JPH1011074A - 電子消音装置 - Google Patents

電子消音装置

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Publication number
JPH1011074A
JPH1011074A JP8179904A JP17990496A JPH1011074A JP H1011074 A JPH1011074 A JP H1011074A JP 8179904 A JP8179904 A JP 8179904A JP 17990496 A JP17990496 A JP 17990496A JP H1011074 A JPH1011074 A JP H1011074A
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JP
Japan
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filter coefficient
sound
output signal
coefficient
detecting
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Pending
Application number
JP8179904A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tachibana
敏幸 橘
Yoji Yasuda
陽治 安田
Minoru Okubo
稔 大久保
Shinichiro Ishida
慎一郎 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Corp
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Toa Corp
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toa Corp, Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Toa Corp
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Publication of JPH1011074A publication Critical patent/JPH1011074A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子消音装置の安定性、消音量及び収束速度
の全てを向上させる。 【解決手段】 排気ダクト20を伝送されるエンジン音を
リファレンスマイクロホン22によて収音し、FIR 適応型
ディジタルフィルタ28によってフィルタリング処理し
て、スピーカ34からダクト20に放音する。スピーカから
放音された音とエンジン音との合成音をエラーマイクロ
ホン36によって収音する。現在の適応型フィルタ28のフ
ィルタ係数と、エラーマイクロホン36のエラー信号と、
収束係数とに少なくとも基づいて次回のフィルタ係数
を、Filtered-X LMSアルゴリズム実行部40が決定する。
実行部40は、エラー信号がしきい値以下のとき、収束係
数を大きな値から小さな値に変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音伝送路を伝送さ
れている音を消音する電子消音装置に関し、特に適応型
フィルタを使用したものに関する。
【0002】
【従来の技術】適応型ディジタルフィルタを用いた電子
消音装置の一例を、図10に示す。エンジン2からの排
気ガスが、排気ダクト4を流れる。このとき、エンジン
2からのエンジン音も排気ダクト4を伝送される。この
エンジン音を消音するために、電子消音装置が設けられ
ている。電子消音装置は、排気ダクト4に間隔をあけて
設けられたリファレンスマイクロホン6と、エラーマイ
クロホン8とを、有している。リファレンスマイクロホ
ン6の出力信号は、適応型ディジタルフィルタ10に供
給され、ここでフィルタリング処理される。適応型ディ
ジタルフィルタ10の出力信号は、スピーカ12に供給
される。スピーカ12からの放音は、リファレンスマイ
クロホン6とエラーマイクロホン8との間の排気ダクト
4に行われる。
【0003】適応型ディジタルフィルタ10は、FIR
型であり、その各フィルタ係数は、Filtered-x LMSアル
ゴリズム実行部14によって決定される。この実行部1
4には、リファレンスマイクロホン6の出力信号を、デ
ィジタルフィルタ16によってフィルタリング処理した
ものと、エラーマイクロホン8の出力信号とが、入力さ
れる。ディジタルフィルタ16は、適応型ディジタルフ
ィルタ10の出力側からエラーマイクロホン8の出力側
までの伝達関数C1を模擬したものである。そして、適
応型ディジタルフィルタ10の伝達関数C2は、これと
伝達関数C1との積C1・C2が、リファレンスマイク
