JPH10109892A - ウインチ搭載車両の転倒防止装置 - Google Patents

ウインチ搭載車両の転倒防止装置

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JPH10109892A
JPH10109892A JP26713796A JP26713796A JPH10109892A JP H10109892 A JPH10109892 A JP H10109892A JP 26713796 A JP26713796 A JP 26713796A JP 26713796 A JP26713796 A JP 26713796A JP H10109892 A JPH10109892 A JP H10109892A
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JP
Japan
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winch
vehicle
signal
hydraulic
prevention device
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Application number
JP26713796A
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English (en)
Inventor
Masaru Goshima
大 五嶋
Akira Okuda
章 奥田
Yoshiyuki Iijima
義行 飯島
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IWAFUJI KOGYO KK
Original Assignee
IWAFUJI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウインチの出力を上げても、車両が転倒する
事態を防止し、ウインチによる作業効率の向上を図るこ
とができるようにする。 【解決手段】 ワイヤ11が巻回され油圧装置20によ
って回転駆動させられてワイヤ11を移動させるドラム
12を備えたウインチ10を搭載したウインチ搭載車両
Sに設けられ、車両Sが基準姿勢に対して所定角度傾い
たか否かを検知する角度検知手段30と、角度検知手段
30が所定角度傾いたことを検知したときウインチ10
の油圧装置20の作動を停止してドラム12の回転を停
止するウインチ停止手段40とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷を搬送するため
のウインチを搭載したウインチ搭載車両の転倒防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウインチを搭載したウインチ搭
載車両としては、例えば、図4に示すように、所謂タワ
ーヤーダ等といわれる集材車両Sがある。この集材車両
Sは、シャシ1に走行用のキャタピラ装置2を備えると
ともに、シャシ1に対して回転可能に設けられ座席を備
えた車台3を備えている。車台3には、揺動可能なブー
ム4が設けられており、このブーム4の先端部には荷を
把持するグリッパや荷を収納するバケット等の交換可能
な各種の作業用アタッチメント5が設けられている。
【0003】ウインチ10は、ワイヤ11が巻回され油
圧装置(図示せず)によって回転駆動させられてワイヤ
11を移動させるドラム12を一対備え、ブーム4の基
端部に隣接して車台3に設けられている。6は油圧装置
を電気的に制御するコントローラであって、外部に設置
されている。尚、コントローラ6は、通常は車台3に設
けられ、この車台3に設けた状態でも操作可能になって
いる。ウインチ10は、例えば、以下のように用いる。
例えば、図4(a)に示すように、ワイヤ11をブーム
4の先端側に懸吊ローラ13によって懸吊する。そし
て、一方のドラム12に巻回されたワイヤ11を、集材
車両Sの対岸側の例えば立木に設けられたプーリ14に
巻回してブーム4と立木との間に掛け渡し、この掛け渡
したワイヤ11を走行する走行ローラ15に先端を取付
ける。また、他方のドラム12に巻回されたワイヤ11
を、走行ローラ15に懸架された滑車16に巻回し、こ
のワイヤ11の先端に設けたフック17に木材等の荷W
を取付けるようにする。
【0004】また、例えば、図4(b)に示すように、
一方のドラム12に巻回されたワイヤ11を、その先端
に滑車18を設け、集材車両Sの対岸側の例えば立木に
設けられたプーリ14に巻回してブーム4と立木との間
に掛け渡す。また、他方のドラム12に巻回されたワイ
ヤ11を、ループ状のエンドレスにして滑車18に巻回
し、一方のワイヤ11を走行する走行ローラ15に一体
化して、この走行ローラ15を移動させ、走行ローラ1
5に設けたフック17に木材等の荷Wを取付けるように
