JP2008290222A - プレス用コンビネーション金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート部材のハーフカット加工と穴加工とを加工精度を低下させることなく1つの金型で行う。
【解決手段】上型2及び下型3で構成され、上型2は、ハーフカット用切断刃61が製品形状に倣って形成されハーフカット用切断刃61の内側に当該ハーフカット用切断刃61の形状に沿って抜き穴62が貫通した切断刃プレート6と、切断刃プレート6の抜き穴内にプレスストローク方向に摺動可能な状態で配置され且つ上型2に組み込まれたパンチ52が摺動可能なパンチ穴7aが貫通したシェダー7と、シェダー7を下型方向に弾発する圧縮コイルばね51と、シェダー7の下型方向に移動する距離を制限するストリッパボルト71とを備え、下型3は、パンチ52の刃部52bが潜り込むダイ穴8aが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はプレス用コンビネーション金型に係り、特にシート部材のプレス加工においてハーフカット加工と穴加工とを1つの金型で行うプレス用コンビネーション金型に関する。
従来から、剥離剤が塗布されたベースフィルム材料の上に粘着材料を介して製品フィルム材料が重ね合わせて貼り合わされた多重シート部材に、ベースフィルム材料が切断されない状態でカットが行われて製品形状外形ハーフ抜きを形成すると共に、製品形状異形貫通穴及び製品形丸貫通穴を形成することができるハーフカット金型が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなハーフカット金型は図5に示すように、上型200及び下型300で構成され、上型200は、パンチホルダー201と、パンチホルダー201に固定されたパンチプレート202と、パンチプレート202に連結されたストリッパプレート203とを備え、下型300は、ダイホルダー301と、ダイホルダー301に固定されたダイプレート302とを備えている。
上型200のパンチプレート202には、パンチ204が固定されストリッパプレート203に弾発力を付与する圧縮コイルばね205を挿入するばね穴202aが貫通している。ストリッパプレート203には、製品形状に倣って形成されたハーフカット用切断刃206を有する台座207が固定され、この台座207及びストリッパプレート203には、それぞれパンチ204が摺動可能なパンチ穴207a及び203aが貫通している。このストリッパプレート203はストリッパボルト209によってパンチホルダー201に吊り下げられ、下型方向への移動が制限されている。また、台座207のハーフカット用切断刃206の周囲には、ハーフカット時に多重シート部材を押えるために、当該ハーフカット用切断刃206より少しだけ高さが高いスポンジゴム208が設けられている。なお、下型300のダイプレート302には、パンチ204の刃部が潜り込むダイ穴302aが設けられている。
このように構成されたハーフカット金型100で多重シート部材をプレス加工する動作について、図5(A)、(B)、(C)に基づき説明する。なお、上型200が上死点に位置している場合には図5(A)に示すように、ストリッパプレート203は圧縮ばね205の弾発力により所定位置まで下降している。また、下型300のダイプレート302上には多重シート部材400がセットされる。
この状態から図5(B)に示すように、上型200を下降すると、スポンジゴム208が多重シート部材400に接触し押圧して、当該多重シート部材400を下型300のダイプレート302と共に挟み込む。そして、図5(C)に示すように、スポンジゴム208が圧縮されるとハーフカット用切断刃206が露出して多重シート部材400をハーフカットすると共に、パンチ204が多重シート部材400にパンチ穴を明ける。
このように、ハーフカット金型100で多重シート部材400にパンチ貫通穴と製品形状外形ハーフ抜きとを形成後、上型200が上昇すると、圧縮していたスポンジゴム208が製品化された多重シート部材400を押えた状態で、ハーフカット用切断刃206及びパンチ204を製品化された多重シート部材400から離すことができる。
