JP2011189458A - シート部材のプレス用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができ、而も金型の組替パーツの組替えを容易にする。
【解決手段】上型2及び下型3で構成され、上型2は、パンチ24が一体化されて下型3に向かって設けられているパンチプレート25を備え、下型3は、パンチプレート25に対向配置され、パンチ24が摺動可能に潜り込むパンチ穴34と、上型2がプレス機械のスライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、パンチ24がパンチ穴34に潜り込む前にパンチプレート25に当接して当該パンチプレート25に一体化されたパンチ24がパンチ穴34との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように弾発力を付与する複数の弾性体35とを備え、パンチ24は、プレス打抜き加工の際、パンチ穴34に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜くことができる高さに設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄い紙やプラスチックシート等のシート部材を、所定の輪郭線に沿って切り抜くのに使用されるシート部材のプレス用金型に関する。
従来から、薄い紙やプラスチックシート等のシート部材を、所定の輪郭線に沿って切り抜くのに使用されるシート部材のプレス用金型が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このプレス用金型は、プレス機械に装着してプレス加工を行うためのもので、例えば図3(A)、(B)、(C)、図4(A)、(B)に示すように、上型200及び下型300で構成され、上型200は、プレス機械のスライドに固定するパンチホルダー201と、パンチホルダー201にガイドピンプレート202を介して固定されたパンチプレート203と、パンチプレート203に連結されたストリッパプレート204とを備え、下型300は、プレス機械のボルスターに固定するダイホルダー301と、ダイホルダー301にスペーサ302を介して固定されたダイプレート303とを備えている。
上型200のパンチプレート203は、パンチ205が固定されストリッパプレート204に弾発力を付与する圧縮ばね206を挿入するばね穴203aが貫通している。ストリッパプレート204は、製品形状に倣って形成されたハーフカット用切断刃207を有する台座208が固定され、パンチ205が摺動可能なパンチ穴204aが貫通している。このストリッパプレート204は、ストリッパボルト209によってガイドピンプレート202に吊り下げられ、下型方向への移動が制限されている。また、ガイドピンプレート202はガイドピン209が固定され、パンチプレート203はガイドピン209を挿し通すための貫通穴203bが形成され、ストリッパプレート204はガイドピン209を摺動可能に案内する滑り軸受用ブッシュ210を嵌め込んで固定するための貫通穴204bが形成されている。なお、このガイドピンプレート202にも圧縮コイルばね206を挿入するばね座ぐり202aが設けられている。
下型300のダイプレート303は、パンチ205の刃部が潜り込むダイ穴303aが設けられ、スペーサ302及びダイホルダー301にもダイ穴302a及び301aが設けられている。また、ダイプレート303はガイドピン209を摺動可能に案内する滑り軸受用ブッシュ304を嵌め込んで固定するための貫通穴303bが形成され、スペーサ302及びダイホルダー301にもガイドピン穴302b及び301bが形成されている。
このように構成されたプレス用金型100で多重シート部材をプレス加工する動作について、図3(A)、(B)、(C)、図4(A)、(B)に基づき説明する。なお、多重シート部材とは、剥離剤が塗布されたベースフィルム材料の上に粘着材料を介して製品フィルム材料が重ね合わせて貼り合わされたものである。また、上型200が上死点に位置している場合には図3(A)に示すように、ストリッパプレート204は圧縮ばね206の弾発力により所定位置まで下降しているので、パンチ205の刃部はストリッパプレート204のパンチ穴204aに潜り込んでいる。また、下型300のダイプレート303上の所定位置には多重シート部材(図示せず。)がセットされている。
この状態から上型200がプレス機械のスライドによって下降すると図3(B)、図4(A)に示すように、ストリッパプレート204に固定された台座208のハーフカット用切断刃207が多重シート部材をハーフカットする。さらに、上型200が下降すると図3(C)、図4(B)に示すように、ストリッパプレート204は下型300のダイプレート303に当接するので、当該ストリッパプレート204は圧縮ばね206の弾発力に抗してパンチプレート203方向に移動していくことから、パンチ205の刃部が台座208の表面から突出していく。したがって、この台座208の表面から突出していくパンチ205の刃部は、ストリッパプレート204のパンチ穴204aに沿って移動することから、安定した状態で下型300のダイプレート303のダイ穴303aに潜り込ませることができるので、多重シート部材にパンチ穴を明けることができる。
