JP2000191332A - 板ガラスの切断方法及びその装置 - Google Patents

板ガラスの切断方法及びその装置

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JP2000191332A
JP2000191332A JP10370203A JP37020398A JP2000191332A JP 2000191332 A JP2000191332 A JP 2000191332A JP 10370203 A JP10370203 A JP 10370203A JP 37020398 A JP37020398 A JP 37020398A JP 2000191332 A JP2000191332 A JP 2000191332A
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glass
cutting
sheet
cut
cutting line
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Hideo Takatsuji
秀雄 高辻
Isao Saito
勲 斎藤
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/03Glass cutting tables; Apparatus for transporting or handling sheet glass during the cutting or breaking operations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2249/00Aspects relating to conveying systems for the manufacture of fragile sheets
    • B65G2249/04Arrangements of vacuum systems or suction cups

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス素板の切断時におけるガラス屑の発生を
防止する。 【解決手段】本発明は、カッター44で切断線が切り込
まれたガラス素板18を、折り専用吸着パッド64で保
持させた後、この折り専用吸着パッド64を上昇移動さ
せてガラス素板18を上昇させることにより、ガラス素
板18の荷重を切断線にかけてガラス素板18を切断線
に沿って切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板ガラスの切断方法
及びその装置に係り、特に切断ステージに搬送されたガ
ラス素板(板ガラス)にカッターで切断線を切り込み、
そして、この切断線に沿ってガラス素板を切断する板ガ
ラスの切断方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製品加工前のガラス素板は、ストッカー
に立て掛けられて一時収納されている。このように収納
されたガラス素板は、吸着パッドを有する搬送用ロボッ
トによって1枚ずつ吸着保持されてストッカーから採板
された後、切断ステージに搬送され、この切断ステージ
の切断装置によって所定の大きさに小割り(切断)され
る。そして、小割りされたガラス素板は、搬送用ロボッ
トによって1枚ずつ吸着保持された後、製品加工機に搬
送され、ここで所定の形状のガラス製品に切り折りされ
る。以上の加工ラインによって前記ガラス素板がガラス
製品に加工されている。
【0003】ところで、従来の切断装置は、カッター、
及びハンマー等から構成されている。このカッターでガ
ラス素板に切断線を切り込んだ後、切断線近傍のガラス
素板を前記ハンマーでハンマリングし、前記切断線に衝
撃を与えることにより、ガラス素板を切断線に沿って切
断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガラス素板の切断装置は、ハンマーでガラス素板を
ハンマリングすると、板ガラスという素材が脆性材料で
あるため、その衝撃力で切断面のガラスが細かく破壊さ
れ、これによって、ガラス屑(切断屑)が大量に発生す
るという欠点があった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、切断屑を発生させることなく板ガラスを切断
線に沿って切断することができる板ガラスの切断方法及
びその装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、板ガラスにカッターで切断線を切り込み、
該切断線が切り込まれた板ガラスを前記切断線に沿って
切断する板ガラスの切断方法において、前記板ガラスを
保持手段で保持させた後、該保持手段を上昇移動させて
前記板ガラスを所定量上昇させることにより、該板ガラ
