JPH10118831A - 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム - Google Patents

基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム

Info

Publication number
JPH10118831A
JPH10118831A JP28378096A JP28378096A JPH10118831A JP H10118831 A JPH10118831 A JP H10118831A JP 28378096 A JP28378096 A JP 28378096A JP 28378096 A JP28378096 A JP 28378096A JP H10118831 A JPH10118831 A JP H10118831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
ear
positioning
main body
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28378096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2982714B2 (ja
Inventor
Shigetoshi Kitamura
重敏 北村
Toshiharu Minami
利春 皆見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINAMI DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
MINAMI DENSHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINAMI DENSHI KOGYO KK filed Critical MINAMI DENSHI KOGYO KK
Priority to JP8283780A priority Critical patent/JP2982714B2/ja
Publication of JPH10118831A publication Critical patent/JPH10118831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2982714B2 publication Critical patent/JP2982714B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/0011Working of insulating substrates or insulating layers
    • H05K3/0044Mechanical working of the substrate, e.g. drilling or punching

Landscapes

  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Shearing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の耳部を効率的に切除するとともにそれ
に従事する作業要員を削減し得る耳取り装置と、自動化
を推進して作業要員を極力少なくし、しかもラインバラ
ンスを良くして処理能力を増大し得る基板の前処理シス
テムを提供する。 【解決手段】 基板1からその外縁部の不要な耳部8を
切除して基板本体1Aを得る基板1の耳取り装置30で
あって、接近配置した上下1対の回転刃31間における
剪断力で基板本体1Aと耳部8との境界部に沿って切れ
目9を入れる剪断手段32と、耳部8を保持して基板本
体1Aから耳部8を切離す切離手段40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の外周部の不
要な耳部を効率的に切除し得る基板の耳取り装置及びそ
れを用いた基板の前処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器等で用いられるプリン
ト配線基板は、その外縁部に不良箇所が発生し易いの
で、予め要求サイズよりも多少大きなサイズの基板に製
作され、配線に応じて部品実装用の貫通孔を形成すると
ともにプリント配線を形成する前に、基板を所定サイズ
にカットするなどの前処理加工を施している。従来の前
処理加工は、図17に示すように、先ず、マーキング工
程において、予め基板100に対して形成されたマーキ
ングに基づいて、銅箔の外面に位置決め用のマーキング
101を施し、次の座ぐり工程において、マーキング1
01部分に座ぐり加工を施して、予め基板100に形成
