JPH06346688A - 泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰まり防止方法 - Google Patents

泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰まり防止方法

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JPH06346688A
JPH06346688A JP16525893A JP16525893A JPH06346688A JP H06346688 A JPH06346688 A JP H06346688A JP 16525893 A JP16525893 A JP 16525893A JP 16525893 A JP16525893 A JP 16525893A JP H06346688 A JPH06346688 A JP H06346688A
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JP
Japan
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cutter
muddy water
slit
mud
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP16525893A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Furuse
義則 古瀬
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トンネルの掘削作業を中断させることなくカ
ッタスリットに付着した掘削土を除去し、掘削作業のサ
イクルタイムを抑制して工期の長期化を防ぐことができ
る泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰
まり防止方法を提供する。 【構成】 泥水処理プラントから送泥管111を介して
カッタチャンバ107内に供給される泥水の一部を、送
泥分岐管141や、ロータリジョイント125、センタ
シャフト105、及びカッタディスク103の通路12
9,127,123を介して、各カッタスリット119
の中央寄りの側壁121部分に導き、そこから泥水を各
カッタスリット119に向けて噴出させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、泥水加圧式シールド機
のカッタディスクを貫通して設けられたカッタスリット
の目詰まりを防止する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シールド前端にカッタディスクを備える
シールド機では、カッタディスクをセンタシャフトによ
り回転させ、カッタディスクに取着されたカッタディス
クで切羽を掘削し、掘削した掘削土を、カッタディスク
を貫通するカッタスリットを通してカッタディスクの後
方のカッタチャンバに取り込み、カッタチャンバからシ
ールドの後端側に掘削土を排出している。
【0003】ところで、この種のシールド機で、粘土や
シルト、土丹等、粘性の強い土質の層を掘削すると、掘
削土がカッタスリットに付着することがある。掘削土が
カッタスリットに付着すると、カッタスリットの開口部
が狭まってカッタチャンバに取り込まれる掘削土の量が
減少し、掘進能率が著しく低下してしまう。そこで、従
来は、カッタスリットに掘削土が付着しカッタチャンバ
に取り込まれる掘削土の量が減少する度に、カッタディ
スクを停止させて掘削作業を中断し、スリット開口率調
整装置等によりカッタスリットを開閉して、付着した掘
削土を除去し、その後カッタディスクを回転させ掘削作
業を再開していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、カ
ッタスリットに粘性の強い掘削土が付着する度に掘削作
業を中断しなければならないため、掘削作業のサイクル
タイムが長くなり、工期の長期化を招いてしまうという
不具合があった。本発明は前記事情に鑑み、特に、泥水
加圧式シールド機において、カッタチャンバに掘削土搬
出用の泥水が供給されることに着目してなされたもの
で、この泥水を利用して、トンネルの掘削作業を中断さ
せることなくカッタスリットに付着した掘削土を除去
し、掘削作業のサイクルタイムを抑制して工期の長期化
を防ぐことができる泥水加圧式シールド機におけるカッ
タスリットの目詰まり防止方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、カッタが取着されたカッタディスクを回転
させて掘削を行い、前記掘削した掘削土を、前記カッタ
ディスクを貫通するカッタスリットを通して該カッタデ
ィスクの後方のカッタチャンバに取り込み、シールドの
後端側から前記カッタチャンバに泥水を供給し、前記カ
ッタチャンバに取り込んだ前記掘削土を前記泥水と共に
シールドの後端側に排出する泥水加圧式シールド機にお
いて、前記カッタチャンバに供給される前記泥水を分岐
して、前記カッタディスクの前面側に導き、前記導いた
泥水を前記カッタスリット内に向けて噴射するようにし
たことを特徴とする。また、本発明は、前記カッタディ
スクがセンタシャフトにより回転され、前記泥水は前記
センタシャフト内を通って前記カッタディスクの前面側
に導かれるものとした。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明のカッタスリットの目詰まり防止方
