JPH10116909A - アンチフューズ素子を具備した半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

アンチフューズ素子を具備した半導体集積回路装置及びその製造方法

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JPH10116909A
JPH10116909A JP26710796A JP26710796A JPH10116909A JP H10116909 A JPH10116909 A JP H10116909A JP 26710796 A JP26710796 A JP 26710796A JP 26710796 A JP26710796 A JP 26710796A JP H10116909 A JPH10116909 A JP H10116909A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗値が低く、フィラメントも切れない、信
頼性の高いアンチフューズ素子を提供する。 【解決手段】 導電性プラグ40を2層構造とし、上部
プラグ44を非晶質金属で形成し、下部プラグ42を低
抵抗金属で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチフューズ素
子を具備した半導体集積回路装置及びその製造方法に係
り、特に、フィールドプログラマブルゲートアレイ(F
PGA)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PR
OM)に用いるのに好適な、信頼性が高く、回路の高速
化が可能なアンチフューズ素子を具備した半導体集積回
路装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲートアレイの中で、ユーザが現場にお
いてプログラムが可能なFPGA、PROM等の半導体
集積回路装置は、一般的に、図1に示す如く、シリコン
基板等の半導体基板10上に層間絶縁膜12を介して形
成された第1(金属)配線層(下層配線層)14と、該
第1配線層14上に層間絶縁膜18を介して形成された
第2(金属)配線層(上層配線層)20を備えており、
第1配線層14には、例えば紙面と平行な方向に複数本
の第1(金属)配線16が形成され、第2配線層20に
は、例えば紙面と垂直な方向に複数本の第2(金属)配
線22が形成される。前記第1配線16と第2配線22
は、前記層間絶縁膜18によって電気的分離が行われ
る。又、第1配線16と第2配線22は、前記層間絶縁
膜18に形成される接続孔24を介して電気的に接続さ
れる。
【0003】この種の半導体集積回路装置に搭載され、
回路に応じて電気的に接続をオフ・オンするためのアン
チフューズ素子としては、PCT/US92/0391
9のような構造が提案されている。この構造では、第1
配線層14の上に形成した層間絶縁膜18を開口して形
成した接続孔24の上まで導電用のタングステンWを埋
め込んで導電性プラグ26を形成し、その上に、導電性
を持たせるときに破壊されるアンチフューズ用絶縁膜2
8としてアモルファスシリコン膜を形成し、更に、その
上に前記第2配線22を形成して、アンチフューズ素子
30とする。
【0004】図において、34は、第2配線22を覆う
ように形成されたパッシベーション(保護)膜である。
【0005】実際のプログラムの書き込みに際しては、
前記第1配線16と第2配線22間に10V程度の電圧
を印加して、前記アンチフューズ用絶縁膜28を破壊す
る。すると、図2に示す如く、接続孔24内で第1配線
16と第2配線22との間に成膜されたアンチフューズ
用絶縁膜28が破壊されると同時に、導電性プラグ26
の上面及び第2配線22の下面から溶融した金属が拡散
して、アンチフューズ用絶縁膜28内にフィラメント3
2が形成され、配線間が電気的に接続される。従って、
回路の高速化のためには、接続されたアンチフューズ素
子30が低抵抗であることが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PCT
/US92/03919に示された構造では、導電性プ
ラグ26がタングステンのみで形成されており、アンチ
フューズ用絶縁膜28と第2配線22の間にはチタンタ
ングステンTiWが形成されているので、第1配線16
と第2配線22間に10V程度の電圧を印加してアンチ
フューズ用絶縁膜28を破壊して、導電性プラグ26の
上面及び第2配線22の下面から金属が拡散して形成さ
