JP5164946B2 - 替え刃式鉋 - Google Patents

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Description

本発明は、刃先を交換することができる替え刃式の鉋に関するものである。
替え刃式鉋は、例えば特許文献1に記載されるように、鉋台、鉋身、替え刃、及び押え金から成り、替え刃は、鉋身の先端表面上に替え刃位置決め用嵌合部により位置決めした状態で重ね、この替え刃を鉋身との間で挟み込むように鉋身上に押え金を、押え金位置決め用嵌合部により位置決めした状態で重ね合わせ、この鉋身、替え刃、及び押え金の重ね合わせ体を、鉋台に設けられた鉋身取付け用凹部の鉋身支持用斜面と当該鉋身取付け用凹部内に架設横断させた架設杆との間に差し込んで固定する構造であった。
特開平7−1408号公報
上記のような従来の替え刃式鉋の構成では、鉋身先端が刃先となっている一般的な鉋と同様に、鉋身、替え刃、及び押え金の重ね合わせ体を、鉋台側の鉋身取付け用凹部の鉋身支持用斜面と架設杆との間に差し込んで固定するときの差し込み深さによって、鉋台底面からの替え刃の刃先突出量が決まるため、即ち、鉋台に対する鉋身の叩き込み量の加減で鉋台底面からの替え刃の刃先突出量を調整することになるため、鉋台底面からの刃先突出量の調整に関しては、鉋身先端が刃先となっている一般的な鉋と何ら変わりが無く、替え刃の交換ごとに、非常に熟練した技術を要する刃先突出量の調整作業を行わなければならなかった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる替え刃式鉋を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る替え刃式鉋は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、鉋台1、鉋身2、替え刃4、及び押え金3から成り、鉋身2は、鉋台1に設けられた鉋身取付け用凹部6の鉋身支持用斜面5に鉋身固定手段24により、鉋台1に対する固定位置を当該鉋身2の出し入れ方向に調整可能に当該鉋身単独で取り付けられ、替え刃4と押え金3とには、当該押え金3の鉋身2に対面する裏面3bに替え刃4を重ねたときに互いに嵌合して、押え金3の尖端3aから刃先4aが突出する状態に替え刃4を位置決めする替え刃位置決め用嵌合部13が設けられ、押え金3と鉋身2とには、この両者を互いに重ねたときに互いに嵌合して、鉋身2との間で挟んだ替え刃4の刃先4aが鉋身2の尖端2aから突出する所定位置に押え金3を位置決めする押え金位置決め用嵌合部23が設けられ、この押え金位置決め用嵌合部23が互いに嵌合する状態で押え金3が鉋身2の上に押え金固定手段29により取り付けられている替え刃式鉋において、
替え刃位置決め用嵌合部13の嵌合により押え金3に対し位置決めされた替え刃4が押え金3から外れ落ちるのを防止する替え刃固定手段17が併設され、
鉋身2の表面には、その尖端2aに近い位置から鉋身長さ方向の中間位置までの間で且つ鉋身2の全幅にわたって一段低くなった平坦凹窪領域7が形成され、
前記替え刃固定手段17により裏面先端部に替え刃4が固定された押え金3は、その替え刃4を鉋身2の前記平坦凹窪領域7より前側の前側平坦表面2bに重ねたとき、後端部が鉋身2の前記平坦凹窪領域7より後側の後側平坦表面2cに対面し、
