JP2014037010A - 裁断装置および裁断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膜部材の裁断精度を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】裁断装置100は、燃料電池用の電解質膜1とガス拡散層7とを含む積層膜部材LBを裁断するための装置である。裁断装置100は、積層膜部材LBの裁断部位以外の非裁断部位を保持する押圧部112,吸着台124とを備える。また、裁断装置100は、積層膜部材BLの裁断部位を打ち抜くパンチ部111を備える。パンチ部111は、受止部122とともに積層膜部材LBの裁断部位を狭持した状態で押圧部112および吸着台124によって保持された積層膜部材LBの非裁断部位から離間して裁断部位を分離させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、膜部材の裁断装置に関する。
膜部材としては、例えば、固体高分子形燃料電池に用いられる電解質膜や、それを用いて作成された膜電極接合体が知られている。電解質膜は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜であり、膜電極接合体は、電解質膜と、触媒層と、ガス拡散層とが積層された積層構造を有する薄膜状の発電体である。
燃料電池の製造工程では、通常、裁断装置によって、膜電極接合体や、それを構成する電解質膜などの膜部材が所望のサイズに裁断される。例えば、特許文献1では、トリム刃を備える裁断装置によって膜電極接合体の周縁部が切断されている。特許文献2では、帯状の連続体として形成された複数の膜電極接合体がロータリーカッターによってそれぞれに切り分けられている。
特開2003−022832号公報 特開2008−258097号公報 特開2011−040485号公報
しかし、特許文献1,2のような、膜部材をカッターなどの切削刃によって裁断する裁断装置では、裁断工程の繰り返しによって切削刃に刃こぼれなどの摩耗を生じやすいという問題がある。特に、特許文献1のように、膜部材が載置される載置面において切削刃の刃先を受け止めている場合には、当該載置台の表面が切削刃によって摩耗してしまい、裁断精度が低下する可能性もある。
特許文献2では、ロータリーカッターの刃先の摩耗を抑制するために、膜電極接合体を完全に切断せず、ロータリーカッターの刃先を膜電極接合体の途中まで食い込ませておいた後に、膜電極接合体を分離させている。しかし、この方法の場合には、膜電極接合体の切断部位のうち、切削によらずに分離された部位が粗れてしまい、裁断精度が低下してしまう可能性がある。
ところで、燃料電池の電解質膜は、湿潤状態に応じて膨潤しやすい性質を有している。そのため、膜電極接合体は、電解質膜とガス拡散層との膨潤量の差によって湾曲するなどの変形を生じやすい。従って、膜電極接合体の裁断の際には、膜電極接合体の変形が抑制されるように確実に保持されていることが望ましい。また、電解質膜のような高分子樹脂の膜部材は一般に展延性が高いため、裁断の際に延伸変形するなどして裁断が困難になり、裁断精度が低下してしまう可能性がある。
上述した燃料電池の膜電極接合体の裁断加工における課題は、燃料電池の構成部材以外の種々の膜部材の裁断加工の際に共通する課題である。これまで、膜部材の裁断装置では、膜電極接合体のように展延性の高い部材を含む膜部材に対する裁断精度を向上させることが望まれてきた。そのほか、従来から、膜部材の裁断装置においては、その小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれてきた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、膜部材を裁断する裁断装置が提供される。この裁断装置は、前記膜部材の第1の部位を保持する保持部と;前記保持部と前記膜部材の面に沿った方向に隣り合う位置において前記膜部材の前記第2の部位を狭持する狭持部と;を備え;前記第2の部位を前記狭持部に狭持させたまま、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を増大させて前記第1と第2の部位を分離させる。この形態の裁断装置によれば、切削刃を用いることなく、保持部における保持力と狭持部における狭持力とを利用して、第1と第2の部位を分離させて膜部材を裁断することができる。従って、切削刃やその切削刃と接触する部材の摩耗に起因する裁断精度の低下を抑制することができる。
(2)上記実施形態の裁断装置において、前記狭持部は;前記第2の部位をパンチするパンチ部と;前記パンチ部によるパンチの際に前記パンチ部を前記第2の部位を挟んで受け止めつつ、前記パンチ部とともに前記第2の部位を狭持した状態で、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離が増大するように移動する受止部と;を備えていても良い。この形態の裁断装置によれば、パンチ部による打ち抜き力と、パンチ部と受止部との狭持力とを利用して膜部材を高い精度で裁断することができる。
