JPH10108754A - シート装置 - Google Patents
シート装置Info
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- JPH10108754A JPH10108754A JP26614596A JP26614596A JPH10108754A JP H10108754 A JPH10108754 A JP H10108754A JP 26614596 A JP26614596 A JP 26614596A JP 26614596 A JP26614596 A JP 26614596A JP H10108754 A JPH10108754 A JP H10108754A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- seat cushion
- rear end
- sheet
- seat back
- Prior art date
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シートクッションの後端部とシートバックの
下端部との間に間隙が発生せず、外観品質の低下や小物
の落下を防止することができるシート装置を提供する。 【解決手段】 後部リンク24の軸支点を上方へ延長し
てシートバック8の回動支点Sと一致させ、且つシート
バック8の下端部9に回動支点Sを中心とした円弧面9
aを形成し、該円弧面9aに対してシートクッション1
の後端部1aを接触状態にした。シートクッション1の
後端部1aが回動支点Sを中心とした円弧軌跡に沿って
上下動するため、該後端部1aを上下動させても円弧面
9aとの接触関係は維持される。従って、シートクッシ
ョン1とシートバック8との間に間隙が発生することは
ない。
下端部との間に間隙が発生せず、外観品質の低下や小物
の落下を防止することができるシート装置を提供する。 【解決手段】 後部リンク24の軸支点を上方へ延長し
てシートバック8の回動支点Sと一致させ、且つシート
バック8の下端部9に回動支点Sを中心とした円弧面9
aを形成し、該円弧面9aに対してシートクッション1
の後端部1aを接触状態にした。シートクッション1の
後端部1aが回動支点Sを中心とした円弧軌跡に沿って
上下動するため、該後端部1aを上下動させても円弧面
9aとの接触関係は維持される。従って、シートクッシ
ョン1とシートバック8との間に間隙が発生することは
ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はリフター機構によ
ってシートクッションのみが上下動するシート装置に関
するものである。
ってシートクッションのみが上下動するシート装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】視点の高さを調整したり、座り心地を調
整したりするために、シートクッションの少なくとも後
端部を上下動させるリフター機構付きのシート装置が知
られている(例えば、実開平6−13600号公報参
照)。
整したりするために、シートクッションの少なくとも後
端部を上下動させるリフター機構付きのシート装置が知
られている(例えば、実開平6−13600号公報参
照)。
【0003】この種のシート装置においては、シートバ
ックは固定され、シートクッションだけが上下動する構
造になっているため、シートクッションの後端部は最大
上下ストローク分だけシートバックの下端部から離反し
た位置に設定される。従って、とシートバックの下端部
との間には、シートクッションの上下位置に応じた間隙
が生じることとなる。
ックは固定され、シートクッションだけが上下動する構
造になっているため、シートクッションの後端部は最大
上下ストローク分だけシートバックの下端部から離反し
た位置に設定される。従って、とシートバックの下端部
との間には、シートクッションの上下位置に応じた間隙
が生じることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
あっては、シートクッションの後端部とシートバックの
下端部との間に間隙が生じるため、この間隙の存在によ
りシート装置の外観品質が低下する。また、間隙からコ
イン等の小物がフロア上に落ちてしまう不具合もある。
あっては、シートクッションの後端部とシートバックの
下端部との間に間隙が生じるため、この間隙の存在によ
りシート装置の外観品質が低下する。また、間隙からコ
イン等の小物がフロア上に落ちてしまう不具合もある。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、シートクッションの後端部とシ
ートバックの下端部との間に間隙が発生せず、外観品質
の低下や小物の落下を防止することができるシート装置
を提供する。
てなされたものであり、シートクッションの後端部とシ
ートバックの下端部との間に間隙が発生せず、外観品質
の低下や小物の落下を防止することができるシート装置
を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シートバックが下端部の回動支点を中心にして前後に傾