する。
【0005】そして、このウインチ10を使用に際して
は、図4(a)(b)に示すように、コントローラ6に
よって、油圧装置を作動させてドラム12を回転させ、
ワイヤ11を適宜に移動させ、対岸側において、荷Wを
フック17に取付け、この取付けた荷Wを車両S側に牽
引して搬送する。この搬送においては、荷Wによって車
両Sに対して引っ張り荷重が作用するが、この荷重が大
きくなると、車両Sが傾いて転倒する虞があるので、従
来においては、油圧装置の出力を転倒しない出力に設定
している。即ち、ブーム4の高さが高く設定された場合
には、車両Sを転倒させる方向のモーメントが大きくな
るが、このような場合等、適正な車両Sの使用範囲にお
いては、転倒しない出力に設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のウインチ搭載車両にあっては、ブーム4の高さが
低く設定でき車両Sを転倒させる方向のモーメントが小
さい場合等、使用条件が良い場合には、出力を上げてス
ピードアップを図る等の作業効率を向上させたいという
要請がある。しかしながら、出力を上げると、使用条件
によっては、転倒の虞も出るので、容易に出力を上げる
ことはできない。本発明は上記の問題点に鑑みて為され
たもので、ウインチの出力を上げても、車両が転倒する
事態を防止し、ウインチによる作業効率の向上を図るこ
とができるようしたウインチ搭載車両の転倒防止装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のウインチ搭載車両の転倒防止装置は、
ワイヤが巻回され回転駆動させられてワイヤを移動させ
るドラムを備えたウインチを搭載したウインチ搭載車両
の転倒防止装置であって、車両に設けられ該車両が基準
姿勢に対して所定角度傾いたか否かを検知する角度検知
手段と、該角度検知手段が所定角度傾いたことを検知し
たとき上記ウインチのドラムの回転を停止するウインチ
停止手段とを備えた構成としている。これにより、車両
が基準姿勢に対して所定角度傾いたとき、ウインチのド
ラムの回転が停止させられ、ウインチの運転によって車
両が転倒する事態が確実に防止される。そして、必要に
応じ、上記ウインチは、ワイヤが巻回されるドラムを回
転駆動する油圧モータと、油圧モータにオイルを供給す
る油圧ポンプと、油圧ポンプから油圧モータに至る配管
に介装され電気コントローラの操作スイッチからの操作
信号により電気的に制御されて流量,流速及び流れ方向
等を制御する油圧コントローラとを備えて構成されてい
る。
【0008】また、必要に応じ、上記角度検知手段を、
所定角度傾いたことを検知したとき異常信号を送出する
センサ部と、該センサ部からの異常信号を自己保持する
自己保持回路と、該自己保持回路をリセットするリセッ
トスイッチとを備えて構成している。更に、必要に応
じ、上記ウインチ停止手段を、上記電気コントローラの
油圧コントローラに対する制御のための電気信号をオン
時に有効しオフ時に無効にするリレーと、上記角度検知
手段からの異常信号があったときリレーをオフにするリ
レー制御回路とを備えて構成している。また、必要に応
じ、上記リレー制御回路を、上記角度検知手段からの異
常信号がなく、かつ、上記電気コントローラの操作スイ
ッチからの操作信号が無いとき上記リレーをオン状態に
復帰させる復帰信号を送出する機能を備えた構成として
いる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態に係るウインチ搭載車両の転倒防止装置
について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同
一の符号を付して説明する。図1及び図2に示すよう
に、実施の形態に係る転倒防止装置Tが適用されるウイ
ンチ搭載車両は、上述したと同様の所謂タワーヤーダ等
といわれる集材車両Sである。この集材車両Sは、シャ
シ1に走行用のキャタピラ装置2を備えるとともに、シ
ャシ1に対して回転可能に設けられ座席を備えた車台3
を備えている。車台3には、揺動可能なブーム4が設け
られており、このブーム4の先端部には荷Wを把持する
グリッパや荷を収納するバケット等の交換可能な各種の
作業用アタッチメント5が設けられている。
【0010】ウインチ10は、ワイヤ11が巻回され油
圧装置20によって回転駆動させられてワイヤ11を移
動させるドラム12を一対備え、ブーム4の基端部に隣
接して車台3に設けられている。ワイヤ11は、ブーム
4の先端側に懸吊ローラ13によって懸吊されている。
ウインチ10は、例えば、上述もしたように以下のよう
に用いる。例えば、図4(a)に示すように、一方のド
ラム12に巻回されたワイヤ11を、集材車両Sの対岸
側の例えば立木に設けられたプーリ14に巻回してブー
ム4と立木との間に掛け渡し、この掛け渡したワイヤ1
1を走行する走行ローラ15に先端を取付ける。また、