れるフィラメント32は、チタンとタングステンで形成
され、抵抗が高いという問題点を有していた。
【0007】又、アンチフューズ用絶縁膜28は、接続
孔24内で第1配線16の表面に形成されるが、導電性
プラグ26が金属で形成されていると、該導電性プラグ
26の表面に、図3に示すような結晶粒に起因した凹凸
が形成される。この凹凸には鋭い形状のものが含まれる
ため、導電性プラグ26の表面上に形成されたアンチフ
ューズ用絶縁膜28を破壊する際に、導電性プラグ26
の表面が滑らかな部分に形成されたアンチフューズ用絶
縁膜28には弱い破壊電界が印加され、鋭い形状の部分
に形成されたアンチフューズ用絶縁膜28には、局所的
に強い破壊電界が印加される。従って、破壊電圧が極端
に小さくなり、実際に使用する際に、ノイズでアンチフ
ューズ用絶縁膜28が破壊されてしまうことがあり、信
頼性が低いという問題もある。
【0008】更に、アンチフューズ用絶縁膜28として
一般的に用いられるアモルファルシリコン膜は絶縁性が
低いので、絶縁性を高めるためには、厚くしなければな
らず、PCT/US92/03919では、160nm
と記載されている。従って、図2に示した如く、アモル
ファスシリコン膜が破壊されて形成されるフィラメント
32は長くなるので、一様な太さで形成され難く、フィ
ラメント32の中央部分が細くなり、フィラメント形成
後の使用状態に通電によるジュール熱で切れ易くなり、
図4に膜厚160nmのアモルファスシリコンをアンチ
フューズ絶縁膜に用いたアンチフューズ素子の電圧−電
流曲線を例示する如く、電圧を高めていった場合に電流
が突然流れなくなるスイッチオフ現象を生じるという問
題もある。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、アンチフューズ素子の信頼性を高
め、抵抗を下げて、回路の高速化を可能とすることを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体基板上
に形成された第1配線層に配置される第1配線と、層間
絶縁膜を介在して前記第1配線層上に形成された第2配
線層に配置される第2配線と、前記層間絶縁膜に形成さ
れた接続孔と、該接続孔内に配置された、前記第1配線
と第2配線とを接続する導電性プラグ、及び、該導電性
プラグ上に形成されたアンチフューズ用絶縁膜を有する
アンチフューズ素子を具備した半導体集積回路装置にお
いて、前記導電性プラグの上層を非晶質金属で形成し、
下層を低抵抗金属で形成することにより、前記課題を解
決したものである。
【0011】このように、第1配線と第2配線を接続す
る導電性プラグの上層を非晶質金属で形成し、下層を低
抵抗金属で形成することにより、図5に示す如く、アン
チフューズ用絶縁膜28が、導電性プラグ26の表面を
構成する、結晶を含まず、凹凸が非常に小さい非晶質金
属(例えばタングステンシリサイド)の上に形成される
ので、書き込み時にアンチフューズ用絶縁膜の破壊電圧
が極端に小さくなることがなくなり、信頼性の高いアン
チフューズ素子を提供できる。又、導電性プラグの下層
を低抵抗金属で形成することにより、アンチフューズ用
絶縁膜を破壊し、導電性プラグの下層金属を拡散させて
形成させるフィラメント内に低抵抗金属を含有させるこ
とができ、アンチフューズ素子の抵抗を下げて、回路を
高速化することができる。
【0012】又、前記低抵抗金属や、第2配線の、アン
チフューズ用絶縁膜と接する最下層を、アルミニウム又
は銅、あるいは、これらのいずれか一方を含む合金とし
た場合には、フィラメント形成時にフィラメント内に低
抵抗値のアルミニウムや銅をより一層含有させ易くなる
ので、アンチフューズ素子の抵抗を一層下げることがで
きる。
【0013】又、アンチフューズ用絶縁膜を、絶縁性の
高いシリコン窒化膜、シリコン酸化膜又はタンタル酸化
膜の単層膜、あるいは複合積層膜とした場合には、アン
チフューズ用絶縁膜を、例えば5〜20nmに薄くする
ことができる。従って、図6に示す如く、フィラメント
32の長さを例えば1/20以下に短くすることがで
き、一様な太さに形成し易く、フィラメント32の中央
部分が細くならない分、製品の使用中にフィラメントが
ジュール熱で切れることがない。
【0014】本発明は、又、アンチフューズ素子を具備
した半導体集積回路装置の製造方法において、半導体基
板上に第1配線層を形成する工程と、該第1配線層に第
1配線を形成する工程と、該第1配線を覆う層間絶縁膜
を形成する工程と、前記第1配線上の層間絶縁膜に接続
孔を形成する工程と、該接続孔内の第1配線上に、低抵
抗金属で導電性プラグの下層を形成する工程と、前記接