したマーク103を露出させ、次の穴あけ工程におい
て、穴あけ装置によりマークキング部分に位置決め孔1
94を形成する。次に、スタック工程において、位置決
め孔103にスタックピン105を装着して、複数の基
板100を積層状に位置決め固定し、次の外周加工工程
において、基板100が所定サイズになるようにその外
周部をルーター106により研磨して除去する。次に、
当板捨板テープ貼り工程において、積層状にスタッキン
グした複数の基板100の上面側に、ドリルの先端のズ
レを防止するためのアルミニウム板107を、また下面
側にバリの発生を防止するための捨板108を夫々積層
状に配置させて、これらをテープ109で貼着して固定
する。こうして、前処理加工を施した後、NC工作機械
を用いて部品実装位置に応じて部品実装用の穴を形成す
ることになる。
【0003】ところで、前記前処理加工においては、基
板100の外周加工工程での作業時間が、他の工程の作
業時間よりも格段に長くなるので、処理能力を十分に高
めることができなかった。また、処理能力の差を吸収す
るため、外周加工工程の直前で複数の基板100を重ね
て一時的にストックさせる必要があったので、基板10
0の表面が傷ついたりするという問題もあった。
【0004】そこで、本出願人は、実開平6−8059
1号において、基板の外周の耳部を切除する基板の耳落
とし装置を、また実開平6−80519号において、耳
部を切除した基板の外周部のバリを除去する基板のバリ
取り装置を夫々提案し、この装置を用いて、基板の外周
加工を行い、その後に複数の基板を積層状にスタッキン
グする基板の前処理システムを構築した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な前処理システムにおいても、スタック組と外周加工の
処理速度が早くなったことから、今度はマーキング工程
〜穴あけ工程までの作業時間が、スタック組及び外周加
工に追従できなくなり、ラインバランスが崩れるという
問題が発生した。また、マーキング工程〜穴あけ工程ま
での作業を行うため、数人の作業者が必要となり、人員
削減に対する要求があった。更に、前記公報に記載の耳
落とし装置では、基本的には耳部が完全に切断されるよ
うに、上下の回転刃間のクリアランスを設定し、切断さ
れた耳部を上下のベルトで保持して外部へ排出するよう
に構成していたが、プリント基板のように基板の表面に
銅箔を貼着したものでは、基板の一方の対向辺の耳部を
切除するときに、送給方向両端部分の銅箔が回転刃間を
素通りして切断できず、この銅箔を介して切断した耳部
が基板本体に繋がった状態となるので、耳部の排出が円
滑になされないことがあり、耳落とし装置の下流側に作
業者を配置させて、基板本体から耳部を切離す作業を行
う必要があった。
【0006】本発明の目的は、基板の耳部を効率的に切
除するとともにそれに従事する作業要員を削減し得る耳
取り装置と、自動化を推進して作業要員を極力少なく
し、しかもラインバランスを良くして処理能力を増大し
得る基板の前処理システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耳取り装
置は、基板からその外縁部の不要な耳部を切除して基板
本体を得る基板の耳取り装置であって、接近配置した上
下1対の回転刃間における剪断力で基板本体と耳部との
境界部に沿って切れ目を入れる剪断手段と、耳部を保持
して基板本体から耳部を切離す切離手段とを備えたもの
である。
【0008】ここで、請求項2記載のように、上下の回
転刃間の隙間を基板の適正厚さの50〜80%に設定す
ることが好ましい実施例である。また、前記切離手段に
より、請求項3記載のように、保持した耳部を基板本体
に対して相対的に下方へ移動させて、基板本体から耳部
を切離すこと、請求項4記載のように、保持した耳部を
基板本体に対して相対的に下方へ移動させ、更に基板本
体から離間するように側方へ移動させて、基板本体から
耳部を切離すこと、請求項5記載のように、保持した耳
部を基板本体に対して斜め下方へ直線的或いは円弧を描
いて移動させて、基板本体から耳部を切離すこと、など
が好ましい実施例である。
【0009】本発明に係る基板の前処理システムは、テ
ーブル上にセットした基板を吸着保持した状態で、X方
向とY方向と鉛直軸周りの回転方向とに位置決めして穴
あけする位置決め兼穴あけ装置を用いて、基板に対して
位置決め孔を形成する穴あけ工程と、位置決め孔を基準
に基板を位置決めして移送しながら、基板の一方の対向
辺の耳部を、請求項1〜5のいずれか1項記載の耳取り
装置を用いてそれぞれ切除する第1耳取り工程と、位置
決め孔を基準に基板を位置決めして移送しながら、基板
の他方の対向辺の耳部を、請求項1〜5のいずれか1項
記載の耳取り装置を用いてそれぞれ切除する第2耳取り
工程と、耳部を切除した基板本体を位置決め孔を基準に
