JP3174858B2 - セミシールド機及びこのセミシールド機を用いたセミシールド工法 - Google Patents

セミシールド機及びこのセミシールド機を用いたセミシールド工法

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JP3174858B2 JP10671397A JP10671397A JP3174858B2 JP 3174858 B2 JP3174858 B2 JP 3174858B2 JP 10671397 A JP10671397 A JP 10671397A JP 10671397 A JP10671397 A JP 10671397A JP 3174858 B2 JP3174858 B2 JP 3174858B2
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清晴 米森
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中にトンネル等
の横坑を構築したり或いは下水管きょを構築するために
使用されるセミシールド機及びこのセミシールド機を用
いたセミシールド工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、土圧系式セミシールド機,泥
水加圧式セミシールド機及び泥濃式セミシールド機等の
セミシールド機乃至はこれらの機械を使用したセミシー
ルド工法は、適用土質も広く、また操作性にも富んでい
ることから、地中にトンネル等の横坑を構築したり下水
管きょを構築する場合に広く使用されている。そして、
上記各セミシールド工法の中で、例えば、土圧式セミシ
ールド工法について説明すれば、該工法は、先導体とし
て動力により駆動する掘削装置と方向修正ジャッキ等が
装備された掘進機や掘進機本体により土圧を支えなが
ら、推進管を、支圧体として発進立坑内の推進管体後部
に設置したジャッキにより掘進する工法であり、こうし
た土圧式セミシールド工法を行う場合に使用される土圧
式セミシールド機は、例えば、特開昭57−15797
号公報,特開昭57−74498号公報或いは特公昭6
1−25879号公報において提案されている。これら
の公報に記載されている土圧式セミシールド機は、駆動
モータにより回転駆動するとともに正面には複数のビッ
トが固定されてなるカッターヘッドと、このカッターヘ
ッドの背面側に形成され該カッターヘッドの回転駆動に
より地盤が掘削されて発生した泥土等の被掘削物が流入
されるシールド空間と、このシールド空間内に充満した
被掘削物を外部に排出するスクリューコンベアー等の排
泥装置を備えているものであり、上記被掘削物は、この
排泥装置により外部に排出される。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】ところで、大きな礫が混入されている砂礫
層を、この従来の土圧式セミシールド機により推進する
場合において、上記礫は、摩擦抵抗の抑制を図り切羽の
安定性を確保する等の目的から、可能な限り破砕せず上
記シールド空間内から排泥装置を介して外部に排出させ
ることが望ましい。しかしながら、上記従来の排泥装置
を構成している排泥管は、一様に先端側から基端側まで
の内径が同一であることから、該排泥管の先端側から流
入した礫等が、該排泥管の途中において回転する等して
停止し該排泥管が詰まる場合がある。このように、一度
礫等の被掘削物が排泥管内で停止した場合には、シール
ド機の駆動を停止させ、内部の礫等を取り出す必要があ
ることから、著しく工期が延長されてしまうのが実情で
ある。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来のセミシ
ールド機が有する課題を解決するために提案されたもの
であって、一旦排泥管から流入した礫等の被掘削物が該
排泥管内で停止ールド空間内に流入した場合には、該排
泥管の中途部で停止し詰まることがなく、ひいては工期
の延長といった事態を招くことがないセミシールド機及
びセミシールド工法を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、セミシールド機に係るものであ
って、地盤を掘削するカッターヘッドと、このカッター
ヘッドにより掘削された被掘削物が流入するシールド筒
と、このシールド筒内に配設され上記被掘削物が流入す
る先端側排泥管と、この先端側排泥管の基端に固定され
てなる後端側排泥管とを備え、上記先端側排泥管の少な
くとも内径は、先端側から基端側に亘って徐々に拡径さ
れてなるとともに該先端側排泥管の基端の内径は上記後
端側排泥管の先端の内径と略同じ内径とされてなること
