JPH10111209A - 中空部材の漏洩検査装置および方法 - Google Patents

中空部材の漏洩検査装置および方法

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JPH10111209A
JPH10111209A JP9187705A JP18770597A JPH10111209A JP H10111209 A JPH10111209 A JP H10111209A JP 9187705 A JP9187705 A JP 9187705A JP 18770597 A JP18770597 A JP 18770597A JP H10111209 A JPH10111209 A JP H10111209A
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leak
hollow
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重弥 川井
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    • G01M3/226Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting the presence of fluid at the leakage point using special tracer materials, e.g. dye, fluorescent material, radioactive material for pipes, cables or tubes; for pipe joints or seals; for valves; for welds; for containers, e.g. radiators for containers, e.g. radiators
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器などの中空部材の漏洩検査を簡単かつ正
確に行うことができる漏洩検査装置および方法を提供す
る。 【解決手段】 中空形状をなす中空部材1の漏洩箇所の
有無を検査する漏洩検査装置であって、前記中空部材1
を、その内部と外部とを気密状態に隔絶した状態に保持
する保持機構(6,17)と、保持機構(6,17)に
よって保持した前記中空部材(1)の内部に検査用ガス
を注入する注入機構(6,15,16)と、前記保持機
構(6,17)によって保持した前記中空部材(1)の
外周側のガスを吸引し、その吸引したガス中の前記検査
用ガスの濃度に基づいて漏洩箇所の有無を検出する漏洩
検出手段(24,25,28,29)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ラミネートチュ
ーブや缶あるいは缶蓋などの中空形状をなす中空部材の
漏洩箇所の有無を検査する装置およびその検査の方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラミネートチューブあるいは缶などの部
材は、それぞれの素材を接合して形成される場合があ
る。また胴部とヘッドピース、あるいは缶胴と缶蓋など
の複数の部材を接合して形成される場合もある。そして
これらの部材が容器として使用される場合、密閉性が要
求されるから、接合不良による漏洩箇所の有無や素材の
欠陥に起因する漏洩箇所の有無などを、内容物の充填に
先立って検査する必要がある。この種の検査を行う装置
が、実開平6−56744号公報(実公平6−4837
3号公報)に記載されている。
【0003】この公報に記載された装置は、缶などの容
器を対象とする漏洩検査装置であって、密閉構造の容器
の内部に検査用ガスを加圧注入するとともに、その容器
の外周側にガス検出センサを配置しておき、その容器
と、ガス検出センサとを相対的に回転させることによ
り、容器の外周に漏れ出た検査用ガスを検出し、これに
よって容器の漏れの有無を検査するように構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置は、容器の内部に加圧注入したガスをガス検出セ
ンサが検出することによって漏れを検出するものである
ため、そのガスとしては、雰囲気中に存在していないも
のを用いざるを得ない。すなわち上記従来の装置では、
特殊なガスを使わなくてはならないうえに、検査に先立
って、雰囲気からそのガスを完全に排除しなければなら
ないから、残留ガスの影響を受けることなく正確に検査
を行うためには、自動化のための制御プロセスが複雑に
なるおそれが多分にあった。
【0005】また、上記従来の装置では、容器に加圧注
入した検査用のガスが容器から吹き出し、これをガス検
出センサに導いて容器からの漏洩を判断するように構成
されている。したがって漏洩箇所が微小であったり、あ
るいは検査用ガスが容器の壁面に沿って拡散したりする
場合には、検査用のガスを捕捉し、かつガス検出センサ
に導くことが困難となる。そのため、上記従来の装置で
は、漏洩箇所の検出精度を必要十分に高くすることが困
難であった。
【0006】さらに、上記従来の装置では容器を回転さ
せることによって漏洩を検知するものであるために、容
器自身が円筒形状を成していない場合、センサと容器胴
部との間隔が一定とならず、部分的にセンサと離れてし
まって、その部分での漏洩は検知できない不都合があっ
た。
【0007】一方、容器の欠陥となる漏洩箇所は、微小
な孔であったり、あるいは接合不良により生じた面方向
に沿う孔であったりすることがあるが、このような漏洩
箇所から生じるガス流は、必ずしも容器の外方向に垂直
に噴出しない。これに対して、上述した従来の装置で
は、センサに対して、ガスを積極的に導く手段がないか
ら、微小な孔や面方向を向いた孔から漏洩するガスを検
出できない場合があり、漏洩箇所の有無の検出精度が劣
るおそれがあった。特に上記従来の装置は、容器とセン
サとを相対回転させるように構成されているから、容器
の外周面近傍のガスを検出器に導くガード部材を備えて
いても、漏洩した僅かなガスが容器の壁面に沿って円周
方向に流動してしまって、正確には検出されないおそれ
が多分にあった。このような不都合は、容器とセンサと
の相対回転速度を速くするほど顕著になり、結局、容器
の漏洩検査を高速化することが困難であった。
【0008】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたものであり、容器やその素材などの中空部材におけ
る漏洩箇所の有無を高精度に検査することのできる装置
および方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、中空形状をな
す中空部材の漏洩箇所の有無を検査する漏洩検査装置に
おいて、前記中空部材を、その内部と外部とを気密状態
に隔絶した状態に保持する保持機構と、該保持機構によ
って保持した前記中空部材の内部に検査用ガスを注入す
る注入機構と、前記保持機構によって保持した前記中空
部材の外周側のガスを吸引し、その吸引したガス中の前
記検査用ガスの濃度に基づいて漏洩箇所の有無を検出す
る漏洩検出手段とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0010】したがって、請求項1の発明によれば、先
ず、検査対象である中空部材が、その内外を気密状態に
隔絶した状態で保持される。そしてその中空部材の外周
側から漏洩検出手段にガスが吸引され、また中空部材の
内部に検査用ガスが注入された状態においても同様に、
中空部材の外周側から漏洩検出手段にガスが吸引され
る。検査用ガスを中空部材の内部に注入していない場合
および中空部材に漏洩箇所が存在しない場合には、大気
のみが漏洩検出手段に吸引される。これに対して中空部
材に漏洩箇所が存在すれば、検査用ガスが中空部材の外
周側の雰囲気ガスに混入し、漏洩検出手段に吸入され
る。したがって中空部材に漏洩箇所が存在していれば、
検査用ガスの検出濃度が、検査開始直前の場合より高く
なるので、検査用ガスの濃度の上昇によって中空部材の
漏洩箇所の存在が検出される。すなわちこの発明の装置
では、中空部材の外周側全体の雰囲気ガスを吸引し、そ
の吸引ガス中の検査用ガスの濃度を検出するから、操作
が簡単であり、また漏洩した検査用ガスを確実に捕捉で
