JP3523401B2 - 電子消音器 - Google Patents

電子消音器

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JP3523401B2 JP34254095A JP34254095A JP3523401B2 JP 3523401 B2 JP3523401 B2 JP 3523401B2 JP 34254095 A JP34254095 A JP 34254095A JP 34254095 A JP34254095 A JP 34254095A JP 3523401 B2 JP3523401 B2 JP 3523401B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調装置のダクト
内を、温度調整された空気の移動とともに伝搬していく
騒音、例えば空調ファンから発生した騒音を消すために
使用する電子消音器の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子消音器は、空調装置の例えば空調フ
ァンから発生した騒音が空調ダクト内を伝搬するとき、
空調ダクトに取り付けたマイクロホンにより騒音を検出
して増幅し、スピーカから検出した騒音と逆位相同振幅
の音を出力して、音波干渉により騒音を消音することを
基本技術とするものである。図2を使用して従来の電子
消音器の説明をする。ダクト1内を伝搬する騒音は、第
1のマイクロホン2で検出され、増幅器501で増幅
し、A/D変換器504でディジタル信号に変換された
後、加算器507へ出力される。また、スピーカ3を駆
動するためD/A変換器505に入力し、増幅器502
へ出力されるディジタルフィルタ509の出力信号Y
(n)は、スピーカ3と第1のマイクロホン2間の音波
伝達特性6(ダクト1中に点線で示す。)を持つディジ
タルフィルタ508を通して加算器507へ出力され
る。この回路は、スピーカ3から出力された音が第1の
マイクロホン2へ混入して起こるハウリングを取り除く
ためのものである。
【0003】加算器507は、出力信号X(n)をディ
ジタルフィルタ509、510へ出力する。このうち、
ディジタルフィルタ509は、可変のフィルタ係数を有
するFIRフィルタであり、そのフィルタ係数は、加算
器507の出力信号X(n)が入力したディジタルフィ
ルタ510の出力信号と、第2のマイクロホン4で検出
され、増幅器503で増幅し、A/D変換器506でデ
ィジタル信号に変換された誤差信号e(n)とが入力さ
れ、所定の基準のもとに、誤差信号e(n)が最小とな
るように演算を行なう演算回路511により制御され
る。
【0004】ここで、演算回路511において、ディジ
タルフィルタ509の可変のフィルタ係数Wiの最適値
を算出する方法について説明する。ディジタルフィルタ
509の出力信号Y(n)は、入力信号X(n)とフィ
ルタ係数Wiとの畳み込みで与えられるため、下記
(1)式で表せる。 Y(n)= Σ Wi X(n−i) ・・・・・・・・・・(1) また、誤差信号e(n)は、ダクト1内を伝搬する騒音
信号d(n)とディジタルフィルタ509の出力信号Y
(n)とから、下記(2)式で表せる。 e(n)= d(n)+ Σ Cj Y(n−j) = d(n)+ Σ Cj Σ Wi X(n−i−j) = d(n)+ Σ Wi Cj X(n−i−j) = d(n)+ Σ Wi r(n−i)・・・・・(2) なお、r(n)は、スピーカ3からマイクロホン4まで
の音波伝達特性7(ダクト1中に点線で示す。)を持つ
ディジタルフィルタ510で、入力信号X(n)をフィ
ルタリングして得られる信号である。
【0005】簡素化のために、つぎのベクトル表現を使
用する。
【数1】 前記表現により、(2)式は、下記(3)式で表現でき
る。
【数2】 したがって、2乗平均誤差E[e(n)2 ]は、ディジ
タルフィルタ509のフィルタ係数Wiに依存し、2乗
平均誤差E[e(n)2 ]が最小になるようにフィルタ
係数を再帰的に更新して、フィルタ係数の最適値が求め
られる。
【0006】そこで、電子消音器では、最急降下法の1
つであるLMS(Least Mean Square :最小2乗平均)
アルゴリズムを使用して求める。このアルゴリズムで
は、2乗平均誤差E[e(n)2 ]の推定量として瞬時
2乗誤差e(n)2 そのものを使用しており、瞬時2乗
誤差e(n)2 の勾配ベクトル(導関数)の瞬時推定値
▽を(4)式で算出する。
