JP2002227590A - トンネル掘削機のカッター洗浄装置 - Google Patents

トンネル掘削機のカッター洗浄装置

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JP2002227590A
JP2002227590A JP2001026503A JP2001026503A JP2002227590A JP 2002227590 A JP2002227590 A JP 2002227590A JP 2001026503 A JP2001026503 A JP 2001026503A JP 2001026503 A JP2001026503 A JP 2001026503A JP 2002227590 A JP2002227590 A JP 2002227590A
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清 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルダー内で土砂が圧密してローラーカッタ
ーの円滑な回転が阻害されてカッターに偏摩耗等を生
じ、カッターの早期交換が必要となって、カッター交換
に要する費用増加や、工期遅延を招く。 【解決手段】 掘削機本体6とカッターヘッド1との間
にロータリージョイント14を設け、このロータリージ
ョイント14に掘削機本体6側の固定リングとカッター
ヘッド1側の回転リングとを設け、この固定リングに洗
浄水供給ライン15を設け、回転リングの周方向に、前
記洗浄水供給ライン15から洗浄水を供給する複数の洗
浄水吐出ライン16を設けることにより、掘削機本体6
から回転体であるカッターヘッド1へカッター洗浄水を
確実に供給してカッター周囲の土砂の安定した排出がで
きるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トンネル掘削機
のカッター洗浄装置に関し、詳しくは、カッターを保持
するカッターホルダーのチャンバー側が閉塞されたカッ
ター装置におけるカッター洗浄装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、全断面掘削用トンネル掘削機
を使用するトンネル工事において、切羽の自立維持と切
羽出水対策として、泥水加圧式トンネル掘削機や泥土圧
式トンネル掘削機が採用されている。これらのトンネル
掘削機に装備される地山掘削用カッターは、地山が硬い
場合、又は長距離掘削の場合、トンネル貫通前の掘削途
中にて摩耗する場合があり、この場合には、摩耗したカ
ッターを交換して低下した掘削能率を回復させる必要が
生じる。
【0003】しかし、この交換作業を行うにあたって
は、切羽に充満している泥水又は泥土を排出する必要が
あるが、これらを排出すると切羽の自立保持ができなく
なる。そのため、切羽保持の目的で、地盤改良剤を前方
の地山に注入し、更には前方の地山に凍結処理を施す等
して地盤改良を行い、チャンバーに土砂や水等が流入し
ない状態にしてから、チャンバーと掘削機本体の内部を
仕切る隔壁のマンホール等を開口し、作業者がチャンバ
ー内に入り込んで摩耗した個所のカッターを交換してい
る。しかしながら、このような作業を行うと、カッター
交換に多大な経費を要するとともに、地盤が改良される
迄の相当な時間と、カッターを交換する作業に要する時
間とが必要となるので工期に遅れを生じてしまう。
【0004】そこで、本出願人は特開2000−969
86号公報に記載されるシールド掘進機のカッター装置
を先に出願した。このカッター装置は、泥水圧や泥土圧
を作用させた状態でもカッター交換ができるようにもの
であり、カッターを設ける部分のチャンバー内にカッタ
ーフレームを形成し、そのカッターフレーム内にカッタ
ーを具備したカッターホルダーを設けている。そして、
このカッターホルダーに、カッター交換時に切羽側を止
水する止水ゲートを設けている。このカッター装置の場
合、カッターフレーム内をチャンバー内から区切って独
立させることにより泥土圧や泥水圧が作用しないように
しているので、これら泥水や泥土を排出することなくカ
ッターホルダーに設けられたカッターをトンネル掘削機
