JPH10115184A - シールド掘削機及び泥水式シールド工法 - Google Patents
シールド掘削機及び泥水式シールド工法Info
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- JPH10115184A JPH10115184A JP28926396A JP28926396A JPH10115184A JP H10115184 A JPH10115184 A JP H10115184A JP 28926396 A JP28926396 A JP 28926396A JP 28926396 A JP28926396 A JP 28926396A JP H10115184 A JPH10115184 A JP H10115184A
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Abstract
ールドチャンバ内での土砂溜まりの発生を防止できるシ
ールド掘削機、及びこのシールド掘削機を用いた泥水式
シールド工法を提供すること。 【解決手段】 トンネル掘削時には、隔壁24の上部中
央の送泥口26から、加圧した泥水をシールドチャンバ
20内に供給するとともに、各ドラムカッタ42の内部
に送泥管から分岐された洗浄用の分岐管211a、21
1bをそれぞれ配設し、各分岐管221a、221bの
先端部222a、222bから、シールドチャンバ20
内のドラムカッタ42の表面に泥水を供給して洗浄す
る。また、リングカッタに対しても洗浄用の分岐管を配
設し、シールドチャンバ20内のリングカッタの表面に
泥水を供給して洗浄する。掘削した土砂は、シールドチ
ャンバ20内の加圧した泥水中に取り込み、複数の排泥
口より排出する。
Description
び泥水式シールド工法に関し、特に、泥水を利用して土
圧に対抗しつつ異形断面のトンネルを掘削するシールド
掘削機及びこのシールド掘削機を用いた泥水式シールド
工法に関する。
鉄道や地下道等のトンネルを構築する泥水式シールド工
法では、円形断面のトンネルの掘削を行うのが基本とさ
れている。
は、断面円形のシールド掘削機本体を備え、このシール
ド掘削機本体の先端部に設けられる円盤状のカッタとの
間に、シールドチャンバが画成される。
ド掘削機により円形断面のトンネルを掘削する場合、ト
ンネル断面の有利性は低いものとなる。具体的には、例
えば地下鉄道、地下道路、及び共同溝等を掘削する場合
には、掘削した円形トンネル断面に不要な箇所が生じる
こととなる。
めに、目的の断面に近づけた種々の異形断面のトンネル
の掘削を行うシールド掘削機が用いられている。この異
形断面のトンネルの掘削を行うシールド掘削機として、
例えば、矩形断面のトンネルを掘削するシールド掘削機
は、断面矩形のシールド掘削機本体を備え、このシール
ド掘削機本体の先端部にドラム状のドラムカッタを設け
るものである。
時には、泥水式シールド工法の場合、矩形の隔壁の中心
線上の上部に送泥管と接続した送泥口を形成し、シール
ド掘削機本体に配設された1本の送泥管より、加圧した
泥水をシールドチャンバ内に供給して満たし、掘削した
土砂を泥水中に取り込む。
に一対ずつ設けられている。また、一対のドラムカッタ
間には、2個のリングカッタがそれぞれ配設されてい
る。これらのドラムカッタ及びリングカッタには、複数
のカッタビットが所定の間隔で設けられており、ドラム
カッタ及びリングカッタが回転されてカッタビットが移
動されることにより、トンネルが掘削される。
リングカッタに土砂が付着して掘削効率が低下する。具
体的には、ドラムカッタ及びリングカッタに設けられて
いる複数のカッタビットに掘削土砂が付着するので掘削
されにくくなる。
に土砂が付着しやすくなるので、掘削効率はさらに低下
する。
管と接続した排泥口を形成し、掘削した土砂は、排泥口
を介して1本の排泥管より排泥水として流体輸送するよ
うになっている。
に、アジテータ等の撹拌装置を用いてシールドチャンバ
内の泥水を撹拌して、土砂溜まりの発生を防止すること
も行われている。