なお、このプレス用金型100は、交換時間の短縮化を目的とするクイックダイチェンジ装置(以下、「QDC装置」と称する。)を備えているプレス機械にも使用することができる。このQDC装置は、0.2mm程度のがたを設けてプレス用金型100をプレス機械に装着している
特開2005−297126号公報
しかしながら、背景技術に記載したプレス用金型100では、上型200にストリッパプレート204を設けないと、プレス加工の際に、上型200のパンチ205が下型300のダイプレート303のダイ穴303aに不安定な状態で潜り込む虞があった。したがって、プレス用金型100と0.2mm程度のがたを設けてプレス機械に装着するQDC装置を備えた当該プレス機械に使用することができなくなる場合がある。また、このストリッパプレート204を上型200に設けるためには、ストリッパプレート204にパンチ205を嵌合させるためのパンチ穴204aを切り抜くためのワイヤーカット放電加工等の機械加工を施さなければならないので、金型の加工に時間がかかってしまう難点があった。また、ストリッパプレートを設けると共にこのストリッパプレートに機械加工を施こさなければならないので、製造コストが上がる難点があったさらに、金型の組替パーツの組替えにあたり、上型200はパンチプレート203及びストリッパプレート204自体を交換しなければならないので、パーツの組み替え作業が煩雑になってしまう難点があった。
本発明は、このような従来の難点を解消するためになされたもので、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができ、而も金型の組替パーツの組替えが容易になるシート部材のプレス用金型を提供することを目的とする。
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるシート部材のプレス用金型は、プレス機械のスライドに着脱自在に固定される上型、及びプレス機械のボルスターに着脱自在に固定される下型で構成され、シート部材に所定形状を切り抜くパンチでプレス打抜き加工するために上型がスライドによって上下動されるプレス用金型において、上型は、パンチが一体化されて下型に向かって設けられているパンチプレートを備え、下型は、パンチプレートに対向配置され、パンチが摺動可能に潜り込むパンチ穴と、上型がスライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、パンチがパンチ穴に潜り込む前にパンチプレートに当接して当該パンチプレートに一体化されたパンチがパンチ穴との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように弾発力を付与する複数の弾性体とを備え、パンチは、プレス打抜き加工の際、パンチ穴に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜くことができる高さに設定されているものである。
このような第1の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、上型がスライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、上型のパンチが下型のパンチ穴に潜り込む前にパンチプレートに当接して当該パンチプレートに一体化されたパンチがパンチ穴との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように、下型の複数の弾性体がパンチプレートを弾発することができることから、パンチプレートにパンチを一体化させることができ、而もそのパンチの高さが、プレス打抜き加工の際、パンチ穴に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜くことができる高さに設定されているので、ストリッパプレートを使用しなくても、パンチでシート部材に所定形状を切り抜くプレス打抜き加工を行うことができる。したがって、ストリッパプレートを省略することができることから、ストリッパプレートにパンチを嵌合させるためのパンチ穴を切り抜くためのワイヤーカット放電加工等の機械加工を施さなくても済むので、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができる。また、パンチプレートにパンチを一体化させることができるので、上型はパンチプレートだけを交換するだけでよくなるので、金型の組替パーツの組替えが容易になる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるシート部材のプレス用金型において、パンチプレートには、パンチが下型のパンチ穴に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜いてから製品形状をハーフカットするハーフカット用切断刃が、下型に向かって設けられたものである。