本体側から交換することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような泥水又は泥土圧下でのカッター交換を可能とす
るホルダーの場合、カッターの反切羽側が閉塞された構
造となるため、カッターホルダーとローラーカッターと
の間に形成される空間の間隙部に入った土砂がホルダー
内で圧密して、ローラーカッターの円滑な回転が阻害さ
れてカッターに偏摩耗等を生じる場合がある。この場合
には、カッターの早期交換が必要となり、カッター交換
に要する費用増加や、工期遅延を招いてしまう。
【0006】本願発明は、このようにカッターホルダー
の反切羽側が閉塞された構造のカッター装置でも、掘削
中に土砂の圧密によるローラーカッターの回転不良を起
こさない様にする洗浄装置を提供することにより、カッ
タートラブルを未然に防止するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、カッターヘッドのチャンバー
側にカッターを保持したカッターホルダーを設け、該カ
ッターホルダーに、該カッターホルダーと前記カッター
との間隙部に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射孔を設
けている。これにより、カッターホルダーとカッターと
の間隙部に入る土砂を排出して洗浄できるので、土砂の
圧密を防止して安定した掘削ができる。また、土砂の圧
密によるカッターの回転不良や偏摩耗を防止できるの
で、早期カッター交換や、それによる工期遅延を生じな
い。
【0008】前記洗浄水噴射孔をカッターの刃先部に向
けて配設し、該洗浄水噴射孔から切羽側に向けて洗浄水
を噴射して間隙部の土砂を切羽側に排出するように構成
すれば、カッターホルダーとカッターとの間隙部の土砂
を切羽側へ排出して、土砂の圧密によるカッターの回転
不良や偏摩耗を防止することができる。
【0009】また、掘削機本体とカッターヘッドとの間
に洗浄水供給機構を設け、該洗浄水供給機構に掘削機本
体側の固定リングとカッターヘッド側の回転リングとを
設け、該固定リングに洗浄水供給ラインを設け、回転リ
ングの周方向に、前記洗浄水供給ラインから洗浄水を供
給する複数の洗浄水吐出ラインを設ければ、掘削機本体
から回転体であるカッターヘッドへカッター洗浄水を確
実に供給することができる。しかも、カッターヘッドの
回転にともなって洗浄水供給ラインから複数の吐出ライ
ンに洗浄水を間欠に供給することができるので、安定し
た土砂の排出ができる。
【0010】さらに、固定リングの回転リング側周方向
に、該回転リングの洗浄水吐出ラインが該固定リングの
洗浄水供給ラインと連通する所定幅の給水継続部を形成
すれば、給水継続部の所定幅分を回転リングが回転する
間、洗浄水供給ラインから洗浄水吐出ラインへ洗浄水を
供給するようにできる。
【0011】また、給水継続部と同時に連通する洗浄水
吐出ラインが1個所となる所定幅で給水継続部を形成す
れば、常に洗浄水供給ラインと洗浄水吐出ラインが1対
1の関係となるので、全てのカッターを同一圧力で洗浄
することができる。
【0012】さらに、固定リングに複数の洗浄水供給ラ
インを設け、回転リングの周方向に、該複数の洗浄水供
給ラインから洗浄水を供給するそれぞれ複数の洗浄水吐
出ラインを設ければ、多数のカッターが存在しても、各
カッターを洗浄する洗浄水吐出ラインを洗浄水供給ライ
ンと1対1で接続して土砂を排出するようにできる。
【0013】その上、複数の洗浄水吐出ラインから吐出
する洗浄水を合流させて同一のカッターを洗浄するよう
に構成すれば、土砂が圧密する可能性が高いカッターの
洗浄時間を増やすことができる。
【0014】また、複数の給水継続部の所定幅を異なる
所定幅で形成して洗浄水供給時間を異ならせれば、カッ
ターの位置等に応じて異なる複数の洗浄時間で洗浄水を
供給するようにできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示すカッター洗浄装置を具備したトンネル掘削機の縦断
面図であり、図2は同トンネル掘削機の正面図、図3は
図1に示すカッター洗浄装置の拡大断面図である。な
お、以下の実施形態では、泥土圧式トンネル掘削機に設