削機により円形断面のトンネルを掘削する場合には、掘
削土砂がシールドチャンバ内の下部中心に集中するた
め、隔壁の中心線上の下部に設けた排泥口から、ほぼ確
実に掘削土砂を取り込んで、排泥管により排出すること
が可能である。
場合には、円形断面のトンネルの掘削の場合と異なり、
断面矩形のシールド掘削機のシールドチャンバ内の下部
中央付近には掘削土砂が集中しにくいものである。
効率良く除去することができるシールド掘削機、及びこ
のシールド掘削機を用いた泥水式シールド工法を提供す
ることにある。
掘削を行うシールド掘削機のシールドチャンバ内での土
砂溜まりの発生を防止できるシールド掘削機、及びこの
シールド掘削機を用いた泥水式シールド工法を提供する
ことにある。
に、請求項1の発明は、シールド掘削機本体の先端に配
設されたドラムカッタと前記シールド掘削機本体の隔壁
との間に形成されたシールドチャンバ内に、前記シール
ド掘削機本体内の送泥管から泥水を供給して土圧に対抗
しつつ掘削を行うシールド掘削機において、前記送泥管
は、前記ドラムカッタに駆動力を伝達するギヤ収納用の
ギヤケースを通され、前記ギヤケースの内部から前記シ
ールドチャンバ内の前記ドラムカッタに向けて延長され
て配設されることを特徴とする。
された送泥管から供給される加圧泥水により、前記ドラ
ムカッタを洗浄して、前記ドラムカッタに設けられてい
るカッタビットに付着した土砂を除去することができ
る。これにより、シールド掘削機による掘削効率を高め
ることができる。
先端に配設されたドラムカッタと前記シールド掘削機本
体の隔壁との間に形成されたシールドチャンバ内に、前
記シールド掘削機本体内の送泥管から泥水を供給して土
圧に対抗しつつ掘削を行うシールド掘削機において、前
記送泥管から前記ドラムカッタへと分岐された前記ドラ
ムカッタ洗浄用の分岐管を有し、前記分岐管は、前記ド
ラムカッタに駆動力を伝達するギヤ収納用のギヤケース
を通して、前記ギヤケースの内部から前記シールドチャ
ンバ内の前記ドラムカッタに向けて配設されることを特
徴とする。
されているドラムカッタ洗浄用の分岐管から泥水を供給
することにより、シールドチャンバ内のドラムカッタを
洗浄する。ここで、トンネルの掘削時は、ドラムカッタ
は回転されるので、ドラムカッタ全体を順次洗浄して、
このドラムカッタ全体に設けられているカッタビットに
付着した土砂を除去することができる。これにより、シ
ールド掘削機による掘削効率を高めることができる。
水を供給するので、このドラムカッタの回転により、シ
ールドチャンバ内全域に亘って泥水流路を設定すること
ができ、シールチャンバ内の土砂溜まりの発生を防止で
きる。
ルド掘削機において、前記ドラムカッタは、少なくとも
一対設けられ、前記一対のドラムカッタ間には、リング
カッタが配設され、前記送泥管から前記リングカッタへ
と分岐された前記リングカッタ洗浄用の分岐管を有し、
前記分岐管は、前記ギヤケースに沿って取り付けてお
り、前記リングカッタ表面に向けて配設されることを特
徴とする。
れているリングカッタ洗浄用の分岐管から泥水を供給す
ることにより、シールドチャンバ内のリングカッタの表
面を洗浄する。ここで、トンネルの掘削時は、リングカ
ッタは回転されるので、リングカッタ全体を順次洗浄し
て、このリングカッタ全体に設けられているカッタビッ
トに付着した土砂を除去することができる。これによ
り、シールド掘削機による掘削効率をより一層高めるこ
とができる。
からそれぞれ泥水を供給するので、シールドチャンバ内
全域に亘って泥水流路を設定することができ、シールチ
ャンバ内の土砂溜まりの発生を防止できる。
管からそれぞれ泥水を供給するので、シールドチャンバ
内全域に亘って泥水流路を設定することができ、シール
チャンバ内の土砂溜まりの発生をより一層防止できる。
のいずれかに記載のシールド掘削機において、前記分岐
管の総断面積と前記送泥管の断面積とは等しく構成さ
れ、前記分岐管からの泥水の総供給量は、前記シールド
チャンバ内の泥水圧維持用の泥水の供給量を満足させる
に足る供給量であることを特徴とする。