スの荷重を前記切断線にかけて板ガラスを切断線に沿っ
て切断することを特徴としている。
【0007】本発明は、前記目的を達成するために、板
ガラスに切断線を切り込むカッターと、前記カッターを
前記切断線に沿って走行させる駆動手段と、前記板ガラ
スを保持する保持手段と、前記保持手段を昇降移動させ
る昇降手段と、から構成され、前記カッターで前記板ガ
ラスに切断線を切り込み、該切断線が切り込まれた板ガ
ラスを前記保持手段で保持させた後、該保持手段を昇降
手段で上昇移動させて前記板ガラスを所定量上昇させる
ことにより、該板ガラスの荷重を前記切断線にかけて板
ガラスを切断線に沿って切断することを特徴としてい
る。
【0008】請求項1、2記載の発明によれば、まず、
駆動手段でカッターを走行させて板ガラスに切断線を切
り込む。次に、切断線が切り込まれた板ガラスを保持手
段で保持させる。次いで、この保持手段を昇降手段で上
昇移動させて、前記板ガラスを所定量上昇させる。これ
により、板ガラスの荷重が切断線にかかるので、この荷
重によって板ガラスが切断線に沿って切断される。この
ように、板ガラスの荷重で板ガラスを切断する本発明に
よれば、板ガラスに衝撃力を与えることなく板ガラスを
切断することができるので、切断屑が発生しない。
【0009】請求項3記載の発明によれば、カッターを
走行させる駆動手段を、保持手段を板ガラスに対して移
動させる手段として兼用したので、駆動系の数を削減す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板ガラスの切断方法及びその装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は、本発明の板ガラスの切断
装置が適用されたガラス素板の加工ラインの一部を示す
平面図である。同図に示す加工ライン10はビーズ落と
しステージ12、切断ステージ14、及びアンロードス
テージ16等から構成されている。
【0011】前記加工ライン10におけるガラス素板1
8(図1上二点鎖線で示す)の流れについて説明する
と、ガラス素板18は、搬送装置20、20…によって
まずビーズ落としステージ12に搬送され、ここでその
表面に付着されているビーズがブラシ等によって除去さ
れる。そして、ビーズが落とされたガラス素板18は、
前記搬送装置20による継続搬送によって前記切断ステ
ージ14に搬送され、ここで本発明の実施の形態である
切断装置22によって切断線が切り込まれた後、所定の
サイズの小ガラス素板18A、18Aに切断される。切
断された小サイズのガラス素板18A、18Aは、前記
切断装置22に設けられた搬送用吸着パッド26、26
…、26´、26´…に保持された後、切断装置22の
搬送動作によって前記アンロードステージ16の受台2
8上に搬出される。以上が前記加工ライン10における
1枚のガラス素板18の流れである。
【0012】なお、本実施の形態では、前記切断ステー
ジ14に板揃え装置が設けられている。この板揃え装置
によって、切断ステージ14に搬送されてきたガラス素
板18が所定の位置に位置決めされる。前記板揃え装置
は、搬送方向下流側に設けられたストッパ30、30、
長辺方向位置決めピン32、32、及び搬送方向上流側
に設けられたストッパ34、34から構成されている。
【0013】この板揃え装置の動作について説明する
と、搬送装置20で搬送されてきたガラス素板18は、
まず、図1上右長辺部に前記ストッパ30、30が当接
されることにより、その進行が停止されるとともに、短
辺方向の位置が位置決めされる。そして、長辺方向位置
決めピン32、32が互いに近づく方向に移動され、こ
のピン32、32がガラス素板18の両短辺部に当接す
ることにより、長辺方向に位置ズレが矯正され、長辺方
向の位置が位置決めされる。これにより、ガラス素板1
8が規定された位置に位置決めされる。そして、この
後、またはピン32、32と同時に駆動させてもよい
が、前記ストッパ34、34が前記ストッパ30、30
に向けて移動され、このストッパ34、34がガラス素
板18の図1上左長辺部に当接される。これにより、ガ
ラス素板18が前記規定の位置に位置ズレすることな
く、前記ストッパ30、ピン32、及びストッパ34に
よって保持される。なお、符号36、36…はブラシで
あり、このブラシ36、36…上で前記ガラス素板18
が位置決めされる。
【0014】また、図示していないが、本実施の形態で
は、前記ビーズ落としステージ12の上流側にストッカ
ーが設けられている。このストッカーに複数枚のガラス
素板18、18…がストックされ、このストックされた
ガラス素板18が、図示しない採板装置によって1枚ず
つ採板されて前記搬送装置20に移載される。また、本
実施の形態では、前記アンロードステージ16の下流側
に切り折り機(不図示)が設けられている。アンロード
ステージ16に排出されたガラス素板18A、18A
