JP3082661B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3082661B2
JP3082661B2 JP6444096A JP6444096A JP3082661B2 JP 3082661 B2 JP3082661 B2 JP 3082661B2 JP 6444096 A JP6444096 A JP 6444096A JP 6444096 A JP6444096 A JP 6444096A JP 3082661 B2 JP3082661 B2 JP 3082661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズル内に保持さ
れたインクに対し、ノズル内に設けた発熱体にエネルギ
ーを印加して発熱させ、インク内に気泡を発生させてイ
ンクを噴射するインクジェット記録装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、大きく注目されている技術として
インクジェット記録方式がある。インクジェット記録方
式は、記録品質、記録スピードと価格のバランスに優れ
ており、さらにカラー化が容易、普通紙への記録が可
能、静粛性がよいという利点を持つ。1985年以降、
連続的に吐出しているインクを選択的に紙面に着弾させ
るコンティニュアス方式は陰を潜め、選択的にインクを
吐出させるドロップオンデマンド方式が主流になった。
ドロップオンデマンド方式には、インクを急激に加熱し
発生した気泡によりインクを吐出させるサーマル(バブ
ル)方式と、電圧を印加すると変形するセラミックを用
いてインクを吐出させるピエゾ方式がある。
【0003】サーマルインクジェット方式の場合、印字
に熱エネルギーを利用することから記録中に自己昇温す
る。インクは、温度が高くなると粘度が低下して噴射滴
量が多くなるため、温度変化があると噴射滴量が変化
し、印字画像の劣化を引き起こす。
【0004】このような問題に対して、温度変化が生じ
ても噴射滴量を一定にする手法として、例えば、特開平
5−31906号公報などに見られるように、発熱素子
の駆動を単一パルスで行なうのではなく、プレパルスと
メインパルスの2つで行ない、温度によりプレパルス幅
を変更するという手法が提案されている。また、発熱素
子の駆動を単一パルスで行なうよりも、プレパルスとメ
インパルスのダブルパルスで駆動した方がエネルギー効
率が良好で、発泡体積、噴射スピード制御が容易であ
る。
【0005】最近では、例えば、特開平7−96607
号公報において、ダブルパルスで駆動の際に、同一の発
熱素子を駆動するためのプレパルスとメインパルスのイ
ンターバルの間に他の発熱素子を駆動するためのパルス
を挿入して駆動周波数を向上させる手法も開発されてい
る。印字スピードなどの要素により、入力信号シーケン
スで単一パルス駆動も可能であればさらに高速化に有利
である。
【0006】サーマルインクジェット方式において同時
に印字できる最大のドット数は、電源容量の制約、配線
抵抗による電圧降下の影響、インク圧クロストークなど
による制約から決まる。例えば、通電中に200mA程
度の電流が流れる発熱素子を用いた場合、同時に5個以
上の発熱素子を駆動すれば、一度に1A以上もの電流が
流れる。発熱素子を搭載した基板の中央付近では、大電
流が流れると配線抵抗による共通電極の電圧降下の影響
が生じ、印字に悪影響を及ぼす。また、急激な大電流成
分によりプリントヘッドの内部、あるいはプリンタ本体
とプリントヘッドとを接続する共通フレキシブルケーブ
ルでノイズが混入して悪影響を受ける心配もある。
【0007】一方、コスト削減と高密度化を目的とし
て、ドライバだけでなくドライバを制御する為の駆動回
路も発熱素子と同一のSi基板上に搭載するような方法
が提案されている。最近では、例えば、特開平7−76
078号公報に記載されているように、発熱素子をある
個数ずつ複数のブロックに分割し、ブロック毎に時分割
で駆動する手段を有する装置もある。駆動するブロック
は、デコーダによるデコード信号によって指定し、配線
数を簡略化している。
【0008】また、噴射時のクロストークを低減するた
め、例えば、特開平6−191039号公報では、全体
の発熱素子を隣接したある個数ずつ複数のブロックに分
け、ブロック毎に時分割駆動する際に、隣のブロックを
駆動せずになるべく離れたブロックを順次駆動して行く
手段が提案されている。さらに、例えば、特開平6−1
98893号公報では、全体の発熱素子を3個おきに4
つのブロックに分け、ブロック毎に時分割駆動する手段
が提案されている。すなわち、特開平6−191039
号公報では、ブロック内の各発熱素子は隣接しており、
ブロック毎の駆動が離散的に構成されているに対し、特
開平6−198893号公報では、ブロック内の各発熱
素子が3個おきの離散的に構成され、隣接ブロックを順
次駆動して行く構成になっている。このようなブロック
駆動に関する提案もなされている。
【0009】図34は、従来のインクジェット記録装置
の一例における発熱素子が搭載された基板に設けられた
回路構成図である。図中、1は共通電極、2は発熱素
子、3はドライバ素子、4はプリドライバ、5はNAN
D回路、21は16bitカウンタ、22は64bit
ラッチ、23は64bitシフトレジスタである。
【0010】この例では、64個の発熱素子2を搭載し
ている。ここで、64個の発熱素子2と記述したが、厳
密には64個分の発熱素子2の領域を持ったということ
である。つまり、発熱素子2を置く領域だけがあって実
際には発熱素子2がなかったり、通常の印字には使用し
ない特性の異なる素子であったり、いわゆるダミー素子
である場合も含んでいる。例えば、異なる色のインクを
一つの基板を使用して印字を行なう場合、異なる色の境
界に幾つかのダミー素子を設けることが多い。この明細
書では、以上のことを踏まえて、発熱素子の配置可能数
を発熱素子数と呼ぶことにする。
【0011】図34では、64個の発熱素子2を4つず
つ16個のブロックに分けて分割駆動する場合である。
64個の発熱素子2の一端はすべて共通電極1を介して
電源に接続されている。また、他端はそれぞれドライバ
素子3に接続されている。ドライバ素子3は、例えばM
OS−FETやトランジスタなどで構成することがで
き、発熱素子2を駆動する。プリドライバ4は、対応す
る発熱素子2の駆動信号を昇圧してドライバ素子3の制
御電極、例えばMOS−FETではゲート電極に入力す
る。NAND回路5には、16bitカウンタ21から
のブロック分割駆動信号の1本と、ENABLE信号
と、64bitラッチ22からのデータ信号が入力され
ており、対応する発熱素子2が選択され、印字すべきデ
ータが存在し、さらにENABLE信号が入力されたと
き、プリドライバ4へ駆動信号を出力する。
【0012】16bitカウンタ21は、クロックをカ
ウントしてブロック分割駆動信号を発生し、各ブロック
に対応するNAND回路5に入力する。64bitラッ
チ22は、各発熱素子2に対応した印字データを保持す
る。64bitシフトレジスタ23は、シリアル入力さ
れた印字データを順次保持し、64bitラッチ22に
パラレルに転送する。
【0013】この例では、各発熱素子2に対応する64
個の印字データを保持する構成であるが、例えば、特開
平6−79873号公報の図5や特願平6−27237
5号の図5等に示すように、1ブロック分の印字データ
のみをラッチさせる構成としたものも存在する。
【0014】図35は、従来のインクジェット記録装置
の一例における動作の一例を示すタイミングチャートで
ある。最初の印字を行なう前に、予め各発熱素子2に対
応した64個の印字データを64bitシフトレジスタ
23にシリアルに入力する。その後、DRST信号で6
4bitラッチ22をリセットし、LCLK信号により
64bitシフトレジスタ23内の全ての印字データを
64bitラッチ22に転送してラッチさせる。64b
itラッチ22は、印字データをそれぞれのNAND回
路5に出力している。
【0015】16bitカウンタ21は、BRST信号
でリセットされ、BDIR信号で駆動順序が選択された
後、BCLK信号をカウントしてブロック分割駆動信号
を選択的に送出する。図35ではBDIR信号が‘L’
で順方向印字、‘H’で逆方向印字を選択する。16b
itカウンタ21は、まず最初のBCLK信号によりブ
ロック1に対するブロック分割駆動信号を1〜4番目の
NAND回路5に対して出力する。外部よりプレパルス
およびメインパルスを有するENABLE信号が入力さ
れると、1〜4番目のNAND回路5のうち64bit
ラッチ22から印字データが出力されているもののみが
ENABLE信号に従った駆動信号を出力し、プリドラ
イバ4を介してドライバ素子3が駆動される。これによ
り1〜4番目の発熱素子2のうち印字データが存在する
ものに電流が流れ、発熱素子2が発熱する。このとき、
プレパルスではインクは吐出されず、発熱素子2の発熱
による昇温のみが行なわれ、次のメインパルスで発熱素
子2の発熱によってインク中に気泡が発生し、インクが
吐出されて印字が行なわれる。
【0016】続いて16bitカウンタ21は次のBC
LK信号をカウントしてブロック2に対するブロック分
割駆動信号を5〜8番目のNAND回路5に対して出力
し、5〜8番目の発熱素子2のうち印字データの存在す