押え金位置決め用嵌合部23は、押え金3の裏面3bの後端寄り位置に押え金幅方向と平行に設けられた直線状の被嵌合部(凹溝部20)と、この被嵌合部(凹溝部20)が嵌合するように鉋身2の前記平坦凹窪領域7内の後端寄り位置に、前記平坦凹窪領域7の前後の平坦表面2b,2cよりも高く突出するように鉋身幅方向と平行に設けられた直線状の嵌合部(角突条部8)とから構成され、押え金固定手段29は、押え金3の少なくとも替え刃4に近い位置に設けられた少なくとも1つの貫通孔22a(22a,22b)と、この貫通孔22a(22a,22b)を貫通して鉋身2の前記平坦凹窪領域7内に設けられたネジ孔12a(12a,12b)に螺合締結される固定用ネジ30a(30a,30b)と、押え金3の後端側に設けられた少なくとも1つの貫通ネジ孔21a(21a,21b)と、この貫通ネジ孔21a(21a,21b)を螺合貫通して先端が鉋身2の前記平坦凹窪領域7より後側の後側平坦表面2cに圧接する押え金角度調整ネジ31a(31a,31b)とから構成され、前記押え金角度調整ネジネジ31a(31a,31b)のねじ込みにより前記替え刃4が、鉋身2の尖端2aと替え刃4の表面との間の押え金幅方向と平行な当接線Pを支点に、替え刃4の刃先4aが下向きに移動する方向に押え金3と一体に傾動して、当該替え刃4の切込み深さが増大する構成になっている。
上記本発明を実施する場合、替え刃固定手段17としては、磁性体から成る替え刃4を定位置に磁気吸着するように押え金3の裏面に磁石を埋設することもできるが、押え金3自体が磁気を帯びて釘などの金属製異物が押え金3などに吸着するのを避けるためには、請求項2に記載のように、替え刃固定手段17は、替え刃位置決め用嵌合部13の嵌合により押え金3に対し位置決めされた替え刃4の、押え金3から突出する刃先4aのある側とは反対側の側辺4bを、頭部19aの側辺で押え金3側に押圧するように押え金3のネジ孔18に螺合締結される押えネジ19から構成し、鉋身2側には、前記押えネジ19の頭部19aが遊嵌する凹部11を設けておくことができる。勿論、この押えネジ19は、替え刃4の側辺4bに沿って複数本を並設することもできる。
又、請求項3に記載のように、鉋身固定手段24は、鉋台1に対する鉋身2の出し入れ方向と平行に鉋身2に設けられた左右一対の長孔9,10と、この各長孔9,10を貫通して鉋台1側の下孔25a〜26bにねじ込まれた固定用木ネジ27a〜28bとから構成して、鉋台1に対する鉋身2の固定位置を当該鉋身2の出し入れ方向に調整可能に構成することができる。この場合、請求項4に記載のように、鉋台1と鉋身2との間に両面粘着テープ32を介装しておくことができる。尚、固定用木ネジは、各長孔9,10に1本ずつ使用しても良い。
請求項1に記載の本発明の構成によれば、替え刃位置決め用嵌合部を利用して替え刃を先端裏面の定位置に位置決めした押え金を、鉋身固定手段により鉋台側の所定位置に固定されている鉋身の上に押え金位置決め用嵌合部を利用して重ね合わせ、そしてこの押え金を押え金固定手段により鉋身に固定することにより、鉋身先端に対する替え刃の取付けが完了する。このときの鉋身先端に対する替え刃の刃先位置は、この替え刃を替え刃位置決め用嵌合部により定位置に位置決めしている押え金が押え金位置決め用嵌合部により鉋身の定位置に位置決めされるのであるから、替え刃が一定サイズである以上、常に一定になる。従って、最初に鉋身固定手段により鉋台に固定するときの鉋身の位置が精度良く設定されておりさえすれば、この鉋身に取り付けられた押え金が装備する替え刃の刃先は、鉋台の底面に対し所定の突出量で且つ平行に位置決めされていることになり、替え刃の交換ごとに必要とされていた鉋身の叩き込み加減による微妙な位置調整作業が全く不要になり、替え刃の交換作業が簡単容易に行えるにもかかわらず、その後の鉋の切込み深さなどが不測に変化する恐れもない。
更に、本発明の構成によれば、替え刃の交換のために当該替え刃を備えた押え金を鉋身上から取り外したときや、鉋身上に新しい替え刃をセットした押え金を鉋身上に重ねるとき、押え金から替え刃が外れ落ちることがなく、替え刃の交換作業を一層容易に行うことができるのであるが、このように替え刃を押え金に固定していることと相まって次のような格別の効果が期待できる。