きるので、中空部材における漏洩箇所の有無を迅速にか
つ正確に検査することができる。
【0011】また請求項2に記載された発明は、検査対
象である中空部材の置かれている雰囲気ガス中に含まれ
ている検査用ガス濃度の測定値を基準値として設定した
後に、前記中空部材の内部に検査用ガスを注入するとと
もに、その中空部材の外周側の雰囲気ガスを吸引収集
し、さらに吸引収集された雰囲気ガス中の検査用ガス濃
度の測定を行うとともに、その測定値と前記基準値とを
比較して前記中空部材からの漏洩の有無を検査すること
を特徴とする漏洩検査方法である。
【0012】したがってこの発明の方法では、検査用ガ
スを供給しない状態での雰囲気ガス中の検査用ガス濃度
と検査用ガスを中空部材の内部に供給した状態での雰囲
気ガス中の検査用ガス濃度との比較を行い、検査用ガス
濃度が相対的に高い場合に容器からの漏洩と判定するこ
とができ、したがって雰囲気ガスを基準としたいわゆる
開放型の漏洩検査を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎにこの発明をより具体的に説
明する。この発明で検査の対象とする中空部材は、一例
として、低酸性の流動性食品などに使用されるレトルト
殺菌可能で長期保存のできるラミネートチューブ用の中
空体(中空部材)1である。この中空体1は、ヘッドピ
ース2と筒状の胴部材3とを溶着等の適宜手段によって
気密状態に接着した柔軟性のある容器である。そして中
空体1のヘッドピース2の内面に金属箔4(例えば、樹
脂被覆されたアルミ箔)を備えており、その金属箔4に
よってヘッドピース2の先端開口部がシールされてい
る。
【0014】なお、前記中空体1における胴部材3は、
一般に、ポリプロピレン(PP)製の内層と外層との間
に金属(アルミ箔)を有した材料によって形成されてい
る。
【0015】つぎに、この発明に係る漏洩検査装置5の
一例を図1および図2を参照して説明する。図1はその
漏洩検査装置5の全体的な概略図であり、図2は検査対
象の中空体1が漏洩検査装置5のヘッドカバー17内に
挿着された状態を示す部分拡大図である。
【0016】図1および図2に示すように、中空体1の
内部に挿入されて中空体1を内部から支持する注入ノズ
ルヘッド6が設けられている。この注入ノズルヘッド6
はこの発明の保持機構の一部をなすものであって、中空
体1の胴部の内径よりやや小さい外径の全体として円筒
形状の部材である。この注入ノズルヘッド6は、前記胴
部材3の内周面に密着して中空体1のヘッドピース2側
に密閉空間7を形成するためのチャック8を備えてい
る。またこのチャック8よりも先端側に検査用ガスを前
記密閉空間7に注入するためのトップピース9が一体的
に取り付けられている。
【0017】すなわち注入ノズルヘッド6の先端側には
中心軸線に沿って突出した軸状部10が形成され、その
外周に環状のチャック8が嵌合されている。そしてこの
チャック8は、その内部に加圧空気を供給することによ
って拡径するゴムなどの弾性材料によって構成されてい
る。さらにその軸状部10の先端にトップピース9が螺
着され、チャック8がこのトップピース9によって注入
ノズルヘッド6に対して固定されている。
【0018】さらにこのチャック8は、図2に示すよう
に、軸状部10に嵌合している内周面側に開口した開口
部8Aを有している。これに対して軸状部10の基端部
外周に開口する通気路6Aが、注入ノズルヘッド6の本
体部分に貫通して形成されている。そしてこの通気路6
Aにチャック締め用のエアー供給装置11がエアー供給
用のパイプ12を介して接続されている。
【0019】このチャック締めエアー供給装置11は、
コンプレッサーなどの加圧空気源と加圧空気の給排を制
御するバルブなどを主体として構成されており、電気的
に制御されて加圧空気を注入ノズルヘッド6に向けて供
給することにより、前記チャック8を膨張させて拡径す
るように構成されている。
【0020】一方、トップピース9は、注入ノズルヘッ
ド6の外径とほぼ一致する径の円盤形状部分を有してお
り、その円盤形状部分に検査用ガス供給路13が放射状
に形成されている。すなわち、前記ヘッドピース2の内
面に貼り付けてある前記金属箔4に、検査用ガスの流動
圧が直接作用したり、またそれに伴ってその金属箔4が
破損したりしないようにするために、中空体1の半径方
向に向けて検査用ガスが吹き出すよう形成されている。
なお、図2において、注入ノズルヘッド6の先端中央部
分に設けられている円筒形状部分91は、密閉空間7の
容積をできるだけ小さくするための突出物である。密閉
空間7の容積が小さければ小さい程、密閉空間7が検査
用ガスで満たされるのに要する時間が短くて済み、結
局、検査スピードを上げることができる。
【0021】また図に示す例では、その検査用ガス供給
路13は、中空体1に注入ノズルヘッド6を挿着した際
に、ヘッドピース2と胴部材3との肩部の溶着部分14
に向くように形成されており、その溶着部分14に検査
用ガスが吹き出すようになっている。これは、図に示す
例が、溶着部分14での漏洩を検査することを主眼とし
て構成されているためである。なお、この発明では、漏
洩検査の対象箇所が肩部に限定されないのであるから、
検査用ガスの吹き出し位置は、要は、中空体の内部であ
ればよい。
【0022】そして検査用ガスを供給するためのパイプ
15が、前記軸状部10の中心部を貫通して前記トップ
ピース9に連結されている。このパイプ15は、電磁弁
16を介してガスボンベなどの検査用ガス源(図示せ
ず)に連通されており、この電磁弁16によって、中空
体1の密閉空間7の内部に対する検査用ガスの供給を制
御するようになっている。また、検査の精度を高めるに
は、検査用ガスを注入する直前に密閉空間7の初期残留
ガスを排出(例えば、真空引きして密閉空間7を真空状
態にする)してから検査用ガスを密閉空間7に供給する
ことが好ましい。
【0023】なお、漏洩検査用のガスとしては、一般的
にはヘリウムガスが多用されているが、これは、特殊な
ガスであり単価が高い。また安価なガスとして窒素ガス
が挙げられるが、窒素ガスは大気中の含有量が多く、こ
れを検出しても漏洩によるものか否かの判断がしにく
く、検出精度が低下するおそれがある。そこで、この発
明では、一例として、二酸化炭素ガスを使用することが
好ましい。ここで二酸化炭素ガスを採用したのは、安価
であるばかりでなく、大気中の含有量が少ないため、少
量の漏洩であっても採取ガス中の二酸化炭素濃度が異常
に高くなる(大きく変化する)ので、漏洩の有無の判定
すなわち漏洩の検出が容易であり、検出精度を高くでき
るからである。なお、窒素ガス、ヘリウムガス等を採用
して検査することも可能である。
【0024】さらに、図2に示すように、ヘッドピース
2を含む中空体1の先端部を挿入するヘッドカバー17
が、前記注入ノズルヘッド6の先端側に配置されてい
る。このヘッドカバー17は、中空体1の先端側の形状
とほぼ一致する形状の中空部分(凹部)18を有する部
材である。そして、ヘッドカバー17には、その中空部
分18の内部に外気を導入する導入孔19が形成されて
いる。すなわち中空部分18に中空体1の先端部を挿入
した状態で胴部材3の外周面と対向する箇所に、その半
径方向に向けて貫通する複数の導入孔19が、全周に亘
って等間隔に放射状に形成されている。これら導入孔1
9の数と大きさはポンプ21の吸引量に対応する量の大
気を吸引できるように、しかも全周から均等に吸引でき
るように個数と孔径とを決める。したがって、ヘッドカ
バー17における中空部分18は、常時、大気に対して
開放状態となっている。
【0025】また、前記中空部分18のうちヘッドピー
ス2の肩の部分に対向する位置に、複数のリブ20が放
射状に形成されている。これらのリブ20は、ヘッドピ
ース2の肩の部分のうち前記溶着部分14以外の部分を
当接させて中空体1の先端位置を規定するためのもので
ある。また各リブ20が相互に離隔していることによ
り、ガスの流通を阻害しないようになっている。
【0026】さらに、ヘッドカバー17の中空部分18
の最奥部すなわちヘッドピース2の先端部と対向する箇
所に、後述する吸引パイプ21が連結された吸引孔22
が形成されている。この吸引孔22は、前記ヘッドカバ
ー17の中空部分18に挿入された中空体1の外周側に
存在する雰囲気ガスを吸引するためのものであり、した
がってこの吸引孔22と前記導入孔19とは、中空体1