(3)上記実施形態の裁断装置において、前記受止部は、前記受止部は、前記パンチ部のパンチ方向と平行な方向に付勢されて設置されているものとしても良い。この形態の裁断装置によれば、パンチ部の衝撃力を受止部によって吸収することができるため、裁断工程の繰り返しによる裁断装置の蓄積疲労によって裁断装置の裁断精度が低下してしまうことを抑制できる。
(4)上記実施形態の裁断装置において、前記パンチ部と前記受止部とが前記第2の部位を狭持した状態のときの、前記パンチ部と前記保持部との間の前記膜部材の面に沿った方向におけるクリアランスが10μm以下であるものとしても良い。この形態の裁断装置によれば、パンチ部と保持部との間のクリアランスが適切に設定されるため、膜部材の裁断精度を確保することができる。
(5)上記実施形態の裁断装置は、前記狭持部に狭持されている前記第2の部位と、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を、前記狭持部の狭持方向に交わる方向に増大させて前記第1と第2の部位を分離させるものとしても良い。この裁断装置によれば、例えば、狭持部の狭持方向に沿った方向以外の方向へ保持部または狭持部を移動させることによって、第1と第2の部位を分離させることができる。
(6)上記実施形態の裁断装置において、 前記保持部は;前記第1の部位が載置される載置面と;負圧を発生させて、前記載置面に前記第1の部位を吸着させる負圧発生部と;を備えていても良い。この裁断装置によれば、裁断の際に第1の部位を確実に保持することができ、裁断装置における裁断精度が向上する。
(7)上記実施形態の裁断装置において、前記膜部材は、燃料電池用電解質膜を含むものとしても良い。この裁断装置であれば、展延性の高い電解質膜を高い裁断精度で裁断することができるため、燃料電池の製造工程において、電解質膜や、電解質膜とガス拡散層とが積層された積層体、膜電極接合体の裁断性を向上させることができる。
(8)本発明の他の形態によれば、膜部材の裁断方法が提供される。この裁断方法は、(a)前記膜部材の第1の部位を保持部に保持させる工程と;(b)前記膜部材の第2の部位を狭持部に狭持させる工程と;(c)前記第2の部位を前記狭持部に狭持させたまま、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を増大させて前記第1と第2の部位とを分離させる工程と;を備える。この裁断方法によれば、切削刃を用いることなく、第1と第2の部位を分離させて膜部材を裁断することができる。従って、切削刃やその切削刃と接触する部材の摩耗に起因する裁断精度の低下を抑制することができる。
本発明は、装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、裁断装置の制御方法や、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
燃料電池の構成を示す概略図。 膜電極接合体の製造工程を示すフローチャート。 膜電極接合体の製造工程の内容を示す模式図。 裁断工程において用いられる裁断装置の構成を示す概略図。 裁断工程の際の裁断装置の動作を説明するための模式図。 裁断工程の際の裁断装置の動作を説明するための模式図。 裁断装置による積層膜部材の裁断工程をより詳細に説明するための説明図。 比較例としての裁断装置による積層膜部材の裁断工程を示す模式図。 裁断装置における受止部の機能を説明するための模式図。 第2のガス拡散層の配置工程を示す模式図。
A.実施形態:
図1は、本発明の一実施形態としての裁断装置を用いて製造される燃料電池の構成を示す概略図である。この燃料電池10は、反応ガスとして水素と酸素の供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池10は、単体であっても電池として機能できる発電要素(以下、「単セル11」と呼ぶ)が複数積層されたスタック構造を有する。
単セル11は、膜電極接合体12と、膜電極接合体12を狭持する第1と第2のセパレータ13,14と、を備える。単セル11には、膜電極接合体12の外周に、流体の漏洩を防止するとともに第1と第2のセパレータ13,14を接着する接着シール部17が設けられている。なお、単セル11には、反応ガスや冷媒が流通するマニホールドが、第1と第2のセパレータ13,14と接着シール部17とを貫通する貫通孔として設けられているが、その図示および説明は省略する。
膜電極接合体12は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す電解質膜1の両面に電極が配置された発電体である。電解質膜1は、イオン伝導性を有するポリマー(以下、「アイオノマー」と呼ぶ)の薄膜によって構成され、例えば、ナフィオン(Nafion:登録商標)などのフッ素樹脂系のイオン交換膜によって構成することができる。
