JPH10110027A - 熱水可溶性ポリエステルの製造方法 - Google Patents

熱水可溶性ポリエステルの製造方法

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JPH10110027A
JPH10110027A JP26723396A JP26723396A JPH10110027A JP H10110027 A JPH10110027 A JP H10110027A JP 26723396 A JP26723396 A JP 26723396A JP 26723396 A JP26723396 A JP 26723396A JP H10110027 A JPH10110027 A JP H10110027A
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亨 和田
Norio Kanbe
紀郎 神戸
Noboru Sato
昇 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ金属スルホネート基を有する芳香族
ジカルボン酸を共重合成分として含有する熱水可溶性ポ
リエステルの重合度を向上させる工業的有利な製造方法
を提供する。 【解決手段】 テレフタル酸およびアルカリ金属スルホ
ネート基含有芳香族ジカルボン酸又はこれ等の低級アル
キルエステルを主体とするジカルボン酸成分と、エチレ
ングリコールを主体とするジオール成分とからなる原料
を、エステル化反応及び/またはエステル交換反応せし
めた後に溶融重縮合させ、得られた溶融重縮合物を更に
固相重合させる熱水可溶性ポリエステルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水溶性ポリエステル
の製造方法に関する。詳しくは、金属スルホネート基含
有ジカルボン酸成分を共重合成分とするポリエステルの
重合度を十分に向上させることのできる水溶性ポリエス
テルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エチレンテレフタレートを主たる繰り返
し単位とするポリエステル(以下、単にポリエステルと
いう)に、比較的多量の金属スルホネート基含有イソフ
タル酸成分(以下、SIP成分と略記する)を共重合せ
しめて親水性もしくは水溶性のポリエステルを製造する
ことは公知である。例えば、特公昭34−10497号
公報には、重合体中のテレフタレート単位に対して0.
5〜10モル%のSIP成分を共重合させて水溶性ポリ
エステルを製造する方法が提案されている。ところが、
SIP成分は重合体の溶融粘度を著しく増大させる作用
を有しているため、溶融重合によって反応生成物の重合
度を十分に上げることは実際には著しく困難である。
【0003】一方、SIP成分の共重合量を低下させる
ことにより、かかる増粘現象を抑制することは可能であ
るが、SIP含量を低下させることにより充分な水溶性
が得られないという問題がある。従って、充分な水溶性
を有するポリエステルを、同時に実用上意味のある程度
の物理的強度を保持させたまま製造することは、極めて
困難であった。
【0004】この増粘作用を防止する目的で、スルホン
酸のホスホニウム塩を有するイソフタル酸成分を共重合
させる方法(特公昭47−22334号公報)や、各種
の減粘剤を配合する方法(特開平4−34015、特開
平4−264126、特開平4−285656、特開平
8−92819号各公報)が提案されている。しかしな
がら、これらの方法においても、SIP共重合ポリエス
テルの増粘現象を抑制する効果は充分ではない。さら
に、スルホン酸ホスホニウム塩や各種減粘剤の分解によ
る成形品の着色や、ポリエステルの溶融成形時に於け
る、添加した各種減粘剤の昇華、分解やこれに因る異臭
発生等の問題も生じる。
【0005】さらに、ポリエステルに対して、ポリオキ
シアルキレングリコール類を配合することにより、SI
P成分を共重合したポリエステルの増粘を抑制する、と
いう提案もなされている(特開平2−145812号公
報)。しかし、ポリエチレングリコール等のポリオキシ
アルキレングリコールによる減粘効果は、前述の各種減
粘剤の効果と同等のレベルであり、満足できるものでは
ない。以上述べたように上記の方法では、充分な水溶性
が発現する程度の充分な量のSIP単位を含有し、且
つ、成形品の物理的性質を満足するような充分に高い重
合度を有する水溶性ポリエステルを製造することは、実
質上不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】水溶性ポリエステル、
特に熱水に可溶なポリエステルは、例えば繊維分野で
は、織布形成後、必要部分を熱水で溶解することにより
模様を形成する材料として使用することができるため、
工業的有利な製法の開発が望まれている。本発明の目的
は、上記の従来技術に見られた問題点を解消した水溶性
ポリエステル、特に充分な熱水可溶性を有し、且つポリ
エステルの優れた特性を保持した高重合度の熱水可溶性
ポリエステルを製造する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意検討を行った結果、溶融重合により
