JP4873832B2 - 位置決め部材及びそれを用いた位置決め方法 - Google Patents

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Description

本発明は、打抜型を打抜機に取り付ける際に、打抜型を構成する抜型と雌型又はこの雌型の一部を構成する罫受け部材との相対位置を位置決めするのに用いられる位置決め部材に関する。
従来より、合成樹脂製フィルム、薄紙または厚紙等のシート材から、展開した箱等の所定形状打抜片を打ち抜くために、打抜機が用いられている。従来の打抜機は、抜型と、これに相対向する面板とからなり、シート材が載置された面板に抜型を圧接することにより当該シート材を打ち抜くものである。
図8には従来の打抜機における抜型および雌型部分の要部概略断面図を、また、図9には打抜機により打ち抜かれた箱用の打抜片を示す。
図8に示すように、打抜機は、上部定盤200および下部定盤300を有し、上部定盤200に取り付けられるチェース400と、下部定盤300に取り付けられるデッドプレート500とを具備する。ここで、チェース400は、打抜機の上部定盤200に精度良く位置決め固定される汎用治具の一つであり、デッドプレート500は、下部定盤300に精度良く位置決め固定される汎用治具の一つである。
上部定盤200に固定されている抜型600は、ダイボード601に切断刃602および罫603が固定されたものである。ダイボード601は、通常、ベニヤ板等の製材からなり、ダイボード601には、一般にはレーザ加工により固定溝604が形成されている。なお、このようにレーザ加工により固定溝604を形成する際には、固定溝604の位置データとして、例えば、CADデータ等を用いることができるので、非常に高精度に固定溝604を形成できる。また、切断刃602および罫603は帯状の板材を屈曲したものであり、ダイボード601に形成された固定溝604に挿入固定されている。
一方、デッドプレート500上に固定されるカウンタプレート700は、約1.0mm又は約1.5mm厚の金属板材からなり、罫603に対応する部分には、凹溝701が形成されており、他の部分は平面状の受け面702となっている。なお、このような凹溝701は、上述した固定溝604を形成する際に用いたのと同一のCADデータ等に基づいて形成されるため、固定溝604と形状が高精度に一致している。
このような打抜機では、カウンタプレート700上に、合成樹脂フィルム、薄紙、厚紙等のシート材800を載置し、下方からカウンタプレート700を上昇して切断刃602がカウンタプレート700の受け面702に圧接することにより、シート材800を所望の形状に打ち抜くことができる。
このように形成される打抜片の一例が図9に示されるものである。この打抜片801は、所望の形状を有すると同時に、所望の位置に切れ線802および折り目となる罫線(折れ線)803を有する。ここで、切れ線802は、切断刃602の先端がカウンタプレート700の受け面702に当接することで形成され、また、罫線803は、罫603の先端が凹溝701内に挿入されることで形成される。
ここで、カウンタプレート700は、抜型600に対して位置決めした状態でデッドプレート500の上面に固定する必要がある。すなわち、カウンタプレート700には、抜型600に固定された罫603を受ける凹溝701が設けられているため、罫603に対する凹溝701の相対的な位置を位置決めした状態でデッドプレート500上に固定する必要がある。
このように、抜型600とカウンタプレート700との相対位置を位置決めする方法としては、例えば、位置決めピンと位置決めディスクとから構成された位置決め取り付け用部材を用いた方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
詳細には、まず、位置決めピンを雌型に対して突出するように抜型に固定し、その位置決めピンの基端部(頭部)に嵌合可能な位置決めディスクを装着しておく。そして、このような位置決めディスクの雌型に対向する面側には、予め両面接着テープを接着しておく。次に、抜型が固定された上部定盤と、デッドプレートが固定された下部定盤とを圧接する方向に動かし、位置決めピンの外周に設けられたディスク押圧ゴムの弾性変形によって位置決めディスクをデッドプレートの面上に押圧して両面接着テープを介して接着する。次いで、このデッドプレートの面上に接着された位置決めディスクを介して雌型を位置決め固定する。このような方法を採用すれば、抜型と雌型とを位置決めした状態で打抜機に取り付けることができる。
また、このような従来の位置決め取り付け用部材は、抜型に固定された筒状のブッシュに位置決めピンを挿入して使用されるが、打抜前には位置決めピンをブッシュから取り外す必要があるため、位置決めピンのブッシュへの着脱を円滑に行えるように、位置決めピンの軸部分に軸方向に間隔をおいて円周方向に亘って複数の溝を形成し、各溝にOリングを装着した構造を採用している。一方、位置決めの際、位置決めピンがブッシュから抜け落ちないように、ディスク押圧ゴムの両面に両面接着剤等が設けられている。