即ち、押え金角度調整ネジが鉋身の表面に圧接しない状態で、固定用ネジにより押え金を鉋身に完全に圧接した状態では、替え刃は、押え金に対する取付け角度(通常は押え金と平行で取付け角度0度の状態)のまま、鉋身尖端から突出することになり、そのときの鉋台底面に対する替え刃の刃先突出量は最小になるが、係る状態で、必要ならば固定用ネジを少し弛めた状態で押え金角度調整ネジをねじ込んで先端を鉋身表面に圧接させ、その反力で押え金を、替え刃を含む押え金側と鉋身先端との当接点(実際は替え刃と鉋身尖端との、押え金幅方向と平行な当接線)を支点に押え金が替え刃と一体に、替え刃の刃先が下向きに移動する方向に傾動して鉋身に対する押え金の取付け角度が変化し、鉋台底面に対する替え刃の刃先突出量が、替え刃の多少の角度変化を伴って増大することになる。勿論、この押え金による替え刃の角度調整後は、固定用ネジを十分に締結して、角度調整後の押え金を鉋身に完全に固定すれば良い。従って、本発明の構成によれば、鉋台に対する鉋身の出し入れ調整や、鉋身に対する押え金の出し入れ調整を行わずとも、押え金角度調整ネジのねじ込みネジ戻し操作という簡単な操作で、替え刃の刃先の微量な突出量の調整が行えるのである。
尚、請求項2に記載の構成によれば、押えネジ1本だけで替え刃固定手段を構成することができ、しかも替え刃自体に取付け用貫通孔などを加工する必要もないので、替え刃固定手段を非常に簡単且つ安価に実施することができる。又、請求項3に記載の構成によれば、鉋台の鉋身取付け用凹部の鉋身支持用斜面に鉋身を少なくとも2本の木ねじで簡単に、しかも鉋身の出し入れ方向に位置調整した状態で固定することができるので、鉋台に対する鉋身の尖端位置、延いてはこの鉋身に押え金を介して取り付けられる替え刃の刃先の位置精度を容易に高めることができる。このとき、請求項4に記載の構成によれば、仮に鉋身固定用の木ネジが弛んでも、鉋身がその出し入れ方向に移動して替え刃の刃先の位置精度が低下するのを未然に防止できる。
本発明の一実施例を示す図であって、A図は一部縦断分解斜視図、B図は替え刃が取り付けられた押え金の裏面側の斜視図である。 替え刃と押え金を示す裏側からの斜視図である。 替え刃取付け状態を示す要部の拡大一部縦断側面図である。 鉋台に取り付けられた鉋身と、取付け前の替え刃付き押え金とを示す要部の縦断側面図である。 鉋台に取り付けられた鉋身に替え刃付き押え金を取り付けた状態を示す要部の縦断側面図である。 替え刃の刃先突出量を調整するときの状態を説明する要部の拡大一部縦断側面図である。 鉋台に取り付けられる前の鉋身に替え刃付き押え金を取り付けた状態を示す斜視図である。 変形例を示す要部の斜視図である。 他の変形例を示す要部の縦断側面図である。
図1〜図5は金属製の押え金、4は替え刃である。鉋台1には、従来周知の通り、略40度程度に傾斜した鉋身支持用斜面5を備え且つ鉋台1を上下方向に貫通する鉋身取付け用凹部6が設けられている。
鉋身2は、図1に示すように、鉋身支持用斜面5の幅とほぼ等しい幅のもので、その鉋身支持用斜面5に当接する裏面側の先端部(下端部)は略30度程度の角度に面取りされて、鉋身長さ方向に対し直角の尖端2aが形成されている。又、この鉋身2の表面側には、前記尖端2aに近い位置から鉋身長さ方向の中間位置までの間で一段低くなった矩形平坦凹窪領域7が形成され、この矩形平坦凹窪領域7内の後端寄り位置には、この矩形平坦凹窪領域7の前後の平坦表面2b,2cよりも高く突出し且つ全幅にわたって直線状に連続する幅方向と平行な角突条部8が一体に形成されている。又、矩形平坦凹窪領域7内には、角突条部8に近い位置において並列する左右一対の、それぞれ鉋身長さ方向と平行な長孔9,10が設けられると共に、矩形平坦凹窪領域7の前端近傍位置で幅方向の中央位置一箇所に円形凹部11が設けられている。更に、この円形凹部の11の左右両側の2箇所と長孔9,10の内側の左右2箇所に位置する合計4つのネジ孔12a〜12dが設けられている。尚、長孔9,10は、木ネジの頭部が嵌合する座繰り孔部9a,10aを備えたものである。
