JP2732427B2 - 宅配便の受取と荷物の引取用のロッカ−システム - Google Patents

宅配便の受取と荷物の引取用のロッカ−システム

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JP2732427B2 JP30019494A JP30019494A JP2732427B2 JP 2732427 B2 JP2732427 B2 JP 2732427B2 JP 30019494 A JP30019494 A JP 30019494A JP 30019494 A JP30019494 A JP 30019494A JP 2732427 B2 JP2732427 B2 JP 2732427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の居住室を有する
社員寮やマンションなどのロビ−等に設置して、宅配便
等の各種の配達される荷物(以下、本明細書では配達さ
れる荷物を「配達便」と総称する)の配送人が居住者宛
に配達品を届ける場合、居住者が不在であっても配達品
を引き渡すことが出来ると共に、居住者が不在でもクリ
−ニング業者にクリ−ニング物の引取りや飲食店の出前
食器の回収などのような荷物の引取り(以下、引取荷物
という)の引取りができるようにし、且つ、配達人、或
は、荷物引取人が常時キ−を携帯する必要をなくした宅
配便の受取、或は、荷物の引取り用のロッカ−システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、前記の社員寮やマンション等の集
合住宅においては、荷物の受取人が不在のときでも、荷
物の配達を安全に行なうため、宅配便用の配達ボックス
や宅配便用ロッカ−などと称される設備が設置されるよ
うになった。
【0003】それら設備の一つとして、個々にキ−違い
の錠前Aを具えた扉を有する複数のロッカ−から成るロ
ッカ−本体と、前記扉の裏面に設けた印鑑収納部に関連
させて当該扉に設けた錠前Bと、社員寮やマンションな
どの室数に応じた前記各ロッカ−用のキ−aの投入口と
キ−違いの錠前Cを有する扉を設けたキ−ボックスとを
具備し、前記各錠前Aの各キ−aは個々に対応した錠前
Aを施解錠でき、かつ、一定条件下で施錠しなければ抜
けず、各扉の錠前Bは共通キ−bによって施解錠でき、
かつ、施錠しなければ抜けず、前記各錠前Cの各キ−c
は個々に対応した各錠前Cと前記錠前Bを施解錠できる
ように形成すると共に、錠前Aは錠前Bがキ−b又はc
により解錠された状態でのみ施解錠でき、錠前Bはそれ
が解錠されると前記印鑑収納部の印鑑を使用可能状態に
おき、該印鑑が収納されなければそれを施錠できないよ
うに形成して成り、前記錠前Bの共通キ−bは宅配業者
の配送人が、各錠前Cの各キ−cは各居住者が、それぞ
れ携帯するようにしたものがある。
【0004】上記のものは、適切な鎖錠装置を用いるこ
とにより、受取人が不在でも極めて安全に配達便を配送
できるのであるが、宅配業者の配送人がキ−を必ず持っ
ていなければならないため、万一、前記配送人が該キ−
を忘れたり、紛失したりした場合には、配送が不可能に
なるという問題点がある。
【0005】また、居住者毎に設けたロッカ−キ−の収
納ボックスをメイルボックスと兼用すると、配送人が配
達便収納ロッカ−のキ−をこのメイルボックスに投入し
た場合、他の郵便物等に紛れて居住者が該キ−を見出せ
なかったり、郵便物等と一緒に取り出して落したり紛失
したりするおそれがあるという問題点もある。
【0006】更に、居住者がクリ−ニング物や出前食器
の引取りを依頼したい場合、クリ−ニング店や出前した
飲食店に所要の荷物を届ける場合は問題ないが、業者に
クリ−ニング物の引取りや食器の回収に出向いてもらう
場合は、該業者が到着するまでは居住者が待機しなけれ
ばならないという不便があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、宅配便等の
