JP2010058221A - フィルムのトリミング方法及びトリミング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な作業で良好にフィルムの突出部をトリミングできるフィルムのトリミング方法及びトリミング装置を提供する。
【解決手段】フィルム6が固着された成形品7の第1周縁部7a又はその成形品7に形成された開口の第2周縁部から突出するフィルム6の突出部6aをトリミングし、突出部6aに弾性部材4を接触させると共に、当該弾性部材4が成形品7の周縁部7aに圧接する状態で成形品7及び弾性部材4を相対移動させ、突出部6aの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与して、フィルム6の成形品7に固着した固着部分と成形品7に固着していない非固着部分とを境界にして、突出部6aを破断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするフィルムのトリミング方法及びトリミング装置に関する。
従来、この種のフィルムのトリミング方法では、コア部材としての下型に設けられた支持面に成形品を装着し、上型に設けられた可動刃を下方に移動させて、成形品の周縁部から突出するフィルムの突出部を切断するものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
又、別法として、成形品の周縁部から突出するフィルムの突出部に円柱状の微細なナイロン製ショット材あるいは球状の微細なガラス製ショット材を吹き付けて、フィルムの突出部を粉砕除去したり、トリミング工具を用いて手動でフィルムの突出部をトリミングするものもあった。
特開2001−293693号公報
フィルムが固着された成形品は、一対の金型内にフィルムを導入して一方の金型の表面にフィルムを密着させておき、樹脂を射出成形することによって形成される。しかし、この成形品は、成形条件の変動や室温の高低により寸法が変化する。このため、従来のフィルムのトリミング方法においては、支持面に成形品を装着するときに成形品が位置ずれすることがある。このとき、上型に設けられた可動刃を下方に移動させると、平面視で可動刃が成形品の周縁部外方側に位置する場合には、フィルムの成形品に固着した固着部分と成形品に固着していない非固着部分との境界よりも周縁部外方側でフィルムの突出部を破断するため、フィルムの突出部の全部をトリミングできない。一方、平面視で可動刃が成形品の周縁部内方側に位置する場合には、成形品に傷をつけてしまう。又、成形品を連続して成形する場合において、室温等の条件の変動により成形品の外形が変化するため、成形品の外形が変化する度に可動刃の位置を微調整することはきわめて煩雑なものであった。
又、成形品の周縁部から突出するフィルムの突出部にショット材を吹き付けるブラスト法によるトリミングでは、ショット材の噴出速度を上げると成形品に当たって成形品の表面に傷をつけてしまう。一方、そのために、成形品の表面に傷が付かないように、ショット材を吹き出す速度を下げると、所望の境界でフィルムの突出部を破断できない。いずれの方法においても、満足できるトリミング方法ではなかった。尚、トリミング工具を使った手動でのトリミングにおいては、作業者の熟練度による品質のばらつきが大きく、又時間を要するものであり、コストが高く付いてしまうことになる。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、簡単な作業で良好にフィルムの突出部をトリミングできるフィルムのトリミング方法及びトリミング装置を提供する点にある。
本発明のフィルムのトリミング方法は、フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするものであって、その第1特徴手段は、前記突出部に弾性部材を接触させると共に、当該弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で前記成形品及び前記弾性部材を相対移動させ、前記突出部の基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与して、前記フィルムの前記成形品に固着した固着部分と前記成形品に固着していない非固着部分とを境界にして、前記突出部を破断する点にある。
本発明によれば、フィルムの突出部に弾性部材を接触させると共に、弾性部材が成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で成形品及び弾性部材を相対移動させると、弾性部材の摩擦力によりフィルムの突出部の基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与され、フィルムの成形品に固着した固着部分と成形品に固着していない非固着部分とを境界にして、突出部が破断される。この場合、弾性部材はフィルム表面硬度より柔らかいので、強く圧接しても製品外観面に傷をつけないという大きなメリットがある。よって、この弾性部材をフィルムの突出部に圧接して、例えばプレス材の一回の往復動作により成形品及び弾性部材を相対移動させることでフィルムの突出部の全部をトリミングできる等、効率の優れた手段である。
本発明のフィルムのトリミング装置は、フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするものであって、その第1特徴構成は、前記成形品を装着するコア部材と、弾性部材を支持して前記突出部に当該弾性部材を接触させる支持部材と、を備え、前記コア部材及び前記支持部材が、前記弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で相対移動可能に構成してある点にある。
本発明によれば、上記第1特徴手段と同様の作用効果を得ることができる。