しかしながら、このような位置決め取り付け用部材では、ブッシュから位置決めピンが抜け落ちるのを防止するために、ブッシュの位置決めピンに対する保持力(保持具合)を調整することができないという問題がある。また、1回の位置決めの作業毎に両面接着剤を付け替えなければならず、抜型と雌型との位置決め作業が煩雑となってしまうという問題がある。さらに、ブッシュに対してより強固に位置決めピンを固定すれば、位置決めの際に、ブッシュから位置決めピンが抜け落ちることを防止することはできるが、位置決めピンをブッシュから取り外す際に、手作業では非常に困難となるため、工具が必要となる。そして、位置決めピンを工具によって抜き取ると、位置決めピンに工具による傷が付いてしまうため、位置決めピンを繰り返し使用できなくなり、コストがかかってしまうという問題がある。
特開平7−171795号公報(第1図及び第6図)
本発明は、このような事情に鑑み、抜型と雌型との相対的な位置決めを円滑に且つ確実に行うことができると共に、繰り返し使用できてコストの削減を図ることができる位置決め部材を提供することを課題とする。
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される雌型との相対位置を位置決めするための位置決め部材において、前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられた大径部からなる位置決めピンと、前記大径部の先端に着脱自在に設けられると共に前記雌型の設置面に固定されて当該雌型の位置決め孔に嵌合する位置決めディスクとを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記軸部とほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を、前記位置決めディスクを前記大径部より脱離させる力より大きいが工具を用いないで当該保持力調整部材を挿脱できるように調整するようにしたことを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記位置決めディスクは、前記位置決めピンの前記大径部に磁石を介して着脱自在であることを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、弾性部材からなると共に前記位置決めピンの前記軸部の前記基端部側の外周に設けられた押圧部材を具備することを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第4の態様は、打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記抜型に設けられた罫を受ける凹溝を有すると共に前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される罫受け部材との相対位置を位置決めするための位置決め部材において、前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられて前記罫受け部材の位置決め孔に嵌合する嵌合部からなる位置決めピンを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記位置決めピンとほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を、前記罫受け部材を前記嵌合部より脱離させる力より大きいが工具を用いないで当該保持力調整部材を挿脱できるように調整するようにしたことを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、弾性部材からなると共に前記位置決めピンの前記軸部の外周に設けられた押圧部材を具備することを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記位置決めピンの前記押圧部材が設けられた部分の外径は、前記軸部の外径より小さいことを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第7の態様は、第4〜6の何れかの態様において、前記嵌合部の外周には、該嵌合部の外径より大きい外径を有すると共に前記罫受け部材の前記位置決め孔に係合する係合突起部が設けられていることを特徴とする位置決め部材にある。
本発明の第8の態様は、打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される雌型との相対位置を位置決めするための位置決め部材を用いた位置決め方法において、前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられた大径部からなる位置決めピンと、前記大径部の先端に着脱自在に設けられると共に前記雌型の設置面に固定されて当該雌型の位置決め孔に嵌合する位置決めディスクとを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記軸部とほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を調整できる位置決め部材を用い、前記位置決め部材の大径部に前記位置決めディスクを具備すると共に当該位置決め部材の前記保持力を、前記位置決めディスクを前記大径部より脱離させる力より大きいが当該位置決め部材を工具を用いないで挿脱できるように予め調整した後、当該保持力調整部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔に嵌合し且つ当該位置決めディスクの前記上部定盤及び下部定盤の前記他方との対向面に接着層を設けた状態とする工程と、前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記位置決めディスクを前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に接着する工程と、前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記位置決めディスクを前記大径部から脱離させて前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に位置決め固定する工程と、前記位置決めディスクを介して前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に前記雌型を位置決め固定する工程と、前記位置決め部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔から工具を用いることなく挿脱する工程とを具備することを特徴とする位置決め部材を用いた位置決め方法にある。
本発明の第9の態様は、打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記抜型に設けられた罫を受ける凹溝を有すると共に前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される罫受け部材との相対位置を位置決めするための位置決め部材を用いた位置決め方法において、前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられて前記罫受け部材の位置決め孔に嵌合する嵌合部からなる位置決めピンを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記位置決めピンとほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を調整できる位置決め部材を用い、前記位置決め部材の嵌合部を前記罫受け部材の前記位置決め孔に嵌合させると共に当該位置決め部材の前記保持力を、前記罫受け部材を前記嵌合部より脱離させる力より大きいが当該保持力調整部材を工具を用いないで挿脱できるように予め調整した後、当該保持力調整部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔に嵌合し且つ当該罫受け部材前記上部定盤及び下部定盤の前記他方との対向面に接着層を設けた状態とする工程と、前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記罫受け部材を前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に接着する工程と、前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記罫受け部材を前記嵌合部から脱離させて前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に位置決め固定する工程と、前記位置決め部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔から工具を用いることなく挿脱する工程とを具備することを特徴とする位置決め部材を用いた位置決め方法にある。
本発明の位置決め部材によれば、保持力調整部材の変形量をねじ部材の締め付けの度合いによって調整し、位置決めピン装着孔の位置決めピンに対する保持力を適宜調整することにより、打抜型を構成する抜型と雌型又はこの雌型の一部を構成する罫受け部材との相対位置の位置決めを円滑に且つ確実に行うことができると共に、繰り返し使用できてコストの削減を図ることができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る打抜型の要部拡大断面図である。また、図2は、本発明の実施形態1に係る位置決め部材を示す概略図であって、(a)が分解平面図であり、(b)が断面図である。さらに、図3は、図2に示す位置決め部材の抜型への装着時の状態を示す概略断面図である。
図1に示すように、打抜型10は、本実施形態では、抜型本体となるダイボード11に形成した固定溝12に切断刃13及び罫14を保持した抜型15と、この抜型15と相対向する受け面16を有する雌型17とから構成されている。また、雌型17は、抜型15と相対向する受け面を有するカウンタプレート18と、このカウンタプレート18を位置決め固定するデッドプレート19とから構成されている。
そして、このような打抜型10を構成する抜型15及び雌型17は、打抜機1の上部定盤20又は下部定盤21の何れか一方に取り付けられる。例えば、本実施形態では、抜型15をチェース22を介して上部定盤20に取り付け、雌型17を下部定盤21に取り付けた。
また、抜型15を構成するダイボード11は、本実施形態では、ベニヤ板等の製材からなり、雌型17に対向する面側には、例えば、レーザ加工等により固定溝12が連続的に形成されている。このような固定溝12は、後述する凹溝を形成する際と同一のCADデータ等に基づいて形成される。そして、このような固定溝12には、帯状の金属製の板材からなる切断刃13及び罫14が挿入固定されている。