このような第2の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、パンチと共にハーフカット用切断刃をパンチプレートに加工することができるので、パンチ及びハーフカット用切断刃の加工時間を短縮することができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるシート部材のプレス用金型において、パンチプレートには、プレス加工時にシート部材を押さえるためのスポンジゴムが固定されているものである。
このような第3の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、プレス加工時にシート部材を押さえるためにスポンジゴムを利用することから、パンチプレートには接着剤や両面テープで固定することができるので、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができる。
本発明の第4の態様は第1の態様乃至第3の態様のうち何れか1つの態様であるシート部材のプレス用金型において、パンチプレートには、第1の態様記載のパンチ、又は第2の態様記載のパンチ及びハーフカット用切断刃が切削加工により形成されているものである。
このような第4の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、パンチ及びハーフカット用切断刃の加工時間を短縮することができると共に、パンチ及びハーフカット用切断刃の強度的強度を高めることができ、また、面粗さを細かくすることができ、而もパンチの垂直精度を向上させることが可能になる。
本発明の第5の態様は第1の態様乃至第3の態様のうち何れか1つの態様であるシート部材のプレス用金型において、パンチプレートには、第1の態様記載のパンチ、又は第2の態様記載のパンチ及びハーフカット用切断刃がエッチングにより形成されたシート状型材が着脱可能に固定されているものである。
このような第5の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、パンチ及びハーフカット用切断刃の加工時間を短縮することができると共に、金型のパーツの組替えが容易になる。
本発明の第6の態様は第1の態様乃至第5の態様のうち何れか1つの態様であるシート部材のプレス用金型において、弾性体は圧縮コイルばねである。このような第6の態様であるシート部材のプレス用金型によれば、下型に弾性体を設置することが容易になる。
本発明のシート部材のプレス用金型によれば、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができ、而も金型の組替パーツの組替えが容易になる。
本発明のシート部材のプレス用金型における好ましい実施の形態例を示す全体断面図で、(A)は上型と下型が開いた状態の図、(B)は上型が下降中の図、(C)は上型の下降動作が停止した状態の図である。 (A)は図1(B)の一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図、(B)は図1(C)の一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図である。 従来のシート部材のプレス用金型を示す全体断面図で、(A)は上型と下型が開いた状態の図、(B)は上型が下降中の図、(C)は上型の下降動作が停止した状態の図である。 (A)は図3(B)の一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図、(B)は図3(C)の一点鎖線の円で囲んだ部分の拡大図である。
以下、本発明のシート部材のプレス用金型を実施するための形態例について図面を参照して説明する。本発明のシート部材のプレス用金型はプレス機械に装着してシート部材をプレス加工するもので、図1(A)、(B)、(C)に示すように、プレス機械のスライドに取り付けられる上型2及びプレス機械のボルスターに取り付けられる下型3で構成されている。
上型2は、プレス機械のスライドに着脱自在に固定するためのパンチホルダー21と、パンチホルダー21にスペーサ22を介して固定されたガイドピンプレート23と、ガイドピンプレート23に固定されパンチ24が一体化されて下型3に向かって設けられたパンチプレート25とを備えている。
パンチホルダー21、スペーサ22及びガイドピンプレート23は六角穴付きボルト等のねじ止め部材26によって積層状態に固定され、ガイドピンプレート23にはガイドピン27を挿し通すための貫通穴23aが形成されている。なお、ガイドピン27は鍔付きなので、スペーサ22にはこの鍔部27aを嵌め込む鍔部嵌合穴22aが、ガイドピンプレート23の貫通穴23aと軸心が同心でガイドピンプレート側に切り欠かれている。また、パンチプレート25は、ガイドピンプレート23に対して六角穴付きボルト等のねじ止め部材28によって積層状態に固定されると共に、ガイドピン27を挿し通すための貫通穴25aが形成されている。