シールドチャンバ内の泥水圧を維持するための泥水を分
岐させて、ドラムカッタ及びリングカッタに供給される
洗浄用の泥水を泥水圧維持用の泥水と兼用するので、洗
浄水等を供給するための格別な装置を用いずに、既設の
設備を利用した安価な構成で、洗浄用の泥水を供給する
ことができる。従って、十分な洗浄作用と共に、十分な
泥水圧を維持することが可能となる。
のいずれかに記載のシールド掘削機において、前記隔壁
の下部に複数の排泥口が形成され、前記複数の排泥口は
前記シールドチャンバ内に異なる泥水流路を形成可能な
位置に設けられることを特徴とする。
なる排泥口により、掘削状況等に応じた泥水流路が形成
され、洗浄用の泥水が複数の排泥口に流入するので、シ
ールドチャンバ内の下部に土砂溜まりが発生することを
防止できる。
先端に配設されたドラムカッタと前記シールド掘削機本
体の隔壁との間に形成されたシールドチャンバ内に、前
記シールド掘削機本体内の送泥管から泥水を供給して土
圧に対抗しつつ掘削を行う泥水式シールド工法におい
て、前記送泥管から前記ドラムカッタへと分岐され、前
記ドラムカッタの内部に配設された前記ドラムカッタ洗
浄用の分岐管より、前記シールドチャンバ内の前記ドラ
ムカッタに向けて加圧泥水を供給し、前記シールドチャ
ンバ内の泥水圧を維持することを特徴とする。
る加圧泥水を前記ドラムカッタ洗浄用の泥水と兼用する
ので、シールドチャンバ内の泥水圧を維持すると共に、
ドラムカッタに対する十分な洗浄を行うことが可能とな
る。
式シールド工法において、前記送泥管から、少なくとも
一対の前記ドラムカッタ間に配設されるリングカッタへ
と分岐され、前記リングカッタの外部に配設された前記
リングカッタ洗浄用の分岐管より、前記シールドチャン
バ内の前記リングカッタ表面に向けて加圧泥水を供給
し、前記シールドチャンバ内の泥水圧を維持することを
特徴とする。
る加圧泥水を前記リングカッタ洗浄用の泥水と兼用する
ので、シールドチャンバ内の泥水圧を維持すると共に、
リングカッタに対する十分な洗浄を行うことが可能とな
る。
のいずれかに記載の泥水式シールド工法において、前記
分岐管から、前記シールド掘削機本体の後部に形成する
セグメントの1リング分の掘削開始から次にセグメント
の1リング分の掘削開始まで連続して、前記加圧泥水を
供給することを特徴とする。
停止中、即ちセグメントの組立作業中も連続して泥水が
供給されるので、シールドチャンバ内の泥水圧を一定に
満たし、切羽の安定を図ることができる。
先端に配設されたドラムカッタ及びリングカッタと前記
シールド掘削機本体の隔壁との間に形成されたシールド
チャンバ内に、前記シールド掘削機本体内の送泥管から
泥水を供給して土圧に対抗しつつ掘削を行う泥水式シー
ルド工法において、前記送泥管と、前記送泥管が前記ド
ラムカッタへと分岐され、前記ドラムカッタの内部に配
設された前記ドラムカッタ洗浄用の分岐管と、前記送泥
管が前記リングカッタへと分岐され、前記リングカッタ
の外部に配設された前記リングカッタ洗浄用の分岐管と
のうちのいずれか一つ又は複数により加圧泥水を供給
し、前記シールドチャンバ内の泥水圧を維持することを
特徴とする。
びリングカッタの分岐管を用いて、ドラムカッタ及びリ
ングカッタをそれぞれ洗浄することができる。
つ又は複数により加圧泥水を供給するので、シールドチ
ャンバ内の泥水圧を維持することができる。例えば、掘
削中には、送泥管のみから加圧泥水を供給して泥水圧を
維持し、適宜各分岐管を用いて洗浄を行い、また、掘削
停止中には、ドラムカッタ洗浄用の分岐管及びリングカ
ッタ洗浄用の分岐管から加圧泥水を供給することによ
り、シールドチャンバ内の泥水圧を常時維持することが
できる。
て、図面を参照して説明する。
シールド掘削機の上面図であり、図2は、図1に示す矩
形シールド掘削機の断面図であり、図3は、図1に示す
矩形シールド掘削機のシールドチャンバの断面図であ
り、図4は、図1に示す矩形シールド掘削機を用いた泥
水式シールド工法を説明するための図である。
クスシールド機と呼ばれるもので、矩形断面のトンネル
の掘削を行う矩形状のシールド掘削機本体10先端の隔