さらに、このような抜型15には、ダイボード11を厚さ方向に貫通して、詳細は後述する位置決め部材30の一部を構成する位置決めピン31が着脱可能な位置決めピン装着孔23が設けられている。このような位置決めピン装着孔23の内周面は、例えば、本実施形態では、リーマー仕上げ加工されている。これは、位置決めピン装着孔23に位置決めピン31を挿入し易くするためである。勿論、これに限定されず、リーマー仕上げ加工の代わりに、位置決めピン装着孔23の内周部に筒状の金属ブッシュ等を設けるようにしてもよい。
また、上述したように、このような抜型15に相対向する雌型17は、下部定盤21の面上にねじ24を介して固定されたデッドプレート19と、このデッドプレート19の面上に位置決め固定されたカウンタプレート18とで構成されている。なお、カウンタプレート18の厚さは、例えば、約1.0〜1.5mmである。
さらに、このようなカウンタプレート18には、抜型15に相対向する平面状の受け面16側に、罫14を受ける凹溝26が連続的に設けられている。この凹溝26は、本実施形態では、罫14を固定するための固定溝12を形成する際と同一のCADデータ等を用いて所定位置に形成されている。
また、カウンタプレート18には、後述する位置決め部材30によってデッドプレート19の面上に接着された位置決めディスク32に嵌合可能な少なくとも2つの位置決め孔25が設けられている。これにより、1枚のカウンタプレート18の位置が少なくとも2つの位置決めディスク32に嵌合させる位置決め孔25によって決定される。なお、これら各位置決め孔25は、上述した切断刃13及び罫14と干渉しない位置に設けられている。
そして、このようなカウンタプレート18は、詳しくは後述するが、抜型15の位置決めピン装着孔23に取り付けられた位置決め部材30からデッドプレート19の面上に接着された位置決めディスク32に位置決め孔25を嵌合することによりデッドプレート19の面上に位置決め固定される。
ここで、本実施形態の位置決め部材30は、抜型15とカウンタプレート18との相対位置を位置決めする際に用いられるものであり、図2及び図3に示すように、先端部が位置決めピン装着孔23に挿入される位置決めピン31と、この位置決めピン31の基端部に嵌合する位置決めディスク32とを具備する。
位置決めピン31は、先端部側が位置決めピン装着孔23に挿脱可能な軸部33と、この軸部33の基端部に設けられ且つ軸部33の外径より大きい外径を有する大径部34とからなる。なお、本実施形態では、位置決めピン31の軸部33は、先端部側に向かって外径が徐々に漸小する形状となっている。これは、位置決めピン31を位置決めピン装着孔23に対して挿入し易くするためである。このような位置決めピン31の材料としては、本実施形態では、SUS303を用いた。
また、位置決めピン31の軸部33の先端部には、弾性部材からなる保持力調整部材40が設けられている。この保持力調整部材40は、筒形状を有し、且つ軸部33の先端部側の外径とほぼ一致する外径を有している。本実施形態では、保持力調整部材40の外径をφ10mmとした。また、保持力調整部材40を形成する材料としては、例えば、ゴム又はエラストマ等が挙げられ、本実施形態では、ニトリルゴム(NBR)を用いて形成した。また、この保持力調整部材40の硬度は、例えば、JIS K 6253タイプAデュロメータで60〜70°とするのが好ましく、本実施形態では、65°とした。
さらに、本実施形態では、このような保持力調整部材40を軸方向に貫通して軸部33の先端部に螺合する雄ねじからなるねじ部材50が設けられている。具体的には、保持力調整部材40には、軸方向に貫通してねじ部材50の外径より大きい内径のねじ挿入孔41が設けられている。一方、位置決めピン31の軸部33の先端部には、その先端面から軸方向に所定の深さで設けられたねじ孔51が設けられている。そして、このねじ孔51には、保持力調整部材40のねじ挿入孔41を介してねじ部材50が螺合するようになっている。すなわち、保持力調整部材40は、ねじ部材50を保持力調整部材40のねじ挿入孔41を介してねじ孔51に螺合させることで、ねじ部材50と軸部33の先端面との間に挟持されるようになっている。なお、このねじ部材50と保持力調整部材40との間には、本実施形態では、ワッシャー60を介在させている。
このような位置決め部材30の先端部側では、図3(a)に示すように、ねじ部材50をねじ孔51に螺合し、ねじ部材50(ワッシャー60)と軸部33の先端面との間で保持力調整部材40を位置決めピン31の軸方向に圧縮することにより、保持力調整部材40が位置決めピン31の軸方向とは交差する方向に弾性変形し、保持力調整部材40の外径が軸部33の外径より大きくなる。
そして、図3(b)に示すように、保持力調整部材40を弾性変形させた状態で、位置決めピン31の先端部を抜型15の位置決めピン装着孔23に挿入することにより、この保持力調整部材40の弾性力によって位置決めピン31が位置決めピン装着孔23に保持される。このときの保持力は、ねじ部材50のねじ孔51に対する締め付け度合いにより調整することができる。すなわち、ねじ部材50のねじ孔51に対する締め付け度合いにより、保持力調整部材40の弾性変形量を調整することができ、位置決めピン装着孔23の位置決めピン31に対する保持力を所定の強さに調整することができる。これにより、位置決め部材30(位置決めピン31)を位置決めピン装着孔23から抜け難くすることができると共に、位置決め装着孔23に対する位置決めピン31の挿脱を円滑に行えるように調整することができる。