各種の配達される荷物の配送人が居住者宛に配達品を届
ける場合、居住者が不在であっても該配達品を安全かつ
確実に固有の宛先人に引き渡すことが出来ると共に、居
住者が不在でもクリ−ニング物や出前食器等の引取りを
安全かつ確実に依頼できるようにし、且つ、配送人がそ
の専用キ−を常時携帯する必要をなくした宅配便の受取
と荷物の引取用のロッカ−システムを提供することを、
その課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、宅
配された荷物を収納する配達便収納ロッカ−と、前記配
達便収納ロッカ−の固有キ−を収納するロッカ−キ−ボ
ックスと、前記配達便収納ロッカ−の宅配業者用のキ−
を収納する宅配業者キ−ボックスとにより構成し、配達
便収納ロッカ−には、二重錠式の錠前であって、一の錠
前は宅配業者が専用する宅配業者キ−、もしくは、居住
者が専用する居住者キ−のいずれかを使用すると共に、
他の錠前はロッカ−キ−を使用することにより、前記二
重錠式の錠前を協動的に施解錠させロッカ−扉の開閉を
許否するロッカ−開閉手段と該開閉手段の作動を許否す
る連動機構を具備した印鑑収納部とを設け、ロッカ−キ
−ボックスには、居住者キ−により扉の開閉を許否する
ロッカ−キ−ボックス開閉手段を設け、前記配達便収納
ロッカ−に近接して宅配業者が専用する宅配業者キ−を
収納するためのボックスであって、該ボックスはキ−を
用いずに開閉する鎖錠装置を有する宅配業者キ−ボック
スを設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明では、上記構成のロッカ−シ
ステムに付加して、発送等を依頼された引取荷物を収納
するロッカ−であって、該ロッカ−に、固有のロッカ−
キ−により施解錠される一の錠前と宅配業者キ−又は居
住者キ−により施解錠される他の錠前とが協働して該ロ
ッカ−の扉の開閉を許否する二重錠式の錠前による開閉
手段を設けてなる引取荷物収納ロッカ−を前記配達便ロ
ッカ−に近接させて設けることにより、宅配便の受取と
荷物の引取りの双方の役割を果すことができるロッカ−
システムを構成することも特徴とするものである。
【0010】即ち、本発明宅配便の受取ロッカ−システ
ムは、配達便収納ロッカ−と、ロッカ−キ−ボックス
と、発送便収納ロッカ−と、宅配業者キ−ボックスとに
よりシステムを構成し、例えば、配達便収納ロッカ−
は、その扉を閉扉施錠状態にしておき、該扉に施錠状態
では挿入したロッカ−キ−が抜脱不能なロッカ−用錠前
と宅配業者用の錠前とによる二重錠を、宅配業者用の錠
前を宅配業者キ−により解錠すれば、ロッカ−用錠前が
解錠可能になると共に、この条件で該ロッカ−用錠前を
解錠すれば、ロッカ−キ−を取り外せるように形成して
取付け、かつ、前記二重錠の本体に印鑑収納ボックスを
設けて印鑑がその収納部に収められた状態にあることを
宅配業者キ−による錠前の施錠条件とし、更に、ロッカ
−キ−ボックスには、各居住者が夫々に携帯する居住者
キ−により施解錠する錠前を取付けると共に、該ボック
ス内の専用部位にロッカ−キ−を投入できるようにした
ものである。これに加え、クリ−ニング物等の荷物の引
取りを依頼する物品を収納する引取荷物収納ロッカ−を
付設し、該ロッカ−にロッカ−キ−により施解錠される
一の錠前と、宅配業者キ−又は居住者キ−により施錠さ
れる他の錠前とによる二重錠式の錠前を設け、該二重錠
前の協働作用によって該ロッカ−を開閉できる開閉手段
を設けたり、或は、ロッカ−キ−ボックスをメイルボッ
クスと兼用し、該メイルボックスにキ−収容部を郵便物
等とは別個に収納されるように設けてもよい。また、宅
配業者が専用する宅配業者キ−を収納する宅配業者キ−
ボックスを設け、該ボックスにキ−を用いずに開閉でき
るダイヤル錠のような鎖錠装置を取付けておけば、配送
人が常時宅配業者専用キ−を携帯する必要は無くなる。
【0011】
【作用】本発明システムは、次のように操作される。即