壁24とカッタ12との間に設けられるシールドチャン
バ20内に送泥管200より泥水を供給し、排泥管40
0より排泥して前記シールドチャンバ20内を所定の泥
水圧に維持し、この泥水にて土圧に対抗しつつ掘削を行
うものである。
タユニット40より構成される。各カッタユニット40
は、左右両側に配設される2つのドラムカッタ42と、
これらのドラムカッタ42間に配設される上下2つのリ
ングカッタ44とから構成される。
と後胴部110とから形成される中折れ式のものとなっ
ており、中折れジャッキ31により前胴部100を屈曲
させて曲線施工が可能にされている。
電動機36が配設されている。このカッタ駆動用電動機
36は、前胴部100の先端の隔壁24を貫通するギヤ
ケース38内の複数のギヤ(図示せず)を介してドラム
カッタ42及びリングカッタ44に接続され、このカッ
タ駆動用電動機36によりドラムカッタ42及びリング
カッタ44が回転駆動されるようになっている。
ギアと接続したシャフト46を中心に回転され、またリ
ングカッタ44はギアケース38内のギアと接続したシ
ャフト48を中心に回転される。
18が張り出され、このフード18によって前胴部10
0の先端部で、カッタ12と隔壁24との間にシールド
チャンバ20が画成されている。
組み立てるエレクタ32が配設され、このエレクタ32
は、エレクタ旋回用油圧モータ34により作動されるよ
うになっている。
複数のシールドジャッキ30が配設され、これらのシー
ルドジャッキ30を後胴部110内のセグメント14の
先端に当接させて、シールド掘削機本体10を推進させ
ることにより、トンネルを掘削する。
ト14の1リング分だけ掘削を行い、次に、後胴部11
0内で、配設したエレクタ32をエレクタ旋回用油圧モ
ータ34により作動させて、セグメント14を組み立て
る。この後胴部110とセグメント14との間は、テー
ルシール16によりシールする。
4には、中心線上の上部中央に送泥口26が設けられ
る。この送泥口26は、シールド掘削機本体10内に配
設された送泥管200に接続される。
330に接続されており、この調整槽330からの泥水
を送出する。また、送泥管220は、送泥ポンプ306
とシールドチャンバ20との間で、送泥管200aと送
泥管200bとに分岐されている。これらの分岐管20
0a、200bには、それぞれ切替バルブ302、30
4が設けられている。
泥管200が所定の位置で分岐された送泥管210が設
けられている。この送泥管210には、調整槽330側
から切替バルブ332、サンドポンプ334、切替バル
ブ336が順次設けられている。切替バルブ332によ
り分岐管210の開閉が切り替えられ、サンドポンプ3
34で泥量が適当に調整され、さらに切替バルブ336
により分岐管210の開閉が切り替えられる。
0側がさらに分岐されて、ドラムカッタ42の洗浄用の
分岐管220、230及びリングカッタ44の洗浄用の
分岐管240、250が設けられている。
221bに、分岐管230は分岐管231a、231b
に、分岐管240は分岐管241a、241bに、分岐
管250は分岐管251a、251bに、それぞれ分岐
されている。
31bは、対応するギヤケース38を通されて、シール
ドチャンバ20内の各ドラムカッタ42に向けてそれぞ
れ配設される。
a、251bは、対応するギヤケース38を通して、各
リングカッタ44の外部からシールドチャンバ20内の
各リングカッタ44の表面に向けてそれぞれ配設され
る。
50とシールドチャンバ20との間には、切替バルブ3
42、344、346、348がそれぞれ設けられてお
り、各切替バルブ342、344、346、348の開
閉の切替により、分岐管220、230、240、25
0を切り替えて泥水を供給する。
の2つのドラムカッタ42に対してそれぞれ配設される
分岐管221a、221bについて説明する。
ド掘削機本体10内の所定の位置(図示せず)で分岐さ
れた分岐管221a、221bは、それぞれ隔壁24を
通され、さらにギヤケース38の内部を通された後、ド
ラムカッタ42の内部のギヤケース38に配設されてい