法を適用した泥水加圧式シールド機の一例を示す側断面
図である。
【0007】図1中1で示す本実施例の泥水加圧式シー
ルド機(以下、シールド機と称する)は、シールド10
1と、シールド101の前端に回転可能に設けられ不図
示の切羽を掘削するカッタディスク103と、カッタデ
ィスク103の中心に連結され不図示のモータにより回
転されるセンタシャフト105と、カッタディスク10
3の後方のシールド101箇所に形成され掘削された掘
削土(図示せず)が滞留されるカッタチャンバ107
と、シールド101の内部にカッタチャンバ107を画
成する隔壁109とを備える。また、前記シールド機1
は、例えば地上に設置された泥水処理プラント(図示せ
ず)からカッタチャンバ107内に泥水(図示せず)を
供給する送泥管111と、カッタチャンバ107内の掘
削土を泥水と共に泥水処理プラントに排出する排泥管1
13とを備える。
【0008】カッタディスク103の前面115には、
シールド機1の正面図である図2に示すように、複数の
カッタ117が取着されていると共に、カッタ117の
列設方向に沿いカッタディスク103の厚さ方向に貫通
するカッタスリット119が4つ設けられている。ま
た、カッタディスク103の内部には、その中心から各
カッタスリット119の中央寄りの側壁121部分にか
けて通路123が形成されている。
【0009】センタシャフト105は所定の径で形成さ
れ、隔壁109の中央部に設けられた回転不能なロータ
リジョイント125で回転可能に支持されている。セン
タシャフト105の内部には、その中心線に沿って通路
127が形成されており、カッタディスク103の通路
123と連通している。また、ロータリジョイント12
5の内部には、センタシャフト105の通路127と連
通する通路129が形成され、その後端はロータリジョ
イント125の周面131に達している。
【0010】送泥管111及び排泥管113はシールド
101内にその前後方向に沿って配設されており、それ
らの前端はロータリジョイント125より上部側及び下
部側の隔壁109箇所にそれぞれ連結されている。シー
ルド101の後端側において送泥管111と排泥管11
3とはバイパス管133で接続されており、このバイパ
ス管133にはバイパスバルブ135が介設されてい
る。
【0011】バイパス管133より隔壁109側の送泥
管111箇所には、カッタチャンバ107への泥水の供
給圧を調整する送泥バルブ137が介設され、同様に、
バイパス管133より隔壁109側の排泥管113箇所
には、カッタチャンバ107からの泥水及び掘削土の排
出圧を調整する排泥バルブ139が介設されている。さ
らに、送泥バルブ137よりバイパス管133側の送泥
管111箇所と、前記ロータリジョイント125の周面
131の通路129との間は、送泥分岐管141により
接続されており、この送泥分岐管141には送泥分岐バ
ルブ143が介設されている。
【0012】尚、先に述べた不図示の泥水処理プラント
においては、掘削土等の粘性土や、ベントナイト、CM
C(ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、高分子
ポリマ等の作泥材料を用いて、所定の比重、粘性、及び
濾水量の泥が作成され、その泥を水道水に混合して適正
な泥水が作成される。
【0013】上述のように構成された本実施例のシール
ド機1では、カッタディスク103を回転させつつシー
ルド101後端のシールドジャッキでシールド101を
推進させることで、カッタ117により切羽が掘削さ
れ、掘削された掘削土がカッタスリット119を通って
カッタディスク103の前面115側からカッタチャン
バ107内に取り込まれて滞留する。これと並行して、
前記泥水処理プラントから送泥管111に泥水が供給さ
れ、その泥水が送泥バルブ137の弁開度に応じた供給
圧でカッタチャンバ107内に供給される。
【0014】供給された泥水のうち一部は、切羽の崩壊
や切羽からの湧水の発生を防ぐため、カッタスリット1
19を通して切羽に導かれる。残りの大半の泥水は、カ
ッタチャンバ107内に滞留した掘削土を巻き込んで排
泥管113に流れ込み、排泥バルブ139の弁開度に応
じた排出圧でカッタチャンバ107内から泥水処理プラ
ントに排出される。尚、通常の掘削作業中は送泥分岐バ
ルブ143を閉じておく。
【0015】ところで、粘土やシルト、土丹等、粘性の
強い土質の層の掘削時に、掘削土がカッタスリット11
9の周縁等に付着して、カッタスリット119の開口部
が狭まった場合には、カッタディスク103を回転させ
たままの状態で送泥分岐バルブ143を開く。すると、
送泥管111内を流れる泥水の一部が、送泥分岐バルブ
143の弁開度に応じた供給圧で、送泥分岐管141、
ロータリジョイント125の通路129、センタシャフ
ト105の通路127、及びカッタディスク103の通
路123を介して、各カッタスリット119の中央寄り
の側壁121部分に導かれ、そこから各カッタスリット
119に向けて噴出され、噴出された泥水の勢いによ
り、カッタスリット119の周縁等に付着した掘削土が
除去される。尚、送泥分岐バルブ143の弁開度は掘削
土の粘度に合わせて適宜調整する。
【0016】以上説明したように本実施例のシールド機
1では、泥水処理プラントから送泥管111を介してカ
ッタチャンバ107内に供給される泥水の一部を、送泥
分岐管141や、ロータリジョイント125、センタシ
ャフト105、及びカッタディスク103の通路12
9,127,123を介して、各カッタスリット119
の中央寄りの側壁121部分に導き、そこから泥水を各