けられたローラーカッターを例に説明する。
【0016】図1に示すように、カッターヘッド1のチ
ャンバー2側には、このチャンバー2内の空間とは区切
られた空間を有するカッターフレーム3が形成されてい
る。このカッターフレーム3内には、ローラーカッター
4を着脱可能に保持したカッターホルダー5が設けられ
ている。このカッターフレーム3内は掘削機本体6の内
部と同一圧力の空間となっており、カッターヘッド1の
中心連結部7の掘削機本体6側に設けられたマンホール
8から出入り可能に構成されている。
【0017】なお、カッターヘッド1は、掘削機本体6
に設けられた駆動モータ9で駆動する旋回ベアリング1
0(内歯歯車を含む軸受構造の部材)によって回転させ
られる旋回フレーム11の連結部材12によって回転駆
動されている。13は、チャンバー2内から土砂を搬出
するためのスクリューコンベアである。
【0018】一方、カッターヘッド1の中心連結部7の
周囲には、前記カッターホルダー5へ洗浄水を供給する
ための洗浄水供給機構たるロータリージョイント14が
設けられている。このロータリージョイント14は、回
転しない掘削機本体6から回転するカッターヘッド1へ
洗浄水を供給するものであり、掘削機本体6側に設けら
れた洗浄水供給ライン15からカッターヘッド1側に設
けられた洗浄水吐出ライン16へ洗浄水を供給するもの
である。この洗浄水吐出ライン16は、土砂が詰まるカ
ッターホルダー5の全数に接続されている。
【0019】図2に示すように、カッターヘッド1には
前記カッター4が所定位置に配設されており、これらの
カッター4が前記カッターホルダー5に設けられてい
る。なお、23は空間であり、チャンバー2内と切羽側
18(図3)とが連通している空間である。
【0020】図3に示すように、前記カッターホルダー
5は、カッターヘッド1に設けられた固定ホルダー51
と、カッターフレーム3側に取外し可能な可動ホルダー
52とで構成されている。ローラーカッター4は、固定
部材17によって可動ホルダー52に取付けられてい
る。この可動ホルダー52は、切羽側18にカッター4
が設けられた状態で、固定ホルダー51にボルト53で
固定されている。この固定ホルダー51と可動ホルダー
52との間は、シール材54によってシールされてい
る。この可動ホルダー52に設けられたカッター4は、
カッターフレーム3内から交換することが可能なように
構成されており、切羽に泥水圧又は泥土圧を作用させた
状態でカッター4が可動ホルダー52とともに取外し可
能なように構成されている。
【0021】そして、カッターホルダー5の一方である
可動ホルダー52に、カッター4と可動ホルダー52と
の間隙部19に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射孔5
5が設けられている。この洗浄水噴射孔55は、可動ホ
ルダー52に設けられたローラーカッター4の刃先部4
1に向けて洗浄水20を噴射するように、2個所に配設
されている。この洗浄水噴射孔55のカッターフレーム
3側には注水口56が設けられており、この注水口56
に上述した洗浄水吐出ライン16が接続されている。こ
の実施形態の注水口56は、洗浄水吐出ライン16の着
脱が可能なように開閉バルブ機能を有している。
【0022】従って、洗浄水吐出ライン16から供給さ
れた洗浄水20が、可動ホルダー52とカッター4との
間隙部19に向けて洗浄水噴射孔55から噴射されるの
で、間隙部19に入った土砂21が切羽側18に排出さ
れて、間隙部19に土砂が詰まることがない。
【0023】図4は上述した図1に示すA−A拡大断面
図である。図示するように、前記ロータリージョイント
14は、掘削機本体6側(図1)に設けられた固定リン
グ141と、カッターヘッド1側(図1)に設けられた
回転リング142とから構成されている。固定リング1
41が外周側に設けられ、回転リング142が内周側に
設けられている。
【0024】掘削機本体6に設けられた固定リング14
1には、掘削機本体6側からの洗浄水供給ライン15が
設けられ、その内周側にはこの洗浄水供給ライン15と
連通する給水継続部143が設けられている。一方、カ
ッターヘッド1に設けられた回転リング142には、前
