JPH10109413A - インクジェットヘッドの駆動装置 - Google Patents

インクジェットヘッドの駆動装置

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JPH10109413A
JPH10109413A JP8265672A JP26567296A JPH10109413A JP H10109413 A JPH10109413 A JP H10109413A JP 8265672 A JP8265672 A JP 8265672A JP 26567296 A JP26567296 A JP 26567296A JP H10109413 A JPH10109413 A JP H10109413A
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JP
Japan
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ink
ink chamber
chambers
chamber
ink chambers
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JP8265672A
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Shunichi Ono
俊一 小野
Noboru Nitta
昇 仁田
Jun Takamura
純 高村
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インクジェットヘッドの駆動を単一電源で行
い、しかも階調印字において非印字のインク室からのイ
ンクの誤吐出を防止する。 【解決手段】インク室A1 を駆動する場合、このインク
室の電極に+V電圧を印加してこのインク室の両側壁を
広げる。次にインク室A1 の電極への印加電圧をGND
レベルに反転するとともに両隣のインク室E0 、B1 及
びさらに隣のインク室D0 、C1 の電極に対して+V電
圧を印加する。これによりインク室A1 の両側壁が狭ま
りインク室A1 からインクが吐出する。そして、最後に
インク室D0 、E0 、B1 、C1 の電極に対する印加電
圧をGNDレベルに反転して全てのインク室の電極に印
加する電圧をGNDレベルに戻す。この過程で両隣のイ
ンク室E0 、B1 とさらに隣のインク室D0 、C1 の電
極には常に同一電圧が印加するのでその間の電位差はゼ
ロであり壁の変形は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電部材に電極を
添設したインク室を多数並べて設け、この各インク室か
ら圧電部材を変形することによりインク吐出を行うイン
クジェットヘッドの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電部材に電極を添設したインク室を多
数並べて設けたインクジェットヘッドとしては、シェア
モードのインクジェットヘッドが知られている。このイ
ンクジェットヘッドは、図15に示すように、凹状の溝
を複数形成した圧電部材1とこの圧電部材1の上に凹状
の溝と一致する開口を設けた圧電部材2を張り合わせ、
さらにこの圧電部材2の上に天板3を張り合わせて複数
のインク室4、4、…を形成している。すなわち、各イ
ンク室4、4、…は圧電部材1、2によって底面及び側
壁を構成することになる。各インク室4、4、…の側壁
の内面及び底面に電極5,5,…を形成している。そし
て、この各電極5、5、…にリード線6、6、…を接続
している。各圧電部材1、2は例えば、板厚方向で互い
に対向する方向に分極している。
【0003】図14は、図15に示す構成のシェアモー
ドヘッドの3分割駆動例を示し、複数のインク室を各グ
ループ内のインク室が互いに隣接しないようにA1 、A
2 、A3 、A4 、…のA群グループ、B1 、B2 、B3
、B4 、…のB群グループ、C1 、C2 、C3 、…の
C群グループの3つのグループに分割している。そし
て、このヘッドは各グループ単位で電極に順次通電を行
うことで駆動する、いわゆる3分割駆動を行うことにな
る。今、ヘッドが非動作状態にあれば図14の(a) に示
すように全てのインク室の電極をGND端子に接続す
る。この状態で、例えば、A群グループのインク室A1
、A2 、A3 を駆動する場合は、図14の(b) に示す
ように、B群グループの各インク室B1 、B2 、B3 、
B4 、…の電極及びC群グループの各インク室C1 、C
2 、C3 、…の電極をGND端子に接続した状態でA群
グループのインク室A1 、A2 、A3 の電極に+Vの電
圧を印加する。これによりインク室A1 、A2 、A3 の
両側壁が広がるように圧電部材が変形しインク室にイン
クを補充する。
【0004】次に図14の(c) に示すように、B群グル
ープ及びC群グループを接地レベルに保持した状態でA
群グループのインク室A1 、A3 の電極に−Vの電圧を
印加する。これにより今度はインク室A1 、A3 の両側
壁が狭まるように圧電部材が変形し、インク室内に圧力
が加わってインク室のインク吐出口からインクが吐出す
る。このとき、インク室A2 は電極に+Vの電圧を印加
した状態を継続しておりインク吐出は行わない。そし
て、次のタイミングで図14の(d) に示すように、A群
グループのインク室A1 、A3 の電極に−Vの電圧を印
加した状態を保持したままインク室A2 の電極に−Vの
電圧を印加するとインク室A2 も両側壁が狭まるように
圧電部材が変形し、このインク室A2 からのインク吐出
が開始する。さらに、次のタイミングで図14の(e) に
示すように、A群グループのインク室A1 、A2 、A3
の電極をGND端子に接続すると全てのインク室の電極
がGNDレベルとなりヘッドは初期状態に戻る。
【0005】この動作においてインク室A1 、A3 の電
極に−Vの電圧を印加する時間はインク室A2 の電極に
−Vの電圧を印加する時間よりも長く、これによりイン
ク室A1 、A3 からのインク吐出量はインク室A2 から
のインク吐出量よりも多くなる。これによりインク濃度
を変化させることができ階調印字が可能になる。また、
同じA群グループでもインク室A4 からのインク吐出は
ない。これにより、A群グループの各インク室からのイ
ンク吐出を選択的に行うことができる。そして、A群グ
ループの駆動制御が終了すると続いてB群グループの駆
動制御を行い、B群グループの駆動制御が終了すると続
いてC群グループの駆動制御を行う。このように、A
群、B群、C群の各グループをグループ単位で順次駆動
してことでヘッド全体のインク室からのインク吐出を行
うことができる。
【0006】一方、圧電部材の変形によりインク室から
インクを吐出するインクジェットヘッドの駆動装置とし
ては、例えば、特開昭55−65568号公報や特開平
7−156388号公報等が知られている。特開昭55
−65568号公報のものは、図16に示すように、+
V電圧源と−V電圧源を使用する2電源駆動式のもの
で、駆動信号a,b,c,dをそれぞれNPN形の第
1、第2、第3、第4のトランジスタ11,12,1
3,14のベースに供給している。第1のトランジスタ
11は、コレクタを+V電圧源に接続するとともにエミ
ッタを抵抗15を介して第2のトランジスタ12のコレ