るものが発熱して印字が行なわれる。以下、順にブロッ
ク16まで駆動して印字を行なう。この間に、次の64
個分の印字データをシリアルに64bitシフトレジス
タ23に入力する。
【0017】16個のブロックの駆動が終了すると、B
RST信号により16bitカウンタがリセットされ、
BDIR信号により駆動方向が設定される。図35では
逆方向の駆動が設定されている。また、DRST信号に
よって64bitラッチ22がリセットされ、LCLK
信号によって64bitシフトレジスタ23内の印字デ
ータが64bitラッチ22にラッチされる。以後、1
6番目のブロックから順に駆動され、最後に1番目のブ
ロックが駆動される。これら一連の動作を繰り返し、印
字を行なう。
【0018】このような従来の構成において、発熱素子
2を搭載した基板内に16bitカウンタ21を設置す
る場合には、基板上部に発熱素子2が配列されているの
で、横方向の長さはその制約を受ける。従って、カウン
タをレイアウトする際には極めて横長にレイアウトする
必要がある。また、印字上、時分割でブロック駆動を行
なう手段は、上述のように双方向性を有することが好ま
しい。例えば、バイナリーカウンタ、ジョンソンカウン
タ、リニアフィードバックシフトレジスタ、グレイコー
ドカウンタなどを使用すればゲート数が減るが、配線の
引き回しによりレイアウト面積まで減らすのは難しい。
以上による理由から、ブロック数と同数のシフトレジス
タを用いた最も初歩的なカウンタを搭載するのが一般的
である。この場合、カウンタに双方向性を持たせたいな
ら、前後のシフトレジスタの順序を逆にするセレクタを
シフトレジスタ間に設ければよい。
【0019】時分割でブロックを駆動する手法には、カ
ウンタを利用した構成の他に、外部から入力された駆動
信号を基板内部でバイナリデコードして駆動ブロックを
選択する手法がある。しかし、バイナリデコードして駆
動ブロックを選択する手法では、ブロック分割数のlo
2 だけブロック駆動用の入力信号線数が必要となり、
例えば、25 =32ブロックでは5本も必要となるとい
う問題が発生する。
【0020】配線数はコストおよび基板の高密度化の点
で重要であり、チップ面積削減、消費電力による発熱を
抑えるためにも回路規模は小さいことが望まれる。しか
し、複数の機能やアドレス線を共通化して入力信号線数
を少なくすれば、デコードするための回路が必要にな
り、回路規模が増大し、デコードによる低速化を招く場
合がある。ましてやダブルパルス駆動する場合や、イン
ターバルに他の発熱素子駆動用のパルスを挿入する場合
には、なおさら配線数の削減が難しい。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、ダブルパルス駆動に適した
駆動回路を用い、多機能化、高速化、高密度化の点で有
利であり、非常にコンパクトに回路を構成できるインク
ジェット記録装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数配列された発熱素子と、該発熱素子を駆動する
ためのドライバと、画像データに応じて前記ドライバを
制御する駆動回路を有するインクジェット記録装置にお
いて、前記駆動回路は、前記複数の発熱素子を異なる複
数のブロックに分割しブロック毎に時分割して駆動する
ブロック分割駆動回路と、印字データを保持するデータ
保持回路を有し、前記ブロック分割駆動回路は、印字の
際に前記発熱素子をインクの噴射を行なわないプレパル
スとインクの噴射を行なうメインパルスの2つのパルス
により前記各ブロックの駆動制御を行なうとともに、前
記ブロックを駆動するための前記プレパルスと前記メイ
ンパルスの間に該ブロックとは別のブロックを駆動する
ように駆動制御するものであり、前記データ保持回路
は、1つのブロックに含まれる前記発熱素子の数の2倍
以下の印字データを保持し、前記プレパルスか前記メイ
ンパルスかに応じて保持している印字データを切り換え
ることを特徴とするものである。
【0023】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、前記データ保持回
路は、1つのブロックに含まれる前記発熱素子の数だけ
の印字データを順次入力するためのシフトレジスタと、
該シフトレジスタの内容をラッチするラッチ回路と、該
ラッチ回路にラッチされた印字データを一時保持して遅
延させる遅延回路と、前記ラッチ回路にラッチされた印
字データまたは前記遅延回路によって遅延した印字デー
タのいずれかを選択する選択回路を有し、前記プレパル
スによる駆動か前記メインパルスによる駆動かによって
前記選択回路による選択を切り換えることを特徴とする
ものである。
【0024】請求項3に記載の発明は、複数配列された
発熱素子と、該発熱素子を駆動するためのドライバと、
画像データに応じて前記ドライバを制御する駆動回路を
有するインクジェット記録装置において、前記駆動回路
は、前記複数の発熱素子を異なる複数のブロックに分割
しブロック毎に時分割して駆動するブロック分割駆動回
路と、印字データを保持するデータ保持回路を有し、前
記ブロック分割駆動回路は、印字の際に前記発熱素子を
インクの噴射を行なわないプレパルスとインクの噴射を
行なうメインパルスの2つのパルスにより前記各ブロッ
クの駆動制御を行なうとともに、前記ブロックを駆動す
るための前記プレパルスと前記メインパルスの間に該ブ
ロックとは別のブロックを駆動するように駆動制御する
ものであり、前記ブロック分割駆動回路は、複数のカウ
ンタを有し、該複数のカウンタの出力によって1つのブ
ロックを特定してなり、前記カウンタは、複数のフリッ
プフロップと、該フリップフロップの出力と該フリップ
フロップへのクロックが入力されるアンド回路を有し、
該アンド回路の出力が他のフリップフロップのクロック
として入力されるとともに他のアンド回路の入力に接続
された非同期型のバイナリカウンタであり、一段当りの
遅れ時間が前記フリップフロップ一つ分の遅れ時間より
短いことを特徴とするものである。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のインクジェット記録装置において、前記ブロック分割
駆動回路は、前記各フリップフロップの出力および反転
出力を駆動順序に応じて選択する選択回路をさらに有
し、前記ブロックの駆動順序に関して双方向の駆動を可
能に構成したことを特徴とするものである。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載のインクジェット記録装置において、前記ブロ
ック分割駆動回路は、さらに、あるブロックを選択して
前記プレパルスによる駆動後に1つ前の既に前記プレパ
ルスによる駆動が行なわれたブロックを前記メインパル
スによる駆動を行なうべく選択する選択回路を有するこ
とを特徴とするものである。
【0027】請求項6に記載の発明は、複数配列された
発熱素子と、該発熱素子を駆動するためのドライバと、
画像データに応じて前記ドライバを制御する駆動回路を
有するインクジェット記録装置において、前記駆動回路
は、前記複数の発熱素子を異なる複数のブロックに分割
しブロック毎に時分割して駆動するブロック分割駆動回
路と、印字データを保持するデータ保持回路を有し、前
記ブロック分割駆動回路は、印字の際に前記発熱素子を
インクの噴射を行なわないプレパルスとインクの噴射を
行なうメインパルスの2つのパルスにより前記各ブロッ
クの駆動制御を行なうとともに、前記ブロックを駆動す
るための前記プレパルスと前記メインパルスの間に該ブ
ロックとは別のブロックを駆動するように駆動制御する
ものであり、前記ドライバと前記駆動回路との間に前記
駆動回路内の低電圧論理素子部の出力を合成昇圧するた
めのプリドライバ部と、該プリドライバ部に電源を供給
するレギュレータ回路をさらに有し、該レギュレータ回
路は、前記プリドライバ部へ前記発熱素子用の共通電極
から電源を供給し、入力信号に基づいて前記プリドライ
バ部に電源を供給しない待機モードを持つことを特徴と
するものである。
【0028】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記発熱素子はポリシリコンで、前記ドライバは
MOSトランジスタで構成されることを特徴とするもの
である。
【0029】請求項8に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置にお
いて、前記ブロック分割駆動回路から出力されるブロッ
ク選択信号の一部を出力する第1のテスト用端子と、少
なくとも前記データ保持回路から出力されるデータ信号
の一部を出力する第2のテスト用端子を有することを特
徴とするものである。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のインクジェット
記録装置の実施の一形態において発熱素子が搭載された
基板に設けられた回路の一例を示す構成図である。図
中、図34と同様の部分には同じ符号を付して説明を省
略する。6はデータ保持回路、7は4bitリングカウ
ンタ、8は8bitリングカウンタ、9はクロック発生
回路、10はレギュレータ、11はDラッチ、12はプ
リドライバ電源電圧モニタ端子、13,14はテスト信
号出力端子である。なお、本図および以降の各図は、全
て概念的な回路図であり、ファンアウトや配線容量を無