記給水継続部143と連通するように洗浄水吐出ライン
16が設けられている。この実施形態では、回転リング
142に等間隔で8本の洗浄水吐出ライン16を設けて
いる。なお、図示する8本の洗浄水吐出ライン16に
は、説明上、1〜8の番号を付している。この洗浄水吐
出ライン16の間隔や本数は、カッター4の数や土砂の
状態等に応じて適宜設定すればよい。
【0025】前記給水継続部143は、固定リング14
1の内周の所定角度範囲で形成されており、所定幅14
4を有している。この所定幅144は、給水継続部14
3と連通する洗浄水吐出ライン16が常に1本となるよ
うな範囲で形成されており、洗浄水吐出ライン16の本
数に応じて決定される。
【0026】このように、1本の洗浄水供給ライン15
と連通する洗浄水吐出ライン16を常に1本としたロー
タリージョイント14により、洗浄水吐出ライン16の
長さや、切羽の状態等によって各洗浄水吐出ライン16
の流路抵抗値に差があったとしても、全てのカッター4
へ均等の洗浄水量を分配することができるようにしてい
る。
【0027】さらに、回転して地山を掘削するカッター
ヘッド1の回転機構を利用して、各洗浄水吐出ライン1
6から間欠的に洗浄水を吐出する間欠式のロータリージ
ョイント14を構成しているので、専用の分配装置のよ
うな複雑な構成を要することなく間欠式の洗浄水供給機
構を構成することができる。
【0028】なお、固定リング141の周方向に設けら
れた複数の洗浄水供給ライン15は、図1に示すよう
に、ロータリージョイント14の軸方向にずれた位置に
設けられた給水継続部143と洗浄水吐出ライン16か
ら他の可動ホルダー52へ洗浄水を供給している。
【0029】図5は図4に示す回転リングが回転した状
態のA−A拡大断面図であり、図6は図5に示す回転リ
ングが回転した状態のA−A拡大断面図である。以下、
ロータリージョイント14による間欠式の洗浄水供給に
ついて説明する。
【0030】まず、上述した図4に示すように、固定リ
ング141側に設けられた 洗浄水供給ライン15から
給水継続部143に供給された洗浄水が、回転リング1
42に設けられた洗浄水吐出ライン16の内の1番目の
洗浄水供給ライン16と連通している状態で、カッター
ヘッド1の旋回によって回転リング142が回転する。
このように回転リング142が回転したとしても、給水
継続部143の所定幅144の範囲では洗浄水供給ライ
ン15と洗浄水吐出ライン16とは連通しているので、
洗浄水吐出ライン16からカッターホルダーへ洗浄水が
供給される。これにより、洗浄水吐出ライン16の内の
1番目に接続されたカッターホルダー5は、洗浄水吐出
ライン16が給水継続部143の所定幅144の範囲を
回転する間は洗浄水20が供給され、可動ホルダー52
とカッター4との間隙部19の土砂が排出される(図3
参照)。
【0031】次に、図5に示すように、回転リング14
2が回転して1番目の洗浄水吐出ライン16が給水継続
部143から外れると、8本全ての洗浄水吐出ライン1
6が閉鎖された状態となる。この実施形態では、1番目
の洗浄水吐出ライン16が給水継続部143から外れて
2番目の洗浄水吐出ライン16が給水継続部143と連
通する間に、給水継続部143が全く洗浄水吐出ライン
16と連通しない範囲を設けているが、閉鎖後、直ぐに
次の洗浄水吐出ライン16が給水継続部143と連通す
るようにしてもよく、この実施形態以外の所定幅144
で給水継続部143を形成してもよい。
【0032】次に、図6に示すように、カッターヘッド
1が回転して2番目の洗浄水吐出ライン16が給水継続
部143と連通すると、洗浄水供給ライン15からの洗
浄水20が2番目の洗浄水吐出ライン16へ吐出され
る。これにより、2番目の洗浄水吐出ライン16が接続
された可動ホルダー52の洗浄水噴射孔55から洗浄水
20が噴射され、カッター4との間隙部19の土砂が排
出される(図3参照)。この2番目の洗浄水吐出ライン
16でも、給水継続部143の範囲を回転する間は洗浄
水20が供給され、間隙部19の土砂が排出される。
【0033】その後は、回転リング142の回転にとも
なって、3番目、4番目・・・8番目、1番目、2番
目、・・・と、順次、連続して洗浄水吐出ライン16が