押え金3は、鉋身2の幅より若干狭い幅のもので、この押え金3には、図1B及び図2に示すように、その表面側の先端部(下端部)が略30度程度の角度に面取りされて、押え金長さ方向に対し直角の尖端3aが形成されている。この押え金3の鉋身2の表面と対面する裏面3b側には、前記尖端3aに隣接して替え刃位置決め用嵌合部13が設けられている。この替え刃位置決め用嵌合部13は、替え刃4の幅(刃先に沿った方向に対して直角方向の長さ)よりも狭い幅で且つ押え金3の全幅にわたって帯状に形成された、替え刃4の厚さ分だけ一段低くなった替え刃支持凹窪部14と、この替え刃支持凹窪部14の左右両端に一体に形成された突起部15a,15bとから構成されている。替え刃4は、その長さ(刃先4aに沿った方向の長さ)が押え金3の幅と略同一幅のもので、その長さ方向の両端には、前記替え刃位置決め用嵌合部13の突起部15a,15bに嵌合する切欠き凹部16a,16bを備えている。
替え刃4を、その刃先4aを形成する面取り側を外側にして、押え金3の替え刃位置決め用嵌合部13における替え刃支持凹窪部14に、その両端の切欠き凹部16a,16bを突起部15a,15bに嵌合させるように嵌め込んだとき、図3に示すように、当該替え刃4の後側辺4bが替え刃支持凹窪部14の後側辺14aに隣接すると共に、その刃先4aが押え金3の尖端3aから一定長さだけ平行に突出し、且つ突起部15a,15bは切欠き凹部16a,16bから上側に突出しないように構成されている。勿論、この状態では、替え刃4の表面と押え金3の裏面3bとが略面一に連続している。この状態の替え刃4を押え金3に固定する替え刃固定手段17として、替え刃支持凹窪部14に隣接する押え金3の裏面3bの幅方向中央位置にネジ孔18が設けられると共に、このネジ孔18に螺合締結されることにより、頭部19aの周辺で替え刃4の後側辺4bに隣接する中央一箇所を替え刃支持凹窪部14との間で挟持固定する固定用ネジ19が設けられている。
又、押え金3の裏面3b側には、その後端寄りの位置に、全幅にわたって直線状に連続する幅方向と平行な凹溝部20と、この凹溝部20と押え金3の後端との間に位置する左右一対の貫通ネジ孔21a,21bと、凹溝部20と替え刃支持凹窪部14との間に配置された合計4つの貫通孔22a〜22dが設けられている。
而して、上記のように替え刃位置決め用嵌合部13と替え刃固定手段17とを利用して押え金3の裏面先端部に替え刃4を固定した状態の押え金3を、その裏面3bを鉋身2の平坦表面2b,2c側に対面させるように、そして幅方向の左右両側辺どうしが略揃うように、鉋身2上に重ねたとき、鉋身2側の角突条部8が押え金3側の凹溝部20内に嵌合して、鉋身2と押え金3とが鉋身長さ方向に相対移動することは実質的に阻止されて、幅方向にのみ相対移動自在となり、同時に、鉋身2側の円形凹部11内に押え金3側の固定用ネジ19の頭部19aが遊嵌すると共に、鉋身2側の4つのネジ孔12a〜12dと押え金3側の4つの貫通孔22a〜22dとがそれぞれ略同心状に重なるように構成されている。又、このとき、鉋身2の前端側の平坦表面2b上に、押え金3の裏面先端部に取り付けられている替え刃4の表面が当接し、その刃先4aは、鉋身2の尖端2aから全幅にわたって一定長さだけ平行に突出するように構成されている。即ち、この実施例では、鉋身2側の角突条部8と押え金3側の凹溝部20とにより、替え刃付き押え金3を鉋身2の定位置に位置決めする押え金位置決め用嵌合部23が構成されているのである。
上記のように替え刃付き押え金3が重ねられる鉋身2は、替え刃付き押え金3を重ねて固定する前に、鉋台1に鉋身固定手段24により取り付けられる。即ち、鉋身固定手段24は、図1及び図4に示すように、鉋台1の鉋身取付け用凹部6内の鉋身支持用斜面5に対して直角向きに設けられた上下2つ、左右2列の合計4つの下孔25a,25b及び26a,26bと、鉋身2側の左右一対の長孔9,10を貫通して各下孔25a〜26bにねじ込まれる4本の固定用木ネジ27a,27b及び28a,28bとで構成されている。