ロホン6の出力側からエラーマイクロホン8の出力側ま
での伝達関数C3と逆相に、即ち−C3となるように、
そのフィルタ係数が決定される。
【0004】そのため、実行部14では、数1に従って
フィルタ係数を定めている。
【数1】Wk+1 =Wk +μ・e(k)・r(k)
【0005】数1において、Wk は現在の適応型ディジ
タルフィルタ10のフィルタ係数、e(k)は現在のエ
ラーマイクロホン8の出力信号、r(k)はリファレン
スマイクロホン6の出力信号をディジタルフィルタ16
によって処理した出力信号、μは収束係数である。な
お、数1のように、順次、フィルタ係数を更新するの
は、エンジン2の運転状態によって、例えば排気ダクト
4内の温度が変化し、その影響によって伝達関数C3が
変化することがあるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電子消音装置の性能の
良否を判定する特性として収束速度がある。収束速度と
は、適応型フィルタ10のフィルタ係数が最適値に近づ
く速度を言い、例えば図11(a)のように示される。
同図に示すように、収束係数μが大きいと、収束速度が
速くなる。また、同図から明らかなように収束係数μが
小さいと、消音量が多くなる。
【0007】また、電子消音装置の性能の良否を判定す
る特性として安定性もある。長時間消音を持続させる
と、演算誤差の蓄積等により、制御系が不安定となり、
図11(b)に示すように消音状態から増音状態になる
ことがある。この消音状態を長く継続できるほど安定性
がよい。収束係数μが小さいと、安定性が良くなる。
【0008】収束速度、消音量及び安定性は、収束係数
μと関連性があり、収束係数μが大きいと、収束速度は
良くなるが、消音量及び安定性が悪くなる。逆に収束係
数μが小さいと、収束速度は悪くなるが、消音量及び安
定性は良好になる。
【0009】しかし、上述した従来の電子消音装置で
は、収束係数μは、常に一定した値を用いていた。その
ため、安定性、消音量及び収束速度の全てを満足させる
ことができないという問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
音が伝送される音伝送路に入力される音を検出する第1
の検出手段と、前記音伝送路から出力される音を検出す
る第2の検出手段と、第1の検出手段の出力信号をフィ
ルタ係数に基づいてフィルタリング処理して、処理され
た信号を前記音伝送路に放音手段を介して出力する適応
型フィルタ手段と、現在の前記フィルタ係数と、第2の
検出手段の出力と、収束係数とに少なくとも基づいて次
回の前記フィルタ係数を決定するフィルタ係数更新手段
とを、具備する電子消音装置において、前記フィルタ係
数更新手段は、第2の検出手段の出力信号が第1のしき
い値以下のとき、前記収束係数を小さく設定する設定手
段を有している。
【0011】請求項1記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号が、第1のしきい値よりも大きいときに
は、大きな収束係数が使用されている。従って、収束速
度が速くなる。第2の検出手段の出力信号が、第1のし
きい値以下になると、小さな収束係数が使用される。そ
の結果、安定性が増し、かつ消音量が大きくなる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
子消音装置において、前記設定手段が、第2の検出手段
の出力信号が第1のしきい値以下になってから所定時間
の経過後に前記収束係数を小さく設定するものである。
【0013】請求項2記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号が第1のしきい値以下になっても、即座
に収束係数が小さくされず、所定時間の経過後に始めて
収束係数が小さく設定される。
【0014】第2の検出手段の出力信号には変動成分が
含まれていることがある。変動成分の影響によって、第
2の検出手段の出力信号が第1のしきい値以下になって
も、直ぐに第1のしきい値よりも大きくなることがあ
る。このような場合に、第2の検出手段の出力信号が第
1のしきい値以下になったことにより、直ちに収束係数
を小さくしても、直ぐに大きな収束係数に戻ってしま
い、適応型フィルタ手段のフィルタ係数が安定せず、消
音効果が一時的に得られなくなる可能性がある。第2の
検出手段の出力信号が第1のしきい値よりも小さくなっ
てから所定時間が経過すると、第2の検出手段の出力信
号が第1のしきい値よりも再び大きくなることがないの
で、安定したフィルタ係数を得ることができ、消音効果
が継続して得られる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様に、第1及び第2の検出手段と、適応型フィル
タ手段と、フィルタ係数更新手段とを、具備している。
前記係数更新手段は、第2の検出手段の出力信号が、第
2のしきい値以下のとき、前記フィルタ係数の更新を中