本発明のフィルムのトリミング方法は、フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするものであって、その第2特徴手段は、弾性部材及び受け部材にて前記突出部を挟持すると共に、当該弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で前記成形品、前記弾性部材及び受け部材を相対移動させ、前記突出部の基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与して、前記フィルムの前記成形品に固着した固着部分と前記成形品に固着していない非固着部分とを境界にして、前記突出部を破断する点にある。
本発明によれば、弾性部材及び受け部材にてフィルムの突出部を挟持するので、弾性部材及び受け部材とフィルムの突出部との間にすべりを生じることを防止して、フィルムの突出部の基端側部分に確実に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与することができる。
本発明のフィルムのトリミング装置は、フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするものであって、その第2特徴構成は、前記成形品を装着するコア部材と、弾性部材及び受け部材を有し、前記突出部を挟持する挟持部材と、を備え、前記コア部材及び前記挟持部材が、前記弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で相対移動可能に構成してある点にある。
本発明によれば、上記第2特徴手段と同様の作用効果を得ることができる。
本発明のフィルムのトリミング装置の第3特徴構成は、前記受け部材を前記弾性部材の側に付勢する付勢手段を設けてある点にある。
本発明によれば、弾性部材を押圧すると、付勢手段の付勢力により、先ず、弾性部材を弾性変形させて成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接させる。さらに、弾性部材を押圧すると、付勢手段の付勢力に抗して弾性部材及び受け部材が移動してトリミングを行う。このように、付勢手段を設け、弾性部材を押圧するだけの簡単な構成でトリミングを行うことができる。
本発明のフィルムのトリミング方法の第3特徴手段は、前記弾性部材に、前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部の側に張り出す張出部を設けてある点にある。
本発明によれば、フィルムが突出している近傍の成形品の表面に張出部が密着し易くなる。このため、突出部の全ての部位に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与してトリミングがより確実に行えるようになる。
〔第1実施の形態〕
以下、本発明に係るフィルムのトリミング装置について説明する。
図1に示すように、本発明のトリミング装置Aは、床に設置された基台14、その基台14に取り付けられたレール15、そのレール15に案内支持されて横方向にスライド移動可能な下プレート2、ピストンシリンダ16によって上下方向に移動可能な上プレート1等を備えている。下プレート2には、上方に突出するガイドピン17が取り付けられている。上プレート1には、ガイドピン17が挿入されるガイドブッシュ18が取り付けられている。下プレート2を奥側にスライドさせ、ピストンシリンダ16によって上プレート1を下方に移動させると、下プレート2のガイドピン17が上プレート1のガイドブッシュ18に係合する。これにより、上プレート1と下プレート2との位置決めを確実に行うことができるようになっている。
図3〜図7に示すように、前記上プレート1には、弾性部材としてのゴム4が取り付けられた金属製の支持部材5、アクリル樹脂製のフィルム6が固着された成形品7を下型3の側に押さえ付ける押さえ部材としてのスポンジ8、及び、フィルム6に穴を開けるためのパンチ部材9が設けられている。図2に示すように、フィルム6が固着された成形品7の第1周縁部7aから突出部6aが外方側に突出し、成形品7に形成された開口7cの第2周縁部7dから突出部6bが内方側に突出してある。そして、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13(すなわち突出部6a、6b)との間に境界Bを形成してある。パンチ部材9の先端部にはゴム19が取り付けられている。尚、パンチ部材9の先端部に有底筒状のゴム19を被せたり、ボルトや接着剤にてパンチ部材9の先端部に円柱状のゴム19を取り付けてもよい。下プレート2には、コア部材としての下型3、受け部材としての金属製の受け台10をゴム4の側に付勢する付勢手段としての付勢ばね11が設けられている。下型3には、成形品7を装着する支持面3aが設けられている。支持面3aには、成形品7の突起7bが嵌合して成形品7を位置決めする嵌合穴3b、パンチ部材9を挿入する挿入孔3cが形成されている。
前記挿入孔3cは、下型3の側面に連通してあると共に、挿入孔3cの下方寄りの箇所に、エアを噴出するエア噴出口3dが設けられている。これにより、支持面3aに成形品7を装着し、パンチ部材9を挿入孔3cに挿入してフィルム6を打ち抜いたときに、打ち抜かれたフィルム6が挿入孔3cを通って落下する。このとき、図7に示すように、エア噴出口3dからエアを噴出することにより、打ち抜かれたフィルム6が下型3の側面から外部に吹き飛ばされる。
以下、本発明に係るフィルムのトリミング装置を用いてフィルムをトリミングする方法について説明する。
図示しないロボットによって支持面3aに成形品7を装着する。このとき、嵌合穴3bに成形品7の突起7bが嵌合して成形品7を位置決めする。
次に、上プレート1を下方に移動させる。このとき、上プレート1に設けられた支持部材5が下方に移動し、支持部材5に取り付けられたゴム4も下方に移動して、フィルム6の突出部6aに接触し、ゴム4及び受け台10にて成形品7の第1周縁部7aから突出するフィルム6の突出部6aを挟持する(図4(a)を参照)。上プレート1に設けられたスポンジ8が下方に移動し、成形品7を下型3の側に押さえる(図3を参照)。この状態において、ゴム4は加圧されておらず、したがって弾性変形もしていない。平面視でゴム4が成形品7の第1周縁部7a外方側に位置しており、ゴム4と成形品7の第1周縁部7aとの間には、0.3mm以下の隙間dが形成されている。
