JP2014174347A - 能動消音装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御処理部の適応的な制御性能を良好に維持する能動消音装置を提供すること。
【解決手段】第1のマイクは、制御対象音を拾い参照信号として生成する。第2のマイクは、制御対象音、第1、第2の制御音を拾い、それらの合成音圧に応じた信号を制御後信号として生成する。第1、第2のスピーカは、それぞれ、第1、第2の制御音を音出力する。第1の制御処理部は、参照信号に基づいて、第1の制御音を指令するための信号である第1の指令信号を生成する。第2の制御処理部は、参照信号に基づいて、第2の制御音を指令するための信号である第2の指令信号を生成する。第1の更新処理部は、制御後信号を時々刻々小さく保つように第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する。第2の更新処理部は、制御後信号を時々刻々小さく保つように第2の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する。
【選択図】図1
【解決手段】第1のマイクは、制御対象音を拾い参照信号として生成する。第2のマイクは、制御対象音、第1、第2の制御音を拾い、それらの合成音圧に応じた信号を制御後信号として生成する。第1、第2のスピーカは、それぞれ、第1、第2の制御音を音出力する。第1の制御処理部は、参照信号に基づいて、第1の制御音を指令するための信号である第1の指令信号を生成する。第2の制御処理部は、参照信号に基づいて、第2の制御音を指令するための信号である第2の指令信号を生成する。第1の更新処理部は、制御後信号を時々刻々小さく保つように第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する。第2の更新処理部は、制御後信号を時々刻々小さく保つように第2の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、音源と逆位相の信号を人為的に生成して音源が発する音を打ち消す能動消音装置および方法に関する。
吸音材などのパッシブな騒音対策が効果的でない環境下において低周波騒音を低減する仕組みとして、アクティブノイズコントロール(ANC:active noise control)が知られている。ANCは、騒音と同振幅で逆位相の信号を人為的に作成して制御スピーカから出力することにより、当該騒音を打ち消すことを可能にするものである。ANCは、自動車などにおけるロードノイズを低減する機器や、医療機器が発生する騒音を低減する機器、ノイズキャンセルイヤホンなどに適用されている。
ANCの基本手法としては、Filtered−xと呼ばれるものが知られている。Filtered−xは、騒音を打ち消す信号を出力する制御スピーカと、当該制御スピーカが出力する信号(音)を制御する制御処理部とを備え、さらに、当該騒音および制御スピーカの発した信号音を受けてこれを低レベルに抑えるように制御処理部を適応的に変化させる仕組みの入力部として誤差マイクを備えている。Filtered−xの手法では、原理上、制御スピーカと誤差マイクとの間の空間特性を同定(二次経路同定)する必要があるが、高残響下では反射波の影響を強く受けるため、二次経路に特性としてノッチなどの高減衰帯域が生じることがある。
制御処理部は、典型的に、二次経路特性の逆フィルタ特性を含むことになるから、当該二次経路にその特性としてノッチなどの高減衰帯域が含まれると、制御処理部は共振特性を有してしまう。その結果、制御処理部の適応更新に影響を与えることになり、特に高残響下においては、制御処理部の適応的な制御性能が低下する原因となる。
本発明は、二次経路にその特性としてノッチなどの高減衰帯域が含まれる場合であっても、制御処理部の適応的な制御性能を良好に維持することができる能動消音装置および方法を提供することを目的とする。
実施形態の能動消音装置は、第1のマイクと、第2のマイクと、第1のスピーカと、第2のスピーカと、第1の制御処理部と、第2の制御処理部と、第1の更新処理部と、第2の更新処理部とを持つ。
第1のマイクは、制御対象音を拾い該制御対象音に応じた信号を該制御対象音の参照信号として生成する。第2のマイクは、前記制御対象音に加え、該制御対象音を抑圧するための制御音である第1の制御音、および該制御対象音を抑圧するための、前記第1の制御音とは別の制御音である第2の制御音を拾い、該制御対象音、該第1の制御音、該第2の制御音の合成音圧に応じた信号を、前記制御対象音の該第1、第2の制御音による制御後信号として生成する。第1のスピーカは、前記第1の制御音を音出力する。第2のスピーカは、前記第2の制御音を音出力する。