クタに接続し、第2のトランジスタ12は、エミッタを
抵抗16を介して接地し、第3のトランジスタ13は、
コレクタを抵抗17を介して第4のトランジスタ14の
エミッタに接続するとともにエミッタを−V電圧源に接
続し、第4のトランジスタ14は、コレクタを抵抗18
を介して接地している。そして、第2のトランジスタ1
2のコレクタと第4のトランジスタ14のエミッタを、
インク室の電極に通電を行う出力端子OUTに接続して
いる。そして、このスイッチ素子駆動回路を各インク室
の電極に対応して設けている。
【0007】この駆動装置においては、例えばn番目の
インク室のインク吐出口からインクを吐出させる場合に
は、図17に示すように、(n−1)番目と(n+1)
番目のインク室の駆動回路の第1、第3のトランジスタ
11、13のベースに供給する駆動信号an-1 、cn-1
、an+1 、cn+1 をローレベル、第2、第4のトラン
ジスタ12、14のベースに供給する駆動信号bn-1 、
dn-1 、bn+1 、dn+1をハイレベルにして(n−1)
番目と(n+1)番目のインク室の電極をGNDレベル
にする。この状態でn番目のインク室の駆動回路の第
2、第4のトランジスタ12、14のベースに供給する
駆動信号bn 、dn をローレベルに保持して、先ず第1
のトランジスタ11のベースに供給する駆動信号an を
ハイレベルにする。これにより、出力端子OUTには+
V電圧が出力し、n番目のインク室の電極に+V電圧が
印加され、n番目のインク室が広がってインクの補充が
行われる。次にn番目のインク室の駆動回路の第1のト
ランジスタ11のベースに供給する駆動信号an をロー
レベルにして第3のトランジスタ13のベースに供給す
る駆動信号cn をハイレベルにする。これにより、出力
端子OUTには−V電圧が出力し、n番目のインク室の
電極に−V電圧が印加され、n番目のインク室が狭まっ
てインク吐出口からインクが吐出される。そして、この
状態を維持する時間を可変することでインクの吐出量を
可変する。
【0008】また、特開平7−156388号公報のも
のは、図18に示すように、+V電圧源のみを使用する
単一電源駆動式のもので、駆動信号aを抵抗19を介し
てNPN形の第1のトランジスタ20のベースに供給し
ている。第1のトランジスタ20は、コレクタを抵抗2
1を介して+V電圧源に接続するとともにNPN形の第
2のトランジスタ22のベースに接続し、エミッタを接
地している。なお、第1のトランジスタ20のベースは
抵抗23を介して+V電圧源に接続している。第2のト
ランジスタ22は、コレクタをコレクタを抵抗24を介
して+V電圧源に接続するとともにNPN形の第3のト
ランジスタ25のベースに接続し、エミッタをNPN形
の第4のトランジスタ26のベースに接続するとともに
抵抗27を介して接地している。第3のトランジスタ2
5はコレクタを+V電圧源に接続し、第4のトランジス
タ26はエミッタを接地している。そして、第3のトラ
ンジスタ25のエミッタと第4のトランジスタ26のコ
レクタをインク室の電極に通電を行う出力端子OUTに
接続している。そして、このスイッチ素子駆動回路を各
インク室の電極に対応して設けている。
【0009】この駆動装置においては、例えばn番目の
インク室のインク吐出口からインクを吐出させる場合に
は、図19に示すように、(n−1)番目、n番目、
(n+1)番目のインク室の駆動回路の第1のトランジ
スタ20のベースに供給する駆動信号an-1 、an 、a
n+1 をローレベルにして各インク室の電極がGNDレベ
ルにある状態から駆動信号an をハイレベルにすると、
n番目のインク室の駆動回路の第1、第3のトランジス
タ20,25がオン動作して出力端子OUTに+V電圧
が出力する。これにより、n番目のインク室の電極に+
V電圧が印加され、n番目のインク室が広がってインク
の補充が行われる。次に駆動信号an をローレベルにし
て駆動信号an-1 、an+1 をハイレベルにすると、(n
−1)番目と(n+1)番目のインク室の駆動回路の第
1、第3のトランジスタ20,25がオン動作して出力
端子OUTに+V電圧が出力する。また、n番目のイン
ク室の電極はGNDレベルになる。これにより、(n−
1)番目と(n+1)番目のインク室の電極には+V電
圧が印加され、n番目のインク室の電極は相対的に−V
電圧が印加されたのと同じ状態となり、n番目のインク
室が狭まってインク吐出口からインクが吐出される。そ
して、この状態を維持する時間を可変することでインク
の吐出量を可変する。
【0010】図20は、図16の2電源駆動方式をイン
ク室をm個並べて設けたマルチノズルヘッドの駆動装置
に適用したブロック図で、各インク室を駆動するデータ
をシフトレジスタS1 ,S2 ,S3 ,…Sm に順次シフ
トして格納する。そして、シフトレジスタS1 〜Sm に
格納したデータをラッチ信号LTによりラッチ回路L1
,L2 ,L3 ,…Lm にそれぞれラッチする。このラ
ッチ回路L1 〜Lm にラッチしたデータSD1 ,SD2
,SD3 ,…SDm をそれぞれn to 1セレクタ281
,282 ,283 ,…28m に供給する。セレクタ2
81 〜P28m には、n個の階調信号P1 ,P2 ,…P
n が入力されており、データSD1 〜SDmに基づいて
n個の階調信号から1つを選択し、状態信号Px-1 ,P
x-2 ,Px-3,…Px-m としてデコーダ291 ,292
,293 ,…29m にそれぞれ供給している。なお、
階調信号の1つは電極に印加する電圧をGNDレベルに
するための信号になっている。デコーダ291 〜29m
は図16に示す回路構成のスイッチ素子駆動回路301
,302 ,303 ,…30m に対して駆動信号a,
b,c,dを供給するようになっている。スイッチ素子
駆動回路301 〜30m による電極への印加電圧の状態
は+V、−V、GNDの3状態なのでn個の階調信号P
1 ,P2 ,…Pn 及び状態信号Px-1 ,Px-2 ,Px-3
,…Px-m はそれぞれ2bitのデータになってい
る。シフトレジスタS1 〜Sm が格納するデータは、n
階調のlog2 nビット幅のパラレルデータになってい
る。
【0011】図21は、図18の単一電源駆動方式をイ
ンク室をm個並べて設けたマルチノズルヘッドの駆動装
置に適用したブロック図で、各インク室を駆動するデー
タをラッチ信号LTによりシリアル/パラレル(S/
P)変換回路31に供給する。そして、シリアル/パラ
レル変換回路31から印字のときには「1」、非印字の
ときには「0」の信号を2入力アンドゲート321 ,3
22 ,323 ,…32mにそれぞれ供給している。この
アンドゲート321 〜32m には、また、インク吐出を
行わせるための噴射信号PRを共通に供給するようにな
っている。そして、アンドゲート321 〜32m からの
出力を排他的オアゲート331 ,332 ,333 ,…3
3m にそれぞれ供給している。この排他的オアゲート3
31 〜33m には、また、反転信号IVを供給するよう
になっている。排他的オアゲート331 〜33m は図1
8に示す回路構成のスイッチ素子駆動回路341 ,34
2 ,343 ,…34m に対して駆動信号aを供給するよ
うになっている。
【0012】この駆動装置では、噴射信号PRの入力に
より駆動するインク室に対応したアンドゲートからのみ
「1」の信号が出力され、これが排他的オアゲートを介