ち、宅配業者が配達便を配送する際に、受取人が不在の
場合、配送人が宅配業者キ−ボックスから宅配業者キ−
を取り出し、該キ−を二重錠の他の錠前に挿入して、ま
ず、宅配業者用の錠前を解錠した後、ロッカ−キ−を解
錠操作して扉を開け、配達便収納ロッカ−内に配達便を
収納し、印鑑収納部から印鑑を取り出して伝票に捺印し
て受領印を取った後、該印鑑を前記収納部に収納して該
ロッカ−の扉を閉じる。次に、扉が閉じられると、ロッ
カ−キ−によりその錠前を施錠してから、宅配業者キ−
を回してその錠を施錠し、夫々の錠前からキ−を抜取
り、ロッカ−キ−を受取人のロッカ−キ−ボックスに投
入する一方、宅配業者キ−を宅配業者キ−ボックスに戻
して該ボックスを鎖錠することにより、配送を完了す
る。
【0012】また、居住者がクリ−ニング物等の荷物の
引取りをクリ−ニング業者等に依頼したいときは、引取
りを依頼する荷物をロッカ−キ−を付けて閉扉施錠され
ている引取荷物収納ロッカ−にその投入口から投入して
収納しておく。前記荷物の引取り人は前記荷物が収容さ
れた引取荷物収納ロッカ−の二重錠を、一の錠前に付け
られたままのロッカ−キ−と宅配業者キ−とを使用して
解錠し前記荷物を取り出し引取る。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図により説明する。図
1は本発明宅配便の受取と荷物引取用のロッカ−システ
ムを具現した一例の正面図、図2は印鑑収納部を付設し
た本発明ロッカ−システムに使用する二重錠の一例の正
面図、図3は図2の二重錠の側面図、図4はロッカキ−
ボックスとメイルボックスを兼用し、ロッカ−キ−の専
用収納部を設けたメイルボックスの要部の正面図であ
る。
【0014】図において、1は、一つの箱体を複数に区
分して個々に独立した収納区画を持つ配達便収納ロッカ
−2を複数個形成したロッカ−本体、3は社員寮やマン
ションなどの集合住宅の室数に応じた数の収容部を形成
したメイルボックスで、ここでは郵便物収容部とは区分
したロッカ−キ−収容部4を設けてある。
【0015】各ロッカ−2の夫々の扉2aには、各扉2aの
施解錠をするための夫々にキ−違いの錠前Aと、該錠前
Aの施解錠動作を拘束又は開放するための錠前Bとを具
備した二重錠DRを取付けてある。一方、各メイルボッ
クス3の各扉3aには郵便物投入口3bとキ−投入口4aを設
けると共に、それを開閉するためのキ−違いの錠前Cを
個々に取付けてあり、また、前記各扉3aはその全部又は
一部にガラス等の透明板材を用いた覗き窓3cを設けて、
外から内部を覗見できるようにすると共に、室番号や氏
名等を付してある。
【0016】5,6は、前記収納ロッカ−2の右側に隣
設した引取荷物収納ロッカ−で、ここでは、一の引取荷
物収納ロッカ−5は、荷物投入口5cを前面に開口形成
し、引取りを依頼する荷物のうちクリ−ニング物のよう
なものは、この投入口5cから内部容器5bに投入収容でき
るようにされている。このロッカ−5の扉5aには、前記
二重錠DRと同様であるが印鑑収納部Dを具備しない二
重錠DR′が取付けてある。
【0017】一方、上記ロッカ−5に隣設した引取荷物
用の他のロッカ−6は、荷物投入口を形成せず、その扉
6aを開けて各ロッカ−6の内部に引取を依頼する荷物が
収納できるように形成されている。このロッカ−6の扉
6aにも、印鑑収納部Dを具備しない二重錠DR′が取付
けられている。
【0018】7は宅配業者が専用するキ−を収納する宅
配業者キ−ボックスで、前記発送便収納ロッカ−5には
二重錠式の錠前DRが、また、宅配業者キ−ボックス7
にはキ−を用いないで開閉できるダイヤル錠やテンキ−
式の電子錠などによる錠前Eが取付けられている。な
お、キ−ボックスにおいて、7aはその扉、7bはキ−等の
投入口である。
【0019】図2に例示した二重錠式の錠前DRにおい
て、aは錠前Aのキ−で、このキ−aは錠前Aが施錠さ
れているときは抜けず、解錠されたときのみ抜ける構造