続孔内の導電性プラグ下層上に、非晶質金属で導電性プ
ラグの上層を形成する工程と、前記導電性プラグに、ア
ンチフューズ用絶縁膜を形成する工程と、前記層間絶縁
膜及びアンチフューズ用絶縁膜上に第2配線層を形成す
る工程とを含むことにより、前記課題を解決したもので
ある。
【0015】又、前記アンチフューズ絶縁膜を形成する
前に、導電性プラグ上層の表面を平坦化することによ
り、信頼性を一層高めたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】図7は、本発明の実施形態に係るアンチフ
ューズ素子が具備された半導体集積回路装置の配線層を
示す要部断面図である。
【0018】図7に示すように、アンチフューズ素子3
0が具備される半導体集積回路装置においては、半導体
基板10上に配線層が構成される。半導体基板10に
は、例えば単結晶シリコン基板が使用され、図示しない
が、半導体基板10の主面には、FPGAやPROMを
構成するMISFETやMOSFET等の半導体素子が
配置される。
【0019】前記配線層は、本実施形態において、第1
配線層(下層配線層)14及び、該第1配線層14上に
配置される第2配線層(上層配線層)20を備えた2層
配線層で構成される。前記第1配線層14は、前記半導
体素子を覆う層間絶縁膜12上に形成され、この第1配
線層14には、例えば紙面と平行な方向に、複数本の第
1配線16が配置される。又、第2配線層20は、前記
第1配線16を覆う層間絶縁膜18上に形成され、この
第2配線層20には、例えば紙面と直交する方向に、複
数本の第2配線22が配置される。
【0020】前記第1配線16と第2配線22の間は、
層間絶縁膜18に形成された接続孔(スルーホール)2
4を通して接続される。該接続孔24内には、第1配線
16上に形成された下部プラグ42と、該下部プラグ4
2の上に形成された上部プラグ44からなる2層構造の
導電性プラグ40が形成されている。前記上部プラグ4
4と第2配線22の間には、アンチフューズ用絶縁膜2
8が介在しており、電気的接続状態にはなく、電流が流
れない非導通状態にある。即ち、FPGAにおいては、
プログラムが行われていない状態にあり、又、PROM
においては、データの書き込みが行われていない状態に
ある。
【0021】図8は、アンチフューズ用絶縁膜28の一
部が破壊され、上部プラグ44と第2配線22の間にフ
ィラメント32が形成された後の配線層の要部断面を示
したものである。即ち、FPGAにおいてはプログラム
が行われた状態であり、又、PROMにおいては、デー
タの書き込みが行われた状態である。
【0022】次に、前記アンチフューズ素子が具備され
た半導体集積回路装置、特に配線層の製造方法につい
て、説明する。図9乃至図14は、各製造工程毎に示す
半導体集積回路装置の要部断面図である。
【0023】まず第1工程においては、図9に示す如
く、従来と同様な方法で、半導体基板10上の層間絶縁
膜12の上に、第1配線層14の複数の第1配線16を
形成する。この第1配線層14は、例えば下からチタン
(膜厚50nm)、チタンナイトライド(膜厚100n
m)、アルミニウム(膜厚500nm)、チタンナイト
ライド(膜厚23nm)の4層積層膜で構成される。こ
の積層膜は、通常使用されるスパッタ法又はCVD(C
hemical Vapor Deposition )法で堆積される。こ
の積層膜は、通常使用されるフォトリソグラフィ技術及
びエッチング技術でパターニングされ、第1配線16が
形成される。
【0024】第2工程においても、図10に示すく如
く、従来と同様な方法で、前記第1配線16上に層間絶
縁膜18が形成され、所定の第1配線16上で、層間絶
縁膜18に接続孔24が形成される。前記層間絶縁膜1
8は、例えば膜厚1000nmの酸化シリコン膜で形成
される。前記接続孔24は、通常使用されるフォトリソ
グラフィ技術及びエッチング技術で形成され、その開口
径は、例えば1.0μmとされる。
【0025】次に、本発明に係る第3工程においては、
図11に示す如く、前記接続孔24内に、例えばTakeya
se et al.Ext .Abst.SSDM.,pp−180(199
3)に開示されているような選択Al−CVD技術で、
下部プラグ42を形成する。なお、この下部プラグ42
は、Cu−CVD法、ブランケットW−CVD法で形成
してもよい。又、ブランケットAl−CVD法又はブラ
ンケットCu−CVD法で成膜後、通常行われるエッチ
バック工程により形成することもできる。あるいは、A
lリフロー法やCuリフロー法で成膜後、エッチバック