【数3】 つぎに、このアルゴリズムを定式化すると、下記(5)
式となる。
【数4】 (5)式によりディジタルフィルタ509のフィルタ係
数を再帰的に更新していくものである。なお、μは補正
量の大きさを制御するパラメータである。
【0007】以上説明した最適値を算出するように、演
算回路511においてフィルタ係数を再帰的に更新され
制御されたディジタルフィルタ509は、入力信号X
(n)とフィルタ係数Wnとを畳み込み演算を行なっ
て、スピーカ3を駆動する駆動信号Y(n)を出力し、
この駆動信号Y(n)は、D/A変換器505、増幅器
502を通して出力信号となりスピーカ3へ出力され
る。スピーカ3からは、ダクト1内を伝搬してきた騒音
と逆位相同振幅を有する音が発生され、ダクト1内を伝
搬してきた騒音に音波干渉が行なわれ、消音が行なわれ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による電子消
音器では、コントローラの演算回路において、制御する
ディジタルフィルタのフィルタ係数を再帰的に更新し
て、瞬時2乗誤差の勾配ベクトル(導関数)の瞬時推定
値が最小になるように演算しているが、外部からの騒音
(演算のアルゴリズム上単発の外乱)が混入すると、こ
の演算が発散してしまい、スピーカへの出力信号が異常
信号となり、電子消音器として動作しなくなり、さらに
は、異常音を出すという問題がある。また、第1のマイ
クロホンと第2のマイクロホンともに外部からの騒音を
検出した場合や第2のマイクロホンで外部からの騒音を
検出した場合も電子消音器として動作しなくなるという
問題がある。本発明は、前記問題を解決した、第1のマ
イクロホンと第2のマイクロホンに外部からの騒音(演
算のアルゴリズム上単発の外乱)が混入しても、消音機
能を失うことが起こらないようにした電子消音器を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による電子消音器は、空調装置の空調ダクト
に、騒音を検出する第1のマイクロホンと、増幅器から
の出力信号により騒音と逆位相同振幅の音を発生するス
ピーカと、消音誤差の騒音を検出する第2のマイクロホ
ンとを備え、前記第1および第2のマイクロホンが検出
した騒音を演算増幅し出力するコントローラを有し、前
記空調ダクト内を伝搬する騒音を音波干渉により消音す
る電子消音器において、前記第1のマイクロホンが検出
した騒音を処理した信号の所定時間内の2乗平均値を演
算する2乗平均回路と、前記第2のマイクロホンが検出
した騒音を処理した信号の所定時間内の2乗平均値を演
算する2乗平均回路と、前記2つの2乗平均回路から入
力したそれぞれの2乗平均値を比較するコンパレータ回
路とを有し、外部からの騒音が混入した場合、前記コン
パレータ回路において、前記2つの2乗平均回路から入
力したそれぞれの2乗平均値を比較し、比較結果によ
り、前記コントローラは、前記スピーカから逆位相同振
幅の音を発生するための出力信号の演算を制御し、前記
スピーカから異常音が発生しないようにしたものであ
る。
【0010】さらに詳しくは、本発明による電子消音器
は、コンパレータ回路で2つの2乗平均回路から入力し
たそれぞれの2乗平均値を比較した結果、第1のマイク
ロホンが検出した騒音を処理した信号の所定時間内の
乗平均値より、第2のマイクロホンが検出した騒音を処
理した信号の所定時間内の2乗平均値が大きい場合、あ
るいは、第2のマイクロホンが検出した騒音を処理した
信号の所定時間内の2乗平均値が消音処理の経過時間と
対応した所定値よりも大きい場合は、コントローラにお
ける演算を停止させ、スピーカから異常音が発生しない
ようにしたものである。また、本発明による電子消音器
は、前記コンパレータ回路において、第1のマイクロホ
ンが検出した騒音を処理した信号の所定時間内の2乗平
均値を演算する2乗平均回路と、第2のマイクロホンが
検出した騒音を処理した信号の所定時間内の2乗平均値
を演算する2乗平均回路との出力を所定の周期で比較
し、該比較結果に基づいて前記コントローラは、前記ス
ピーカから逆位相同振幅の音を発生するための出力信号
の演算を制御し、前記スピーカから異常音が発生しない
ようにしたものである。
【0011】本発明の作用について説明すると、本発明
による電子消音器は、第1のマイクロホンが、第2のマ
イクロホンより、ダクトの騒音源に近い位置に取り付け
られていることから、検出される騒音のレベルは、第1
のマイクロホンが検出したレベルが、第2のマイクロホ