してスイッチ素子駆動回路に駆動信号aとして供給さ
れ、該当するインク室が広がる。そして、一定時間後に
反転信号IVにより排他的オアゲートからの出力が反転
されてスイッチ素子駆動回路に駆動信号aとして供給さ
れ、これにより該当するインク室が狭まってインク吐出
口からインクが吐出されることになる。この駆動装置で
は各インク室からインクを吐出するか否かは1bitの
データにより決定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した図16、図1
7、図20の2電源駆動方式では、電源が2系統必要と
なり、また、全体の回路構成も複雑化する問題があり、
このため、コスト高となったり、IC化した場合に歩留
まりが悪く故障率も高くなるなどの問題が生じる。ま
た、前述した図18、図19、図21の単一電源駆動方
式では、2電源駆動方式に比べて構成の簡素化を図るこ
とができるが、駆動するインク室の電極に印加する電圧
波形がすべて共通となるため、駆動するインク室間で電
極に印加する電圧波形を異ならせて階調印字を行うとい
う制御が全くできない問題があった。
【0014】ところで、A群、B群、C群の各グループ
のインク室が交互に配置している場合に、C群、A群、
B群のインク室の電極に対して、2電源駆動方式では
G,+V,GからG,−V,Gと印加電圧を変化させて
A群のインク室からインク吐出を行い、また、単一電源
駆動方式ではG,+V,Gから+V,G,+Vと印加電
圧を変化させてA群のインク室からインク吐出を行う
が、A群のインク室の両側の壁の圧電部材の動きは2電
源駆動方式でも単一電源駆動方式でも全く同一になる。
【0015】しかし、B群及びC群のインク室について
は2電源駆動方式と単一電源駆動方式とでは壁の動きは
異なる。すなわち、2電源駆動方式ではB群、C群のイ
ンク室の電極は常にGNDレベルにあるため、B、C群
間のインク室の壁はたとえ階調印字を行っても変形しな
い。すなわち、図14の(b) 、(c) 、(d) に示すインク
室B1 とインク室C1 の壁やインク室B2 とインク室C
2 の壁のように変形しない。これに対し、単一電源駆動
方式では階調印字を行うとB、C群間のインク室の壁は
変形する。
【0016】すなわち、単一電源駆動方式の場合は、図
22の(a) に示すように、全てのインク室の電極をGN
D端子に接続した状態で、図22の(b) に示すように、
A群グループのインク室A1 、A2 、A3 の電極に+V
の電圧を印加すると、インク室A1 、A2 、A3 の両側
壁が広がるように圧電部材が変形する。次に図22の
(c) に示すように、インク室A2 の電極に対する+V電
圧の印加を保持したままB群グループのインク室B1 、
B3 及びC群グループのインク室C0 、C2 の電極とA
群グループのインク室A1 、A3 の電極に印加する電圧
を反転させると、インク室A1 、A3 の両側壁が狭まる
ように圧電部材が変形し、インク室内に圧力が加わって
インク室のインク吐出口からインクが吐出する。このと
き、インク室A2 は電極に+Vの電圧を印加した状態を
継続しているため広がった状態にある。このため、イン
ク室B1 とC2 は両壁とも広がるように変形し、また、
インク室C1 とB2 は両壁とも狭まるように変形する。
【0017】そして、次のタイミングで図22の(d) に
示すように、インク室A2 の電極とインク室C1 、B2
の電極に印加する電圧を反転させると、インク室A2 の
両側壁が狭まるように圧電部材が変形し、インク室内に
圧力が加わってインク室のインク吐出口からインクが吐
出する。このときインク室A1 、A3 の変形は前回から
継続しているので、インクの吐出量はインク室A2 に比
べて多くなる。こうして階調印字が可能になる。そし
て、次のタイミングで図22の(e) に示すように、全て
のインク室の電極への印加電圧がGNDレベルになって
初期状態に戻り、1ドットラインの印字が終了する。
【0018】しかしながら、この動作においてインク室
B1 は図23の(a) に示すように変形し、インク室C2
は図23の(b) に示すように変形し、インク室B3 は図
23の(c) に示すように変形する。すなわち、いずれも
インク室の両壁が広がる変形をした後に収縮する変形を
行うことになり、その結果、インク吐出口からインクが
誤吐出する問題が生じる。このように従来の単一電源駆
動方式では階調印字を行う場合に非印字のインク室から
インクが誤吐出するという問題があった。
【0019】そこで、請求項1乃至5記載の発明は、圧
電部材に電極を添設したインク室を多数並べて設け、こ
の各インク室から圧電部材を変形することによりインク
吐出を行うインクジェットヘッドの駆動を単一電源で行
うことができ、しかも階調印字において非印字のインク
室からのインクの誤吐出を確実に防止できるインクジェ
ットヘッドの駆動装置を提供する。
【0020】また、請求項3記載の発明は、さらに、回
路構成の簡素化を図ることができるインクジェットヘッ
ドの駆動装置を提供する。
【0021】また、請求項4及び5記載の発明は、さら
に、駆動回路を集積回路で構成し、1ラインのヘッドに
対して複数個の集積回路を使用する場合に各集積回路間
の制御がスムーズにできるインクジェットヘッドの駆動
装置を提供する。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
圧電部材に電極を添設したインク室を多数並べて設け、
インク吐出を行うべきインク室の電極に電圧を印加して
対応する圧電部材を変形させインク吐出口からインクを
吐出させるインクジェットヘッドの駆動装置において、
各インク室の電極に印加する電圧の供給源となる単一電
源と、この単一電源からの電圧をオン、オフ制御し、イ
ンク吐出を行うべきインク室の電極に階調情報に基づい
て各種通電波形を与えるとともに、インク吐出を行うべ
きインク室の両隣のインク室及びさらに隣のインク室の
両側2つずつのインク室の電極にインク吐出を行うべき
インク室の電極に与える通電波形による電位変化とは反
対の電位変化を与える駆動回路とを備えたことにある。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェットヘッドの駆動装置において、複数のインク
室を連続した5つ以上を1グループとして均等に分割
し、分割した各グループの等間隔位置にあるインク室の
同時インク吐出が可能で、各グループ内ではインク室か
らのインク吐出を順次シフトすることにある。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項2記載のイ
ンクジェットヘッドの駆動装置において、駆動回路は、
印字データを格納するデータバッファ、このデータバッ
ファが格納した印字データに基づいて階調信号を選択す
るセレクタ、単一電源からの電圧をオン、オフ制御して
対応するインク室の電極に電位変化を与えるスイッチ素
子群及びセレクタからの出力信号をスイッチ素子群の各
スイッチ素子に駆動信号として選択的に供給するデマル
チプレクサからなり、データバッファ、セレクタ及びデ
マルチプレクサを各グループ毎に1つずつ配置し、セレ
クタは、同じグループのデマルチプレクサ及び隣接する
グループのデマルチプレクサに出力信号を与え、各デマ
ルチプレクサは、セレクタからの出力信号によりインク
吐出を行うべきインク室の両隣のインク室又は両隣とさ