工程により形成することもできる。
【0026】次に、本発明に係る第4工程においては、
図12に示す如く、上部プラグ44を形成するために、
例えばスパッタ法又はCVD法により、非晶質金属膜、
例えばタングステンシリサイド膜を全面に形成する。こ
の上部プラグ44を形成するための非晶質金属膜として
は、タングステンシリサイド以外の金属シリサイド膜
や、融点が1200℃以下の金属膜を用いることができ
る。この非晶質金属膜は、フィラメントにプラグの成分
が浸透するよう、例えば150〜250nmの厚さで形
成される。本実施形態では、比較のために、厚さ0n
m、75nm、100nm、150nm、200nmの
タングステンシリサイド膜を成膜している。
【0027】前記第4工程に続く、従来と同様の第5工
程においては、図13に示す如く、例えばCMP(Che
mical Mechamical Polishing)法により、上部プラグ
44の表面及び層間絶縁膜18の表面を平坦化する。
【0028】続く第6工程においては、前記上部プラグ
44の表面にウェット処理を行い、平坦化する。このウ
ェット処理は、少なくとも膜表面にシリサイド化処理等
で形成される酸化物又は窒化物の除去、及び、シリサイ
ド膜の表面から深さ方向に向かって膜厚の表層部の一部
を除去して、表面を平坦化するために行われる。本実施
形態においては、ウェット処理に、アンモニア性過酸化
水素水(NH4 OH:H2 2 :H2 O=1:1:5,
70℃)を使用して、例えば5分間のADMcleaning 処理
が行われる。このウェット処理により、膜質が悪い酸化
物又は鋭い突起形状が存在する窒化物が除去され、更
に、シリサイド膜の表面の一部の除去により、シリサイ
ド膜の表面に生成される鋭い形状の突起が除去され、上
部プラグ44表面の平坦化が促進される。
【0029】次いで、従来と同様の第7工程において、
図14に示す如く、少なくとも前記接続孔24上にアン
チフューズ用絶縁膜28が形成される。本実施形態にお
いては、アンチフューズ用絶縁膜28を、接続孔24の
表面だけでなく、層間絶縁膜18の表面も含む全面に形
成している。このアンチフューズ用絶縁膜28として、
本実施形態においては、絶縁性の高いシリコン窒化膜を
使用している。このシリコン窒化膜は、例えばシラン、
アンモニア及び窒化ガスの気相反応を使用するプラズマ
CVD法で堆積され、膜厚は、例えば5〜20nmの範
囲とすることができる。本実施形態では、窒化ガス21
00sccm、シランガス100sccm、アンモニアガス30
sccmで、50kHzの高周波1kWのプラズマを用い、
雰囲気圧力0.35torr、基板温度350℃で30秒間
処理することにより、膜厚10nmのシリコン窒化膜を
生成した。このアンチフューズ用絶縁膜28は、表面の
鋭い形状の突起が減少され、平坦性が促進された上部プ
ラグ44の表面上に形成されるので、欠陥密度が減少
し、均一で良好な膜質が得られる。前記アンチフューズ
用絶縁膜28としては、シリコン窒化膜の他に、酸化シ
リコン膜又は酸化タンタル膜の単層膜や、シリコン窒化
膜、酸化シリコン膜、酸化タンタル膜のいずれかを含
み、重ね合わせた複合膜を使用することができる。
【0030】次に、同じく図14に示す如く、層間絶縁
膜18上に第2配線層20の複数の第2配線22を形成
する。本実施形態においては、アンチフューズ用絶縁膜
28が、層間絶縁膜18上の全面に形成されているの
で、第2配線22は、アンチフューズ用絶縁膜28上に
形成する。この第2配線22は、例えば、膜厚100n
mのアルミニウム合金膜、膜厚100nmの窒化チタン
膜、膜厚600nmのアルミニウム合金膜、膜厚23n
mの窒化チタン膜を順次積層した構造とすることができ
る。なお、従来は、タングステン製プラグとの馴染みを
良くするために、最下層にチタンタングステンの膜も形
成されていたが、本実施形態では、このチタンタングス
テン膜は不要である。パターニングには、フォトリソグ
ラフィ技術及びエッチング技術が使用される。
【0031】次いで、第2配線22及びアンチフューズ
用絶縁膜28の上面にパッシベーション膜34を形成し
て、図7に示したような構造が得られる。
【0032】なお、前記実施形態においては、配線層が
第1配線と第2配線の2層とされていたが、配線層の数
は2に限定されず、3以上であっても、本発明は同様に
適用できる。
【0033】又、導電性プラグも下部プラグと上部プラ
グの2層構造に限定されず、3層以上の多層構造とする
ことができる。
【0034】
【実施例】図15に、書き込まれていないアンチフュー
