JPH10117917A

JPH10117917A - 配達物の無人受取システム

Info

Publication number: JPH10117917A
Application number: JP8273827A
Authority: JP
Inventors: Kazunari Oura; 一成大浦
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-10-16
Filing date: 1996-10-16
Publication date: 1998-05-12

Abstract

(57)【要約】【課題】受取人不在による配達員の二度手間や近所の
人に責任がかかるのを解消し、配達のあったときに確実
に荷物を受取人の専有に帰す。【解決手段】送り主は荷物Ｐの発送に際し、送付ラベ
ルＬにバーコード１を付して配達員に配達を依頼する。
受取人は自己のバーコードシールを送り主に予め郵送し
ておく。配達員は受取人宅に来ると、バーコード読取部
４１にバーコード１を読み取らせて開閉扉２０のロック
を解除し、内側に収納していた受入袋２１を展開して中
に荷物Ｐを入れ、再び開閉扉２０を閉じてロックをかけ
る。この様子を写真撮影して帰り、認め印の代わりにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば宅配便、郵
便小包、百貨店等の配送物を無人で受け取るシステムに
係り、特に、親類縁者間、取引関係者間、通信販売会社
とその会員間等の一定の信頼関係にある者間で荷物を送
るのに好適なシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】現行の宅配、郵便、配送制度では、配達
員は配達物を本人若しくは代理人に直接手渡し、その者
から認め印をもらうというシステムになっている。この
ため、受取人が不在の場合、配達員は不在中に配達があ
った旨の通知書を置いて一旦荷物を持ち帰るか、近所の
人に預けて帰るようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一人住
まいの学生、ＯＬ、単身赴任者等は不在であることが多
い。又、今日の核家族化・夫婦共働きの増加により、一
般家庭でも、日中家を空けているケースが少なくない。
更に、携帯電話が受付窓口という個人事業主は外まわり
で忙しく、事務所・店舗が留守である場合もある。

【０００４】従って、本人不在の場合、配達員は荷物を
一旦持ち帰って後日再配達する二度手間を踏む必要があ
るし、荷物の預かりを引き受けた近所の人には責任がか
かるし、更には本人が荷物を実際に手にするのに時間が
かかる問題がある。

【０００５】ここに、認め印の受領は配達業者にとって
の義務履行の証しではあるが、送り主が送った所定の荷
物が相手方に実際に届いたか否かは、後日、電話や礼状
その他で初めて判ることであって、送り主と受取人との
間ではあまり重要性はない。配達証明制度もあるが、通
常の配送では殆ど採用されてもいない。

【０００６】本発明の主目的は、受取人不在による配達
員の二度手間や近所の人に責任がかかるのを解消すると
共に、受取人は配達のあったときに確実に荷物を自己の
専有に帰することができる現代社会にマッチした配達物
の無人受取システムを提供する点にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記主目的を達成するため、図１〜５に示すように、配
達物に付す配達先識別子１、配達物を内部に受入れる受
入手段２、この受入手段２にロックをかけて内部へのア
クセスを禁止するロック手段３、このロック手段３を配
達先識別子１の読取結果に基づいて解除し、内部へのア
クセスを許可するロック解除手段４を設けた。

【０００８】請求項２記載の発明は、配達物の受入のた
めに常に大きな占有空間がいるのを廃し、設置場所をと
らないようにするため、同図１〜５に示すように、配達
物の受入手段２は、開閉扉２０の内側に収納する展開自
在な受入袋２１から成るものとした。

【０００９】請求項３記載の発明は、ワンタッチで受入
袋２１の口を大きく開放できるようにして配達物の出入
れをし易くするため、図２〜４に示すように、受入袋２
１は、揺動により口を開くガマグチ式開閉機構５を有す
るものとした。

【００１０】請求項４記載の発明は、受入袋２１の開放
を安価な構成で実現するため、図８に示すように、受入
袋２１は、ファスナー式開閉機構６を有するものとし
た。

【００１１】請求項５記載の発明は、簡易且つ確実な運
用を確保するため、図１に示すように、配達先識別子１
は、バーコードから成り、ロック解除手段４は、バーコ
ード読取部４１をもつものとした。