また、このように、位置決め装着孔23に対する位置決めピン31の挿脱を円滑に行えるように調整すれば、位置決めピン31を工具によって抜き取らなくてもよいので、位置決めピン31に工具による傷が付くことはなく、位置決めピン31を繰り返し使用することができるため、コストの削減を図ることができる。
一方、位置決めピン31の基端部側に設けられた大径部34には、カウンタプレート18をデットプレート19の面上に位置決め固定する際の基準となる位置決めディスク32が嵌合されている。
位置決めディスク32は、本実施形態では、円形状を有し、且つ大径部34の外径より大きい外径を有する。なお、位置決めディスク32の形状は特に限定されず、例えば、四角形、三角形等としてもよい。
また、この位置決めディスク32の一方面には、位置決めピン31の大径部34と係合する係合部32aが設けられ、他方面には接着層70が設けられている。この接着層70は、例えば、位置決めディスク32に両面接着テープを貼り、その両面接着テープの剥離紙を取り除くことにより形成される。なお、位置決めディスク32の外径は、例えば、φ15〜24mm程度であり、本実施形態では、φ24mmとした。
さらに、このような位置決めディスク32は、位置決めディスク32と大径部34との間に介在させた磁石80を介して着脱自在に設けられている。例えば、本実施形態では、位置決めディスク32の材料に鉄を用い、且つ、大径部34の中央に凹部81を設け、この凹部81内に磁石80を設けるようにした。勿論これに限定されず、磁石を位置決めディスク側に設けるようにしてもよい。このように、位置決めピン31の大径部34に磁石80を介して位置決めディスク32を取り付けることにより、位置決めの際、位置決めディスク32が位置決めピン31から外れて落下するのを防止することができる。
また、このような位置決めピン31の軸部33の外周には、弾性部材からなり位置決めディスク32を位置決めピン31の軸方向に押圧する押圧部材90が設けられている。この押圧部材90は、筒形状を有し、位置決めピン31の大径部34の外径とほぼ一致する外径を有している。また、押圧部材90には、軸方向に貫通して軸部33が挿入されるピン挿入孔91が設けられている。このような押圧部材90は、後述する位置決めの際、大径部34と抜型15との間に介在し、位置決めディスク32をデッドプレート19の面上に押圧するようになっている。なお、このような押圧部材90の軸方向の長さは、罫14又は切断刃13の長さを考慮し、これら罫14又は切断刃13が、位置決めの際、デッドプレート19の面上に接触しない程度に調整されている。また、押圧部材90を形成する材料としては、例えば、ゴム又はエラストマ等が挙げられ、本実施形態では、ウレタンゴムを用いた。また、この押圧部材90の硬度は、例えば、JIS K 6253タイプAデュロメータで60〜70°とするのが好ましく、本実施形態では、65°とした。
ここで、図4を参照して、上述した位置決め部材30を用いて打抜型10を打抜機1に対して取り付ける際の位置決め固定方法について説明する。なお、図4は、本発明の実施形態1に係る位置決め部材による抜型と雌型との位置決め方法を説明する概略断面図である。
図4(a)に示すように、まず、打抜機1の上部定盤20に、チェース22を介して抜型15を固定すると共に、デッドプレート19を下部定盤21上に固定する。また、本実施形態では、位置決め部材30のねじ部材50を締め付けて保持力調整部材40を弾性変形させることにより、位置決めピン装着孔23の位置決めピン31に対する保持力及び着脱の具合を予め調整しておく。そして、この位置決めピン31の先端部側を押圧部材90が抜型15に当接するまで挿入する。なお、位置決めピン31の大径部34には、磁石80を介して位置決めディスク32を係合させ、位置決めディスク32のデットプレート19側の面上に予め設けられた両面接着テープの剥離紙を取り除くことにより接着層70を形成しておく。
次に、図4(b)に示すように、下部定盤21を上部定盤20側に向かって動かすことにより、位置決めピン31の他端部に係合した位置決めディスク32にデッドプレート19の上面を当接させる。そして、下部定盤21をさらに動かすと、抜型15と位置決めピン31の大径部34との間に介在させた押圧部材90が弾性変形することによって位置決めディスク32をデッドプレート19の面上に押圧する。これにより、位置決めディスク32をデッドプレート19の上面に接着層70を介して接着する。なお、このような位置決めディスク32は、図示しないが、一面の抜型15に対して、デッドプレート19の上面の複数箇所に接着するようにした。
次いで、図4(c)に示すように、下部定盤21を上部定盤20から離れる方向に向かって動かした後、位置決めピン31を抜型15の位置決めピン装着孔23から取り外し、デッドプレート19の面上に接着された位置決めディスク32にカウンタプレート18の位置決め孔24を位置合わせして取り付け、カウンタプレート18をデッドプレート19の上面に位置決め固定する。