らに隣のインク室が隣接するグループのインク室であっ
てもインク吐出を行うべきインク室の電極に与える通電
波形による電位変化とは反対の電位変化を与えるように
スイッチ素子群の各スイッチ素子に駆動信号を供給する
ことにある。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項3記載のイ
ンクジェットヘッドの駆動装置において、駆動回路を集
積回路で構成し、1ラインのヘッドに対して複数個の集
積回路を使用する場合に、インク吐出を行うべきインク
室の両隣のインク室又は両隣とさらに隣のインク室を駆
動する集積回路が隣接する他の集積回路であっても、各
集積回路は、インク吐出を行うべきインク室の両隣のイ
ンク室及びさらに隣のインク室の電極に、インク吐出を
行うべきインク室の電極に与える通電波形による電位変
化とは反対の電位変化を与えるように隣接する他の集積
回路との間で相互に駆動を補助する補助回路を設けたこ
とにある。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項4記載のイ
ンクジェットヘッドの駆動装置において、補助回路は隣
接する他の集積回路が駆動する複数のインク室のうちの
右2端又は左2端のインク室を駆動するための印字デー
タを格納するデータバッファと同一の印字データを格納
する補助用データバッファを備え、この補助用データバ
ッファに対するデータ転送を隣接する他の集積回路に対
するデータ転送と同時に行うことにある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、圧電部材に電極を例えば
無電解ニッケルメッキにより添設したインク室を多数並
べて設けたマルチノズルインクジェットヘッドを単一電
源を使用してシェアモード駆動する場合の各インク室の
変形を説明するための図で、ここでは5分割駆動方式を
採用している。すなわち、全てのインク室をA群、B
群、C群、D群、E群の5つのグループに分け、左端か
らインク室D0 、E0 、A1 、B1 、C1 、D1 、E1
、A2 、B2 、C2 、D2 、E2 、A3 、…のように
配置している。
【0028】非動作時においては、図1の(a) に示すよ
うに、全てのインク室の電極を接地端子Gに接続してい
る。この状態で、例えばA群のインク室A1 及びA2 を
駆動する場合には、先ず、図1の(b) に示すように、イ
ンク室A1 及びA2 の電極に+Vの電圧を印加する。こ
れにより、インク室A1 及びA2 の両側壁が広がるよう
に圧電部材が変形する。
【0029】次に図1の(c) に示すように、インク室A
2 の電極に対する+V電圧の印加を保持したままインク
室A1 の電極に対する印加電圧をGNDレベルに反転す
るとともにインク室A1 の両隣のインク室E0 、B1 及
びさらに隣のインク室D0 、C1 の電極に対する印加電
圧を+V電圧に反転する。これにより、インク室A1の
両側壁が狭まるように圧電部材が変形し、インク室内に
圧力が加わってインク室A1 のインク吐出口からインク
が吐出する。このとき、インク室A2 は電極に+Vの電
圧を印加した状態を継続しているため広がった状態にあ
る。
【0030】次のタイミングで図1の(d) に示すよう
に、インク室A2 の電極に対する印加電圧をGNDレベ
ルに反転するとともにインク室A2 の両隣のインク室E
1 、B2 及びさらに隣のインク室D1 、C2 の電極に対
する印加電圧を+V電圧に反転する。これにより、イン
ク室A2 の両側壁が狭まるように圧電部材が変形し、イ
ンク室内に圧力が加わってインク室A2 のインク吐出口
からインクが吐出する。
【0031】次のタイミングで図1の(e) に示すよう
に、インク室D0 、E0 、B1 、C1、D1 、E1 、B2
、C2 の電極に対する印加電圧をGNDレベルに反転
して全てのインク室の電極に印加する電圧をGNDレベ
ルにする。これにより変形していた各インク室は元の状
態に復帰し、1ドットラインの印字が終了する。
【0032】この動作において、インク室A1 はインク
室A2 に比べて両側壁が狭まるように変形している時間
が長いのでインクの吐出量が多くなる。このようにして
各インク室からのインク吐出量を可変でき、階調印字が
できる。また、インク吐出を行ったインク室A1 、A2
の両隣のインク室に注目すると、インク室E0 は図4の
(a) に示すような変形動作を行い、インク室B1 はこれ
とちょうど逆の変形動作を行い、インク室E1 は図4の
(b) に示すような変形動作を行い、インク室B2 はこれ
とちょうど逆の変形動作を行う。すなわち、これらのイ
ンク室E0 、B1 、E1 、B2 は片側の壁のみが変形
し、同時に両方の壁が変形することはない。すなわち、
インク室E0 とインク室D0 との間の壁、インク室B1
とインク室C1 との間の壁、インク室E1 とインク室D
1 との間の壁及びインク室B2 とインク室C2 との間の
壁は、互いのインク室の電極に同一電圧が印加するので
全く変形しない。このような片側の壁の変形ではインク
室E0 、B1 、E1 、B2 から誤ってインクが吐出され
ることはない。また、インク室A1 、A2 の両隣のさら
に隣のインク室C1 、D1 、C2 についても変形はする
が片側の壁の変形のみなので誤ってインクが吐出される
ことはない。
【0033】このように単一電源で駆動する場合でも、
ヘッドを5分割駆動し、インクを吐出すべきインク室の
電極に印加する電圧に対して両隣のインク室及びさらに
隣のインク室の電極に反対の電圧を印加することで、イ
ンクを吐出すべきインク室の両隣やさらに隣のインク室
からのインクの誤吐出を防止できることになる。
【0034】図2は、図1のヘッド駆動を行うスイッチ
素子駆動回路の構成を示し、図中411 、412 、41
3 、414 、415 、…は各インク室を仕切っている壁
を構成する圧電部材、421 、422 、423 、424
、425 、…は各インク室に添設した電極である。そ
して、各インク室に対応して複数のNPN形の第1のト
ランジスタ431 、432 、433 、434 、435 、
…と複数のNPN形の第2のトランジスタ441 、44
2 、443 、444 、445 、…を設け、各第1のトラ
ンジスタ431 、432 、433 、434 、435 、…
は、コレクタを+V電圧源に接続し、エミッタをそれぞ
れ抵抗を介して前記各電極421 、422、423 、4
24 、425 、…にそれぞれ接続している。また、前記
各第2のトランジスタ441 、442 、443 、444
、445 、…は、コレクタを前記各電極421 、422
、423 、424 、425 、…にそれぞれ接続し、エ
ミッタをそれぞれ抵抗を介してGND端子に接続してい
る。
【0035】このスイッチ素子駆動回路は、例えば、第
1のトランジスタ431 、432 、433 、434 、4
35 のベースに駆動信号an-2 、an-1 、an 、an+1
、an+2 が入力し、第2のトランジスタ441 、442
、443 、444 、445 のベースに駆動信号bn-2
、bn-1 、bn 、bn+1 、bn+2 が入力し、このとき
電極423 を添設したインク室を駆動してインク吐出を
行うときの動作タイミングは図3に示すようになる。
【0036】先ず、非動作状態では全ての駆動信号an-
2 、an-1 、an 、an+1 、an+2がローレベル、全て