ズ素子(面積10万μm2 )60個に電圧3.3Vを印
加した場合の、リーク電流値が1μA以上になるアンチ
フューズ素子の個数、及び、書き込まれたアンチフュー
ズ素子(ビア径1.0μm□)の抵抗値とプラグ上層の
タングステンシリサイドWSiの厚さの関係の例を示
す。アンチフューズ用絶縁膜としては、膜厚10nmの
シリコン窒化膜を用いている。アンチフューズ素子は、
通常、5〜20Vの電圧を印加して、1〜20mAの定
電流で、5〜100msec間書き込む。本実施例では、1
1V10mAで10msec書き込んだ。タングステンシリ
サイドの厚さが0nmから200nmへと厚くなるに連
れて、リーク電流値が1μAより大きくなるアンチフュ
ーズ素子の個数が減少する。タングステンシリサイドの
厚さが100nm以上で0になるので、タングステンシ
リサイドは100nm以上の厚さとすることが望まし
い。一方、書き込まれたアンチフューズ素子の抵抗値
は、タングステンシリサイドの厚さを薄くするほど低く
なる。タングステンシリサイドの厚さが200nmでは
100Ωであったものが、タングステンシリサイドを無
くすと5.3Ωになる。従って、プラグ内を全部タング
ステンシリサイドで埋め込むよりも、上層をタングステ
ンシリサイド等の非晶質金属、下層をアルミニウム又は
銅、あるいはアルミニウム又は銅のいずれか一方を含む
合金等の低抵抗金属の2層構造として、書き込み時に下
層のアルミニウムや銅をフィラメント内に混合させるこ
とにより、抵抗値を下げることが望ましい。
【0035】図16は、上部プラグを構成するタングス
テンシリサイドの厚さが200nm、第2配線の下層の
チタンタングステンの厚さが0(本発明の実施例)又は
200nm(従来例に近い比較例)のアンチフューズ素
子に書き込みを行った状態の抵抗値を示す。チタンタン
グステンが無い本発明の実施例における第2配線の最下
層、あるいは、比較例における第2配線のチタンタング
ステンの上層は、膜厚100nmのアルミニウム合金膜
とされている。書き込み条件は、11V10mAで10
msecである。本発明の実施例で、シリコン窒化膜上に直
接アルミニウム合金膜が形成された場合には、抵抗値が
100Ωであるが、従来例と同様に、アルミニウム合金
膜の下にチタンタングステンが形成された場合には、抵
抗値が220Ωと高くなる。従って、本発明の実施例の
ように、第2配線の最下層のチタンタングステンを止め
て、アルミニウム又は銅、あるいは銅又はアルミニウム
のいずれか一方を含む合金とすることにより、抵抗値を
下げることができる。
【0036】図17は、図4に示した従来例と比較する
ため、アンチフューズ用絶縁膜に厚さ10nmのシリコ
ン窒化膜を用いた、本発明の実施例によるアンチフュー
ズ素子の電圧−電流曲線を示す。測定には、11V10
mAで10msecの条件で書き込まれたアンチフューズ素
子を用いた。本発明の実施例において、厚さ10nmの
シリコン窒化膜を用いたアンチフューズ素子では、電圧
を6Vまで印加しても、フィラメントが切れることな
く、電流値が増加していくが、従来例と同様に、厚さ1
60nmのアモルファスシリコン膜を用いたアンチフュ
ーズ素子は、図4に示した如く、4V前後でフィラメン
トが切れて電流が流れなくなる。このように、シリコン
窒化膜を用いた場合には、抵抗値が高いため、アンチフ
ューズ用絶縁膜を薄くでき、非常に信頼性の高いアンチ
フューズ素子を提供できる。なお、シリコン窒化膜の代
わりにシリコン酸化膜やタンタル酸化膜の単層膜を用い
たり、これらの複合膜を用いることもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、抵抗値が低く、フィラ
メントも切れ難い、信頼性の高いアンチフューズ素子を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PCT/US92/03919に示された従来
のアンチフューズ素子周辺の構造を示す断面図
【図2】従来のアンチフューズ用絶縁膜中に形成される
フィラメントの形状を示す断面図
【図3】従来の導電性プラグの表面性状の例を示す断面
【図4】アンチフューズ用絶縁膜に膜厚160nmのア
モルファスシリコンを用いた従来のアンチフューズ素子
の電圧−電流特性の例を示す線図
【図5】本発明の効果を説明するための、本発明に係る
導電性プラグの表面性状の例を示す断面図
【図6】同じくアンチフューズ用絶縁膜中のフィラメン
トの形状例を示す断面図
【図7】本発明の実施形態におけるアンチフューズ素子
周辺の構成を示す断面図
【図8】同じくフィラメントを形成した後の状態を示す
断面図