る。このとき、分岐管221a、221bの先端部22
2a、222bは、シールドチャンバ20内のドラムカ
ッタ42と対向するように配設されている。
21bの先端部222a、222bから、上側のカッタ
ユニット40a内の2つのドラムカッタ42に対してそ
れぞれ泥水を供給することにより、2つのドラムカッタ
42が洗浄される。これにより、2つのドラムカッタ4
2にそれぞれ設けられた複数のカッタビット50に付着
した土砂が除去される。
内の2つのドラムカッタ42においても、分岐管231
a、231bが、それらの先端部がドラムカッタ42の
表面に向くように、ドラムカッタ42の内部のギヤケー
ス38にそれぞれ配設されている。これらの分岐管23
1a、231bの先端部からドラムカッタ42に対して
それぞれ泥水を供給することにより、下側のカッタユニ
ット40b内の2つのドラムカッタ42にそれぞれ設け
られた複数のカッタビット50に付着した土砂が除去さ
れる。
つのリングカッタ44に対してそれぞれ配設される分岐
管251a、251bについて説明する。
ドチャンバ20内の所定の位置で分岐された分岐管25
1a、251bは、リングカッタ44の外部に配設され
ている。このとき、分岐管251a、251bの先端部
252a、252bは、シールドチャンバ20内のリン
グカッタ44の表面と対向するように配設されている。
これは、リングカッタ44においては、分岐管251
a、251bを内部に挿通できない状態となっているこ
とから、外部より洗浄用の泥水を噴出するようにしたも
のである。
51bの先端部252a、252bから、下側のカッタ
ユニット40b内の2つのリングカッタ42に対してそ
れぞれ泥水を供給することにより、2つのリングカッタ
44が洗浄される。これにより、2つのリングカッタ4
4にそれぞれ設けられた複数のカッタビット50に付着
した土砂が除去される。
内の2つのリングカッタ44においても、分岐管241
a、241bが、それらの先端部がリングカッタ44の
表面に向くように、リングカッタ44の外部にそれぞれ
配設されている。これらの分岐管241a、241bか
らリングカッタ44に対してそれぞれ泥水を供給するこ
とにより、上側のカッタユニット40a内の2つのリン
グカッタ44にそれぞれ設けられた複数のカッタビット
50に付着した土砂が除去される。
下部両端には、適当な斜度をもった2枚の集泥用プレー
ト90a、90bがそれぞれ配設される。
4の下部であって、2枚の集泥用プレート90a、90
bの配置位置よりも隔壁24の中心線に近い位置には、
3つの排泥口28a、28b、28cが設けられる。
間、及び排泥口28aと排泥口28cとの間には、土砂
を撹拌するアジテータ60a、60bがそれぞれ配設さ
れる。
シールド掘削機本体10内に配設される3本の分岐管4
10a、410b、410cにそれぞれ接続されてい
る。さらに、3本の分岐管410a、410b、410
cは、シールド掘削機本体10内に配設された排泥管4
00の所定の位置に設けられた分岐部70で結合されて
いる。また、各分岐管410a、410b、410c
の、排泥口28a、28b、28cと分岐部70との間
には、切替バルブ320a、320b、320cがそれ
ぞれ設けられている。
320cは、それぞれ自動又は手動で切替制御されるよ
うになっている。そして、この切替バルブ320a、3
20b、320cの切替により、送泥口と排泥口との間
に異なる泥水流路を形成し得るようになっている。
めの排泥ポンプ310、312が設けられており、この
排泥管400は、地上に設けられた泥水処理プラント
(図示せず)に接続されている。
た泥水式シールド工法について説明する。
砂及び水等が適当な割合で混合されて泥水が生成され
る。この泥水は、送泥ポンプ308により送泥管200
に送出される。
04の開閉により、適宜送泥管200a、200bを切
り替えて、送泥口26を経てシールドチャンバ20内に
泥水を供給し、シールドチャンバ20を満たすことで、
所定の泥水圧を維持し、切羽の安定を図る。
ラムカッタ42及びリングカッタ44の洗浄用として送