また、第1の制御処理部は、前記参照信号が入力され、該参照信号に基づいて、前記第1のスピーカが出力すべき前記第1の制御音を指令するための信号である第1の指令信号を生成する。第2の制御処理部は、前記参照信号が入力され、該参照信号に基づいて、前記第2のスピーカが出力すべき前記第2の制御音を指令するための信号である第2の指令信号を生成する。第1の更新処理部は、前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく前記第1の制御処理部の出力である前記第1の指令信号を更新的に変化させるように前記第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する。第2の更新処理部は、前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく前記第2の制御処理部の出力である前記第2の指令信号を更新的に変化させるように前記第2の制御処理部にはたらきかけて該第2の制御処理部の特性を更新的に調整する。
以上を踏まえ、以下では実施形態の能動消音装置を図面を参照しながら説明する。一般に、騒音源を打ち消す音信号を発する制御スピーカと騒音源の音および当該制御スピーカが発する音を受ける誤差マイク(第2のマイク)とを有する能動消音装置では、制御スピーカが発する音の反射波の影響により、制御スピーカから誤差マイクまでの間の空間特性にノッチなどの高減衰帯域や共振帯域を生じる可能性がある。当該空間特性にノッチなどの高減衰帯域が生ずると、制御処理部に共振特性が生じて制御処理部の適応更新に影響を与えるおそれがある。
そこで、実施形態の能動消音装置では、制御スピーカを2つ以上用意し、各制御スピーカに指令を出す制御処理部を同時に更新することにより、反射波による影響を低減し制御処理部の適応更新における悪影響を低減させる。これにより、制御処理部の適応更新において局所最適にとどまる可能性が低減され、制御効果の増大を実現することができる。
(第1の実施形態の構成)
図1に示すように、実施形態に係る能動消音装置1は、参照マイクMICr(第1のマイク)と、処理部と、複数の制御スピーカとを具備している。図1に示す例では、能動消音装置1は、2つの制御スピーカ、例えば特性Gs1をもつ第1制御スピーカ(第1のスピーカ)と、特性Gs2をもつ第2制御スピーカ(第2のスピーカ)とを有している。
図1に示すように、実施形態に係る能動消音装置1は、参照マイクMICr(第1のマイク)と、処理部と、複数の制御スピーカとを具備している。図1に示す例では、能動消音装置1は、2つの制御スピーカ、例えば特性Gs1をもつ第1制御スピーカ(第1のスピーカ)と、特性Gs2をもつ第2制御スピーカ(第2のスピーカ)とを有している。
図1に示すように、参照マイクMICrは、経路特性G2をもつ経路20を経た騒音源sの音(制御対象音)を拾う。能動消音装置1の処理部は、参照マイクMICrが受けた音信号に基づいて2つの指令信号を生成し、それぞれ第1および第2制御スピーカを駆動する。誤差マイクMICe(第2のマイク)は、経路特性G1をもつ経路10を経て届く騒音源sからの音、経路特性Ge1をもつ経路31を経て届く第1制御スピーカからの音、および、経路特性Ge2をもつ経路32を経て届く第2制御スピーカからの音を拾う。これにより合成された3つの音(制御後信号)に基づいて、この制御後信号を時々刻々小さく保つように処理部が動作し2つの指令信号を更新的に変化させる。なお、第1制御スピーカおよび第2制御スピーカが発する音は、参照マイクMICrにも届くから、ハウリングが発生する。そのため、能動消音装置1に、かかるハウリングを相殺する機能を持たせてもよい。
ここで、第1制御スピーカ入力から誤差マイクまでの特性(Gs1およびGe1)と、第2制御スピーカ入力から誤差マイクまでの特性(Gs2およびGe2)とが、それぞれ異なる特性となるように第1制御スピーカ、第2制御スピーカ、および誤差マイクが配置される。具体的には、第1および第2制御スピーカの特性Gs1、Gs2を異なるものとしたり、第1および第2制御スピーカを参照マイクに対して非対称な配置として経路特性Ge1、Ge2を異なるものとしたり、あるいはこれらを組み合わせたりすることができる。これにより、第1制御スピーカから誤差マイクまでの音に関する伝達特性が示す高減衰帯域が、第2制御スピーカから誤差マイクまでの音に関する伝達特性が示す高減衰帯域に重ならないようにする。