その後、上プレート1をさらに下方に移動させる。このとき、上プレート1に設けられた支持部材5が下方に移動するものの、付勢ばね11の付勢力により受け台10がほとんど移動しないので、支持部材5及び受け台10にてゴム4が上下から加圧される。このため、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面が膨出するように弾性変形して、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する(図4(b)、図5を参照)。尚、隙間dが0.3mmより広いと、大きな加圧力が必要となり、ゴム4が劣化し易くなる。このため、隙間dが0.3mm以下であることが好ましい。又、平面視でゴム4が成形品7の第1周縁部7a外方側に位置する構成を例示したが、平面視でゴム4が成形品7の第1周縁部7a内方側に位置する構成としてもよい。このとき、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面が凹むように弾性変形して、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接することになる。
そして、上プレート1をさらに下方に移動させる。このとき、上プレート1に設けられた支持部材5が下方に移動し、付勢ばね11の付勢力に抗して受け台10も下方に移動して、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態でゴム4が下方に移動する。このとき、突出部6aの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6aを破断する。又、パンチ部材9に取り付けられたゴム19が成形品7の第2周縁部7dに圧接する状態でゴム19が下方に移動する。このとき、突出部6bの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6bを破断する。これによりフィルム6に孔を開ける(図6を参照)。
尚、特に、図柄パターンが印刷されたアクリル樹脂製のフィルム6は硬いので、突出部6a、6bが伸びること無く、突出部6a、6bを破断できる。
前記フィルム6には、成形品7の用途に応じて図柄等が形成されている。フィルム6は、厚みが50〜300μm程度のものが採用されるが、厚みが75〜150μmであることが好ましい。厚みが50μmよりも薄ければ、成形品7に固着される前のフィルム6のハンドリング時にフィルムが破れてしまう等の不都合がある。一方、厚みが300μmより厚ければ、上記トリミング装置Aを用いたトリミングが難しくなってくる。
したがって、ゴム4、支持部材5、受け台10、付勢ばね11等が、成形品7を位置決めした状態で突出部6aを挟持すると共に、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態で移動する挟持部材Kを構成する。
このように、平面視でゴム4が成形品7の第1周縁部7a内方側及び外方側のいずれに位置する場合においても、ゴム4が弾性変形して成形品7の第1周縁部7aに圧接し、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6a、6bを破断する。このため、フィルム6の突出部6aの全部をトリミングすることができる。したがって、ゴム4及び受け台10にて突出部6aを挟持し、ゴム4及び受け台10を移動させるだけの簡単な作業で、良好にトリミングができる。
そして、上プレート1を上方に移動させ、トリミングした成形品7を取り出し、破断した突出部6aを除去する(図7を参照)。このような操作を繰り返すことにより、トリミングを連続して行えるのである。
〔第2実施の形態〕
この実施形態では、第1実施の形態の構成と異なる構成についてのみ説明し、同じ構成については説明を省略する。
以下、本発明に係るフィルムのトリミング装置について説明する。
図8〜図11に示すように、下プレート2には、受け部材としての金属製の受け台21、コア部材としての下型22を載置する載置部材23が設けられている。載置部材23には、下型22が嵌まり込む凹部23aが設けられ、凹部23aには、下型22の突起22aが嵌合して下型22を位置決めする嵌合穴23b、ピン用孔23cが形成されている。ピン用孔23cの内部を上下移動可能なピン24が設けられている。ピン24の頭部24aと下プレート2との間に付勢ばね40が設けられており、ピン24を上方に付勢すると共に、ピン24の頭部24aがピン用孔23cの段部23dに接当してピン24が抜け出るのを防止してある。下型22には、成形品7を装着する支持面22bが設けられている。支持面22bには、成形品7の突起7bが嵌合して成形品7を位置決めする嵌合穴22d、ピン24及びパンチ部材9を挿入する挿入孔22cが形成されている。又、下プレート2には、下型22を移動させる押圧部としてのピストンシリンダ25が設けられている。
以下、本発明に係るフィルムのトリミング装置を用いてフィルムをトリミングする方法について説明する。
図示しないロボットによって支持面22bに成形品7を装着する。このとき、嵌合穴22bに成形品7の突起7bが嵌合して成形品7を位置決めする。
次に、上プレート1をさらに下方に移動させる。このとき、支持部材5に取り付けられたゴム4は下方に移動して、フィルム6の突出部6aに接触し、ゴム4及び受け台21にて成形品7の第1周縁部7aから突出するフィルム6の突出部6aを挟持する(図8を参照)。このとき、上プレート1に設けられたスポンジ8は圧縮されるが、その反発力で成形品7を下型22の側に押さえ付ける。この段階において、ゴム4は加圧されておらず、したがって弾性変形もしていない。