位置決めして移送しながら基板本体の一方の対向辺のバ
リをそれぞれ切削により除去する第1バリ取り工程と、
耳部を切除した基板本体を位置決め孔を基準に位置決め
して移送しながら基板本体の他方の対向辺のバリをそれ
ぞれ切削により除去する第2バリ取り工程とを備えたも
のである。
【0010】ここで、請求項7記載のように、バリ取り
工程では、基板本体の側縁の上縁側を斜めに切削する第
1切削手段と、下縁を斜めに切削する第2切削手段と、
途中部を鉛直方向に切削する第3切削手段により切削す
ること、請求項8記載のように、位置決め兼穴あけ装置
として、テーブル上に基板を目視にて仮位置決めするた
めに、テーブルの適正な位置に基板をセットした状態
で、基板の位置決め孔の形成位置に予め形成した位置決
めマークを、照射面における直径が0.8〜0.5mm
のレーザービームで照射するビーム照射手段を有するも
のを用いること、などが好ましい実施例である。
【0011】
【作用】本発明に係る耳取り装置においては、剪断手段
の上下1対の回転刃間へ基板の耳部を送給することで、
基板本体と耳部との境界部に沿って切れ目を形成し、切
離手段により耳部を保持して、切れ目に沿って基板本体
から耳部を切離すことになる。
【0012】ここで、請求項2記載のように、上下の回
転刃間の隙間を基板の適正厚さの50〜80%に設定す
ると、境界部における切れ目が適正に形成され、回転刃
の剪断力では基板本体から耳部が脱落しないが、切離手
段により容易に耳部を切離せるようになる。また、前記
切離手段では、請求項3記載のように、保持した耳部を
基板本体に対して相対的に下方へ移動させたり、請求項
4記載のように、保持した耳部を基板本体に対して相対
的に下方へ移動させ、更に基板本体から離間するように
側方へ移動させたり、請求項5記載のように、保持した
耳部を基板本体に対して斜め下方へ直線的或いは円弧を
描いて移動させて、基板本体から耳部を切離すことにな
る。
【0013】本発明に係る基板の前処理システムにおい
ては、従来におけるマーキング工程から穴あけ工程まで
を、位置決め兼穴あけ装置を用いて行うことになるの
で、位置決め孔を形成するまでの処理能力が大幅に改善
されることになる。また、基板の外周加工として、第1
耳取り工程及び第2耳取り工程において、請求項1〜5
のいずれか1項記載の耳取り装置により基板の耳部を切
除し、第1バリ取り工程及び第2バリ取り工程におい
て、耳部を切除した基板本体に対して切削により側縁の
バリを除去するので、効率的な外周加工が可能となり、
前処理システム全体のラインバランスが改善されるとと
にも、作業者の人数を少なくできることになる。
【0014】また、バリ取り工程において、基板本体の
側縁の上縁側を斜めに切削する第1切削手段と、下縁を
斜めに切削する第2切削手段と、途中部を鉛直方向に切
削する第3切削手段により、基板本体の側縁を切削して
バリを除去すると、バリ取り作業の能率を低下させるこ
となく、基板本体の側縁の上下両端を面取りして、基板
本体の品質を向上させることが可能となる。
【0015】更に、位置決め兼穴あけ装置として、テー
ブル上に基板を目視にて仮位置決めするために、テーブ
ルの適正な位置に基板をセットした状態で、基板の位置
決め孔の形成位置に予め形成した位置決めマークを、照
射面における直径が0.8〜0.5mmのレーザービー
ムで照射するビーム照射手段を有するものを用いると、
人手による仮位置決めの作業時間を殆ど変化させること
なく、仮位置決めの位置決め精度を向上させ、位置決め
兼穴あけ装置による自動位置決めを従来の約1/2の時
間で行うことが可能となり、前処理システムのラインバ
ランスが大幅に改善されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。先ず、基板の構成につ
いて簡単に説明する。図1、図2に示すように、この基
板1は、プリント配線基板で、多層の熱硬化性積層板2
の上下両面に銅箔3を貼着したもので、外縁部における
プリント不良を防止するため、要求のサイズよりも多少
大きなサイズに形成され、外周部の耳部8を切除するこ
とで製品となる基板本体1Aを得るように構成されてい
る。但し、基板1は多層プリント基板で構成してもよ
い。熱硬化性積層板2の中間板2aの上面には基板1を
位置決めするための左右1対の位置決めマーク4と、基
板1の左右を識別するための1つの位置決めマーク5と
が印刷にて形成され、この位置決めマーク4、5は銅箔
3を通して目視できるように構成されている。
【0017】次に、基板1から耳部8を切除するための
耳取り装置30について、図3〜図9を参照しながら説
明する。尚、基板1には、後述のように耳部8を切除す
る前に位置決めマーク4に対応する位置に位置決め孔6
が形成され、耳取り装置30ではこの位置決め孔6を基
準に基板1を位置決めして、耳部8を切除することにな
