JPH101162A - 食品包装用シート - Google Patents
食品包装用シートInfo
- Publication number
- JPH101162A JPH101162A JP15210696A JP15210696A JPH101162A JP H101162 A JPH101162 A JP H101162A JP 15210696 A JP15210696 A JP 15210696A JP 15210696 A JP15210696 A JP 15210696A JP H101162 A JPH101162 A JP H101162A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- oxygen
- resin layer
- sheet
- food packaging
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】板紙に酸素吸収発泡シートを積層することによ
り、隙間を一定に保ち調湿性のコントロールのばらつき
を押さえ、かつ、脱酸素効果により微生物の発生を抑止
した食品包装用シート提供すること。 【解決手段】最内層が無機充填物をブレンドしたポリオ
レフィン層11、最外層が板紙層12からなるシート
の、最内層の無機充填物をブレンドしたポリオレフィン
層11と、最外層の板紙層12との間に、発泡酸素吸収
樹脂層13とポリエチレン樹脂層14がこの順番に積層
されていることを特徴とする。
り、隙間を一定に保ち調湿性のコントロールのばらつき
を押さえ、かつ、脱酸素効果により微生物の発生を抑止
した食品包装用シート提供すること。 【解決手段】最内層が無機充填物をブレンドしたポリオ
レフィン層11、最外層が板紙層12からなるシート
の、最内層の無機充填物をブレンドしたポリオレフィン
層11と、最外層の板紙層12との間に、発泡酸素吸収
樹脂層13とポリエチレン樹脂層14がこの順番に積層
されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛸焼き、シュウマ
イ、餃子、肉まん等出来立ての、水蒸気を発生する温か
い食品を包装するための食品包装用シートに関する。
イ、餃子、肉まん等出来立ての、水蒸気を発生する温か
い食品を包装するための食品包装用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シュウマイ、餃子等出来立ての水
蒸気を発生する温かい食品を包装するための食品包装用
シートとしては、例えば、実開平4−3964号公報に
開示された考案をはじめとして多数の発明、考案が開示
されている。
蒸気を発生する温かい食品を包装するための食品包装用
シートとしては、例えば、実開平4−3964号公報に
開示された考案をはじめとして多数の発明、考案が開示
されている。
【0003】実開平4−3964号公報に開示された考
案は、図3に示すように、食前に食品を温め、食するま
での間該食品を包装するシートであって、該シートは外
側シート51と内側シート52とから成り、外側シート
51の内面は熱接着可能な樹脂53でコーティングさ
れ、内側シート52は、吸湿、吸油、通気性及び熱接着
可能な材料(熱接着繊維シート)54からなり、外側シ
ート51と内側シート52とが部分接着55された構成
の食品包装用シート50としたものである。
案は、図3に示すように、食前に食品を温め、食するま
での間該食品を包装するシートであって、該シートは外
側シート51と内側シート52とから成り、外側シート
51の内面は熱接着可能な樹脂53でコーティングさ
れ、内側シート52は、吸湿、吸油、通気性及び熱接着
可能な材料(熱接着繊維シート)54からなり、外側シ
ート51と内側シート52とが部分接着55された構成
の食品包装用シート50としたものである。
【0004】この考案は、熱接着性樹脂コーティング層
53と熱接着繊維シート54の間に形成される隙間(空
気層)56が断熱性と水蒸気を結露させる役割を担って
いる。従って外側シート51と内側シート52を積層
し、該シート同士を部分接着55させて形成される隙間
(空気層)56がこの考案のポイントとなり、この隙間
(空気層)がばらつくと、調湿性のコントロールが崩
れ、食品包装用シートの調湿度にばらつきを生じ、ま
た、調湿性の不具合によっては、この水分がきっかけと