のものである。bは宅配業者が専用する宅配業者キ−
で、宅配業者ごとにそのキ−ボックス7に収納され、配
送人が担当するキ−ボックス7の錠前Eを解錠して取り
出し、錠前Bに対して使用するものであって、当該錠前
Bを施解錠できるようになっていると共に、発送便収納
ロッカ−5又は6の錠前DR′をも施解錠できるように
なっており、また、cは居住者専用の居住者キ−で、キ
−投入口4を有するメイルボックス3の扉3aに取付けら
れた錠前C毎に鍵違いで、固有の各錠前C及び各錠前B
を施解錠できるように形成してある。なお、Dは二重錠
式の錠前DRの内面側に設けた印鑑収納部である。
【0020】図2,図3に例示した二重錠式の錠前DR
において、錠前A,Bは、縦長箱状の機筺11内でその作
動部が機械的に互に連動,拘束するように、詳細は図示
しないがリンクL1により連結されることにより、錠前A
は、錠前Bを宅配業者キ−b又は居住者キ−Cにより施
錠することによってのみそのキ−aの操作ができ、ま
た、錠前Bは、印鑑8がその収納部D内に収められてい
ることを条件にして作動できるようにリンクL2により機
械的に連結され、この条件を満たした操作によって施解
錠できるようになっている。このための鎖錠装置は、本
出願人らが先に提案した特願平4-280594号、特願平4-35
9352号などで提案した鎖錠装置やその他の公知の技術に
より具現することができる。なお、図2,図3におい
て、12は錠前A,Bの協働的施解錠作動により扉のラッ
チ受けに対し出没動作するラッチで、L3はそのためのリ
ンク、13は閉扉感知突子で、この突子13が閉扉により機
筺11内に没入すると、リンクL4の作用により、錠前A及
び/又はBの施錠操作ができるようになっている。14は
この二重錠前DRの取付用の錠前で、14aはそのラッ
チ、14bはそのキ−である。
【0021】ここで、二重錠式の錠前DRにおける錠前
A,Bと印鑑収納部Dの関係は、一例として、次の内容
で純機械的に予め設定されている。即ち、キ−aが錠前
Aに付いたまま閉扉,施錠されロッカ−2が空いている
場合に、キ−bを錠前Bに入れてから、錠前B,Aを逐
次解錠すれば扉2aが開かれるようになっているので、宅
配業者はこの状態で配達荷物をそのロッカ−2内に入
れ、扉2aの内側に位置した印鑑収納部Dから印鑑8を取
り出して伝票に捺印した後、該印鑑8をその収納部Dに
戻すことを要件に、キ−aが施錠側に回るようになり、
該キ−aを施錠側に回せば錠前Aが施錠されてキ−aは
抜ける状態になり、キ−aの抜き取りを条件に、キ−b
が施錠側に回り、従ってキ−bを施錠側に回して錠前B
を施錠し、該錠Bからキ−bを抜き取るようになってい
る。
【0022】上記における各錠前A〜Cは、その構造,
型式の如何に拘らずラッチや閂等の鎖錠手段に連結され
て、本発明におけるロッカ−等に設けられる開閉手段の
一例として設けられるものである。また、ロッカ−本体
1とメイルボックス3とは必ずしも図示したように並べ
て配置されず、夫々離れた場所に設置した形式であって
もよい。また、ロッカ−キ−収容部4はメイルボックス
3の内部に設けずに別個に独立したロッカ−キ−ボック
スとして設けてもよい。
【0023】上記のように構成される宅配便の受取と荷
物引取り用のロッカ−システムは、ロッカ−本体1を社
員寮やマンションのような集合住宅のロビ−等に設置し
て使用するのであるが、その使用方法は次のとおりであ
る。図1の状態において、空いているロッカ−2は、そ
の錠前Aが、ロッカ−2が空いたまま、そのキ−aが抜
脱不能に施錠されると共に、錠前Bも施錠されており、
メイルボックス3のすべての錠前Cは施錠された状態に
おかれているものとする。即ち、空きロッカ−2はロッ
カ−キ−aが付いたままの錠前Aと錠前Bは施錠された
状態にあると共に、印鑑収納部Dには印鑑8が収納され
て、その印鑑8は外から取り出せない状態にあり、か
つ、宅配業者キ−bは、そのキ−ボックス7に収納され
て錠前Eが施錠された状態にあるのである。
