不十分になる場合がある。このため、本実施形態では、前記駐車禁止項目に実際は含まれるが、その定義が曖昧な事項に関しては、シミュレーションを行い警告やメッセージの出力を行う。前記シミュレーションは、当該道路の制限速度、地形、路面状況(舗装路、非舗装路、ドライ、ウエット、気温、湿度、明るさ、昼夜)等の条件の下で、制限速度で走行する一般的な自動車(他車)が駐車中の自車を発見できる位置、すなわち自車からの距離Lと、前記他車のブレーキによる停車までの距離L0を算出する。本実施形態の場合、前記距離Lと距離L0とを比較することにより、他車から自車の認識度を推定し、前記認識度に応じた警告やメッセージの出力を行う。なお、本実施形態の場合、自車の発見はリア反射板の確認によって行うものとする。他の方法としては、車両の外部サイズ、色などをもとに推定してよい。これらを組合せて推定してもよい。
以下、図4の部分フローチャートに基づいて説明する。まず、自車が駐禁指定地域外に駐車した場合、その場所が登り坂の頂上付近か否かの判断を行う(S138)。登り坂の頂上付近の場合、シミュレーションを開始する。
例えば、図6に示すように坂の頂上付近に自車Aが駐車していた場合、自車Aのリア反射板Rの高さ(予め設定)をHA(m)、他車Bとして、一般的な自動車(例えば、セダンタイプの乗用車)の視線高さをHB(m)とし、自車Aの平面位置座標(XA,YA)をDGPS等により取得し、さらに自車Aの前後の道路の断面曲線C(ナビゲーション情報として予め保持したり、外部から取得してもよい)を取得する。そして、まず、リア反射板Rから断面曲線Cに対する接線Sを作成する。そして、断面曲線Cを視線高さHBで上方にオフセットした曲線C1を作成し、前記曲線C1と前記接線Sとの交点Dを算出する。そして、前記D点から断面曲線Cへの垂線の前記断面曲線Cとの交点座標(XB,YB)を算出する。そして、以下の式(1)により自車Aと他車Bとの距離Lを算出する。
任意の時刻の他車Bの速度をV(Km/h)とし、一般の人が通常のブレーキ操作によって得ることのできる減速度をa(m/s2)、一般の人が他車を発見してからブレーキを踏むまでの遅れ時間(反応時間)をtd(s)とした場合、V=0(Km/h)となる時間t0は、V=V0−a(t−td)より、t0=V0/a+tdとなる。従って、停止距離L0は、以下の式(2)によって算出される。
なお、他車Bからの自車Aの認識は、駐車場車の環境、例えば天候(晴天、雨天、霧等)や気温、湿度、昼夜、季節等によっても変化するため、これらの情報を自車の有する各センサや情報入手手段によって収集し前記基準値を修正し、駐車場所の環境に適した警告やメッセージを出力することが好ましい。例えば、『夜間になると他車からの認識度が低下します。明るいうちにお戻り下さい。』や『霧の出やすい季節と場所です。早めにお戻り下さい。』や『天候が悪化しそうです。早めにお戻り下さい。』等の警告を出力する。この時、各情報から自車の周囲環境が変化する推定時刻を算出し、具体的な時刻を含む警告として、『夜間になると他車からの認識度が低下します。PM6:30までにお戻り下さい。』や『霧がPM2:00頃から出る見込みです。PM2:00前にお戻り下さい。』や『PM5:00頃雷雨になりそうです。PM5:00前にお戻り下さい。』等の警告を出力することが好ましい。また、ハザードランプを点灯した方がより他車からの認識度が向上すると判断できる場合には、ハザードランプを点灯する旨のメッセージを出力したり、自動点灯するようにしてもよい。また、前記シミュレーションにおいて、他車Bから自車Aがどのように見えるか、または他車Bが自車Aを発見してからブレーキ操作、停止(衝突する場合、それも含む)に至るまでのシミュレーション画像を表示するようにしてもよい。
また、前記S138で登り坂頂上付近でない場合やS140で現在の駐車位置が坂に関して安全であると判断された場合、さらに、その駐車位置がカーブの中または近くであるか否かの判断を行う(S143)。カーブの中または近くの場合、前述した坂の場合と同様に他車に対してシミュレーションを行い認識度を算出し、適切な警告やメッセージを出力し(S144〜S147)、駐停車位置情報提供処理を終了する(ここで認識度には、リア反射板が片側しか見えない時と両側共見える時とで差をつけても効果的である)。なお、S143やS145でカーブに関しても安全であると判断された場合でも路上駐車の場合、早めに戻ることを促すメッセージや付近の駐車場の案内をするメッセージを出力するようにしてもよい(S148)。
一方、S112で運転者は駐車しようとしていないと判断した場合、停車をしようとしているか否かの判断を行う(S150)。この判断は、自車が停止した状態で、運転席のドアが開放されることなく、一定時間経過(例えば、20秒)したことを各センサで検出することによって行われる。そして、停車であると判断された場合、そこが路上であるか否かの判断を行う(S151)。この判断は、DGPSにより認識される自車位置と自車の持つ地図情報等に基づいて行う。そして、路上停車でない場合には、駐停車位置情報提供処理を終了する。
一方、路上停車の場合、前述した駐車判定(S114〜S137)と同様な処理を行い、停車位置に応じた警告とメッセージを出力する(S152〜S175)。
さらに、本実施形態では、前述した駐車に関するシミュレーションと同様に、その定義が曖昧な事項に関しては、停車に関するシミュレーションを行い警告やメッセージ、ハザードランプの操作の出力を行う。その時の警告としては、例えば、『他車からの認識度が不十分です。停車しないで下さい。』や『夜間になると他車からの認識度が低下します。明るいうちに移動して下さい。』や『霧の出やすい季節と場所です。霧が出る前に移動して下さい。』や『天候が悪化しそうです。悪化する前に移動して下さい。』等である。
なお、上述した駐車時、停車時のシミュレーションの方法やシミュレーションの項目(坂道やカーブ)は一例であり、その方法や項目は適宜選択され、自車の駐車または停車が他車に対して安全か否かのシミュレーションが実施され、駐停車位置情報提供に関して、同様な効果を得ることができる。
10 駐停車位置情報提供装置、12 演算処理部(ECU)、16 センサ、18 車両異常判断部、20 外部情報送受信部、22 DGPS、22a GPS、22b FM多重放送受信部、22c 地図・地形データ、22d 位置算出部、24 シミュレーションメモリ、26 警報処理部、28 メッセージ処理部。
Claims (2)
- 自車の駐車または停車を検出した時の自車駐停車位置と、駐停車不適切位置データとの比較結果に基づいて、駐停車位置の適否判定を行う駐停車位置情報提供装置において、
自車の駐停車位置付近の道路状況から他車からの自車の認識度を推定する推定手段と、
他車から自車の認識度が所定量より低いと判断したときに、自車の駐停車回避を促す回避手段と、
を含むことを特徴とする駐停車位置情報提供装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記推定手段は、さらに時刻の推移に伴う道路状況の変化から他車からの自車の認識度を推定し、
自車の認識度が所定量以上維持できる時刻を出力することを特徴とする駐停車位置情報提供装置。
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