JP3739333B2 - 板ガラスの割断システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は板ガラスの割断システムに関する。さらに詳しくは、表面の所定位置に割断用のけがき線が形成された板ガラスに、曲げ力を加えて板ガラスをこの割断けがき線から割断する板ガラスの割断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の板ガラスの割断システムは、図6に示すように、多数の原板ガラスを縦置きに収納したクレート51から、合い紙除去装置52によって合い紙を除去しつつガラス取り出し装置53によって板ガラスを一枚ずつベルトコンベア54に載置する。符号55は合い紙置き台である。ベルトコンベア54によって搬送されてきた板ガラスは裏面に保護フィルムが貼着されているので、搬送中にフィルム剥離装置56によってこの保護フィルムが除去される。
【0003】
そして、刻成装置57に送られてきた板ガラスはそこで所定位置に自動的に位置決めされ、板ガラスの表面の所定位置に割断用けがき線が刻成される。その後、板ガラスは製品割台58に搬送され、ここで作業者Wの手作業によって割断される。さらに作業者Wは、その場でマークの付いた不良板ガラスの判別、および、割断不良の板ガラスの判別を行い、不良品をライン外の不良品収納箱59に収容する。なお、割断不良にはけがき線の刻成不良を原因とするものも含まれる。正常な板ガラスのみが作業者の手によってストックコンベア60上に搭載され、次工程61に送られる。
【0004】
このように、従来の割断システムは原板不良や割断不良を判別する機能は備えておらず、作業者Wの熟練した技能に委ねられている。また、けがき線の刻成および板ガラスの割断の前には必ずその裏面の保護フィルムが剥がされていなければならない。さらに、板ガラスを搬送するコンベアは搬送ベルトを用いるため、高速搬送する場合には図7に示すコンベア54同士の接続部において板ガラスGとベルトBとが相互に滑って板ガラスGに傷が付くおそれがある。したがって高速搬送をすることは避けねばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したごとく、従来の割断システムでは作業者の相当の熟練を必要とする。したがって、24時間の連続操業を行うためには多数の熟練作業者が必要となる。さらに、板ガラスのけがき線刻成の前には必ず保護フィルムを除去してしまうため、ベルトコンベアによる搬送時に伴って板ガラスの裏面に傷が付くおそれがある。
【0006】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、板ガラスの不良品検査と割断とを自動的に行い、作業者の熟練を必要としない板ガラスの割断システムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の板ガラスの割断システムは、板ガラスを搬送するためのウォーキングビームと、
このウォーキングビームに配設された、板ガラスに刻成されている搬送方向に垂直なX方向の割断用けがき線に沿ってこの板ガラスを割断するためのX方向割断装置と、
このウォーキングビームに配設された、板ガラスに刻成されている搬送方向に平行なY方向の割断用けがき線に沿ってこの板ガラスを割断するためのY方向割断装置と、
上記X方向およびY方向の割断装置の下流に配設された、残余の割断用けがき線に沿ってこの板ガラスを割断するためのマルチ取り残材処理台とを備えており、
上記ウォーキングビームが、隣接する上記X方向割断装置、Y方向割断装置およびマルチ取り残材処理台同士の間を割断された板ガラスを一枚ずつ搬送しうるように構成されている。
【0009】
送ラインがウォーキングビームから構成されているので、従来のベルトコンベア等による搬送のように、板ガラスの慣性の作用に伴ってベルト等との相対変位による滑りが生じるというおそれがない。したがって、滑りに起因する板ガラスの損傷のおそれがない。
【0010】
なお、ウォーキングビームは公知の技術を用いることが可能である。
【0011】
上記ウォーキングビームの上流端に板ガラスの位置決め装置が配設されており、この位置決め装置が、ウォーキングビームがその上に載置された板ガラスを浮上させた状態で幅方向中央基準によって板ガラスを位置決めするように構成されている割断システムにあっては、位置決め装置によって一旦板ガラスの搬送ラインに対する位置決めがなされると、板ガラスと搬送ラインとの滑り等による位置のずれが生じないので、下流工程において再度の位置決めの必要がなく、システム全体が簡素化される。
