JPH0722148Y2

JPH0722148Y2 - 宅配便などの一時保管庫

Info

Publication number: JPH0722148Y2
Application number: JP1990007813U
Authority: JP
Inventors: 孝雄大原
Original assignee: Nippon Express Co Ltd
Current assignee: Nippon Express Co Ltd
Priority date: 1990-01-29
Filing date: 1990-01-29
Publication date: 1995-05-24
Anticipated expiration: 2005-01-29
Also published as: JPH0398678U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、荷受人が不在の場合や、荷物の宅配依頼など
に使用して便利な宅配便などの一時保管庫に関する。

［従来技術とその課題］従来この種宅配システムにおいては、荷受人が不在の場
合は、「ご不在連絡票」をポストなどに投函しておき、
互いに在宅時を連絡し合って荷物を受け渡しするか、あ
るいは、隣家などに委託するかなどしていたことから、
他人に迷惑をかけることが多かった。また、このような
システムでは、１個の荷物を荷受人に届けるのに多くの
時間と労力を要していた。また、アパートやマンション
などの集合住宅にあっては、荷物を管理人やその他に委
託するにしても時間的、労力的な損失は否めない。

また、宅配業者に荷物の発送を委託する場合には、業者
に連絡して荷物を受け渡しするまでの間、自宅を留守に
することができなかったりして、双方に時間的な損失が
あった。

本考案の目的は、不在でも他人に迷惑をかけることなく
荷物が受け取れ、また、荷物の宅配発送が任意に委託で
き、特に、アパート、マンションなどの集合住宅に設置
して好適な宅配便などの一時保管庫を提供せんとするも
のである。

［課題を解決するための手段］従来技術の課題を解決する本考案の構成は、宅配便など
の配達物を収容する庫体の前面に扉体を開閉可能に設
け、該扉体の下部に透視窓を形成した宅配便などの一時
保管庫であって、上記扉体の適当個所に、扉体開閉用
で、かつ、常態では挿し込んである固定キーの抜脱をロ
ックする固定錠と、扉体開閉用で、而も、上記固定錠の
固定キーのロック解除用のマスターキー錠を設け、更
に、上記庫体内の上部に、「ご不在連絡票」や「荷預か
り票」などの原票類用の日時自動印字機を収容配設した
庫体と、配達人や管理人などの特定人が所持するマスタ
ーキーとからなるものである。

［実施例］次に、図面について本校案実施例の詳細を説明する。

第１図は庫体の一部切欠正面図，第２図は固定キーの正
面図，第３図はマスターキーの斜視図，第４図は庫体を
複数個設けた実施例の正面図である。

１は、金属材料などにより構成され、かつ、前面に扉体
２を開閉可能に軸着した庫体で、上記扉体２の下部に
は、庫体１内に荷物があるかどうかが外部から視認しう
る透視窓３が形成されている。また、上記庫体２の上部
適当個所に、庫体１に対する扉体２の閉成ロックを固定
キー４によって解除することができ、かつ、常態では上
記固定キー４の抜脱をロックする固定錠５と、上記庫体
１に対する扉体２の閉成ロックをカード構造のマスター
キー６によって解除できるとともに、このマスターキー
６で上記固定錠５に対する固定キー４のロックを解除す
るマスターキー錠７とを設ける。更に、上記庫体１の内
部上側、即ち、庫体１の天壁下面に、原票類用の日時自
動印字機８を収容配設したものである。図中９は、扉体
２を開閉する取手である。上記原票としては、「ご不在
連絡票」や「荷預かり票」などがある。

以上は、１個の庫体構造について説明したが、特に、ア
パートやマンションなどの集合住宅としては、第４図に
示すような複数の庫体からなるボックス構造の保管庫を
構成し、また、ゴルフのキャディーバッグのような長尺
物を収容する庫体1bを設けることが望ましい。更に、本
考案は、上述した宅配業は勿論のこと、酒類販売業，穀
類販売業，クリーニング業などの荷物の預け入れにも利
用しうるものである。