この実施形態の能動消音装置によれば、騒音源の音を打ち消す音信号を発する制御スピーカを複数用意し、制御スピーカそれぞれから誤差マイクまでの経路特性を制御スピーカごとに異なるように構成している。かかる構成により、仮に一の制御スピーカから誤差マイクまでの経路特性にノッチがあり制御困難になる周波数帯域が存在したとしても、他の制御スピーカから誤差マイクまでの経路における周波数特性がこれとは異なるため、一方が他方を補完して処理部の適応更新を正しく行うことができる。すなわち、処理部の収束速度を速め、さらに処理部の特性を向上することができる。
続いて、図2を参照して実施形態の能動消音装置1の構成をより詳細に説明する。図2に示すように、実施形態の能動消音装置1は、経路20を経た騒音源sの音を拾う参照マイク100と、参照マイク100が受けた音を用いて騒音源sの音を相殺する音信号を指令するための指令信号を生成する第1の制御処理部108と、第1の制御処理部108により生成された指令信号に基づいて音(制御音)を出力する第1制御スピーカ116と、参照マイク100が受けた音を用いて騒音源sの音を相殺するもうひとつの音信号を指令するための指令信号を生成する第2の制御処理部109と、第1の制御処理部109により生成された指令信号に基づいて音(制御音)を出力する第2制御スピーカ126と、騒音源sの音と第1および第2制御スピーカ116、126が発した音とを拾う誤差マイク132とを有している。
参照マイク100と第1、第2の制御処理部108、109との間には、参照マイク100が受けた音の信号の折り返し周波数以下を通過させる第1フィルタ102(フィルタF1)と、第1フィルタ102を通過したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器104(ADC104)とが配設されている。ADC104によりデジタル化された音信号は第1、第2の制御処理部108、109に送られる。制御処理部108、109は、外部から更新的に調整可能な特性Kを有しており、上記のように、騒音源sが発する音信号を打ち消すための指令信号を生成する。
制御処理部108と第1制御スピーカ116との間には、制御処理部108の出力をアナログに変換するD/A変換器112(DAC112)と、第1制御スピーカ116を保護する第2フィルタ114(フィルタF2)とが配設されている。制御処理部108から出力される指令信号は、DAC112によりアナログ信号に変換され、第2フィルタ114を経て第1制御スピーカ116に送られる。
同様に、制御処理部109と第2制御スピーカ126との間には、制御処理部109の出力をアナログに変換するD/A変換器122(DAC122)と、第2制御スピーカ126を保護する第2フィルタ124(フィルタF2)とが配設されている。制御処理部109から出力される指令信号は、DAC122によりアナログ信号に変換され、第2フィルタ124を経て第2制御スピーカ126に送られる。
制御処理部108から第1制御スピーカ116までの構成と、制御処理部109から第2制御スピーカ126までの構成は、それぞれ対応し共通の構成を有している。ただし、前述の通り、第1制御スピーカ116から誤差マイク132までの経路31の特性Ge1と第2制御スピーカ126から誤差マイク132までの経路32の特性Ge2とは、異なる特性となるように構成されている。なお、第1制御スピーカ116の特性Gs1と第2制御スピーカ126の特性Gs2とを異なる特性としてもよい。
さらに、この実施形態の能動消音装置1は、誤差マイク132が受けた音の信号の折り返し周波数以下を通過させる第3フィルタ134(フィルタF3)と、第3フィルタ134を通過したアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器136(ADC136)と、DAC112の入力側(第1の指令信号)からADC136の出力側(便宜的に制御後信号と考える)までの伝達特性を模した特性を有するフィルタ140と、DAC122の入力側(第2の指令信号)からADC136の出力側(便宜的に制御後信号と考える)までの伝達特性を模した特性を有するフィルタ141とを有している。
そして、フィルタ140にADC104の出力(便宜的に参照信号と考える)が入力され、この参照信号がフィルタ140を通った後の信号とADC136の出力信号とを用いて、LMS(least mean square)演算部150が第1の制御処理部108にはたらきかけ第1の制御処理部108の特性を更新的に調整する。これにより、第1の制御部108の出力である第1の指令信号は更新的に変化し、制御後信号が時々刻々小さく保たれる。同様に、フィルタ141にも参照信号が入力され、参照信号がフィルタ141を通った後の信号とADC136の出力信号とを用いて、LMS演算部150が第2の制御処理部109にはたらきかけ第2の制御処理部109の特性を更新的に調整する。これにより、第2の制御部109の出力である第2の指令信号は更新的に変化し、制御後信号が時々刻々小さく保たれる。つまり、LSM演算部150は、第1の更新処理部および第2の更新処理部の機能を有する。