を特徴とするものである。
【0006】また、第2の発明(請求坑2記載の発明)
は、セミシールド工法に係るものであって、上記第1の
発明に係るセミシールド機により岩盤等を破砕しながら
推進することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセミシールド
機(以下、シールド機と言う。)の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明し、その後にこのセ
ミシールド機を使用したセミシールド工法について説明
する。なお、以下に説明するこのセミシールド機の実施
の形態は、セミシールド機として分類される土圧系式セ
ミシールド機,泥水加圧式セミシールド機及び泥濃式セ
ミシールド機等のセミシールド機の中で、本発明を上記
土圧式セミシールド機に適用したしたものである。
【0008】このシールド機1は、図1に示すように、
円筒状に成形された推進管2の先端側に固定されてなる
シールド筒3と、このシールド筒3の内側に回転可能に
支持されてなるアウターコーン4と、このアウターコー
ン4の先端に固定されてなるカッターヘッド5と、上記
アウターコーン4を回転駆動させる駆動モータ6と、上
記シールド筒3の中心に固定されてなるインナーコーン
7とを備えている。
【0009】上記シールド筒3は、円筒状に成形されて
なるものであって、先端側は図示しないボルトにより、
間に後述する外側リングと隔壁の外周に形成されたフラ
ンジ部の周端とを介して、推進管2の先端に固定されて
いる。また、上記アウターコーン4は、上記シールド筒
3の内径よりもやや細い外径を有してなるものであっ
て、内周には、このアウターコーン4の先端側から基端
側に亘って徐々に厚肉となるようすり鉢状に成形されて
なるすり鉢部4aと、このすり鉢部4aから該アウター
コーン4の基端側に亘って形成された円筒部4bとを有
している。そして、上記すり鉢部4aの回転中心は上記
インナーコーン7の中心よりもやや偏心されている。な
お、上記筒状部4bの回転中心は、インナーコーン7の
中心と同一とされている。そして、上記アウターコーン
4のすり鉢部4aには、図1及び図3に示すように、第
1乃至第4の掻き羽根部11,12,13,14が該ア
ウターコーンと一体成形されている。これら第1乃至第
4の掻き羽根部11,12,13,14は、それぞれ該
アウターコーン4の先端側から基端方向に長い羽根体で
あって、本発明(請求項3記載の発明)を構成する羽根
部である。また、上記アウターコーン4の基端には、図
1に示すように、内側リング15が固定されている。こ
の内側リング15は、内周面に一方のギア15aが螺刻
されており、外周には間にベアリング16を介して外周
リング17が装着されている。すなわち、このアウター
コーン4の基端に固定された内周リング15は、シール
ド筒3の基端に固定された外周リング17に対してベア
リング16を介して回転可能に支持されている。
【0010】また、上記推進管2の先端と上記シールド
筒3の基端との間には、隔壁18の外周に形成されたフ
ランジ部18bの周端側が、図示しないボルトにより固
定され、この隔壁18のフランジ部18bには、図1に
示すように、上記アウターコーン4を正転逆転可能に回
転駆動させる駆動モータ6が固定されている。そして、
この駆動モータ6を構成する回転軸6aには、キャップ
19が固定されており、このキャップ19の外周には、
前記内周リング15の内周に螺刻された一方のギア15
aに噛合する他方のギア19aが螺刻されている。した
がって、この駆動モータ6を回転駆動させると、上記内
周リング15と一体的に上記アウターコーン4が回転さ
れる。なお、上記隔壁18は、上記シールド筒3と推進
管2とを区画する部材であって、該シールド筒3の中心
と同じ中心を有する筒状部18aと、この筒状部18a
の基端に形成されたリング状のフランジ部18bと、上
記筒状部18aを閉塞するとともに後述するインナーコ
ーン7の基端が固定される円盤部18cと、この円盤部
18cの中心に穿設されてなる挿通孔18dとから構成
されている。
【0011】そして、上述のように構成されたアウター
コーン4の先端には、カッターヘッド5が固定されてい
る。このカッターヘッド5は、図3に示すように、中央
に設けられたボス20から外周方向に向かって放射状に
延在されてなる4本のスポーク21,22,23,24
と、これらのスポーク21,22,23,24の正面に
突設された複数のビット21a,22a,23a,24
aと、上記ボス20の正面に固定されてなる中央ビット
25とから概略構成されている。上記ボス20は、図1
に示すように、円筒状に成形された筒部材20aと、こ