出される加圧泥水は、シールドチャンバ20内の泥水圧
維持用の泥水として兼用されている。
ドチャンバ20側に送出されて、ドラムカッタ42及び
リングカッタ44の洗浄用の泥水として用いられる。
岐管220、230、240、250にそれぞれ設けら
れている切替バルブ342、344、346、348を
切り替えて、所望の洗浄用の分岐管に泥水を送出する。
1bに、分岐管230は分岐管231a、231bに、
分岐管240は分岐管241a、241bに、分岐管2
50は分岐管251a、251bに、さらにそれぞれ分
岐されているので、分岐管220、230、240、2
50のうちの切替選択された分岐管に接続される分岐管
から泥水が供給されることになる。これにより、各ドラ
ムカッタ42及び各リングカッタ44が洗浄される。
0、240、250より供給する泥水の量の合計を、送
泥管210より供給する泥水量の3/10程度とするこ
とにより、ドラムカッタ42及びリングカッタ44の洗
浄を最適に行うことができる。
ンバ20内の泥水圧を維持するための泥水と兼用されて
いる。よって、ドラムカッタ42及びリングカッタ44
に対応する各分岐管の総断面積の値が、送泥口26の断
面積の値と等しくなるように、分岐管の本数を設定す
る。例えば、送泥口26の内径を約20cm、各分岐管
の内径を約5cmとするときには、合計16本の分岐管
をドラムカッタ及びリングカッタに対して配設すること
となる。
切替により送泥口26から泥水を供給せず、切替バルブ
342、344、346、348の切替により分岐管2
20、230、240、250からのみ泥水を供給する
ことにより、ドラムカッタ42及びリングカッタ44を
洗浄するとともに、シールドチャンバ20内に加圧した
泥水を供給することが可能である。
用原動機36を作動させる。これにより、ギアケース3
8内のギアを介してドラムカッタ42のシャフト46及
びリングカッタ44のシャフト48が駆動されて、上側
及び下側の各カッタユニット40a、40bの各ドラム
カッタ42及び各リングカッタ44が回転し、それらに
設けられた複数のカッタビット50により地盤が矩形状
に掘削される。
内の加圧した泥水中に取り込まれる。ここで、切替バル
ブ320a、320b、320cの切り替えにより、分
岐管410a、410b、410cが切り替えられてい
る。よって、この切り替えにより選択された分岐管に接
続される排泥口に対して泥水流路が形成されて、泥水が
排出される。
10cの切り替え方法としては、例えば、切替バルブ3
20a、320b、320cを全て開き、3本の分岐管
410a、410b、410cにそれぞれ接続される3
つの排泥口28a、28b、28cから同時に泥水を排
出するようにしてもよい。これにより、送泥口26と3
つの排泥口28a、28b、28cとの間に常時3つの
泥水流路を形成して、排泥することができる。
320cを任意の順番で定期的に切り替えて、3つの排
泥口28a、28b、28cのうちの任意の排泥口から
泥水を排出するようにしてもよい。これにより、泥水流
路を任意に切替形成することができる。
は、排泥管400を介して送泥ポンプ312及び送泥ポ
ンプ310により、地上に設けられた泥水処理プラント
(図示せず)まで送出される。
るものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の
変形実施が可能である。
42及び各リングカッタ44に対して、それぞれ1本ず
つ洗浄用の分岐管を配設しているが、これに限定される
ことなく、洗浄用の分岐管は、ドラムカッタ42及びリ
ングカッタ44を洗浄するために最適な数であればよ
く、また、これらの配置位置はドラムカッタ42及びリ
ングカッタ44を洗浄するために最適な位置に配置させ
ることが望ましい。
泥口の数を3つとして説明しているが、排泥口の数は3
つに限られることなく、複数であればよい。
送泥口は1つのみとして説明しているが、この送泥口も
複数設けるようにしてもよい。
中には、送泥管のみから加圧泥水を供給して泥水圧を維
持し、適宜各分岐管を用いて洗浄を行い、また、掘削停