の駆動信号bn-2 、bn-1 、bn 、bn+1 、bn+2 がハ
イレベルにあり、各電極421 、422 、423 、42
4 、425 はGNDレベルにある。この状態で、駆動信
号an が一定時間ハイレベル、駆動信号bn が一定時間
ローレベルになると、第1のトランジスタ433 がオ
ン、第2のトランジスタ443 がオフとなって電極42
3 に+V電圧が印加する。このとき他の駆動信号anx
(an-2 、an-1 、an+1 、an+2 )はローレベル、駆
動信号bnx(bn-2、bn-1 、bn+1 、bn+2 )はハイ
レベルを保持しているので、電極421 、422 、42
4 、425 はGNDレベルにある。
【0037】こうして電極423 と電極422 、424
との間の電位差は+Vとなる。このとき電極423 を添
設したインク室の両側壁は外側に変形しインク室は広が
る。すなわち、インク室に対するインクの補充が行われ
る。
【0038】次に駆動信号が反転し、駆動信号an がロ
ーレベル、駆動信号bn がハイレベル、他の駆動信号a
nx(an-2 、an-1 、an+1 、an+2 )がハイレベル、
駆動信号bnx(bn-2 、bn-1 、bn+1 、bn+2 )がロ
ーレベルになると、第1のトランジスタ433 がオフ、
第2のトランジスタ443 がオン、第1のトランジスタ
431 ,432 、434 ,435 がオン、第2のトラン
ジスタ441 ,442、444 ,445 がオフする。こ
れにより、電極423 はGNDレベルになり、421 、
422 、424 、425 は+Vとなる。
【0039】こうして電極423 と電極422 、424
との間の電位差は−Vとなる。また、電極422 と電極
421 との間及び電極424 と電極425 との間の電位
差は0Vとなる。従って、電極423 を添設したインク
室の両側壁は内側に変形しインク室は狭まる。これによ
りインク吐出口からのインク吐出が行われる。また、電
極422 を添設したインク室と電極421 を添設したイ
ンク室との間の圧電部材及び電極424 を添設したイン
ク室と電極425 を添設したインク室との間の圧電部材
は全く変形しない。このような駆動を行うことで単一電
源駆動方式で階調印字を行ってもインクを吐出すべきイ
ンク室の両隣やさらに隣のインク室からのインクの誤吐
出を防止できることになる。また、スイッチ素子駆動回
路の構成も2電源駆動方式に比べて使用するスイッチ素
子数が少なくでき、構成の簡素化を図ることができる。
【0040】図5は、マルチノズルインクジェットヘッ
ドを5分割駆動する場合の概念を示す図で、図中網目部
は印字するインク室、右下がり斜線部は右脇2つのイン
ク室、左下がりの斜線部は左脇2つのインク室を示して
いる。第1分割駆動Q1 では、インク室A1 、A2 、A
3 、A4 のA群グループが印字可能で、このときはイン
ク室B1 、C1 、B2 、C2 、B3 、C3 、B4 、C4
のB群とC群グループが右脇インク室になり、インク室
E0 、D0 、E1 、D1 、E2 、D2 、E3 、D3 のE
群とD群グループが左脇インク室になる。第2分割駆動
Q2 では、インク室B1 、B2 、B3 、B4 のB群グル
ープが印字可能で、このときはインク室C1 、D1 、C
2 、D2 、C3 、D3 、C4 、D4 のC群とD群グルー
プが右脇インク室になり、インク室A1 、E0 、A2 、
E1 、A3 、E2 、A4 、E3 のA群とE群グループが
左脇インク室になる。
【0041】また、第3分割駆動Q3 では、インク室C
1 、C2 、C3 、C4 のC群グループが印字可能で、こ
のときはインク室D1 、E1 、D2 、E2 、D3 、E3
、D4 、E4 のD群とE群グループが右脇インク室に
なり、インク室B1 、A1 、B2 、A2 、B3 、A3 、
B4 、A4 のB群とA群グループが左脇インク室にな
る。第4分割駆動Q4 では、インク室D1 、D2 、D3
、D4 のD群グループが印字可能で、このときはイン
ク室E1 、A2 、E2 、A3 、E3 、A4 、E4 、A0
のE群とA群グループが右脇インク室になり、インク室
C1 、B1 、C2 、B2 、C3 、B3 、C4 、B4 のC
群とB群グループが左脇インク室になる。
【0042】また、第5分割駆動Q5 では、インク室E
1 、E2 、E3 、E4 のE群グループが印字可能で、こ
のときはインク室A2 、B2 、A3 、B3 、A4 、B4
、A0 、B0 のA群とB群グループが右脇インク室に
なり、インク室D1 、C1 、D2 、C2 、D3 、C3 、
D4 、C4 のD群とC群グループが左脇インク室にな
る。このようにA群〜E群のインク室を順次シフトして
5回印字することで1ドットラインの印字を終了するこ
とになる。
【0043】図6は、インク室をm個並べて設けたマル
チノズルヘッドの駆動装置全体の構成を示すブロック図
で、各インク室を駆動するデータをm/5個のシフトレ
ジスタS1 ,S2 ,…Sm/5 に順次シフトして格納す
る。すなわち、最初に第1分割駆動Q1 に必要なデータ
をシフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/5 に順次シフトし
て格納する。そして、第1分割駆動Q1 による印字が終
了すると第2分割駆動Q2 に必要なデータをシフトレジ
スタS1 ,S2 ,…Sm/5 に順次シフトして格納し、第
2分割駆動Q2 による印字が終了すると第3分割駆動Q
3 に必要なデータをシフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/
5 に順次シフトして格納するように、第1分割駆動Q1
から第5分割駆動Q5 に必要なデータを順次格納するよ
うになっている。
【0044】そして、前記シフトレジスタS1 〜Sm/5
に格納したデータをラッチ信号LTによりm/5個のラ
ッチ回路L1 ,L2 ,…Lm/5 にそれぞれラッチする。
前記ラッチ回路L1 〜Lm/5 から出力するデータSD1
,SD2 ,…SDm/5 をm/5個のn to 1セレクタ
451 ,452 ,…45m/5 にそれぞれ供給する。前記
各セレクタ451 〜45m/5 には、n個の階調信号P1
,P2 ,…Pn が入力され、データSD1 〜SDm/5
に基づいてn個の階調信号から1つを選択し、状態信号
Px-1 ,Px-2 ,…Px-m/5 としてデマルチプレクサ4
6に供給している。なお、階調信号の1つは電極に印加
する電圧をGNDレベルにするための信号になってい
る。なお、この装置では電極への印加電圧の状態は+
V、GNDの2状態なので状態信号Px-1 ,Px-2 ,…
Px-m/5 は1bitのデータになっている。
【0045】前記デマルチプレクサ46は、ストローブ
信号STB2-0 及びグランドコントロール信号GC及び
状態信号Px-1 ,Px-2 ,…Px-m/5 を入力して図2に
示す回路構成のスイッチ素子駆動回路47に対して駆動
信号an 、bn を供給するようになっている。そして、
前記スイッチ素子駆動回路47の各出力端子481 〜4
8m からの出力信号を各インク室の電極に印加するよう
にしている。なお、ストローブ信号STB2-0 は各セレ
クタ451 〜P45m/5 からの状態信号Px-1,Px-2
,…Px-m/5 の振り分けと駆動信号an 、bn への変