る。耳取り装置30は、基板1の一方の対向辺の耳部8
と基板本体1Aとの境界部に沿って切れ目9を入れる左
右1対の剪断手段32と、耳部8を保持して切れ目9に
沿って耳部8を切離す左右1対の切離手段40とを備え
ている。
【0018】左右の剪断手段32は、図4、図5に示す
ように、クリアランスHを調整可能に接近配置された上
下1対の回転刃31を夫々備えている。下側の左右1対
の回転刃31は図示外の電動モータ等に接続されたスプ
ライン軸33を介して同期回転され、上下の回転刃31
は歯車34を介して同期回転され、左右の剪断手段32
は基板本体1Aの幅に応じて相互に接近離間可能に設置
されている。
【0019】回転刃31は、略円板状のカッターホルダ
35と、カッターホルダ35に固定された略環状のカッ
ター36とを有しており、上下のカッター36の周面間
には基板1の厚さよりも小さい所定のクリアランスHが
形成され、上下のカッター36の対向する端面の外周部
には環状の逃げ溝37が形成されている。
【0020】この剪断手段32では、基板本体1Aと耳
部8との境界部に沿って切れ目9を形成するだけで、耳
部8自体は銅箔3や基板1を構成する接着剤や繊維材を
介して基板本体1Aに繋がった状態で下流側の切離手段
40へ移送される。このため、上下のカッター36のク
リアランスHは、基板の適正な厚さの50〜80%、好
ましくは55〜65%に設定されている。つまり、クリ
アランスHが、50%以下になると、耳部8が完全に切
断され、80%以上になると、切れ目9が十分に付か
ず、基板本体1Aから耳部8を容易に切離せなくなるの
で、50〜80%に設定されている。
【0021】左右の切離手段40は、図3に示すよう
に、両切離手段40間へ移送された基板1を上方へ移動
させて、基板1を搬送台41の位置決めピン42から離
脱させる基板昇降手段43と、基板1の耳部8を把持す
るための上下1対の把持爪44を有する把持手段45
と、把持手段45を左右方向へ移動させるための移動手
段46と、把持手段45を上下方向へ移動させるための
昇降手段47と、把持手段45の下方に配置した耳部排
出用のコンベア48とを夫々備えている。
【0022】この耳取り装置30では、左右の剪断手段
32間の距離及び上下の回転刃31間のクリアランスH
を基板本体1Aのサイス等に応じて予め調整した状態
で、位置決めピン42を介して搬送台41上に基板1を
セットし、図5に示すように、搬送台41とともに基板
1を移送しながら剪断手段32の上下の回転刃31間に
おける剪断力で基板本体1Aと耳部8との境界部に沿っ
て切れ目9を形成する。但し、このとき吸着パッド等に
より基板1を搬送台41に対して押し付けながら、耳部
8に切れ目9を入れてもよい。
【0023】次に、図6(a)に示すように、切れ目9
を入れた基板1を搬送台41とともに左右の切離手段4
0間へ移送し、図6(b)に示すように、切離手段40
の基板昇降手段43により搬送台41の上方へ基板1を
持ち上げて、基板1の位置決め孔6から位置決めピン4
2を抜き取り、この状態で図6(c)に示すように把持
爪44により左右の耳部8を把持して、図6(d)、
(e)に示すように、耳部8を下方へ移動させてから外
方へ移動させ、基板本体1Aから耳部8を切り離す。そ
して、図6(f)に示すように、上下の把持爪44を開
いて耳部8をコンベア48上に落下させ、耳部8を耳取
り装置30外へ排出しながら、吸着パッド49により耳
部8を切除した基板1を保持して下流側の図示外の装置
へ移送し、図6(a)に示すように、把持手段45を上
昇させるとともに基板昇降手段43を下降させ、次の基
板1が移送されるまで待機することになる。尚、この耳
取り装置30では、基板1の一方の対向辺の耳部8を切
除することになり、他方の対向辺の耳部8に関しては、
同様の構成の耳取り装置或いは耳取り装置30に基板1
を還流させて切除することで、基板本体1Aを得ること
になる。
【0024】尚、本実施例では、耳部8を基板本体1A
に対して下方へ移動させた後、外方へ移動させたが、下
方へ移動させるだけで、基板本体1Aから耳部8を切り
離すように構成してもよい。また、図7に矢印で示すよ
うに、把持手段45を円弧を描きながら斜め下方へ回動
させたり、図8に矢印で示すように、斜め下方へ直線的
に移動させることにより、基板本体1Aから耳部8を切
り離すように構成してもよい。このように構成すると、
把持手段45を移動させるための駆動系を簡略化するこ
とが可能となる。
【0025】更に、図9に示すように、基板本体1Aを
耳取り装置30の下流側の装置へ移送するための吸着パ
ッド49で、基板1を搬送台41上に押し当てた状態、
つまり、位置決めピン7で搬送台41と基板1との位置
関係を維持した状態で、把持手段45により耳部8を保
持して、基板本体1Aから耳部8を切り離してもよい。