而して、鉋台1の鉋身支持用斜面5に鉋身2の裏面側を当接させた状態で前後(上下)にスライドさせて、鉋身2側の長孔9の両端近傍位置に鉋台1側の上下2つの下孔25a,25bが位置すると共に、鉋身2側の長孔10の両端近傍位置に鉋台1側の上下2つの下孔26a,26bが位置するように鉋身2の位置を調整した後に、各長孔9,10を貫通させた各2本の固定用木ネジ27a,27b及び28a,28bを鉋台1側の各下孔25a,25b及び26a,26bにねじ込んで、鉋身2を鉋台1の鉋身支持用斜面5に固定する。このとき、各長孔9,10と木ネジ27a,27b及び28a,28bとの間には、鉋身長さ方向に鉋身2を移動させることができる若干の余裕が確保されており、この余裕の範囲内で鉋身2をその長さ方向に位置調整し、図4に示すように、鉋身2の尖端2aが鉋身取付け用凹部6の下端開口付近(鉋台1の底面1aより若干高い位置)で且つ鉋台1の底面1aと平行になるように鉋身2を位置決めした状態で、各固定用木ネジ27a〜28bを強固に締結して鉋身2を鉋台1の鉋身支持用斜面5に固定する。尚、固定用木ネジ27a〜28bの頭部は、長孔9,10の座繰り孔部9a,10a内に嵌合しており、鉋身2の表面側には突出しない。
次に、先に説明した要領で替え刃4を裏面側先端部に取り付けた押え金3を鉋身2の表面に押え金固定手段29により取り付ける。即ち、図1、図4、及び図5に示すように、押え金固定手段29は、押え金3側の4つの貫通孔22a〜22d、この各貫通孔22a〜22dに重なる鉋身2側の4つのネジ孔12a〜12d、各貫通孔22a〜22dを貫通して各ネジ孔12a〜12dに螺合締結される4本の固定用ネジ30a〜30d、押え金3側の2つの貫通ネジ孔21a,21b、及びこの各貫通ネジ孔21a,21bに螺合貫通させて先端を鉋身2の後側平坦表面2cに当接させることができる2本の押え金角度調整ネジ31a,31bから構成されている。
従って、鉋台1の鉋身支持用斜面5上の定位置に鉋身固定手段24により取り付けられた鉋身2の表面側の定位置に、先に説明したように替え刃4を取り付けた押え金3を重ね合わせ、上記の押え金固定手段29の各固定用ネジ30a〜30dにより鉋身2上に押え金3を固定する。このとき鉋身2に対する押え金3の位置は、押え金位置決め用嵌合部23と固定用ネジ30a〜30dとにより正確に確定し、この押え金3に対する替え刃4の位置は、替え刃位置決め用嵌合部13と替え刃固定手段17とにより正確に確定しているので、鉋身2の尖端2aと押え金3の尖端3aとの間で挟持されている替え刃4の刃先4aは、鉋身2の尖端2aから平行に一定量突出する状態となり、先に説明した鉋台1側の鉋身支持用斜面5上の定位置に鉋身2が正確に固定されておれば、替え刃4の刃先4aは、鉋台1の鉋身取付け用凹部6の下端開口(鉋台1の底面1a)から正確に一定量だけ、所定角度で突出することになる。
上記のように押え金固定手段29の押え金角度調整ネジ31a,31bが鉋身2の後側平坦表面2cに対して作用しておらず、4本の固定用ネジ30a〜30dにより、鉋身2の前側平坦表面2bに替え刃4の表面が面接触すると共に鉋身2の後側平坦表面2cに押え金3の裏面3bの後端部が面接触する状態に、鉋身2上に押え金3が圧接されて固定されている状態では、替え刃4は鉋身2と平行状態にあって、鉋台1の底面1aに対する替え刃4の切込み角度は、鉋身2の角度(鉋台1の鉋身支持用斜面5の角度)と等しい。この状態から、押え金固定手段29の4本の固定用ネジ30a〜30dの全部又は替え刃4から遠い後ろ側の2本の固定用ネジ30c,30dを少し弛めた状態で、押え金固定手段29の押え金角度調整ネジ31a,31bを強くねじ込んでみると、当該押え金角度調整ネジ31a,31bが鉋身2の後側平坦表面2cに対して圧接し、その反力で押え金3が替え刃4と一体に、鉋身2の尖端2aと替え刃4の表面との間の押え金幅方向と平行な当接線Pを支点に、替え刃4の刃先4aが下向きに移動する方向に傾動して鉋身2に対する押え金3の取付け角度、即ち、替え刃4の取付け角度が僅かであるが変化することになる。