他方のドラム12に巻回されたワイヤ11を、走行ロー
ラ15に懸架された滑車16に巻回し、このワイヤ11
の先端に設けたフック17に木材等の荷Wを取付けるよ
うにする。
【0011】また、例えば、図4(b)に示すように、
一方のドラム12に巻回されたワイヤ11を、その先端
に滑車18を設け、集材車両Sの対岸側の例えば立木に
設けられたプーリ14に巻回してブーム4と立木との間
に掛け渡す。また、他方のドラム12に巻回されたワイ
ヤ11を、ループ状のエンドレスにして滑車18に巻回
し、一方のワイヤ11を走行する走行ローラ15に一体
化して、この走行ローラ15を移動させ、走行ローラ1
5に設けたフック17に木材等の荷Wを取付けるように
する。
【0012】ウインチ10の油圧装置20は、図2に示
すように、ワイヤ11が巻回されるドラム12を夫々回
転駆動する一対の油圧モータ21と、油圧モータ21に
オイルを供給する油圧ポンプ22と、油圧ポンプ22か
ら油圧モータ21に至る配管に介装され電気コントロー
ラ26の各種の操作スイッチ27からの操作信号により
電気的に制御される油圧コントローラ23とを備えて構
成されている。油圧モータ21は、オイルの供給が停止
されると回転軸をロックするロック機能を有している。
【0013】油圧コントローラ23は、対応する操作ス
イッチ27からの信号を受けて油圧回路にオイルを供給
し、操作スイッチ27からの信号がないとき非供給にす
る例えば常閉型のソレノイドバルブからなるオンオフコ
ントロール部24と、油圧回路の流量,流速及び流れ方
向を制御する各種電磁制御弁等の組合せからなる油圧コ
ントロール部25とを備えている。電気コントローラ2
6においては、各種の操作スイッチ27からの操作信号
により油圧コントローラ23を電気的に制御する。この
電気コントローラ26は、外部に設置されている。尚、
電気コントローラ26は、通常は車台3に設けられ、こ
の車台3に設けた状態でも操作可能になっている。
【0014】実施の形態に係るウインチ搭載車両の転倒
防止装置Tは、図1及び図2に示すように、車両Sに設
けられ車両Sが基準姿勢に対して所定角度傾いたか否か
を検知する角度検知手段30と、角度検知手段30が所
定角度傾いたことを検知したときウインチ10のドラム
12の回転を停止するウインチ停止手段40とを備えて
構成されている。図2には、角度検知手段30及びウイ
ンチ停止手段40の構成を原理的に示す回路図を示して
いる。角度検知手段30は、所定角度傾いたことを検知
したとき異常信号を送出するセンサ部31と、センサ部
31からの異常信号を自己保持する自己保持回路32
と、自己保持回路32をリセットするリセットスイッチ
33とを備えて構成されている。所定角度は、例えば、
車両の水平姿勢(基準姿勢)に対して15度に設定され
ている。角度検知は、例えば直行する2方向(X,Y方
向)について行なう。
【0015】ウインチ停止手段40は、図2に示すよう
に、電気コントローラ26の油圧コントローラ23に対
する制御のための電気信号をオン時に有効しオフ時に無
効にするリレー41と、角度検知手段30からの異常信
号があったときリレー41をオフにするリレー制御回路
42とを備えて構成されている。43はトランジスタで
あってリレー41のオン時に電気コントローラ26の電
気信号を油圧コントローラ23に送出し、リレー41の
オフ時に電気コントローラ26の電気信号の送出を無効
にする。リレー制御回路42において、44は角度検知
手段30の自己保持回路32からの異常信号を反転させ
るノット素子、45はフリップフロップであってノット
素子44からの反転信号が入力したときリレー41をオ
フにするオフ信号を出力する。また、フリップフロップ
45は、復帰信号が入力したときリレー41をオンにす
る信号を出力しこれを保持する。46は復帰信号を出力
するアンド素子46であり、角度検知手段30からの異
常信号がなく、かつ、電気コントローラ26の操作スイ
ッチ27からの操作信号が無いとき復帰信号を出力す
る。即ち、車両Sの姿勢が修正されて傾斜角度が15度
以下になり、かつ、電気コントローラ26の操作スイッ
チ27が元位置に復帰されて操作信号が送出されない状
態になったときのみ、リレー41をオンにして、その後
の電気コントローラ26の操作スイッチ27からの信号
を有効にするようにしている。これにより、不意に油圧
回路が作動するのを防止している。
【0016】従って、このウインチ搭載車両によって、
ウインチ10を使用するときは、以下のようにして行な
う。このウインチ10においては、従来の同型の車両に
比較して、出力が高く設定されている。まず、例えば、
図1に示すように、電気コントローラ26によって、油
圧装置20を作動させてドラム12を回転させ、ワイヤ
11を適宜に繰り出しあるいは巻いて移動させ、図4に
示すように、フック17を対岸側に移動させる。次に、
対岸側において、木材等の荷Wをフック17に取付け、