の長手方向で互いに反対側に離隔して配置されている。
【0027】前記ヘッドカバー17における中空体1の
挿着部分の近傍には、図1に示すように雰囲気ガス送風
用のファン23が配置されている。このファン23は、
中空体1の挿着部分近傍に漏洩検査時のガスが滞留する
ことを防止するためのものであって、送風を行うことに
より、中空体1の挿着部分での雰囲気ガス中に含まれる
検査用ガスの濃度が常時ほぼ均一に維持される。
【0028】そして、前記ヘッドカバー17の吸引孔2
2には、前述したように吸引パイプ21が連結されてお
り、この吸引パイプ21がガス検査用の導管24に連結
されている。そしてこのガス検査用の導管24の一端部
に吸引したガス中の検査用ガス濃度を測定する手段の一
例として非分散型の赤外線検出器25が備えられ、他端
部(図1の導管24の左端部分)から投光される赤外線
を受光するようになっている。すなわち導管24は、吸
入したガスを拡散させるとともに流速を落させ、かつ赤
外線検出器25に赤外線を受光させるためのチャンバと
して構成されている。そしてこの赤外線検出器25は、
導管24内のガスの赤外線の吸収度合を電気的にピック
アップして検査用ガス濃度を検出する。すなわち、導管
24内に赤外線を照射して、その導管24内の検査用ガ
ス(CO2 )の濃度が高くなることによる赤外線の吸収
度合の変化すなわち電気信号の変化を、その内部に備え
た赤外線センサによって検知し、検査用ガスの濃度を信
号として出力するようになっている。
【0029】そして、赤外線検出器25はマイクロコン
ピュータを主体とするコントローラ26に接続されてい
る。すなわち、赤外線検出器25からの検出信号がコン
トローラ26に出力されて、その信号に基づいたデータ
がコントローラ26に記録される。また、コントローラ
26によって、そのデータの変換および設定されたデー
タを越しているか否かの判定が行われ、その判定結果の
信号を外部に出力できるようになっている。
【0030】さらに、前記導管24には、ガスを外部へ
導く排出用パイプ27が連結されている。この排出用パ
イプ27は、一例として、途中で分岐し、検査用ガスの
ための吸引ポンプ28とパージ用のポンプ29とのそれ
ぞれに連結されており、また、パージ用のポンプ29と
の間には、パージ用の電磁弁30が介在され、この電磁
弁30の開閉によって導管24とパージ用のポンプ29
とが連通・遮断されるようになっている。
【0031】つぎに上記実施例の漏洩検査装置5の作用
すなわちこの発明の漏洩検査方法を説明する。
【0032】この発明の漏洩検査方法では、まず、検査
装置周辺の雰囲気ガスをガス検査用の導管24の内部に
吸引して検査用ガスの濃度を測定し、この測定値を基準
値として零点を設定する。その後、検査対象である中空
体1の開口端部からその内部に前記注入ノズルヘッド6
を挿入するとともに、ヘッドカバー17の中空部分18
に中空体1を挿入する。そしてチャック8の内部に前記
エアー供給装置11から加圧空気を供給すると、弾性構
造のチャック8が拡径する。すなわちチャック8によっ
て、中空体1の胴壁部すなわち胴部材3の内周面に密着
して、中空体1の先端側に密閉空間7を形成する。
【0033】この状態で電磁弁16を開くことにより、
検査用ガスがトップピース9に送られ、ここから密閉空
間7の内部に検査用ガス(具体的には、CO2 ガス)が
供給される。そしてこれと同時にヘッドカバー17の上
部に設けた吸引孔22を介して吸引すると、導入孔19
から外気を中空部分18に引き入れるとともに、ヘッド
カバー17の内部に挿入されている中空体1の先端部の
外表面付近を流れた大気が吸引孔22に吸引される。そ
の吸引したガスは、ガス検査用の導管24に導かれ、こ
こで赤外線検出器25によって検査用ガスの濃度が測定
される。その測定値は、零点設定時の検査用ガス濃度と
比較され、その比較結果に基づいて中空体1からの漏洩
の有無が判定される。
【0034】上記の検査プロセスを更に具体的に説明す
る。図5のタイムチャートに示すように、まず零点を設
定する。すなわち、検査用ガスのための吸引ポンプ28
およびパージ用のポンプ29を常時動作させておき、中
空体1を前記ヘッドカバー17に挿入するに先立って、
ヘッドカバー17の内部の雰囲気ガスすなわち大気を吸
引し、ヘッドカバー17からガス検査用導管24に至る
通気経路をパージする。なお、この場合、パージ用のポ
ンプ29および吸引ポンプ28の両方によって吸引する
から、短時間すなわち図4および図5におけるT3 時間
(一例として、約0.5秒)で前記通気経路がパージさ
れる。
【0035】その後、パージ用電磁弁30を閉じて、吸
引ポンプ28のみによって、ヘッドカバー17内の雰囲
気ガスを吸引し、赤外線が照射されている室内すなわち
導管24内にその雰囲気ガスを流入させる。この状態で
は検査開始前の雰囲気ガスすなわち検査環境の大気がそ
のまま導管24に流入しており、その状態で赤外線検出
器25から出力される検出値、すなわち大気による赤外
線の吸収度合を基準値として採用し、零点とする。これ
は、図4および図5でのt1 時点であり、大気中の二酸
化炭素ガスの濃度を零点として設定する。
【0036】そして零点設定後、実質的な検査を開始す
る。すなわち、上述したパージおよびその後の検査用ガ
スの供給開始までの間に、中空体1の開口端部からその
内部に、注入ノズルヘッド6を所定量挿入する。すなわ
ちこの注入ノズルヘッド6に備えたチャック8が拡径し
たときに前記ヘッドカバー17に形成された大気流入路
19が塞がれない程度の位置で、かつトップピース9の
検査用ガス供給路13の開口部がヘッドピース2と胴部
材3との溶着部分14の近傍に来る位置まで注入ノズル
ヘッド6が挿入される。
【0037】そして、中空体1を注入ノズルヘッド6と
共に前進させてその密閉側端部を前記ヘッドカバー17
内の所定位置まで挿入しセットする。すなわちこの場
合、ヘッドカバー17内に形成した放射状のリブ20に
その中空体1の肩の部分における溶着部分14よりも中
心側の部分が当接する位置まで挿入する。なおこの場
合、ヘッドカバー17と中空体1との間は、密閉されて
おらず、中空体1とヘッドカバー17の内面との間に
は、微小の隙間が生じた状態となっている。
【0038】そして、チャック締め用のエアー供給装置
11を動作させてチャック8に加圧空気を送り込んで、
中空体1の内側でチャック8をその半径方向に拡径させ
る。すなわち、エアー供給装置11がパイプ12を介し
てチャック8に加圧空気を供給することによって、チャ
ック8が胴部材3をその半径方向に向かって内側から押
圧し、前記チャック8の外周面に胴部材3を密着させ
て、中空体1の先端側の部分を密閉するとともに中空体
1をチャック8に固定して、中空体1の先端側に密閉空
間7を形成する。
【0039】その状態で、上述した零点設定が行われ、
その直後に、検査用ガスを供給するめたの電磁弁16を
開けて、パイプ15を介して前記トップピース9に検査
用ガスを供給する。そして、トップピース9に形成され
た前記検査用ガス供給路13を介して中空体1の先端側
に形成されている密閉空間7に、加圧した検査用ガスを
所定時間すなわち図4および図5に示すT2 時間(一例
として、約0.4〜0.8秒)供給し、その部分の内圧
を上昇させる。
【0040】なお、この場合の検査用ガス供給圧は、中
空体1への内容物の充填やその後のレトルト殺菌などの
工程でかかる内圧を考慮した供給圧とすることが好まし
い。そのようにすれば、この検査工程で内容物を充填か
つ密閉した後に、溶着部が剥離してしまうような接合不
良箇所をもつ容器をも検出することができる。
【0041】また、この場合、検査用ガスは、トップピ
ース9の検査用ガス供給路13から中空体1の半径方向
に向けて流出させて、供給されることになるから、中空
体1のヘッドピース2の先端側のシール部分すなわち金
属箔4に、その流動圧力が直接は作用せず、この検査用
ガスの供給によってシールとなる金属箔4が破損するこ
とはない。
【0042】そして上記のように中空体1内に検査用ガ
スを注入するとともに、前記パージ用のポンプ29に連
通した電磁弁30を閉じた状態で、検査用ガスのための
吸引ポンプ28によって、ヘッドカバー17に形成され
た吸引孔22から吸引する。その結果、ヘッドカバー1
7の内部すなわち中空部分18が減圧されるので、導入
孔19から外気が流入し、これが中空体1の先端部分の