得られた重合体を、さらに固相重合に供することによ
り、充分な熱水可溶性を保持し、且つ高重合度を有する
ポリエステルを製造可能となることを見出し、本発明に
到達した。
【0008】即ち、本発明の要旨は、テレフタル酸およ
びアルカリ金属スルホネート基含有芳香族ジカルボン酸
またはこれらの低級アルキルエステルを主体とするジカ
ルボン酸成分と、エチレングリコールを主体とするジオ
ール成分とを主原料とする熱水可溶性ポリエステルの製
造方法であって、前記原料をエステル化反応及び/また
はエステル交換反応せしめた後に溶融重縮合させること
により得られる重縮合物を、さらに固相重合に供するこ
とを特徴とする熱水可溶性ポリエステルの製造方法に存
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。原料のアルカリ金属スルホネート基含有芳香族ジカ
ルボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、3−ナトリウ
ムスルホフタル酸、4−ナトリウムスルホフタル酸、3
−ナトリウムスルホ−2,6−ナフタレンジカルボン
酸、及び、これらに対応するリチウム塩、カリウム塩を
挙げることが出来る。これらの中でも、テレフタル酸及
びイソフタル酸からの誘導体であることが好ましい。
【0010】テレフタル酸あるいはアルカリ金属スルホ
ネート基含有芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステ
ルとしては、例えば、メチルエステル、エチルエステ
ル、プロピルエステル、ブチルエステル、ジグリコール
エステル等を挙げることができる。本発明に於けるポリ
エステルのジカルボン酸成分としてはテレフタル酸およ
びアルカリ金属スルホネート基含有ジカルボン酸または
これらの低級アルキルエステルに加えて、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタ
レンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、
4,4′−ビフェニルジカルボン酸、β−ヒドロキシエ
チル安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸等の芳香族モノ
−またはジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸等の脂肪族ジカルボン酸またはこれらの低級ア
ルキルエステルを共重合せしめて製造してもよい。
【0011】これらのカルボン酸成分中、テレフタル酸
成分の割合としては、60〜90モル%、好ましくは8
0〜90モル%であり、アルカリ金属スルホネート基含
有芳香族ジカルボン酸成分(以下「SAD」と略記す
る)の割合は、カルボン酸成分中、0.5〜20モル%
であり、好ましくは3〜20モル%、更に好ましくは8
〜10モル%である。
【0012】SAD含量が少なすぎると、充分な熱水可
溶性を有する重合体を得るのは困難であり好ましくな
い。一方、SAD含量があまり高過ぎると、生成重合体
の水溶性が過度になり、実際の取扱いにあたって、例え
ば、ストランドの水冷時に於ける溶出や、チップ化後の
吸湿などが著しくなる。SAD含量が8〜10モル%の
場合には、得られる重合体が冷水に不溶で、且つ熱水に
可溶となるので、特に好ましい。
【0013】本発明に於けるポリエステルのジオール成
分としては、エチレングリコールに加えて、トリメチレ
ングリコール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブ
タンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−β−ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンのアルキレ
ンオキシド付加体、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシ
エトキシフェニル)スルホン、2,2−ビス(4−β−
ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンのアルキレンオ
キシド付加体等の脂肪族または芳香族ジオール化合物を
共重合せしめてもよい。
【0014】ジオール成分中のエチレングリコール成分
の割合としては、通常75モル%以上であり、好ましく
は80モル%以上、最も好ましくは85モル%以上であ
る。さらに本発明の目的を損なわない範囲の少量のトリ
メリット酸、ピロメリット酸等のポリカルボン酸、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル等のポリオールも用いることができる。
【0015】上記の酸成分とジオール成分は先ず、溶融
重合に供されるがその工程は、(イ)エステル化または
エステル交換反応、及び(ロ)減圧、加熱下の溶融重縮
合の2段階に分けられる。 (イ)エステル化反応に於いては、カルボン酸が自己触
媒作用をもつため、特に触媒を使用する必要はないが、