【００１２】

【発明の作用効果】請求項１記載の発明では、図１に示
すように、送り主は荷物Ｐの発送に際し、送付ラベルや
包装紙等に配達先識別子１を付して、配達業者に配達を
依頼する。受取人は自己の配達先識別子１を郵送、手渡
し等により前もって送り主に預けておくのである。配達
員は、配達先識別子１の付された荷物Ｐを受取人宅に配
達し、配達先識別子１を読み取らせて、ロック解除手段
４により、その受取人の受入手段２のロック手段３を解
除する。こうして、図２〜４に示すように、受入手段２
の内部へアクセス可能となり、配達してきた荷物Ｐを中
に入れて、図５に示すように、再びロック手段３により
ロックをかける。尚、この様子を写真にでも撮れば配達
の証明になる。第三者は、荷物Ｐを勝手にアクセスでき
ず、受入手段２に受入れた状態で受取人の専有に帰す。
受取人が帰宅すると、自己の受入手段２のロックを、予
備の配達先識別子１等により開き、荷物Ｐを手にするこ
とができる。

【００１３】請求項２記載の発明では、図１に示すよう
に、配達物が無く、開閉扉２０を閉めた状態では、受入
袋２１は開閉扉２０の内側に収納されている。配達員に
よるロックの解除により開閉扉２０が開けられると、図
２〜４に示すように、受入袋２１は大きく展開され、内
部に配達物を入れることができる。図１の配達物の受待
ち状態では、ほぼ開閉扉２０の占有空間のみで足り、配
達物の受入のために常に大きなスペースを確保しておく
必要性を排除できる。このため、設置場所をとらず、コ
ンパクトな構成にすることができる。

【００１４】請求項３記載の発明では、図２〜４に示す
ように、ガマグチ式開閉機構５によりワンタッチで受入
袋２１の口を大きく開放でき、配達物を出入れし易くで
きる。

【００１５】請求項４記載の発明では、図７に示すよう
に、ファスナー式開閉機構６により受入袋２１の開放を
安価な構成で実現できる。

【００１６】請求項５記載の発明では、図１に示すよう
に、バーコードから成る配達先識別子１をバーコード読
取部４１に読み取らせることにより、受入手段２のロッ
クを解除できる。バーコードは識別子としての信頼性が
高いため、簡易且つ確実な運用を確保できる。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１において、１はバーコードか
ら成る配達先識別子であり、送り主が送ろうとする荷物
Ｐの送付ラベルＬ上に貼る。裏面は糊の付いたシール等
になっている。宅配センター等は、申請のあった者に対
して配達先識別子１を交付し、交付を受けた者（この者
が配達物の受取人となる）は、前もって送り主側に自己
の配達先識別子１を郵送等しておくのである。

【００１８】２は配達物の受入手段であり、図２〜５に
示すように、箱形の開閉扉２０の内側に収納する展開自
在な受入袋２１から成る。開閉扉２０は、下方側に後述
の通り受入袋２１を外側に出した状態で閉めることがで
きる切欠き状の凹所２００を有する。又、壁面Ｗに座板
７を介して取り付けるベースフレーム８に支持され、そ
の上端のちょうつがい９，９を介して縦に首を振るよう
になっている。１０は任意角で係止可能な中折れ式支持
機構である。表面には、把手２２、戸番等の入った名札
２３を設けており、例えば図６に示すようにマンション
のエントランス部の壁面等に設置している。

【００１９】受入袋２１は、例えばケブラー繊維製の所
定容積の袋であり、底部に敷板２４を備えている。開閉
扉２０への収納状態では、全体を折りたたんで、その敷
板２４の金属部２５を開閉扉２０の裏面のマグネット２
６に吸着させている。上端開放側２１０は、開閉扉２０
との間でガマグチ式開閉機構５を構成するコ字形の揺動
バー５０に支持している。

【００２０】揺動バー５０は、軸５００を中心に開閉扉
２０に対して揺動する一対の縦バー５１，５１と、これ
に対して伸縮する横バー５２とを備える。横バー５２を
図４に示すように手前に引くことにより受入袋２１の開
放側２１０の口を大きく開き得るようにしている。収納
状態では、横バー５２の係止部５３を開閉扉２０内側の
ホック５４に係止させている。

【００２１】尚、受入袋２１は、図では透明な袋のよう
に描いているが、これは荷物Ｐの受入状態をわかり易く
するためであり、実際は不透明であって、外からは中に
入っている荷物Ｐの送り主等の詳細はわからないように
なっている。

【００２２】図１〜５において、３は電子錠から成るロ
ック手段であり、そのラッチを開閉扉２０側に係合させ
ている。開いている開閉扉２０を一旦閉じると、自動的
にロックがかかるようになっている。

【００２３】４は、ロック手段３に一体に組み込み、そ
のロックを解除するロック解除手段であり、バーコード
読取部４１から配達先識別子１たるバーコードを読み込
み、正規の自己の配達先識別子１であると、そのロック
を解除して開閉扉２０を開け得るようにしている。