換を行うのに使用する信号であり、グランドコントロー
ル信号GCは、印字区間以外の各インク室の電極をGN
Dレベルに固定するために使用する信号である。このよ
うにm個のインク室を駆動するマルチノズルヘッドの駆
動装置をm/5個のシフトレジスタ、ラッチ回路、セレ
クタと1個のデマルチプレクサにより構成しているので
構成は極めて簡単である。
【0046】図7は、図6に示したマルチノズルヘッド
の駆動装置の動作タイミングを示す図で、シフトレジス
タS1 ,S2 ,…Sm/5 に第1分割駆動Q1 に必要なデ
ータが格納されると、ラッチ回路L1 〜Lm/5 がこれを
ラッチしてラッチデータSD1 〜SDm/5 を各セレクタ
451 〜P45m/5 に供給するが、このときのデータS
D1 〜SDm/5 により各セレクタ451 〜P45m/5 か
ら出力される状態信号Px-1 ,Px-2 ,…Px-m/5 は1
番目、6番目、11番目、…m−4番目のインク室を駆
動するP1 ,P6 、P11、…Pm-4 となる。そして、こ
のときデマルチプレクサ46に入力するストローブ信号
STB2-0 は「0,0,0」になる。
【0047】また、シフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/
5 に第2分割駆動Q2 に必要なデータが格納されると、
ラッチ回路L1 〜Lm/5 がこれをラッチしてラッチデー
タSD1 〜SDm/5 を各セレクタ451 〜P45m/5 に
供給するが、このときのデータSD1 〜SDm/5 により
各セレクタ451 〜P45m/5 から出力される状態信号
Px-1 〜Px-m/5 は2番目、7番目、12番目、…m−
3番目のインク室を駆動するP2 ,P7 、P12、…Pm-
3 となる。そして、このときデマルチプレクサ46に入
力するストローブ信号STB2-0 は「0,0,1」にな
る。
【0048】また、シフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/
5 に第3分割駆動Q3 に必要なデータが格納されると、
ラッチ回路L1 〜Lm/5 がこれをラッチしてラッチデー
タSD1 〜SDm/5 を各セレクタ451 〜P45m/5 に
供給するが、このときのデータSD1 〜SDm/5 により
各セレクタ451 〜P45m/5 から出力される状態信号
Px-1 〜Px-m/5 は3番目、8番目、13番目、…m−
2番目のインク室を駆動するP3 ,P8 、P13、…Pm-
2 となる。そして、このときデマルチプレクサ46に入
力するストローブ信号STB2-0 は「0,1,0」にな
る。
【0049】また、シフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/
5 に第4分割駆動Q4 に必要なデータが格納されると、
ラッチ回路L1 〜Lm/5 がこれをラッチしてラッチデー
タSD1 〜SDm/5 を各セレクタ451 〜P45m/5 に
供給するが、このときのデータSD1 〜SDm/5 により
各セレクタ451 〜P45m/5 から出力される状態信号
Px-1 〜Px-m/5 は4番目、9番目、14番目、…m−
1番目のインク室を駆動するP4 ,P9 、P14、…Pm-
1 となる。そして、このときデマルチプレクサ46に入
力するストローブ信号STB2-0 は「0,1,1」にな
る。
【0050】また、シフトレジスタS1 ,S2 ,…Sm/
5 に第5分割駆動Q5 に必要なデータが格納されると、
ラッチ回路L1 〜Lm/5 がこれをラッチしてラッチデー
タSD1 〜SDm/5 を各セレクタ451 〜P45m/5 に
供給するが、このときのデータSD1 〜SDm/5 により
各セレクタ451 〜P45m/5 から出力される状態信号
Px-1 〜Px-m/5 は5番目、10番目、15番目、…m
番目のインク室を駆動するP5 ,P10、P15、…Pm と
なる。そして、このときデマルチプレクサ46に入力す
るストローブ信号STB2-0 は「1,0,0」になる。
【0051】ところで、この5分割駆動ではインク吐出
を行うインク室に対し、左右両隣に隣接するインク室及
びさらに隣のインク室は、脇インク室として駆動するた
め、この駆動方式ではヘッドの右端と右端から2つ目及
び左端と左端から2つ目のインク室はインク吐出が不能
になる。例えばヘッド駆動装置が複数のIC(集積回
路)で構成される場合、図8の(a) に示すように左側ヘ
ッドICLと右側ヘッドICRの駆動が行われ、その結
果、図8の(b) に示すように、左側ヘッドICLの右端
と右端から2つ目及び右側ヘッドICRの左端と左端か
ら2つ目はICの継ぎ目となって印字不能区間Tとな
る。
【0052】そこで、図9の(a) に示すように、左側ヘ
ッドICLの右端と右端から2つ目及び右側ヘッドIC
Rの左端と左端から2つ目が互いに相手のIC駆動領域
となるように組み合わせる。すなわち、ライン1ではイ
ンク室L1 、R1 がインク吐出のインク室で、インク室
*,*,L2 ,L3 がインク室L1 の脇インク室とな
り、インク室L4 ,L5 ,R2 ,R3 がインク室R1 の
脇インク室となる。このときインク室R1 の左側2つの
インク室L4 、L5 は左側ヘッドICLのICにより駆
動される。また、ライン2ではインク室L2 、R2 がイ
ンク吐出のインク室で、インク室*,L1 、L3 ,L4
がインク室L2 の脇インク室となり、インク室L5 ,R
1 ,R3 ,R4 がインク室R2 の脇インク室となる。こ
のときインク室R2 の左側にあるインク室L4 は左側ヘ
ッドICLのICにより駆動される。
【0053】また、ライン3ではインク室L3 、R3 が
インク吐出のインク室で、インク室L1 ,L2 ,L4 ,
L5 がインク室L3 の脇インク室となり、インク室R1
,R2 ,R4 ,R5 がインク室R3 の脇インク室とな
る。また、ライン4ではインク室L4 、R4 がインク吐
出のインク室で、インク室L2 、L3 ,L5 ,R1 がイ
ンク室L4 の脇インク室となり、インク室R2 ,R3 ,
R5 ,*がインク室R4の脇インク室となる。このとき
インク室L4 の右側のインク室R1 は右側ヘッドICR
のICにより駆動される。
【0054】また、ライン5ではインク室L5 、R5 が
インク吐出のインク室で、インク室L3 、L4 ,R1 ,
R2 がインク室L5 の脇インク室となり、インク室R3
,R4 ,*,*がインク室R5 の脇インク室となる。
このときインク室L5 の右側のインク室R1 ,R2 は右
側ヘッドICRのICにより駆動される。その結果、図
9の(b) に示すように、左側ヘッドICLの右端と右端
から2つ目のインク室L4 、L5 は右側ヘッドICRの
左端と左端から2つ目のインク室R1 、R2 が印字する
ときの脇インク室となり、また、右側ヘッドICRの左
端と左端から2つ目のインク室R1 、R2 は左側ヘッド
ICLの右端と右端から2つ目のインク室L4 、L5 が
印字するときの脇インク室となり、L4 、L5 、R1 、
R2 によってICの継ぎ目の相互補完区間を構成する。
すなわち、マルチノズルヘッドの駆動装置を複数のIC
で構成する場合に、左端や右端に位置するインク室を駆
動する場合の脇インク室の駆動を隣接するICによって
行うことでIC間の継ぎ目の問題を解消できる。
【0055】このためには各ICが内蔵するデータバッ