その後、上プレート1をさらに下方に移動させる。この段階で、上プレート1に設けられた支持部材5は下方に移動するものの、受け台21は移動しないので、支持部材5及び受け台21にてゴム4が上下から加圧される。このため、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面が膨出するように弾性変形して、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する。同時に、上プレート1に設けられたパンチ部材9が下方に移動し、パンチ部材9に取り付けられたゴム19及びピン24にてフィルム6を挟持する(図9を参照)。
そして、ピストンシリンダ25によって下型22を上方に移動させる。このとき、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態で成形品7が上方に移動する。このとき、突出部6aの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6aを破断する。又、パンチ部材9に取り付けられたゴム19が成形品7の第2周縁部7dに圧接する状態で成形品7が上方に移動する。このとき、突出部6bの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6bを破断する。これによりフィルム6に孔を開ける(図10を参照)。したがって、ゴム4、支持部材5、受け台10等が、成形品7を位置決めした状態で突出部6aを挟持すると共に、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する挟持部材Kを構成する。
次に、上プレート1を上方に移動させ、トリミングした成形品7を取り出し、破断した突出部6aを除去する(図11を参照)。このような操作を繰り返すことにより、トリミングを連続して行えるのである。
〔別実施の形態〕
(1)上記各実施の形態では、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態でゴム4が下方に移動する構成を例示したが、ゴム4の移動方向は下方に限られるものではなく、斜め方向や横方向であってもよい。つまり、図12(a)、(b)に示すように、支持部材5が成形品7の第1周縁部7aの側に移動し、支持部材5に取り付けられたゴム4も成形品7の第1周縁部7aの側に移動して、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する。このとき、ゴム4が下型に設けられたポケット41に入り込むように弾性変形し、突出部6aの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、フィルム6の成形品7に固着した固着部分12と成形品7に固着していない非固着部分13とを境界Bにして、突出部6aを破断して分離する。尚、支持部材5を移動させずに、ゴム4だけを成形品7の第1周縁部7aの側に押し出す押出機構を設けて、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接するようにしてもよい。
(2)上記各実施の形態では、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面が弾性変形する構成を例示したが、さらに、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面に張出部を設けてもよい。具体的には、図13のように、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面と受け台の側の面との為す角を鋭角状にして張出部27を構成したり、図14のように、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面の一部を突出させて張出部28を構成したり、図15のように、ゴム4における成形品7の第1周縁部7aの側の面に突出片を取り付けて張出部29を構成することなどが考えられる。このように、ゴム4と張出部29とを別体にて構成すれば、張出部29が磨耗したときに張出部29を交換することにより、長寿命化を図ることができる。
(3)上記第1実施の形態では、挟持部材Kが、ゴム4、支持部材5、受け台10、付勢ばね11等を備える構成を例示したが、このような構成に代えて、挟持部材Kが、ゴム4が取り付けられた支持部材5が設けられかつ上下方向に移動可能な上側の挟持部分30、受け台31が設けられた下側の挟持部分32を備える構成としてもよい。つまり、上側の挟持部分30が下方に移動してゴム4及び受け台31にて成形品7の第1周縁部7aから突出するフィルム6の突出部6aを挟持する。次に、上側の挟持部分30がさらに下方に移動してゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する(図16(a)、(b)を参照)。その後、挟持部材Kが下方に移動してゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態でゴム4が下方に移動する(図16(c)を参照)。このとき、突出部6aの基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つが付与されて、突出部6aを破断するようにしてもよい。
(4)上記各実施の形態では、弾性部材がゴム4である構成を例示したが、これに限られるものではなく、熱可塑性エラストマーであってもよい。又、ゴムの種類としては、ウレタンゴム、シリコンゴム、スチレンブダジエンゴム、ニトリルゴム、天然ゴム等が挙げられる。要するに、弾性部材が弾性変形して成形品7の周縁部に圧接するものであればよい。押さえ部材がスポンジ8である構成を例示したが、これに限られるものではなく、押圧部材がばねであってもよい。つまり、図17に示すように、成形品7及びフィルム6の外形形状に対応した押圧面42aを備えた押さえ部材としてのアルミ製の押圧部材42、その押圧部材42と上プレート1との間に介装された押圧ばね43、頭部44aが上プレート1の孔45の段部45aに係合すると共に、先端部44bが押圧部材42にねじ固定されたボルト44、押圧部材42に取り付けられ、上プレート1の係合穴46に挿入される係合ピン47等を備える構成としてもよい。尚、押圧部材42の材質としては、アルミに限られるものではなく、ジュラコン、MCナイロン等の樹脂等などでもよい。