電解質膜1の両面には、第1と第2の触媒層2,3が配置されている。第1と第2の触媒層2,3は、燃料電池反応を促進するための触媒(例えば白金(Pt)など)が担持されており、ガス透過性およびガス拡散性を有する。
第1と第2の触媒層2,3は、水溶性溶媒または有機溶媒にアイオノマーと、触媒が担持された導電性粒子と、を溶媒に分散させた触媒インクを塗布・乾燥させることによって形成することができる。なお、本明細書では、第1と第2の触媒層2,3が配置された電解質膜1を「触媒担持電解質膜5」とも呼ぶ。
第1と第2の触媒層2,3の上にはそれぞれ、各触媒層2,3の全体に反応ガスを行き渡らせるための第1と第2のガス拡散層6,7が積層されている。第1と第2のガス拡散層6,7は、炭素繊維や黒鉛繊維などの導電性およびガス透過性・ガス拡散性を有する多孔質の繊維基材を用いることができる。
なお、燃料電池10の運転時には、第1の触媒層2および第1のガス拡散層6には水素が供給され、第1の触媒層2および第1のガス拡散層6がアノードとして機能する。また、第2の触媒層3および第2のガス拡散層7には酸素が供給され、第2の触媒層3および第2のガス拡散層7がカソードとして機能する。
第1と第2のセパレータ13,14は、導電性を有するガス不透過の板状部材(例えば金属板)によって構成することができる。第1のセパレータ13は、アノード側に配置され、第2のセパレータ14は、カソード側に配置される。各セパレータ13,14の、膜電極接合体12と対向する側の面には、反応ガスのための流路溝15が発電領域(電極が形成された領域)全体に渡って形成されている。なお、流路溝15は省略されるものとしても良い。
ところで、本実施例の膜電極接合体12では、アノード側とカソード側とで、各層の外周端の位置が異なっている。具体的には、アノード側では、第1の触媒層2および第1のガス拡散層6の外周端の位置は電解質膜1の外周端の位置とほぼ一致している。これに対して、カソード側では、第2の触媒層3の外周端は電解質膜1の外周端より内側に位置しており、第2のガス拡散層7の外周端は第2の触媒層3の外周端よりも内側に位置している。
このような構成によって、本実施形態の膜電極接合体12では、以下に説明するような利点が得られる。本実施形態の膜電極接合体12では、各触媒層2,3の外周端の位置が離間されているため、膜電極接合体12の外周端において反応ガスが供給された側の電極とは反対側の電極へとリークする、いわゆるクロスリークの発生が抑制される。
また、第1のガス拡散層6の外周端が電解質膜1の外周端上に存在し、第2のガス拡散層7の外周端が第2の触媒層3の表面上に存在しているため、第1と第2のガス拡散層6,7の外周端の毛羽が電解質膜1の表面に直接的に突き刺さることが抑制される。
さらに、各ガス拡散層7,8が直接的に電解質膜1に接する部位がないため、各ガス拡散層7,8において発生した過酸化水素ラジカルを、電解質膜1に到達する前に、各触媒層2,3の触媒によって消失させることができる。従って、過酸化水素ラジカルによる電解質膜1の劣化が抑制される。
このように、本実施形態における膜電極接合体12であれば、反応ガスのクロスリークが抑制され、第1と第2のガス拡散層6,7の毛羽や過酸化水素ラジカルに起因する電解質膜1の損傷・劣化が抑制される。この膜電極接合体12は、以下のような製造工程によって効率的に製造することができる。
図2は、膜電極接合体12の製造工程を示すフローチャートである。図3(A)〜(D)は、図2のフローチャートに示されたステップS10〜S30の工程の内容を示す模式図である。ステップS10では、電解質膜1を準備する(図3(A))。なお、この段階では、電解質膜1は、膜電極接合体12に組み付けられた完成状態のサイズよりも大きいサイズを有している。
ステップS20では、電解質膜1の一方の面に第1の触媒層2を形成する(図3(B))。具体的には、第1の触媒層2は、フィルム基材20の表面に触媒インクを塗布して乾燥させることによって形成された触媒担持膜2aを電解質膜1の一方の面に転写することによって、電解質膜1の表面全体を被覆するように形成される。
ステップS30では、電解質膜のもう一方の面に第2の触媒層3を形成する(図3(C))。具体的には、第2の触媒層3は、ダイコーター30によって、触媒インクを塗布して乾燥させることにより形成される。なお、第2の触媒層3は、電解質膜1の外周端より内側に外周端が位置するように形成される。これによって、触媒担持電解質膜5が形成される。
なお、ステップS20,S30における、第1と第2の触媒層2,3の形成工程は、上記の工程に限定されない。例えば、ステップS20において、第1の触媒層2が、第2の触媒層3と同様に、触媒インクを電解質膜1に直接的に塗布することによって形成されるものとしても良い。また、ステップS30において、第2の触媒層3が、フィルム基材20に予め形成された触媒担持膜の転写によって形成されるものとしても良い。