外壁面付近を通過し、ここに存在しているガスと共に吸
引孔22および吸引パイプ21を介してガス検査用の導
管24に送られる。つまり検査用ガスを中空体1内に圧
入すると同時に、ヘッドカバー17内の雰囲気ガスを導
管24へ供給する。
【0043】そして、中空体1の溶着部分14に溶着不
良があって検査用ガスが漏洩している場合には、漏洩し
た検査用ガスがその大気と一緒に吸引される。すなわ
ち、ヘッドカバー17内から大気および漏洩した検査用
ガスが同時に吸引される。
【0044】また、この場合、溶着部分14よりも中心
側の部分はヘッドカバー17に当接しているが、その部
分には、前述したようにリブ20によってガス流路が確
保されているので、この部分でのガス流通が阻害される
ようなことはない。
【0045】そして、吸引パイプ21を介して吸引され
たガスは、ガス検査用の導管24に供給されて、その導
管24内で拡散させられ流速が低下する。そして、その
導管24内に拡散されたガスに向けて照射された赤外線
が赤外線検出器25に到達する。そしてそのガス中に含
まれる検査用ガスの濃度による赤外線の吸収度合を電気
的にピックアップして検査用ガスの濃度変化による電気
信号の変化を検出する。
【0046】そして図4および図5に示すように、所定
の検査時間T1 (一例として、約0.8秒)内で雰囲気
ガスを吸引している間に、雰囲気ガス中に含まれる漏洩
した検査用ガス濃度が大気レベルのバラツキ領域Raを
越えて検出すべき不良品レベル領域Rbに達した時の
値、もしくは一定時間検査用ガスの加圧と雰囲気ガスの
吸引とを維持した後の漏洩した検査用ガス濃度がピーク
に達した時の値が測定され、その測定値に基づく電気信
号が赤外線検出器25からコントローラ26に出力され
る。
【0047】なお、この場合、図4の大気レベルのバラ
ツキ領域すなわち図中のRa領域に示すように、正常品
においても大気中の検査用ガス濃度の測定値に若干のバ
ラツキがある。また、中空体1が正常であれば、大気だ
けが吸引されるが、漏洩が生じていれば、吸引された雰
囲気ガス中の検査用ガスの濃度が上昇するから、二酸化
炭素ガスの濃度に応じた検出値が図4に示す不良品判定
レベルすなわち図中のRb領域に到達することになり、
正常品のバラツキ以上の検査用ガス濃度が検出されるこ
とになる。すなわち図4での大気レベルのバラツキ領域
以上の検査用ガス濃度が検出され、それに基づいた電気
信号が赤外線検出器25から出力される。そしてコント
ローラ26によって、前記電気信号に基づくガス中に含
まれる検査用ガスの割合が検出され、さらにコントロー
ラ26にデータとして記録される。
【0048】そして、コントローラ26では、前記漏洩
検査時に記録したデータと、前記基準値として記録した
データとを比較して、検査時に吸引したガスに含まれて
いた検査用ガスの濃度が基準値以上であるか否かが判定
される。すなわち、パージ後に赤外線検出器25から出
力された電気信号に基づく検査用ガスの濃度すなわち基
準値となる大気中の検査用ガスの濃度と、検査時におい
て出力された電気信号に基づく検査用ガスの濃度すなわ
ち吸引したガス中の検査用ガスの濃度との相対値に基づ
いてガス漏れを検知する。すなわち図4に示すRa領域
に検出値が入っていれば漏洩がないものと判断し、また
検出値が反対にRb領域に入っていれば漏洩が生じてい
ると判断する。そして図4および図5に示すt2 時点で
検査を終了する。
【0049】つまり、コントローラ26は大気中の特定
物質の濃度を零点とし、検査時には、その特定物質の大
気中での一般的な濃度の変動幅すなわち図4に示すRa
領域を越えてその特定物質の濃度が高くなるか否かによ
って良品であるか不良品であるかを判断する。すなわ
ち、良品である場合には図4での大気レベルのバラツキ
(Ra領域)内の変動幅内に検査用ガスの検出値が維持
され、不良品で漏洩がある場合には、図4での不良品判
定レベル(Rb領域)に達することになる。
【0050】なお、上記の検査過程において、前記検査
用ガス供給路13から吹き出させる検査用ガスは、中空
体1に要求されるレトルト殺菌中の内圧等に合わせて設
定されているので、溶着部分14の溶着強度が低い場合
には、密閉空間7内の加圧により溶着部分14が破壊さ
れることにより、外部に検査用ガスが漏洩することにな
るから、溶着が不完全なものもこの漏洩検査で不良品と
して検出できることになる。
【0051】すなわち中空体1の肩の部分の溶着部分1
4の接着を検査することができ、溶着部分14の接着強
度が不十分なもの、すなわち密閉されていたとしても不
十分に接着されていたものであるときは、不十分な箇所
が内圧によって開口し不良品として扱えるようになって
おり、完全に接合された製品のみが正常品として扱われ
ることになる。
【0052】そして検査終了後、検査済みの中空体1を
ヘッドカバー17およびチャック8から外す。またそれ
と同時に、検査用ガス供給電磁弁16を閉じるととも
に、パージ用の電磁弁30を開いて、パージ用のポンプ
29によって吸引量を増大させる。これによって、前回
の検査時に残留した検査用ガスをヘッドカバー17から
ガス検査用の導管24を介した通気経路内を流通させて
排出し、通気経路内を大気によってパージする。そして
中空体1の正常品はキャッピングまたは内容物充填等の
次工程へ送り、不良品は適宜手段でライン外へ排出す
る。
【0053】なお、ヘッドカバー17の近傍に配置した
雰囲気ガス送風用のファン23は常時作動しているの
で、このファン23によってヘッドカバー17の周辺の
雰囲気ガスが拡散され、雰囲気ガス中の検査用ガスの濃
度が、常時ほぼ一定に維持される。
【0054】そして、所定時間すなわち図4および図5
に示すT3 時間(一例として、約1.5秒)パージを行
い、t3 時点でパージを終了して、次の被検査用の中空
体1の漏洩検査をするために新たに零点を設定し、上記
同様の検査手順を繰り返して中空体1の全数を検査す
る。
【0055】すなわち、この実施例の漏洩検査装置によ
れば、内容物を充填する前の空の中空体1のヘッドピー
ス2と胴部材3との繋ぎ合わせ部分すなわち溶着部分1
4が十分に接合されているか否かの検査を含む漏洩箇所
の有無を速やかに検出することができるので、製造され
た全数を対象として検査を実施することができる。
【0056】換言すれば、一般的に、二つ以上の部材を
繋ぎ合わせて形成された容器の場合、接着不良による漏
洩通路は蛇行しあるいはラビリンス形状をしており、漏
洩を検知するのは困難であるが、この実施例の漏洩検査
装置によれば、中空体1の雰囲気ガスを吸引収集して、
そのガスの特定物質の濃度から漏洩の有無を検出するの
で、漏洩箇所の形状に依存することなく、確実に漏洩を
検出することができる。また漏洩を速やかに検出するこ
とができるので、検査を高速化することができ、製造さ
れた全数を対象として検査を実施することができる。
【0057】なお、上記の漏洩検査装置5は、いわゆる
開放型のものであって、検査用ガスを大気中に放出する
ので、作業環境を考慮してガス回収手段を設置すること
が望ましい。例えば、検査用ガスに二酸化炭素ガスを使
用した場合には、大気との比重差によって、漏洩したガ
スが重力方向で下側に滞留することになるから、その部
分にガス回収手段を設けて漏洩検査装置5と共に動作さ
せるようにして、検査用ガスを回収するようにすること
が好ましい。さらに吸引ポンプの排気ガスも回収するこ
とが好ましい。
【0058】また、この実施例において検査する中空体
1のヘッドピース2の先端は、図2に示すように、その
部分をシールする金属箔4のみで封鎖されており、その
金属箔4の部分が中空体1に内圧を加えた際に破れるお
それがある時には、図3に示すようにヘッドピース2の
先端にキャップ31を取り付けた状態で検査を行うこと
もできる。
【0059】さらに、漏洩検査装置5の設置場所によっ
ては、被検査用の中空体1の漏洩検査の進行に伴って外
部の雰囲気ガス中に含まれる検査用ガスの濃度が次第に
高くなることがあるが、中空体1を検査する前に零点設
定を逐一行っているので、漏洩があった場合には、雰囲
気ガス中の検査用ガス濃度は基準値よりもかなり高くな
り、したがって確実な漏洩の検査を行うことができる。
【0060】なお、上記実施例において、吸引したガス
中に含まれる検査用ガス濃度を測定する手段として非分
散型赤外線検出器25を採用したが、この発明では、検