ンが検出したレベルより大きなものとして演算を行な
い、スピーカから逆位相同振幅の音を出力し、ダクト内
の騒音の消音を行なっている。第2のマイクロホンが検
出したレベルが、第1のマイクロホンが検出したレベル
より大きくなった場合は、外部からの騒音が混入したも
のとして、演算を中断するので、スピーカから異常音が
発生しない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による電子消音器の実施の
形態を説明する前に、本発明による電子消音器の特徴と
するところを説明する。電子消音器において、第1のマ
イクロホンに入力する騒音および第2のマイクロホンに
入力する騒音は、不定形、不連続なものであり、常時不
規則に変動しているため、第1のマイクロホンの入力レ
ベルが第1のマイクロホンから入力した騒音と第2のマ
イクロホンから入力した騒音とをレベル比較するだけで
は、外部から混入した騒音(外乱)がなくとも、短時
間、第2のマイクロホンから入力した騒音のレベルが、
第1のマイクロホンから入力した騒音より大きいという
場合が起こり得る。
【0013】本発明による電子消音器では、このような
場合に、外乱が混入したものとして動作しないようにす
るため、第1のマイクロホンに入力した騒音および第2
のマイクロホンに入力した騒音を、2乗平均の演算平均
時間を任意に調整設定できる2乗平均回路にそれぞれ入
力し、それぞれの2乗平均値を算出して、2つの2乗平
均値をレベル比較することで、安定性の高い外乱判定を
可能としてる。しかしながら、外乱のレベルが小さい場
合や、外乱が第1のマイクロホンと第2のマイクロホン
の間から混入し、第1のマイクロホンと第2のマイクロ
ホンの両方に入力される場合は、前記2つの2乗平均回
路から出力される2つの2乗平均値をレベル比較する手
段だけでは不十分である。そのため、前記手段ととも
に、第2のマイクロホンに入力した騒音の2乗平均値
を、演算開始後の経過時間に対応した所定値と比較を行
ない、所定値よりも第2のマイクロホンに入力する騒音
の2乗平均値が大きい場合には、処理系に不安定要素が
混入したとしてディジタルフィルタのフィルタ係数をク
リアし、再度、フィルタ係数の更新を行なうようにし、
さらに安定性の高い外乱判定を可能とするようにしてい
る。
【0014】本発明による電子消音器の実施の形態を図
1を使用して説明する。図1において、1は空調用ダク
ト、2は、ダクト1内を伝搬する騒音を検出する所要の
位置に設けられた第1のマイクロホン、3は、ダクト1
内を伝搬する騒音を消音する音を発生する所要の位置に
設けられたスピーカ、4は、ダクト1内を伝搬する騒音
を消音した後の誤差音を検出する所要の位置に設けられ
た第2のマイクロホン、5は、第1のマイクロホン2お
よび第2のマイクロホン4で検出した音を増幅し演算し
出力信号をスピーカ3へ出力するコントローラを示し、
さらにコントローラ5内において、501、503はマ
イクロホン用増幅器、502はスピーカ用増幅器、50
4、506はA/D変換器、505はD/A変換器、5
07は加算器、508、509、510はディジタルフ
ィルタ、511はLMSアルゴリズムにより演算を行な
う演算回路、512、514は2乗平均回路、513は
コンパレータ回路を示す。
【0015】つぎに、本発明による電子消音器の動作を
説明する。空調装置のダクト1内を温度調整された空気
の移動とともに伝搬する騒音は、ダクト1内の所要の位
置に設けられた第1のマイクロホン2で検出され、マイ
クロホン用増幅器501で増幅し、A/D変換器504
でディジタル信号に変換された後、加算器507の一方
の入力へ出力される。また、ダクト1内の所要の位置に
設けられたスピーカ3を駆動するため、D/A変換器5
05に入力し、スピーカ用増幅器502で増幅される、
ディジタルフィルタ509の出力信号Y(n)が、スピ
ーカ3と第1のマイクロホン2間の音波伝達特性6(ダ
クト1中に点線で示す。)を持つディジタルフィルタ5
08を通して加算器507の他方の入力へ出力される。
この伝達特性6を持つディジタルフィルタ508を通し
ての出力信号Y(n)の加算は、スピーカ3から出力さ
れた音が第1のマイクロホン2へ混入して起こるハウリ
ングを取り除くために行なうものである。
【0016】2つの入力信号が加算された加算器507
の出力信号X(n)は、ディジタルフィルタ509、5
10と2乗平均回路512の3つの回路へ出力される。
3つの回路のうち、ディジタルフィルタ509は、可変