止させる更新中止手段を有している。
【0016】請求項3記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号が第2のしきい値よりも大きいときに
は、フィルタ係数の更新が行われているので、大きな収
束係数を選択しておけば、収束速度を速くすることがで
きる。そして、第2の検出手段の出力信号が第2のしき
い値以下になると、フィルタ係数の更新が中止される。
もし、フィルタ係数の更新を継続した場合、安定性が悪
くなる可能性があるが、フィルタ係数の更新が停止され
ているので、安定性が悪くなることはない。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記更新中止手段は、第2の検出手段の出
力信号が、第2のしきい値以下になってから所定時間経
過後に、前記フィルタ係数の更新を中止させるものであ
る。
【0018】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様に、第2の検出手段の出力信号に変動成
分が含まれていても、所定時間の経過後には、第2の検
出手段の出力信号が第2のしきい値よりも大きくなるこ
とはなく、確実にフィルタ係数の更新が停止され、フィ
ルタ係数の更新が行われたり、中止されたりすることが
ない。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様に、第1及び第2の検出手段と、適応型フィル
タ手段と、フィルタ係数更新手段とを、具備し、前記フ
ィルタ係数更新手段は、第2の検出手段の出力の変化量
を検出する変化量検出手段と、検出された前記変化量に
応じて前記収束係数を決定する決定手段とを、有してい
る。
【0020】請求項5記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力の変化量が検出され、その変化量に応じて収
束係数が決定される。従って、変化量が大きいとき程、
収束係数が大きくなり、収束速度が速くなる。そして、
変化量が小さくなると、収束係数が小さくなり、消音量
が増加させられ、かつ安定性も増加する。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明と同様に、第1及び第2の検出手段と、適応型フィル
タ手段と、フィルタ係数更新手段とを、具備している。
適応型フィルタ手段には、第1の検出手段の出力信号を
サンプリングした第1のサンプリング手段の出力信号が
供給され、これが供給されるごとにフィルタリング処理
を行う。同様に、フィルタ係数更新手段には、第2の検
出手段の出力信号をサンプリングした第2のサンプリン
グ手段の出力信号が供給され、これが供給されるごと
に、フィルタ係数更新手段は、次回の前記フィルタ係数
を決定する。前記フィルタ係数更新手段は、第2のサン
プリング手段の出力信号が第3のしきい値以下のとき、
所定回数にわたって第2のサンプリング手段から出力信
号が供給されるまで、前記フィルタ係数の更新を停止さ
せる更新停止手段を、具備している。
【0022】請求項6記載の発明によれば、第2のサン
プリング手段の出力信号が、第3のしきい値よりも大き
いときには、第2のサンプリング手段から出力信号が供
給されるごとに、フィルタ係数更新手段は、フィルタ係
数を更新する。従って、収束係数を大きく設定しておけ
ば、収束速度を速くできる。一方、第2のサンプリング
手段の出力信号が、第3のしきい値以下になったときに
は、フィルタ係数の更新は、第2のサンプリング手段か
ら所定回数の出力信号が供給されるまでは、中止され
る。即ち、フィルタ係数の更新が間引かれる。従って、
フィルタ係数の変化は緩やかになり、安定性が増加す
る。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項6記載の電
子消音装置において、前記更新停止手段が、第2のサン
プリング手段の出力信号が第3のしきい値以下になって
から所定時間の経過後に、所定回数にわたって第1及び
第2のサンプリング手段から出力信号が供給されるま
で、前記フィルタ係数の更新を停止させる。
【0024】請求項7記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号に変動成分が含まれていると、第2のサ
ンプリング手段の出力信号にも、その変動成分が含まれ
ている。しかし、第2のサンプリング手段の出力信号
が、第3のしきい値以下になってから所定時間が経過し
た後には、第2のサンプリング手段の出力信号が、第3
のしきい値よりも大きくなることはなく、所定回数にわ
たって第1及び第2のサンプリング手段から出力信号が
供給されるまで、確実に前記フィルタ係数の更新を停止
させることができる。
【0025】請求項1乃至5記載のいずれの発明におい
て、フィルタ係数更新手段に、第1の検出手段の出力信
号も入力し、第1及び第2の検出手段の出力信号、現在
のフィルタ係数及び収束係数を用いて、フィルタ係数を