【0012】
上記板ガラスが、その裏面に保護フィルムが貼着されたものであり、
吸着パッドをこの保護フィルムに吸着させたうえで離間することにより保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離装置を備えてなる割断システムが好ましい
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の板ガラスの割断システムの実施形態を説明する。
【0016】
図1は本発明の板ガラスの割断システムの一実施形態を示す平面図である。図2はこのシステムによって得られる板ガラス製品の一例を示す平面図である。
【0017】
このシステム1は図2(a)に示すように、板ガラスGにトリミング用のけがき線La、Lbおよび分断用のけがき線Lを刻成し、これらのけがき線La、Lb、Lを挟んで曲げ力を加えることにより、板ガラスGを上記けがき線に沿って所定のサイズに割断するものである。図2(b)に示すように、まず板ガラスG周縁部Eを規定の形状で除去するトリミングを行い、ついで分断けがき線Lに沿って割断することによって所定寸法形状の製品板ガラスBを得る。
【0018】
図1に示すように、このシステム1は、板ガラスGの搬送方向に沿って上流から、クレート2、ガラス取り出し装置3、合い紙剥離装置4、第一検査装置5、ガラス受け台6、ガラス移転装置7、保護フィルム剥離装置8、位置決め装置9、刻成装置10、中間受け台11、引き抜き装置12、前後端(X方向)および両側辺(Y方向)をトリミングするトリミング装置13、X方向割断装置15、Y方向割断装置16、第二検査装置17、種分けロボット18およびマルチ取り残材処理台19がこの順で配置されている。種分けロボット18は健全な板ガラスを下流工程へのコンベアに移転させ、また、不良品を不良品ストック箱へ移転させる。位置決め装置9からY方向割断装置16までの板ガラス搬送のために搬送ラインとしてのウォーキングビーム20が設置されている。また、ウォーキングビームライン20の外方に、システム1を制御するための制御装置21が配設されている。図中、符号24で示すのは板ガラスをY方向割断装置16から取り出すための移転装置である。
【0019】
図3には上記ウォーキングビーム20が示されている。図3(a)はこのウォーキングビーム20を装備した搬送ラインの側面図であり、図3(b)は図3(a)のIII−III線拡大矢視図である。搬送ラインに沿って水平に、複数本のビーム201が配設されている。このビーム201はサーボモータ202によって搬送方向に所定距離Dだけ往復動される(図中に二点鎖線で前進状態を示す)ように構成されている。具体的には各ビーム201の下面にラック203が形成されており、サーボモータ202の出力軸202a上の各ラック(各ビーム)に対応する位置に配設されたピニオンギア204によって往復動させられる。このビーム201およびサーボモータ202は第一架台205上に装着されている。
【0020】
第一架台205は昇降装置206を介して第二架台207上に搭載されている。この昇降装置206はたとえば油圧シリンダやモータを用いたジャッキを採用すればよい。そして、全ビーム201は昇降装置206によって第一架台205とともに一体で昇降させられる。ビーム201の上面、すなわち板ガラスが載置される面は上昇時には各装置9、10、11、13、15、16の板ガラス載置面より上方に上昇し(図中に二点鎖線で示す)、下降時にはこの板ガラス載置面より下方に下がる(図中に実鎖線で示す)。上記往復動とこの昇降とによって板ガラスは所定ピッチDごとに前進させられる。上記第二架台207は上記各装置の架台を兼用してもよい。符号208で示されるのは往復動のためのガイド部である。
【0021】
すなわち、ビーム201が板ガラスを載せた状態で上昇し、そのまま前進する。ついでビーム201が下降すると板ガラスは所定ピッチD前進した位置で装置の板ガラス載置面に乗る。この動作が繰り返されるのである。本システムでは上記各装置同士の離間距離が同一にされており、この離間距離が上記ピッチと同一にされている。したがって、ビームの一ピッチの移動によって板ガラスは次の隣接装置に運ばれる。もちろん、必要に応じてピッチと装置間距離とを相違させてもよい。
【0022】
図1および図4を参照しつつ本システムの構成および動作を説明する。
【0023】