査用ガスの検出装置として、例えば、ガスクロマトグラ
フ、オルザートガス分析装置、あるいは成分分析方法と
して、熱伝導度法、燃焼熱法、光波干渉法、導電度法、
密閉比重法、ガス天秤法、ガス柱法、風車法、流出法、
質量分析法、音波法、磁気的方法等を利用する装置を採
用することができる。なお、検出器の選択にあたって
は、採用した検査用ガスの特性を考慮して、その検出に
最も適したものを採用することはもちろんである。
【0061】また、上記実施例の漏洩検査装置5におい
て、ガス吸引用のポンプとして、検査ガス用吸引ポンプ
28とパージ用ポンプ29とを設けたが、2台のポンプ
を使用する替わりに、1台のポンプを用い、その前段に
バルブを設けて、そのバルブによって流量を調整するこ
とにより検査時のガス吸引とパージのための吸引とを行
うようにしてもよい。
【0062】さらに上記実施例においては、ポリプロピ
レン(PP)を主材料とする中空体1の漏洩検査を行う
場合について説明したが、この発明は、これに限定され
ず、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ABS樹脂、ポリエステル等のプラスチック材
料を主材料として成形された容器やフイルムから成るパ
ウチ、金属製の容器すなわち缶等、各種形状の容器ある
いは中空部材の漏洩検査を行う装置に適用することがで
きる。
【0063】また、検査用ガスとして、二酸化炭素ガス
を採用したが、これに限定されず、酸素、水素などの大
気中の気体や、他にヘリウム、メタン等の大気中に殆ど
存在しない特殊なガスを採用することができる。
【0064】また、チャック8としては、上記実施例の
ような空気圧によって拡径する空気チャックに限定され
ず、拡径して中空体1内を密閉できるものであればよい
のであり、したがって、例えば、電磁チャック、単動チ
ャック、スクロールチャック、マグネットチャック等を
採用することができる。
【0065】さらに上述した具体例では、中空体1の内
圧の上昇に伴う先端側への移動を、その肩部にリブ20
を当接させて阻止するように構成し、かつそのリブ20
が溶着部分14を押さえ付けないように構成したが、こ
の発明は、漏洩検査時に接合部分が押さえ付けられない
ように構成されていればよいのであり、ヘッドピース2
の先端部を当接させてその移動を阻止するように構成し
てもよい。
【0066】ところで上記のラミネートチューブ用の中
空体1は、円筒状をなす胴部材3の一端部にヘッドピー
ス2を接合したものであるが、この胴部材3は、図6に
示すように、ラミネート材を円筒状に巻き、そのラミネ
ート材の互いに重ね合わせた両端部を熱溶着などの手段
で接合して構成されている。したがってその胴部材3の
接合部40に不良があれば、ここから内容物が漏洩する
可能性があり、したがってこの接合部40についての漏
洩検査を行うことが望まれる。以下に示すこの発明の具
体例では、この接合部40での漏洩の有無を、前記の溶
着部分14についての検査と同時に行うように構成され
ている。
【0067】図7はその全体的な構成を概略的に示して
おり、漏洩検査の対象物であるラミネートチューブ用の
中空体1をほぼ水平に保持するアンダーケース41が、
基板42上に固定されている。このアンダーケース41
の上面は、可撓性の中空体1を円筒状に膨らませた際の
曲率半径より若干大きい半径の半円状の凹部となってい
る。この円弧状凹部43(図8および10参照)の長手
方向の前後両端部側の底部に、それぞれ吸着口44を開
口させた凸部45が形成されている。またこれら吸着口
44は、アンダーケース41の内部を貫通させて形成さ
れた排気孔46を介して図示しない所定の吸引源に選択
的に連通されるようになっている。すなわちこの凸部4
5上に中空体1を載せ、真空吸着して保持するようにな
っている。
【0068】さらに円弧状凹部43における長手方向の
一端部側(図8では右端部側)には、円周方向に沿う帯
状の凸条すなわちピローブロック47が形成されてい
る。このピローブック47よりも先端側(図8では左
側)の部分には、円弧状凹部43の内面からアンダーケ
ース41を半径方向に貫通した複数の外気導入孔48が
形成されている。そして円弧状凹部43の内面には、検
査時にここに載せた中空体1との間にガスの流路を確保
するために、軸線方向に沿う多数の溝49が形成されて
いる。
【0069】このアンダーケース41と対をなすアッパ
ーケース50が、アンダーケース41に被さる位置とア
ンダーケース41から外れた位置との間を往復動するよ
うに設けられている。このアッパーケース50は、図9
あるいは図10に示すように、前記円弧状凹部43とほ
ぼ同一の円弧状凹部51を下面側に備えており、その長
手方向の一端部側には、前記ピローブロック47と同一
形状のピローブロック52が形成されている。また、こ
のピローブロック52よりも先端側(図9では左側)の
部分に、円弧状凹部51の内面から半径方向に貫通した
複数個の外気導入孔53が形成され、さらに円弧状凹部
51の内面には軸線方向に沿う多数の溝54が形成され
ている。
【0070】前記基板42上で前記アンダーケース41
を挟んだ左右両側には、それぞれレール55に係合して
前後動する一対の可動ブロック56が配置されている。
各可動ブロック56の前後二箇所にガイドポスト57が
立設され、これら合計4本のガイドポスト57に前記ア
ッパーケース50が上下動可能に取り付けられている。
さらにそれらのガイドポスト57には押し上げ機構とし
て作用するコイルバネ58が嵌合されており、アッパー
ケース50は、通常時はこのコイルバネ58によって、
前記アンダーケース41の上面より高い上昇位置に保持
されている。
【0071】そしてアッパーケース50の左右両側でか
つ長手方向での中央部には、アッパーケース50を下降
させる際のカムフォロアーとして機能するローラ59
が、取付板60によって吊り下げた状態に配置されてい
る。なお、そのローラ59は、図10での左右方向を向
く軸線を中心に回転するように取付板60に取り付けら
れている。また前記アンダーケース41およびアッパー
ケース50は、検査対象である中空体1における胴部材
3の長さとほぼ等しい長さ、あるいはそれより若干長い
長さに形成されている。そしてそれぞれの合わせ面での
気密性を保つために、アッパーケース51にはシール部
材50Aが取り付けられている。
【0072】前記アンダーケース41の延長線上での後
方側、すなわち図7での右側には、この発明の注入機構
の一部を構成するマンドレル61が、アンダーケース4
1に向けて前後動するように配置されている。このマン
ドレル61は、前記各ケース41,50によって保持さ
れた中空体1の内部に挿入されるものであって、長さお
よび外径が共に中空体1の内部の形状より若干小さく、
かつ中空体1の内部の形状と相似形状に形成されてい
る。
【0073】またマンドレル61の後端部には、弾性的
に膨張・収縮するチャック62が設けられている。この
チャック62は、例えば胴部材3の内径より若干小さい
外径を有する環状のゴムなどの弾性体からなるものであ
って、軸線方向に圧縮されることにより、外径が増大し
て胴部材3の内周面に密着するように構成されている。
【0074】これらマンドレル61およびチャック62
は、前記基板42上のレール63に沿って前後動する可
動台64に、アンダーケース41側に向けて突出した状
態に片持ち状に取り付けられている。またこの可動台6
4の前記マンドレル61とは反対側の箇所に、前記チャ
ック62を軸線方向に押圧するエアーシリンダなどのア
クチュエータ65が取り付けられている。
【0075】またマンドレル61およびチャック62の
内部を軸線方向に貫通して通気路61Aが形成されてお
り、この通気路61Aに連通させた複数の給排気口66
が、マンドレル61の先端部および後端部に、全周に亘
って形成されている。そしてその通気路61Aは、切換
弁67を介してガスボンベなどの検査用ガス源68と真
空吸引源69とに接続されている(図11参照)。
【0076】ここで前記各ケース41,50によって保
持された中空体1とチャック62その相対位置について
説明すると、アンダーケース41上における中空体1の
後端側の開口端は前記ピローブック47,52の内周側
に位置しており、この中空体1にマンドレル61を挿入
した状態でチャック62が、ピローブック47,52の
内周側に位置している。その状態を図12に模式的に示
してあり、チャック62は、中空体1の開口端を挟んで