下型3は、パンチプレート25に対向配置されたダイプレート31と、ダイプレート31にスペーサ32を介して固定されプレス機械のボルスターに着脱自在に固定するためのダイホルダー33と、パンチ24が摺動可能に潜り込むパンチ穴34と、上型2のパンチプレート25に対して弾発力を付与する弾性体35とを備えている。
ダイプレート31は、ガイドピン27を挿し通すための貫通穴31a、及び弾性体35を収容するための貫通穴31bと共にパンチ穴34が形成されている。スペーサ32は、上型2のガイドピン27を摺動可能に案内する滑り軸受け用ブッシュ36を嵌め込んで固定するための貫通穴32aと、多重シート部材をパンチ24で打ち抜き加工した際の抜き滓を落とすための貫通穴32bと、弾性体35を収容するための貫通穴32cとが形成されている。ダイホルダー33は、多重シート部材をパンチ24で打ち抜き加工した際の抜き滓を落とすための貫通穴33aが形成されている。なお、スペーサ32の貫通穴32b及びダイホルダー33の貫通穴33aに落下した抜き滓は、吸引等の様々な取除く手段によって除去することができる。
弾性体35は、ダイプレート31の貫通穴31b及びスペーサ32の貫通穴32cに組み込み易い圧縮コイルばねが好ましく、この場合、ダイプレート31の貫通穴31b及びスペーサ32の貫通穴32cに収容した圧縮コイルばね35は、ストリッパーボルト39a及びワッシャ39bによって下型3に組み込まれている。具体的には、ストリッパーボルト39aの軸部がダイホルダー33に設けられたボルト挿入孔33bに、図1中下方から挿通され、ストリッパボルト39aの頭部がボルト挿入孔33bの段差部に係止されている。このダイホルダー33のボルト挿入孔33bから突出したストリッパーボルト39aの軸部には圧縮コイルばね35が嵌め込まれ、その軸部端の雄ねじ部にワッシャ39bの雌ねじ部が螺合されることで、圧縮コイルばね35はダイホルダー33及びワッシャ39b間に装着される。
このようにして下型3に備えられた圧縮コイルばね35は、上型2がスライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、パンチ24がパンチ穴34に潜り込む前に、ワッシャ39bを介してパンチプレート25に当接して当該パンチプレート25に一体化されたパンチ24がパンチ穴34との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように弾発力を付与することができるように、ストリッパボルト39aがダイホルダー33のボルト挿入孔33bの段差部によって移動制限されている。なお、このような弾発機能を発揮させるための圧縮コイルばね35、ストリッパボルト39a及びワッシャ39b等を、下型3に対して複数配置することで、パンチプレート25の型合わせ面をバランスよく支持することが可能になる。
このようなダイホルダー33及びスペーサ32は六角穴付きボルト等のねじ止め部材37によって積層状態に固定され、ダイプレート31はスペーサ32に対して六角穴付きボルト等のねじ止め部材38によって積層状態に固定されている。
また、上型2のパンチプレート25に一体化して設けられたパンチ24は、プレス打抜き加工の際、下型3のダイプレート31に形成されたパンチ穴34に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜くことができる高さに設定されている。
また、シート部材が多重シート部材の場合には、パンチプレート25には、パンチ24が下型3のダイプレート31に形成されたパンチ穴34に潜り込んでシート部材に所定形状を切り抜いてから製品形状をハーフカットするハーフカット用切断刃29が、下型3に向かって設けられている。このハーフカット用切断刃29は、パンチ24と共にパンチプレート25に加工することができるので、パンチ24及びハーフカット用切断刃29の加工時間を短縮することができる。
なお、図1(A)、(B)、(C)は、ガイドピン27、滑り軸受け用ブッシュ36等の各部品や各貫通穴が1つずつしか示されていないが、実際は、プレス用金型の特徴に応じて複数配置されている。特に、ガイドピン27や滑り軸受け用ブッシュ36は、上型2と下型3とを正しく嵌め合わせた状態で当該上型2を上下方向にスライド可能に、金型の4隅に配置することが一般的である。
このように構成されたプレス用金型1のプレス動作について、図1(A)、(B)、(C)、図2(A)、(B)を参照して説明する。なお、シート部材には、多重シート部材であるラベル、ステッカー及びシール、あるいはガスケット、パッキン等が該当するが、ここでは表面基材、粘着剤、剥離紙が積層されたシール用の多重シート部材に基づき説明する。また、下型3のダイプレート31上の所定位置には多重シート部材がセットされている。