【００２４】こうして、以上の構成により、先ず、図１
に示すように、配達員は、バーコード読取部４１に配達
先識別子１たるバーコードを読み取らせる。読取結果か
ら正規の受取人宅であると、開閉扉２０のロックが解除
され、図２に示すように、該扉２０を開くことができ
る。そして、図３に示すように、ガマグチ式開閉機構５
を開けると共に、受入袋２１の敷板２４をマグネット２
６から外し、受入袋２１を展開する。続いて、図４に示
すように、揺動バー５０の横バー５２を手前に引いて受
入袋２１の口を大きく開き、中に荷物Ｐを入れる。最後
に図５（Ａ）に示すように、受入袋２１の開放側２１０
を束にして開閉扉２０の凹所２００から下方に繰り出
し、開閉扉２０を閉じてロックをかける。こうして、配
達員による配達作業が完了する。尚、必要に応じて写真
を撮る。

【００２５】ところで、受入袋２１に荷物Ｐを入れた状
態でロックをするには、図５（Ａ）のクローズロックの
他、同図（Ｂ）のように、ガマグチ式開閉機構５の口を
閉めた状態でロックのかかるサブロック手段３０を設
け、図４の状態から横バー５２の係止部５３をホック５
４に係止させることによりサブロック手段３０を作動せ
しめ、ロックをかけるようにしてもよい（オープンロッ
ク）。尚、サブロック手段３０は、バーコードの読取に
よる開閉扉２０のロックの解除と共にそのロックが自動
解除される電子錠から成るものである。

【００２６】やがて、受取人が帰宅すると、図６に示す
ように、エントランス部の自己の受入手段２の状態によ
り荷物が届いていることがわかり、図７に示すように、
本人所有の配達先識別子１により開閉扉２０を開けて受
入袋２１の中に入っている荷物Ｐを取り出す。この様子
は図２〜図４と同様であり、荷物の取り出し後は図１の
扉閉鎖状態に戻しておく。

【００２７】尚、配達先識別子１は、腕時計ＡＷのバン
ドＷＢに支持板等を介して取り付けている。更に、受取
人宅の玄関ドアＤのドアノブＮのロック解除も、配達先
識別子１により行えるようにしており、この配達先識別
子１を玄関用バーコード読取部４１０に読み取らせるこ
とにより、玄関ドアＤのロックを解除できるようにして
いる。

【００２８】図８は、ガマグチ式開閉機構５に代え、フ
ァスナー式開閉機構６としたものであり、受入袋２１の
開放側２１０にコ字形に介装している。このものでは、
図８の荷物Ｐを入れた状態から再ロックをかけるには、
図５（Ａ）に示すクローズロックとするのが適切である
が、ファスナーの閉によりロックのかかるサブロック手
段を別途設けてオープンロックを可能にしてもよい。

【００２９】以上説明したものでは、受入手段２を開閉
扉２０の内側に収納する展開自在な受入袋２１とした
が、通常のロッカー式等の受入手段としても何ら差し支
えないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施形態の扉閉鎖状態を示す斜視図。

【図２】同扉開放状態を示す斜視図。

【図３】配達物の受入袋の展開初期状態を示す斜視図。

【図４】配達物の受入袋の展開完了状態を示す斜視図。

【図５】配達物の受入状態を示す斜視図。

【図６】マンションのエントランス部への設置例を示す
斜視図。

【図７】配達物の取出しの様子を示す斜視図。

【図８】図４に対比したファスナー仕様の斜視図。

【符号の説明】

１；配達先識別子２；受入手段２０；開閉扉２１；受入袋３；ロック手段４；ロック解除手段４１；バーコード読取部５；ガマグチ式開閉機構６；ファスナー式開閉機構

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】配達物に付す配達先識別子（１）、配達
物を内部に受入れる受入手段（２）、この受入手段
（２）にロックをかけて内部へのアクセスを禁止するロ
ック手段（３）、このロック手段（３）を配達先識別子
（１）の読取結果に基づいて解除し、内部へのアクセス
を許可するロック解除手段（４）を備えていることを特
徴とする配達物の無人受取システム。
【請求項２】配達物の受入手段（２）は、開閉扉（２
０）の内側に収納する展開自在な受入袋（２１）から成
る請求項１記載の配達物の無人受取システム。
【請求項３】受入袋（２１）は、揺動により口を開く
ガマグチ式開閉機構（５）を有する請求項２記載の配達
物の無人受取システム。
【請求項４】受入袋（２１）は、ファスナー式開閉機
構（６）を有する請求項２記載の配達物の無人受取シス
テム。
【請求項５】配達先識別子（１）は、バーコードから
成り、ロック解除手段（４）は、バーコード読取部（４
１）をもつ請求項１〜４何れか一記載の配達物の無人受
取システム。