このように、抜型15とカウンタプレート18との相対位置を高精度に位置決めすることができ、また、高精度に位置決めした状態で、カウンタプレート18とデットプレート19とを固定することができる。したがって、抜型15と雌型17との相対位置を高精度に位置決めすることができる。
なお、その後は、打抜機1に位置決め固定された打抜型10によって、カウンタプレート18の受け面16上に、例えば、合成樹脂フィルム、薄紙、厚紙等のシート材(図示しない)を載置し、下方から下部定盤21を上昇させてカウンタプレート18に切断刃13を圧接することにより、シート材を所望の形状に打ち抜くことができる。また、同時に、罫14が凹溝26に押圧されて、打抜片の所望の位置に折り目となる罫線(折れ線)を形成することができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係る位置決め部材を示す概略図であって、(a)が分解平面図であり、(b)が断面図である。なお、図5では、上述した実施形態1と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。
上述した実施形態1では、位置決め部材30からデッドプレート19の面上に接着された位置決めディスク32を基準としてカウンタプレート18を位置決め固定するようにしたが、本実施形態では、図5に示すように、位置決めピン31Aの基端部側に、抜型の罫を受ける凹溝を有する罫受け部材100を装着し、詳しくは後述するが、この位置決めピン31Aによって罫受け部材100をデッドプレート上に固定されたカッティングプレートの面上に直接、位置決め固定するようにした。なお、雌型は、罫受け部材100、デットプレート及びカッティングプレートで構成される。
このような本実施形態の位置決め部材30Aは、図示しない抜型の位置決めピン装着孔に挿入される軸部33A側とは反対側の基端部に罫受け部材100の位置決め孔101が嵌合する嵌合部35が設けられている。
嵌合部35は、本実施形態では、軸部33Aの外径より若干大きい外径を有する。また、この嵌合部35には、嵌合部35の外径より若干大きい外径を有する係合突起部36が一体的に設けられている。そして、このような嵌合部35には、位置決め孔101が設けられた罫受け部材100がその位置決め孔101を介して装着されるようになっている。このように、罫受け部材100を嵌合部35に嵌合する際には、本実施形態では、嵌合部35に係合突起部36を設けたので、罫受け部材100の位置決め孔101に係合突起部36が係合し、罫受け部材100が嵌合部35から外れるのを防止することができる。なお、このような係合突起部36は、例えば、本実施形態では、外径が約5mmの嵌合部35の外周に約0.2mmの幅で鉢巻状に設けられており、この係合突起部36が設けられた部分の嵌合部35の外径が約0.02mm大きくなっている。
また、位置決めピン31Aの軸部33Aと嵌合部35との間の部分には、本実施形態では、軸部33Aの外径より小さい外径を有する小径部37が設けられている。さらに、この位置決めピン31Aの小径部37の外周には、弾性部材からなると共に罫受け部材100を位置決めピン31Aの軸方向に押圧する押圧部材90Aが設けられている。そして、この押圧部材90Aは、軸部33A及び嵌合部35と小径部37との内径差によって形成された段差部37aの間で位置決めピン31Aの軸方向の移動が規制されている。この押圧部材90Aは、筒状形状を有し、軸部33Aが挿入されるピン挿入孔91Aが軸方向に貫通して設けられている。この押圧部材90Aは、例えば、ゴム又はエラストマからなり、本実施形態では、ウレタンゴムを用いた。また、この押圧部材90Aの硬度は、例えば、JIS K 6253タイプAデュロメータで60〜80°とするのが好ましく、本実施形態では、71°とした。
以下、図6を参照して、本実施形態の位置決め部材30Aを用いて打抜型10を打抜機1に対して取り付ける際の位置決め固定方法について説明する。なお、図6は、本発明の実施形態2に係る位置決め部材による抜型と雌型との位置決め方法を説明する概略断面図である。
まず、図6(a)に示すように、ねじ部材50を締め付けて保持力調整部材40を弾性変形させることにより、位置決めピン31Aの位置決めピン装着孔23に対する保持力及び着脱の具合を予め調整しておく。そして、この位置決めピン31Aの先端部側を押圧部材90Aが抜型15に当接するまで挿入する。また、この位置決め部材30Aの嵌合部35に、例えば、PPやPE、あるいはベークライト等からなる樹脂板である罫受け部材100の位置決め孔101を嵌合させておく。この際、樹脂板からなる罫受け部材100の位置決め孔101の内壁の弾力性を利用し、罫受け部材100の位置決め孔101を嵌合部35に押込むことにより、位置決め孔101を嵌合部35の係合突起部36の段差に係合させる。なお、罫受け部材100の抜型15側とは反対側の面には、接着層103が設けられている。すなわち、この接着層103は、両面接着シートの剥離紙を取り除くことにより形成される。なお、デッドプレート19の面上には、金属材料からなるカッティングプレート110を予め固定しておく。
次に、図6(b)に示すように、下部定盤21を上部定盤20側に向かって動かすことにより、位置決めピン31Aの基端部側の端面がカッティングプレート110の面上に当接する。そして、下部定盤21をさらに動かすことにより、位置決めピン31Aが抜型15の位置決めピン装着孔23内に押込まれ、位置決めピン31Aの外周に設けられた押圧部材90Aの弾性により罫受け部材100をカッティングプレート110の面上に押圧する。