特開2005−297126号公報
しかしながら、背景技術に記載した特許文献1のハーフカット金型100では、スポンジゴム208によって多重シート部材400を押えているだけなので、多重シート部材400をダイプレート302に押圧する弾発力が不足する難点があった。この場合、図6(A)に示すように、パンチ204が多重シート部材400に円形のパンチ穴400aを明けた後に上昇する際、多重シート部材400のパンチ穴400aの周囲がパンチ204の上昇に従ってめくれることがあった。また、図6(B)に示すように、多重シート部材400の2つの矩形状のパンチ穴400b、400cが近接している場合には、その間に皺が生じたり、図6(C)に示すように、多重シート部材400の矩形状のパンチ穴400dと製品形状外形ハーフカットライン400eとが近接している場合にも、その間に皺が生じたりすることがあった。さらに、製品形状外形ハーフカット加工を行った後にパンチ穴を明けるようにすると、図6(D)に示すように、多重シート部材400の製品形状外形ハーフカットライン400fと円形のパンチ穴400gとが近接している場合には、パンチ204が多重シート部材400に食い込むと共に製品形状外形ハーフカットライン400fが引っ張られて寸法不良が発生することがあった。
また、このような難点を解消するために、多重シート部材にパンチ穴だけを明けるピアス金型と、多重シート部材にハーフカット加工だけを行うハーフカット金型とをそれぞれ設けて、2工程で多重シート材料を製品化するパンチ加工も行われている。しかしながら、パンチ加工を2つの金型で行う2工程になるので、寸法値に累積誤差が生じる虞があり、また、コスト高になっていた。
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、シート部材のハーフカット加工と穴加工とを加工精度を低下させることなく1つの金型で行うことができるプレス用コンビネーション金型を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様であるプレス用コンビネーション金型は、上型及び下型で構成され、シート部材に穴をパンチで打ち抜き加工すると共に製品形状をハーフカット用切断刃でハーフカット加工するためにプレス機械に装着されるプレス用コンビネーション金型であって、上型は、ハーフカット用切断刃が製品形状に倣って形成されハーフカット用切断刃の内側に当該ハーフカット用切断刃の形状に沿って抜き穴が貫通した切断刃プレートと、切断刃プレートの抜き穴内にプレスストローク方向に摺動可能な状態で配置され且つ上型に組み込まれたパンチが摺動可能なパンチ穴が貫通したシェダーと、シェダーを下型方向に弾発する弾性体と、シェダーの下型方向に移動する距離を制限する移動制限ボルトとを備え、下型は、パンチの刃部が潜り込むと共にシート部材をパンチで打ち抜き加工した際の抜き滓を落とすためのダイ穴が設けられたものである。
このような第1の態様によるプレス用コンビネーション金型によれば、上型が下降すると、シェダーと下型でシート部材を挟み込んでから当該シート部材にパンチでパンチ穴を明け、切断刃プレートのハーフカット用切断刃で製品形状外形ハーフカット加工を行うことができ、その後、上型が上昇すると、シェダーと下型でシート部材を挟み込んだ状態のままでシート部材のパンチ穴からパンチを外し、ハーフカット用切断刃を製品形状外形ハーフカットラインから外すことができる。
本発明の第2の態様は第1の態様であるプレス用コンビネーション金型において、移動制限ボルトは、パンチがシェダーのシート部材に当接する面から突出しない位置までシェダーを下型方向に移動すると共に、当接する面がハーフカット用切断刃の刃先より下型方向に位置する箇所でシェダーの下型方向への移動を停止するように構成されているものである。