の筒部材20aの正面に図示しない複数のボルトにより
固定されるとともに中心には貫通孔(符号は省略す
る。)が穿設されてなる蓋体20bから構成され、該筒
部材20a内には、このボス20の背面側から正面側に
後述するインナーコーン7の先端側が挿入され、上記蓋
体20bには、先端に上記中央ビット25が固定された
軸体27がこのボス20の正面側から背面側に嵌合固定
されている。また、上記各スポーク21,22,23,
24の先端は、上記シールド筒3よりも若干外側に位置
しており、また、これら各スポーク21,22,23,
24の背面には、図1に示すように、本発明を構成する
凸部として、それぞれ背面ビット30,31が突設され
ている。これらの背面ビット30,31は、それぞれ菱
形柱状に成形されてなるものであって、本実施の態様に
係るシールド機1では、それぞれ同じ長さとされている
が、突設位置は、本例においては、上記スポーク21に
突設された背面ビット30は、上記ボス20よりも最も
遠い位置とされ、スポーク22に突設された図示しない
背面ビットは、上記背面ビット30よりもややボス20
に近い位置とされ、スポーク23に突設された背面ビッ
ト31は、該図示しない背面ビットよりもさらにボス2
0に近い位置とされ、スポーク24に突設された図示し
ないビットは、この背面ビット31よりもさらにボス2
0に近い位置とされている。
【0012】また、上記インナーコーン7は、図1に示
すように、筒部材20a内に挿入されるとともに中心に
は前記軸体27が回動可能に挿通されている透孔7aが
形成された筒状部7bと、この筒状部7bの基端から徐
々に太径とされたテーパが形成されてなるテーパ部7c
と、前記隔壁18を構成する円盤部18cに固定される
固定片7dとを有している。そして、このインナーコー
ン7は、上述のように先端は、上記筒状部7bが筒部材
20a内に挿通されて回動可能に支持されてなるととも
に基端は、隔壁18の円盤部18cに図示しないボルト
を介して固定されている。なお、このインナーコーン7
の中心には上記透孔7aが形成されてなるとともに、該
インナーコーン7の基端には、隔壁18の中心に穿設さ
れた挿通孔18dに挿通される円筒状の挿通部7eと、
この挿通部7eの中心に形成され中心には上記透孔7a
と連通してなる図示しない透孔が穿設されてなるととも
に作泥剤を注入するホース33が固定されてなる管部7
fが形成されている。また、上記透孔7aに嵌合される
軸体27にも透孔(符号は省略する。)が穿設され、該
軸体27の先端側にはこの透孔に連通してなる開口27
aが形成されている。したがって、このシールド機1で
は、上記ホース33から管部7f,透孔7a内に流入し
た作泥剤は、上記軸体27の開口27aから図示しない
切羽に注入されるように構成されている。
【0013】そして、上記インナーコーン7が固定され
ている隔壁18の円盤部18cには、図1に示すように
土圧計35が固定されてなるとともに、図3に示すよう
に、円形状の排泥口36が形成されている。この排泥口
36は、上記アウターコーン4とインナーコーン7との
間に流入した図示しない被掘削物が土圧によりこのシー
ルド機1の後方に排出される部位であり、該排泥口36
には、図1に示すように、上記隔壁18の円盤部18c
からフランジ部18bまでの長さと略同じ長さとされた
第1の排泥管37(本発明を構成する先端側排泥管)の
先端が固定され、この第1の排泥管37の基端には、第
2の排泥管38(本発明を構成する後端側排泥管)の先
端が固定されている。そして、この第1の排泥管37
は、先端の内径が上記排泥口36の内径と同じ寸法とさ
れてなるとともに基端側にかけて徐々に拡径され基端の
内径は、上記第2の排泥管37の内径と同じ寸法とされ
ている。なお、上記第2の排泥管38の内径は全長に亘
って全て同じ寸法とされており、基端側には、図示しな
い土圧制御弁が設けられている。また、この第2の排泥
管38の後方には、図2又は図5に示すように、排泥タ
ンク39が、また上方にはエアータンク40がそれぞれ
配設されている。また、推進管2には、図1又は図4に
示すように、4つの方向修正ジャッキ41,42,4
3,44が設けられており、これら各方向修正ジャッキ
41,42,43,44を適宜駆動させることによりこ
のシールド機1の推進方向が制御される。なお、このシ
ールド機1の後方には、図示しない推進用のジャッキが
配設され、このジャッキの駆動により前方方向への推進
力が付与される。
【0014】そして、上述した構成に係るシールド機1
によるセミシールド工法について説明すると、このシー
ルド機1を、図1に示す状態において、図示しない上記
推進用のジャッキが駆動するとともに、前記駆動モータ
6を駆動させ、前記キャップ19と内側リング15を介