フィルタ140、141は、それぞれ、上記のように、制御処理部108、109の出力側から誤差マイク132を経てADC136の出力側までの経路の特性を模した特性のフィルタである。LMS演算部150は、当該経路特性を模したフィルタ140、141の出力信号と、ADC136の出力信号とを用いて、後者の出力信号が時々刻々小さく保たれるように制御処理部108、109の特性を更新的に調整する。このとき、誤差マイク132は、特性G1の経路10を経て届いた音と、特性Ge1の経路31を経て届いた音と、特性Ge2の経路32を経て届いた音とを合成しているから、LMS演算部150および制御処理部108、109は、互いに協働して誤差マイク132の入力(および出力)においてこれら3つの音が互いに打ち消されるように動作する。
ここで、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126から出力された音は、実際にはマイク100にも到達し得る。これはハウリングを発生させる。そこで、この悪影響を取り除くための構成を付加することもできる(不図示)。そのためには、制御処理部108、109の出力信号をそれぞれ遅延させる遅延要素(Z−1)を設け、遅延された信号をハウリング経路の特性を模した特性をもつハウリングフィルタに通し、その出力をADC104の出力側にフィードバックするように構成する。これにより、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126からマイク100までの経路により発生するハウリングを防ぐことができる。
(実施形態の動作)
騒音源sからの音は、特性G2の経路20を経て参照マイク100に到達する。第1フィルタ102は、参照マイク100が受け取った音信号をアンチエイリアス処理し、ADC104は、第1フィルタ102を通過した音信号をデジタル信号に変換する。このデジタルの音信号は、制御処理部108、109およびフィルタ140、141に向けて出力される。
騒音源sからの音は、特性G2の経路20を経て参照マイク100に到達する。第1フィルタ102は、参照マイク100が受け取った音信号をアンチエイリアス処理し、ADC104は、第1フィルタ102を通過した音信号をデジタル信号に変換する。このデジタルの音信号は、制御処理部108、109およびフィルタ140、141に向けて出力される。
制御処理部108は、入力された音信号を演算して演算結果を指令信号として出力する。この指令信号は、DAC112、第2フィルタ114を経て第1制御スピーカ116から音として出力される。同様に、制御処理部109は、入力された音信号を演算して演算結果をもう1つの指令信号として出力する。この指令信号は、DAC122、第2フィルタ124を経て第2制御スピーカ126から音として出力される。
誤差マイク132は、特性G1の経路10を経て到達する騒音源sの音、特性Ge1の経路31を経て到達する第1制御スピーカ116が出力した音、および、特性Ge2の経路32を経て到達する第2制御スピーカ126が出力した音を受け取って電気信号に変換する。誤差マイク132が出力した音信号は、第3フィルタ134、ADC136を経てLMS演算部150に送られる。
演算部150は、フィルタ140、141を経て送られる信号のそれぞれと、ADC136から送られる信号とを最小二乗法演算し、演算結果に基づいて制御処理部108、109の特性K1、K2を更新的に調整する。すなわち、ADC136から送られる信号(制御後信号)を時々刻々小さく保つべく、制御処理部108、109の出力である指令信号を更新的に変化させるように制御処理部108、109にはたらきかけて制御処理部108、109の特性を更新的に調整する。
より具体的には、下に示す式に基づき、指令信号が更新されるようにすることができる。
ここで、添え字iは、i個目の制御スピーカに関するパラメータを示す(i=1,2)。θkiは、i個目の制御処理部の伝達特性KiをFIR(finite impulse response)表現したものである。eは、ADC136の出力信号である。Φiは、参照信号をi個目の二次経路に通した信号系列(フィルタ140、141の出力信号)である。αiは、i個目の制御処理部を更新的に変化させるに際して、変化の度合いを調整するための定数(各制御スピーカおよび各二次経路に関するステップサイズ)である。 このステップサイズは各二次経路に対する適応更新の重み付けとなる。例えば、ノッチ特性が多い二次経路があるとするとこれに対応するステップサイズを相対的に小さくして、他の経路の補助役として用いることができる。このため、ステップサイズは、設定可能としておくと有用である。なお、βcは固定の定数である。
