JPH0433266Y2 - - Google Patents

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JPH0433266Y2
JPH0433266Y2 JP1983131615U JP13161583U JPH0433266Y2 JP H0433266 Y2 JPH0433266 Y2 JP H0433266Y2 JP 1983131615 U JP1983131615 U JP 1983131615U JP 13161583 U JP13161583 U JP 13161583U JP H0433266 Y2 JPH0433266 Y2 JP H0433266Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、合成樹脂発泡シートを主材とする食
品容器、特に電子レンジでそのまま加熱調理しそ
のまま食卓に供するのに好適な食品容器に関す
る。 最近、電子レンジでそのまま加熱調理(加温処
理も含む)できる食品収納容器が種々の食品につ
いての包装容器として市場に供されている。この
ような食品容器について通常望まれる性能は、 (イ) 食品収納状態で加熱しても実質的に寸法変化
や変形を生じない耐熱性を有すること。 (ロ) 食品収納状態で片端を持つて保持できる程度
の剛性を有すること。 (ハ) 加熱調理後、容器自体が直接手で触つた感触
であつくなりすぎないこと。 (ニ) いつたん加熱したら収納食品の保温性がよい
こと。 (ホ) 耐水性、耐油性およびガスバリヤー性を有す
ること。 (ヘ) 食品衛生上問題のないこと。 (ト) 食器として外観上好ましい印象を与えるこ
と。 等である。 従来より、加熱調理可能な食品収納容器として
は、紙とポリエステル樹脂との複合材料からなる
容器が用いられているが、この容器は、上記(イ),
(ロ),(ハ)および(ニ)の点で充分満足できるものではな
く、例えば電子レンジでの加熱時にラツプフイル
ムの収縮力あるいは水蒸気圧に抗しきれず変形を
起したり、加熱調理直後に手で持つた場合に熱く
取り扱い難い、加温した食品が冷え易い、といつ
た欠点を有していた。その上前記容器は基材が紙
であるため、その製造において容器状とするには
コーナー部分を重ね合せる必要があり、殊に剛性
の高い厚肉の容器や深絞り容器あるいは複雑な形
状の容器の製造が困難であるという問題点があつ
た。 そこで、本考案者らは、直接加熱調理できる食
品容器として、調理直後に手で持つて熱く感じず
かつ保形性もある容器の開発を試み、一般に断熱
性が良い素材として知られている合成樹脂発泡体
をを使用せんとして検討を行つた。 従来より合成樹脂発泡体は容器その他の種々の
用途に利用されているが、これを電子レンジで直
接加熱調理できる食品容器としては市場に供され
たものはない。これは、例えばカツプラーメン等
の容器に多用されているポリスチレン系樹脂の発
泡体等では、耐熱性及び耐油性が充分でなく、常
温での剛性は問題ないものの、加熱されると剛性
が著しく低下して変形し易くなり、また耐熱性の
よい樹脂の発泡体の場合、コストが高くしかも成
形加工性等の他の性能に問題があるからである。
実際、比較的耐熱性の良い樹脂として知られてい
るスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂の発泡体
は、シート成形性が必ずしも充分でなく容器形状
への成形加工がしばしば困難を来たしている上、
なお耐熱性が不充分であつた。 本考案者らは、上記に鑑みてさらに研究、検討
を重ねた結果、ポリプロピレン系樹脂と無機質フ
イラーとの混合樹脂の発泡シートが、剛性および
耐熱性に非常に優れており、加熱したときにも充
分な剛性および保形性を保持し得ることを見出し
た。ところが、この混合樹脂の発泡体は、フイラ
ーの混合比率および発泡倍率が高いものほど気泡
が連通化し易く、その結果ガスバリヤー性や油遮
断性が低下することも発見した。そこでさらに収
納食品の変質や劣化防止の点からも検討を加え、
この特定の耐熱性混合樹脂の発泡シートに耐油性
およびガスバリヤー性のある合成樹脂フイルムを
積層することにより、剛性および耐熱性があつて
しかも耐油性やガスバリヤー性等の他の属性にも
優れ、直接加熱調理できる食品容器としてきわめ
て好適に利用できることを見出し、この考案に到
達したものである。 すなわち、本考案は、ポリプロピレン系樹脂と
少なくとも5重量%の無機質フイラーとの混合樹
脂を素材とする発泡倍率1.5〜10倍、厚み0.5〜5
mmの発泡シートの少なくとも片面に、比較的耐油