給水継続部143と連通し、その洗浄水吐出ライン16
が接続された可動ホルダー52とカッター4との間隙部
19が順次間欠的に洗浄される。
【0034】このような間欠式の洗浄は、ロータリージ
ョイント14の軸方向に複数設けられた洗浄水吐出ライ
ン16(図1参照)において行われており、これによっ
て洗浄が必要な全カッター4の間隙部19が洗浄され
る。このように、間欠的に異なるカッター4へ洗浄水を
供給するロータリージョイント14が構成されている。
【0035】図7は他の実施形態を示す図1のA−A拡
大断面図である。この実施形態では、ロータリージョイ
ント14の軸方向に設けられた給水継続部143の所定
幅144を異ならせたものである。図示するように、こ
の実施形態では、回転リング142の周方向に設ける洗
浄水吐出ライン16を、実線で示す図の断面位置では8
本、破線で示す紙面奥方向の断面位置では6本(1〜6
の番号付す)にしている。そして、これらの洗浄水吐出
ライン16へ洗浄水を供給する給水継続部143も、そ
の所定幅144を異ならせている。
【0036】このように給水継続部143の所定幅14
4を異ならせることにより、回転リング142が1回転
する間に1本の洗浄水吐出ライン16へ洗浄水20を供
給する時間を異ならせることができ、カッターヘッド1
の外周側と中心側とでカッター洗浄時間を異ならせるよ
うにもできる。なお、この例では給水継続部143の所
定幅144を異ならせることにより洗浄水が流れる時間
を変えているが、複数の洗浄水吐出ライン16を連結し
て1個所の可動ホルダー52(図3)へ洗浄水を供給す
るように構成しても、同一個所への給水時間を異ならせ
ることができる。これらは地質やカッターヘッド回転速
度等に応じて適宜設定すればよい。
【0037】以上のようにして、カッターヘッド1の回
転による可動ホルダー52の回転により、1本の洗浄水
供給ライン15で複数の洗浄水吐出ライン16へ順次洗
浄水を間欠的に供給して、複数のカッター4を間欠的に
洗浄している。
【0038】また、この洗浄は、カッターヘッド1が回
転している間は常に行うことができるので、常にカッタ
ーホルダー5とカッター4との間の土砂21を切羽側1
8へ排出することができ、これにより、カッター4の回
転不良やそれによるカッター4の偏摩耗を防止すること
ができる。しかも、このようにカッターホルダー5とカ
ッター4との間に間欠的に洗浄水を供給することによ
り、ローラーカッター4の冷却も可能となる。
【0039】このようにして、泥水加圧式、又は泥土圧
式トンネル掘削機のカッター洗浄装置22を構成するこ
とにより、高水圧下で切羽部の泥水及び泥土を排出せず
にカッター交換が行えるカッター装置であっても、カッ
ター部への土砂圧密を防止することができる。
【0040】なお、上述した説明では、カッターヘッド
にカッターフレームを設けて泥水圧又は泥土圧下でカッ
ターを交換することができるカッター装置を例に説明し
たが、カッターを保持するカッターホルダーのチャンバ
ー側が閉塞されたようなカッター装置で土砂が詰まる可
能性があるものであれば本願発明を適用することは可能
であり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【0041】すなわち、上述した実施形態は一実施形態
であり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変
更は可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではない。
【0042】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0043】カッターホルダーとカッターの間隙部を洗
浄することができるので、カッターホルダー内の土砂の
圧密を防止した安定した掘削が可能となり、早期カッタ
ー交換や、それによる工期遅延を生じないトンネル掘削
機を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態を示すカッター洗浄装置
を具備したトンネル掘削機の縦断面図である。
【図2】図1に示すトンネル掘削機の正面図である。
【図3】図1に示すカッター洗浄装置の拡大断面図であ
る。