視しており、バッファなど詳細な部分を省略している。
【0039】図1では、256個の発熱素子2を有する
構成を一例として示している。これらの発熱素子2を8
本ずつの32ブロックに分け、時分割で駆動する。各ブ
ロック内の発熱素子2は、3個おきの離散的に配置され
た発熱素子2によって構成されている。例えば、1、
5、9、13、17、21、25、29番目の発熱素子
2によって、第1番目のブロックが構成される。発熱素
子2は、例えば、解像度600dots/25.4mm
となるように配置することができる。
【0040】全体の構成としては、256個の発熱素子
2と、各発熱素子2に電流を流し、発熱させるドライバ
3(高耐圧トランジスタ)、及びドライバを制御する駆
動回路からなる。発熱素子2は、例えば、シート抵抗4
0〜60Ω程度のポリシリコン層によって形成すること
ができる。共通電極1に印加されるHVDD電圧は、例
えば、36〜40V程度である。
【0041】駆動回路は、各発熱素子2に対し、外部か
らシリアルに入力される印字データにより印字電流を制
御する機能を有する。代表的な機能としてプレヒート機
能を有する。これは、上述のように印字を行なう発熱素
子を前もってプレパルスとして僅かな時間だけ電流を流
して発熱させておく機能である。ここでは、この機能を
プレパルス機能と呼んでいる。
【0042】ドライバ3を制御する駆動回路は、低電圧
ロジック部と、ドライバヘのインターフェイスであるプ
リドライバ4で構成される。図1に示した例では、ドラ
イバ3をMOSトランジスタで構成している。このMO
Sトランジスタを十分にONさせるため、プリドライバ
用電源を10〜15Vにし、プリドライバ4で低電圧ロ
ジック部の出力を合成昇圧してドライバ3を駆動する。
プリドライバ用電源は、レギュレータ10より供給する
構成としている。図2は、レギュレータの一例を示す回
路構成図である。図2に示したレギュレータの回路は一
般的なものであり、2本の抵抗を電源とアースの間に直
列に接続し、分圧した電圧をFETのゲートに接続し
て、FETの出力をプリドライバ用電源としている。ま
た、アースに接続された抵抗には、並列にFETが接続
されており、そのゲートにはNRST信号を反転した信
号が入力されている。これにより、NRST信号に基づ
いてプリドライバ用電源を制御することができ、プリド
ライバ4に電源を供給しない待機モードを実現すること
ができる。なお、ドライバ3としてバイポーラトランジ
スタを用いた場合には、昇圧駆動する必要はないので、
プリドライバ4およびレギュレータ10を設けずに構成
することもできる。
【0043】低電圧ロジック部は、各発熱素子2に対応
して設けられたNAND回路5、データ保持回路6、4
bitリングカウンタ7、8bitリングカウンタ8、
クロック発生回路9、Dラッチ11等を有する。図3
は、低電圧ロジック部の一例を示す概略構成図である。
データ保持回路6はクロック発生回路9で生成する信号
に従って印字データを出力し、4bitリングカウンタ
7、8bitリングカウンタ8は、クロック発生回路9
で生成する信号に従って、それぞれ駆動するブロックを
選択するためのブロック分割駆動信号を出力する。NA
ND回路5は、それぞれの印字データ、ブロック分割駆
動信号から1つずつ取り出し、その論理積の信号を駆動
信号としてプリドライバ5に出力する。
【0044】データ保持回路6は、2ブロック分の印字
データを保持し、プレパルス時とメインパルス時とで印
字データを切り換えて出力する。印字データは、DTD
IR信号として供給され、DCLK信号をクロックとし
て取り込む。印字データの切り換えは、プレパルスとメ
インパルスで構成されるENABLE信号によって行な
う。また、プレパルス時に用いた印字データをメインパ
ルス時に用いるための転送を、クロック発生回路9から
の信号によって行なう。
【0045】4bitリングカウンタ7は、基本的には
ENABLE信号をクロックにしてシフト動作を行な
う。また、8bitリングカウンタ8は、4bitリン
グカウンタ7のキャリーアウト信号をクロックとしてシ
フト動作を行なう。8bitリンクカウンタ8によって
32個のブロックのうちのいずれの4ブロックかを選択
し、4bitリングカウンタによって選択された4ブロ
ックのうちのいずれか1つブロックを選択する。しか
し、あるブロックのプレパルスとメインパルスの間に他
のブロックのパルスを挿入する場合、プレパルスで駆動
するブロックとプレパルスに続くメインパルスで駆動す
るブロックは異なるので、クロック発生回路9からカウ
ント用のクロックとともにプレパルスとメインパルスを
切り換える信号を受け取っている。また、ブロックの選
択順序はDTDIR信号によって与えられ、リセット信
号であるNRST信号に基づいて選択順序が得られる。
また、NRST信号は4bitリングカウンタ7および
8bitリングカウンタのリセットにも用いられる。4
bitリングカウンタ、8bitリングカウンタは、な
るべく回路規模を小さくするためにフィルドカウンタで
あるバイナリカウンタを用いることができる。
【0046】クロック発生回路9は、ENABLE信号
をもとに、プレパルスとメインパルスの切換信号、プレ
パルス、メインパルス1組分のクロック信号などを生成
し、ENABLE信号とともに出力する。また、NRS
T信号とDTDIR信号から単一パルス駆動かダブルパ
ルス駆動かを判別し、生成する信号を判別した駆動方法
に対応させる。Dラッチ11は、NRST信号に基づい
てDTDIR信号をラッチし、ブロックの駆動順序の切
換信号であるDIR信号を出力する。
【0047】各信号について説明する。入力信号線は、
NRST信号、ENABLE信号、DTDIR信号、D
CLK信号の4本のみである。NRST信号は、リセッ
トのためのクリア信号であり、‘L’で4bitリング
カウンタ7および8bitリングカウンタ8がクリアさ
れる。また、‘L’のとき、レギュレータ10はプリド
ライバ4に対してプリドライバ電源の供給を行なわない
低消費電力モードとなる。さらに、立ち上がりでブロッ
クの選択順序のセットを行ない、立ち下がりで単一パル
ス駆動かダブルパルス駆動かを選択してセットするため
にも用いられる。
【0048】ENABLE信号は、‘H’でドライバ3
をONにする。ダブルパルス駆動を行なう際には、プレ
パルスとメインパルスが交互に現われた波形となる。プ
レパルスの立ち上がりでデータ保持回路6は印字データ
をラッチする。また、メインパルスの立ち下がりで4b
itリングカウンタをシフトさせる。
【0049】DTDIR信号は、シリアル印字データと
ともに、ブロックの駆動順序の選択信号および単一パル
ス駆動かダブルパルス駆動かを選択する信号も送られて
くる。図4は、DTDIR信号によるプレパルス機能と
駆動順序の選択の一例の説明図である。NRST信号の
立ち下がり時のDTDIR信号によって単一パルス駆動
かダブルパルス駆動かが設定される。図4(A)に示す
ように、NRST信号が立ち下がるときにDTDIR信
号が‘L’の場合にダブルパルス駆動が設定され、図4
(B)に示すように、‘H’の場合に単一パルス駆動が
設定される。この設定はクロック発生回路9内で行なわ
れる。
【0050】また、NRST信号の立ち上がり時のDT
DIR信号によって、ブロックの駆動順序が設定され
る。図4(C)に示すように、NRST信号が立ち上が
るときにDTDIR信号が‘L’の場合には順方向が設
定され、図4(D)に示すようにDTDIR信号が
‘H’の場合には逆方向が設定される。この設定はDラ
ッチ11によって行なわれる。すなわち、Dラッチ11
は、NRST信号を反転した信号の立ち下がりにおいて
DTDIR信号をラッチする。これをブロックの駆動順
序を示すDIR信号として4bitリングカウンタ7、
8bitリングカウンタ8に入力している。
【0051】DCLK信号は、シリアル印字データのク
ロック信号である。この信号の立ち下がりでデータ保持
回路6は印字データを取り込む。
【0052】プリドライバ電源電圧モニタ端子12から
はMVDD信号が出力される。このMVDD信号は、プ
リドライバ4のためのプリドライバ電源の電圧をモニタ
するための出力である。また、テスト信号出力端子1
3,14からはDOUT1,DOUT2信号が出力され
る。DOUT1,DOUT2信号は内部ロジックのテス
ト信号の出力である。図1に示した例では、DOUT1
信号は4bitリングカウンタ7の出力線の1本と、8
bitリングカウンタ8の出力線の1本の論理和が出力
される。また、DOUT2信号は、8bitリングカウ
ンタ8の出力線の1本と、データ保持回路6の出力線の
1本の論理和が出力される。
【0053】図5は、クロック発生回路の一例を示す回
路図である。図中、31〜33はDフリップフロップ、
34はAND回路、35はOR回路、36はセレクタ、
37はディレイ回路である。Dフリップフロップ31は
NRST信号の反転信号の立ち上がりでDTDIR信号
をラッチし、AND回路34およびセレクタ36のセレ
クト信号として供給する。上述のように、NRST信号
の立ち下がりで単一パルス駆動を行なうか、あるいはダ
ブルパルス駆動を行なうかが設定されるので、NRST
信号の反転信号の立ち上がりで検出したDTDIR信号
は‘L’でダブルパルス駆動、‘H’で単一パルス駆動
を示す。ここでは反転出力を用い、ダブルパルス駆動を
行なうとき‘H’、単一パルス駆動を行なうとき‘L’