性およびガスバリヤー性のある合成樹脂フイルム
を積層した複合シートから一体に成形されてなる
食品容器を要旨とするものである。 次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。
図において、Aは本考案に係る食品容器を示し、
ポリプロピレン系樹脂と少なくとも5重量%の無
機質フイラーとの混合樹脂を押出し発泡成形して
得られた発泡シート1の少なくとも片面に、比較
的耐油性およびガスバリヤー性のよい合成樹脂フ
イルム2を積層した複合シートを素材とし、これ
をプレス成形、真空成形等の適宜成形手段により
所望の容器状に一体に成形してなるものであり、
例えば第1図のごとき比較的浅底のトレー形状や
第3図のごとき比較的深底の容器状または、第4
図のごとき複数の収納凹部1に仕切り形成した容
器状等、収納食品の種類や使用態様に応じて成形
可能な任意の形状に成形される。 食品容器Aの構成素材である複合シートは、図
示のように発泡シート1両面に合成樹脂フイルム
2を積層しておくほか、片面のみに合成樹脂フイ
ルムを積層したおくこともできるが、少なくとも
容器内面側に前記フイルムを積層したものが、加
熱時に生じる食用油による悪影響(例えば溶解、
浸蝕等)を防止できかつ収納された食品の保存性
を一層高めることができる点から特に好ましい。 上記発泡シート1の素材樹脂つまり混合樹脂の
一方の素材であるポリプロピレン系樹脂としては
ポリプロピレン樹脂、およびプロピレンを主体と
する共重合体を用いることができ、中でもポリプ
ロピレン樹脂が好適に用いられる。 また無機質フイラーとしては、タルク、マイ
カ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カ
ルシウムをはじめとする下記表のごとき公知のフ
イラーを例示でき、これらのフイラーを単独でも
しくは数種混合して用いることができる。
【表】 さらに本考案で使用する無機質フイラーとして
は、電子レンジでの加熱を考えた場合、誘電率が
10(測定周波数106Hz)以下、誘電体力率(tanδ)
が250×10-4(測定周波数106Hz)以下のものが、
電子レンジによる容器自体の加熱が少なくなり容
器の剛性保持の点で有利であり、又容器を持つた
時の熱さがより少なくなり、同時にそれだけ食品
が加熱され易くなるため好ましい。 そして前記の混合樹脂における無機質フイラー
の混合比率は、少なくとも5重量%とすることが
必要で、通常50重量%まで混合される。すなわち
ポリプロピレン系樹脂50〜95重量%、無機質フイ
ラー50〜5重量%の混合比率が好ましい範囲とし
て設定される。無機質フイラーが混合樹脂中50重
量%を越えると、得られた発泡シートの剛性およ
び耐熱性は向上するが、シート成形性が不良で所
望の容器状に成形し難く、また5重量%未満では
シート成形性は良好であるが、得られた容器の剛
性が不充分で、電子レンジでの加熱調理後の取扱
いに難がある上、使用後の廃棄容器の焼却処理の
際の発熱量が多くなり好ましくない。なおこの混
合樹脂中には必要に応じて公知の発泡剤その他の
各種添加剤を含有する。 また上記発泡シート1は、発泡倍率1.5〜10倍
で厚み0.5〜5mmとすることが必要である。すな
わち発泡倍率が10倍を越えると、厚みを5mmとし
た場合にも剛性が不充分となり、食品収納状態で
片端を持つて保持した際あるいは加熱した際に変
形が生じ易く、また1.5倍未満では断熱性が不充
分で加熱調理後の取扱いが従来の飽和ポリエステ
ルラミネートもしくはコーテイングの紙容器と殆
んど変らないことになり不適当である。殊に本案
において、発泡体を使用する期待効果は、発泡体
となして厚みを大きくすることにより単位面積当
りの重量を増やさずにより大きな剛性を得ること
にあるが、しかしながら発泡倍率が1.5倍以下で
はこの効果は小さい。 さらに厚みが5mmを越えると熱成形性が悪くな
つて容器形状への成形加工が困難となり、また
0.5mm未満の場合にはやはり断熱性および剛性の
点で不適当である。このような発泡倍率や厚みは
押出し発泡成形の条件を変えることによつて設定
できる。 上記の発泡シート1に積層する剛性樹脂フイル
ム2としては、耐油性およびガスバリヤー性(水
分や湿度に対するバリヤー性も含む)を有しかつ
成形性が良く加熱調理時に実質的に変形しないも
のが用いられる。具体的にはポリエチレンやポリ
プロピレンおよびポリメチルペンテン等の主とし
て融点120℃以上のポリオレフイン系樹脂フイル
ム、ポリエステル系樹脂フイルム、ポリアミド系
樹脂フイルム、ポリ塩化ビニリデン系樹脂フイル