なって内容物に黴等の微生物が発生するということもあ
りうる。
53と熱接着繊維シート54の間に形成される隙間(空
気層)56が断熱性と水蒸気を結露させる役割を担って
いる。従って外側シート51と内側シート52を積層
し、該シート同士を部分接着55させて形成される隙間
(空気層)56がこの考案のポイントとなり、この隙間
(空気層)がばらつくと、調湿性のコントロールが崩
れ、食品包装用シートの調湿度にばらつきを生じ、ま
た、調湿性の不具合によっては、この水分がきっかけと
なって内容物に黴等の微生物が発生するということもあ
りうる。
【0005】本発明は、出来立ての水蒸気を発生する温
かい食品を包装する食品包装用シートに関する上記のよ
うな問題点を除去するためになされたもので、上述の隙
間(空気層)の代わりに酸素吸収発泡シートを積層する
ことにより、隙間を一定に保ち調湿性のコントロールの
ばらつきを押さえ、かつ、脱酸素効果により微生物の発
生を抑止した食品包装用シートを提供することを目的と
する。
かい食品を包装する食品包装用シートに関する上記のよ
うな問題点を除去するためになされたもので、上述の隙
間(空気層)の代わりに酸素吸収発泡シートを積層する
ことにより、隙間を一定に保ち調湿性のコントロールの
ばらつきを押さえ、かつ、脱酸素効果により微生物の発
生を抑止した食品包装用シートを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
最内層が無機充填物をブレンドしたポリオレフィン層、
最外層が板紙層からなるシートの、最内層の無機充填物
をブレンドしたポリオレフィン層と、最外層の板紙層と
の間に、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン樹脂層がこ
の順番に積層されていることを特徴とする食品包装用シ
ートである。
最内層が無機充填物をブレンドしたポリオレフィン層、
最外層が板紙層からなるシートの、最内層の無機充填物
をブレンドしたポリオレフィン層と、最外層の板紙層と
の間に、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン樹脂層がこ
の順番に積層されていることを特徴とする食品包装用シ
ートである。
【0007】また、第2の発明は、前記発泡酸素吸収樹
脂層を、前記ポリエチレン樹脂層と前記無機充填物をブ
レンドしたポリオレフィン層との3種3層共押し出し加
工方法により作製したことを特徴とする食品包装用シー
トである。
脂層を、前記ポリエチレン樹脂層と前記無機充填物をブ
レンドしたポリオレフィン層との3種3層共押し出し加
工方法により作製したことを特徴とする食品包装用シー
トである。
【0008】また、第3の発明は、前記発泡酸素吸収樹
脂層を構成する酸素吸収剤が没食子酸と炭酸ナトリウム
との混合系であることを特徴とする食品包装用シートで
ある。
脂層を構成する酸素吸収剤が没食子酸と炭酸ナトリウム
との混合系であることを特徴とする食品包装用シートで
ある。
【0009】また、第4の発明は、前記無機充填物が、
酸化珪素、炭酸カルシウムのいずれかであることを特徴
とする食品包装用シートである。
酸化珪素、炭酸カルシウムのいずれかであることを特徴
とする食品包装用シートである。
【0010】上記のように本発明によれば、最内層の無
機充填物をブレンドしたポリオレフィン層と、最外層の
板紙層の間に、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン層が
この順番に積層されているので、出来立ての湯気(水蒸
気)を発生している食品を包装しても、発生する湯気
(水蒸気)は、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン層の
間で結露し、発泡酸素吸収樹脂層の吸収反応に使用さ
れ、食品に水滴が付着したり食品包装用シートが変形す
ることがない。また、発泡酸素吸収樹脂層を設けてある
ので、食品から発生する酸素は酸素吸収剤で吸収され、
黴等の発生が抑制される。さらに、発泡酸素吸収樹脂層
が、発泡酸素吸収樹脂層を中間層とするポリエチレン樹
脂層と、無機充填物をブレンドしたポリオレフィン層と
の3種3層共押し出し加工方法によって作製されるの
で、酸素吸収剤の反応工程中で発生した炭酸ガスが中間
層にほど良く閉じ込められ、発泡酸素吸収樹脂層が形成
される。
機充填物をブレンドしたポリオレフィン層と、最外層の
