JP6984237B2 - トムソン刃ユニット及びそのトムソン刃の高さ調整方法 - Google Patents
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Description
(トムソン刃ユニット)
先ず、図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係るトムソン刃ユニット100を説明する。トムソン刃ユニット100は、シート状の材料を所定形状に打ち抜くトムソンカット装置(図示せず)に取り付けて使用される。
トムソン刃ユニット100は、主表面11を有するベース板1と、所定形状に沿った外周面23(図2参照)を有し、外周面23がベース板1の主表面11に対して垂直となるように、主表面11に取り付けられた型ブロック2と、刃先縁31と刃元縁32とを有する帯状形状を有し、刃元縁32がベース板1の主表面11側に位置するように、型ブロック2の外周面23に取付けられたトムソン刃3と、型ブロック2に対するトムソン刃3の刃先縁31の高さを調節可能に、トムソン刃3を型ブロック2に取り付ける取付け機構とを備えている。
なお、本実施形態では、ベース板1の主表面11を平坦面としたが、主表面11は、平坦面に限定されない。例えば、主要面11に、型ブロック2の位置決めのための凹凸部を設けてもよい。
図1に示すように、本実施形態の型ブロック2は、平面視で一つのコーナー部を切り欠いた角丸長方形を有している。なお、型ブロック2の平面形状は、図1に示す形状に限定されず、シート状の材料を打ち抜く所定形状の一部分にだけ沿った周面を有していてもよい。例えば、シート状の材料を角丸長方形に打ち抜く場合に、型ブロックの角部の周面を凹部とし、角部において型ブロックとトムソン刃とが離間していてもよい。また、型ブロック2は、単一のブロックで構成してもよいし、2つ以上のブロックを組み合わせて構成してもよい。
本実施形態では、後述する取付け機構によってトムソン刃3の高さが調節できるように、トムソン刃3は、トムソン刃3の刃元縁32の少なくとも一部がベース板1の主表面11と離間するように、型ブロック2の外周面23に取り付けられている。
また、シート状の材料の打抜きは、打抜領域がシート状の材料から完全に切断分離される場合だけでなく、打抜領域とシート状の材料とが部分的に繋がった状態も含む。したがって、トムソンカット刃3は、刃先縁31が閉ループを形成するものに限定されず、その閉ループの一部が途切れているものも含む。
型ブロック2の外周面23に形成されたねじ穴及びこのねじ穴と螺合したねじ5の位置は移動しないが、トムソン刃3は、長孔30の延在方向、即ち、トムソン刃の高さ方向に、長孔30の範囲内で型ブロック2に対して移動可能である。このため、ねじ5を緩めることにより、ベース板1の主表面11に対するトムソン刃3の刃先縁31の高さを調節することができる。また、ねじ5を締めることにより、トムソン刃3を型ブロック2に固定することができる。
取付け機構は、図2に示す構成に限定されない。図3に、本発明のトムソン刃ユニットの変形例を示す。
図3に示すように、変形例のトムソン刃ユニットの取付け機構は、傾斜面61を有し、傾斜面61を型ブロック2の外周面23と対向させて、ベース板1に固定された固定部材6と、固定部材6の傾斜面61に沿って摺動し、型ブロック2の外周面23と協働してトムソン刃3を挟持する楔形部材7と、楔形部材7をベース板1に固定する固定具(例えば、ねじ)8とから構成されている。
まず、トムソン刃3を型ブロック2の外周面23に仮固定したトムソン刃ユニット100を、図4(a)に示すように、トムソンカット装置の取付け台200に取り付ける。
図5(a)に示す例では、トムソン刃3の一部分3aがテーブル210の平坦面211に接した状態で、トムソン刃3の他の部分3bがテーブル210の平坦面211から離間し、間隙3bが生じている。
これにより、トムソン刃3の長寿命化を図るとともに、寿命のばらつきを低減することができる。
2 型ブロック
2a 開口
3、3a、3b トムソン刃
4 押さえ部材
5 固定具
6 固定部材
7 楔部材
8 固定具
11 主表面
21 第1主表面
22 第2主表面
23 外周面
24 内周面
30 長孔
31 刃先縁
32 刃元縁
100 トムソン刃ユニット
200 取付け台
201 主表面
210 テーブル
211 平坦面
S 間隙
Claims (5)
- シート状の材料を所定形状に打ち抜くトムソンカット装置に取り付けられるトムソン刃ユニットであって、
主表面を有するベース板と、
前記所定形状の少なくとも一部分に沿った周面を有し、前記周面が前記ベース板の前記主表面に対して垂直となるように、前記ベース板の前記主表面に取り付けられた型ブロックと、
刃先縁と刃元縁とを有する帯状形状を有し、前記刃元縁が前記ベース板の前記主表面側に位置し、かつ、前記刃元縁の少なくとも一部が前記ベース板の前記主表面と離間するように、前記型ブロックの前記周面に取付けられたトムソン刃と、
前記型ブロックに対する前記トムソン刃の前記刃先縁の高さを調節可能に、前記トムソン刃を前記型ブロックに取り付ける取付け機構と
を備えたことを特徴とする、トムソン刃ユニット。 - 前記型ブロックの前記周面は、前記型ブロックの外周面である
ことを特徴とする、請求項1記載のトムソン刃ユニット。 - 前記取付け機構は、
前記トムソン刃に穿孔され、前記トムソン刃の帯状形状の幅方向に長い長孔と、
前記トムソン刃の前記長孔を貫通して、前記トムソン刃を前記型ブロックに固定する固定具と
から構成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のトムソン刃ユニット。 - 前記取付け機構は、
傾斜面を有し、前記傾斜面を前記型ブロックの前記周面と対向させて、前記ベース板に固定された固定部材と、
前記固定部材の前記傾斜面に沿って摺動し、前記型ブロックの前記周面と協働して前記トムソン刃を挟持する楔形部材と、
前記楔形部材を前記ベース板に固定する固定具と
から構成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のトムソン刃ユニット。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のトムソン刃ユニットの前記トムソン刃の前記刃先縁の高さを調節する方法であって、
前記トムソン刃を前記型ブロックの前記周面に仮固定した仮固定トムソン刃ユニットを前記トムソンカット装置に取り付ける工程と、
前記トムソンカット装置に取り付けた前記仮固定トムソン刃ユニットを前記仮固定トムソン刃ユニットに対向したテーブルの平坦面に押し当て、前記トムソン刃の前記刃先縁の全体が前記平坦面と当接するように、前記トムソン刃を前記型ブロックに対して刃元方向にずらす工程と、
前記トムソン刃の前記刃先縁の全体が前記平坦面と当接した状態で、前記トムソン刃を前記型ブロックに固定する工程と、
を有することを特徴とする、トムソン刃の高さ調節方法。
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