【図4】図1に示すA−A拡大断面図である。
【図5】図4に示す回転リングが回転した状態のA−A
拡大断面図である。
【図6】図5に示す回転リングが回転した状態のA−A
拡大断面図である。
【図7】本願発明の他の実施形態を示す図1のA−A拡
大断面図である。
【符号の説明】
1…カッターヘッド 2…チャンバー 3…カッターフレーム 4…カッター 5…カッターホルダー 6…掘削機本体 7…中心連結部 8…マンホール 9…駆動モータ 10…旋回ベアリング 11…旋回フレーム 12…連結部材 13…スクリューコンベア 14…ロータリージョイント 141…固定リング 142…回転リング 143…給水継続部 144…所定幅 15…洗浄水供給ライン 16…洗浄水吐出ライン 17…固定部材 18…切羽側 19…間隙部 20…洗浄水 21…土砂 22…カッター洗浄装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 圭一 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 川崎重工 業株式会社播磨工場内 Fターム(参考) 2D054 AC04 AC05 BA06 BB06 BB07 BB08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターヘッドのチャンバー側にカッタ
    ーを保持したカッターホルダーを設け、該カッターホル
    ダーに、該カッターホルダーと前記カッターとの間隙部
    に向けて洗浄水を噴射する洗浄水噴射孔を設けたトンネ
    ル掘削機のカッター洗浄装置。
  2. 【請求項2】 洗浄水噴射孔をカッターの刃先部に向け
    て配設し、該洗浄水噴射孔から切羽側に向けて洗浄水を
    噴射して間隙部の土砂を切羽側に排出するように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載のトンネル掘削機のカ
    ッター洗浄装置。
  3. 【請求項3】 掘削機本体とカッターヘッドとの間に洗
    浄水供給機構を設け、該洗浄水供給機構に掘削機本体側
    の固定リングとカッターヘッド側の回転リングとを設
    け、該固定リングに洗浄水供給ラインを設け、回転リン
    グの周方向に、前記洗浄水供給ラインから洗浄水を供給
    する複数の洗浄水吐出ラインを設けたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のトンネル掘削機のカッター
    洗浄装置。
  4. 【請求項4】 固定リングの回転リング側周方向に、該
    回転リングの洗浄水吐出ラインが該固定リングの洗浄水
    供給ラインと連通する所定幅の給水継続部を形成したこ
    とを特徴とする請求項3記載のトンネル掘削機のカッタ
    ー洗浄装置。
  5. 【請求項5】 給水継続部と同時に連通する洗浄水吐出
    ラインが1個所となる所定幅で給水継続部を形成したこ
    とを特徴とする請求項4記載のトンネル掘削機のカッタ
    ー洗浄装置。
  6. 【請求項6】 固定リングに複数の洗浄水供給ラインを
    設け、回転リングの周方向に、該複数の洗浄水供給ライ
    ンから洗浄水を供給するそれぞれ複数の洗浄水吐出ライ
    ンを設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1
    項に記載のトンネル掘削機のカッター洗浄装置。
  7. 【請求項7】 複数の洗浄水吐出ラインから吐出する洗
    浄水を合流させて同一のカッターを洗浄するように構成
    したことことを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項
    に記載のトンネル掘削機のカッター洗浄装置。
  8. 【請求項8】 複数の給水継続部の所定幅を異なる所定
    幅で形成して洗浄水供給時間を異ならせたことを特徴と
    する請求項4〜7のいずれか1項に記載のトンネル掘削
    機のカッター洗浄装置。
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