プレス機械に装着された上型2と下型3が閉じた状態のプレス用金型1(図1(C)、図2(B)参照。)でプレス加工を開始すると、上型2がスライドによって上昇する。上型2は下型3から離れていくと図1(B)、図2(A)に示すように、まず、複数のワッシャ39bが圧縮コイルばね35の弾発力によりダイプレート31の型合わせ面から突出する。複数のワッシャ39bのダイプレート31の型合わせ面から突出する突出量Cは、上型2がプレス加工時の上死点から下降する際、パンチ24がパンチ穴34に潜り込む前に、ワッシャ39bが上型2のパンチプレート25の型合わせ面に当接することができる数値となる。この突出量Cは、プレス金型のストローク長さを短くするために、2〜3mmに設定するとよい。また、各ワッシャ39bの突出量Cの寸法誤差は、下型3の複数の圧縮コイルばね35がパンチプレート25の型合わせ面をバランスよく支持するように弾発することができる値、例えば±0.2mmがよい。
上型2が上死点まで移動すると(図1(A)参照。)スライドは下降を開始するので図1(B)、図2(A)に示すように、上型2のパンチプレート25の型合わせ面が下型3のワッシャ39bに当接する。さらに、上型2が下降すると図1(C)、図2(B)に示すように、ワッシャ39bが圧縮コイルばね35の弾発力に抗してダイプレート31の型合わせ面方向へと移動すると、上型2のパンチプレート25に設けられたパンチ24の刃先が多重シート部材に食い込むと共にハーフカット用切断刃29が多重シート部材をハーフカットする。ここで多重シート部材のハーフカットとは、多重シート部材の表面基材及び粘着剤のみにハーフカット用切断刃29が食い込んで製品形状外形ハーフカットラインを形成させることである。したがって、上型2が下降すると、多重シート部材にパンチ24でパンチ穴を明け、ハーフカット用切断刃29で製品形状外形ハーフカット加工を行うことができる。
なお、図2(A)、(B)に示すように、パンチプレート25の型合わせ面に、プレス加工時に多重シート部材を押さえるためのスポンジゴム20を固定させるとよい。このスポンジゴム20は、パンチ24より少しだけ高さが高く設定され、パンチ穴を明け且つハーフカットする時に多重シート部材を押さえることができるので、多重シート部材を安定した状態でダイプレート31上の所定位置にセットできない場合に有効である。プレス加工時に多重シート部材を押さえるためにスポンジゴム20を利用することで、パンチプレート25には接着剤や両面テープで固定することができるので、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができる。
このように構成され且つプレス加工動作するプレス用金型1によれば、上型2がプレス機械のスライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、上型2のパンチ24が下型3のパンチ穴34に潜り込む前に、下型3のワッシャ39bがパンチプレート25の型合わせ面に当接して当該パンチプレート25に一体化されたパンチ24がパンチ穴34との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように、下型3の複数の圧縮コイルばね35がパンチプレート25の型合わせ面をバランスよく支持するように弾発することができることから、パンチプレート25にパンチ24を一体化させることができ、而もそのパンチ24の高さが、プレス打抜き加工の際、パンチ穴34に潜り込んで多重シート部材に所定形状を切り抜くことができる高さに設定されているので、ストリッパプレートを使用しなくても、パンチ24で多重シート部材に所定形状を切り抜くプレス打抜き加工を行うことができる。したがって、ストリッパプレートを省略することができることから、ストリッパプレートにパンチを嵌合させるためのパンチ穴を切り抜くためのワイヤーカット放電加工等の機械加工を施さなくても済むので、金型の加工時間の短縮を図ることができ、さらには製造コストを下げることができる。また、パンチプレートにパンチを一体化させることができるので、上型2はパンチプレートだけを交換するだけでよくなるので、金型の組替パーツの組替えが容易になる。
このようなプレス用金型1における上型2のパンチプレート25に設けられたパンチ24及びハーフカット用切断刃29は、エンドミル等によって切削してパンチプレート25に形成させる彫刻型等の切断刃形成方法が採用される切削加工により形成させることで、加工時間を短縮することができると共に、パンチ24及びハーフカット用切断刃29の強度的強度を高めることができ、また、面粗さを細かくすることができ、而もパンチ24の垂直精度を向上させることが可能になる。
また、パンチ24及びハーフカット用切断刃29がエッチングにより形成されたシート状型材(図示せず。)をパンチプレート25に着脱可能に固定できるようにすることで、パンチ24及びハーフカット用切断刃29の加工時間を短縮することができると共に、金型のパーツの組替えが容易になる。