このような第2の態様によるプレス用コンビネーション金型によれば、上型が下降した際に、シェダーを最初にシート部材に当接することができ、このシェダーと下型でシート部材を挟み込んだ状態で、パンチでパンチ穴を明けてから切断刃プレートのハーフカット用切断刃で製品形状外形ハーフカット加工を行うことができ、また、上型が上昇した際に、シェダーと下型でシート部材を挟み込んだ状態で、シート部材のパンチ穴からパンチを外し、ハーフカット用切断刃を製品形状外形ハーフカットラインから外すことができる。
本発明の第3の態様は第1の態様又は第2の態様であるプレス用コンビネーション金型において、上型は、プレス機械に固定するためのパンチホルダーと、パンチホルダーに固定されたパンチプレートとを備え、パンチはパンチプレートに固定され、弾性体はパンチプレートに貫通した弾性体挿入穴に挿入されパンチホルダーに当接することでシェダーに弾発力を付与するものである。
このような第3の態様によるプレス用コンビネーション金型によれば、上型にパンチ及び弾性体を組み込み易くなる。
本発明の第4の態様は第1の態様乃至第3の態様の何れかであるプレス用コンビネーション金型において、ハーフカット用切断刃は片刃で構成され、刃の部分がシェダー側に形成されているものである。
このような第4の態様によるプレス用コンビネーション金型によれば、シェダーをハーフカット用切断刃の刃の部分に限りなく近づけることができるので、切断精度を向上させ寸法精度を上げることができる。
本発明のプレス用コンビネーション金型によれば、上型のシェダーと下型でシート部材を適切な押圧力で挟み込んだ状態で、穴加工、ハーフカット加工の順番でプレス加工を行うことができるので、シート部材のプレス加工においてハーフカット加工と穴加工とを加工精度を低下させることなく1つの金型で行うことができる。
以下、本発明のプレス用コンビネーション金型における好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。本明細書の全体を通じて同一要素には同一参照番号を付す。
図1は、本発明のプレス用コンビネーション金型の好ましい実施の形態例を示す全体断面図で、上型と下型とが完全に開いた状態である。図2は、本発明のプレス用コンビネーション金型の上型が下降する状態を示す部分拡大図で、(A)は上型と下型とが完全に開いた状態図、(B)はシェダーとダイプレートでシート部材を挟み込むと共にパンチがシート部材に食い込んでいる状態図、(C)はパンチがシート部材を打ち抜くと共にハーフカット用切断刃がシート部材に食い込んでいる状態図である。図3は、本発明のプレス用コンビネーション金型の上型が上昇する状態を示す部分拡大図で、(A)はパンチがシート部材を打ち抜くと共にハーフカット用切断刃がシート部材に食い込んでいる状態図、(B)は製品化されたシート部材からハーフカット用切断刃が外れた状態図、(C)は製品化されたシート部材からパンチ及びシェダーが外れた状態図である。
本発明のプレス用コンビネーション金型1はプレス機械に装着しシート部材にシート部材に穴をパンチで打ち抜き加工すると共に製品形状をハーフカット用切断刃でハーフカット加工するもので、図1に示すように、プレス機械のスライドに取り付けられる上型2及びプレス機械のボルスターに取り付けられる下型3で構成されている。
上型2は、プレス機械のスライドに固定するためのパンチホルダー4と、パンチホルダー4に固定されたパンチプレート5と、パンチプレート5に固定された切断刃プレート6と、パンチプレート5に対して可動に取り付けられ、弾性体51の弾発力で当該パンチプレート5から離反するシェダー7とを備えている。
パンチホルダー4はガイドピン41が固定され、パンチプレート5及び切断刃プレート6はそれぞれガイドピン41を挿し通すための貫通穴5a及び6aが形成されている。このパンチプレート5には、パンチ52を嵌め込むパンチ嵌合穴5bが貫通している。したがって、上型2にパンチ52を組み込み易くなる。パンチ52は鍔付きで、この鍔部52aを嵌め込む鍔部嵌合穴5cがパンチ嵌合穴5bと軸心が同心でパンチプレート5のパンチホルダー側に切り欠かれている。したがって、パンチ52の刃部52bをパンチプレート5のパンチホルダー側からパンチ嵌合穴5bに嵌め込むと、パンチ52の鍔部52aを鍔部嵌合穴5cとパンチ嵌合穴5bとの間に形成される段差5dに引っ掛けることができる。なお、パンチプレート5はパンチホルダー4に六角穴付きボルト等(図示せず)によってねじ止めされている。