この実施形態の能動消音装置1では、第1制御スピーカ116から誤差マイク132までの経路31の特性Ge1と、第2制御スピーカ126から誤差マイク132までの経路32の特性Ge2とが異なる特性になるように構成したので、仮に一方の経路、例えば特性Ge1をもつ経路31が反射波等の影響を受ける状況にあっても、異なる特性Ge2をもつ経路32により第2制御スピーカ126が音信号を発することができる。すなわち、経路に対応する制御処理部を個々に設けこれらを個々に同時に適応制御するようにしたので、一方の経路にノッチなどの高減衰帯域が含まれているとしても、他方の経路特性によって補うことができ、制御処理部108、109の適応制御を適切かつ迅速に行うことができる。
(能動消音装置1を構築する準備から使用まで)
続いて、図2ないし図5を参照して、実施形態の能動消音装置1を構築する準備から使用までの手順について説明する。図3に示すように、まず、構築場所において参照マイク100、第1制御スピーカ116、第2制御スピーカ126、および誤差マイク132の配置場所を決定する(図3ステップ50。以下「S50」のように称する。)。このとき、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126は、誤差マイク132に対して対称な位置に配置せず、各々の経路特性が異なるものとなるように配置する。2つの制御スピーカを誤差マイクに対して対称的に配置すると、それぞれの経路におけるノッチ特性が一致してしまい、互いに補完することができなくなるからである。
続いて、図2ないし図5を参照して、実施形態の能動消音装置1を構築する準備から使用までの手順について説明する。図3に示すように、まず、構築場所において参照マイク100、第1制御スピーカ116、第2制御スピーカ126、および誤差マイク132の配置場所を決定する(図3ステップ50。以下「S50」のように称する。)。このとき、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126は、誤差マイク132に対して対称な位置に配置せず、各々の経路特性が異なるものとなるように配置する。2つの制御スピーカを誤差マイクに対して対称的に配置すると、それぞれの経路におけるノッチ特性が一致してしまい、互いに補完することができなくなるからである。
参照マイク、制御スピーカおよび誤差マイクを所望の位置に配置した後、制御スピーカごとに二次経路特性を同定する(S51)。具体的には、まず図4に示すように、u1点からe点の経路について、DAC112、第2フィルタ114、第1制御スピーカ116、誤差マイク132のe点、第3フィルタ134、ADC136、LMS演算部151の経路の回路を構築し、LMS演算部151と並列にフィルタ140を設ける。そして、LMS演算部151を働かせ、LMS演算部151の両入力を用いてフィルタ140を設定することにより、フィルタ140の特性は、u1点からADC136の出力までの特性を模したものになる(これを以下特性g1という)。
同様に、図5に示すように、u2点からe点の経路について、DAC122、第2フィルタ124、第2制御スピーカ126、誤差マイク132のe点、第3フィルタ134、ADC136、LMS演算部152の経路の回路を構築し、LMS演算部152と並列にフィルタ141を設ける。そして、LMS演算部152を働かせ、LMS演算部152の両入力を用いてフィルタ141を設定することにより、フィルタ141の特性は、u2点からADC136の出力までの特性を模したものになる(これを以下特性g2という)。これらの特性g1およびg2は、第1制御スピーカ116、第2制御スピーカ126および誤差マイク132の位置関係を反映したものとなる。
ここで、二次経路同定およびANC動作に際して、第3フィルタ134にアンチエイリアス処理の特性以外に制御帯域調整用の特性を加えるようにしてもよい。また、二次経路同定には、LMS演算部151、152を用いる方法に代えて、TSP(time stretched pulse)同定による方法を用いてもよく、これによってもフィルタ140、141を設定することができる。
二次経路を同定したフィルタ140、141が得られた後、図2に示す回路構成を構築してANC動作を開始する(S52)。フィルタ140には特性g1が設定されており、フィルタ141には、特性g2が設定されている。
(動作原理)
図2において、従来のFiltered−x手法の構成、すなわち図2に示す構成から第2の制御処理部109、DAC122、第2フィルタ124、第2制御スピーカ126、およびフィルタ141を除いた構成の動作について説明する。理想的な制御処理部108の特性Kは、数式2にて表すことができる。