を出力する。
【0054】Dフリップフロップ32は、ENABLE
信号の立ち下がりで出力の論理を反転し、A信号を出力
する。すなわち、1回目の立ち下がりで‘H’となり、
2回目の立ち下がりで‘L’となる。AND回路34
は、Dフリップフロップ31の出力が‘H’の場合のみ
Dフリップフロップ32の出力をM信号として出力す
る。
【0055】また、Dフリップフロップ33は、ENA
BLE信号の立ち上がりで出力の論理を反転してB信号
を出力する。すなわち、1回目の立ち上がりで‘H’と
なり、2回目の立ち上がりで‘L’となる。OR回路3
5は、Dフリップフロップ32とDフリップフロップ3
3の出力、すなわちA信号とB信号の論理和をC信号と
して出力する。C信号はダブルパルス駆動の場合でも1
組のプレパルスとメインパルスを含んだ幅の信号とな
る。
【0056】セレクタ36は、OR回路35から出力さ
れるC信号とENABLE信号をDフリップフロップ3
1の出力によって切り換え、E信号として出力する。ダ
ブルパルス駆動を行なうとき、SEL端子に‘H’が入
力されるので、このときはOR回路35の出力であるC
信号を選択し、単一パルス駆動を行なうときにはENA
BLE信号を選択する。なお、ENABLE信号はディ
レイ回路37によりタイミングが調整されてENA信号
として出力される。
【0057】このようにして発生したM信号、E信号、
ENA信号がデータ保持回路6、4bitリングカウン
タ7等に供給される。
【0058】図6は、ダブルパルス駆動時に生成する信
号の一例の説明図である。ダブルパルス駆動時には、D
フリップフロップ31の出力(PPOUT)が‘H’と
なり、ENABLE信号としてプレパルスおよびメイン
パルスを含む信号が入力される。Dフリップフロップ3
2から出力されるA信号は、プレパルスの立ち下がりで
‘H’となり、メインパルスの立ち下がりで‘L’とな
る。また、Dフリップフロップ33から出力されるB信
号は、プレパルスの立ち上がりで‘H’となり、メイン
パルスの立ち上がりで‘L’となる。OR回路35で
は、A信号とB信号の論理和をとり、プレパルスの立ち
上がりで‘H’となり、メインパルスの立ち下がりで
‘L’となるC信号が出力される。また、AND回路3
4からはA信号がそのままM信号として出力される。セ
レクタ36は、SEL端子に‘H’が入力されているの
で、C信号を選択してE信号として出力する。
【0059】図7は、単一パルス駆動時に生成する信号
の一例の説明図である。この場合には、ENABLE信
号として単一の駆動パルスが入力される。単一パルス駆
動時には、Dフリップフロップ31の出力(PPOU
T)が‘L’となり、AND回路34の出力であるM信
号は‘L’のままとなる。また、セレクタ36ではEN
ABLE信号を選択してE信号として出力する。
【0060】図8は、データ保持回路の一例を示す回路
図である。図中、41,42はシフトレジスタ、43,
44はラッチ、45はセレクタである。シフトレジスタ
41,42は8bitの印字データを保持可能に構成さ
れており、DCLK信号に合わせて順次シフト動作す
る。シフトレジスタ41はプレパルス用の印字データを
8bitずつ読み込む。次のプレパルス用の印字データ
を読み込む際に、保持していた印字データをメインパル
ス用のデータとして後のシフトレジスタ42に8bit
分送り出す。シフトレジスタ42はメインパルス用の印
字データをシフトレジスタ41から読み込む。ラッチ4
3,44はそれぞれ8bitの印字データを保持する。
ラッチ43はプレパルス用であり、クロック発生回路9
から出力されるE信号に従ってシフトレジスタ41の内
容をラッチする。ラッチ44はメインパルス用であり、
同じくE信号に従ってシフトレジスタ42の内容をラッ
チする。このように、プレパルス用に印字データを8b
it読み込み、次のプレパルス用のデータを読み込む
際、プレパルス用データがメインパルス用データとして
次のシフトレジスタに残るので、プレパルスとメインパ
ルスの間に他のブロックのパルスを挿入した制御を容易
に行なうことが可能となる。
【0061】セレクタ45は、クロック発生回路9から
出力されるM信号を反転した信号により、SEL端子が
‘H’のときラッチ43を選択し、SEL端子が‘L’
のときラッチ44を選択して出力する。ダブルパルス駆
動を行なう場合、M信号はプレパルス時に‘L’、メイ
ンパルス時に‘H’である。そのため、プレパルス時に
はセレクタ45はラッチ43の内容を選択し、メインパ
ルス時にはラッチ44の内容を選択する。また、単一パ
ルス駆動を行なう場合、M信号は常に‘L’であるの
で、ラッチ43が選択される。
【0062】図9は、データ保持回路の別の例を示す回
路図である。図中、図8と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。46はDフリップフロップであ
る。この例では、シフトレジスタは1段である。ラッチ
43は、E信号が‘H’のとき、シフトレジスタ41に
読み込んだ8bitの印字データをラッチする。その
後、E信号の立ち下がりでDフリップフロップ46はラ
ッチ43の出力をラッチする。これにより、Dフリップ
フロップ46には図8のシフトレジスタ42と同様にメ
インパルス用の印字データが保持される。Dフリップフ
ロップ46は、NRST信号によって出力が‘L’にリ
セットされる。セレクタ45は、ラッチ43の出力また
はDフリップフロップ46の出力を、M信号を反転した
信号で選択する。プレパルス時にはラッチ43が選択さ
れて出力され、続いてDフリップフロップ46が選択さ
れて出力される。その後E信号が立ち下がるのでラッチ
43の保持している印字データがDフリップフロップ4
6に転送される。次にE信号が立ち上がり、‘H’とな
るとラッチ43は新たな印字データをシフトレジスタ4
1から得てラッチし、セレクタ45から出力される。続
いて先ほどラッチしたDフリップフロップ46の印字デ
ータが出力されることになる。
【0063】この図9に示した構成によれば、図8に示
した構成よりもラッチ回路が少なくて済み、配線の引き
回しが少ない。従って、図9に示した構成の方が有利で
ある。
【0064】次に、4bitリングカウンタ、8bit
リングカウンタの一例について説明する。4bitリン
グカウンタ7は、クロック発生回路9から出力されるE
NA信号を基にしてシフトする。8bitリングカウン
タ8は、4bitリングカウンタ7のキャリーアウト信
号をクロックとして動作する。
【0065】図10は、クロックと同期しないバイナリ
カウンタの一例の説明図である。図中、51〜55はD
フリップフロップ、56〜59はAND回路である。代
表的なカウンタ構成方法として、ジョンソンカウンタ、
リニアフィードバックシフトレジスタ、バイナリカウン
タ、グレイコードカウンタがある。ブロック数が25
32個であり、双方向性を有し、タイミング速度をそれ
程要求しない、という3つの理由を考えた場合、バイナ
リカウンタが有利である。よく知られているバイナリカ
ウンタとして同期型と非同期型のバイナリカウンタを考
えると、非同期型の方が回路構成が簡単で配線引き回し
が小さい。しかし、前段のフリップフロップの出力を次
のフリップフロップのクロックとして使用すると、次の
フリップフロップの出力は、フリップフロップ一つ分遅
延する。これを5段構成にしたのではタイミング的に間
に合わない。しかし、同期型を使用すれば、ゲート数、
配線数が増大する。
【0066】また、Dフリップフロップの構成には、一
相クロックを使用したスタティック・マスタースレーブ
型の他に、伝送ゲートを有したニ相クロックを使用する
シフトレジスタがよく知られている。一つのシフトレジ
スタを構成する為のトランジスタ数は、一相クロック・
スタティック・マスタースレーブ型より、ニ相クロック
を使用するシフトレジスタの方が少ない。しかし、ニ相
クロックを使用するシフトレジスタでは、図10に示す
ようなフリップフロップによりクロックが同期していな
い場合には大いに不利である。
【0067】図10に示す構成では、非同期型のバイナ
リカウンタでありながら、ディレイを極力抑えた構成と
している。各Dフリップフロップ51〜55では、クロ
ック入力の立ち下がりによって出力を反転し、Dフリッ
プフロップ51〜54はそれぞれAND回路56〜59
へ出力する。外部から入力されるクロックは、Dフリッ
プフロップ51、AND回路56,57に入力される。
AND回路56はDフリップフロップ51の出力とクロ
ックの論理積をDフリップフロップ52およびAND回
路57へ出力する。AND回路57は、Dフリップフロ
ップ52の出力、AND回路56の出力、およびクロッ
クの論理積をDフリップフロップ53、AND回路5
8,59へ出力する。AND回路58はDフリップフロ
ップ53の出力とAND回路57の論理積をDフリップ
フロップ54およびAND回路59へ出力する。AND
回路59は、Dフリップフロップ54の出力、AND回
路57,58の出力の論理積をDフリップフロップ55
へ出力する。
【0068】図11は、図10に示すバイナリカウンタ
の一例における動作例を示すタイミングチャートであ
る。初期状態として、Dフリップフロップ51〜55の
Q出力は‘L’となっており、Q出力の反転出力である
*Q出力は‘H’でD入力に接続されている。最初のク
ロックの立ち下がりでDフリップフロップ51はD入力