のフィルタ係数を有するFIRフィルタ(非巡回形フィ
ルタ)であり、そのフィルタ係数は、加算器507の出
力信号X(n)が入力したディジタルフィルタ510の
出力信号と、ダクト1内の所要の位置に設けられた第2
のマイクロホン4で検出され、マイクロホン増幅器50
3で増幅し、A/D変換器506でディジタル信号に変
換された誤差信号e(n)とが入力され、所定の基準の
もとに、誤差信号e(n)が最小となるように演算を行
なう演算回路511により制御される。
【0017】演算回路511によるディジタルフィルタ
509のフィルタ係数の制御は、フィルタ係数の最適値
を算出するように、演算回路511においてフィルタ係
数を再帰的に更新し制御する。(可変のフィルタ係数の
最適値を算出する方法については、従来技術の説明と同
一であるため省略する。)フィルタ係数を制御されたデ
ィジタルフィルタ509は、入力信号X(n)とフィル
タ係数(Wn)とを畳み込み演算を行なって、スピーカ
3を駆動する駆動信号Y(n)を出力し、この駆動信号
Y(n)は、D/A変換器505、スピーカ増幅器50
2を通して出力信号となりスピーカ3へ出力される。ス
ピーカ3からは、ダクト1内を伝搬してきた騒音と逆位
相同振幅を有する音が発生され、ダクト1内を伝搬して
きた騒音に音波干渉が行なわれ、消音が行なわれる。
【0018】前記3つの回路のうち、2乗平均回路51
2は、コントローラ5内で調整設定する(下記(6)式
のNの値)所定時間内に第1のマイクロホン2で検出さ
れ(例えば単発の外乱)、加算器507から出力された
出力信号X(n)の2乗平均値X2 を、下記(6)式に
より演算して求め、コンパレータ回路513へ出力す
る。 X2 = N~1 Σ X(n)2・・・・・・・・・・・・・・(6) 同様に、第2のマイクロホン4で検出され、マイクロホ
ン増幅器503で増幅し、A/D変換器506でディジ
タル信号として出力された出力信号e(n)が、2乗平
均回路514に入力される。2乗平均回路514は、コ
ントローラ5内で調整設定する(下記(7)式のNの
値)所定時間内に第2のマイクロホン4で検出された
(例えば単発の外乱)信号e(n)の2乗平均値e2
を、下記(7)式により演算して求め、コンパレータ回
路513へ出力する。 e2 = N~1 Σ e(n)2・・・・・・・・・・・・・・(7)
【0019】コンパレータ回路513は、2乗平均回路
512から入力したX2 と2乗平均回路514から入力
したe2 とのレベル比較を行ない、e2 >X2 の状態に
なった場合、また、所定時間経過後e2 のレベルが所定
値以下でない場合は、外乱が第1のマイクロホン2ある
いは第2のマイクロホン4のいずれかに混入し、演算回
路511でフィルタ係数を再帰的に更新する演算が発散
したとして、ディジタルフィルタ509のフィルタ係数
W(n)をクリアする。
【0020】さらに、コンパレータ回路513は、所定
の周期で、2乗平均回路512から入力したX2 と2乗
平均回路514から入力したe2 とのレベル比較を行な
い、下記(8)式が成立するまで、演算回路511にお
いてフィルタ係数を再帰的に更新する演算をせずに待機
しており、下記(8)式が成立したら、再度、演算回路
511においてフィルタ係数を再帰的に更新する。 e2 ≦ X2 +α ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) なお、式(8)において、αは誤差の許容量であり、こ
の許容量は、演算回路511においてフィルタ係数を再
帰的に更新する演算をせずに待機する場合、外乱が無い
とX2 とe2 とのレベルはe2 のレベルの方が若干小さ
くなるはずであるが、2乗平均をとるサンプリング時間
(調整可能)が限られているため、e2のレベルの方が
大きくなる場合が考えられるので、それを許容するため
に付加している。このように、本発明による電子消音器
は、第1のマイクロホン2と第2のマイクロホン4で検
出した音のレベル比較機能を有することにより、演算回
路511における演算が発散しても、異常音をスピーカ
3から出力せずに、さらに、自動的に消音機能を動作さ
せることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、第1のマイクロホンと
第2のマイクロホンに外部からの騒音(演算のアルゴリ
ズム上単発の外乱)が混入しても、消音機能を失うこと
が起こらないようにした電子消音器を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子消音器のブロック図。