更新することができる。請求項6または7記載の発明に
おいても、同様に第1のサンプリング手段の出力信号を
フィルタ係数更新手段に入力し、第1及び第2のサンプ
リング手段の出力信号、現在のフィルタ係数及び収束係
数を用いて、フィルタ係数を更新することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態を、図1乃至図
4を参照して説明する。図1に示すように、この実施の
形態の電子消音装置は、エンジン19からの排気ガスが
流れる排気ダクト20に設けられている。排気ダクト2
0は、排気ガスが流れると共に、エンジン19からの騒
音であるエンジン音も伝送される。即ち、エンジン19
が音源となり、排気ダクト20が音伝送路となる。
【0027】この排気ダクト20には、第1の検出手
段、例えばリファレンスマイクロホン22が設けられて
いる。リファレンスマイクロホン22は、排気ダクト2
0を伝送されているエンジン音を収音するためのもので
ある。リファレンスマイクロホン22の出力信号は、サ
ンプリング手段、例えばA/D変換器24によって所定
周期ごとにサンプリングされ、かつ量子化されて、即ち
ディジタル信号に変換されて、コントローラ26に供給
される。
【0028】コントローラ26は、フィルタ手段、例え
ばFIR適応型ディジタルフィルタ28を含み、FIR
適応型ディジタルフィルタ28は、A/D変換器24か
らのディジタル信号をフィルタリング処理する。FIR
適応型ディジタルフィルタ28の出力は、D/A変換器
30によってアナログ信号に変換される。
【0029】このアナログ信号は、放音手段に供給され
る。放音手段は、増幅器32と拡声手段、例えばスピー
カ34とを含んでいる。増幅器32は、上記アナログ信
号を増幅し、スピーカ34を駆動する。
【0030】スピーカ34を挟んでリファレンスマイク
ロホン22と反対側に、第2の検出手段、例えばエラー
マイクロホン36が設けられている。エラーマイクロホ
ン36は、排気ダクト20を伝送されるエンジン音とス
ピーカ34からの放音との合成音を収音する。エラーマ
イクロホン36の出力信号は、サンプリング手段、例え
ばA/D変換器38によって、A/D変換器24と同期
してサンプリングされ、かつ量子化されている。即ち、
エラーマイクロホン36の出力信号は、ディジタル化さ
れている。
【0031】A/D変換器38のディジタル信号は、コ
ントローラ26内のフィルタ係数更新手段、例えばFilt
ered-x LMSアルゴリズム実行部40に供給されている。
この実行部40には、適応型ディジタルフィルタ28の
出力信号と、FIRディジタルフィルタ42の出力信号
も供給されている。このFIRディジタルフィルタ42
は、FIR適応型ディジタルフィルタ28の出力側から
D/A変換器30、増幅器32、スピーカ34及びエラ
ーマイクロホン36を経てA/D変換器38の入力まで
の伝達関数C1に等しい伝達関数を有するものである。
【0032】実行部40は、これら入力された信号に基
づいて、FIR適応型ディジタルフィルタ28の伝達関
数C2と上記伝達関数C1との積が、FIR適応型ディ
ジタルフィルタ28の入力側から、A/D変換器24、
リファレンスマイクロホン22及びエラーマイクロホン
36を経たA/D変換器38の入力側までの伝達関数C
3と相補、例えば逆位相となるように、適応型ディジタ
ルフィルタ28のフィルタ係数を定めている。これによ
って、排気ダクト20において消音が行われる。
【0033】実行部40でのフィルタ係数の決定は、上
述した数1に基づいて行われる。但し、e(k)は現在
のA/D変換器38の出力信号(以下、エラー信号と称
する。)、r(k)はA/D変換器24の出力信号をデ
ィジタルフィルタ42によって処理した出力信号、μは
収束係数で、0≦μ≦1である。
【0034】この実施の形態では、収束係数μは、大き
な値であるμ1と小さな値のμ2の2種類が準備されて
いる。そして、実行部40は、エラー信号が入力される
ごとに、図3に示すように、エラー信号が予め定めたし
きい値TH1より小さいか判断する(ステップS2)。
即ち、エラー信号が充分に収束されているか判断する。
この判断がノーの場合、即ち、エラー信号が充分に収束
されていない場合、大きい値のμであるμ1を設定する
(ステップS4)。そして、適応フィルタのフィルタ係
数を数1に従って更新する(ステップS6)。大きな値
のμを使用して、フィルタ係数の更新が行われるので、
収束が速くなる。
【0035】ステップS2において、エラー信号がしき
い値TH1以下であると判断されると、即ちエラー信号
が充分に収束していると判断されると、エラー信号がし
きい値TH1以下になってから所定時間、例えば3分が
経過したか判断する(ステップS8)。所定時間が経過
していないと、ステップS6を実行する。従って、μは
μ1のままである。
【0036】所定時間が経過していると、小さい値のμ
であるμ2を設定する(ステップS10)。そして、ス
テップS6においてフィルタ係数の更新が行われる。こ