をラッチして出力し、U信号は‘H’となる。これによ
りAND回路56の1つの入力は‘H’となる。次のク
ロックの立ち下がりでDフリップフロップ51の出力は
反転して‘L’となる。このようにしてDフリップフロ
ップ51の出力はクロックの立ち下がりが入力されるご
とに出力を反転し、図11のU信号のような波形とな
る。
【0069】2つ目のクロックの時にはU信号が‘H’
であるから、Dフリップフロップ52には2つ目のクロ
ックパルスがそのまま入力され、その立ち下がり時に出
力を反転する。そのため、W信号は‘H’となる。次の
3つ目のクロックではDフリップフロップ51の出力が
‘L’であるからAND回路56からクロックパルスが
入力されない。この3つ目のクロックでDフリップフロ
ップ51の出力は‘H’になっているので、4つ目のク
ロックパルスがDフリップフロップ52に入力され、そ
の立ち下がりで出力が反転して‘L’となる。
【0070】Dフリップフロップ52の出力が‘H’と
なり、AND回路56から4つ目のクロックパルスが出
力されると、AND回路57は直接入力される4つ目の
クロックパルスを出力する。このとき、AND回路56
からのクロックパルスはAND回路56によって遅延し
ているので、AND回路57から出力されるクロックパ
ルスの立ち上がりは遅延する。しかし、立ち下がりは直
接入力されるクロックパルスの立ち下がりに従うので、
AND回路57から出力されるクロックパルスの立ち下
がりの遅延はAND回路57のみによる遅延量だけであ
る。
【0071】AND回路57から出力されるクロックパ
ルスはDフリップフロップ53に入力され、出力を反転
する。Dフリップフロップ53,54は、AND回路5
7から出力されるクロックパルスをクロックとして、そ
れぞれDフリップフロップ51,52と同様に動作す
る。このようにして図11に示すX,Y信号が得られ
る。
【0072】さらにDフリップフロップ55は、AND
回路59の出力をクロックとしてDフリップフロップ5
1,53と同様に動作し、図11に示すようにY信号の
立ち下がりで反転するZ信号が得られる。この場合も、
AND回路57から出力されるクロックパルスの立ち下
がりで動作させることができるので、遅延量はAND回
路57,59の2つ分となる。このように、図10に示
す回路では、非同期型のバイナリカウンタでありなが
ら、1つあたりのクロックディレイがフリップフロップ
一つ分の遅れ時間より遥かに短く、最も遅延するZ信号
の出力はわずかに2ゲート分遅延するのみである。
【0073】このようにして得られたU,W,X,Y,
Z信号は、クロックをカウントした信号となっている。
これをデコードすることによって、対応するブロックの
選択信号を得ることができる。
【0074】図10に示すバイナリカウンタを用いて4
bitリングカウンタ7、8bitリングカウンタ8を
構成する場合、Dフリップフロップ51,52、AND
回路56,57を4bitリングカウンタ7に、Dフリ
ップフロップ53,54,55、AND回路58,59
を8bitリングカウンタ8にそれぞれ設け、AND回
路57の出力をキャリー信号として4bitリングカウ
ンタ7から8bitリングカウンタ8に渡せばよい。
【0075】図12は、図10に示すバイナリカウンタ
を用いた4bitリングカウンタおよび8bitリング
カウンタの一例を示す構成図である。図中、図10と同
様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。61〜
70はセレクタ、71〜74はOR回路、75,76は
デコード部、77はAND回路部である。破線より上が
4bitリングカウンタ7、下が8bitリングカウン
タ8の構成を示している。基本的には図10に示すバイ
ナリカウンタと同様の構成である。各Dフリップフロッ
プ51〜55の出力に、それぞれセレクタ61〜65、
セレクタ66〜70が接続され、さらにデコード部7
5,76が接続されている。さらに4bitリングカウ
ンタではAND回路部77が接続されている。
【0076】図10に示した回路では、カウントアップ
の動作しか行なえないが、容易にカウントダウンの動作
が行なえるように構成することができる。すなわち、順
方向/逆方向でDフリップフロップ51〜55の出力を
反転させればよい。そのため、図12に示した4bit
リングカウンタ7、8bitリングカウンタ8では、セ
レクタ61〜65を設け、ブロックの駆動順序を示すD
IR信号によって正出力と反転出力を切り換えるように
構成している。上述のようにDIR信号は順方向を示す
ときに‘L’、逆方向を示すときに‘H’であるから、
それぞれのセレクタ61〜65ではDIR信号の反転信
号が‘H’のときDフリップフロップ51〜55のQ出
力を選択し、‘L’のとき反転信号である*Q出力を選
択する。
【0077】しかしながら、ここで問題となるのはプレ
パルスとメインパルスで選択するブロックが異なるとい
うことである。すなわち、順方向の駆動時にはメインパ
ルスで駆動するブロックはプレパルスで駆動したブロッ
クの1つ前のブロックとなる。この問題を解決するた
め、メインパルス用のセレクタ66〜70を設けてい
る。セレクト信号としては、プレパルスを基準としてD
フリップフロップ51〜55の出力を選択して出力する
ようにし、メインパルスで選択ブロックを変更する為に
反転しなければならない状態をクワインマクラスキーの
方法で求め、反転すべきセレクタのみ、反転出力を選択
する。
【0078】反転すべきセレクタは、OR回路71〜7
4によって選択される。ここでは、カウント値の2進数
の下位がすべて0の場合、最初に1の現われる位を含め
て反転させる。OR回路71〜74は、その位よりも下
位のすべての位が0か否かを判定している。例えば、カ
ウント値が2進数で「00100」であれば、メインパ
ルス駆動時にOR回路71,72は‘L’となり、セレ
クタ66〜68が反転する。これにより「00011」
となり、1つ前のブロックが選択されることになる。逆
順の場合も同様であり、カウント値が「00100」の
とき、セレクタ61〜65で反転されて「11011」
となる。セレクタ66〜68が反転して「11100」
となり、逆順において1つ前のブロックが選択されるこ
とになる。
【0079】このようにして、プレパルス駆動時および
メインパルス駆動時にそれぞれ駆動するブロックの番号
が決まる。これをデコード部75,76でデコードして
対応する信号線に駆動信号を出力する。
【0080】また、4bitリングカウンタ7では、A
ND回路部77において、デコード部75の出力とEN
A信号との論理積をとる。これにより、ENABLE信
号をプリドライバ4へ入力することを不要にし、配線を
簡素化している。
【0081】以下、本発明のインクジェット記録装置の
実施の一形態における動作について説明する。概括的に
は、選択的にドライバ3をONにし、発熱素子2に電流
を流すことによってインク中に気泡を発生させ、発生し
た気泡の膨張収縮作用によりインクを噴射し、印字を行
なう。この例では同時に最大8個の発熱素子2を選択可
能で、印字させる前にプレ・ヒート(プレパルス)が可
能である。印字方向,プレパルス機能の有無は入力信号
によって切り替えできる。
【0082】クリア信号(NRST信号)の入力後、印
字データはデータ保持回路6にシリアルに読み込まれ、
記憶される。記憶された印字データに従って最初の8個
の発熱素子2の印字を行なう。同時に選択する8個の発
熱素子2は、例えば、1,5,9,13,17,21,
25,29番目の発熱素子(図1の上部に記載した番号
で、左端が1、右端が256。以下これを発熱素子N
o.と称する)のように3個飛びの組合せである。この
選択された8個の発熱素子が1つのブロックである。与
える印字データも、このような3個飛びの画素となるよ
うに並べ替えて与える必要がある。印字中(プレパルス
有りならプレヒートと、メインパルスによる印字中)に
次の8個の発熱素子2の印字データをデータ保持回路6
に読み込む。
【0083】4bitリングカウンタ7および8bit
リングカウンタ8が順番に8個の発熱素子を選択する。
4bitリングカウンタ7は、ENABLE信号が
‘H’のとき、4本の出力線のうちの1本を‘H’と
し、8bitリングカウンタ8では8本の出力線のうち
の1本を‘H’としている。この4本の出力線と8本の
出力線の組み合わせによって、32個のブロックのいず
れかが選択される。4bitリングカウンタ7および8
bitリングカウンタ8からともに‘H’が出力され
て、8個のNAND回路5が選択される。これらのNA
ND回路5は、データ保持回路6でラッチされた印字デ
ータに従ってプリドライバ4を介してドライバ3を駆動
し、発熱素子2に通電する。単一パルス駆動時には、こ
れにより印字が行なわれる。ダブルパルス駆動の場合、
プレパルスのときは発熱素子2は発熱するのみで印字は
行なわず、メインパルスのときは印字が行なわれる。E
NABLE信号の立ち下がりで4bitリングカウンタ
7の出力が‘L’になり、発熱素子2のヒーティングが
終わる。なお、ダブルパルス駆動時のプレパルスのパル
ス幅やプレパルスとメインパルスの間隔等の制御はEN
ABLE信号の供給元で行なう。
【0084】このようなブロックの駆動を、プレパルス
を用いない単一パルス駆動であれば印字毎にブロックを
32回替えて行ない、プレパルスを用いたダブルパルス