ここで、G1は経路10の経路特性、G2は経路20の経路特性、F1は第1フィルタ102の特性、GA/DはADC104の特性、GD/AはDAC112の特性、F2は第2フィルタ114の特性、Gs1は第1制御スピーカ116の特性、Ge1は第1制御スピーカ116から誤差マイク132までの経路31の特性である。
図2において、従来のFiltered−x手法の構成、すなわち図2に示す構成から第2の制御処理部109、DAC122、第2フィルタ124、第2制御スピーカ126、およびフィルタ141を除いた構成の動作について説明する。理想的な制御処理部108の特性Kは、数式2にて表すことができる。
数式3を数式2に当てはめると、特性Kは数式4のようになる。
すなわち、二次経路特性Cが制御処理部の特性Kの分母に含まれることがわかる。したがって、例えば二次経路特性にノッチ特性がある場合には、制御処理部の特性が理想的であっても共振特性が生じ得ることになる。一般に制御処理部はその特性が適応的に更新されるため、実際にはFIRフィルタで構築できないような鋭い共振が発生することはないと考えられるが、その場合でも局所最適解に収束することになるから、本来収束すべき特性を得ることができない。
実施形態の能動消音装置1では、経路特性の異なる制御スピーカを複数設けることにより、仮に1つの制御スピーカを含む経路にノッチのような高減衰帯域が含まれていたとしても、他の制御スピーカの経路特性がそれを補完することが可能になる。このことから各制御処理部の理想的な特性において共振特性が生じなくなり、制御処理部の収束速度が速まり、さらに制御効果が向上する。
(具体例)
続いて、図6〜図12を参照して、実施形態に係る能動消音装置の具体例について説明する。図6に示すように、0.4m×0.4m×0.4mの立方体形状のケース160をアクリル板で作成し、騒音源162、第1制御スピーカ116、第2制御スピーカ126、参照マイク100、および、誤差マイク132を配置した。図6に示すように、騒音源162と誤差マイク132は、ケース160の平面方向の概ね対角線上に位置し、それぞれ壁cに沿ってy軸方向に寄せた位置および壁aと壁bとが交わる角部に配置した。参照マイク100は、騒音源162の音の出口近傍に配置した。第1制御スピーカ116は、誤差マイク132から−x方向に0.1m、y方向に0.04m、z方向に0.2mの位置に、音の出口を壁aに向けて配置した。第2制御スピーカ126は、誤差マイク132から−x方向に0.04m、y方向に0.2mの位置に、音の出口を壁bに向けて配置した。
続いて、図6〜図12を参照して、実施形態に係る能動消音装置の具体例について説明する。図6に示すように、0.4m×0.4m×0.4mの立方体形状のケース160をアクリル板で作成し、騒音源162、第1制御スピーカ116、第2制御スピーカ126、参照マイク100、および、誤差マイク132を配置した。図6に示すように、騒音源162と誤差マイク132は、ケース160の平面方向の概ね対角線上に位置し、それぞれ壁cに沿ってy軸方向に寄せた位置および壁aと壁bとが交わる角部に配置した。参照マイク100は、騒音源162の音の出口近傍に配置した。第1制御スピーカ116は、誤差マイク132から−x方向に0.1m、y方向に0.04m、z方向に0.2mの位置に、音の出口を壁aに向けて配置した。第2制御スピーカ126は、誤差マイク132から−x方向に0.04m、y方向に0.2mの位置に、音の出口を壁bに向けて配置した。
すなわち、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126は、誤差マイク132を基準に非対称の位置関係に配置され、かつ音の出口方向も異なる方向に向けられている。また、騒音源162の後方の壁cには吸音材を配設した。
かかる条件下において、第1制御スピーカ116および第2制御スピーカ126それぞれから誤差マイク132を経てADC136の出力側までの二次経路特性(なお、第3フィルタ134は4kHzのLPFとした)を測定したところ、図7A〜図7Cに示す特性が得られた。図7Aに示すように、第1制御スピーカ116に係る経路特性と第2制御スピーカ126に係る経路特性とは、互いに異なるものとなっている。例えば、図7Aの1000Hz以上の領域において、第2制御スピーカ126に係る経路特性はノッチ特性(利得が減少するピーク)が観察されるが、その周波数における第1制御スピーカ116に係る経路特性では利得が大きくなるピークとなっており、互いに補完し得る特性が得られたことがわかる。