板紙層の間に、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン層が
この順番に積層されているので、出来立ての湯気(水蒸
気)を発生している食品を包装しても、発生する湯気
(水蒸気)は、発泡酸素吸収樹脂層とポリエチレン層の
間で結露し、発泡酸素吸収樹脂層の吸収反応に使用さ
れ、食品に水滴が付着したり食品包装用シートが変形す
ることがない。また、発泡酸素吸収樹脂層を設けてある
ので、食品から発生する酸素は酸素吸収剤で吸収され、
黴等の発生が抑制される。さらに、発泡酸素吸収樹脂層
が、発泡酸素吸収樹脂層を中間層とするポリエチレン樹
脂層と、無機充填物をブレンドしたポリオレフィン層と
の3種3層共押し出し加工方法によって作製されるの
で、酸素吸収剤の反応工程中で発生した炭酸ガスが中間
層にほど良く閉じ込められ、発泡酸素吸収樹脂層が形成
される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下実施例により本発明を詳細に
説明する。図1は本発明の食品包装用シートの一実施例
を示す断面図である。
説明する。図1は本発明の食品包装用シートの一実施例
を示す断面図である。
【0012】本発明の食品包装用シート10は、無機充
填物をブレンドしたポリオレフィン層11と、板紙層1
2との間に、発泡酸素吸収樹脂層13とポリエチレン樹
脂層14がこの順序で積層されてなる食品包装用シート
である。
填物をブレンドしたポリオレフィン層11と、板紙層1
2との間に、発泡酸素吸収樹脂層13とポリエチレン樹
脂層14がこの順序で積層されてなる食品包装用シート
である。
【0013】ここで、ポリオレフィン層11を構成する
ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等が好ましく使用でき、また無機充填物
としては、酸化珪素、炭酸カルシウム等が好ましく使用
でき、そのブレンド量は、ポリオレフィン樹脂100部
に対し、無機充填物30〜50部(重量比)程度がシー
ル強度を適度な強度(500g/15mm幅)に調節で
きる理由から好ましい。また、無機充填物をブレンドし
たポリオレフィン層11の厚さは、20〜40μm程度
が好ましい。この時の水蒸気透過率は50〜200g/
m2 /day、酸素透過率は1000cc/m2 /da
y以上が好ましい。
ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂等が好ましく使用でき、また無機充填物
としては、酸化珪素、炭酸カルシウム等が好ましく使用
でき、そのブレンド量は、ポリオレフィン樹脂100部
に対し、無機充填物30〜50部(重量比)程度がシー
ル強度を適度な強度(500g/15mm幅)に調節で
きる理由から好ましい。また、無機充填物をブレンドし
たポリオレフィン層11の厚さは、20〜40μm程度
が好ましい。この時の水蒸気透過率は50〜200g/
m2 /day、酸素透過率は1000cc/m2 /da
y以上が好ましい。
【0014】板紙層12に使用する板紙は、コートマニ
ラ、ノーコートマニラ、コートボール、ノーコートボー
ル等が好ましく使用でき、その坪量は200〜300g
/m 2 程度が一般的である。
ラ、ノーコートマニラ、コートボール、ノーコートボー
ル等が好ましく使用でき、その坪量は200〜300g
/m 2 程度が一般的である。
【0015】発泡酸素吸収樹脂層13は、内容物を包装
した際、内容物から発生する酸素ガスを吸収する役割を
担っており、発泡酸素吸収樹脂層を構成する樹脂として
は低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が使用でき、酸素吸収剤としては、没食子
酸と炭酸ナトリウムとの混合系が酸素の吸収速度が速い
等の理由から最適に使用できる。酸素吸収剤の樹脂への
添加割合は10〜50%(重量比)程度が好ましく、ま
た、発泡酸素吸収樹脂層13の厚さは、50〜80μm
程度が好ましい。
した際、内容物から発生する酸素ガスを吸収する役割を
担っており、発泡酸素吸収樹脂層を構成する樹脂として
は低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン等が使用でき、酸素吸収剤としては、没食子
酸と炭酸ナトリウムとの混合系が酸素の吸収速度が速い