上記のように替え刃4の取付け角度が、替え刃4の刃先4aが下向きに移動する方向に変えることができるということは、鉋台1の底面1aに対する替え刃4の刃先4aの突出量を、若干の角度変化を伴うことにはなるが増大させる方向に調整できるということになるので、押え金角度調整ネジ31a,31bのねじ込み操作により、この替え刃式鉋の替え刃4の切込み深さを、鉋台1の鉋身支持用斜面5に対する鉋身2の取付け位置によって決まる基準値から増大させる方向に調整することができることになるのである。
尚、替え刃4の切込み深さが、鉋台1の鉋身支持用斜面5に対する鉋身2の取付け位置によって決まる基準値となる状態、即ち、鉋身2に対し押え金3を完全に平行に重ねて締結する状態で使用するならば、押え金固定手段29の固定用ネジ30a〜30dは、替え刃4に隣接する左右一対の固定用ネジ30a,30bだけでなく、図7に示すように、替え刃4から遠い側の左右一対の固定用ネジ30c,30dもある方が、押え金3を鉋身2の上にしっかりと固定することができるので好ましいが、替え刃4から遠い側の固定用ネジとしては、図示の左右一対の固定用ネジ30c,30dの位置の中間一箇所に1本の固定用ネジを配設する構成でも良い。又、替え刃4の切込み深さが基準値となる状態から押え金角度調整ネジ31a,31bにより替え刃4の切込み深さを増大させて使用する機会が多い場合には、押え金固定手段29の固定用ネジとしては、図8に示すように、替え刃4に隣接する左右一対の固定用ネジ30a,30bだけでも良い。又、この場合、図7に示すように、左右一対の押え金角度調整ネジ31a,31bを設けるのが望ましいが、場合によっては、図8に示すように、図7に示す押え金角度調整ネジ31a,31bの中間一箇所に1本の押え金角度調整ネジ31を設けても良い。
本発明の替え刃式鉋は以上のように実施して使用することができるものであるが、実施例に際して特に重要なポイントは、鉋台1の鉋身支持用斜面5に対する鉋身2の取付け位置精度を高く保つことである。従って、上記実施例において説明した鉋身固定手段24に対し、図9に示すように、鉋台1の鉋身支持用斜面5と鉋身2との間に両面粘着テープ32を介在させることを追加すべきである。
即ち、鉋台1の鉋身支持用斜面5における鉋身2の裏面と面接触する領域の内、可能な限り広い領域に、又は図示のように、固定用木ネジ27a〜28bが貫通する領域を避けた適当な領域に、両面粘着テープ32を貼付しておき、この両面粘着テープ32の上で鉋身2を所定位置に重ねて、当該両面粘着テープ32により鉋身支持用斜面5に鉋身2を仮止めし、この状態で固定用木ネジ27a〜28bにより鉋身2を鉋台1の鉋身支持用斜面5に少し弱い目に固定する。この状態で、両面粘着テープ32との間の粘着力に抗して鉋身2をその長さ方向に位置調整して尖端2aの位置を定位置に位置付け、この後、固定用木ネジ27a〜28bにより鉋身2を鉋台1の鉋身支持用斜面5に強固に締結固定する。この結果、両面粘着テープ32は、鉋身支持用斜面5と鉋身2の裏面との間で完全に押しつぶされて鉋身支持用斜面5と鉋身2の裏面とに圧着し、鉋身2が鉋台1の鉋身支持用斜面5に強固に固定される。従って、仮に固定用ネジ30a〜30dが多少弛んでも、鉋身2の位置が不測にずれることがなくなり、鉋身位置を長期間にわたって正確に保持させることができる。
本発明の替え刃式鉋は、鉋台に取り付けられた鉋身の先端に切削刃を加工しないで、交換可能な替え刃を鉋身の先端にセットする従来の替え刃式鉋に代わる、替え刃の交換が容易で、しかも常に切削精度の高い状態に維持し易い替え刃式鉋として活用できる。
1 鉋台
2 鉋身
2b,2c 鉋身の平坦表面2b,2c
3 押え金
4 替え刃
5 鉋身支持用斜面
6 鉋身取付け用凹部
7 矩形平坦凹窪領域
8 角突条部(押え金位置決め用嵌合部)
9,10 長孔(鉋身固定手段)
11 円形凹部
12a〜12d ネジ孔(押え金固定手段)
13 替え刃位置決め用嵌合部
14 替え刃支持凹窪部(替え刃位置決め用嵌合部)