切断刃プレート6はハーフカット用切断刃61が製品形状に倣って形成されている。このハーフカット用切断刃61を切断刃プレート6上に形成するには、エッチングによって切断刃(腐蝕刃)を形成するピナクル型、ベースプレートに細溝を設け、その細溝と同じ形状に折り曲げた刃を埋め込んで切断刃を形成するトムソン型、エンドミル等によって切削してベースプレートに切断刃を形成する彫刻型等の切断刃形成方法が採用される。この切断刃プレート6は、ハーフカット用切断刃61の内側に当該ハーフカット用切断刃61に沿って抜き穴62が貫通している。また、切断刃の刃先の形状は、両刃、片刃、2段刃、3段刃、片2段刃等があるが、本発明のプレス用コンビネーション金型1に採用するハーフカット用切断刃61は片刃が好ましく、刃の部分61aをシェダー側となる抜き穴62に沿って形成させる。このように構成することで、シェダー7をハーフカット用切断刃61の刃の部分61aに限りなく近づけることができるので、切断精度を向上させ寸法精度を上げることができる。
シェダー7は、切断刃プレート6の抜き穴62に摺動可能な状態で嵌め込むことができる形状に形成され、パンチ52の刃部52bを摺動可能な状態で貫通しているパンチ貫通穴7aが形成されている。また、シェダー7は、切断刃プレート6の抜き穴62内において下型方向に移動する距離を制限する移動制限ボルトであるストリッパボルト71がパンチプレート方向に固定されている。
ストリッパボルト71は、胴体部71aがパンチプレート5に貫通しているストリッパボルト嵌合穴5eに嵌め込まれ、頭部71bがパンチホルダー4に貫通する逃げ穴4a内に位置するように配置されている。また、ストリッパボルト71は、パンチ52がシェダー7のシート部材10に当接する面7bから突出しない位置までシェダー7を下型方向に移動すると共に、当接する面7bがハーフカット用切断刃61の刃先より下型方向に位置する箇所でシェダー7の下型方向への移動を停止するように構成されている。ストリッパボルト71をこのように構成することで、上型2が下降した際に、シェダー7を最初にシート部材10に当接することができ、このシェダー7と下型3でシート部材10を挟み込んだ状態で、パンチ52でパンチ穴を明けてから切断刃プレート6のハーフカット用切断刃61で製品形状外形ハーフカット加工を行うことができ、また、上型2が上昇した際に、シェダー7と下型3でシート部材10を挟み込んだ状態で、シート部材10のパンチ穴からパンチ52を外し、ハーフカット用切断刃61を製品形状外形ハーフカットラインから外すことができる。
このシェダー7に下型方向に向けて弾発力を付与する弾性体51は、パンチプレート5に貫通した弾性体挿入穴5fに挿入されパンチホルダー4に当接することでシェダー7に弾発力を付与するものである。したがって、上型2に弾性体51を組み込み易くなる。このような弾性体51としては圧縮コイルばねが好ましい。
下型3は、切断刃プレート6及びシェダー7に対向配置されたダイプレート8と、ダイプレート8に固定されプレス機械のボルスターに固定するためのダイホルダー9を備えている。このダイプレート8及びダイホルダー9には、それぞれ上型2と下型3とを正しく嵌め合わせるために上型2のガイドピン41を摺動可能に嵌め込むブシュ81及び91が固定されている。また、ダイプレート8には、パンチ52の刃部52bが潜り込むと共にシート部材をパンチ52で打ち抜き加工した際の抜き滓を落とすためのダイ穴8aが設けられている。なお、ダイ穴8aに落下した抜き滓は、吸引等の様々な取除く手段によって除去することができる。