そして、図7Bに示す第1制御スピーカ116に係る経路のインパルス応答と図7Cに示す第2制御スピーカ126に係る経路のインパルス応答とを見ると、試験環境が残響を有する環境であることが示されている。
なお、参照マイクと誤差マイク間の特性を遅れ成分のみからなるものとした((0,…,a,…0))。その遅れのタップ数は50タップとし、a=0.5とした。この設定は平面波などで生じる現象のため特別な設定ではない。騒音信号は、白色ノイズに1500HzのLPF信号を通したものとした。また、第1の更新処理部(制御処理部K1に対応)に対するα1を0.00005、第2の更新処理部(制御処理部K2に対応)に対するα2を0.00005とし、同じ値を用いた。以上の設定のもとシミュレーションを行った(サンプリング周波数は10kHzとした)。
図8A〜図8C、図9に最終的な制御結果を比較例とともに示す。図8Aは、制御をオフとした場合の誤差マイクで拾われた音信号の波形である(比較例)。これに対して、図8Bは、上記で説明した実施形態における誤差マイクで拾われた音信号の波形である。さらに、図8Cは、第1制御スピーカ116に係る経路のみを用いた構成の場合(従来のFiltered−xシステムと等価)の、誤差マイクで拾われた音信号の波形である(比較例)。これらを比較すると、収束速度、最終的な低減効果ともに実施形態のものが優れていることがわかる。
さらに、図9に、図8A〜図8Cのそれぞれに対応する定常状態(9‐10s区間)での周波数成分の比較を示す(1/3オクターブ解析)。この結果からも実施形態の装置が性能面で優れていることがわかる。
また、図10、図11に、実施形態において構成された制御処理部(K1, K2)の周波数特性を示す。図10、図11より、二次経路特性(図7Aを参照)におけるお互いのノッチ特性を周波数帯域上で補い合っていることがわかる。具体的には二次経路のゲインが低い周波数帯域において制御処理部でゲインが高まらず、抑えられていることがわかる。図12は、制御スピーカ1のみを用いた場合の、2次経路の周波数特性および制御処理部の周波数特性を示しているが、制御処理部の特性において、ノッチの周波数帯域で図10に比べ制御処理部のゲインが高くなっていることがわかる。このためこれ以上この帯域の共振特性を鋭くできず更新途中で定常状態に達してしまっていると言える。
以上実施形態について説明したが、この実施形態は、図2を見て分かるように、騒音を参照マイクで取得した信号をもとに、騒音と同振幅で逆位相の信号を人為的に作成して制御スピーカから出力し当該騒音を打ち消すフィードフォワード構成になっている。騒音を打ち消すための構成としては、参照マイクを用いないフィードバック構成も考えられる。その場合であっても、上記で説明したように、2つの二次経路を設けそのそれぞれが含む制御処理部を個々に同時に適応的に制御する構成は有用と考えられる。
また、実施形態においては、二次経路として2つの場合を説明したが、当然ながら、3つまたはそれ以上の二次経路を持つ構成としてもよい。その場合には、二次経路の数に応じて制御処理部108、109および二次経路同定フィルタ140、141の数を増加させる。このようすれば、ノッチのような高減衰帯域をカバーする能力が増大する。
また、実施形態においては、制御処理部の特性を調整する仕組みとしてLMS演算部を用いるとして説明を行ったが、この調整のためには、これに限らず例えばFTF(fast transversal filter)を用いることができる。すなわち、調整のアルゴリズムとしては、LMSには限られない。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…能動消音装置、100…参照マイク(第1のマイク)、102…第1フィルタ、104…ADC、108,109…制御処理部、110…第1再生フィルタ、112,122…DAC、114,124…第2フィルタ、116…第1制御スピーカ(第1のスピーカ)、126…第2制御スピーカ(第2のスピーカ)、132…誤差マイク(第2のマイク)、134…第3フィルタ、136…ADC、140,141…二次経路同定フィルタ、150…LMS演算部。
Claims (5)
- 制御対象音を拾い該制御対象音に応じた信号を該制御対象音の参照信号として生成する第1のマイクと、
前記制御対象音に加え、該制御対象音を抑圧するための制御音である第1の制御音、および該制御対象音を抑圧するための、前記第1の制御音とは別の制御音である第2の制御音を拾い、該制御対象音、該第1の制御音、該第2の制御音の合成音圧に応じた信号を、前記制御対象音の該第1、第2の制御音による制御後信号として生成する第2のマイクと、
前記第1の制御音を音出力する第1のスピーカと、
前記第2の制御音を音出力する第2のスピーカと、