図4(b)には本システム1によって処理される板ガラスGが、一枚から取り出される製品ガラスの枚数ごとにその割断用けがき線とともに表されている。(1)は一枚の材料板ガラスGから一枚の製品ガラスを取り出す場合を示す。したがって、けがき線はトリミング用のみが刻成される。(2)はY方向に割断することによって二枚の製品ガラスを取り出す場合を示す。(3)はX方向およびY方向に割断することによって四枚の製品ガラスを取り出す場合を示す。(4)は六枚の製品ガラスを取り出す場合を示す。(5)はY方向の割断後に一方の割断後ガラスをX方向に割断することによって三枚の製品ガラスを取り出す(マルチ取りという)場合を示す。図4(b)中の板ガラスGの図は、図4(a)に示す本システム1の各装置と上下に対応させることにより、その装置における作業として示している。
【0024】
クレート2には多数枚の原板ガラスが取り出しやすいように、また、傷が付かないように縦置きにして収容されている。ガラス取り出し装置3はその吸着アームによってクレート2から板ガラスを吸着して反転することによって取り出し、これを水平にしてガラス受け台6の上に載置する。このとき、ガラス取り出し装置3がクレート2から抜き出した板ガラスから、合い紙剥離装置4がその吸着バーによって合い紙の上部を吸着したうえで吸着バーを旋回することによって合い紙を剥離する。ガラス受け台6からは板ガラスは水平状態で各下流工程に搬送される。
【0025】
また、ガラス受け台6の上方には第一検査装置5が位置している。この第一検査装置5が、ガラス受け台6上に載置されている板ガラスについて、その全面を上方から走査することによって不良マークの有無について検査する。この検査結果は上記制御装置21に記憶される。検査結果とは、たとえば板ガラス全面に座標を設定し、不良マークの位置をこの座標上に特定したものである。不良マークは、たとえば板ガラスに傷が存在すればその位置を検知できるように上流工程において明瞭に付記するものである。または、クレート2を縦置き状態にしてその全面を走査して検査するようにしてもよい。
【0026】
上記検査の終了後、ガラス移転装置7がそこに配設されたロボット等を利用してその吸着アームによって板ガラスを吸着することにより、位置決め装置9が設置されたウォーキングビーム20の上に搬送する。位置決め装置9では板ガラスを浮上させたうえで両側辺から図示しない幅寄せバーを同一速度で幅方向中央に向けて移動させることにより、板ガラスを中央基準で位置決めする。または、板ガラスのサイズデータに基づき、ガラス移転装置7がウォーキングビーム20上に板ガラスを中央基準で載置する方式でもよい。
【0027】
位置決め装置9によって一旦設定されたX方向およびY方向の位置は、板ガラスがウォーキングビーム20によって搬送されるため、搬送中の位置ずれがなく、下流工程において再度位置決めをする必要がない。したがって、この位置決めは全装置に対して絶対的な位置決めとなり、ここで設定された位置が座標上の基準となって下流工程においても位置決め装置9で設定された位置を基準としてけがき線の刻成や割断が行われる。位置決め装置9によって設定された各板ガラスの位置は制御装置21に記憶される。ウォーキングビーム20上への搬送の最中に、保護フィルム剥離装置8が板ガラスの裏面の保護フィルムに吸着パッドを吸着させ、離間することによって保護フィルムを剥離する。
【0028】
刻成装置10では、位置決め装置9において位置決めされた基準線(または基準点)に基づいて、予め設定された板ガラス上の位置に割断用けがき線を刻成する。けがき線の位置や本数は一枚の板ガラスから何枚の製品を取り出すかによって異なる。刻成装置10に対しては制御装置21から各板ガラスごとにそのけがき線の位置が指示される。制御装置21には予め各板ガラスに対するけがき線の位置が入力されている。刻成装置10は、X方向およびY方向にそれぞれ走行し得る図示しないキャリッジとこのキャリッジに昇降可能なカッターを取り付けた複数個(たとえば四個)のユニットとを所要位置に位置決めすることができるように取り付けたものによって構成されている。けがき線の刻成の際に、板ガラスに不良マークが付されており、且つ、この不良マークが板ガラスの周縁近傍に存在するときには制御装置21が刻成装置10にけがき線の位置変更を指示する。すなわち、不良マークの位置がトリミングによって除去されるべき周縁部E(図2)に入るようにけがき線の位置を指示する。刻成装置10はそのけがき工具(図示しない)を指示された位置に移動させたうえでけがき線を刻成する。したがって、この場合には周縁部Eの幅は板ガラスの全周について均一ではなくなる。しかし、こうすることにより、破棄すべき不良製品の発生率が減少する。また、板ガラスの中央部に不良マークが存在し、周縁部Eに位置させることができないものは、後述するように、制御装置21から種分けロボット18に指示することによって不良品ストック箱に移送される。