このように構成されたプレス用コンビネーション金型1によるプレス動作について、図2(A)、(B)、(C)、図3(A)、(B)、(C)を参照して説明する。なお、シート部材には、多重シート部材であるラベル、ステッカー及びシールやプリント基板、フレキシブルプリント基板、ガスケット、パッキン等が該当するが、ここでは表面基材、粘着剤、剥離紙が積層されたシール用の多重シート部材に基づき説明する。
プレス機械に装着された上型2と下型3が閉じた状態のプレス用コンビネーション金型1でプレス加工を開始すると、上型2がスライドによって上昇する。上型2は下型3から離れていくと図2(A)に示すように、まず、シェダー7が弾性体51の弾発力により、ストリッパボルト71で移動制限されている位置までパンチプレート5から離される。このような位置でシェダー7が停止すると、パンチ52はシェダー7の多重シート部材10に当接する面7bから若干奥まった所に位置し、ハーフカット用切断刃61の刃先はシェダー7の多重シート部材10に当接する面7bからさらにパンチ52の刃先より奥まった所に位置することになる。
上型2が上死点まで移動するとスライドは下降を開始するので図2(B)に示すように、上型2のシェダー7は位置決めされた多重シート部材10に当接し、さらに上型2が下降することでシェダー7は弾性体51の弾発力に抗してパンチプレート5に向かって移動することになる。この際、シェダー7と下型3のダイプレート8とは多重シート部材10を挟みこんでいるので、上型2が下降することでシェダー7がパンチプレート5に向かって移動すると、パンチ52の刃先がシェダー7のシート部材10に当接する面7bから突出して多重シート部材10に食い込むことになる。
さらに、上型2が下降すると、シェダー7がパンチプレート5に向かって移動すると共に、パンチ52の刃先が多重シート部材10に食い込んでいくので図2(C)に示すように、パンチ52は当該多重シート部材10にパンチ穴10aを明けることができる。なお、抜き滓10cはダイプレート8のダイ穴8aに落下する。そして、さらに、上型2が下降すると、シェダー7がパンチプレート5に向かって移動するので、切断刃プレート6のハーフカット用切断刃61の刃先がシェダー7の多重シート部材10に当接する面7bから突出して多重シート部材10に食い込むことになる。この食い込み量は製品形状外形ハーフカットライン10bになった時点で上型2の下降が停止する。具体的には、多重シート部材10の表面基材及び粘着剤のみに製品形状外形ハーフカットライン10bを形成させることになる。
したがって、上型2が下降すると、シェダー7とダイプレート8で多重シート部材10を挟み込んでから当該多重シート部材10にパンチ52でパンチ穴10aを明け、切断刃プレート6のハーフカット用切断刃61で製品形状外形ハーフカット加工を行うことができる。
その後、図3(A)に示す状態から上型2が上昇すると図3(B)に示すように、シェダー7とダイプレート8で多重シート部材10を挟み込んだ状態のままで、多重シート部材10の製品形状外形ハーフカットライン10bからハーフカット用切断刃61を外し、さらに図3(C)に示すように、多重シート部材10のパンチ穴10aからパンチ52を外すことになる。
このように、多重シート部材10を適切な押圧力で挟み込んだ状態でハーフカット加工と穴加工とを行うことができるので、製品化された多重シート部材10に、めくれ、皺、寸法不良等が発生しなくなる。したがって、多重シート部材10のハーフカット加工と穴加工とを加工精度を低下させることなく1つの金型で行うことができる。したがって、パンチ加工を1つの金型を使用してシングルモーションで行うことになるので、寸法値に累積誤差が生じることはない。
なお、上述した実施例においては、上型2が下降すると、多重シート部材10に対してパンチ52が食い込んでからハーフカット用切断刃61を食い込ましていたが、これに限らず、多重シート部材10に同時に食い込ましても、また、ハーフカット用切断刃61が食い込んでからパンチ52が食い込ましてもよい。このようにパンチ52及びハーフカット用切断刃61の食い込みタイミングを自由に設定できるのは、多重シート部材10を適切な押圧力で挟み込んだ状態でプレス加工を行うからである。また、シェダー7とダイプレート8でシート部材を挟み込んだ状態のままで多重シート部材10のパンチ穴10aからパンチ52を外すことができるので、多重シート部材10の製品形状外形ハーフカットライン10bとパンチ穴10aとが近接している場合においても、パンチ52が多重シート部材10に食い込むことで、製品形状外形ハーフカットライン10bが引っ張られて寸法不良になることはない。