このように構成すると、基板昇降手段43が不要になる
し、下流側の装置に対する基板1の位置決めが容易にな
る。
【0026】次に、基板1に対して部品実装用の貫通孔
を形成する前に施す前処理の全体システムについて説明
する。図10に示すように、基板1の前処理システム
は、基本的には、位置決めマーク4、5の位置に位置決
め孔6、7を形成するための穴あけ工程と、基板1の耳
部8を切除するための耳取り工程と、耳部8を切除した
基板本体1Aの側縁を切削してバリ取りするバリ取り工
程と、図10、図11に示すように、複数の基板本体1
Aを積層状に重ねてその位置決め孔6にスタッキングピ
ン10を装着して位置決め固定するスタッキング工程
と、積層された複数の基板本体1Aの上面と下面とにア
ルミニウム板11と捨板12とを夫々積層状に配した状
態で、これらをテープ13で固定するテーピング工程と
から構成されている。
【0027】穴あけ工程では、図12に示すように、位
置決め兼穴あけ装置20を用いて、テーブル21上にセ
ットした基板1を吸着保持した状態で、位置決めマーク
4を左右1対のカメラ22で撮影しながら、テーブル2
1とともに基板1を微小移動させて、基板1をX方向と
Y方向と鉛直軸周りのθ方向とに自動位置決めし、3つ
のドリル23により位置決めマーク4、5の形成位置に
位置決め孔6、7を夫々形成する。
【0028】テーブル21上には手作業で基板1をセッ
トすることになるが、このとき作業者は、位置決め兼穴
あけ装置20に付設された1対のビーム照射手段24か
らのレーザービームで左右の位置決めマーク4が照射さ
れるように、基板1をテーブル21上に仮位置決めして
セットすることになる。ビーム照射手段24としては、
基板1に対するレーザービームの照射面における直径が
0.8mmよりも大きいと、手作業で行う基板1の仮位
置決めがラフになりすぎて、位置決め兼穴あけ装置20
による基板1の自動位置決めのための所要時間が長くな
り、0.5mmよりも小さいと、手作業で行う基板1の
仮位置決めのための所要時間が長くなるので、0.8〜
0.5mmのものを用いている。
【0029】耳取り工程は、第1耳取り工程と第2耳取
り工程とに別れており、両工程では前述の耳取り装置3
0を2台用いて、先ず第1耳取り工程では、基板1の幅
方向を送給方向に向けて第1の耳取り装置30に基板1
を送給して、基板1の幅方向の両側の耳部8を切除し、
次に第2耳取り工程では、基板1の長手方向を送給方向
に向けて第2の耳取り装置30に基板1を送給して、基
板1の長手方向の両側の耳部8を切除することで基板本
体1Aを得ることになる。但し、基板1の長手方向の両
側の耳部8を切除した後、幅方向の両側の耳部8を切除
してもよい。また、基板1の長手方向或いは幅方向の両
側の耳部8を切除した後、同じ耳取り装置30に基板1
を還流させて、幅方向或いは長手方向の両側の耳部8を
切除させるようにしてもよい。
【0030】バリ取り工程は、第1バリ取り工程と第2
バリ取り工程とに別れており、両工程では同じ構成の切
削装置50を用いて、先ず第1バリ取り工程では、基板
本体1Aの長手方向を送給方向に向けて第1の切削装置
50に基板本体1Aを送給して、基板本体1Aの長手方
向の両側縁のバリを除去し、次に第2バリ取り工程で
は、基板本体1Aの幅方向を送給方向に向けて第2の切
削装置50に基板本体1Aを送給し、基板本体1Aの幅
方向の両側縁のバリを除去することになる。但し、基板
本体1Aの幅方向の両側縁のバリを除去した後、長手方
向の両側縁のバリを除去してもよい。また、基板本体1
Aの長手方向或いは幅方向の両側縁のバリを除去した
後、同じ切削装置50に基板本体1Aを還流させて、幅
方向或いは長手方向の両側縁のバリを除去させるように
してもよい。切削装置50は、図13に示すように、図
示外の電動モータにより回転駆動される3つの切削ホイ
ール51、52、53を有する左右1組の切削手段54
を備えており、左右の切削手段54は相互に接近離間可
能に支持されている。
【0031】この切削装置50では、左右の切削手段5
4間の距離を適正な基板本体1Aのサイズに予め調整し
た状態で、位置決め孔6を介して位置決めしながら左右
の切削手段54間へ基板本体1Aを送給することで、先
ず、図14に示すように、第1の切削ホイール51によ
り基板本体1Aの側縁の上端部を斜めに切削し、次に、
図15に示すように、第2の切削ホイール52により基
板本体1Aの側縁の下端部を斜めに切削し、次に、図1
6に示すように、第3の切削ホイール53により基板本
体1Aの厚さ方向の途中部を鉛直方向に切削して、基板
本体1Aの側縁を台形状に切削することでバリを除去す
ることになる。
【0032】スタッキング工程及びテーピング工程は、
基板本体1Aに対する前処理加工の後工程において、N
C加工機により複数枚の基板本体1Aに対して同時に、