【0024】社員寮やマンションの場合、会社やマンシ
ョンの管理会社が特定の宅配業者と契約して、各宅配業
者キ−bを夫々の宅配業者キ−ボックス7に収納してお
く一方、各居住者にはそれぞれに各メイルボックス3の
錠前Cに対応したロッカ−キ−cを渡して、各人が常に
携帯するようにしておく。即ち、各錠前Aのロッカ−キ
−aは、各ロッカ−2の不使用時、それぞれの錠前Aに
施錠状態で抜脱不能に取付けられ、また、各メイルボッ
クス3の各錠前Cのそれぞれの居住者キ−cは、各居住
者がそれぞれ持っている状態にするのである。
【0025】以上を前提として宅配便の配達が行なわれ
る場合、配送人は、まず、届先に配達品を持って行く。
しかし、届先が不在の場合には、自社の宅配業者キ−ボ
ックス7の錠前Eを解錠して中からキ−bを取り出し、
空きロッカ−2を探して、キ−bにより、その空きロッ
カ−2の錠前Bを解錠し、この解錠により作動可能にな
ったキ−Aの付いた錠前Aをそのまま解錠することによ
り開扉可能になった扉2aをあけて該ロッカ−2内に配達
品を収納する。次いで、扉2aを開けたままで印鑑収納部
Dから印鑑8を取り出して例えば複写式伝票に捺印す
る。この印鑑取り出し状態ではキ−a又はキ−bは回ら
ない。而して、捺印後、印鑑8をその収納部Dに戻す
と、キ−a又はキ−bが回せる状態になるので、この状
態で扉2aを閉じ、該キ−aを回して錠前Aから抜取った
後、キ−bを回して二重錠DRを施錠し、錠前Bから抜
き取り、キ−aと伝票の一枚をメイルボックス3のロッ
カ−キ−収納部4に投入し、キ−bを宅配業者キ−ボッ
クス7に戻して、錠前Eを施錠するのである。なお、キ
−a又はbと印鑑収納状態の関連付けは、上記実施例の
ほかキ−a及びbの双方の回動と条件付けでもよい。
【0026】以上により、配達便の品物が受領されたこ
とになるわけであるが、この品物の届先の居住者が配達
品を前記ロッカ−2から取り出す場合は、次の手順によ
る。
【0027】即ち、自分のメイルボックス3のロッカ−
キ−収納部4にロッカ−キ−aが入っていることが、自
分の固有の居住者キ−cにより錠前Cを解錠し、このメ
イルボックス3の扉3aを開いて判ったら、前記ロッカ−
キ−収納部4からロッカ−キ−aを取り出して扉3aを閉
じ、再びキ−cにより錠前Cを施錠してキ−cを抜取
る。当該居住者はロッカ−キ−aと居住者キ−cの両方
のキ−を持って配達便ロッカ−2の前に行き、そのロッ
カ−2の錠前A,Bに前記2つのキ−a,bを夫々に挿
込み、錠前Bを解錠側に回して、錠前Aを操作可能状態
にセットした後、錠前Aに挿込んだロッカ−キ−aをで
回動し、錠前Aを開錠して二重錠DRを解錠し、ロッカ
−2の扉2aを開いて、配達品を取り出すのである。
【0028】こうして配達品を取り出したら、ロッカ−
キ−aを施錠側に回し、このキ−aの施錠操作によって
回転できるようになった居住者キ−cを前とは逆に、施
錠側に回して前記キ−Cのみを錠前Bから抜き取れば、
ロッカ−2は元の状態、即ち、ロッカ−キ−aが付いた
状態でロッカ−2の扉2aは開扉不能の状態、つまり、錠
前Aはキ−aを付けたままの施錠状態におかれ、ロッカ
−2の不使用状態にリセットされる。
【0029】なお、ロッカ−2の錠前A,Bの施,解錠
関係、或は、ロッカ−扉2aを、不使用時に、上記実施例
のように常時施錠閉扉とするか、又は、逆にするか等の
条件は、上記実施例の二重錠前DRにおける関係,条件
に限られず、他の関係,条件によって任意に予め設定さ
れるようにした錠前でも、本発明が適用可能であること
は勿論である。
【0030】一方、居住者がクリ−ニング物の引取りを
依頼する場合、図1に示した本発明システムでは、引取
荷物収納ロッカ−5に、その投入口5cから引取って欲し
い荷物等を投入すると共に、念のために、発送等の依頼
伝票のような依頼書を宅配業者キ−ボックス7に、その
投入口7bから投入しておく。上記依頼書を自社のキ−ボ
ックス内で見付けた業者は、そのキ−bを錠前Bに挿込