のとき、μは小さい値であるので、安定性が増し、かつ
消音量が増加する。
【0037】なお、ステップS2において、エラー信号
がしきい値TH1以下であると判断されると、直ちに小
さい値のμを設定することも可能である。しかし、図4
に示すようにエラー信号は振動成分を含むことがある。
このとき、エラー信号がしきい値TH1以下になって
も、またエラー信号がしきい値TH1よりも大きくなっ
たり、小さくなったりを繰り返しながら、やがて振動し
ても、しきい値TH1を越えなくなる。従って、エラー
信号がしきい値TH1以下であると判断されて、直ちに
小さい値のμを設定しても、頻繁にμの値がμ1とμ2
との間で変更されることになり、μの値が安定せず、フ
ィルタ係数の更新をするための制御系が安定しなくな
る。制御系を安定させようとすると、本来必要とするし
きい値TH1よりも大きな値、例えば図4に示すTH1
1に設定しなければならず、充分にエラー信号を収束さ
せられない可能性がある。
【0038】そこで、エラー信号がしきい値TH1以下
となってから、エラー信号がしきい値TH1より大きく
ならない値に落ちつくまでの所定時間が経過した後に、
μの値を小さくし、制御系を安定させ、併せて充分にエ
ラー信号を収束させている。
【0039】なお、ステップS6の後、更新されたフィ
ルタ係数によって、適応型ディジタルフィルタ28によ
ってフィルタリング処理が行われている。
【0040】図2は、μを小さな値に固定した場合、μ
を大きな値に固定した場合及びエラー信号がしきい値T
H1以下になったときμを大きな値から小さな値に変化
させた場合の収束特性を示す。図2からμを変化させる
ことによって収束速度を速くすることができる上に、消
音量を増加させることができるのが明らかである。ま
た、μを小さくした後、安定性が増加することも明らか
である。なお、コントローラ26は、例えばDSPによ
って構成することができる。
【0041】第2の実施の形態を図5及び図6を参照し
て説明する。この実施の形態も、第1の実施の形態と同
様に、図3に示すように構成されている。μは例えば大
きな値のμ1が固定的に設定されている。実行部40
は、エラー信号が入力されるごとに、図5に示すよう
に、エラー信号が予め定めたしきい値TH2以下である
か判断する(ステップS12)。エラー信号がしきい値
TH2よりも大きいときには、まだエラー信号が充分に
収束していないので、数1に従ってフィルタ係数の更新
が行われる(ステップS14)。このとき、μに値が大
きいμ1を使用しているので、エラー信号は速い収束速
度で収束する。
【0042】ステップS12において、エラー信号がし
きい値TH2以下であると判断されると、エラー信号が
しきい値TH2以下になってから所定時間が経過したか
判断される(ステップS16)。所定時間が経過したか
判断するのは、第1の実施の形態において所定時間の経
過後にμを変更しているのと同様な理由による。所定時
間が経過していないと、ステップS14が実行され、フ
ィルタ係数の更新が行われる。
【0043】所定時間が経過したと判断されると、エラ
ー信号が充分に収束しており、かつ再びエラー信号がし
きい値TH2よりも大きくなることはないので、フィル
タ係数の更新が中止され、図示していないが、適応型デ
ィジタルフィルタ28においてフィルタリング処理が行
われている。
【0044】このようにフィルタ係数の更新が中止され
るので、フィルタ係数の更新の制御系の安定性が増加
し、図11(b)に示すような増音が生じることを防止
できる。従って、収束速度を速くすることができる上
に、安定性を増すことができる。
【0045】図7及び図8に第3の実施の形態を示す。
この実施の形態も、第1の実施の形態と同様に、図3に
示すように構成されている。実行部40は、図7に示す
ようにまずエラー信号の変化量Dを検出する(ステップ
S18)。変化量Dの検出は、例えば図8に示すよう
に、前回に入力されたエラー信号と今回に入力されたエ
ラー信号との差の絶対値を算出することによって行え
る。この変化量Dは、エラー信号の収束がまだ不充分な
ときには大きく、エラー信号が充分に収束されている
と、小さくなる。
【0046】そして、この変化量Dに所定の係数αを乗
算して、μを決定する(ステップS20)。係数αは、
μが0≦μ≦1となるように定められている。従って、
エラー信号が充分に収束していない状態では変化量Dも
大きいので、μは大きな値となり、エラー信号が充分に
収束した状態では、変化量Dも小さいので、μは小さい
値となる。
【0047】このようにして決定されたμを用いて、数
1に基づいてフィルタ係数の更新が行われる。そして、
更新されたフィルタ係数を用いて、適応型ディジタルフ
ィルタ28においてフィルタリング処理が行われる。
【0048】従って、エラー信号が充分に収束していな
い状態では、μの値が大きいので、エラー信号の収束速
度が速くなり、エラー信号が充分に収束した状態では、
μの値が小さくなるので、消音量を増加させることがで
き、かつ安定性が増加し、増音することがない。