してアウターコーン4とこのアウターコーン4に固定さ
れたカッターヘッド5とを一体的に回転駆動させる。そ
して、この駆動モータ6の駆動により、このカッターヘ
ッドが回転し、各スポーク21,22,23,24の正
面に固定された複数のビット21a,22a,23a,
24aにより、図示しない地盤の切羽から掘削された被
掘削物を、各スポーク21,22,23,24の間か
ら、上記アウターコーン4の内周面とインナーコーン7
の外周面と隔壁18の円盤部18cとにより区画された
シールド空間内に流入させ、該シールド空間を被掘削物
により充満させる。そして、このようにシールド空間内
に被掘削物が充満した状態とされると、該被掘削物内に
前記排泥口36よりも大きな礫(玉石等)が混入してい
る場合には、固定されたインナーコーン7の外周と、回
転駆動するアウターコーン4の内周面とにより、小さく
破砕される。
【0015】このとき、本実施の形態に係るシールド機
1を構成する上記アウターコーン4の内周面(すり鉢部
4aの内周面)は、前述のように、徐々に厚肉となるよ
うすり鉢状に成形されてなる一方、インナーコーン7の
外周は徐々に太径となるようテーパが形成され、後方側
が徐々に幅が狭くされてなることから、カッターヘッド
5の回転駆動に伴う切羽の掘削及びシールド空間内に充
満した被掘削物の排泥口36からの排泥と、ジャッキの
推進力とにより生ずる土圧により、被掘削物内に混入さ
れている大きな礫は破砕され、さらに、この土圧により
破砕されない硬質な礫が混入されている場合には、アウ
ターコーン4の回転力により該アウターコーン4の内周
面とインナーコーン7の外周面とにより挟まれ圧縮され
ることにより破砕される。特に、このシールド機1を構
成するアウターコーン4の内周面には、前述のように第
1乃至第4の掻き羽根部11,12,13,14が固定
されていることから、アウターコーン4の内周面と礫と
が滑ってアウターコーン4とインナーコーン7との狭い
部位に入っていかない事態を有効に防止し、必ず礫は該
第1乃至第4の掻き羽根部11,12,13,14によ
り該アウターコーン4の回転方向に挟まれて破砕される
こととなる。さらに、このシールド機1には、前記カッ
ターヘッド5を構成する各スポーク21,22,23,
24の背面に、それぞれ背面ビット30,31が突設さ
れていることから、これらの各背面ビット30,31に
より、礫は先端側から後方に押し込まれ、一層上記アウ
ターコーン4とインナーコーン7とによる破砕を確実な
ものとすることができるばかりではなく、大きな礫が後
方に移動することなく前方で停止してしまった場合に
は、礫は、これらの背面ビット30,31により破砕さ
れる。
【0016】このように、上述した構成に係るシールド
機1乃至はこのシールド機1を使用したセミシールド工
法によれば、大きく且つ硬質な玉石等が含まれている砂
礫層や、岩盤等が地中に埋設されている現場において推
進させる場合であっても、該玉石や礫等を確実に破砕す
ることができるので、大きな玉石等により排泥口が閉塞
されることがなく、該玉石等を除去するまで作業を中止
する必要がない。したがって、このシールド機1によれ
ば、軟弱な地盤は勿論玉石等が混入している砂礫層を推
進する場合であっても、確実にセミシールド工法を実現
することができる。また、上記シールド機1では、排泥
口36に固定された第1の排泥管37は、先端から基端
に亘って徐々に拡径されていることから、排泥口36を
通過した礫等は、必ず排泥タンク39内に排出され、途
中で詰まる等の危険性も有効に回避することができる。
【0017】なお、上述したシールド機1では、アウタ
ーコーンの内周面をすり鉢状に成形し、該すり鉢状に成
形された内周面の回転中心は、インナーコーンの外径中
心とは偏心させたものを図示して説明したが、該すり鉢
状となされたアウターコーンの内周面の回転中心を必ず
しもインナーコーンの外径中心と偏心させる必要はな
く、同心とした場合であっても良い。例えば、図6に模
式的に示すセミシールド機50は、アウターコーン51
の内周面を、該アウターコーン51の肉圧が徐々に厚く
なるようすり鉢状に成形するとともに、該アウターコー
ン51の内周面の回転中心は、インナーコーン52の中
心と同じ位置となされ、該内周面には本発明を構成する
羽根部としての4つの掻き羽根部53,54,55,5
6を突設させる一方、インナーコーン52には、先端側
から基端側に亘って徐々にテーパ面52aを形成すると
ともに所謂楕円錐の如き形状となしたものである。この
ように構成されたシールド機50による場合であって
も、前記シールド機1と同じように、アウターコーン5
1とインナーコーン52との間に流入した礫等は、土圧