後述する重縮合触媒の共存下に実施することも可能であ
り、あるいは、少量の無機酸等を用いることもできる。
また、エステル交換触媒としては、リチウム、ナトリウ
ム等のアルカリ金属の化合物、カルシウム、マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属の化合物、亜鉛、マンガン、コ
バルト等の金属の化合物が好ましく用いられ、なかでも
アルカリ金属の化合物及びアルカリ土類金属の化合物が
好ましい。その使用量は、カルボン酸成分1モルに対し
て、金属原子として4.0×10-4モル〜2.5×10
-3モルが好ましい。これらの触媒の供給方法には特に制
限はないが、エステル化またはエステル交換反応の初期
に添加することが好ましい。
【0016】(ロ)溶融重縮合工程には、触媒として、
二酸化ゲルマニウムなどのゲルマニウム化合物、三酸化
アンチモン等のアンチモン化合物、チタン化合物、コバ
ルト化合物、スズ化合物等が単独または併用系で用いら
れるが、通常は、三酸化アンチモンまたは二酸化ゲルマ
ニウムが好ましい。また、その使用量は、カルボン酸成
分1モルに対して、金属原子として2.5×10-5
1.0×10-3が好ましく、さらには1.5×10-4
6.5×10-4が好ましい。これらの触媒の添加法及び
添加時期には、特に制限はないが、エチレングリコール
等の溶液として、溶融重縮合工程の初期に加えることが
好ましい。
【0017】さらに本発明の目的を逸脱しない範囲で、
必要に応じて、蛍光増白剤、染料のような色調改良剤、
艶消し剤、紫外線吸収剤、光安定剤、難燃剤、帯電防止
剤等の、通常用いられる各種の添加物を含有させてもか
まわない。これらの添加物は、上記(イ)エステル化ま
たはエステル交換反応及び(ロ)溶融重縮合のいずれの
段階で添加しても構わないが、通常は、エステル化また
はエステル交換反応が実質的に終了した段階から溶融重
縮合工程における減圧開始時までの間に添加することが
好ましい。
【0018】エステル化反応またはエステル交換反応の
圧力は通常、0〜5kg/cm2 Gであり、温度は通
常、220〜280℃である。また、反応時間は通常、
2〜10時間であり、この工程の後、オリゴマーが得ら
れる。次いで、このオリゴマーを溶融重縮合工程に供
し、重縮合物を得るが、この工程は前述の触媒を用い
て、高温、減圧下に実施される。重縮合条件は通常、3
0mmHg以下の減圧下で、220〜300℃の加熱下
である。重合時間は、例えば2〜8時間である。
【0019】本発明において、SAD成分の添加時期
は、特に制限はないが、テレフタル酸及びSADをカル
ボン酸のままエチレングリコールとエステル化反応せし
める方法を用いる場合には、該エステル化反応が実質的
に終了した時期が好ましく、テレフタル酸及びSADの
低級アルキルエステルを用いるエステル交換反応経路に
よる場合には、エステル交換反応の開始前であっても、
エステル交換反応が実質的に終了した後であっても構わ
ない。
【0020】重縮合反応により固有粘度が0.1〜0.
4dl/g、より好ましくは0.2〜0.4dl/gの
範囲の重縮合物を得る。溶融重縮合を終えた後の重合体
は、常法に従って、反応槽よりストランド状に抜き出
し、冷却固化し、これを切断することによりチップ状生
成物を得る。なお、本明細書に於ける固有粘度の測定条
件は、後述する実施例に記載の条件と同一である。
【0021】本発明は、上記の方法により得られた重縮
合物のチップを更に固相重合に供することを特徴とす
る。固相重合は、不活性ガスの流通下または減圧下に、
連続式または回分式にて行う。固相重合温度は、通常、
重合体の融点よりも10℃以上低い温度で、より好まし
くは、20℃以上低い温度で行う。圧力は、不活性ガス
流通法の場合には、通常、10mmHg〜1kg/cm
2G、好ましくは100mmHg〜0.5kg/cm2
G、の条件下で、窒素、アルゴン、二酸化炭素などの不
活性ガスの流通下に行う。また、減圧法の場合には、圧
力は通常、0.01〜300mmHg、好ましくは0.
01〜100mmHgの条件下で実施される。固相重合
時間は通常、1〜50時間、好ましくは1〜25時間で
ある。上記、固相重合により得られる最終重合体の固有
粘度は、0.4〜1.5dl/g、より好ましくは0.
4〜1.2dl/gの範囲である。
【0022】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例
に限定されるものではない。 実施例1 〔溶融重合〕テレフタル酸22.0部とエチレングリコ
ール9.9部より調製したスラリーを、予め29.7部
のビス(2−ヒドロキシエチル)テレフタレートと三酸
化アンチモン0.0103部(アンチモン原子として、
ポリマーに対して167ppm)とを添加して内温を2
50℃に保持したエステル反応器に、4時間をかけて供
給した。供給終了後、さらに15分間エステル化反応を
進行させた後、全量を重縮合反応器に移した。次いで、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸ビス(2−ヒドロキ
シエチル)の40重量%エチレングリコール溶液21.