ステップS40では、触媒担持電解質膜5の第1の触媒層2の表面に第1のガス拡散層6が積層される(図3(D))。具体的には、第1のガス拡散層6を構成する繊維基材が第1の触媒層2の表面に配置され、ホットプレスなどによって接合される。以下では、触媒担持電解質膜5に第1のガス拡散層6が接合された積層構造を有する膜部材を「積層膜部材LB」と呼ぶ。
図4は、ステップS50の裁断工程において用いられる裁断装置100の構成を示す概略図である。ステップS50では、積層膜部材LBの外周縁部を裁断し、積層膜部材LBを完成状態のサイズに加工する。裁断装置100は、裁断加工の際に積層膜部材LBを上下方向に狭持する上型部110と下型部120とを備える。
上型部110は、積層膜部材LBの外周縁における切除対象である裁断部位を打ち抜くためのパンチ部111と、積層膜部材LBの裁断部位以外の非裁断部位を鉛直上方向から押圧するための押圧部112と、を備える。パンチ部111および押圧部112はそれぞれ合金工具鋼鋼材によって構成され、共通の駆動機構(図示は省略)によって、ともに下方に移動可能に配置されている。
パンチ部111は、積層膜部材LBの裁断部位と面接触する周状の底面を有している。パンチ部111は、その底面が積層膜部材LBの載置面よりも下方まで瞬発的に移動することによって、積層膜部材LBの裁断部位をパンチする。
押圧部112は、パンチ部111に囲まれた領域において水平に配置された平板状部材であり、下型部120に載置された積層膜部材LBに面圧を付与できるように付勢機構113によって付勢されている。押厚部112は、その板面に垂直な方向に沿ってみたときに、下型部120において積層膜部材LBの非裁断部位が載置される載置面とほぼ重なり合うように構成されている。
押圧部112の下型部120側の面には、外周凸部112tと、中央凹部112cと、が設けられている。外周凸部112tは、その上面が積層膜部材LBの非裁断部位の外周縁部に面圧を付与できるように、押圧部112の外周縁部に設けられている。外周凸部112tの上面は、押圧部112が積層膜部材LBを押圧していない状態のときには、押圧パンチ部111の底面よりも下方に突出している。この理由については後述する。
中央凹部112cは外周凸部112tに囲まれることによって形成された窪み部である。後述するように、中央凹部112cは、押圧部112が積層膜部材LBを押圧した状態のときに積層膜部材LBの触媒層3の逃げ部として機能する。
下型部120は、ダイ121と、受止部122と、吸着台124と、を備える。下型部120では、ダイ121の上面と、受止部122の上面と、載置板125の板面とが、同じ高さに位置していることによって、加工対象である積層膜部材LBが載置される水平な載置面が形成されており、積層膜部材LBの載置性が確保されている。
ダイ121は、積層膜部材LBが載置される上面を有している。また、ダイ121は、上型部110のパンチ部111の内側の側面に対応して周状に設けられた側面であって、パンチ部111の打ち抜き方向(上下方向)に平行に延びる側面を有している。ダイ121は、パンチ部111に対して横方向(水平方向)に所定のクリアランスを有するように固定的に設置されている。ダイ121は、金工具鋼鋼材によって構成することができる。
受止部122は、積層膜部材LBの外周縁部(裁断部位)が載置される上面を有している。受止部122の上面は、パンチ部111と対応するように、パンチ部111の底面と同様な形状を有している。また、受止部122は、ダイ121と隣り合う位置であってパンチ部111の底面と上下方向に沿って対向する位置において、上下方向に移動可能なように付勢機構123によって付勢されて設置されている。なお、受止部122は、パンチ部111の打ち抜きの際には、積層膜部材LBの裁断部位を挟んでパンチ部111を受け止めつつ、下方に移動するが、その詳細については後述する。
吸着台124は、ダイ121に囲まれた領域に設置されており、負圧によって下型部120の載置面に積層膜部材LBを吸着して保持する。吸着台124は、積層膜部材LBの中央部位と面接触する載置板125と、載置板125の下側に設けられた負圧室127と、負圧室127に接続された吸引ポンプ128と、を備える。載置板125には、面全体にわたって複数の貫通孔126が形成されている。これによって、吸引ポンプ128の吸引動作によって負圧室127が負圧状態になったときに、載置板125に載置された積層膜部材LBが載置板125に吸着される。
図5および図6は、ステップS50における裁断工程の際の、裁断装置100の動作を説明するための模式図である。図5(A),(B)および図6(A),(B)には、積層膜部材LBが裁断装置100にセットされ積層膜部材LBの裁断加工が完了するまでを時系列で図示してある。