等の理由から最適に使用できる。酸素吸収剤の樹脂への
添加割合は10〜50%(重量比)程度が好ましく、ま
た、発泡酸素吸収樹脂層13の厚さは、50〜80μm
程度が好ましい。
【0016】ポリエチレン樹脂層14は、発泡酸素吸収
樹脂層13を介して板紙層12に積層される層であっ
て、水蒸気を遮断し、そこでいったん水上を結露させ、
酸素吸収を促進する役割を担っており、その厚さは15
〜25μm程度が好ましい。
樹脂層13を介して板紙層12に積層される層であっ
て、水蒸気を遮断し、そこでいったん水上を結露させ、
酸素吸収を促進する役割を担っており、その厚さは15
〜25μm程度が好ましい。
【0017】本発明の食品包装用シートは、例えば、つ
ぎのような方法によって作製される。すなわち、先ず3
種3層共押し出し機の第1層に無機充填物をブレンドし
たポリオレフィン樹脂を、第2層(中間層)に没食子酸
と炭酸ナトリウム混合系からなる酸素吸収剤を添加した
樹脂を、第3層にポリエチレン樹脂を、それぞれ準備
し、共押し出しコート法により発泡酸素吸収樹脂層13
を中間層とする3層フィルムを作製する。つぎに、この
3層フィルムのポリエチレン樹脂層14面と、別に準備
しておいた板紙とを、ドライラミネーション等の方法に
より貼り合わせ、本発明の食品包装用シート10とす
る。
ぎのような方法によって作製される。すなわち、先ず3
種3層共押し出し機の第1層に無機充填物をブレンドし
たポリオレフィン樹脂を、第2層(中間層)に没食子酸
と炭酸ナトリウム混合系からなる酸素吸収剤を添加した
樹脂を、第3層にポリエチレン樹脂を、それぞれ準備
し、共押し出しコート法により発泡酸素吸収樹脂層13
を中間層とする3層フィルムを作製する。つぎに、この
3層フィルムのポリエチレン樹脂層14面と、別に準備
しておいた板紙とを、ドライラミネーション等の方法に
より貼り合わせ、本発明の食品包装用シート10とす
る。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例をさらに具体的に説明
する。 〈実施例1〉3種3層共押し出し機の第1層に、ポリプ
ロピレン樹脂100部に対して酸化珪素を50部ブレン
ドしたポリプロピレン樹脂を、第2層(中間層)に没食
子酸と炭酸ナトリウム混合系からなる酸化吸収剤を50
部添加した酸素吸収樹脂を、第3層にポリエチレン樹脂
を、それぞれ準備し、下記層構成の3層フィルムを共押
し出しコート法により作製した。酸化珪素をブレンドし
たポリプロピレン樹脂層(20μm厚)11/発泡酸素
吸収樹脂層(100μm厚)13/ポリエチレン樹脂層
(15μm厚)14。つぎに、この3層フィルムのポリ
エチレン樹脂層14面と、別に準備しておいた坪量30
0g/m2 のコートマニラ12の非コート面とを、ドラ
イラミネーション等の方法により貼り合わせて下記層構
成からなる食品包装用シート10とした。酸化珪素をブ
レンドしたポリプロピレン樹脂層(20μm厚)11/
発泡酸素吸収樹脂層(100μm厚)13/ポリエチレ
ン樹脂層(15μm厚)14/コートマニラ(300g
/m2 )12。
する。 〈実施例1〉3種3層共押し出し機の第1層に、ポリプ
ロピレン樹脂100部に対して酸化珪素を50部ブレン
ドしたポリプロピレン樹脂を、第2層(中間層)に没食
子酸と炭酸ナトリウム混合系からなる酸化吸収剤を50
部添加した酸素吸収樹脂を、第3層にポリエチレン樹脂
を、それぞれ準備し、下記層構成の3層フィルムを共押
し出しコート法により作製した。酸化珪素をブレンドし
たポリプロピレン樹脂層(20μm厚)11/発泡酸素
吸収樹脂層(100μm厚)13/ポリエチレン樹脂層
(15μm厚)14。つぎに、この3層フィルムのポリ
エチレン樹脂層14面と、別に準備しておいた坪量30
0g/m2 のコートマニラ12の非コート面とを、ドラ
イラミネーション等の方法により貼り合わせて下記層構
成からなる食品包装用シート10とした。酸化珪素をブ
レンドしたポリプロピレン樹脂層(20μm厚)11/
発泡酸素吸収樹脂層(100μm厚)13/ポリエチレ
ン樹脂層(15μm厚)14/コートマニラ(300g
/m2 )12。
【0019】〈比較例1〉坪量300g/m2 のコート
マニラの非コート面に15μm厚のポリエチレン樹脂を
押し出しコート法により積層し、外側シート51とす
る。坪量50g/m2 のポリエステル系不織布に20μ
m厚のポリプロピレン樹脂を押し出しコート法により積