【0029】
中間受け台11は刻成装置10に隣接した下流に設置されており、必要に応じ、中間受け台11に到着した板ガラスを引き抜き装置12によってライン外へ引き抜く。たとえば、下流工程において異常が発生した場合等である。したがって、通常の運転時には板ガラスはこのステージを通過する。
【0030】
板ガラスは次にトリミング装置13に運ばれ、X方向のけがき線に沿って板ガラスの前端および後端のトリミングが行われ、ついでY方向のけがき線に沿ってY方向に沿った端縁のトリミングが行われる。
【0031】
図5に示すように、トリミング装置13は、板ガラスGのけがき線の位置に移動しうる割断部材14aと支持部材14bとを有している。トリミング装置13におけるウォーキングビームの面積は割断対象の板ガラスよりも平面視面積が小さくされている。したがって、板ガラスGのY方向端辺近傍がウォーキングビームからはみ出すことになり、割断部材14aと支持部材14bとがトリミング用けがき線の位置まで容易に移動することができる。けがき線の位置は座標位置として制御装置21からトリミング装置13に指示される。板ガラスGのけがき線を挟んだ両側を支持部材14aと割断部材14bとが相互に逆方向の上下に押し、けがき線部に曲げ力を加えることによって割断するものである。具体的には、支持部材14bが板ガラスGの下面を支持し、割断部材14aが板ガラスGのけがき線を挟んだ反対側の上面を下方に押して曲げ力を加えるのである。また、図示のごとく、支持部材14bはウォーキングビームと干渉しないように、ウォーキングビーム20が通過する部分が切り欠かれており、任意位置に移動できるように構成されている。類似のトリミング装置は、本願の出願人による特許出願である特願2001−221047号に詳しい。
【0032】
本実施形態では一つのステージに、その前後端辺およびY方向に沿う両端辺にそれぞれ割断部材と支持部材との対を設置したが、本発明ではかかる構成に限定されない。たとえば、X方向トリミング装置とY方向トリミング装置とを上流と下流との異なる二つのステージに配置してもよい。すなわち、X方向トリミング装置では一のステージの前後端辺それぞれに割断部材と支持部材との対を設置し、Y方向トリミング装置ではX方向トリミング装置と異なるステージのY方向両側辺それぞれに割断部材と支持部材との対を設置するのである。もちろん、X方向トリミング装置とY方向トリミング装置との間の板ガラスの搬送もウォーキングビームによって行われ、一旦設定された板ガラスの位置がずれないようにする。
【0033】
トリミング処理された板ガラスはX方向分断装置15に送られ、X方向のけがき線に沿って割断される。ついでX方向に分断されて複数枚となった板ガラスは、一枚ずつウォーキングビームによってY方向分断装置16に送られる。このため、X方向分断装置15より下流のウォーキングビームは、トリミング装置13までのウォーキングビームとは駆動ビームを分割し、搬送方向停止位置が三位置となるように、または任意位置で停止するように構成されている。
【0034】
各板ガラスはY方向分断装置16によってY方向のけがき線に沿って割断される。両分断装置15、16はともに割断部材と支持部材とを有しており、支持部材がその吸着パッドによって板ガラスの下面を吸着し、割断部材が板ガラスの下方からけがき線の位置に相当する部位の下面を上方に押し上げることによって曲げ力を加えて割断する。
【0035】
X方向分断装置15では割断部材と支持部材がウォーキングビームを横切る方向に延設されている。したがって、支持部材は上記トリミング装置13と同様にウォーキングビームが通過する部分が切り欠かれており、任意位置に移動できるように構成されている。
【0036】
Y方向分断装置16の下流では前述のマルチ取りを行う板ガラスと製品化に進む板ガラスとで工程が分かれる。マルチ取りを行う板ガラスのうち直接製品化が可能なガラス(図4(b)中に符号Mで示す)は後述の検査工程に送られ、さらにX方向の割断を行う必要がある板ガラス(図4(b)中に符号Nで示す)はマルチ取り残材処理台19に送られる。
【0037】