前記参照信号が入力され、該参照信号に基づいて、前記第1のスピーカが出力すべき前記第1の制御音を指令するための信号である第1の指令信号を生成する第1の制御処理部と、
前記参照信号が入力され、該参照信号に基づいて、前記第2のスピーカが出力すべき前記第2の制御音を指令するための信号である第2の指令信号を生成する第2の制御処理部と、
前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく前記第1の制御処理部の出力である前記第1の指令信号を更新的に変化させるように前記第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する第1の更新処理部と、
前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく前記第2の制御処理部の出力である前記第2の指令信号を更新的に変化させるように前記第2の制御処理部にはたらきかけて該第2の制御処理部の特性を更新的に調整する第2の更新処理部と
を具備する能動消音装置。 - 前記第1の更新処理部が、前記第1の指令信号から前記制御後信号までの伝達特性を模した特性を有する第1のフィルタを含み、該第1のフィルタに前記参照信号が入力され、該参照信号が該第1のフィルタを通った後の信号と前記制御後信号とを用いて、前記制御後信号を小さくするように前記第1の制御処理部の特性を更新的に調整し、
前記第2の更新処理部が、前記第2の指令信号から前記制御後信号までの伝達特性を模した特性を有する第2のフィルタを含み、該第2のフィルタに前記参照信号が入力され、該参照信号が該第2のフィルタを通った後の信号と前記制御後信号とを用いて、前記制御後信号を小さくするように前記第2の制御処理部の特性を更新的に調整する
請求項1記載の装置。 - 前記第1のスピーカから前記第2のマイクまでの音に関する伝達特性が示す高減衰帯域が、前記第2のスピーカから前記第2のマイクまでの音に関する伝達特性が示す高減衰帯域に重ならないように、前記第1のスピーカ、前記第2のスピーカ、および前記第2のマイクが配置されている請求項1記載の装置。
- 前記第1の更新処理部が、前記第1の制御処理部が前記第1の指令信号を更新的に変化させるに際して、変化の度合いを調整するための定数である第1の定数を適用して該第1の指令信号を更新的に変化させるように、前記第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整する更新処理部であって、該第1の定数が設定可能にされており、
前記第2の更新処理部が、前記第2の制御処理部が前記第2の指令信号を更新的に変化させるに際して、変化の度合いを調整するための定数である第2の定数を適用して該第2の指令信号を更新的に変化させるように、前記第2の制御処理部にはたらきかけて該第2の制御処理部の特性を更新的に調整する更新処理部であって、該第2の定数が設定可能にされている
請求項1記載の装置。 - 制御対象音を拾い該制御対象音に応じた信号を該制御対象音の参照信号として生成し、
前記該制御対象音を抑圧するための制御音である第1の制御音を音出力し、
前記該制御対象音を抑圧するための、前記第1の制御音とは別の制御音である制御音である第2の制御音を音出力し、
前記制御対象音に加え、前記第1の制御音、および前記第2の制御音を拾い、該制御対象音、該第1の制御音、該第2の制御音の合成音圧に応じた信号を、前記制御対象音の該第1、第2の制御音による制御後信号として生成し、
前記参照信号に基づいて、前記第1の制御音の出力を指令するための信号である第1の指令信号を第1の制御処理部で生成し、
前記参照信号に基づいて、前記第2の制御音の出力を指令するための信号である第2の指令信号を第2の制御処理部で生成し、
前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく前記第1の指令信号を更新的に変化させるように前記第1の制御処理部にはたらきかけて該第1の制御処理部の特性を更新的に調整し、
前記制御後信号に基づいて、該制御後信号を時々刻々小さく保つべく該第2の制御処理部の出力である前記第2の指令信号を更新的に変化させるように前記第2の制御処理部にはたらきかけて該第2の制御処理部の特性を更新的に調整する
能動消音方法。
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- 2013-03-08 JP JP2013047301A patent/JP2014174347A/ja active Pending
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