【図2】従来の電子消音器のブロック図。
【符号の説明】
1…ダクト、2…第1のマイクロホン、3…スピーカ、
4…第2のマイクロホン、5…コントローラ、501、
503…マイクロホン用増幅器、502…スピーカ用増
幅器、504、506…A/D変換器、505…D/A
変換器、507…加算器、508、509、510…デ
ィジタルフィルタ、511…演算回路、512、514
…2乗平均回路、513…コンパレータ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤田 龍介 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 松本 健太郎 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (72)発明者 高橋 稔 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 日立プラント建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−230789(JP,A) 特開 平5−61490(JP,A) 特開 平4−282696(JP,A) 実開 昭63−58718(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 13/00 - 13/078

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調装置の空調ダクトに、騒音を検出する
    第1のマイクロホンと、増幅器からの出力信号により騒
    音と逆位相同振幅の音を発生するスピーカと、消音誤差
    の騒音を検出する第2のマイクロホンとを備え、前記第
    1および第2のマイクロホンが検出した騒音を演算増幅
    し出力するコントローラを有し、前記空調ダクト内を伝
    搬する騒音を音波干渉により消音する電子消音器におい
    て、前記第1のマイクロホンが検出した騒音を処理した
    信号の所定時間内の2乗平均値を演算する2乗平均回路
    と、前記第2のマイクロホンが検出した騒音を処理した
    信号の所定時間内の2乗平均値を演算する2乗平均回路
    と、前記2つの2乗平均回路から入力したそれぞれの2
    乗平均値を比較するコンパレータ回路とを有し、外部か
    らの騒音が混入した場合、前記コンパレータ回路におい
    て、前記2つの2乗平均回路から入力したそれぞれの2
    乗平均値を比較し、比較結果により、前記コントロー
    は、前記スピーカから逆位相同振幅の音を発生するた
    めの出力信号の演算を制御し、前記スピーカから異常音
    が発生しないようにしたことを特徴とする電子消音器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、前記コンパ
    レータ回路で2つの2乗平均回路から入力したそれぞれ
    の2乗平均値を比較した結果、第1のマイクロホンが検
    出した騒音を処理した信号の所定時間内の2乗平均値よ
    り、第2のマイクロホンが検出した騒音を処理した信号
    所定時間内の2乗平均値が大きい場合、あるいは、第
    2のマイクロホンが検出した騒音を処理した信号の所定
    時間内の2乗平均値が消音処理の経過時間と対応した所
    定値よりも大きい場合は、コントローラにおける演算を
    停止させ、スピーカから異常音が発生しないようにした
    ことを特徴とする電子消音器。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、前記コンパ
    レータ回路は、第1のマイクロホンが検出した騒音を処
    理した信号の所定時間内の2乗平均値を演算する2乗平
    均回路と、第2のマイクロホンが検出した騒音を処理し
    た信号の所定時間内の2乗平均値を演算する2乗平均回
    路との出力を所定の周期で比較し、該比較結果に基づい
    て前記コントローラは、前記スピーカから逆位相同振幅
    の音を発生するための出力信号の演算を制御し、前記ス
    ピーカから異常音が発生しないようにしたことを特徴と
    する電子消音器。
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