［作用の説明］次に、上記実施例に基づいてその取扱いを説明すると、
例えば、集合住宅などにおいて、宅配便の荷物配達時に
荷受人が不在の場合、配達人は自己が所持しているマス
ターキー６を、例えば、第４図Ａで示すＡ庫体１のマス
ターキー錠７に差し込んで扉体２の閉成ロックを解除
し、扉体２を開いて配達荷物を収容するとともに、配達
人が所持している「ご不在連絡票」を、日時自動印字機
８に差し込んで配達日時を打ち込み印字したのち扉体２
を閉じ、併せて、ロック解除されている固定キー４を固
定錠５から抜き取る。次いで、マスターキー６を抜くと
扉体２はロックされる。そして、配達人は、上記「ご不
在連絡票」と固定キー４とを荷受人宅の郵便受けに投函
する。

そして、帰宅後、上記「ご不在連絡票」を見て荷物の配
送を知った荷受人は、上記固定キー４を持って保管庫の
設置場所に赴き、Ａ庫体１の固定錠５に固定キー４を挿
し込んで解錠し扉体２を開いて庫内に収容されている荷
物を取り出した後、扉体２を閉じると、この扉体２はＡ
庫体１にロックされるとともに、固定キー４は固定錠５
にロックされ抜くことができない状態となる。

次に、荷物を宅配発送したい場合には、その旨をマスタ
ーキーを所持している管理人に告げると、管理人がマス
ターキー６を使用して、上述の要領で、例えば、Ｂ庫体
１を開き、荷物を収納して扉体２を閉じたのち、マスタ
ーキー６を抜き取ることにより、扉体２、および、固定
キー４はロック状態となる。そして、集配人が来所し、
集配人自身が所持しているマスターキー６によってＢ庫
体１の扉体を開いて荷物を取り出し、次いで、「荷預か
り票」に日時を印字したのち、再び扉体２を閉じてマス
ターキー６を抜き取ることにより、扉体２と固定錠５は
自動的にロックされる。集配人は「荷預かり票」の一部
を管理人に渡すか、または、発送依頼人宅の郵便受けな
どに投函することにより荷預かり作業は終る。このよう
に、管理人が不在でも集荷ができる。

［考案の効果］上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が
得られる。

（ａ）荷受人が不在であっても、従来の再配達手段や隣
人への委託手段のように、多くの時間や労力を要するこ
となく、迅速確実に荷物を受取人に届けることができ
る。

（ｂ）荷物を宅配又は発送したい場合には、所定の手続
で荷物を庫内に容れておくことにより、たとえ、管理人
や荷物の発送人が不在であっても、集配人に確実に荷物
を預託することができる。

（ｃ）マスターキーを使用しないと固定キーの固定錠に
対するロックが解除されないので、不正な荷受けができ
ず、きわめて安全である。

（ｄ）「ご不在連絡票」や「荷預かり票」に取扱い日時
が印字されるので、集配人と委託社との間にトラブルが
生じない。

【図面の簡単な説明】

第１図は庫体の一部切欠正面図，第２図は固定キーの正
面図，第３図はマスターキーの斜視図，第４図は庫体を
複数個設けた実施例の正面図である。 1,1a……庫体,2……扉体,3……透視窓,4……固定キー,5
……固定錠,6……マスターキー,7……マスターキー錠,8
……日時自動印字機。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】宅配便などの配達物を収容する庫体の前面
に扉体を開閉可能に設け、該扉体の下部に透視窓を形成
した宅配便などの一時保管庫であって、上記扉体の適当
個所に、扉体開閉用で、かつ、常態では挿し込んである
固定キーの抜脱をロックする固定錠と、扉体開閉用で、
而も、上記固定錠の固定キーのロック解除用のマスター
キー錠を設け、更に、上記庫体内の上部に、「ご不在連
絡票」や「荷預かり票」などの原票類用の日時自動印字
機を収容配設した庫体と、配達人や管理人などの特定人
が所持するマスターキーとからなることを特徴とする宅
配便などの一時保管庫。