層し、内側シート52とする。外側シート51のポリエ
チレン面と内側シート52の不織布面を対向させて部分
的に熱接着55させ、外側シート51のポリエチレン面
と内側シート52の不織布面の間に隙間(空気層)56
を設けた食品包装用シート50を作製した。この層構成
は、ポリプロピレン樹脂層(20μm厚)/不織布(5
0g/m2 )/接着部/隙間(空気層)/接着部/ポリ
エチレン樹脂層(15μm厚)/コートマニラ(300
g/m2 )である。
マニラの非コート面に15μm厚のポリエチレン樹脂を
押し出しコート法により積層し、外側シート51とす
る。坪量50g/m2 のポリエステル系不織布に20μ
m厚のポリプロピレン樹脂を押し出しコート法により積
層し、内側シート52とする。外側シート51のポリエ
チレン面と内側シート52の不織布面を対向させて部分
的に熱接着55させ、外側シート51のポリエチレン面
と内側シート52の不織布面の間に隙間(空気層)56
を設けた食品包装用シート50を作製した。この層構成
は、ポリプロピレン樹脂層(20μm厚)/不織布(5
0g/m2 )/接着部/隙間(空気層)/接着部/ポリ
エチレン樹脂層(15μm厚)/コートマニラ(300
g/m2 )である。
【0020】〈比較例2〉坪量300g/m2 のコート
マニラの非コート面に30μm厚のポリプロピレンフィ
ルムをドライラミネート法により積層し、食品包装用シ
ートとした。
マニラの非コート面に30μm厚のポリプロピレンフィ
ルムをドライラミネート法により積層し、食品包装用シ
ートとした。
【0021】〈比較例3〉坪量50g/m2 のポリエス
テル系不織布に20μm厚のポリプロピレン樹脂を押し
出しコート法により積層する。つぎに、坪量300g/
m2 のコートマニラの非コート面と、先に作製したポリ
プロピレン樹脂を積層した坪量50g/m2 の不織布の
不織布面とを、15μm厚のポリエチレン樹脂でサンド
ラミネート法により貼り合わせて食品包装用積層シート
とした。すなわち、その層構成は、ポリプロピレン樹脂
層(20μm厚)/不織布層(50g/m2 )/ポリエ
チレン樹脂層(15μm厚)/コートマニラ(坪量30
0g/m2 )である。
テル系不織布に20μm厚のポリプロピレン樹脂を押し
出しコート法により積層する。つぎに、坪量300g/
m2 のコートマニラの非コート面と、先に作製したポリ
プロピレン樹脂を積層した坪量50g/m2 の不織布の
不織布面とを、15μm厚のポリエチレン樹脂でサンド
ラミネート法により貼り合わせて食品包装用積層シート
とした。すなわち、その層構成は、ポリプロピレン樹脂
層(20μm厚)/不織布層(50g/m2 )/ポリエ
チレン樹脂層(15μm厚)/コートマニラ(坪量30
0g/m2 )である。
【0022】こうして得られた4種類の食品包装用シー
トから、ポリプロピレン面を内側にして縦100mm、
横200mm、高さ50mmの図2に示すような紙箱2
0をそれぞれ作製した。この紙箱に蒸し立ての肉まんを
適量入れて、1時間、3時間、5時間放置した。その際
の紙箱内の水滴付着状態、紙箱の変形状態を目視によ
り、紙箱の水分吸収量を重量測定法により観察、測定し
た。また、実施例1と比較例1については、室温雰囲気
中に12時間、24時間、48時間放置し、肉まん表面
の変色状態を目視により観察した。その際の判定基準は
つぎの通りである。それぞれの結果を表1、表2に示
す。 紙箱内の水滴付着状態;○ ‥‥ 水滴発生なし △ ‥‥ 収納物の表面に水滴発生 × ‥‥ 収納物の表面が膨潤 紙箱の変形状態 ;○ ‥‥ 変形なし △ ‥‥ 収納物の底面が変形 × ‥‥ 紙箱の上蓋が変形し、嵌合が甘い 収納物の変色 ;○ ‥‥ 変色なし △ ‥‥ 収納物表面が白黄色に変色 × ‥‥ 収納物表面が黄変、微小の黴発生
トから、ポリプロピレン面を内側にして縦100mm、
横200mm、高さ50mmの図2に示すような紙箱2
0をそれぞれ作製した。この紙箱に蒸し立ての肉まんを
適量入れて、1時間、3時間、5時間放置した。その際
の紙箱内の水滴付着状態、紙箱の変形状態を目視によ
り、紙箱の水分吸収量を重量測定法により観察、測定し
た。また、実施例1と比較例1については、室温雰囲気
中に12時間、24時間、48時間放置し、肉まん表面
の変色状態を目視により観察した。その際の判定基準は
つぎの通りである。それぞれの結果を表1、表2に示