3部(SIP成分として全酸成分中8.7モル%)を重
縮合反応器に供給した。その後、リン酸0.00565
部(リン原子として、対ポリマー32ppm)と三酸化
アンチモン0.013部(アンチモン原子として、対ポ
リマー190ppm)とを順次添加し、250℃から2
80℃まで漸次昇温すると共に、常圧から漸次減圧し、
内圧を最終的に2.5mmHgに保持した。重縮合反応
をさらに継続し、減圧開始後110分後、撹拌動力が
1.8kWに到達した時点で反応を終了した。生成した
ポリマーを重縮合反応器の底部に設けた抜き出し口より
ストランド状に抜き出し、水冷後、チップ状にカットし
た。得られた製品の固有粘度は0.35dl/gであっ
た。以下の実施例はいずれもこのチップ状ポリマーを用
いて行った。
【0023】〔固相重合〕溶融重合で得られたチップ状
ポリマー15.0kgを、30 l/minの窒素流通
下、210℃にて18時間熱処理することにより固相重
合を行った。その結果、得られたポリマーの固有粘度は
0.58dl/gであった。 実施例2 固相重合の熱処理時間を12時間とした他は、実施例1
と全く同様の操作を行った。得られたポリマーの固有粘
度は0.54dl/gであった。
【0024】実施例3 固相重合の熱処理時間を6時間とした他は、実施例1と
全く同様の操作を行った。得られたポリマーの固有粘度
は0.48dl/gであった。 実施例4 固相重合の熱処理時間を3時間とした他は、実施例1と
全く同様の操作を行った。得られたポリマーの固有粘度
は0.44dl/gであった。
【0025】比較例1 実施例1の溶融重合において、減圧開始後110分経過
した後も反応を終了することなく引き続き溶融重縮合を
行った。減圧開始後140分経過した時点で撹拌動力は
3.2kWに達し、引き続き安定して重縮合を行うこと
が困難になった。得られた製品の固有粘度は0.38d
l/gであった。実施例1〜4で得られたポリマーの熱
水可溶性試験結果を表−1及び表−2に示す。これによ
り、本発明の製造方法により得られるポリエステルは、
高重合度(固有粘度)を有し、且つ充分な熱水可溶性を
有することがわかる。なお、本実施例及び、比較例で用
いた測定方法は以下の通りである。
【0026】(1)固有粘度 フェノール/テトラクロロエタン(1:1、重量比)混
合溶媒を用いて、30℃で測定した。 (2)熱水溶解性 実施例1〜4により得られたチップ状ポリエステルを粉
砕し、該ポリエステル粉1部に対して、90℃または8
0℃の熱水100部を加え、これらの温度に保持しなが
ら、全体を磁気撹拌し、粉体の溶解性を肉眼にて観察し
た。表1及び表2には、経過時間ごとの、粉末状沈澱の
様子を記した。
【0027】
【表1】 ただし、表中の記号は、それぞれ、次のような試験液の
状態を表す。 ×:沈澱が未溶解のまま存在 △:沈澱の膨潤が認められた ○:僅かの濁りをとどめるものの沈澱は殆ど溶解した ◎:沈澱は消失し完全に均一な溶液となった
【0028】
【表2】 表中の記号の意味は、表−1と同じである。
【0029】
【発明の効果】本発明方法によれば、SADを共重合成
分として含有する水溶性ポリエステルを、従来の方法に
比し、重合度が高く、従って、成形品とした時の機械的
特性に優れたポリマーとして得ることができる。特に、
本発明方法に依ればポリエステルの優れた特性を保持
し、冷水には不溶乃至難溶で熱水に可溶なポリエステル
を工業的有利な方法で製造することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸およびアルカリ金属スルホ
    ネート基含有芳香族ジカルボン酸又はこれ等の低級アル
    キルエステルを主体とするカルボン酸成分と、エチレン
    グリコールを主体とするジオール成分とを、エステル化
    反応及び/またはエステル交換反応せしめた後に溶融重
    縮合させ、得られた溶融重縮合物を更に固相重合させる
    ことを特徴とする熱水可溶性ポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属スルホネート基含有芳香族
    ジカルボン酸に由来する酸成分の含量が、生成ポリエス
    テル中の全酸成分の0.5〜20モル%の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱水可溶性ポリエステル
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融重縮合により得られる固有粘度が
    0.1〜0.4dl/gの重縮合物を、固相重合するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の熱水可溶性ポリ
    エステルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の方法により製造され、固
    有粘度が0.4〜1.5dl/gの範囲にあることを特
    徴とする熱水可溶性ポリエステル。
  5. 【請求項5】 アルカリ金属スルホネート基含有芳香族
    ジカルボン酸に由来する酸成分の含量が、生成ポリエス
    テル中の全酸成分の8〜10モル%の範囲にあり、固有
    粘度が0.4〜1.2dl/gの範囲にあることを特徴
    とする請求項4記載の熱水可溶性ポリエステル。
JP26723396A 1996-09-12 1996-10-08 熱水可溶性ポリエステルの製造方法 Pending JPH10110027A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/710,188 US5769126A (en) 1996-09-12 1996-09-12 Discharge valve assembly in a reciprocating compressor
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