ム等を使用できる。この他にもポリビニルアルコ
ール系樹脂フイルム、ポリアクリロニトリル系樹
脂フイルムを例示できる。これらのうちポリオレ
フイン系樹脂フイルムが耐油性、ガスバリヤー
性、成形性等の点で好ましく、中でも無延伸ポリ
プロピレンフイルムやポリメチルペンテンフイル
ムが特に好ましい。また前記フイルムを複層で用
いることも、前記フイルムを含む複層フイルムを
用いることもできる。 また上記合成樹脂フイルム2の厚さは10〜500
ミクロンとするのが好適である。厚みが薄すぎる
とフイルムを積層した効果、すなわち耐油性やガ
スバリヤー性が低下し好ましくなく、厚すぎると
容器自体が重くなるとともにコストの点で好まし
くない。このようなフイルムは食品容器の剛性の
向上に役立つものである。従つて、基材の発泡自
体の発泡倍率も単体のものに比して上昇させるこ
とができ断熱性の点でより好ましい食品容器を得
ることができる。 なお、上記合成樹脂フイルム2の発泡シート1
への積層は、熱融着で行なつても、また両者間に
接着剤を介して行なつてもよい。 上記の構成よりなる本考案の食品容器は、その
構成主体である発泡シート1がポリプロピレン系
樹脂と少なくとも5重量%の無機質フイラーとの
混合樹脂からなるものであるから、非常に優れた
剛性および耐熱性を具有し、特に加熱したときに
も充分な剛性および保形性を保持でき、もちろん
断熱性も良い。しかもこの発泡シート1に耐油性
およびガスバリヤー性の合成樹脂フイルム2を積
層してあるため、食品容器として重要な要素であ
る耐油性やガスバリヤー性といつた他の属性も良
好で、食品の保存性や発泡シートの保護効果にも
優れている。すなわち、ポリプロピレン系樹脂に
無機質フイラーを混合した樹脂を発泡すると、気
泡が連通化し、特にフイラーの混合比率および発
泡倍率が高いものほど、連続気泡になり易くて、
ガスバリヤー性や油遮断性が低下したり、油吸着
性が増す欠点が生じるが、本考案の場合は、前記
合成樹脂フイルム2の積層によつて、前記混合樹
脂の発泡シート1の欠点を解消できるのである。
従つてこの種加熱調理用食品容器として従来から
望まれている上記性能(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、
(ヘ)お
よび(ト)をいずれも満足するものであり、電子レン
ジで直接加熱調理できる食品容器として好適に使
用できる。さらに上記複合シートは成形加工性も
良好で、複雑なトレイ形状の容器でも容易に成形
でき、大量生産が可能で比較的安価に提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであり、第1図
は斜視図、第2図は前図−線における拡大断
面図、第3図および第4図はそれぞれ容器形状を
異にした一部欠裁斜視図である。 A……食品容器、1……発泡シート、2……合
成樹脂フイルム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポリプロピレン系樹脂と少なくとも5重量%
    の無機質フイラーとの混合樹脂を素材とする発
    泡倍率1.5〜10倍、厚み0.5〜5mmの発泡シート
    の少なくとも片面に、比較的耐油性およびガス
    バリヤー性のよい合成樹脂フイルムを積層した
    複合シートから一体に成形されてなる食品容
    器。 2 混合樹脂がポリプロピレン系樹脂50〜95重量
    %と無機質フイラー50〜5重量%の混合比率よ
    りなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の食
    品容器。 3 耐油性およびガスバリヤー性の合成樹脂フイ
    ルムが、ポリオレフイン系樹脂、飽和ポリエス
    テル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニ
    リデン系樹脂の中から選ばれた一種類のフイル
    ムまたは一種以上の前記フイルムを含む複層フ
    イルムからなる実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の食品容器。 4 無機質フイラーが、タルク、マイカ、炭酸カ
    ルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸カルシウム
    等の一種または複数のものからなる実用新案登
    録請求の範囲第1項または第2項記載の食品容
    器。
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