これにより、図6(c)に示すように、罫受け部材100が接着層103を介してカッティングプレート110の面上に接着される。
以上説明したように、本実施形態の位置決め部材30Aは、ねじ部材50のねじ孔51に対する締め付け度合いによって保持力調整部材40の弾性変形量を調整することにより、上述した実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、位置決め部材の構造は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した各実施形態では、雄ねじからなるねじ部材50を例示して説明したが、勿論これに限定されず、ねじ部材を雌ねじとしてもよい。
また、上述した各実施形態では、保持力調整部材40のねじ挿入孔41を介して軸部33,33Aの先端部に螺合するねじ部材50を設けた構造の位置決め部材30,30Aを例示して説明したが、勿論これに限定されず、図7に示すように、位置決めピン31Bの軸部33Bの少なくとも先端部に軸部33Bより外径が小さい小径部38を設ける一方、この小径部38の外周に軸部33Bとほぼ一致する外径を有すると共に小径部38の軸方向の長さよりも長い保持力調整部材40Bを設けた位置決め部材30Bであってもよい。
本発明の実施形態1に係る打抜型の要部拡大断面図である。 本発明の実施形態1に係る位置決め部材を示す概略図であって、(a)が分解平面図であり、(b)が断面図である。 本発明の実施形態1に係る図2に示す位置決め部材の抜型への装着時の状態を示す概略断面図である。 本発明の実施形態1に係る位置決め部材による抜型と雌型との位置決め方法を説明する概略断面図である。 本発明の実施形態2に係る位置決め部材を示す概略図であって、(a)が分解平面図であり、(b)が断面図である。 本発明の実施形態2に係る位置決め部材による抜型と雌型との位置決め方法を説明する概略断面図である。 本発明の他の実施形態に係る位置決め部材を示す断面図である。 従来技術に係る打抜機の概略断面図である。 従来技術の打抜機で打ち抜かれた打抜片の一例を示す平面図である。
符号の説明
1 打抜機
10 打抜型
11 ダイボード
12 固定溝
13 切断刃
14 罫
15 抜型
16 受け面
17 雌型
18 カウンタプレート
19 デッドプレート
20 上部定盤
21 下部定盤
22 チェース
23 位置決めピン装着孔
24 ねじ
25 位置決め孔
26 凹溝
30、30A、30B 位置決め部材
31、31A、31B 位置決めピン
32 位置決めディスク
32a 係合部
33、33A、33B 軸部
34 大径部
35 嵌合部
36 係合突起部
37、38 小径部
40 保持力調整部材
50 ねじ部材
51 ねじ孔
60 ワッシャー
70 接着層
80 磁石
81 凹部
90、90A 押圧部材
100 罫受け部材
110 カッティングプレート

Claims (9)

  1. 打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される雌型との相対位置を位置決めするための位置決め部材において、
    前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられた大径部からなる位置決めピンと、前記大径部の先端に着脱自在に設けられると共に前記雌型の設置面に固定されて当該雌型の位置決め孔に嵌合する位置決めディスクとを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記軸部とほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を、前記位置決めディスクを前記大径部より脱離させる力より大きいが工具を用いないで当該保持力調整部材を挿脱できるように調整するようにしたことを特徴とする位置決め部材。
  2. 請求項1において、前記位置決めディスクは、前記位置決めピンの前記大径部に磁石を介して着脱自在であることを特徴とする位置決め部材。
  3. 請求項1又は2において、弾性部材からなると共に前記位置決めピンの前記軸部の前記基端部側の外周に設けられた押圧部材を具備することを特徴とする位置決め部材。
  4. 打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記抜型に設けられた罫を受ける凹溝を有すると共に前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される罫受け部材との相対位置を位置決めするための位置決め部材において、
    前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられて前記罫受け部材の位置決め孔に嵌合する嵌合部からなる位置決めピンを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記位置決めピンとほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を、前記罫受け部材を前記嵌合部より脱離させる力より大きいが工具を用いないで当該保持力調整部材を挿脱できるように調整するようにしたことを特徴とする位置決め部材。