により破砕されるばかりではなく、アウターコーン51
の回転駆動により、該アウターコーン51とインナーコ
ーン52とにより挟まれ(圧縮され)ることにより破砕
され、さらに、礫等がアウターコーン51の内周面を滑
り破砕されない場合であっても、上記各掻き羽根部5
3,54,55,56により強制的にアウターコーンの
内周とインナーコーンの外周との最も狭い部位に押され
ることから、確実に破砕させることができる。
【0018】また、前述した各シールド機1,50で
は、何れもアウターコーン4の内周面に掻き羽根部21
・・・24,53・・・56を固定したものをそれぞれ
図示して説明したが、この羽根部は、アウターコーンの
内周面に一体成形されてなるものであっても良く、ま
た、該羽根部の数についても前記各シールド機1,50
のように必ずしも4つ設ける必要はなく、1つ設けたも
のであっても良い。さらに、この羽根部が前記シールド
機1,50のように複数設ける場合であっても、アウタ
ーコーンの内周面からインナーコーン方向への突出長さ
は、全て同じ長さとする必要はなく、それぞれ異なる長
さとされたものであっても良い。
【0019】さらに、前述したシールド機1では、カッ
ターヘッド5を構成する各スポーク21,22,23,
24の背面に固定された背面ビット30,31は、全て
同じ長さのものを図示して説明したが、この凸部を背面
ビットとして構成する場合であっても、全ての背面ビッ
トを同じ長さとする必要はなく、それぞれ異なる長さと
しても良く、また、このように各背面ビットを凸部とし
てカッターヘッドに固定するばかりではなく、図7に示
すカッターヘッド60のように、凸部61,62を該カ
ッターヘッド60と一体成形されてなるものであっても
良い。
【0020】また、前述した各実施の形態では、本発明
を土圧式セミシールド機及び土圧式セミシールド工法に
適用したものを図示ながら詳細に説明したが、本発明
は、こうした土圧式セミシールド機及び土圧式セミシー
ルド工法に適用したものばかりではなく、泥水加圧式セ
ミシールド機や泥濃式セミシールド機等の他のセミシー
ルド機又はセミシールド工法に適用したものであっても
良い。
【0021】
【発明の効果】上述した発明の実施の形態の説明からも
明らかなように、本発明に係るセミシールド機及びこの
セミシールド機を使用したセミシールド工法によれば、
先端側排泥管の少なくとも内径は、先端側から後端側に
亘って徐々に拡径されてなるとともに該先端側排泥管の
基端の内径は上記後端側排泥管の先端の内径と略同じ内
径とされてなるので、一旦該先端側排泥管から内部に流
入した礫等の被掘削物は、該先端側排泥管及び後端側排
泥管内において停止し、これらの排泥管が詰まる危険性
がなく、したがって、こうした原因で工期が延長される
ことを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るセミ
シールド機の前方側を示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係るセミ
シールド機の後方側を示す断面図である。
【図3】図3は、図1に示すセミシールド機の正面図で
ある。
【図4】図4は、図1に示すセミシールド機のA−A線
断面図である。
【図5】図5は、図2に示すセミシールド機のB−B線
断面図である。
【図6】図6は、他のセミシールド機を構成するアウタ
ーコーンとインナーコーンとの構成を模式的に示す正面
図である。
【図7】図7は、カッターヘッドの背面に形成された凸
部の他の例を模式的に示す側面図である。
【符号の説明】
1 セミシールド機 5 カッターヘッド 3 シールド筒 37 第1の排泥管 38 第2の排泥管

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤を掘削するカッターヘッドと、
    このカッターヘッドにより掘削された被掘削物が流入す
    るシールド筒と、このシールド筒内に配設され上記被掘
    削物が流入する先端側排泥管と、この先端側排泥管の基
    端に固定されてなる後端側排泥管とを備え、上記先端側
    排泥管の少なくとも内径は、先端側から基端側に亘って
    徐々に拡径されてなるとともに該先端側排泥管の基端の
    内径は上記後端側排泥管の先端の内径と略同じ内径とさ
    れてなることを特徴とするセミシールド機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセミシールド機によ
    り岩盤等を破砕しながら推進することを特徴とするセミ
    シールド工法。
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