止中には、ドラムカッタ洗浄用の分岐管及びリングカッ
タ洗浄用の分岐管から加圧泥水を供給することにより、
シールドチャンバ内の泥水圧を常時維持することができ
る。
機の上面図である。
る。
ンバの断面図である。
ルド工法を説明する図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 シールド掘削機本体の先端に配設された
ドラムカッタと前記シールド掘削機本体の隔壁との間に
形成されたシールドチャンバ内に、前記シールド掘削機
本体内の送泥管から泥水を供給して土圧に対抗しつつ掘
削を行うシールド掘削機において、 前記送泥管は、前記ドラムカッタに駆動力を伝達するギ
ヤ収納用のギヤケースを通され、前記ギヤケースの内部
から前記シールドチャンバ内の前記ドラムカッタに向け
て延長されて配設されることを特徴とするシールド掘削
機。 - 【請求項2】 シールド掘削機本体の先端に配設された
ドラムカッタと前記シールド掘削機本体の隔壁との間に
形成されたシールドチャンバ内に、前記シールド掘削機
本体内の送泥管から泥水を供給して土圧に対抗しつつ掘
削を行うシールド掘削機において、 前記送泥管から前記ドラムカッタへと分岐された前記ド
ラムカッタ洗浄用の分岐管を有し、 前記分岐管は、前記ドラムカッタに駆動力を伝達するギ
ヤ収納用のギヤケースを通して、前記ギヤケースの内部
から前記シールドチャンバ内の前記ドラムカッタに向け
て配設されることを特徴とするシールド掘削機。 - 【請求項3】 請求項2に記載のシールド掘削機におい
て、 前記ドラムカッタは、少なくとも一対設けられ、 前記一対のドラムカッタ間には、リングカッタが配設さ
れ、 前記送泥管から前記リングカッタへと分岐された前記リ
ングカッタ洗浄用の分岐管を有し、 前記分岐管は、前記ギヤケースに沿って取り付けてお
り、前記リングカッタ表面に向けて配設されることを特
徴とするシールド掘削機。 - 【請求項4】 請求項2及び請求項3のいずれかに記載
のシールド掘削機において、 前記分岐管の総断面積と前記送泥管の断面積とは等しく
構成され、 前記分岐管からの泥水の総供給量は、前記シールドチャ
ンバ内の泥水圧維持用の泥水の供給量を満足させるに足
る供給量であることを特徴とするシールド掘削機。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
のシールド掘削機において、 前記隔壁の下部に複数の排泥口が形成され、 前記複数の排泥口は前記シールドチャンバ内に異なる泥
水流路を形成可能な位置に設けられることを特徴とする
シールド掘削機。 - 【請求項6】 シールド掘削機本体の先端に配設された
ドラムカッタと前記シールド掘削機本体の隔壁との間に
形成されたシールドチャンバ内に、前記シールド掘削機
本体内の送泥管から泥水を供給して土圧に対抗しつつ掘
削を行う泥水式シールド工法において、 前記送泥管から前記ドラムカッタへと分岐され、前記ド
ラムカッタの内部に配設された前記ドラムカッタ洗浄用
の分岐管より、前記シールドチャンバ内の前記ドラムカ
ッタに向けて加圧泥水を供給し、前記シールドチャンバ
内の泥水圧を維持することを特徴とする泥水式シールド
工法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の泥水式シールド工法に
おいて、 前記送泥管から、少なくとも一対の前記ドラムカッタ間
に配設されるリングカッタへと分岐され、前記リングカ
ッタの外部に配設された前記リングカッタ洗浄用の分岐
管より、前記シールドチャンバ内の前記リングカッタ表
面に向けて加圧泥水を供給し、前記シールドチャンバ内
の泥水圧を維持することを特徴とする泥水式シールド工
法。 - 【請求項8】 請求項6及び請求項7のいずれかに記載
の泥水式シールド工法において、 前記分岐管から、前記シールド掘削機本体の後部に形成
するセグメントの1リング分の掘削開始から次にセグメ
ントの1リング分の掘削開始まで連続して、前記加圧泥
水を供給することを特徴とする泥水式シールド工法。 - 【請求項9】 シールド掘削機本体の先端に配設された