(5)上記各実施の形態では、フィルム6がアクリル系樹脂製である構成を例示したが、これに限られるものではなく、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等、種々の樹脂が使用可能である。このとき、成形品を成形する時にそれら樹脂製のフィルムの突出部の基端側部分に溝部や折曲部を形成しておくと、突出部を容易に破断できる。
(6)上記各実施の形態では、挟持部材Kにて突出部6aを挟持し、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態で挟持部材K又は成形品7を移動させる構成を例示したが、ゴム4が成形品7の第1周縁部7aに圧接する状態で挟持部材K及び成形品7を同時に移動させてもよい。
(7)上記各実施の形態では、トリミング装置Aには、基台14、レール15及びピストンシリンダ16が構成されているが、上プレート1及び下プレート2を上述したように動作させることができれば、他の構成であってもよい。
(8)上記各実施の形態では、下プレート2はレール15に案内されて水平方向に移動するようになっているが、開いたときの上プレート1と下プレート2との間隔を確保して成形品7を順次交換することができれば、下プレート2は水平方向に移動しなくてもよい。
第1実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の全体図 フィルムが固着された成形品の縦断面図 第1実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第1実施の形態における挟持部材を示す図 第1実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第1実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第1実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第2実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第2実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第2実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 第2実施の形態におけるフィルムのトリミング装置の部分断面図 別実施の形態における弾性部材及び成形品の状態を示す図 別実施の形態における張出部を示す図 別実施の形態における張出部を示す図 別実施の形態における張出部を示す図 別実施の形態における挟持部材を示す図 別実施の形態における押さえ部材を示す図
符号の説明
3、22 コア部材
4、19 ゴム
6 フィルム
6a、6b 突出部
7 成形品
7a 第1周縁部
7d 第2周縁部
10、21、31 受け部材
11 付勢手段
25 押圧部
K 挟持部材

Claims (6)

  1. フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするフィルムのトリミング方法であって、
    前記突出部に弾性部材を接触させると共に、当該弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で前記成形品及び前記弾性部材を相対移動させ、前記突出部の基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与して、前記フィルムの前記成形品に固着した固着部分と前記成形品に固着していない非固着部分とを境界にして、前記突出部を破断するフィルムのトリミング方法。
  2. フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするフィルムのトリミング方法であって、
    弾性部材及び受け部材にて前記突出部を挟持すると共に、当該弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で前記成形品、前記弾性部材及び受け部材を相対移動させ、前記突出部の基端側部分に引張力及び剪断力の少なくとも1つを付与して、前記フィルムの前記成形品に固着した固着部分と前記成形品に固着していない非固着部分とを境界にして、前記突出部を破断するフィルムのトリミング方法。
  3. フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするフィルムのトリミング装置であって、
    前記成形品を装着するコア部材と、弾性部材を支持して前記突出部に当該弾性部材を接触させる支持部材と、を備え、
    前記コア部材及び前記支持部材が、前記弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で相対移動可能に構成してあるフィルムのトリミング装置。
  4. フィルムが固着された成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部から突出する前記フィルムの突出部をトリミングするフィルムのトリミング装置であって、
    前記成形品を装着するコア部材と、弾性部材及び受け部材を有し、前記突出部を挟持する挟持部材と、を備え、
    前記コア部材及び前記挟持部材が、前記弾性部材が前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部に圧接する状態で相対移動可能に構成してあるフィルムのトリミング装置。
  5. 前記受け部材を前記弾性部材の側に付勢する付勢手段を設けてある請求項4に記載のフィルムのトリミング装置。
  6. 前記弾性部材に、前記成形品の第1周縁部又はその成形品に形成された開口の第2周縁部の側に張り出す張出部を設けてある請求項3〜5のいずれか1項に記載のフィルムのトリミング装置。
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