す。 紙箱内の水滴付着状態;○ ‥‥ 水滴発生なし △ ‥‥ 収納物の表面に水滴発生 × ‥‥ 収納物の表面が膨潤 紙箱の変形状態 ;○ ‥‥ 変形なし △ ‥‥ 収納物の底面が変形 × ‥‥ 紙箱の上蓋が変形し、嵌合が甘い 収納物の変色 ;○ ‥‥ 変色なし △ ‥‥ 収納物表面が白黄色に変色 × ‥‥ 収納物表面が黄変、微小の黴発生
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1から明らかなように、本発明の食品包
装用シートを用いて作製した容器に蒸し立ての肉まんを
収納しても、肉まんの表面に水滴が付着することはない
し、容器が変形することもない。また、肉まんの表面の
変色も抑制されることがわかる(実施例1)。
装用シートを用いて作製した容器に蒸し立ての肉まんを
収納しても、肉まんの表面に水滴が付着することはない
し、容器が変形することもない。また、肉まんの表面の
変色も抑制されることがわかる(実施例1)。
【0026】
【発明の効果】本発明の食品包装用シートを用いること
により、水蒸気を発生しているような温かい食品を包装
しても、食品から発生する水蒸気によるシートの変形や
水蒸気による食品の傷みを防止できる。また、好気性細
菌類の発生を抑制し、かつ、食品保存の延長が可能とな
る。
により、水蒸気を発生しているような温かい食品を包装
しても、食品から発生する水蒸気によるシートの変形や
水蒸気による食品の傷みを防止できる。また、好気性細
菌類の発生を抑制し、かつ、食品保存の延長が可能とな
る。
【図1】本発明の食品包装用シートの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】同食品包装用シートを用いて組み立てた容器の
一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
【図3】食品包装用シートの従来例を示す断面図であ
る。
る。
10‥‥食品包装用シート 11‥‥ポリオレフィン層 12‥‥板紙層 13‥‥発泡酸素吸収樹脂層 14‥‥ポリエチレン樹脂層 20‥‥容器 50‥‥食品包装用シート 51‥‥外側シート 52‥‥内側シート 53‥‥熱接着可能な樹脂コーティング層 54‥‥吸湿、吸油、通気性及び熱接着可能な材料層
(熱接着繊維シート) 55‥‥部分接着 56‥‥隙間(空気層)
(熱接着繊維シート) 55‥‥部分接着 56‥‥隙間(空気層)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 Z 29/00 29/00
Claims (4)
- 【請求項1】最内層が無機充填物をブレンドしたポリオ
レフィン層、最外層が板紙層からなるシートの、 最内層の無機充填物をブレンドしたポリオレフィン層
と、最外層の板紙層との間に、発泡酸素吸収樹脂層とポ
リエチレン樹脂層がこの順番に積層されていることを特
徴とする食品包装用シート。 - 【請求項2】前記発泡酸素吸収樹脂層を、前記ポリエチ
レン樹脂層と前記無機充填物をブレンドしたポリオレフ
ィン層との3種3層共押し出し加工方法により作製した
ことを特徴とする請求項1記載の食品包装用シート。 - 【請求項3】前記発泡酸素吸収樹脂層を構成する酸素吸
収剤が没食子酸と炭酸ナトリウムとの混合系であること
を特徴とする請求項1または2記載の食品包装用シー
ト。 - 【請求項4】前記無機充填物が、酸化珪素、炭酸カルシ
ウムのいずれかであることを特徴とする請求項1、2、
または3記載の食品包装用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15210696A JPH101162A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 食品包装用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15210696A JPH101162A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 食品包装用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH101162A true JPH101162A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15533192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15210696A