中空体1の内部から外部に亘って挿入された状態にな
る。換言すれば、中空体1の開口端のエッジ3Aが、チ
ャック62の軸線方向での中間部に位置している。これ
は、チャック62が外径を増大させるように膨張した場
合に、中空体1の内面に密着するだけでなく、中空体1
の開口端のエッジ3Aをチャック62に食い込ませた状
態とし、これにより気密性を確実にものにするためであ
る。
【0077】前記アンダーケース41を挟んでマンドレ
ル61とは反対側にヘッドカバー70が、アンダーケー
ス41に向けて前後動するように配置されている。この
ヘッドカバー70は、前述した図2に示すヘッドカバー
17と同様に、中空体1の先端部を挿入する中空部分7
1を内部に形成したものであり、その中空部分71は、
中空体1の先端部の外形形状より若干大きい相似形状に
形成されている。そしてその中空部分71のうち中空体
1の肩の部分に対応する箇所に開口するように複数の吸
引孔72が形成されており、さらに天面にも吸引孔17
2が形成されている。これらの吸引孔72,172は、
1つのポート73から非分散型赤外線検出器などの図1
に示す検査用ガスを検出する検出機構に接続されてい
る。
【0078】このヘッドカバー70は、アンダーケース
41を挟んでマンドレル61用のレール63とは反対側
に配置したレール74に係合して前後動する可動台75
に取り付けられている。そしてこのヘッドカバー70の
アンダーケース41側の端面には、ヘッドカバー70と
前記各ケース41,50との間の気密性を保つためのシ
ールリングなどのシール部材76が設けられている。
【0079】さらにヘッドカバー70を取り付けてある
可動台75には、アッパーケース50を昇降させるため
の手段が設けられている。すなわち可動台75の左右両
側で前記ローラ59に対向する位置には、アンダーケー
ス41側に向けて突出したアーム77が取り付けられて
いる。そのアーム77の先端側の下面は、先端部に向け
て上昇傾斜するように形成され、この部分がカム78と
なっている。すなわち可動台75が前進することに伴っ
てローラ59がそのカム78にガイドされて引き下げら
れることにより、アッパーケース50がアンダーケース
41に対して下降するようになっている。
【0080】したがって検査対象物である中空体1は、
各ケース41,50が形成する円筒部分に収容され、か
つその後端部に挿入されたチャック62によって各ケー
ス41,50の間に気密状態に保持され、さらに先端部
がヘッドカバー70の内部に挿入されるから、これら各
ケース41,50およびチャック62ならびにヘッドカ
バー70がこの発明の保持機構に相当している。またマ
ンドレル61および切換弁67ならびに検査用ガス源6
8がこの発明の注入機構に相当している。さらに前記ポ
ート73に接続された図1に示す赤外線検出器などの機
構がこの発明の漏洩検出手段に相当している。そして真
空吸引源69やパージ用ポンプなどがこの発明のパージ
手段に相当している。
【0081】なお、上記のアッパーケース50およびマ
ンドレル61ならびにヘッドカバー70をアンダーケー
ス41に向けて前後動させる手段は、必要に応じて適宜
のものを採用することができる。例えばアンダーケース
41が完全に固定されている場合には、エアーシリンダ
などのアクチュエータによってアッパーケース50やマ
ンドレル61あるいはヘッドカバー70を前後動させる
ように構成することができる。また基板42を水平移動
もしくは水平軸線を中心に旋回させるなど、移動状態で
中空体1の漏洩検査を行う場合には、その移動方向ある
いは旋回方向に向けてカム溝を形成し、そのカム溝に係
合させたカムフォロアーをアッパーケース50やマンド
レル61あるいはヘッドカバー70に連結し、そのカム
機構によってこれらを前後動させるように構成してもよ
い。さらにアッパーケース51を昇降させるための手段
すなわちケース41,50を開閉する手段は、上記のカ
ム78およびローラ59に限定されないのであり、エア
ーシリンダなどのアクチュエータによってケース41,
50を直接開閉するように構成してもよい。
【0082】つぎに上記の装置による中空体1の漏洩検
査の方法を説明する。製造工程から送られた中空体1
は、移載ターレットやロボット(それぞれ図示せず)な
どによってアンダーケース41の円弧状凹部43に載せ
られる。その場合、排気孔46が図示しない吸引源に連
通されることにより、中空体1が吸着口44に真空吸着
される。また中空体1の後端側の開口端がピローブロッ
ク47の上に載った状態となる。
【0083】この状態でアッパーケース50がアンダー
ケース41側に移動し、その上方に位置する。またマン
ドレル61を取り付けた可動台64がアンダーケース4
1側に移動し、マンドレル61およびチャック62が、
アンダーケース41上の中空体1の内部に挿入される。
この時点では、チャック62は半径方向に膨張していな
いので、中空体1と干渉することはない。またチャック
62は、中空体1の開口端を挟んでその内外に亘って位
置している。
【0084】ついでヘッドカバー70がその可動台75
と共にアンダーケース41側に移動する。その場合、先
ず、カム78がアッパーケース50におけるローラ59
に係合するので、ヘッドカバー70の前進に伴ってロー
ラ59を介してアッパーケース50が引き下げられる。
そして各ケース41,50が互いに当接することにより
各々の円弧状凹部43,51によって形成される円筒部
分の内部に中空体1が収容・保持された状態になる。そ
してヘッドカバー70が前進端まで移動すると、一体化
しているアンダーケース41とアッパーケース50との
端面に当接し、その内部の中空部分71に中空体1の先
端部を収容するとともに、その中空部分71を気密状態
に閉じる。
【0085】さらにこれと並行してチャック62がアク
チュエータ65により軸線方向に押圧され、その結果、
チャック62が半径方向に膨張することにより、中空体
1の開口端がチャック62と上下の各ピローブロック4
7,52との間に挟み付けられ、これらに密着すること
により、気密状態に閉じられる。なおその場合、チャッ
ク62が中空体1の開口端からわずか突出した状態にな
っていることにより、チャック62が中空体1の内周面
と開口端のエッジ3Aとに密着し、そのエッジ3Aがチ
ャック62に食い込んだ状態になるので、気密性が良好
になる。
【0086】このようにして中空体1を保持した状態で
ヘッドカバー70の吸引孔72および吸引孔172を介
して吸引することにより、中空体1の外周側のガス(空
気)が検出機構に送られ、いわゆる雰囲気ガス中の検査
用ガスの濃度を測定してその値を基準値として零点設定
する。その後、検査用ガス(CO2 ガス)を検査用ガス
源68から切換弁67を介してマンドレル61に供給す
ると、検査用ガスが給排気口66から中空体1の内部に
加圧供給される。なお、その場合、中空体1をアンダー
ケース41に対して固定するための真空吸引を解除す
る。
【0087】中空体1に欠陥がないことにより検査用ガ
スの漏洩が生じなければ、吸引孔72から吸引すること
により検出機構に送られるガスは、各ケース41,50
に形成した導入孔48,53から流入した外気のみとな
る。したがって赤外線検出器などの検出手段で得られる
検査用ガスの濃度に特別な変化が生じないので、その検
出値に基づいて漏洩の無いこと、すなわち良品であるこ
とが検出される。
【0088】これに対して中空体1の接合部40や溶着
部分14に不良があって検査用ガスの漏洩が生じていれ
ば、中空体1の外周側を流れるガス中に検査用ガスが混
入する。その結果、赤外線検出器などの検出手段で得ら
れる検査用ガスの濃度が高くなり、その値が零点設定し
た基準値を所定値以上、上回ることにより、検査用ガス
の漏洩が検出される。すなわちその検出値に基づいて中
空体1の不良が検出される。
【0089】なお、中空体1の外周側に外気を導入する
導入孔48,53がピローブロック47,52に近い箇
所に形成され、これに対して吸引孔72および吸引孔1
72がヘッドカバー70に形成されており、これら導入
孔48,53と吸引孔72,172とが中空体1の長手
方向で互いに反対側に形成されているから、中空体1の
外周の全体をガスが流動し、ガスの滞留箇所が生じな
い。そのため、漏洩箇所があれば必ず検査用ガスが捕捉
され、正確な検査を行うことができる。
【0090】上記の検査用ガスの供給時間は例えば0.