【0049】なお、この実施の形態では、μの値は、変
化量Dに正比例させたが、必ずしも正比例させる必要は
なく、例えば変化量に所定値を加算したり、係数αの自
乗値を乗算したりしてもよい。
【0050】図9に第4の実施の形態を示す。この実施
の形態も第1の実施の形態と同様に図3に示すように構
成されている。μは大きな値に固定的に設定されてい
る。実行部40は、エラー信号が入力されるごとに、ま
ず機関(エンジン19)が停止中か判断する(ステップ
S24)。エンジン19が停止していると判断された場
合には、適応フィルタ係数の更新は行わずに、図示して
いないが適応型フィルタ28によるフィルタリング処理
を行う。エンジン19が停止しているので、エンジン音
は発生してなく、消音処理が不要であるからである。
【0051】ステップS24において、機関が停止して
いないと判断されると、コントローラ26の出力、例え
ばFIR適応型ディジタルフィルタ28の出力が予め定
めたしきい値TH3以下であるか判断する(ステップS
26)。このしきい値TH3は、例えばエンジン19が
アイドリング運転されている状態のときの適応型ディジ
タルフィルタ28の出力よりも若干大きい値に設定され
ている。FIR適応型ディジタルフィルタ28の出力が
しきい値TH3以下であるときは、エンジン19がアイ
ドリング運転状態であるものと判断され、ステップS3
0においてフィルタ係数の更新が行われる。
【0052】ステップS26において、エンジン19が
アイドリング状態でないと判断されると、エラー信号が
予め定めたしきい値TH4以下であるか判断する(ステ
ップS28)。エラー信号がしきい値TH4以下でない
と、エラー信号は充分に収束していないので、フィルタ
係数の更新が数1に基づいて行われる(ステップS3
0)。そして、このフィルタ係数に基づいて適応型フィ
ルタ28においてフィルタリング処理が行われる。この
とき使用されるフィルタ係数は、大きなμに基づいて更
新されたものであるので、エラー信号の収束速度が速く
なる。
【0053】ステップS28においてエラー信号がしき
い値TH4以下であると判断されると、即ちエラー信号
が充分に収束していると判断されると、エラー信号がし
きい値TH4以下になってから一定時間、例えば3分が
経過したか判断する(ステップS32)。一定時間が経
過していないと、ステップS30においてフィルタ係数
の更新が行われる。一定時間の経過を待つのは、第1の
実施の形態において所定時間の経過を待ったのと同様な
理由による。
【0054】ステップS32において一定時間が経過し
たと判断されると、フィルタ係数の更新を所定回数間引
いたか判断する(ステップS34)。即ち、フィルタ係
数の更新を行ってから、エラー信号が所定回数にわたっ
て入力されたか判断する。まだ所定回数にわたってエラ
ー信号が入力されてなければ、フィルタ係数の更新を停
止し、図示しない適応型フィルタ28によるフィルタリ
ング処理に移行する。また、エラー信号が所定回数にわ
たって入力された場合、ステップS30においてフィル
タ係数の更新が行われ、更新されたフィルタ係数によっ
て適応型フィルタ28においてフィルタリング処理が行
われる。
【0055】即ち、エラー信号が充分に収束した後に
は、フィルタ係数の更新は、所定回数にわたってエラー
信号が入力されるごとに行われ、フィルタ係数の変化の
度合いが少なくなる。従って、大きな値のμを使用して
いたとしても、エラー信号の安定性が増し、増音が発生
することもない。しかも、完全にフィルタ係数の更新を
中止した場合には、例えば伝達関数C3が変化した場合
に対処できず、充分な消音効果が得られない可能性があ
る。しかし、フィルタ係数の更新を間引いている場合
と、伝達関数C3の変化がある場合には、フィルタ係数
を更新する際に対処できるので、消音効果を充分に得る
ことができる。
【0056】なお、ステップS26において、例えばエ
ンジン19がアイドリング運転状態であると判断された
場合には、ステップS30においてフィルタ係数の更新
が行われている。アイドリング状態では、エンジン音の
レベルも余り大きくなく、その変化も殆どないし、エン
ジン音の周波数成分の変化も殆どない。従って、フィル
タ係数の更新を行っても、エラー信号が発散する可能性
が少ないので、フィルタ係数の更新を行っている。
【0057】この実施の形態では、ステップS26にお
いてコントローラ26の出力がしきい値TH3以下であ
るかの判断を行った。これに代えて、例えばリファレン
スマイクロホン22の出力のディジタル信号、即ちA/
D変換器24のディジタル信号が予め定めたしきい値以
下であるかの判断を行ってもよい。
【0058】上記の各実施の形態では、本発明をエンジ
ン音が伝送される排気ダクトにおける消音に実施した
が、音の伝送路を持つ他の機器においても、同様に本発
明を実施することができる。さらに、上記の各実施形態
では、実行部40は、Filtered-x LMSアルゴリズムに基
づいてFIR適応型ディジタルフィルタ28のフィルタ