は、図示しない搬送用ロボットによって切り折り機に搬
送され、ここで切り折りされて所定形状のガラス製品に
加工される。
【0015】次に、前記切断装置22について説明す
る。この切断装置22は図1、図2に示すように、X方
向移動キャリッジ40、Y方向移動キャリッジ42、カ
ッター44、及び前述した搬送用吸着パッド26、26
…、26´、26´…等から構成されている。前記X方
向移動キャリッジ40は図1に示すように、X方向に沿
って配設された一対のレール46、46にその両端部が
移動自在に支持されている。前記レール46の両端部に
は駆動プーリ48、及び従動プーリ50が回転自在に取
り付けられ、このプーリ48、50に無端状のベルト5
2が巻き掛けられて張設されている。前記ベルト52の
一部に前記X方向移動キャリッジ40が固定され、前記
駆動プーリ48に図示しないモータのスピンドルが連結
されている。
【0016】したがって、前記モータで駆動プーリ48
を回転駆動させて前記ベルト52を周回移動させれば、
このベルト52に固定されているX方向移動キャリッジ
40をX方向に移動させることができる。これにより、
前記X方向移動キャリッジ40は、レール46の長さ分
だけX方向に移動することができる。また、前記レール
46は切断ステージ14からアンロードステージ16に
かけて配設されているので、X方向移動キャリッジ40
は切断ステージ14とアンロードステージ16との間を
往復移動することができる。
【0017】前記Y方向移動キャリッジ42は、レール
54に移動自在に支持され、図示しない駆動装置によっ
てレール54に沿って走行移動される。前記レール54
は、X方向移動キャリッジ40の図1上左側面にX方向
移動キャリッジ40の長手方向(Y方向)に沿って設け
られているので、前記Y方向移動キャリッジ42は、Y
方向に移動することができる。
【0018】また、前記Y方向移動キャリッジ42の下
部には図2に示すように、シリンダ装置56が固定さ
れ、このシリンダ装置56のロッド58の下端部にカッ
ター44が設けられている。したがって、カッター44
は、Y方向移動キャリッジ42の移動によってY方向に
移動され、X方向移動キャリッジ40の移動によってX
方向に移動される。このカッター44のX−Y方向の移
動動作を制御することにより、切断ステージ14に固定
されたガラス素板18にカッター44で所定の形状の切
断線を入れることができる。
【0019】前記X方向移動キャリッジ40を図1上で
上下に分割した、その上部に位置するX方向移動キャリ
ッジ40には、図2の如くシリンダ装置66、66が所
定の間隔をもって固定されている。これらのシリンダ装
置66のロッド68の下部に、前述した搬送用吸着パッ
ド26が取り付けられている。また、X方向移動キャリ
ッジ40を図1上で上下に分割した、その下部に位置す
るX方向移動キャリッジ40には、図3の如くシリンダ
装置66´、66´が所定の間隔をもって固定されてい
る。これらのシリンダ装置66´のロッド68´の下部
に、前述した搬送用吸着パッド26´が取り付けられて
いる。
【0020】更に、X方向移動キャリッジ40におい
て、搬送用吸着パッド26と26´との間には、折り専
用吸着パッド(保持手段に相当)64が配置されてい
る。この折り専用吸着パッド64は、図2に示すシリン
ダ装置(昇降手段に相当)60のロッド62の下部に固
定されている。そして、シリンダ装置60の動作によ
り、折り専用吸着パッド64は鉛直方向に上下動され
る。
【0021】ところで、前記シリンダ装置60は、鉛直
軸方向に固定されているが、前記シリンダ装置66、6
6´は、鉛直軸に対して所定の方向に所定の角度だけ傾
斜されて固定されている。この理由について説明する
と、まず、切断ステージ14で切断された小サイズのガ
ラス素板18A、18Aは、搬送用吸着パッド26、2
6、26´、26´で吸着保持された後、X方向移動キ
ャリッジ40の移動によって切断ステージ14からアン
ロードステージ16に搬送される。この時、ガラス素板
18A、18Aが切断されたままの姿勢(切断面同士が
接触した姿勢)で搬送されると、搬送中の振動等によっ
てガラス素板18A、18Aの切断面同士が衝突し、切
断面が破損するという不具合が発生する場合がある。
【0022】そこで、本実施の形態では、前記シリンダ
装置66、66´を傾斜配置するとともにシリンダ装置
60を鉛直方向に配置することによって、前記不具合を
解消している。即ち、ガラス素板18A、18Aは図3
に示すように、搬送用吸着パッド26、26、26´、
26´で吸着保持された時には、その切断面18B、1
8B同士が接触された状態にある。ところが、搬送時に
おいてガラス素板18A、18Aは、シリンダ装置6
6、66´の動作によって切断ステージ14から所定量
上昇される。この時、搬送用吸着パッド26で保持され
ているガラス素板18Aは、図4に示すように斜め方向