Pending JPH101162A (ja) | 1996-06-13 | 1996-06-13 | 食品包装用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH101162A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002002824A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 梱包材 |
CN104768755A (zh) * | 2012-11-12 | 2015-07-08 | 特里奥凡德国有限公司及两合公司 | 含有具有对矿物油的屏障特性的膜的食品包装 |
CN107718825A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-02-23 | 安徽五源食品有限公司 | 一种环保保鲜袋及其制备方法 |
-
1996
- 1996-06-13 JP JP15210696A patent/JPH101162A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002002824A (ja) * | 2000-06-27 | 2002-01-09 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 梱包材 |
JP4595167B2 (ja) * | 2000-06-27 | 2010-12-08 | 東洋製罐株式会社 | 梱包体 |
CN104768755A (zh) * | 2012-11-12 | 2015-07-08 | 特里奥凡德国有限公司及两合公司 | 含有具有对矿物油的屏障特性的膜的食品包装 |
CN107718825A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-02-23 | 安徽五源食品有限公司 | 一种环保保鲜袋及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2926717B2 (ja) | シート状脱酸素剤 | |
US20050260367A1 (en) | Package comprising a multilayer sheet | |
CA1329890C (en) | Preserving material and method for producing the same | |
US20050208243A1 (en) | Multilayer sheet of liner for packaging hot foods | |
JPH101162A (ja) | 食品包装用シート | |
JP2003340950A (ja) | 通気性包装材料および包装体 | |
CN206357753U (zh) | 保温杀菌瓦楞纸板 | |
JPS6058252B2 (ja) | 炭酸ガス吸収シ−ト及びその製造方法 | |
JP2829989B2 (ja) | 炊飯米包装体 | |
JPH0433266Y2 (ja) | ||
JPH044225B2 (ja) | ||
JP2666381B2 (ja) | 脱酸素剤用包装フィルム | |
JP3531259B2 (ja) | ラベル型脱酸素剤 | |
JPS6344464A (ja) | 食品用包装材 | |
JP2539810Y2 (ja) | 加温食品用包装材料 | |
JP3033259B2 (ja) | 脱酸素剤包装体 | |
JP3600637B2 (ja) | 米飯用シート | |
JP2689348B2 (ja) | 鮮度保持用段ボール | |
JPS64898Y2 (ja) | ||
JP3913554B2 (ja) | 包装シート、アルコール蒸散剤用包装袋および食品用包装袋 | |
JPH03289455A (ja) | 食品容器の中敷シート及び食品の包装構造 | |
JPH0639279A (ja) | 吸水吸油性シート | |
JPH08198339A (ja) | ラベル型脱酸素剤 | |
JP2006231723A (ja) | 透湿・通気性包装材料および包装袋 | |
JPH08175571A (ja) | 納豆包装材料 |