ファとして、図10に示すように、左端及び右端に隣接
ICの右端と右端から2つ目及び左端と左端から2つ目
のデータを重複して格納する構成のものを使用すること
になる。すなわち、データバッファとして、例えば、自
己のデータ1〜9の他に左側隣接ICのデータバッファ
が格納するデータ9を重複して格納するエリアa1 及び
右側隣接ICのデータバッファが格納するデータ1を重
複して格納するエリアa2 を設けることになる。これに
より、図9の(a) のライン1においてICRのインク室
R1 を駆動するときにICLのインク室L4 、L5 を脇
インク室として駆動する場合や図9の(a) のライン2に
おいてICRのインク室R2 を駆動するときにICLの
インク室L5 を脇インク室として駆動する場合、図9の
(a) のライン4においてICLのインク室L4 を駆動す
るときにICRのインク室R1 を脇インク室として駆動
する場合や図9の(a) のライン5においてICLのイン
ク室L5 を駆動するときにICRのインク室R1 、R2
を脇インク室として駆動する場合においてエリアa1 、
a2 を有効に利用できIC間の継ぎ目の問題を解消でき
る。
【0056】そして、各IC間はカスケード接続により
データ転送を行い、データバッファのデータ8から次の
ICへのデータを取出して次のICのデータバッファの
エリアa1 に転送する構成にしている。図11は複数の
ICを使用した場合のカスケード接続の状態を示してい
る。IC内部にエリアa1 、a2 の追加バッファを設け
ているため、通常のICを使用する場合と同じアセンブ
リにて5分割シフトの印字ができる。このように、1ラ
インのヘッドに対して複数個のIC(集積回路)を使用
する場合に各IC間の制御がスムーズにできる。
【0057】図12はIC内部の具体回路構成を示すブ
ロック図で、入力データDIをエリアa1 を構成するシ
フトレジスタS90、シフトレジスタS1 ,S2 ,…S9
、エリアa2 を構成するシフトレジスタS10に順次シ
フトして格納する。そして、シフトレジスタS9 への入
力データを出力データDOとして次段のICに転送して
いる。前記シフトレジスタS90,S1 〜S9 ,S10に格
納したデータをラッチ信号LTによりラッチ回路L90,
L1 ,L2 ,…L9 ,L10にそれぞれラッチしている。
【0058】前記シフトレジスタS90とラッチ回路L90
は、左隣のICの右端と右端から2つ目のインク室の駆
動時にその右脇インク室として駆動するデータを格納す
る。また、前記シフトレジスタS10とラッチ回路L10
は、右隣のICの左端と左端から2つ目のインク室の駆
動時にその左脇インク室として駆動するデータを格納す
る。そして、残りの前記シフトレジスタS1 〜S9 とラ
ッチ回路L1 〜L9 は、それぞれ各5つのインク室を駆
動するデータを格納する。
【0059】前記ラッチ回路L90,L1 〜L9 ,L10か
ら出力するデータSD90,SD1 〜SD9 ,SD10をn
to 1セレクタ5190,511 ,512 ,…5190,5
110にそれぞれ供給している。前記各セレクタ5190,
511 〜519 ,5110には、n個の階調信号P1 ,P
2 ,…Pn が入力され、データSD90,SD1 〜SD9
,SD10に基づいてn個の階調信号から1つを選択
し、状態信号Px-90,Px-1 ,Px-2 ,…Px-9 ,Px-
10としてデマルチプレクサ521 ,522 ,…529 に
供給している。すなわち、前記セレクタ5190の状態信
号Px-90を前記デマルチプレクサ521 に供給し、前記
セレクタ511 の状態信号Px-1 を前記デマルチプレク
サ521 及び522 に供給し、前記セレクタ512 の状
態信号Px-2を前記デマルチプレクサ521 、522 と
次段のデマルチプレクサ(図示せず)に供給している。
前記セレクタ519 の状態信号Px-9 を前段のデマルチ
プレクサ(図示せず)及び前記デマルチプレクサ529
に供給し、前記セレクタ5110の状態信号Px-10を前記
デマルチプレクサ529 に供給している。なお、それ以
外のセレクタはセレクタ512 と同様に該当する3つの
デマルチプレクサに状態信号を供給する構成になってい
る。
【0060】前記各デマルチプレクサ521 〜529 は
ストローブ信号STB2-0 、グランドコントロール信号
GC及び状態信号Px-90,Px-1 〜Px-9 ,Px-10を入
力して図2に示す回路構成のスイッチ素子駆動回路47
に対して駆動信号an1、bn1、an2、bn2、an3、bn
3、an4、bn4、an5、bn5を供給するもので、具体回
路構成は図13に示すように論理回路によって構成して
いる。すなわち、ストローブ信号STB2 ,STB1 ,
STB0 、グランドコントロール信号GC、状態信号P
x-m 、Px-(m-1) 、Px-(m+1) を入力して駆動信号an
1、bn1、an2、bn2、an3、bn3、an4、bn4、an
5、bn5を生成している。この各デマルチプレクサ521
〜529 の入出力の関係を真理値表で示すと表1に示
すようになる。
【0061】
【表1】
【0062】すなわち、グランドコントロール信号GC
がローレベルで駆動信号は出力イネーブルとなり、ハイ
レベルでGNDとなる。そしてストローブ信号STB2-
0 が時間経過とともに「0,0,0」→「0,0,1」
→「0,1,0」→「0,1,1」→「1,0,0」と
変化するに従って駆動信号Px-m が(an1、bn1)→
(an2、bn2)→(an3、bn3)→(an4、bn4)→
(an5、bn5)と順にシフトしながらインク室を駆動す
る。また、駆動信号Px-m の逆の波形で駆動される脇イ
ンク室の駆動信号(Px-m バーで示す。)は、Px m-1
バーが左隣ブロックの脇インク室の駆動信号を示し、P
x m+1 バーが右隣ブロックの脇インク室の駆動信号を示
している。表からも分かるように、各デマルチプレクサ
521 〜529 は対応するインク室の駆動制御と左右隣
接インク室である脇インク室の駆動制御を同時に行う。
【0063】
【発明の効果】以上、請求項1乃至5記載の発明によれ
ば、圧電部材に電極を添設したインク室を多数並べて設
け、この各インク室から圧電部材を変形することにより
インク吐出を行うインクジェットヘッドの駆動を単一電
源で行うことができ、しかも階調印字において非印字の
インク室からのインクの誤吐出を確実に防止できる。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、さら
に、回路構成の簡素化を図ることができる。
【0065】また、請求項4及び5記載の発明によれ
ば、さらに、駆動回路を集積回路で構成し、1ラインの
ヘッドに対して複数個の集積回路を使用する場合に各集
積回路間の制御がスムーズにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すマルチノズルインク
ジェットヘッドを単一電源を使用してシェアモード駆動
する場合の各インク室の変形を説明するための図。
【図2】同実施の形態におけるスイッチ素子駆動回路の
構成を示す回路図。
【図3】同実施の形態におけるスイッチ素子駆動回路の
動作タイミング図。
【図4】同実施の形態における非印字インク室の変形例
を示す図。
【図5】同実施の形態におけるマルチノズルインクジェ
ットヘッドを5分割駆動する場合の概念を示す図。