カッタスリット119に向けて噴出させるようにした。
このため、側壁121部分から各カッタスリット119
に向けて噴出された泥水の勢いでカッタスリット119
の周縁等に付着した掘削土を除去でき、カッタスリット
119が目詰まりしカッタチャンバ107内に取り込ま
れる掘削土の量が減少して、トンネルの掘進能率が著し
く低下するのを防止することができる。
【0017】そして、カッタディスク103を回転させ
たままカッタスリット119に付着した掘削土を除去で
きるので、トンネルの掘削作業を中断させる必要がなく
なり、掘削作業のサイクルタイムを抑制して工期の長期
化を防ぐことができる。
【0018】尚、本実施例では、送泥管111内を流れ
る泥水の一部を各カッタスリット119の中央寄りの側
壁121部分に導くものとしたが、各カッタスリット1
19の外側寄りの側壁部分や、カッタディスク103の
径方向に沿う各カッタスリット119の側壁部分に泥水
を導いてもよい。また、本発明方法が適用される泥水加
圧式シールド機は、本実施例で示したような形態のカッ
タディスクを備えるものに限定されず、例えばカッタス
リットの個数は3つ以下あるいは5つ以上であってもよ
い。同様に、カッタディスクの支持方式も、本実施例で
示したセンタシャフト方式に限らず、周囲支持方式や混
合方式であってもよく、本発明方法は、本実施例で示し
たもの以外の種々の泥水加圧式シールド機の全般に適用
可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ッタが取着されたカッタディスクを回転させて掘削を行
い、前記掘削した掘削土を、前記カッタディスクを貫通
するカッタスリットを通して該カッタディスクの後方の
カッタチャンバに取り込み、シールドの後端側から前記
カッタチャンバに泥水を供給し、前記カッタチャンバに
取り込んだ前記掘削土を前記泥水と共にシールドの後端
側に排出する泥水加圧式シールド機において、前記カッ
タチャンバに供給される前記泥水を分岐して、前記カッ
タディスクの前面側に導き、前記導いた泥水を前記カッ
タスリット内に向けて噴射するようにしたので、トンネ
ルの掘削作業を中断させることなくカッタスリットに付
着した掘削土を除去し、掘削作業のサイクルタイムを抑
制して工期の長期化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカッタスリットの目詰まり防止方法を
適用した泥水加圧式シールド機の一例を示す側断面図で
ある。
【図2】図1に示すシールド機の正面図である。
【符号の説明】
1 シールド機 101 シールド 103 カッタディスク 105 センタシャフト 107 カッタチャンバ 115 カッタディスク前面 117 カッタ 119 カッタスリット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタが取着されたカッタディスクを回
    転させて掘削を行い、 前記掘削した掘削土を、前記カッタディスクを貫通する
    カッタスリットを通して該カッタディスクの後方のカッ
    タチャンバに取り込み、 シールドの後端側から前記カッタチャンバに泥水を供給
    し、 前記カッタチャンバに取り込んだ前記掘削土を前記泥水
    と共にシールドの後端側に排出する、 泥水加圧式シールド機において、 前記カッタチャンバに供給される前記泥水を分岐して、
    前記カッタディスクの前面側に導き、 前記導いた泥水を前記カッタスリット内に向けて噴射す
    るようにした、 ことを特徴とする泥水加圧式シールド機におけるカッタ
    スリットの目詰まり防止方法。
  2. 【請求項2】 前記カッタディスクはセンタシャフトに
    より回転され、前記泥水は前記センタシャフト内を通っ
    て前記カッタディスクの前面側に導かれる請求項1記載
    の泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰
    まり防止方法。
JP16525893A 1993-06-08 1993-06-08 泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰まり防止方法 Pending JPH06346688A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16525893A JPH06346688A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰まり防止方法

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JP16525893A Pending JPH06346688A (ja) 1993-06-08 1993-06-08 泥水加圧式シールド機におけるカッタスリットの目詰まり防止方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009013702A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Ihi Corp 泥水式シールド掘進機
WO2020042057A1 (zh) * 2018-08-25 2020-03-05 许慧 一种防止开挖处结泥饼的盾构机
CN113217008A (zh) * 2021-06-18 2021-08-06 中铁工程装备集团有限公司 隧道掘进过程中原岩磨料水射流的施工方法

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