Y方向分断装置16の下流には第二検査装置17が配設されている。製品の大きさに分断され、製品の大きさになった各板ガラスが第二移転装置によって第二検査装置17のガラス載置台に載置される。ガラス載置台に載置された板ガラスの上方を第二検査装置17が走査して各板ガラスの不良マークおよび割断不良を検査する。また、第二移転装置による移送中に検査を行うようにすることも容易に可能である。第二検査装置17の下流には不良品ストック箱22と次工程へ搬送するためのコンベア23とが配設されている。さらに、第二検査装置17から不良品と製品化可能な板ガラスとを種分けするための種分けロボット18が配設されている。第二検査装置17による検査結果が制御装置21に送信され、制御装置21から検査結果に応じて種分けロボット18に作動指示が送られる。これに応じて種分けロボット18はガラス載置台から不良品を不良品ストック箱22へ移送し、健全な板ガラスをコンベア23へ移送する。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、板ガラスの不良品検査と割断とを自動的に行うことができる。また、ウォーキングビームを搬送ラインとして採用しているため、その上流において板ガラスの位置決めを行えば下流工程では再度の位置決めを行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板ガラスの割断システムの一実施形態を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1の割断システムによって割断される板ガラスをそのけがき線とともに示す平面図である。
【図3】図3(a)は図1の割断システムにおけるウォーキングビームを装備したラインの側面図であり、図3(b)は図3(a)のIII−III線拡大矢視図である。
【図4】図4(a)は図1の割断システムを概略的に示すブロック図であり、図4(b)は図4(a)の割断システムの各装置によって処理される板ガラスを示す概略平面図である。
【図5】図1の割断システムにおけるトリミング装置の概略を示す斜視図である。
【図6】従来の板ガラス割断装置の一例を示すブロック図である。
【図7】図6の割断装置におけるコンベアの一部を示す側面図である。
【符号の説明】
1・・・・割断システム
2・・・・クレート
3・・・・ガラス取り出し装置
4・・・・合い紙除去装置
5・・・・第一検査装置
6・・・・ガラス受け台
7・・・・ガラス移転装置
8・・・・保護フィルム剥離装置
9・・・・位置決め装置
10・・・・刻成装置
11・・・・中間受け台
12・・・・引き抜き装置
13・・・・トリミング装置
14a・・・割断部材
14b・・・支持部材
15・・・・X方向割断装置
16・・・・Y方向割断装置
17・・・・第二検査装置
18・・・・種分けロボット
19・・・・マルチ取り残材処理台
20・・・・ウォーキングビーム
21・・・・制御装置
22・・・・不良品ストック箱
23・・・・コンベア
24・・・・移転装置
201・・・・ビーム
202・・・・サーボモータ
202a・・・出力軸
203・・・・ラック
204・・・・ピニオンギア
205・・・・第一架台
206・・・・昇降装置
207・・・・第二架台
208・・・・ガイド部

Claims (3)

  1. 板ガラスを搬送するためのウォーキングビームと、
    該ウォーキングビームに配設された、板ガラスに刻成されている搬送方向に垂直なX方向の割断用けがき線に沿って該板ガラスを割断するためのX方向割断装置と、
    該ウォーキングビームに配設された、板ガラスに刻成されている搬送方向に平行なY方向の割断用けがき線に沿って該板ガラスを割断するためのY方向割断装置と、
    上記X方向およびY方向の割断装置の下流に配設された、残余の割断用けがき線に沿って該板ガラスを割断するためのマルチ取り残材処理台とを備えており、
    上記ウォーキングビームが、隣接する上記X方向割断装置、Y方向割断装置およびマルチ取り残材処理台同士の間を割断された板ガラスを一枚ずつ搬送しうるように構成されてなる板ガラスの割断システム。
  2. 上記ウォーキングビームの上流端に、板ガラスの位置決め装置が配設されており、
    該位置決め装置は、ウォーキングビームがその上に載置された板ガラスを浮上させた状態で、幅方向中央基準によって板ガラスを位置決めするように構成されている請求項1記載の板ガラスの割断システム。
  3. 上記板ガラスが、その裏面に保護フィルムが貼着されたものであり、
    吸着パッドをこの保護フィルムに吸着させたうえで離間することにより保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離装置を備えてなる請求項1記載の板ガラスの割断システム。
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