み、錠前Aに挿込まれたままのキ−aを操作して引取荷
物収納ロッカ−5の扉5aを開け、その内部容器5b内の荷
物の荷受けをするのである。このとき、業者は念のため
荷受け伝票等の受書類を、その依頼をした居住者のキ−
ボックス3に入れておくことが望ましい。
【0031】荷物引取りの依頼は、投入口5cを具備しな
い上述の配達便ロッカ−2と略同様の構成の引取荷物収
納ロッカ−6を使用することによっても行うことができ
る。この場合、引取荷物収納ロッカ−6は、常時、扉6a
を開状態にする二重錠を取付けた形式とすることが望ま
しい。即ち、荷物の引取りを依頼する居住者は、扉6aが
開いて不使用状態の引取荷物収納ロッカ−6の中に荷物
を入れ、扉6aを閉じて二重錠DR′の錠前Bに自己のキ
−cを挿込み、2つの錠前A,Bを夫々のキ−a,cを
操作して施錠する。施錠したあと、キ−a,cを抜取
り、キ−aを宅配業者のキ−ボックス7に投入口7bから
投入する。そして、宅配業者等の荷物の引取人が自社の
キ−ボックス7を開け、キ−aが投入されていることに
より引取荷物の依頼があることを知ったら、当該宅配業
者キ−ボックス7の中の宅配業者キ−bと前記キ−aを
取り出し、該キ−a,bにより所要ロッカ−6の二重錠
前DR′を解錠して開扉し、当該ロッカ−6の中から依
頼された荷物を取り出しキ−aを付けたままキ−を自己
のキ−ボックス7に収納し、該ボックス7の錠前Eを施
錠するのである。
【0032】これにより、荷物の引取人が宅配業者キ−
ボックス7を開けてその中にキ−aが入れられているの
を見出したら、キ−aに付いている札に記録されている
ロッカ−6の番号を確かめ、そのキ−aを該当する錠前
Aに入れ、自己が保持した業者用のキ−bを錠前Bに入
れて回した後、キ−aを回して錠前Aを解錠して開扉
し、このロッカ−6から荷物を取り出することにより、
荷物の引取りを終える。ここで、キ−bを錠前Bから抜
取るとキ−aは錠前Aから抜けない状態となるから、キ
−bを宅配業者キ−ボックス7に収納して、錠前Eを施
錠することによって、荷物を宅配に回すことができるこ
とになるのである。
【0033】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、4種類
の錠前と3種類のキ−とを適宜組合せることにより、電
気を全く用いることなく、上述のように作用させること
ができるので、複数の居住室を有する社員寮やマンショ
ンなどのロビ−に本発明システムを適用したロッカ−を
設置しておけば、配達便の配送人が居住者宛に配達品を
届ける場合、居住者が不在であっても、その配達品を安
全かつ確実に引き渡すことができる。また、居住者が荷
物の引取りを依頼するための専用ロッカ−を付設するこ
とにより、居住者は荷物の引取り用のロッカ−に引取り
を依頼したい荷物を収納するか、又は、収納後に施錠し
てキ−を業者用キ−ボックスに投入しておけば、後は留
守してもよいので、荷物の引取り依頼も、依頼人不在の
ままできることになり極めて便利である。
【0034】また、配達品をロッカ−に収容してそのロ
ッカ−を施錠した宅配業者は、配達先の居住者専用のロ
ッカ−キ−収納部にそのロッカ−キ−を投入すれば足り
るようにしたので、手間がかからず、しかも、ロッカ−
キ−収納部は居住者が個有するキ−でしか開閉できない
ので、安全性は極めて高いものとなる。
【0035】更に、宅配業者キ−を専用のボックスに収
納しておき、該ボックスの錠前にキ−を用いないで施解
錠できる錠を用い、配送人は前記錠を解錠して中から業
者用のロッカ−キ−を取り出すようにしたから、配送人
が該キ−を携帯する必要がないので、該キ−を忘れたり
落したりして配達を不可能にするおそれはおよそ皆無と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明宅配便の受取と荷物の引取用のロッカー
システムを具現した一例の正面図。
【図2】印鑑収納部を付設した本発明ロッカーシステム
に使用する二重錠の一例の正面図。