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
本発明のプレス用コンビネーション金型における好ましい実施の形態例を示す全体断面図である。 本発明のプレス用コンビネーション金型の上型が下降する状態を示す部分拡大図である。 本発明のプレス用コンビネーション金型の上型が上昇する状態を示す部分拡大図である。 従来のプレス用コンビネーション金型を示す全体断面図である。 従来のプレス用コンビネーション金型の上型が下降する状態を示す部分拡大図で、(A)は上型と下型が開いた状態図、(B)は上型が下降中の状態図、(C)は上型の下降が停止した状態図である。 (A)〜(D)は従来のプレス用コンビネーション金型でプレス加工した製品化された多重シート部材の状態を示す説明図である。
符号の説明
1……プレス用コンビネーション金型
2……上型
4……パンチホルダー
5……パンチプレート
5d……弾性体挿入穴
51……圧縮コイルばね(弾性体)
52……パンチ
52b……刃部
6……切断刃プレート
61……ハーフカット用切断刃
61a……刃の部分
62……抜き穴
7……シェダー
7a……パンチ穴
7b……シェダーの多重シート部材に当接する面
71……ストリッパボルト(移動制限ボルト)

3……下型
8a……ダイ穴

10……多重シート部材
10c……抜き滓

Claims (4)

  1. 上型及び下型で構成され、シート部材に穴をパンチで打ち抜き加工すると共に製品形状をハーフカット用切断刃でハーフカット加工するためにプレス機械に装着されるプレス用コンビネーション金型であって、
    前記上型は、前記ハーフカット用切断刃が前記製品形状に倣って形成され前記ハーフカット用切断刃の内側に当該ハーフカット用切断刃の形状に沿って抜き穴が貫通した切断刃プレートと、前記切断刃プレートの前記抜き穴内にプレスストローク方向に摺動可能な状態で配置され且つ前記上型に組み込まれた前記パンチが摺動可能なパンチ穴が貫通したシェダーと、前記シェダーを前記下型方向に弾発する弾性体と、前記シェダーの前記下型方向に移動する距離を制限する移動制限ボルトとを備え、
    前記下型は、前記パンチの刃部が潜り込むと共に前記シート部材を前記パンチで打ち抜き加工した際の抜き滓を落とすためのダイ穴が設けられたことを特徴とするプレス用コンビネーション金型。
  2. 前記移動制限ボルトは、前記パンチが前記シェダーの前記シート部材に当接する面から突出しない位置まで前記シェダーを前記下型方向に移動すると共に、前記当接する面が前記ハーフカット用切断刃の刃先より前記下型方向に位置する箇所で前記シェダーの前記下型方向への移動を停止するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のプレス用コンビネーション金型。
  3. 前記上型は、前記プレス機械に固定するためのパンチホルダーと、前記パンチホルダーに固定されたパンチプレートとを備え、前記パンチは前記パンチプレートに固定され、前記弾性体は前記パンチプレートに貫通した弾性体挿入穴に挿入され前記パンチホルダーに当接することで前記シェダーに弾発力を付与することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプレス用コンビネーション金型。
  4. 前記ハーフカット用切断刃は片刃で構成され、刃の部分が前記シェダー側に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち何れか1項に記載のプレス用コンビネーション金型。
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