8秒程度であり、また検査用ガスの検出時間はそれより
若干長い例えば1.0秒程度であり、したがって検査用
ガスの供給開始から1.0秒程度経過することにより検
査用ガスの濃度測定が終了する。この時点でヘッドカバ
ー70がアンダーケース41から離れる方向に後退す
る。したがってカム78あるいはアーム77とローラ5
9との係合が外れるので、アッパーケース50がコイル
バネ58に押されて上昇する。またこれと並行してチャ
ック62を押圧していたアクチュエータ65がチャック
62の押圧を解除する。その結果、チャック62がその
弾性力で外径が小さくなるように変形し、中空体1の内
外面のシールを解除する。
【0091】こうして中空体1の保持が解除されると、
中空体1が再度、吸着口44からの吸引によってアンダ
ーケース41に吸着保持される。またヘッドカバー70
およびマンドレル61が初期の位置に戻る。その場合、
マンドレル61が中空体1から抜き取られることによ
り、中空体1の内部に残留している検査用ガスが中空体
1の内部から排出される。それに伴って検査装置の周囲
における検査用ガスの濃度が次第に高くなるが、これを
避けるためには、前述した実施例で示したようにファン
によって検査用ガスを拡散させればよい。
【0092】あるいは中空体1の内部から積極的に検査
用ガスをパージすることも可能である。例えば、前記切
換弁67によってマンドレル61を真空吸引源69に連
通させ、中空体1の内部からマンドレル61を介して検
査用ガスを吸引し、その後にマンドレル61を中空体1
から抜き取る。このようにすれば、中空体1の内部に供
給した検査用ガスが周囲に漏れて滞留し、これが検査精
度に影響するなどの事態を防止することができる。
【0093】そして最終的にはアンダーケース41にお
ける吸着口44による中空体1の真空吸着を解除し、中
空体1をアンダーケース41から取り外す。その中空体
1が良品である場合と漏洩のある不良品である場合との
取り扱いは、前述した実施例と同様にして行われる。
【0094】なお、前記チャック62とピローブロック
47,52とによって挟み付けられる中空体1の開口端
は、その中空体1をチューブとして構成する際に溶着さ
れる部分であるから、この開口端の近傍での接合部40
については漏洩検査を行わないことになるものの、これ
が特に問題を生じることはない。したがってこの実施例
では検査対象物である中空体1の全体を保持機構によっ
て包み込み、その外周側の全体に外気の流動を生じさせ
るから、全ての接合部の漏洩検査を確実に行うことがで
き、さらには接合部以外でのピンホールなどの欠陥の有
無の検査を同時に行うことができる。
【0095】また上記の実施例では、中空体1の内部に
加圧した検査用ガスを注入する手段として、その内面側
に僅かな隙間を開けて嵌合するマンドレル61を採用し
たから、検査用ガスの注入圧が高い場合であっても中空
体1の必要以上の膨張を未然に防止することができる。
【0096】前述したようにこの発明は、チューブ用の
中空体に限らず各種の中空部材の漏洩検査装置に適用す
ることができるのであり、例えば図13に示すように缶
胴を対象とした漏洩検査装置として構成し、あるいは図
14に示す缶蓋を対象とする漏洩検査装置として構成す
ることができる。ここでこれらの構成を簡単に説明する
と、図13において、缶胴80を収容するケース81と
その開口端に取り付けられるエンドプレート82とによ
って保持機構が構成されている。そのケース81は、検
査対象である缶胴80と同様に、一端が閉じた容器であ
って、缶胴80より大きい外径および長さに構成されて
いる。そしてそのケース81の閉塞側の端部の中央に、
非分散型赤外線検出器を主体とする漏洩検査機構(それ
ぞれ図示せず)に連通された吸引孔83が形成されてい
る。さらにこの吸引孔83が開口している端面には、缶
胴80の底部を当接させて位置決めするとともにガスの
流路を確保する溝を有する当接板84が配置されてい
る。
【0097】一方、エンドプレート82は、ケース81
の開口端の径とほぼ等しい円盤状の部材であって、その
中心部には、缶胴80の内部に挿入される注入ノズルヘ
ッド85が一体に形成されている。またエンドプレート
82の端面のうち注入ノズルヘッド85の外周側には、
缶胴80の開口端を当接させて気密状態とするシール部
86が設けられている。これは、例えばゴムなどの弾性
材料からなる平板体である。
【0098】さらにエンドプレート82には、ケース8
1の内部に外気を導入するための導入孔87が、その厚
さ方向に貫通して形成されている。また注入ノズルヘッ
ド85の中心部を貫通して検査用ガス供給路88が形成
されている。このガス供給路88は、その長手方向の中
間部が複数に分岐し、注入ノズルヘッド85の外周面に
開口している。したがってこの注入ノズルヘッド85が
この発明の注入機構に相当する。
【0099】したがって注入ノズルヘッド85を缶胴8
0の内部に挿入し、かつその缶胴80の開口端をシール
部86に密着させ、その状態で缶胴80の外周側にケー
ス81を被せると、缶胴80が当接板84とシール部8
6との間に挟み付けられ、その内部と外部とが気密状態
に隔絶される。この状態で吸引孔83を介して漏洩検査
機構で吸引すれば、導入孔87から外気がケース81の
内部に吸い込まれ、缶胴80の外周側を流れる。この時
点での吸引ガスに含まれる検査用ガスの濃度を基準値し
て零点設定を行う。ついでガス供給路88からCO2
スなどの検査用ガスを缶胴80の内部に加圧して供給す
る。
【0100】缶胴80に接合不良やピンホールなどの欠
陥があれば、その内部の検査用ガスが外部に漏洩し、外
周側を流通している外気に混入し、漏洩検査機構に運ば
れる。その結果、検出される検査用ガスの濃度が高くな
るので、缶胴80に欠陥があることが判定される。また
反対に缶胴80に欠陥がなければ、検査用ガスの検出値
が大きくならないので、缶胴80が良品であることが判
定される。
【0101】図14は缶蓋90についての漏洩検査装置
を概略的に示している。缶蓋90も缶胴80と同様に、
一端が閉じた中空形状であるから、その検査装置の基本
的な構成は、上記の図13に示す装置と同様であって、
寸法が相違する程度である。したがって図14に示す装
置については、図13に示す装置と同様の部分に同じ符
号を伏してその説明を省略する。
【0102】なお、これら図13あるいは図14に示す
装置で使用される当接板84は、ケース81の端面と検
査対象である缶胴80あるいは缶蓋90の端面との間に
ガスの流通する間隙を確保した状態で缶胴80あるいは
缶蓋90を位置決めできるものであればよく、その例を
示せば、図15の(A)あるいは(B)のとおりであ
る。すなわち(A)に示す例は、凸部84Aを放射状に
多数形成した環状の円板体である。また(B)に示す例
は、周縁部に多数の爪84Bを形成した環状の円板体で
ある。これらいずれの形状であっても、ガスの流路を確
保した状態で缶胴80もしくは缶蓋90を位置決めして
保持することができる。
【0103】上述した各具体例から知られるように、こ
の発明の態様は多数あり、したがってここで、請求項に
記載した態様以外のこの発明の態様を記載すると、以下
のとおりである。
【0104】請求項1の漏洩検査装置において、その保
持機構が、前記中空部材の外周側の全体を覆う筒状のケ