  5. 請求項4において、弾性部材からなると共に前記位置決めピンの前記軸部の外周に設けられた押圧部材を具備することを特徴とする位置決め部材。
  6. 請求項5において、前記位置決めピンの前記押圧部材が設けられた部分の外径は、前記軸部の外径より小さいことを特徴とする位置決め部材。
  7. 請求項4〜6の何れかにおいて、前記嵌合部の外周には、該嵌合部の外径より大きい外径を有すると共に前記罫受け部材の前記位置決め孔に係合する係合突起部が設けられていることを特徴とする位置決め部材。
  8. 打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される雌型との相対位置を位置決めするための位置決め部材を用いた位置決め方法において、
    前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられた大径部からなる位置決めピンと、前記大径部の先端に着脱自在に設けられると共に前記雌型の設置面に固定されて当該雌型の位置決め孔に嵌合する位置決めディスクとを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記軸部とほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を調整できる位置決め部材を用い、
    前記位置決め部材の大径部に前記位置決めディスクを具備すると共に当該位置決め部材の前記保持力を、前記位置決めディスクを前記大径部より脱離させる力より大きいが当該位置決め部材を工具を用いないで挿脱できるように予め調整した後、当該保持力調整部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔に嵌合し且つ当該位置決めディスクの前記上部定盤及び下部定盤の前記他方との対向面に接着層を設けた状態とする工程と、
    前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記位置決めディスクを前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に接着する工程と、
    前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記位置決めディスクを前記大径部から脱離させて前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に位置決め固定する工程と、
    前記位置決めディスクを介して前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に前記雌型を位置決め固定する工程と、
    前記位置決め部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔から工具を用いることなく挿脱する工程とを具備することを特徴とする位置決め部材を用いた位置決め方法。
  9. 打抜機の上部定盤及び下部定盤の何れか一方に固定される抜型と、前記抜型に設けられた罫を受ける凹溝を有すると共に前記上部定盤及び下部定盤の他方に固定される罫受け部材との相対位置を位置決めするための位置決め部材を用いた位置決め方法において、
    前記抜型に設けられた位置決めピン装着孔に先端部側が挿脱可能な軸部及びこの軸部の基端部に設けられて前記罫受け部材の位置決め孔に嵌合する嵌合部からなる位置決めピンを具備し、前記軸部の先端部に弾性部材からなると共に前記位置決めピンとほぼ一致する外径を有する保持力調整部材を設け、且つこの保持力調整部材を貫通して前記軸部の先端部に螺合するねじ部材を設け、このねじ部材を螺合することにより前記保持力調整部材を弾性変形させることにより当該保持力調整部材を前記位置決めピン装着孔挿入した際の保持力を調整できる位置決め部材を用い、
    前記位置決め部材の嵌合部を前記罫受け部材の前記位置決め孔に嵌合させると共に当該位置決め部材の前記保持力を、前記罫受け部材を前記嵌合部より脱離させる力より大きいが当該保持力調整部材を工具を用いないで挿脱できるように予め調整した後、当該保持力調整部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔に嵌合し且つ当該罫受け部材前記上部定盤及び下部定盤の前記他方との対向面に接着層を設けた状態とする工程と、
    前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記罫受け部材を前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に接着する工程と、
    前記上部定盤及び下部定盤を相対移動することにより、前記罫受け部材を前記嵌合部から脱離させて前記上部定盤及び下部定盤の前記他方に位置決め固定する工程と、
    記位置決め部材を前記抜型の前記位置決めピン装着孔から工具を用いることなく挿脱する工程とを具備することを特徴とする位置決め部材を用いた位置決め方法。
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