駆動であればプレヒート又は印字毎にブロックを66回
入れ替えて行なう。これによって256個の発熱素子2
の駆動を完了する。また、低消費電力モードの時、プリ
ドライバ4の電源供給を行なわなくなり、印字しない間
の消費電力を少なくさせることができる。
【0085】上述の印字動作に関して詳細に述べる。ま
ず、全体のクリア、及びプレパルス機能の選択と印字方
向の選択を行なう。NRST信号を‘H’から‘L’に
して、再び‘H’にする。NOT回路でこの信号が反転
され、図5に示すクロック発生回路9のDフリップフロ
ップ31はその反転信号の立ち上がりでDTDIR信号
をラッチする。ラッチされたDTDIR信号の論理によ
り、プレ・ヒーティング機能(プレパルス機能)を使用
したダブルパルス駆動を行なうか、あるいは単一パルス
駆動を行なうかを選択する。図4(A),(B)に示し
たように、DTDIR信号が‘L’でダブルパルス駆動
が選択され、‘H’で単一パルス駆動が選択される。
【0086】NRST信号が‘L’になることにより、
4bitリンクカウンタ7および8bitリングカウン
タ8がクリアされる。また、この間、レギュレータ10
はプリドライバ4への電源供給を行なわなくなり、低消
費電力モードとなる。
【0087】また、Dラッチ11では、NRST信号を
反転した信号の立ち下がりでDTDIR信号をラッチ
し、ブロックの駆動方向を設定する。図4(C),
(D)に示したように、DTDIR信号が‘L’のとき
順方向、‘H’のとき逆方向を設定する。
【0088】なお、このようなクリアおよび駆動方法、
駆動方向の選択は、すべてのブロックを選択する1回の
印字サイクルの後、必ず行なわれる。この時も、NRS
T信号が立ち上がりおよび立ち下がり時のDTDIR信
号の論理により、駆動方法および駆動方向が選択され
る。
【0089】初期化の終了後、4bitリングカウンタ
7および8bitリングカウンタ8は、設定された駆動
方向に応じて1番目の発熱素子2を含むブロックまたは
256番目の発熱素子2を含むブロックのいずれかを選
択する。以下、プレパルス機能を用いたダブルパルス駆
動時の動作と、プレパルス機能を用いない単一パルス駆
動時の動作に分けて説明する。
【0090】プレパルス機能を用いたダブルパルス駆動
を行なう場合は、1印字サイクル中にENABLE信号
のパルスは、66回入力される。プレ・ヒートを行なう
ためのプレパルスと、噴射を行なうためのメインパルス
が交互に入力される。このうち、最初のメインパルスで
は噴射が行なわれず、最後のプレパルスではプレ・ヒー
トが行なわれない。クロック発生回路7は、このENA
BLE信号からM信号、E信号、ENA信号を作成す
る。E信号のパルスは、33個生成される。N番目のE
信号が‘H’となる期間中のプレパルスと、N+1番目
のE信号が‘H’となる期間中のメインパルスは同一の
発熱素子を選択する。
【0091】まず、最初のブロックの印字データを読み
込む。図13は、ダブルパルス駆動時の最初のブロック
のための印字データの読み込みの際のタイミングチャー
ト、図14は、同じく読み込まれる印字データに対応す
る発熱素子No.の説明図である。NRST信号が
‘H’になった後、ENABLE信号が入力される
(‘H’になる)までに、図13に示すようにDCLK
信号が8回入力される。DCLK信号の立ち下がりで、
DTDIR信号が印字データとして図14に示した発熱
素子No.の若い番号順に3個飛ばしで取り込まれる。
DTDIR信号が‘H’で取り込まれた場合、後のプレ
パルスでこの印字データに対応する発熱素子2がプレ・
ヒートし、メインパルスでインクが噴出される。最初の
ブロックの印字データの読み込みが終了すると、その印
字データに基づく印字動作と、次のブロックの印字デー
タの読み込みを行なう。
【0092】図15は、ダブルパルス駆動時のN番目の
ブロックのための印字データの読み込みの際のタイミン
グチャート、図16は、同じく順方向時に読み込まれる
印字データに対応する発熱素子No.の説明図、図17
は、同じく逆方向時に読み込まれる印字データに対応す
る発熱素子No.の説明図である。図15に示すよう
に、E信号のN−1番目中(N=2〜32)に、N番目
のブロックの印字データをプレ・ヒートのために8個の
発熱素子分だけシリアルに読み込む。このとき読み込ま
れる印字データは、駆動方向が順方向の場合は図16に
示す発熱素子No.に、また逆方向の場合は図17に示
す発熱素子No.に、それぞれ対応して読み込まれる。
このとき、なるべく隣接した発熱素子が駆動されないよ
うに、発熱素子の駆動順序を設定している。例えば、順
方向時に発熱素子No.=1を含むブロック(N=1)
の次は、発熱素子No.=3を含むブロック(N=2)
である。
【0093】図18は、ダブルパルス駆動時における同
じブロックのプリパルスによる駆動とメインパルスによ
る駆動のタイミングの説明図である。E信号のN−1番
目中に読み込まれた印字データにより、図18でハッチ
ングを施したように、E信号のN番目中のプレパルスで
N番目のブロックの発熱素子2がプレヒーティングされ
る。そして、E信号のN+1番目のメインパルスで印字
が行なわれる。すなわち、プレパルスが‘H’の期間
中、N番目のブロックの発熱素子のプレヒーティングが
行なわれ、続くメインパルスではなく、その次のハッチ
ングを施したメインパルスによる発熱で印字が行なわれ
る。
【0094】例えば、図9に示す回路構成のデータ保持
回路6を用いた場合、N−1番目のE信号中にシフトレ
ジスタ41に印字データが読み込まれ、N番目のE信号
の立ち上がりによってシフトレジスタ41に読み込まれ
た印字データがラッチ43にラッチされる。ラッチされ
た印字データはセレクタ45によって選択され、N番目
のE信号のプレパルス駆動時に用いられる。また、同時
にこの印字データはDフリップフロップ46にも伝達さ
れており、N番目のE信号の立ち下がりでラッチされ
る。この間にN番目のメインパルスによる駆動が行なわ
れるが、このときにはDフリップフロップ46はラッチ
43内の印字データをラッチしていないので、セレクタ
45によってDフリップフロップ46にラッチされてい
るN−1番目のブロックの印字データが出力される。E
信号の立ち下がりでDフリップフロップ46にラッチさ
れたN番目のブロックの印字データは、N+1番目のE
信号が‘H’の間保持され、N+1番目のメインパルス
駆動時にセレクタ45で選択されて、印字に用いられ
る。
【0095】図19は、ダブルパルス駆動時のE信号の
32番目中における印字データの読み込みの際のタイミ
ングチャートである。最終ブロックの印字データは、3
1番目のE信号中に読み込まれることになる。32番目
のE信号中では、図18に示すようにDTDIR信号を
常に‘L’にして、DCLK信号を8回入力する。これ
により、33番目の最後のプレパルスで駆動する印字デ
ータをクリアし、発熱素子の駆動を行なわないようにす
る。33番目のE信号中のDTDIR信号とDCLK信
号は、印字に影響を与えない。
【0096】図20は、ダブルパルス駆動時における順
方向時の4bitリングカウンタの動作の一例の説明
図、図21は、同じく8bitリングカウンタの動作の
一例の説明図である。図中、左端のEは、何番目のE信
号かを示す。その右隣のPre/Mainは、E信号中
のプレパルスまたはメインパルスの‘H’の状態を意味
する。RE1〜RE4,B1〜B8は、図1に示す出力
信号線名である。なお、空欄は‘L’を示し、‘H’の
みを記入している。例えば、N=2のプレパルス駆動時
において、4bitリングカウンタはRE2を‘H’と
し、8bitリングカウンタはB1を‘H’として2番
目のブロックのプレヒートを行なう。続くメインパルス
駆動時においては、4bitリングカウンタはRE1を
‘H’とし、8bitリングカウンタはB1を‘H’と
することにより、1番目のブロックのメインパルス駆動
によって印字を行なう。また、N=5のプレパルス駆動
時は、4bitリングカウンタ、8bitリングカウン
タはそれぞれRE1、B2を‘H’として5番目のブロ
ックのプレヒートを行ない、続くメインパルス駆動時に
は4bitリングカウンタがRE4を‘H’とするとと
もに、8bitリングカウンタも‘H’とする出力信号
線をB1に変更し、4番目のブロックのメインパルス駆
動を行なう。
【0097】図22は、ダブルパルス駆動時における逆
方向時の4bitリングカウンタの動作の一例の説明
図、図23は、同じく8bitリングカウンタの動作の
一例の説明図である。逆方向の場合も順方向とほぼ同様
であるが、順方向の駆動時に駆動されるブロックの順番
をブロックの番号とすれば、この逆方向の駆動において
メインパルスで駆動されるブロックの番号は、プレパル
スで駆動されたブロックの番号よりも大きい。例えば、
N=2のプレパルス駆動時において、4bitリングカ
ウンタはRE3を‘H’とし、8bitリングカウンタ
はB8を‘H’として31番目のブロックのプレヒート
を行なう。続くメインパルス駆動時においては、4bi
tリングカウンタはRE4を‘H’とし、8bitリン
グカウンタはB8を‘H’とすることにより、32番目
のブロックのメインパルス駆動によって印字を行なう。
また、N=5のプレパルス駆動時は、4bitリングカ
ウンタ、8bitリングカウンタはそれぞれRE4、B
7を‘H’として28番目のブロックのプレヒートを行
ない、続くメインパルス駆動時には4bitリングカウ