ースと、前記中空部材の開口部を気密状態に密閉するシ
ール部材とを備え、前記注入機構が、前記シール部材を
貫通して前記中空部材の内部に検査用ガスを注入する注
入孔を備えている。
【0105】またそのケースが、前記中空部材の長手方
向の一端部側における所定箇所に形成されかつ前記漏洩
検査手段に連通された吸引孔と、該吸引孔に対して前記
中空部材の長手方向での反対側の所定箇所に形成された
外気の導入孔とを備えている。
【0106】さらに前記シール部材は、前記中空部材の
内部に挿入されて弾性的に膨張し、前記中空部材の開口
端の内面とその開口端のエッジとに密着する膨張部材を
含む。
【0107】請求項1の漏洩検査装置において、前記中
空部材が接合部を備え、前記保持機構が前記接合部の外
周側を覆った状態で中空部材を保持する手段を備え、前
記注入機構が前記接合部の内周側に検査用ガスを注入す
る手段を備えている。この漏洩検査装置において、前記
保持機構が、前記中空部材の長手方向の一端部側の所定
箇所に形成されかつ前記漏洩検査手段に連通された吸引
孔と、該吸引孔に対して中空部材の長手方向での反対側
の所定箇所に形成された外気の導入孔とを備えている。
【0108】請求項1の漏洩検査装置において、前記中
空部材が、筒状の胴部とその胴部の一端部に接合したヘ
ッドピースとを備え、前記保持機構が、前記胴部とヘッ
ドピースとの接合部の外周およびヘッドピースの外周を
覆うヘッドカバーと、前記胴部の内周面に密着して前記
中空部材のうちヘッドピース側の部分を気密状態にシー
ルするシール部材とを備え、前記注入機構が、前記シー
ル部材を貫通して前記検査用ガスを中空部材の内部に注
入する注入孔を備えている。この漏洩検査装置におい
て、前記ヘッドカバーに形成されかつヘッドカバーの内
部と前記漏洩検査手段とを連通させる吸引孔と、前記ヘ
ッドカバーに形成されかつヘッドカバーの内部に外気を
導入する導入孔とを更に備えている。
【0109】請求項1の漏洩検査装置において、前記注
入機構が、前記中空部材の内部に、中空部材の内面との
間に僅かに隙間を開けた状態に挿入されるマンドレル
と、該マンドレルを貫通して形成されかつマンドレルの
外面に向けて前記検査用ガスを吹き出す注入孔とを備え
ている。この漏洩検査装置において、前記注入孔に選択
的に連通されて前記中空部材の内部から吸引するパージ
手段を更に備えている。
【0110】請求項1の漏洩検査装置において、前記漏
洩検出手段は、前記検査用ガスを注入していない時点に
吸引したガス中の検査用ガス濃度と、検査用ガスを前記
注入機構によって注入している時点に吸引したガス中の
検査用ガス濃度との比較結果に基づいて漏洩の有無を検
出する手段を含む。
【0111】請求項1の漏洩検査装置において、前記漏
洩検出手段が吸引するガス量を選択的に増大させるパー
ジ手段を更に備えている。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明の装置によれば、漏洩したガスが微量であっても雰
囲気ガス中の特定物質の濃度変化としてそのガスの漏洩
を検出でき、検査用ガスのみを捕捉するのとは異なり、
雰囲気ガスとして吸引し、かつ定量分析するから、検出
精度が高く、また高速化することができる。また、いわ
ゆる開放型の装置として構成することができるので、製
作が容易である。
【0113】またこの発明の方法によれば、検査用ガス
を供給しない状態での雰囲気ガス中の検査用ガスの濃度
と検査用ガスを検査対象の中空部材の内部に供給した状
態での雰囲気ガス中に含まれる検査用ガス濃度との比較
を行い、検査用ガス供給時の検査用ガス濃度が相対的に
高い場合に、その中空部材からの漏洩がある、と判定
し、不良品として検出することができ、したがって、特
別な検査用チャンバを設ける必要はなく、雰囲気ガスを
基準としたいわゆる開放型の漏洩検査を容易にしかも正
確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における漏洩検査装置全体を
示す概略図である。
【図2】その中空体の挿着部分を示す拡大図である。
【図3】中空体の先端部にキャップをした状態を示す概
略図である。
【図4】溶着部分に溶着不良箇所がある場合の漏洩ガス
検出波形の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施例における検査装置の検査工程
を示すタイムチャートである。
【図6】検査対象の一例である中空体の概略的な一部破
断正面図である。
【図7】その中空体の全体についての漏洩検査を行うよ
う構成したこの発明の他の例を示す模式図である。
【図8】そのアンダーケースを示す断面図である。
【図9】そのアッパーケースの主要部を示す断面図であ
る。
【図10】アッパーケースをアンダーケース上に移動さ
せた状態の側面図であって、中央アンダーケース部分か
ら右側はヘッドピース部分を省略した図である。
【図11】注入機構であるマンドレルおよびその給排気
系統を模式的に示す図である。
【図12】中空体の開口端部をチャックでシールしてい
る状態を示す部分断面図である。
【図13】缶胴の漏洩検査装置として構成したこの発明
の更に他の例を示す模式図である。
【図14】缶蓋の漏洩検査装置として構成したこの発明
の他の例を示す模式図である。
【図15】缶胴あるいは缶蓋の当接板を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…中空体、 2…ヘッドピース、 3…胴部材、 5
…漏洩検査装置、 6…注入ノズルヘッド、 7…密閉
空間、 14…溶着部分、 17…ヘッドカバー、 2
1…吸引パイプ、 22,72,172…吸引孔、 2
4…ガス検査用導管、25…非分散型赤外線検出器、
26…コントローラ、 28…検査ガス用吸引ポンプ、
40…接合部、 41…アンダーケース、 48,5
3…導入孔、 50…アッパーケース、 61…マンド
レル、 62…チャック、 70…ヘッドカバー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空形状をなす中空部材の漏洩箇所の有
    無を検査する漏洩検査装置において、 前記中空部材を、その内部と外部とを気密状態に隔絶し
    た状態に保持する保持機構と、 該保持機構によって保持した前記中空部材の内部に検査
    用ガスを注入する注入機構と、 前記保持機構によって保持した前記中空部材の外周側の
    ガスを吸引し、その吸引したガス中の前記検査用ガスの
    濃度に基づいて漏洩箇所の有無を検出する漏洩検出手段
    とを備えていることを特徴とする中空部材の漏洩検査装
    置。
  2. 【請求項2】 検査対象である中空部材の置かれている
    雰囲気ガス中に含まれている検査用ガス濃度の測定値を
    基準値として設定した後に、前記中空部材の内部に検査
    用ガスを注入するとともに、その中空部材の外周側の雰
    囲気ガスを吸引収集し、さらに吸引収集された雰囲気ガ
    ス中の検査用ガス濃度の測定を行うとともに、その測定
    値と前記基準値とを比較して前記中空部材からの漏洩の
    有無を検査することを特徴とする容器の漏洩検査方法。
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