15a,15b 突起部(替え刃位置決め用嵌合部)
16a,16b 切欠き凹部(替え刃位置決め用嵌合部)
17 替え刃固定手段
18 ネジ孔(替え刃固定手段)
19 固定用ネジ(替え刃固定手段)
20 凹溝部(押え金位置決め用嵌合部)
21a,21b 貫通ネジ孔(押え金固定手段)
22a〜22d 貫通孔(押え金固定手段)
23 押え金位置決め用嵌合部
24 鉋身固定手段
25a〜26b 下孔(鉋身固定手段)
27a〜28b 固定用木ネジ(鉋身固定手段)
29 押え金固定手段
30a〜30d 固定用ネジ(押え金固定手段)
31,31a,31b 押え金角度調整ネジ(押え金固定手段)
32 両面粘着テープ

Claims (4)

  1. 鉋台、鉋身、替え刃、及び押え金から成り、鉋身は、鉋台に設けられた鉋身取付け用凹部の鉋身支持用斜面に鉋身固定手段により、鉋台に対する固定位置を当該鉋身の出し入れ方向に調整可能に当該鉋身単独で取り付けられ、替え刃と押え金とには、当該押え金の鉋身に対面する裏面に替え刃を重ねたときに互いに嵌合して、押え金の尖端から刃先が突出する状態に替え刃を位置決めする替え刃位置決め用嵌合部が設けられ、押え金と鉋身とには、この両者を互いに重ねたときに互いに嵌合して、鉋身との間で挟んだ替え刃の刃先が鉋身の尖端から突出する所定位置に押え金を位置決めする押え金位置決め用嵌合部が設けられ、この押え金位置決め用嵌合部が互いに嵌合する状態で押え金が鉋身の上に押え金固定手段により取り付けられている替え刃式鉋において、
    替え刃位置決め用嵌合部の嵌合により押え金に対し位置決めされた替え刃が押え金から外れ落ちるのを防止する替え刃固定手段が併設され、
    鉋身の表面には、その尖端に近い位置から鉋身長さ方向の中間位置までの間で且つ鉋身の全幅にわたって一段低くなった平坦凹窪領域が形成され、
    前記替え刃固定手段により裏面先端部に替え刃が固定された押え金は、その替え刃を鉋身の前記平坦凹窪領域より前側の前側平坦表面に重ねたとき、後端部が鉋身の前記平坦凹窪領域より後側の後側平坦表面に対面し、
    押え金位置決め用嵌合部は、押え金の裏面の後端寄り位置に押え金幅方向と平行に設けられた直線状の被嵌合部と、この被嵌合部が嵌合するように鉋身の前記平坦凹窪領域内の後端寄り位置に、前記平坦凹窪領域の前後の平坦表面よりも高く突出するように鉋身幅方向と平行に設けられた嵌合部とから構成され、押え金固定手段は、押え金の少なくとも替え刃に近い位置に設けられた少なくとも1つの貫通孔と、この貫通孔を貫通して鉋身の前記平坦凹窪領域内に設けられたネジ孔に螺合締結される固定用ネジと、押え金の後端側に設けられた少なくとも1つの貫通ネジ孔と、この貫通ネジ孔を螺合貫通して先端が鉋身の前記平坦凹窪領域より後側の後側平坦表面に圧接する押え金角度調整ネジとから構成され、前記押え金角度調整ネジのねじ込みにより前記替え刃が、鉋身の尖端と替え刃の表面との間の押え金幅方向と平行な当接線を支点に、替え刃の刃先が下向きに移動する方向に押え金と一体に傾動して、当該替え刃の切込み深さが増大するように構成された、替え刃式鉋。
  2. 替え刃固定手段は、替え刃位置決め用嵌合部の嵌合により押え金に対し位置決めされた替え刃の、押え金から突出する刃先のある側とは反対側の側辺を、頭部の側辺で押え金側に押圧するように押え金のネジ孔に螺合締結される押えネジから構成され、鉋身側には、前記押えネジの頭部が遊嵌する凹部が設けられている、請求項1に記載の替え刃式鉋。
  3. 鉋身固定手段は、鉋台に対する鉋身の出し入れ方向と平行に鉋身に設けられた左右一対の長孔と、この各長孔を貫通して鉋台側の下孔にねじ込まれた固定用木ネジとから構成されている、請求項1又は2に記載の替え刃式鉋。
  4. 鉋身固定手段は、鉋台と鉋身との間に介装された両面粘着テープを有する、請求項3に記載の替え刃式鉋。
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