その後、電気コントローラ26によって、油圧装置20
を作動させてドラム12を回転させ、ワイヤ11を適宜
に繰り出しあるいは巻いて移動させ、フック17を車両
S側へ移動させ、取付けた荷Wを車両S側に牽引して搬
送する。
【0017】この場合、他の同型の車両に比較して、ウ
インチ10の出力が高く設定されているので、荷Wの搬
送量を多くしたりスピードアップを図ることができる。
この搬送においては、荷Wによって車両Sに対して引っ
張り荷重が作用し、この荷重により車両Sが傾く。この
ウインチの使用中においては、図3に示すフローチャー
トを参照し、転倒防止装置Tの角度検知手段30が所定
角度傾いた否かを検知している(3−1)。そして、荷
重が多くなって、車両Sの傾きが所定角度の15度にな
ると(3−1YES)、角度検知手段30が所定角度傾
いたことを検知し、異常信号を送出する。これにより、
ウインチ停止手段40のノット素子44から反転信号が
出力されフリップフロップ45の機能によってリレー4
1がオフにさせられる。このため、油圧コントローラ2
3のオンオフコントロール部24に操作スイッチ27か
らの信号が送出されなくなるので、油圧回路が遮断され
オイルが非供給になり、ウインチ10のドラム12が停
止状態になる(3−2)。その結果、車両Sの転倒が防
止される。この際、角度検知手段30はセンサ部31か
らの異常信号を自己保持する自己保持回路32を備えて
いるので、異常信号が送出された後に、所定角度以下に
戻っても、異常信号の送出状態になるので、異常信号が
出たり出なかったりする所謂チャタリングが防止され、
確実に停止状態にすることができる。
【0018】このようにウインチ10が停止状態になっ
たならば、例えば、ブーム4を下げる等してワイヤ11
を弛め、人手で、木材等の荷Wを降ろし、あるいは、荷
Wを軽くする。そして、車両Sの傾斜角度を15度以下
にして角度検知手段30のリセットスイッチ33を押釦
し、かつ、電気コントローラ26の操作スイッチ27を
元位置に復帰させる。これにより、フリップフロップ4
5に復帰信号が送出されるので、リレー41がオンにな
り、その後の電気コントローラ26の操作スイッチ27
からの信号を受け付けるようになる(3−3)。この状
態で、作業を再開すれば良い。即ち、車両Sが傾かない
ような使用条件下においては、ウインチ10の出力を上
げて、荷Wを効率よく搬送し、万一、転倒する虞がでた
場合には、ウインチ10を停止して、使用条件を修正し
てから、運転することができ、そのため、従来の車両S
に比較して大幅に作業効率が向上させられる。特に、ブ
ーム4の高さが低く設定でき車両Sを転倒させる方向の
モーメントが小さい場合等、使用条件が良い場合には、
極めて有効である。
【0019】尚、上記実施の形態において、ウインチ停
止手段40は、電気コントローラ26の電気信号をリレ
ー41により遮断する構成にしたが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、例えば、油圧回路の電磁弁に直
接作用させて油圧回路を遮断する等、適宜変更して差支
えない。また、所定傾斜角度も15度に限定されるもの
ではない。また、上記実施の形態は本発明を油圧駆動型
のウインチ10に適用したものであるが、必ずしもこれ
に限定されるものではなく、電動式、あるいは、ジーゼ
ルエンジンで駆動するタイプ等、どのようなタイプのウ
インチ10に本発明を適用しても良い。更に、上記実施
の形態は本発明をウインチ搭載車両として集材車両Sに
適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、
ウインチを搭載した車両であれば、トラックや各種特殊
車両等、どのような車両であっても良いことは勿論であ
る。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウインチ
搭載車両の転倒防止装置によれば、車両が基準姿勢に対
して所定角度傾いたとき、ウインチのドラムの回転を停
止するので、ウインチの運転によって車両が転倒する事
態を確実に防止することができる。そのため、ウインチ
の出力を上げて、ウインチによる作業効率の向上を図る
ことができる。特に、ブームの高さが低く設定でき車両
を転倒させる方向のモーメントが小さい場合等、使用条
件が良い場合には、出力を上げてスピードアップを図る
等、大幅に作業効率を向上させることができるようにな
る。
【0021】また、角度検知手段を、センサ部からの異
常信号を自己保持する自己保持回路を備えて構成した場
合には、異常信号が送出された後に、所定角度以下に戻
っても、異常信号の送出状態になるので、異常信号が出
たり出なかったりする所謂チャタリングが防止され、確
実に停止状態にすることができる。更に、ウインチ停止
手段を、異常信号があったときリレーをオフにして電気
コントローラの電気信号を無効にするようにした場合に