まず、裁断装置100の上型部110と下型部120とが離間している初期状態において、下型部120の載置面に積層膜部材LBが載置される(図5(A))。具体的には、積層膜部材LBの裁断部位が、下型部120の受止部122の上面に位置し、裁断部位以外の非裁断部位が、下型部120のダイ121の上面および吸着台124の上面に位置するように、積層膜部材LBが下型部120の載置面に載置される。
ここで、積層膜部材LBに含まれる電解質膜1は湿潤状態に応じて膨潤しやすい性質を有している。そのため、積層膜部材LBは、電解質膜1の膨潤による変形量と、各触媒層2,3やガス拡散層6の膨潤による変形量と、の間の差に応じて、図示してあるように、湾曲などの歪みを生じてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の裁断装置100では、吸着台124によって、積層膜部材LBを載置板125に吸着させて、積層膜部材LBの中央部位をほぼ水平にのばして保持する(図5(B))。なお、このように積層膜部材LBを吸着台124に吸着させることによって、後のパンチ部11による裁断部位の打ち抜き工程において積層膜部材LBの配置位置が配置面に沿った方向へずれてしまうことを抑制することができる。
本実施形態の裁断装置100では、上記のように積層膜部材LBを下型部120に吸着させた状態で、押圧部112によって積層膜部材LBを押圧しつつ、パンチ部111によるパンチを実行して、積層膜部材LBの裁断部位を打ち抜く(図6(A),(B))。具体的には、以下の通りである。
押圧部112およびパンチ部111は、共通の駆動部の駆動力によって、ともに下型部120に向かって下方に瞬発的に移動する。このとき、押圧部112の外周凸部112tの上面が、パンチ部111の底面より先に積層膜部材LBに接触する(図6(A))。そのため、パンチ部111が積層膜部材LBの裁断部位に接触する前に、積層膜部材LBの非裁断部位の外周縁部が外周凸部112tとダイ121とに狭持されて確実に保持された状態になる。なお、本実施形態の押圧部112は、中央凹部112cを有しているため、積層膜部材LBの触媒層2,3の中央部が押圧部112による急激な面圧の付与によって著しく損傷してしまうことが抑制される。
その後、パンチ部111の底面が積層膜部材LBの裁断部位と面接触し、積層膜部材LBの裁断部位がパンチ部111の底面と受止部122の上面とに狭持された状態となる(図6(B))。そして、受止部122がパンチ部111の衝突力を吸収しつつ、パンチ部111とともに下型部120の載置面よりも低く沈み込むように下方に移動する。これによって、積層膜部材LBの裁断部位はパンチ部111と受止部122とに狭持された状態で、積層膜部材LBの非裁断部位から離間する。このようにして、積層膜部材LBは、パンチ部111とダイ121の互いに対向する角部(エッジ)によって、裁断部位と非裁断部位とにせん断される。
図7は、裁断装置100による積層膜部材LBの裁断工程をより詳細に説明するための説明図である。図7には、積層膜部材LBが裁断されたときの裁断装置100におけるパンチ部111とダイ121と受止部122の一部が図示してある。ここで、パンチ部111とダイ121との間のクリアランスxは、10μm以下であることが好ましい(x≦10μm)。これによって、より正確な位置で積層膜部材LBを裁断することができ、裁断装置100における裁断精度を向上させることができる。
また、裁断装置100は、裁断の際に積層膜部材LBの裁断部位がパンチ部111と受止部122との間からすり抜けてしまうことを抑制できるように構成されていることが望ましい。より具体的には、パンチ部111および受止部122と積層膜部材LBとの間に積層膜部材BLの裁断部位のすり抜けが抑制される適切な摩擦力が生じるように、パンチ部111の押圧力(打ち抜き速度)が制御されるものとしても良い。あるいは、積層膜部材LBとの接触面積を確保できるように、パンチ部111の底面や受止部122の上面を構成するものとしても良いし、パンチ部111の底面や受止部122の上面に摩擦係数を増大させる部材や微小なパターンを配置するものとしても良い。
このように、本実施形態の裁断装置100では、押圧部112によって積層膜部材LBを確実に保持した上で、パンチ部111によるパンチによって積層膜部材LBの裁断部位を打ち抜くことができる。また、押圧部112とパンチ部111とを共通の駆動部で駆動することができるため、効率的に裁断部位の打ち抜きを実行することができる。
図8(A),(B)は、本実施例の裁断装置100に対する第1の比較例としての裁断装置100aによる積層膜部材LBの裁断工程を示す模式図である。図8(A)には、比較例の裁断装置100aによる積層膜部材LBの裁断前の状態を図示してあり、図8(B)には、比較例の裁断装置100aによる積層膜部材LBの裁断後の状態を図示してある。本実施形態の裁断装置100はパンチ部111によるパンチ加工(打ち抜き加工)によって積層膜部材LBの裁断を実行する。これに対して、比較例の裁断装置100aは、切削加工によって積層膜部材LBの裁断を実行する。