部品実装用の貫通孔を形成できるようにするためのもの
で、周知の構成なので簡単に説明すると、スタッキング
工程では、3枚の基板本体1Aを積層状に重ねてその位
置決め孔6にスタッキングピン10を装着し、3枚の基
板本体1Aを積層状に位置決め固定し、テーピング工程
では、積層状に位置決め固定された3枚の基板本体1A
の上面と下面とに、ドリルのスベリ止め用のアルミニウ
ム板11とバリ防止用の捨板12とを夫々積層状に配し
た状態で、これらをテープ13で固定する。但し、3枚
以外の複数枚の基板本体1Aを積層状に重ねてテーピン
グしてもよい。尚、各工程間における基板1及び基板本
体1Aの移送は、吸着パッドにより基板1及び基板本体
1Aを吸着保持して移送してもよいし、ローラコンベア
等の移送手段を用いて移送してもよい。
【0033】この前処理システムに必要な作業者は、穴
あけ工程で1名、耳取り工程で1名、バリ取り工程で2
名、スタッキング工程及びテーピング工程で1名、計5
名の作業者で良く、従来の前処理システムと比較して約
半分程度の人員で効率良く前処理を施すことが可能とな
る。また、全工程において1枚の基板1の加工に要する
時間が約9秒となり、ラインバランスが良くなって、能
率的に基板1を加工できるとともに、複数の基板本体1
Aを積層状にストックすることによる基板表面の損傷等
の発生を防止することが可能となる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る耳取り装置によれば、上下
1対の回転刃間における剪断力で基板に切れ目を形成
し、切離手段により切れ目に沿って耳部を切離すこと
で、連続的且つ円滑に耳部を切除できる。また、剪断手
段では、基板に対して切れ目を形成するだけで、基板か
ら耳部を完全に切り落とさないので、剪断手段からの耳
部の排出を円滑に行うことが可能となる。更に、耳部の
切離し及び排出を自動化できるので、耳取り装置の下流
側に、基板本体から耳部を切離すための作業者が不要と
なる。更にまた、上下1対の回転刃を基板の対向辺に対
応させて夫々設けることで、対向辺の1対の耳部を同時
に処理できる。また、同じ構成の耳取り装置により、基
板の一方の対向辺の耳部と他方の対向辺の耳部を夫々切
除できるので、設備経済上有利になる。
【0035】ここで、請求項2記載のように、上下の回
転刃間の隙間を基板の適正厚さの50〜80%に設定す
ると、耳部の切離しを円滑に行うことが可能となる。ま
た、請求項3又は4又は5記載のように構成すること
で、人手により耳部を切離すときと同じ様な動作で耳部
を円滑に切離すことが可能となる。
【0036】本発明に係る基板の前処理システムによれ
ば、従来におけるマーキング工程から穴あけ工程まで
を、位置決め兼穴あけ装置を用いて行うので、位置決め
孔を形成するまでの処理能力が大幅に改善されるととに
も、それに従事する作業要員も一人で済むことになる。
また、位置決め孔を形成するための穴あけ工程と、基板
の耳部を切除してバリ取りする外周加工工程とのライン
バランスが良くなり、全体的な処理能力を改善できると
ともに、基板を積み重ねてストックすることによる傷等
の発生を防止できる。
【0037】請求項2記載のように構成すると、バリ取
り作業の能率を低下させることなく、基板本体の側縁の
上下両端を面取りして、基板本体の品質を向上させるこ
とが可能となる。請求項3記載のように構成すると、テ
ーブルに対する基板の仮位置決めの位置決め精度を向上
させ、位置決め兼穴あけ装置による自動位置決めを従来
の約1/2の時間で行うことが可能となる。そして、位
置決め孔を形成するための穴あけ工程と、基板の耳部を
切除してバリ取りする外周加工工程とのラインバランス
を略完全に合致させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基板の平面図
【図2】 図1のII−II線断面図
【図3】 耳取り装置の斜視図
【図4】 剪断手段の正面図
【図5】 上下のカッター付近の要部縦断面図
【図6】 切離手段の作動説明図
【図7】 切離手段の他の切離し方法による作動説明図
【図8】 切離手段の他の切離し方法による作動説明図
【図9】 切離手段の他の切離し方法による作動説明図
【図10】 前処理システムの工程説明図
【図11】 テーピングされた基板の位置決め穴付近の
縦断面図
【図12】 位置決め兼穴あけ装置の全体構成図
【図13】 切削装置の斜視図
【図14】 第1の切削ホイールの要部縦断面図
【図15】 第2の切削ホイールの要部縦断面図
【図16】 第3の切削ホイールの要部縦断面図
【図17】 従来の前処理加工の工程説明図
【符号の説明】
1 基板 1A 基板本体 2 熱硬化性積層板 2a 中間板 3 銅箔 4 位置決めマ
ーク 5 位置決めマーク 6 位置決め孔 7 位置決め孔 8 耳部 9 切れ目 10 スタッキングピン 11 アルミニウ