ドラムカッタ及びリングカッタと前記シールド掘削機本
体の隔壁との間に形成されたシールドチャンバ内に、前
記シールド掘削機本体内の送泥管から泥水を供給して土
圧に対抗しつつ掘削を行う泥水式シールド工法におい
て、 前記送泥管と、前記送泥管が前記ドラムカッタへと分岐
され、前記ドラムカッタの内部に配設された前記ドラム
カッタ洗浄用の分岐管と、前記送泥管が前記リングカッ
タへと分岐され、前記リングカッタの外部に配設された
前記リングカッタ洗浄用の分岐管とのうちのいずれか一
つ又は複数により加圧泥水を供給し、前記シールドチャ
ンバ内の泥水圧を維持することを特徴とする泥水式シー
ルド工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28926396A JP3335535B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | シールド掘削機及び泥水式シールド工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28926396A JP3335535B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | シールド掘削機及び泥水式シールド工法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115184A true JPH10115184A (ja) | 1998-05-06 |
JP3335535B2 JP3335535B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=17740902
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP28926396A Expired - Fee Related JP3335535B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | シールド掘削機及び泥水式シールド工法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3335535B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102392652A (zh) * | 2011-07-26 | 2012-03-28 | 广东水电二局股份有限公司 | 消除盾构机土舱或泥水室内泥饼的方法以及盾构机 |
CN112554905A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-03-26 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种泥浆管延伸装置及其施工方法 |
-
1996
- 1996-10-11 JP JP28926396A patent/JP3335535B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102392652A (zh) * | 2011-07-26 | 2012-03-28 | 广东水电二局股份有限公司 | 消除盾构机土舱或泥水室内泥饼的方法以及盾构机 |
CN112554905A (zh) * | 2020-12-31 | 2021-03-26 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种泥浆管延伸装置及其施工方法 |
CN112554905B (zh) * | 2020-12-31 | 2022-03-25 | 中铁工程装备集团有限公司 | 一种泥浆管延伸装置及其施工方法 |
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---|---|
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