なお、上述したプレス用金型1では、上型2のパンチプレート25にパンチ24及びハーフカット用切断刃29が設けられていたが、これに限らず、シート部材がガスケット、パッキン等の単層の場合にはパンチ24だけでもよく、この場合においても、パンチプレート25にパンチ24及びハーフカット用切断刃29が設けられたプレス用金型1と同様の作用、効果を得ることができる。
このようなプレス用金型1は、QDC装置を備えているプレス機械にも使用することができる。このQDC装置は、上型QDCダイセット及び下型QDCダイセットから構成されている(図示せず。)。
上型QDCダイセットは、スライドに固定される上型取付板と、上型取付板に設けられ上型のパンチホルダーを当該上型取付板にクランプ固定するクランパと、上型のパンチホルダーを上型取付板に位置決めするロケーションピンと、ロケーションピンを上型取付板の板面上から出し入れするために上下動させるノブとを備えている。また、下型QDCダイセットは、ボルスターに固定される下型取付板と、下型取付板に設けられ下型のダイホルダーを当該下型取付板にクランプ固定するクランパと、下型のダイホルダーを下型取付板に位置決めするロケーションピンと、ロケーションピンを下型取付板の板面上から出し入れするために上下動させるノブとを備えている。
このように構成されたQDC装置は、金型の着脱を容易にするために、クランパとパンチホルダーとのクランプ固定部位、クランパとダイホルダーとのクランプ固定部位、ロケーションピンとパンチホルダーのロケーション穴との間、及びロケーションピンとダイホルダーのロケーション穴との間には、それぞれ0.2mm程度のがたが設けられている。このようなQDC装置によってプレス機械に装着されたプレス用金型1は、金型の水平方向のがたを、金型の四隅に配置された上型2のガイドピン27及び下型3の滑り軸受け用ブッシュ36の嵌合作用により吸収することができ、また、金型の垂直方向のがたを、下型3の圧縮コイルばね35の弾発力により吸収することができる。したがって、本発明のプレス用金型1を、QDC装置を備えているプレス機械に使用しても、上述したようなQDC装置を備えていないプレス機械に使用した場合と同様の作用、効果を得ることができる。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
1……プレス用金型
2……上型
25……パンチプレート
29……ハーフカット用切断刃
3……下型
34……パンチ穴
35……弾性体
20……スポンジゴム

Claims (6)

  1. プレス機械のスライドに着脱自在に固定される上型、及び前記プレス機械のボルスターに着脱自在に固定される下型で構成され、シート部材に所定形状を切り抜くパンチでプレス打抜き加工するために前記上型が前記スライドによって上下動されるプレス用金型において、
    前記上型は、前記パンチが一体化されて前記下型に向かって設けられているパンチプレートを備え、
    前記下型は、前記パンチプレートに対向配置され、前記パンチが摺動可能に潜り込むパンチ穴と、前記上型が前記スライドによるプレス加工時の上死点から下降する際、前記パンチが前記パンチ穴に潜り込む前に前記パンチプレートに当接して当該パンチプレートに一体化された前記パンチが前記パンチ穴との間に挿入方向の位置ずれを起こさないように弾発力を付与する複数の弾性体とを備え、
    前記パンチは、前記プレス打抜き加工の際、前記パンチ穴に潜り込んで前記シート部材に前記所定形状を切り抜くことができる高さに設定されていることを特徴とするシート部材のプレス用金型。
  2. 前記パンチプレートには、前記パンチが前記下型の前記パンチ穴に潜り込んで前記シート部材に前記所定形状を切り抜いてから製品形状をハーフカットするハーフカット用切断刃が、前記下型に向かって設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート部材のプレス用金型。
  3. 前記パンチプレートには、プレス加工時に前記シート部材を押さえるためのスポンジゴムが固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート部材のプレス用金型。
  4. 前記パンチプレートには、請求項1記載の前記パンチ、又は請求項2記載の前記パンチ及び前記ハーフカット用切断刃が切削加工により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のシート部材のプレス用金型。
  5. 前記パンチプレートには、請求項1記載の前記パンチ、又は請求項2記載の前記パンチ及び前記ハーフカット用切断刃がエッチングにより形成されたシート状型材が着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のシート部材のプレス用金型。
  6. 前記弾性体は、圧縮コイルばねであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載のシート部材のプレス用金型。
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