に上昇移動され、そして、搬送用吸着パッド26´に保
持されているガラス素板18Aは、上記斜め方向と反対
の斜め方向に上昇移動されてパッド26側のガラス素板
18Aから離される。この後、ガラス素板18A、18
Aは、この姿勢(切断面18B、18B同士が離された
姿勢)でアンロードステージ16に搬送される。したが
って、ガラス素板18A、18Aの搬送中における切断
面18B、18Bの破損を防止することができる。以上
が、シリンダ装置66、66´を傾斜配置した理由であ
る。なお、シリンダ装置66、66´の傾斜方向は、ガ
ラス素板18A、18A同士を離す方向である。また、
シリンダ装置66、66´の傾斜角度は、ガラス素板1
8A、18Aを搬送開始位置まで上昇させた時に、切断
面18B、18B同士が絶対に接触しない角度、及びガ
ラス素板18Aに無理な水平方向の力を与えないで上昇
させることができる角度に設定されている。そのため、
シリンダ装置66、66´のうち一方を傾斜させず、一
方のガラス素板18Aを鉛直方向に上昇させてもよい。
【0023】次に、前記の如く構成された切断装置22
の作用について説明する。まず、搬送装置20で搬送さ
れてきたガラス素板18が、切断ステージ14の位置決
め装置によって位置決めされると、X方向移動キャリッ
ジ40が切断ステージ14に向けて移動され、切断ステ
ージ14上の所定の位置で停止される。次に、カッター
44のシリンダ装置56が駆動され、そのロッド58が
伸長される。これにより、カッター44がガラス素板1
8上における切断線開始位置に押圧当接される。
【0024】次いで、カッター44がX方向移動キャリ
ッジ40とY方向移動キャリッジ42の動作によってガ
ラス素板18上で走行移動され、これによってガラス素
板18に切断線が切り込まれる。この切断線の切り込み
が終了すると、カッター44は、前記ロッド58の収縮
動作によって元の位置に移動される。次に、X方向移動
キャリッジ40を移動させ、折り専用吸着パッド64を
ガラス素板18の中心部の上方、または、所定位置の切
断線の上方に位置させる。この位置に折り専用吸着パッ
ド64が位置されると、この折り専用吸着パッド64の
シリンダ装置60が駆動され、そのロッド62が伸長さ
れる。これにより、折り専用吸着パッド64によってガ
ラス素板18が吸着保持される。
【0025】このようにガラス素板18が保持される
と、この折り専用吸着パッド64をシリンダ装置60に
よって上昇移動させて、前記ガラス素板18を所定量上
昇させる。このガラス素板18の上昇移動によって、ガ
ラス素板18の荷重が切断線にかかるので、この荷重に
よってガラス素板18が切断線に沿って切断される。し
たがって、本実施の形態のように、ガラス素板18の荷
重でガラス素板18を切断すると、ガラス素板18に衝
撃力を与えることなくガラス素板18を切断することが
できるので、切断屑の発生を抑えることができる。
【0026】ガラス素板18が前記の如く切断される
と、切断されたガラス素板18A、18Aは、シリンダ
装置60によって下降移動され、切断ステージ14上に
載置される。そして、ガラス素板18A、18Aは、前
述したように搬送用吸着パッド26、26、26´、2
6´に吸着保持された後、搬送用吸着パッド26、2
6、26´、26´の上昇移動によって互いに離され、
そして、X方向移動キャリッジ40の移動によってアン
ロードステージ16に搬送される。そして、アンロード
ステージ16の上方位置まで搬送されると、X方向移動
キャリッジ40が停止され、そして、シリンダ装置6
6、66´のロッド68、68´が伸長されることによ
り、ガラス素板18A、18Aがアンロードステージ1
6に載置される。以上が前記切断装置22によるガラス
素板18の切断動作である。
【0027】こうした本発明における切断方法及び装置
は、本実施の形態のように大形状のガラス素板を取り扱
い易い小形状に小割りする際に、特に有効に適用でき
る。即ち、自動車窓用ガラス板を例にとると自動車窓用
ガラス板は、板状に形成された大形状のガラス素板から
自動車の型式、部位に応じて所定形状に切断される(そ
の後、曲げ加工等の各種の加工が施される)。
【0028】通常、大形状のガラス素板から所定形状に
切断されるまでの間に、上記の小割りと呼ばれる予備切
断がなされる。これは、所定形状へのガラス素板の切断
を高い寸法精度のもとに行う必要があるため、大形状の
ガラス素板を取り扱いし易い小形状(所定形状に近い形
状)のガラス素板に切断することが求められるからであ
る。また、大形状のガラス素板を効率よく使用する(不
使用部分を少なくする)ためにも、上記の小割りは有効
である。
【0029】ところで、所定形状の自動車窓用ガラス板
には、全体的に曲線や凹部を含んだ外径を有するものが
あるので、ガラス素板の荷重によりその一方の面に設け
られた切り込みの裏面への進行を容易に得られないもの