【図9】図7の構造を作り込むための第1工程を示す断
面図
【図10】同じく第2工程を示す断面図
【図11】同じく第3工程を示す断面図
【図12】同じく第4工程を示す断面図
【図13】同じく第5工程を示す断面図
【図14】同じく第7工程を示す断面図
【図15】本発明の効果を説明するための、上部プラグ
を構成するタングステンシリサイドの厚さとリーク電流
値が1μAを超えるアンチフューズ素子の個数及び書き
込まれたアンチフューズ素子の抵抗値を比較して示す線
【図16】同じく、第2配線の下層に形成されるチタン
タングステンの厚さと書き込まれたアンチフューズ素子
の抵抗値の関係の例を示す線図
【図17】同じく、アンチフューズ用絶縁膜に膜厚10
nmのシリコン窒化膜を用いたアンチフューズ素子の電
圧−電流特性の例を示す線図
【符号の説明】
10…半導体基板 12、18…層間絶縁膜 14…第1配線層 16…第1配線 20…第2配線層 22…第2配線 24…接続孔 28…アンチフューズ用絶縁膜 30…アンチューズ素子 32…フィラメント 35…パッシベーション膜 40…導電性プラグ 42…下部プラグ 44…上部プラグ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成された第1配線層に配
    置される第1配線と、層間絶縁膜を介在して前記第1配
    線層上に形成された第2配線層に配置される第2配線
    と、前記層間絶縁膜に形成された接続孔と、該接続孔内
    に配置された、前記第1配線と第2配線とを接続する導
    電性プラグ、及び、該導電性プラグ上に形成されたアン
    チフューズ用絶縁膜を有するアンチフューズ素子を具備
    した半導体集積回路装置において、 前記導電性プラグの上層が非晶質金属で形成され、下層
    が低抵抗金属で形成されていることを特徴とする、アン
    チフューズ素子を具備した半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記非晶質金属が、タ
    ングステンシリサイドであることを特徴とする、アンチ
    フューズ素子を具備した半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記低抵抗金属が、ア
    ルミニウム又は銅、あるいは、これらのいずれか一方を
    含む合金であることを特徴とする、アンチフューズ素子
    を具備した半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記第2配線の、アン
    チフューズ用絶縁膜と接する最下層が、アルミニウム又
    は銅、あるいは、これらのいずれか一方を含む合金であ
    ることを特徴とする、アンチフューズ素子を具備した半
    導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記アンチフューズ用
    絶縁膜が、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜又はタンタ
    ル酸化膜の単層膜、あるいは複合積層膜であることを特
    徴とする、アンチフューズ素子を具備した半導体集積回
    路装置。
  6. 【請求項6】アンチフューズ素子を具備した半導体集積
    回路装置の製造方法において、 半導体基板上に第1配線層を形成する工程と、 該第1配線層に第1配線を形成する工程と、 該第1配線を覆う層間絶縁膜を形成する工程と、 前記第1配線上の層間絶縁膜に接続孔を形成する工程
    と、 該接続孔内の第1配線上に、低抵抗金属で導電性プラグ
    の下層を形成する工程と、 前記接続孔内の導電性プラグ下層上に、非晶質金属で導
    電性プラグの上層を形成する工程と、 前記導電性プラグに、アンチフューズ用絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記層間絶縁膜及びアンチフューズ用絶縁膜上に第2配
    線層を形成する工程と、を含むことを特徴とする、アン
    チフューズ素子を具備した半導体集積回路装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記アンチフューズ絶
    縁膜を形成する前に、導電性プラグ上層の表面を平坦化
    することを特徴とする、アンチフューズ素子を具備した
    半導体集積回路装置の製造方法。
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