ム板 12 捨板 13 テープ 20 位置決め兼穴あけ装置 21 テーブル 22 カメラ 23 ドリル 24 ビーム照射手段 30 耳取り装置 31 回転刃 32 剪断手段 33 スプライン
軸 34 歯車 35 カッターホ
ルダ 36 カッター 37 逃げ溝 40 切離手段 41 搬送台 42 位置決めピン 43 基板昇降手
段 44 把持爪 45 把持手段 46 移動手段 47 昇降手段 48 コンベア 49 吸着パッド 50 切削装置 51 切削ホイー
ル 52 切削ホイール 53 切削ホイー
ル 54 切削手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板からその外縁部の不要な耳部を切除
    して基板本体を得る基板の耳取り装置であって、 接近配置した上下1対の回転刃間における剪断力で基板
    本体と耳部との境界部に沿って切れ目を入れる剪断手段
    と、 前記耳部を保持して基板本体から耳部を切離す切離手段
    と、 を備えた基板の耳取り装置。
  2. 【請求項2】 上下の回転刃間の隙間を基板の適正厚さ
    の50〜80%に設定した請求項1記載の耳取り装置。
  3. 【請求項3】 切離手段では、保持した耳部を基板本体
    に対して相対的に下方へ移動させて、基板本体から耳部
    を切離すことを特徴とする請求項1又は2記載の耳取り
    装置。
  4. 【請求項4】 切離手段では、保持した耳部を基板本体
    に対して相対的に下方へ移動させ、更に基板本体から離
    間するように側方へ移動させて、基板本体から耳部を切
    離すことを特徴とする請求項1又は2記載の耳取り装
    置。
  5. 【請求項5】 切離手段では、保持した耳部を基板本体
    に対して斜め下方へ直線的或いは円弧を描いて移動させ
    て、基板本体から耳部を切離すことを特徴とする請求項
    1又は2記載の耳取り装置。
  6. 【請求項6】 テーブル上にセットした基板を吸着保持
    した状態で、X方向とY方向と鉛直軸周りの回転方向と
    に位置決めして穴あけする位置決め兼穴あけ装置を用い
    て、基板に対して位置決め孔を形成する穴あけ工程と、 前記位置決め孔を基準に基板を位置決めして移送しなが
    ら、基板の一方の対向辺の耳部を、請求項1〜5のいず
    れか1項記載の耳取り装置を用いてそれぞれ切除する第
    1耳取り工程と、 前記位置決め孔を基準に基板を位置決めして移送しなが
    ら、基板の他方の対向辺の耳部を、請求項1〜5のいず
    れか1項記載の耳取り装置を用いてそれぞれ切除する第
    2耳取り工程と、 前記耳部を切除した基板本体を位置決め孔を基準に位置
    決めして移送しながら基板本体の一方の対向辺のバリを
    それぞれ切削により除去する第1バリ取り工程と、 前記耳部を切除した基板本体を位置決め孔を基準に位置
    決めして移送しながら基板本体の他方の対向辺のバリを
    それぞれ切削により除去する第2バリ取り工程と、 を備えた基板の前処理システム。
  7. 【請求項7】 バリ取り工程では、基板本体の側縁の上
    縁側を斜めに切削する第1切削手段と、下縁を斜めに切
    削する第2切削手段と、途中部を鉛直方向に切削する第
    3切削手段により切削する請求項6記載の基板の前処理
    システム。
  8. 【請求項8】 位置決め兼穴あけ装置として、テーブル
    上に基板を目視にて仮位置決めするために、テーブルの
    適正な位置に基板をセットした状態で、基板の位置決め
    孔の形成位置に予め形成した位置決めマークを、照射面
    における直径が0.8〜0.5mmのレーザービームで
    照射するビーム照射手段を有するものを用いた請求項6
    又は7記載の基板の前処理システム。
JP8283780A 1996-10-25 1996-10-25 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム Expired - Fee Related JP2982714B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8283780A JP2982714B2 (ja) 1996-10-25 1996-10-25 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8283780A JP2982714B2 (ja) 1996-10-25 1996-10-25 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10118831A true JPH10118831A (ja) 1998-05-12