がある。また、こうした所定形状の自動車窓用ガラス板
は、自動車ボディに取り付けられるものであることか
ら、高い寸法精度が要求される。これに比べて、小割り
の時点でのガラス素板は、後に高い寸法精度の切断加工
が行われるために、それほど高い精度は要求されない。
本発明のようにガラス素板の荷重を利用して板ガラスを
切断する場合、精度よりも簡便に破損がないことを重視
した板ガラスの切断を実現できる。したがって、本実施
の形態におけるガラス素板の小割り時に、本発明におけ
る切断方法及び装置を適用させることは特に有効であ
る。
【0030】また、本実施の形態では、カッター44を
走行させるX方向移動キャリッジ40(駆動手段に相
当)を、折り専用吸着パッド64をガラス素板18に対
して移動させる手段として兼用したので、駆動系の数を
削減することができる。なお、本実施の形態では、折り
専用吸着パッド64でガラス素板18の中央部、又は所
定位置の切断線を吸着保持するようにしたが、折り専用
吸着パッド64による吸着位置は前記位置に限定される
ものではない。即ち、前記吸着位置は、ガラス素板18
を折り専用吸着パッド64で上昇させた時に、ガラス素
板18の荷重が切断線に緩やかにかかる位置であればよ
い。
【0031】一方でガラス素板のほぼ中央の位置であっ
て、切断線のある位置を吸着保持することは、ガラス素
板の外周側領域まで延びた切断線に対し、ほぼ均等にガ
ラス素板の荷重を与えることができる。そのため、この
部分の切断溝をガラス裏面まで進行させ易くなり、少な
い動作で各小ガラス素板を得ることができる。したがっ
て、ガラス素板のほぼ中央位置であって、切断線のある
位置を吸着保持することは好ましい。
【0032】また、折り専用吸着パッド64の数は1個
に限定されるものではなく、ガラス素板18のサイズに
応じて複数設けてもよい。更に、折り専用吸着パッド6
4をX方向移動キャリッジ40に移動自在に設け、所望
の位置を吸着させるようにしてもよい。また、ガラス素
板18の保持手段は、折り専用吸着パッド64に限定さ
れるものではなく、ガラス素板18を保持して上昇させ
ることができる手段であれば、その形態は問わない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板ガラ
スの切断方法及びその装置によれば、駆動手段でカッタ
ーを走行させて板ガラスに切断線を切り込み、この板ガ
ラスを保持手段で保持させた後、この保持手段を昇降手
段で上昇移動させて板ガラスを所定量上昇させることに
より、切断線に板ガラスの荷重をかけて板ガラスを切断
するようにしたので、切断屑を発生させることなく板ガ
ラスを切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板ガラスの切断装置が適用されたガラ
ス素板の切断装置を示す平面図
【図2】図1に示したガラス素板の切断装置の側面図
【図3】X方向下流側から見たガラス素板の切断装置に
設けられた吸着パッドの動作説明図
【図4】X方向下流側から見たガラス素板の切断装置に
設けられた吸着パッドの動作説明図
【符号の説明】
14…切断ステージ 18…ガラス素板 20…搬送装置 22…切断装置 26、26´…搬送用吸着パッド 40…X方向移動キャリッジ 42…Y方向移動キャリッジ 44…カッター 64…折り専用吸着パッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ガラスにカッターで切断線を切り込み、
    該切断線が切り込まれた板ガラスを前記切断線に沿って
    切断する板ガラスの切断方法において、 前記板ガラスを保持手段で保持させた後、該保持手段を
    上昇移動させて前記板ガラスを所定量上昇させることに
    より、該板ガラスの荷重を前記切断線にかけて板ガラス
    を切断線に沿って切断することを特徴とする板ガラスの
    切断方法。
  2. 【請求項2】板ガラスに切断線を切り込むカッターと、 前記カッターを前記切断線に沿って走行させる駆動手段
    と、 前記板ガラスを保持する保持手段と、 前記保持手段を昇降移動させる昇降手段と、 から構成され、前記カッターで前記板ガラスに切断線を
    切り込み、該切断線が切り込まれた板ガラスを前記保持
    手段で保持させた後、該保持手段を昇降手段で上昇移動
    させて前記板ガラスを所定量上昇させることにより、該
    板ガラスの荷重を前記切断線にかけて板ガラスを切断線
    に沿って切断することを特徴とする板ガラスの切断装
    置。
  3. 【請求項3】前記保持手段は、前記カッターを走行させ
    る前記駆動手段によって、前記板ガラスの所定の位置に
    移動されることを特徴とする請求項2記載の板ガラスの
    切断装置。
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