【図3】図2の二重錠の側面図。
【図4】ロッカキーボックスとメイルボックスを兼用
し、ロッカーキーの専用収納部を設けたメイルボックス
の要部の正面図。
【符号の説明】
1 ロッカー本体 2 配達便の収納ロッカー 2a ロッカーの扉 3 メイルボックス 3a メイルボックスの扉 3b 郵便物投入口 3c 覗き窓 4 ロッカーキー収容部 4a キー投入口 D 印鑑収納部 5,6 引取荷物の収納ロッカー 7 宅配業者キーボックス 8 印鑑 A ロッカー用錠前 B 宅配業者及び居住者用錠前 C メイルボックス用錠前 D 印鑑収納部 E 宅配業者キーボックス用錠前 a ロッカーキー b 宅配業者用キー c 居住者キー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宅配された荷物を収納する配達便収納ロ
    ッカ−と、前記配達便収納ロッカ−の固有キ−を収納す
    るロッカ−キ−ボックスと、前記配達便収納ロッカ−の
    宅配業者用のキ−を収納する宅配業者キ−ボックスとに
    より構成し、 配達便収納ロッカ−には、二重錠式の錠前であって、一
    の錠前は宅配業者が専用する宅配業者キ−、もしくは、
    居住者が専用する居住者キ−のいずれかを使用すると共
    に、他の錠前はロッカ−キ−を使用することにより、前
    記二重錠式の錠前を協動的に施解錠させロッカ−扉の開
    閉を許否するロッカ−開閉手段と該開閉手段の作動を許
    否する連動機構を具備した印鑑収納部とを設け、 ロッカ−キ−ボックスには、居住者キ−により扉の開閉
    を許否するロッカ−キ−ボックス開閉手段を設け、 前記配達便収納ロッカ−に近接して宅配業者が専用する
    宅配業者キ−を収納するためのボックスであって、該ボ
    ックスはキ−を用いずに開閉する鎖錠装置を有する宅配
    業者キ−ボックスを設けたことを特徴とする宅配便の受
    取用のロッカ−システム。
  2. 【請求項2】 宅配された荷物を収納する配達便収納ロ
    ッカ−と、前記配達便収納ロッカ−の固有キ−を収納す
    るロッカ−キ−ボックスと、前記配達便収納ロッカ−の
    宅配業者用のキ−を収納する宅配業者キ−ボックスとに
    より構成し、 配達便収納ロッカ−には、二重錠式の錠前であって、一
    の錠前は宅配業者が専用する宅配業者キ−、もしくは、
    居住者が専用する居住者キ−のいずれかを使用すると共
    に、他の錠前はロッカ−キ−を使用することにより、前
    記二重錠式の錠前を協動的に施解錠させロッカ−扉の開
    閉を許否するロッカ−開閉手段と該開閉手段の作動を許
    否する連動機構を具備した印鑑収納部とを設け、 ロッカ−キ−ボックスには、居住者キ−により扉の開閉
    を許否するロッカ−キ−ボックス開閉手段を設け、 前記配達便収納ロッカ−に近接して宅配業者が専用する
    宅配業者キ−を収納するためのボックスであって、該ボ
    ックスはキ−を用いずに開閉する鎖錠装置を有する宅配
    業者キ−ボックスを設け、発送等を依頼された引取荷物
    を収納するロッカ−であって、該ロッカ−に、固有のロ
    ッカ−キ−により施解錠される一の錠前と宅配業者キ−
    又は居住者キ−により施解錠される他の錠前とが協働し
    て該ロッカ−の扉の開閉を許否する二重錠式の錠前によ
    る開閉手段を設けてなる引取荷物収納ロッカ−を前記配
    達便ロッカ−に近接させて設けたことを特徴とする宅配
    便の受取と荷物の引取用のロッカ−システム。
  3. 【請求項3】 ロッカ−キ−ボックスは、各居住者のメ
    イルボックスに、郵便物等とは別個に収納されるように
    設けた請求項1又は2に記載の宅配便の受取用又は荷物
    の引取用ロッカ−システム。
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