JP2982714B2 JP2982714B2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=17670040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8283780A Expired - Fee Related JP2982714B2 (ja) 1996-10-25 1996-10-25 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2982714B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003243800A (ja) * 2002-02-13 2003-08-29 Omron Corp プリント配線板の分割方法及び分割装置
KR100909687B1 (ko) * 2002-11-16 2009-07-29 주식회사 포스코 사이드트리머의 반곡 교정장치
JP2014037010A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Toyota Motor Corp 裁断装置および裁断方法
CN116275222A (zh) * 2023-02-04 2023-06-23 江苏凯晟金属材料有限公司 一种镀锌钢板坡口铣边机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003243800A (ja) * 2002-02-13 2003-08-29 Omron Corp プリント配線板の分割方法及び分割装置
KR100909687B1 (ko) * 2002-11-16 2009-07-29 주식회사 포스코 사이드트리머의 반곡 교정장치
JP2014037010A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Toyota Motor Corp 裁断装置および裁断方法
CN116275222A (zh) * 2023-02-04 2023-06-23 江苏凯晟金属材料有限公司 一种镀锌钢板坡口铣边机
CN116275222B (zh) * 2023-02-04 2023-11-24 江苏凯晟金属材料有限公司 一种镀锌钢板坡口铣边机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2982714B2 (ja) 1999-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101359063B1 (ko) 적층 디바이스의 제조 방법
KR20140105375A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP5960532B2 (ja) パッケージ基板の加工方法
JP3739333B2 (ja) 板ガラスの割断システム
JP2982714B2 (ja) 基板の耳取り装置及びそれを用いた基板の前処理システム
CN112235960B (zh) 沉金线路板及其制备方法
JP3011101B2 (ja) 基板の前処理システム
JP3952265B2 (ja) 短円柱状樹脂材のバリ除去装置及びバリ除去方法
JP3183229B2 (ja) 基板の前処理システム
JPH06190620A (ja) 基板カット装置
JP3204161B2 (ja) 複合加工機
CN113573997B (zh) 夹持器组件,用于从片状材料回收布局的装置及用于从片状材料的废料分离布局的方法
WO1998052212A1 (en) Pick and place cutting head that separates chip scale packages from a multi-layered film strip
CN210480401U (zh) 海绵贴装装置、生产线
TWI745547B (zh) 被加工物的加工方法
JPH0418798Y2 (ja)
JP3978218B2 (ja) 工作機械
JP2002326122A (ja) カーブソーの自動目立て機
JP2005246524A (ja) 板材加工システム
JP6422804B2 (ja) ウエーハの加工方法
US6507984B2 (en) Detailing tool for substrates having a self-alignment feature
JPH0730301Y2 (ja) 基板の耳落とし兼バリ取装置
JPH1034485A (ja) 切粉除去装置
CN218301769U (zh) 一种四拼板自动分板设备
JP2005153048A (ja) 加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees