JPH0426061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、一つの郵便受箱に郵便物のように厚
みの薄いものと、それ以外の厚みの比較的厚いも
のとを収納し、尚且つ郵便物やその他の投函物が
盗難にあわないようにした郵便受箱に関するもの
である。

［背景技術］ 従来集合住宅やビル等においては、共働き家庭
が増加し、また単身者用マンシヨンが増えたこと
により昼間不在のところが多いという理由によ
り、洗濯の出来上がつたもの、小包みやその他の
配達物は管理人が受け取つたり、郵便受箱とは別
に収納箱や収納棚を設けていた。また郵便受箱と
これら収納箱とを一体化することも考えられる
が、洗濯物や宅配物は投入口の縦幅が広いことが
要求され、投入口の外側から投入口に手首がすつ
ぽりと入り、内部の郵便物やその他の投函物が盗
難にあうという問題があつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて考案したものであ
つて、その目的とするところは、郵便物を投入す
る上投入口からは手を入れて内部の投函物が盗難
できないようにし、さらに厚みの厚い他の投函物
はマスターキーを使つて子扉をあけて投函でき、
同一の郵便受箱に厚みの薄い郵便物と厚みの厚い
他の投函物を投函できるようにした郵便受箱を提
供するにある。

［考案の開示］ 本考案の郵便受箱は、前面が開口部１となつた
箱体２の開口部１に扉３を開閉自在に設け、この
扉３を施錠する扉用錠４を設け、扉３の上部に郵
便物のように厚みの薄い投函物を投入する上下幅
の狭い上投入口５を設け、扉３の下部に厚みの厚
い投函物を投函するための上下幅の広い下部開口
６を設けるとともに下部開口６に子扉７を開閉自
在に設け、この子扉７を施錠するための子扉用錠
８を設けて成るものであつて、このような構成を
採用することで、上記した本考案の目的を達成し
たものである。すなわち本考案にあつては、叙述
のように扉３の上部に郵便物のように厚みの薄い
投函物を投入する上下幅の狭い上投入口５を設
け、扉３の下部に厚みの厚い投函物を投函するた
めの上下幅の広い下部開口６を設けるとともに下
部開口６に子扉７を開閉自在に設けることで、厚
みの薄い郵便物のような投函物とそれ以外の厚み
の厚い投函物とをそれぞれ上投入口５及び下部開
口６を利用して投入でき、しかも上投入口５から
は縦幅が狭いのて手を突つ込んで投函物を取るこ
とができず、また下部開口６は子扉７を閉じて子
扉用錠８をロツクしておくことで投函物の盗難を
防ぐことができるようになつたものであり、また
下部開口６から投函物を投入する場合には、マス
ターキーを預かつている管理人、洗濯物を配達
人、宅配物の配達人がマスターキーを使つて子扉
７をあけて内部に投函物を入れることができるよ
うにしているものである。

以下本考案を実施例により詳述する。箱体２は
前面が開口部１となつており、この箱体２の開口
部１に扉３が枢支部９部分で枢支してあつて、扉
３を開閉することができるようになつている。扉
３には扉３を施錠するための扉用錠４が設けてあ
る。また扉３の上部に郵便物のように厚みの薄い
投函物（せいぜい雑誌程度の厚さのものまでの投
函物）を投入する上下幅の狭い上投入口５が設け
てある。この上投入口５は通常の郵便受箱の投入
口と同様に手首を奥まで入れることができないよ
うな程度の上下幅となつている。まら扉３の下部
に厚みの厚い投函物を投入するための上投入口５
よりも上下幅の広い下部開口６が設けてある。下
部開口６には子扉７が開閉自在に設けてあり、こ
の子扉７には子扉７を施錠するための子扉用錠８
が設けてある。また扉３の背部の上投入口５と下
部開口６との間から背方に向かつて先端程下り傾
斜し且つ突出先端が下に向けて突出して先端突出
部１０となつた中仕切り板１１を設けてある。し
かして、上記のような構成の郵便受箱は通常時に
は扉用錠４及び子扉用錠８をロツクしておくもの
である。ここで扉用錠４のキーは郵便受箱の所有
者が所持し、また子扉用錠８のキーは郵便受箱の
所有者が支持するだけでなく、投函物を投入する
人である特定の人（管理人、洗濯物の配達人、宅
配物の配達人等）が所持している。そして郵便物
は上投入口５から箱体１内に投入するものであ
り、投入された郵便物の内長さの長いものは第１
図のように郵便物の一端が中仕切り板１１の上に
乗り上げる。このことによりこの後、下部開口６
より厚みの厚い投函物を入れる際、先に入つてい
た郵便物がその厚みの厚い投函物の投函を妨げる
ことがない。また長さの短い郵便物の場合、この
中仕切り板１１を滑つて箱体２の奥に収納され
る。一方洗濯物や宅配物等の厚みの厚い投函物を
投函する場合には、投函物を投入する特定の人が
マスターキーを使つて子扉用錠８のロツクを解除
して子扉７をあけて下部開口６から箱体２内に厚
みの厚い投函物を投函するのである。ここで子扉
７をあけて配達人によつて郵便物が盗まれる心配
があるが、高さ寸法に余り余裕がない郵便受箱に
あつては（設置スペースと郵便受箱の個数から高
さが制限される場合）、前述のように扉３に先端
が下方に向けて突出した先端突出部１０を有する
中仕切り板１１を設けることで、中仕切り板１１
の先端突出部１０が邪魔になつて配達人が箱体１
内に手を入れても箱体１の奥にある郵便物を盗む
ことができないようになつている。なお郵便受箱
の高さ寸法を高く取れる場合には箱体２を上下に
分ける仕切り板を箱体内に固着すればよいもので
ある。

一方箱体１内の郵便物やその他の投函物を取り
出す場合には錠４のロツクを解除して扉３をあけ
て内部の郵便物やその他の投函物を箱体２から取
り出すのである。この場合、扉３に中仕切り板７
を設けたものであつては、扉３をあけると中仕切
り板７が扉３とともに回動して外に出て箱体２の
開口部１が全面にわたつて開くこととなり、中仕
切り板７に邪魔されることなく内部の投函物を取
り出せるのである。

［考案の効果］ 本考案にあつては、叙述のように全面が開口部
となつた箱体の開口部に扉を開閉自在に設け、こ
の扉を施錠する扉用錠を設け、扉の上部に郵便物
のように厚みの薄い投函物を投入する上下幅の狭
い上投入口を設け、扉の下部に厚みの厚い投函物
を投函するための上下幅の広い下部開口を設ける
とともに下部開口に子扉を開閉自在に設け、この
子扉を施錠するための子扉用錠を設けてあるの
で、厚みの薄い郵便物のような投函物とそれ以外
の厚みの厚い投函物とをそれぞれ上投入口及び下
部開口を利用して投入でき、しかも上投入口から
は縦幅が狭いのて手を突つ込んで投函物を盗むこ
とができず、また下部開口は子扉を閉じて子扉用
錠をロツクしておくことで投函物の盗難を防ぐこ
とができるものであり、また下部開口から投函物
を投入する場合には、マスターキーを預かつてい
る管理人、洗濯物の配達人、宅配物の配達人等が
マスターキーを使つて子扉をあけて内部に投函物
を入れることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の縦断面図、第２図は同上の正
面図、第３図は同上の一部省略水平断面図、第４
図は同上の分解斜視図であつて、１は開口部、２
は箱体、３は扉、４は錠、５は上投入口、６は下
部開口、７は子扉、８は子扉用錠である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が開口部となつた箱体の開口部に扉を開閉
   自在に設け、この扉を施錠する扉用錠を設け、扉
   の上部に郵便物のように厚みの薄い投函物を投入
   する上下幅の狭い上投入口を設け、扉の下部に厚
   みの厚い投函物を投函するための上下幅の広い下
   部開口を設けるとともに下部開口に子扉を開閉自
   在に設け、この子扉を施錠するための子扉用錠を
   設けて成る郵便受箱。