比較例の裁断装置100aの上型部110aの構成は、パンチ部111に換えて切削刃114を備えている点と、押圧部112に外周凸部112tおよび中央凹部112cが設けられていない点以外は、本実施形態の裁断装置100の上型部110と同じである。また、比較例の裁断装置100aは、下型部120に換えて、加工対象である積層膜部材LBを載置するための載置板130を備えている。載置板130は、例えば、積層膜部材BLの全体を載置できるサイズのMCナイロンなどの樹脂フィルム基材によって構成することができる。
比較例の裁断装置100aでは、切削刃114の刃先が積層膜部材LBを厚み方向に貫通することによって積層膜部材LBを裁断するため、切削刃114の刃先は、積層膜部材LBの裁断のたびに載置板130と接触する。そのため、比較例の裁断装置100aでは、切削刃114の刃先に刃こぼれなSPどの摩耗が生じて、その裁断性能が低下しやすい。また、比較例の裁断装置100aでは、載置板130の表面が切削刃114との接触によって損傷CRなどの摩耗を生じやすい。載置板130が損傷していると、積層膜部材LBの載置性が低下して、裁断位置がずれ、裁断線が歪むなど、裁断精度の低下の原因となる。
これに対して、本実施形態の裁断装置100では、パンチ部111によるパンチによって積層膜部材LBを裁断するため、比較例の裁断装置100aの切削刃114の刃こぼれSPや載置板130の損傷CRが発生しない。即ち、本実施例の裁断装置100であれば、積層膜部材LBの裁断工程を繰り返し実行した場合であっても、装置の構成部品の摩耗によって、裁断精度が低下してしまうことが抑制される。
また、比較例の裁断装置100aの載置板130には、本実施形態の裁断装置100の吸着台124のような、積層膜部材LBを吸着する機構が設けられていない。また、押圧部112には、外周凸部112tおよび中央凹部112cが設けられていないため、積層膜部材LBと密着する面積が多い。そのため、裁断工程の後に、上型部110aを載置板130から離間させたときに、積層膜部材LBが上型部110aの押圧部112に張り付いて、押圧部112とともに持ち上げられてしまい、積層膜部材LBの劣化を誘発する可能性がある。
図9は、裁断装置100における受止部122の機能を説明するための模式図である。図9(A),(B)には、本実施形態の裁断装置100の第2の比較例としての裁断装置100bにおける積層膜部材LBの裁断工程を図示してある。より具体的には、図9(A)にパンチ部111による打ち抜き前の状態を図示してあり、図9(B)にパンチ部111による打ち抜き後の状態を図示してある。なお、比較例の裁断装置100bは、下型部120bが受止部122を備えていない点以外は、本実施形態の裁断装置100とほぼ同じである。
ここで、押圧部112やダイ121、吸着台124によって保持されていない積層膜部材LBの裁断部位は、比較的展延性の低いガス拡散層6と、比較的展延性の高い電解質膜1との積層体である。そのため、パンチ部111によって当該部位を打ち抜いたときには、ガス拡散層6の外周部位6pが分離・脱落して、電解質膜1および触媒層2がパンチ部111とダイ121の間隙に入り込んでしまう可能性がある(図9(B))。
しかし、本実施形態の裁断装置100であれば、前記したように、裁断工程の際には、下型部120の受止部122がパンチ部111とともに積層膜部材BLの裁断部位を狭持したまま、パンチ部111とともに下方に移動する(図7)。そのため、裁断部位の電解質膜1や触媒層2が非裁断部位から分離せずにパンチ部111とダイ121との間隙に入り込んでしまうことが抑制される。このように、本実施形態の裁断装置100であれば、展延性の高い電解質膜1を含む積層膜部材LBであっても、パンチ部111のパンチによる打ち抜き力と、パンチ部111と受止部122との狭持力と、によって確実に裁断することができる。
図10は、ステップS60(図2)における第2のガス拡散層7の配置工程を示す模式図である。ステップS60では、裁断部位が裁断された積層膜部材LBの第2の触媒層3の上に、第2のガス拡散層7を構成する繊維基材が配置され、ホットプレスによって接合される。なお、第2のガス拡散層7は、その外周端を第2の触媒層3の外周端の内側に配置することができるように、第2の触媒層3よりも小さいサイズで準備されている。
以上のように、本実施形態の製造工程であれば、裁断装置100を用いて、クロスリークの発生や電解質膜1の劣化が抑制される膜電極接合体12を効率的に製造することができる。また、本実施形態の裁断装置100であれば、膜電極接合体12を連続的に繰り返し製造する場合であっても、裁断装置100の構成部の摩耗・劣化による裁断精度の低下が抑制される。さらに、本実施形態の裁断装置100であれば、下型部120や上型部110の押圧部112によって、裁断工程の際の加工対象の保持性が確保されている。また、吸着台124の負圧吸引により、裁断工程の後に加工対象が押圧部112に張り付いて損傷してしまうことを抑制できる。
B.変形例:
B1.変形例1:
上記実施形態では、裁断装置100は、電解質膜1を含む積層膜部材LBを加工対象としていた。しかし、裁断装置100の加工対象は、電解質膜1を含む積層膜部材LBでなくとも良い。裁断装置100は、単層の電解質膜1を裁断するものとしても良いし、燃料電池を構成部材以外の膜部材を裁断するものとしても良い。上述したように、裁断装置100はパンチ部111と受止部122との狭持力を利用して膜部材を確実に裁断することができ、電解質膜1のような展延性の高い膜部材や、展延性の高い膜部材と展延性の低い膜部材とが積層された積層部材の加工に適している。なお、本明細書における「膜部材」とは、厚みが例えば数百μm以下である部材を意味し、固体高分子の薄膜や樹脂製のフィルム基材、織物を構成する繊維基材によって構成されている部材を含む。
B2.変形例2:
上記実施形態では、裁断装置100は受止部122が付勢機構123によって付勢されて設置されていたが付勢機構123は省略されても良い。ただし、受止部122が付勢機構123によって付勢されていることによって、パンチ部111のパンチによる打ち抜きの際の衝撃力を吸収することができるため、裁断加工の繰り返しによる装置の劣化を抑制することができる。なお、受止部122は、付勢機構123に換えて衝撃吸収剤によって保持されるものとしても良い。
B3.変形例3:
上記実施形態では、裁断装置100の受止部122はパンチ部111と対応するように、その上面がパンチ部111の底面と同様な形状を有していた。しかし、受止部122の上面は、パンチ部111の底面と同様な形状を有していなくとも良い。受止部122の上面は、例えば、パンチ部111の底面より面積が小さく構成されていても良いし、その一部が省略されていても良い。ただし、受止部122の上面がパンチ部111の底面と同様な形状を有していることにより、加工対象の裁断部位を確実に狭持することができ、裁断精度を向上させることができる。
B4.変形例4:
上記実施形態では、裁断装置100の下型部120は、ダイ121の上面と、受止部122の上面と、載置板125の板面とが、同じ高さに位置していることによって、加工対象である積層膜部材LBが載置される水平な載置面が形成されていた。しかし、少なくとも、受止部122の上面は、ダイ121の上面や載置板125の板面と異なる高さに位置していても良い。ただし、受止部122の上面が、ダイ121の上面や載置板125の板面とともに水平な載置面を構成することにより、下型部120における積層膜部材LBの載置性が確保されるため好ましい。
B5.変形例5:
上記実施形態では、裁断装置100は、パンチ部111による打ち抜き加工によって積層膜部材LBの裁断を実行していた。しかし、裁断装置100は、パンチ部111による打ち抜き加工によって積層膜部材LBの裁断を実行しなくても良い。裁断装置100は、パンチ部111と受止部122とによって積層膜部材LBの裁断部位を狭持したまま、押圧部112および吸着台124を含む積層膜部材LBの非裁断部位を保持する保持部との距離が増大するように移動して、裁断部位と非裁断部位とを分離させるものとしても良い。即ち、裁断装置100は、パンチ部111と受止部122とによって狭持された積層膜部材LBの裁断部位を、その狭持方向に交わる方向に移動させて、裁断部位と非裁断部位とを分離・切断するものとしても良い。なお、当該狭持方向に交わる方向は、パンチ部111の角部が積層部材LBに食い込み、積層膜部材LBにせん断力を発生させることができる方向であることが望ましい。
B6.変形例6:
上記実施形態では、裁断装置100は、積層膜部材LBの外周縁部を周状に裁断していたが、裁断装置100は積層膜部材LBの外周縁部以外の部位を裁断するものとしても良い。
B7.変形例7:
上記実施形態では、裁断装置100は、上型部110の押圧部112や、下型部120の吸着台124を備えていた。しかし、裁断装置100は、押圧部112が省略されるものとしても良いし、吸着台124が省略されるものとしても良い。ただし、裁断装置100は、押圧部112や吸着台124を備えていることによって加工対象の保持性を確保することができるため、押圧部112や吸着台124を備えている方が好ましい。
B8.変形例8:
上記実施形態では、押圧部112は外周凸部112tおよび中央凹部112cを有していた。しかし、押圧部112は外周凸部112tおよび中央凹部112cを有していなくても良い。ただし、押圧部112が外周凸部112tおよび中央凹部112cを有していることによって、積層膜部材LBにおける非裁断部位の外周縁部の保持性を向上させつつ、積層膜部材LBの押圧による触媒層2,3の中央部位の損傷を抑制することができる。また、上記実施形態では、押圧部112によって積層膜部材LBが押圧されていないときに、外周凸部112tの上面がパンチ部111の底面より突出するように構成されていた。外周凸部112tとパンチ部111とがそのように構成されていれば、パンチ部111と押圧部112とを共通の駆動部によって同時に下方に移動させた場合に、外周凸部112tをパンチ部111より先に積層膜部材LBに接触させることができる。従って、押圧部112による積層膜部材LBの非裁断部位の保持性を確保した上で、パンチ部111による裁断部位の打ち抜きを行うことができ、積層膜部材LBの裁断性を向上させることができる。
B9.変形例9:
上記実施形態では、膜電極接合体12は、第2の触媒層3の外周端が電解質膜1の外周端の内側に位置し、第2のガス拡散層7の外周端が第2の触媒層3の外周端より内側に位置していた。しかし、膜電極接合体12は他の構成を有しているものとしても良い。例えば、第1の触媒層2の外周端も、第2の触媒層3の外周端と同様に、電解質膜1の外周端より内側に位置しているものとしても良く、第1のガス拡散層6の外周端が第1の触媒層2の外周端より内側に位置しているものとしても良い。
なお、本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…電解質膜
2…第1の触媒層
2a…触媒担持膜
3…第2の触媒層
5…触媒担持電解質膜
6…第1のガス拡散層
6p…外周部位
7…第2のガス拡散層
10…燃料電池
11…単セル
12…膜電極接合体
13…第1のセパレータ
14…第2のセパレータ
15…流路溝
17…接着シール部
20…フィルム基材
30…ダイコーター
100…裁断装置
100a…裁断装置(第1の比較例)
100b…裁断装置(第2の比較例)
110…上型部
110a…上型部(第1の比較例)
111…パンチ部
112…押圧部
112t…外周凸部
112c…中央凹部
113…付勢機構
114…切削刃
120…下型部
120b…下型部(第2の比較例)
121…ダイ
122…受止部
123…付勢機構
124…吸着台
125…載置板
126…貫通孔
127…負圧室
128…吸引ポンプ
130…載置板
BL…積層膜部材
CR…損傷
LB…積層膜部材

Claims (8)

  1. 膜部材を裁断する裁断装置であって、
    前記膜部材の第1の部位を保持する保持部と、
    前記保持部と前記膜部材の面に沿った方向に隣り合う位置において前記膜部材の前記第2の部位を狭持する狭持部と、
    を備え、
    前記第2の部位を前記狭持部に狭持させたまま、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を増大させて前記第1と第2の部位を分離させる、裁断装置。
  2. 請求項1記載の裁断装置であって、
    前記狭持部は、
    前記第2の部位をパンチするパンチ部と、
    前記パンチ部によるパンチの際に前記パンチ部を前記第2の部位を挟んで受け止めつつ、前記パンチ部とともに前記第2の部位を狭持した状態で、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離が増大するように移動する受止部と、
    を備える、裁断装置。
  3. 請求項2記載の裁断装置であって、
    前記受止部は、前記パンチ部のパンチ方向と平行な方向に付勢されて設置されている、裁断装置。
  4. 請求項2または3記載の裁断装置であって、
    前記パンチ部と前記受止部とが前記第2の部位を狭持した状態のときの、前記パンチ部と前記保持部との間の前記膜部材の面に沿った方向におけるクリアランスが10μm以下である、裁断装置。
  5. 請求項1記載の裁断装置であって、
    前記狭持部に狭持されている前記第2の部位と、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を、前記狭持部の狭持方向に交わる方向に増大させて前記第1と第2の部位を分離させる、裁断装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の裁断装置であって、
    前記保持部は、
    前記第1の部位が載置される載置面と、
    負圧を発生させて、前記載置面に前記第1の部位を吸着させる負圧発生部と、
    を備える、裁断装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の裁断装置であって、
    前記膜部材は、燃料電池用電解質膜を含む、裁断装置。
  8. 膜部材の裁断方法であって、
    (a)前記膜部材の第1の部位を保持部に保持させる工程と、
    (b)前記膜部材の第2の部位を狭持部に狭持させる工程と、
    (c)前記第2の部位を前記狭持部に狭持させたまま、前記保持部に保持されている前記第1の部位との距離を増大させて前記第1と第2の部位とを分離させる工程と、
    を備える、裁断方法。
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