係数を更新したが、例えばエラー信号と現在のフィルタ
係数と収束係数μとに基づいてLMS アルゴリズムに従っ
て、次回のフィルタ係数を更新してもよい。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、 第2の
検出手段の出力信号が、第1のしきい値よりも大きいと
きには、大きな収束係数を使用し、第1のしきい値以下
になると、小さな収束係数が使用されるので、収束速度
を速くすることができる上に、安定性が増し、かつ消音
量が大きくなる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号が第1のしきい値以下になっても、即座
に収束係数が小さくされず、所定時間の経過後に始めて
収束係数が小さく設定されるので、第2の検出手段の出
力信号が第1のしきい値よりも再び大きくなることがな
い状態からフィルタ係数が更新されるので、安定したフ
ィルタ係数を得ることができる。従って、消音効果が過
渡的に消失することもない。
【0061】請求項3記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力信号が第2のしきい値よりも大きいときに
は、フィルタ係数の更新を行い、小さいときには、更新
を中止している。従って、第2の検出手段の出力信号が
収束していない状態では、収束速度を速くすることがで
き、第2の検出手段の出力信号が収束した状態では、安
定性を向上させることができる。
【0062】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様に、第2の検出手段の出力信号に変動成
分が含まれていても、所定時間の経過後には、第2の検
出手段の出力信号が第2のしきい値よりも大きくなるこ
とはなく、確実にフィルタ係数の更新が停止され、フィ
ルタ係数の更新が行われたり、中止されたりすることが
なく、消音効果が過渡的に消失することを防止できる。
【0063】請求項5記載の発明によれば、第2の検出
手段の出力の変化量が大きいとき程、収束係数が大きく
なり、収束速度が速くなり、変化量が小さいとき、収束
係数が小さくなり、消音量が増加させられ、かつ安定性
も増加する。
【0064】請求項6記載の発明によれば、第3のしき
い値以下になったとき、即ち収束した後には、フィルタ
係数の更新は、間引かれる。従って、フィルタ係数の変
化は緩やかになり、安定性が増加する。
【0065】請求項7記載の発明によれば、第2のサン
プリング手段の出力信号が、第3のしきい値以下になっ
てから所定時間が経過した後には、第2のサンプリング
手段の出力信号が、第3のしきい値よりも大きくなるこ
とはなく、確実にフィルタ係数の更新を間引くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】同第1の実施の形態における収束特性、収束係
数を大きな値と小さな値に固定した場合の収束特性を示
す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のフローチャートで
ある。
【図4】同第1の実施の形態におけるエラー信号としき
い値TH1との関係を示す図である。
【図5】同第2の実施の形態のフローチャートである。
【図6】同第2の実施の形態におけるエラー信号としき
い値TH2との関係を示す図である。
【図7】同第3の実施の形態のフローチャートである。
【図8】同第3の実施の形態におけるエラー信号の変化
量を求め方を示す図である。
【図9】同第4の実施の形態のフローチャートである。
【図10】従来の電子消音装置のブロック図である。
【図11】(a)は従来の電子消音装置において収束係
数を異ならせた場合の一部の収束特性を示す図であり、
(b)は従来の電子消音装置における全体の収束特性を
示す図である。
【符号の説明】
20 排気ダクト(音伝送路) 22 リファレンスマイクロホン(第1の検出手段) 24 A/D変換器(第1のサンプリング手段) 28 FIR適応型ディジタルフィルタ(適応型フィル
タ手段) 32 増幅器(放音手段) 34 スピーカ(放音手段) 36 エラーマイクロホン(第2の検出手段) 38 A/D変換器(第2のサンプリング手段) 40 Filtered-x LMS アルゴリズム実行部(フィルタ
係数更新手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 稔 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内 (72)発明者 石田 慎一郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ーディーゼル株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音が伝送される音伝送路に入力される音
    を検出する第1の検出手段と、 前記音伝送路から出力される音を検出する第2の検出手