ンタがRE1を‘H’とするとともに、8bitリング
カウンタも‘H’とする出力信号線をB8に変更し、2
9番目のブロックのメインパルス駆動を行なう。
【0098】図24は、ダブルパルス駆動時の1印字サ
イクルの一例を示す信号シーケンス図である。以上の動
作をまとめると、図24に示すようになる。すなわち、
NRST信号の立ち上がりおよび立ち下がりでDTDI
R信号をラッチして駆動方法および駆動方向を設定す
る。最初のENABLE信号の立ち上がり前に1番目の
ブロックに対応する印字データを読み込む。以後、N番
目の駆動時にN+1番目のブロックに対応する印字デー
タを読み込み、32、33番目の駆動時にはDTDIR
信号を‘L’として印字データをリセットする。一方、
1番目の駆動時には、ENABLE信号のプレパルスの
みが用いられ、1番目のブロックの印字データに対応し
てプレヒートが行なわれる。1番目のメインパルスでは
印字は行なわれない。以後、N番目の駆動時にはN番目
のブロックの印字データに対応してプレパルスによって
プレヒートが行なわれ、さらにN−1番目のブロックの
印字データに対応してメインパルスによって印字が行な
われる。最後の33番目の駆動時には、プレパルスによ
る駆動は行なわれず、メインパルスによって32番目の
ブロックの駆動が行なわれる。
【0099】次に、プレパルス機能のない単一パルス駆
動時の印字動作の一例について説明する。プレパルス機
能なしの場合は、1サイクル中にENABLE信号が
‘H’となるパルスは、32回入力される。E信号は、
ENABLE信号と同じであり、M信号は常に‘L’に
なる。ENABLE信号のパルスが入力される度に、選
択されるブロックがシフトする。
【0100】まず、最初のブロックの印字データを読み
込む。図25は、単一パルス駆動時の最初のブロックの
ための印字データの読み込みの際のタイミングチャー
ト、図26は、同じく読み込まれる印字データに対応す
る発熱素子No.の説明図である。NRST信号が
‘H’になった後、ENABLE信号が入力される
(‘H’になる)までに、図25に示すようにDCLK
信号が8回入力される。DCLK信号の立ち下がりで、
DTDIR信号が印字データとして図26に示した発熱
素子No.の若い番号順に3個飛ばしで取り込まれる。
DTDIR信号が‘H’で取り込まれた場合、後のプレ
パルスでこの印字データに対応する発熱素子2がプレ・
ヒートし、メインパルスでインクが噴出される。最初の
ブロックの印字データの読み込みが終了すると、その印
字データに基づく印字動作と、次のブロックの印字デー
タの読み込みを行なう。
【0101】図27は、単一パルス駆動時のN番目のブ
ロックのための印字データの読み込みの際のタイミング
チャート、図28は、同じく順方向時に読み込まれる印
字データに対応する発熱素子No.の説明図、図29
は、同じく逆方向時に読み込まれる印字データに対応す
る発熱素子No.の説明図である。図27に示すよう
に、ENABLE信号が‘H’の期間に印字が行なわれ
る。印字時間はENABLE信号が‘H’の期間で決ま
る。印字データは、印字する一つ前のENABLE信号
が‘H’の間に取り込む。すなわち、図27においてE
NABLE信号がN−1番目の‘H’の期間であるとす
ると、読み込む印字データはN番目のブロックの印字デ
ータであり、駆動方向が順方向の場合は図28に示す発
熱素子No.に、また逆方向の場合は図29に示す発熱
素子No.に、それぞれ対応して読み込まれる。
【0102】図30は、単一パルス駆動時のENABL
E信号の31、32番目中における印字データの読み込
みの際のタイミングチャートである。32番目のブロッ
クの印字データは、31番目のENABLE信号中に読
み込まれる。従って、32番目のENABLE信号中の
DCLK信号とDTDIR信号は印字に何の影響も与え
ない。
【0103】図31は、単一パルス駆動時における4b
itリングカウンタの動作の一例の説明図、図32は、
同じく8bitリングカウンタの動作の一例の説明図で
ある。4bitリングカウンタ7は、出力4ビット(R
E1〜RE4)のうち1ビットが‘H’、残り3ビット
が‘L’である。図31(A)に示すように、順方向駆
動の時はENABLE信号のパルスによりその立ち下が
りでRE1→RE2→RE3→RE4→RE1→RE2
→…の順で‘H’となる信号線がシフトする。逆方向駆
動の時は、図31(B)に示すように、ENABLE信
号のパルスによりRE4→RE3→RE2→RE1→R
E4→RE3→…の順で‘H’となる信号線がシフトす
る。
【0104】8bitリングカウンタ8は、出力8ビッ
ト(B1〜B8)のうち1ビットが‘H’、残り7ビッ
トが‘L’である。図32(A)に示す様に、順方向駆
動の時はENABLE信号のパルスの立ち下がりが4回
毎にB1→B2→…→B8の順で‘H’がシフトする。
逆方向駆動の時は、図32(B)に示すように、ENA
BLE信号のパルスが4回ごとにB8→B7→…→B1
の順で‘H’がシフトする。
【0105】図33は、単一パルス駆動時の1印字サイ
クルの一例を示す信号シーケンス図である。以上の動作
をまとめると、図33に示すように、NRST信号の立
ち上がりおよび立ち下がりでDTDIR信号をラッチし
て駆動方法および駆動方向を設定し、最初のENABL
E信号の立ち上がり前に1番目のブロックに対応する印
字データを読み込む。以後、N番目の駆動時にN+1番
目のブロックに対応する印字データを読み込み、32番
目の駆動時には31番目の駆動時に読み込んだ印字デー
タの印字動作を行なって終了する。
【0106】上述の例においては、同時に駆動する発熱
素子は3個おきの8個である。そして、4ブロックで3
2個の発熱素子を1単位として8単位シフトしている。
しかし、本発明はこれに限られるものではない。例え
ば、連続する8個の発熱素子をブロックとすることもで
きるし、1個おきの発熱素子をブロックとしたり、ある
いは連続した4個と12個おいた連続した4個をブロッ
クとしてもよい。ここでは連続する32個の発熱素子を
1単位として8bitリングカウンタからの信号線の配
線量を減少させているが、このような単位をなくせば、
例えば、31個おきの8個の発熱素子をブロックとする
ことも可能である。また、各ブロックの駆動順序も任意
に変更可能である。
【0107】このような発熱素子の任意の駆動順序に対
応するため、図1に示すようにデータ保持回路6の出力
線と4bitリングカウンタの出力線、構成によっては
8bitリングカウンタの出力線が、どのNAND回路
5にも容易に入力可能なように、各出力線とNAND回
路5の入力線を縦横に配置している。コンタクト位置を
変更するだけで、発熱素子のブロック構成や駆動順序を
変更することが可能である。このとき、変更後のブロッ
ク構成や駆動順序に合わせて、データ保持回路6に入力
する印字データの並び順を変更すればよい。
【0108】なお、上述の例では、ダブルパルス駆動と
単一パルス駆動をともに実現する構成を示したが、これ
に限らず、ダブルパルス駆動のみとして回路規模を縮小
することも可能である。また、順方向駆動と逆方向駆動
の両方向の駆動を可能としているが、これもどちらかに
限定して構成し、回路規模を縮小することが可能であ
る。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プレパルスとメインパルスの間に他のブロッ
クを駆動するパルスを挟み込むようなダブルパルス駆動
を行なう駆動回路を簡単な構成で実現できるので、駆動
回路を小さい規模で構成し、発熱素子と同一の基板上に
搭載可能であり、その基板をコンパクトにすることがで
きる。これにより、コストの削減と高密度化に有利なサ
ーマルインクジェット記録装置を提供可能である。ま
た、入力信号線数が少なく、配線の引き回しも少なくて
済み、コンパクトに発熱素子を搭載した基板に実装する
ことができる。このように、本発明では、多機能化、高
速化、高密度化の点で有利であり、非常にコンパクトに
回路を構成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェット記録装置の実施の一
形態において発熱素子が搭載された基板に設けられた回
路の一例を示す構成図である。
【図2】 レギュレータの一例を示す回路構成図であ
る。
【図3】 低電圧ロジック部の一例を示す概略構成図で
ある。
【図4】 DTDIR信号によるプレパルス機能と駆動
順序の選択の一例の説明図である。
【図5】 クロック発生回路の一例を示す回路図であ
る。
【図6】 ダブルパルス駆動時に生成する信号の一例の
説明図である。
【図7】 単一パルス駆動時に生成する信号の一例の説
明図である。
【図8】 データ保持回路の一例を示す回路図である。
【図9】 データ保持回路の別の例を示す回路図であ
る。
【図10】 クロックと同期しないバイナリカウンタの
一例の説明図である。
【図11】 図10に示すバイナリカウンタの一例にお
ける動作例を示すタイミングチャートである。
【図12】 図10に示すバイナリカウンタを用いた4
bitリングカウンタおよび8bitリングカウンタの
一例を示す構成図である。
【図13】 ダブルパルス駆動時の最初のブロックのた
めの印字データの読み込みの際のタイミングチャートで
ある。
【図14】 ダブルパルス駆動時の最初のブロックのた
めに読み込まれる印字データに対応する発熱素子No.