は、油圧回路の構造を変化させなくても良く、そのた
め、既存の設備に容易に装着できるという効果がある。
【0022】更にまた、リレー制御回路に、角度検知手
段からの異常信号がなく、かつ、電気コントローラの操
作スイッチからの操作信号が無いときリレーをオン状態
に復帰させる復帰信号を送出する機能を備えた場合に
は、元位置からスタートできるので、不意に油圧回路が
作動する事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るウインチ搭載車両の
転倒防止装置をこれが用いられる車両の一例とともに示
す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るウインチ搭載車両の
転倒防止装置を油圧回路とともに示す原理回路図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に係るウインチ搭載車両の
転倒防止装置の作動のフローチャート図である。
【図4】本発明が適用されるウインチ搭載車両の一例を
示す図であり、(a)はウインチの使用状態の一例とと
もに示す図、(b)はウインチの使用状態の他の例とと
もに示す図である。
【符号の説明】
S ウインチ搭載車両 W 荷 10 ウインチ 11 ワイヤ 12 ドラム 20 油圧装置 21 油圧モータ 22 油圧ポンプ 23 油圧コントローラ 24 オンオフコントロール部 25 油圧コントロール部 26 電気コントローラ 27 操作スイッチ T 転倒防止装置 30 角度検知手段 31 センサ部 32 自己保持回路 33 リセットスイッチ 40 ウインチ停止手段 41 リレー 42 リレー制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤが巻回され回転駆動させられてワ
    イヤを移動させるドラムを備えたウインチを搭載したウ
    インチ搭載車両の転倒防止装置であって、車両に設けら
    れ該車両が基準姿勢に対して所定角度傾いたか否かを検
    知する角度検知手段と、該角度検知手段が所定角度傾い
    たことを検知したとき上記ウインチのドラムの回転を停
    止するウインチ停止手段とを備えたことを特徴とするウ
    インチ搭載車両の転倒防止装置。
  2. 【請求項2】 上記ウインチは、ワイヤが巻回されるド
    ラムを回転駆動する油圧モータと、油圧モータにオイル
    を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプから油圧モータに
    至る配管に介装され電気コントローラの操作スイッチか
    らの操作信号により電気的に制御されて流量,流速及び
    流れ方向等を制御する油圧コントローラとを備えて構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のウインチ搭
    載車両の転倒防止装置。
  3. 【請求項3】 上記角度検知手段を、所定角度傾いたこ
    とを検知したとき異常信号を送出するセンサ部と、該セ
    ンサ部からの異常信号を自己保持する自己保持回路と、
    該自己保持回路をリセットするリセットスイッチとを備
    えて構成したことを特徴とする請求項1または2記載の
    ウインチ搭載車両の転倒防止装置。
  4. 【請求項4】 上記ウインチ停止手段を、上記電気コン
    トローラの油圧コントローラに対する制御のための電気
    信号をオン時に有効しオフ時に無効にするリレーと、上
    記角度検知手段からの異常信号があったときリレーをオ
    フにするリレー制御回路とを備えて構成したことを特徴
    とする請求項3記載のウインチ搭載車両の転倒防止装
    置。
  5. 【請求項5】 上記リレー制御回路を、上記角度検知手
    段からの異常信号がなく、かつ、上記電気コントローラ
    の操作スイッチからの操作信号が無いとき上記リレーを
    オン状態に復帰させる復帰信号を送出する機能を備えて
    構成したことを特徴とする請求項4記載のウインチ搭載
    車両の転倒防止装置。
JP26713796A 1996-10-08 1996-10-08 ウインチ搭載車両の転倒防止装置 Pending JPH10109892A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2779903A1 (fr) * 1998-06-17 1999-12-24 Noremat Dispositif securise pour la coupe des vegetaux
GB2435225A (en) * 2006-02-16 2007-08-22 Hymix Ltd A vehicle concrete mixer

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