    段と、 第1の検出手段の出力信号をフィルタ係数に基づいてフ
    ィルタリング処理して、処理された信号を前記音伝送路
    に放音手段を介して出力する適応型フィルタ手段と、 現在の前記フィルタ係数と、第2の検出手段の出力と、
    収束係数とに少なくとも基づいて次回の前記フィルタ係
    数を決定するフィルタ係数更新手段とを、具備する電子
    消音装置において、 前記フィルタ係数更新手段は、第2の検出手段の出力信
    号が第1のしきい値以下のとき、前記収束係数を小さく
    設定する設定手段を有することを特徴とする電子消音装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子消音装置において、
    前記設定手段は、第2の検出手段の出力信号が第1のし
    きい値以下になってから所定時間の経過後に前記収束係
    数を小さく設定することを特徴とする電子消音装置。
  3. 【請求項3】 音が伝送される音伝送路に入力される音
    を検出する第1の検出手段と、 前記音伝送路から出力される音を検出する第2の検出手
    段と、 第1の検出手段の出力信号をフィルタ係数に基づいてフ
    ィルタリング処理して、処理された信号を前記音伝送路
    に放音手段を介して出力する適応型フィルタ手段と、 現在の前記フィルタ係数と、第2の検出手段の出力と、
    収束係数とに少なくとも基づいて次回の前記フィルタ係
    数を決定するフィルタ係数更新手段とを、具備する電子
    消音装置において、 前記係数更新手段は、第2の検出手段の出力信号が、第
    2のしきい値以下のとき、前記フィルタ係数の更新を中
    止させる更新中止手段を有することを特徴とする電子消
    音装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子消音装置において、
    前記更新中止手段は、第2の検出手段の出力信号が、第
    2のしきい値以下になってから所定時間経過後に、前記
    フィルタ係数の更新を中止させることを特徴とする電子
    消音装置。
  5. 【請求項5】 音が伝送される音伝送路に入力される音
    を検出する第1の検出手段と、 前記音伝送路から出力される音を検出する第2の検出手
    段と、 第1の検出手段の出力信号をフィルタ係数に基づいてフ
    ィルタリング処理して、処理された信号を前記音伝送路
    に放音手段を介して出力する適応型フィルタ手段と、 現在の前記フィルタ係数と、第2の検出手段の出力と、
    収束係数とに少なくとも基づいて次回の前記フィルタ係
    数を決定するフィルタ係数更新手段とを、具備する電子
    消音装置において、 前記フィルタ係数更新手段は、第2の検出手段の出力の
    変化量を検出する変化量検出手段と、検出された前記変
    化量に応じて前記収束係数を決定する決定手段とを、有
    することを特徴とする電子消音装置。
  6. 【請求項6】 音が伝送される音伝送路に入力される音
    を検出する第1の検出手段と、 前記音伝送路から出力される音を検出する第2の検出手
    段と、 第1及び第2の検出手段の出力信号を所定のサンプリン
    グ周期ごとにサンプリングする第1及び第2のサンプリ
    ング手段と、 第1のサンプリング手段から出力信号が入力されるごと
    に、この出力信号をフィルタ係数に基づいてフィルタリ
    ング処理して、該処理された信号を前記音伝送路に放音
    手段を介して出力する適応型フィルタ手段と、 第1及び第2のサンプリング手段から出力信号が入力さ
    れるごとに、現在の前記フィルタ係数と、第2のサンプ
    リング手段の出力信号と、収束係数とに少なくとも基づ
    いて次回の前記フィルタ係数を決定するフィルタ係数更
    新手段とを、具備する電子消音装置において、 前記フィルタ係数更新手段は、第2のサンプリング手段
    の出力信号が第3のしきい値以下のとき、所定回数にわ
    たって第2のサンプリング手段から出力信号が供給され
    るまで、前記フィルタ係数の更新を停止させる更新停止
    手段を、具備することを特徴とする電子消音装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の電子消音装置において、
    前記更新停止手段は、第2のサンプリング手段の出力信
    号が第3のしきい値以下になってから所定時間の経過後
    に、所定回数にわたって第1及び第2のサンプリング手
    段から出力信号が供給されるまで、前記フィルタ係数の
    更新を停止させるものであることを特徴とする電子消音
    装置。
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Cited By (6)

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