【図6】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの駆
動装置の構成を示すブロック図。
【図7】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの駆
動装置の動作タイミング図。
【図8】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの駆
動装置を複数のICで構成した場合に生じる問題点を説
明するための図。
【図9】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの駆
動装置を複数のICで構成した場合に生じる問題点を解
決する方式を説明するための図。
【図10】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの
駆動装置を複数のICで構成した場合の各ICが内蔵す
るデータバッファの構成を示す図。
【図11】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの
駆動装置を複数のICで構成した場合のカスケード接続
の状態を示す図。
【図12】同実施の形態におけるマルチノズルヘッドの
駆動装置を複数のICで構成した場合のIC内部の回路
構成を示すブロック図。
【図13】図12におけるデマルチプレクサの具体回路
構成を示す図。
【図14】シェアモードヘッドの2電源3分割駆動例を
示す図。
【図15】シェアモードヘッドの構成を示す部分断面
図。
【図16】従来の2電源駆動式のインクジェットヘッド
の駆動回路例を示す図。
【図17】同従来例の動作タイミングを示す図。
【図18】従来の単一電源駆動式のインクジェットヘッ
ドの駆動回路例を示す図。
【図19】同従来例の動作タイミングを示す図。
【図20】従来の2電源駆動式のインクジェットヘッド
の駆動装置全体の構成を示すブロック図。
【図21】従来の単一電源駆動式のインクジェットヘッ
ドの駆動装置全体の構成を示すブロック図。
【図22】インクジェットヘッドを単一電源で3分割駆
動した場合の課題を説明するための図。
【図23】図22における非印字インク室からのインク
誤吐出のときの変形例を示す図。
【符号の説明】
411 、412 、413 、414 、415 …圧電部材 421 、422 、423 、424 、425 …電極 431 、432 、433 、434 、435 …第1のトラ
ンジスタ 441 、442 、443 、444 、445 …第2のトラ
ンジスタ S1 〜Sm/5 …シフトレジスタ L1 〜Lm/5 …ラッチ回路 451 〜45m/5 …n to 1セレクタ 46…デマルチプレクサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電部材に電極を添設したインク室を多
    数並べて設け、インク吐出を行うべきインク室の電極に
    電圧を印加して対応する圧電部材を変形させインク吐出
    口からインクを吐出させるインクジェットヘッドの駆動
    装置において、 前記各インク室の電極に印加する電圧の供給源となる単
    一電源と、この単一電源からの電圧をオン、オフ制御
    し、インク吐出を行うべきインク室の電極に階調情報に
    基づいて各種通電波形を与えるとともに、インク吐出を
    行うべきインク室の両隣のインク室及びさらに隣のイン
    ク室の電極にインク吐出を行うべき前記インク室の電極
    に与える通電波形による電位変化とは反対の電位変化を
    与える駆動回路とを備えたことを特徴とするインクジェ
    ットヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 複数のインク室を連続した5つ以上を1
    グループとして均等に分割し、分割した各グループの等
    間隔位置にあるインク室の同時インク吐出が可能で、各
    グループ内ではインク室からのインク吐出を順次シフト
    することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘ
    ッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 駆動回路は、印字データを格納するデー
    タバッファ、このデータバッファが格納した印字データ
    に基づいて階調信号を選択するセレクタ、単一電源から
    の電圧をオン、オフ制御して対応するインク室の電極に
    電位変化を与えるスイッチ素子群及び前記セレクタから
    の出力信号を前記スイッチ素子群の各スイッチ素子に駆
    動信号として選択的に供給するデマルチプレクサからな
    り、前記データバッファ、セレクタ及びデマルチプレク
    サを各グループ毎に1つずつ配置し、前記セレクタは、
    同じグループのデマルチプレクサ及び隣接するグループ
    のデマルチプレクサに出力信号を与え、前記各デマルチ
    プレクサは、前記セレクタからの出力信号によりインク
    吐出を行うべきインク室の両隣のインク室又は両隣とさ
    らに隣のインク室が隣接するグループのインク室であっ
    てもインク吐出を行うべきインク室の電極に与える通電
    波形による電位変化とは反対の電位変化を与えるように
    前記スイッチ素子群の各スイッチ素子に駆動信号を供給
    することを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘ
    ッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 駆動回路を集積回路で構成し、1ライン
    のヘッドに対して複数個の集積回路を使用する場合に、
    インク吐出を行うべきインク室の両隣のインク室又は両
    隣とさらに隣のインク室を駆動する集積回路が隣接する
    他の集積回路であっても、各集積回路は、インク吐出を
    行うべきインク室の両隣のインク室及びさらに隣のイン
    ク室の電極に、インク吐出を行うべき前記インク室の電
    極に与える通電波形による電位変化とは反対の電位変化
    を与えるように隣接する他の集積回路間で相互に駆動を
    補助する補助回路を設けたことを特徴とする請求項3記
    載のインクジェットヘッドの駆動装置。
  5. 【請求項5】 補助回路は隣接する他の集積回路が駆動
    する複数のインク室のうちの右2端又は左2端のインク
    室を駆動するための印字データを格納するデータバッフ
    ァと同一の印字データを格納する補助用データバッファ
    を備え、この補助用データバッファに対するデータ転送
    を隣接する他の集積回路に対するデータ転送と同時に行
    うことを特徴とする請求項4記載のインクジェットヘッ
    ドの駆動装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004034293A (ja) * 2002-06-28 2004-02-05 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

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