の説明図である。
【図15】 ダブルパルス駆動時のN番目のブロックの
ための印字データの読み込みの際のタイミングチャート
である。
【図16】 ダブルパルス駆動時のN番目のブロックの
ために順方向時に読み込まれる印字データに対応する発
熱素子No.の説明図である。
【図17】 ダブルパルス駆動時のN番目のブロックの
ために逆方向時に読み込まれる印字データに対応する発
熱素子No.の説明図である。
【図18】 ダブルパルス駆動時における同じブロック
のプリパルスによる駆動とメインパルスによる駆動のタ
イミングの説明図である。
【図19】 ダブルパルス駆動時のE信号の32番目中
における印字データの読み込みの際のタイミングチャー
トである。
【図20】 ダブルパルス駆動時における順方向時の4
bitリングカウンタの動作の一例の説明図である。
【図21】 ダブルパルス駆動時における順方向時の8
bitリングカウンタの動作の一例の説明図である。
【図22】 ダブルパルス駆動時における逆方向時の4
bitリングカウンタの動作の一例の説明図である。
【図23】 ダブルパルス駆動時における逆方向時の8
bitリングカウンタの動作の一例の説明図である。
【図24】 ダブルパルス駆動時の1印字サイクルの一
例を示す信号シーケンス図である。
【図25】 単一パルス駆動時の最初のブロックのため
の印字データの読み込みの際のタイミングチャートであ
る。
【図26】 単一パルス駆動時の最初のブロックのため
に読み込まれる印字データに対応する発熱素子No.の
説明図である。
【図27】 単一パルス駆動時のN番目のブロックのた
めの印字データの読み込みの際のタイミングチャートで
ある。
【図28】 単一パルス駆動時のN番目のブロックのた
めに順方向時に読み込まれる印字データに対応する発熱
素子No.の説明図である。
【図29】 単一パルス駆動時のN番目のブロックのた
めに逆方向時に読み込まれる印字データに対応する発熱
素子No.の説明図である。
【図30】 単一パルス駆動時のENABLE信号の3
1、32番目中における印字データの読み込みの際のタ
イミングチャートである。
【図31】 単一パルス駆動時における4bitリング
カウンタの動作の一例の説明図である。
【図32】 単一パルス駆動時における8bitリング
カウンタの動作の一例の説明図である。
【図33】 単一パルス駆動時の1印字サイクルの一例
を示す信号シーケンス図である。
【図34】 従来のインクジェット記録装置の一例にお
ける発熱素子が搭載された基板に設けられた回路構成図
である。
【図35】 従来のインクジェット記録装置の一例にお
ける動作の一例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…共通電極、2…発熱素子、3…ドライバ素子、4…
プリドライバ、5…NAND回路、6…データ保持回
路、7…4bitリングカウンタ、8…8bitリング
カウンタ、9…クロック発生回路、10…レギュレー
タ、11…Dラッチ、12…プリドライバ電源電圧モニ
タ端子、13,14…テスト信号出力端子、21…16
bitカウンタ、22…64bitラッチ、23…64
bitシフトレジスタ、31〜33…Dフリップフロッ
プ、34…AND回路、35…OR回路、36…セレク
タ、37…ディレイ回路、41,42…シフトレジス
タ、43,44…ラッチ、45…セレクタ、46…Dフ
リップフロップ、51〜55…Dフリップフロップ、5
6〜59…AND回路、61〜70…セレクタ、71〜
74…OR回路、75,76…デコード部、77…AN
D回路部。
フロントページの続き (72)発明者 三原 顕 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 近藤 義尚 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼ ロックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−96607(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数配列された発熱素子と、該発熱素子
    を駆動するためのドライバと、画像データに応じて前記
    ドライバを制御する駆動回路を有するインクジェット記
    録装置において、前記駆動回路は、前記複数の発熱素子
    を異なる複数のブロックに分割しブロック毎に時分割し
    て駆動するブロック分割駆動回路と、印字データを保持
    するデータ保持回路を有し、前記ブロック分割駆動回路
    は、印字の際に前記発熱素子をインクの噴射を行なわな
    いプレパルスとインクの噴射を行なうメインパルスの2
    つのパルスにより前記各ブロックの駆動制御を行なうと
    ともに、前記ブロックを駆動するための前記プレパルス
    と前記メインパルスの間に該ブロックとは別のブロック
    を駆動するように駆動制御するものであり、前記データ
    保持回路は、1つのブロックに含まれる前記発熱素子の
    数の2倍以下の印字データを保持し、前記プレパルスか
    前記メインパルスかに応じて保持している印字データを
    切り換えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記データ保持回路は、1つのブロック
    に含まれる前記発熱素子の数だけの印字データを順次入
    力するためのシフトレジスタと、該シフトレジスタの内
    容をラッチするラッチ回路と、該ラッチ回路にラッチさ
    れた印字データを一時保持して遅延させる遅延回路と、
    前記ラッチ回路にラッチされた印字データまたは前記遅
    延回路によって遅延した印字データのいずれかを選択す
    る選択回路を有し、前記プレパルスによる駆動か前記メ
    インパルスによる駆動かによって前記選択回路による選
    択を切り換えることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 複数配列された発熱素子と、該発熱素子
    を駆動するためのドライバと、画像データに応じて前記
    ドライバを制御する駆動回路を有するインクジェット記
    録装置において、前記駆動回路は、前記複数の発熱素子
    を異なる複数のブロックに分割しブロック毎に時分割し
    て駆動するブロック分割駆動回路と、印字データを保持
    するデータ保持回路を有し、前記ブロック分割駆動回路
    は、印字の際に前記発熱素子をインクの噴射を行なわな
    いプレパルスとインクの噴射を行なうメインパルスの2
    つのパルスにより前記各ブロックの駆動制御を行なうと
    ともに、前記ブロックを駆動するための前記プレパルス
    と前記メインパルスの間に該ブロックとは別のブロック
    を駆動するように駆動制御するものであり、前記ブロッ
    ク分割駆動回路は、複数のカウンタを有し、該複数のカ
    ウンタの出力によって1つのブロックを特定してなり、
    前記カウンタは、複数のフリップフロップと、該フリッ
    プフロップの出力と該フリップフロップへのクロックが
    入力されるアンド回路を有し、該アンド回路の出力が他
    のフリップフロップのクロックとして入力されるととも
    に他のアンド回路の入力に接続された非同期型のバイナ
    リカウンタであり、一段当りの遅れ時間が前記フリップ
    フロップ一つ分の遅れ時間より短いことを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ブロック分割駆動回路は、前記各フ
    リップフロップの出力および反転出力を駆動順序に応じ
    て選択する選択回路をさらに有し、前記ブロックの駆動
    順序に関して双方向の駆動を可能に構成したことを特徴
    とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロック分割駆動回路は、さらに、
    あるブロックを選択して前記プレパルスによる駆動後に
    1つ前の既に前記プレパルスによる駆動が行なわれたブ
    ロックを前記メインパルスによる駆動を行なうべく選択
    する選択回路を有することを特徴とする請求項3または
    4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 複数配列された発熱素子と、該発熱素子
    を駆動するためのドライバと、画像データに応じて前記
    ドライバを制御する駆動回路を有するインクジェット記
    録装置において、前記駆動回路は、前記複数の発熱素子
    を異なる複数のブロックに分割しブロック毎に時分割し
    て駆動するブロック分割駆動回路と、印字データを保持
    するデータ保持回路を有し、前記ブロック分割駆動回路
    は、印字の際に前記発熱素子をインクの噴射を行なわな
    いプレパルスとインクの噴射を行なうメインパルスの2
    つのパルスにより前記各ブロックの駆動制御を行なうと
    ともに、前記ブロックを駆動するための前記プレパルス
    と前記メインパルスの間に該ブロックとは別のブロック
    を駆動するように駆動制御するものであり、前記ドライ
    バと前記駆動回路との間に前記駆動回路内の低電圧論理
    素子部の出力を合成昇圧するためのプリドライバ部と、
    該プリドライバ部に電源を供給するレギュレータ回路を
    さらに有し、該レギュレータ回路は、前記プリドライバ
    部へ前記発熱素子用の共通電極から電源を供給し、入力
    信号に基づいて前記プリドライバ部に電源を供給しない
    待機モードを持つことを特徴とするインクジェット記録
    装置。
  7. 【請求項7】 前記発熱素子はポリシリコンで、前記ド
    ライバはMOSトランジスタで構成されることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記ブロック分割駆動回路から出力され
    るブロック選択信号の一部を出力する第1のテスト用端
    子と、少なくとも前記データ保持回路から出力されるデ
    ータ信号の一部を出力する第2のテスト用端子を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録装置。
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