動自在で、且つ上方の軸支点を中心とした円弧軌跡で上
下動するリフター機構の後部リンクにシートクッション
の後端部が取付けられているシート装置において、前記
後部リンクの軸支点を上方へ延長してシートバックの回
動支点と一致させ、且つシートバックの下端部に回動支
点を中心とした円弧面を形成し、該円弧面に対してシー
トクッションの後端部を接触状態にしたものである。
シートバックが下端部の回動支点を中心にして前後に傾
動自在で、且つ上方の軸支点を中心とした円弧軌跡で上
下動するリフター機構の後部リンクにシートクッション
の後端部が取付けられているシート装置において、前記
後部リンクの軸支点を上方へ延長してシートバックの回
動支点と一致させ、且つシートバックの下端部に回動支
点を中心とした円弧面を形成し、該円弧面に対してシー
トクッションの後端部を接触状態にしたものである。
【0007】請求項1記載の発明によれば、シートクッ
ションの後端部の上下動軌跡を決定する後部リンクの軸
支点が、シートバックの回動支点と一致しているため、
シートクッションの後端部はシートバックの回動支点を
中心とした円弧軌跡で上下動することになる。また、シ
ートバックの下端部にはその回動支点を中心とした円弧
面が形成されているため、シートクッションの後端部を
円弧面に接触させた状態にすると、その接触関係はシー
トクッションを上下動させても変化なく維持される。こ
のように、シートクッションを上下動させても、シート
クッションとシートバックとの間に間隙が発生しないた
め、外観品質が良く、また小物が落下することもない。
ションの後端部の上下動軌跡を決定する後部リンクの軸
支点が、シートバックの回動支点と一致しているため、
シートクッションの後端部はシートバックの回動支点を
中心とした円弧軌跡で上下動することになる。また、シ
ートバックの下端部にはその回動支点を中心とした円弧
面が形成されているため、シートクッションの後端部を
円弧面に接触させた状態にすると、その接触関係はシー
トクッションを上下動させても変化なく維持される。こ
のように、シートクッションを上下動させても、シート
クッションとシートバックとの間に間隙が発生しないた
め、外観品質が良く、また小物が落下することもない。
【0008】尚、シートクッションとシートバックとの
接触関係は、シートバックの前後への傾動時も当然維持
される。
接触関係は、シートバックの前後への傾動時も当然維持
される。
【0009】加えて、リフター機構の後部リンクを上方
へ延長し、その軸支点をシートバックの回動支点に一致
させているため、後部リンクが従来よりも長くなってい
る。従って、後部リンクが長くなった分、操作力が小さ
くて済み、操作が楽になる。また、後部リンクが従来よ
りも高い位置の回動支点を中心にして回動するため、シ
ートクッションの後端部を従来よりも大きいストローク
で上下動させることも可能となる。
へ延長し、その軸支点をシートバックの回動支点に一致
させているため、後部リンクが従来よりも長くなってい
る。従って、後部リンクが長くなった分、操作力が小さ
くて済み、操作が楽になる。また、後部リンクが従来よ
りも高い位置の回動支点を中心にして回動するため、シ
ートクッションの後端部を従来よりも大きいストローク
で上下動させることも可能となる。
【0010】請求項2記載の発明は、シートバックの下
端部に設けられた左右両側のリクライニングデバイスを
連結する連結ロッドと、シートクッションの左右両側に
設けられたリフター装置の後部リンクを連結する連結ロ
ッドとが、互いに回動支点と同軸で、且つ一方が他方の
内部に挿通された二重構造になっている。
端部に設けられた左右両側のリクライニングデバイスを
連結する連結ロッドと、シートクッションの左右両側に
設けられたリフター装置の後部リンクを連結する連結ロ
ッドとが、互いに回動支点と同軸で、且つ一方が他方の
内部に挿通された二重構造になっている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、リクライニ
ングデバイスとリフター機構の両連結ロッドが回動支点
と同軸の二重構造になっているため、シートクッション
の下方スペースの有効利用が図れる。また各連結ロッド
を支持する軸受部分の構造も簡略化できる。
ングデバイスとリフター機構の両連結ロッドが回動支点
と同軸の二重構造になっているため、シートクッション
の下方スペースの有効利用が図れる。また各連結ロッド
を支持する軸受部分の構造も簡略化できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な第1実施
形態を図1〜図5に基づいて説明する。
形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0013】符号1はシートクッションで、該シートク
ッション1に内蔵されたシートクッションフレーム(図
示省略)が、後述する前側リフター機構2及び後側リフ
ター機構3により、上下動自在にアッパレール4へ取付
けられている。アッパレール4はフロアに固着されたロ
アレール5に対して前後スライド自在に係合されてい
る。
ッション1に内蔵されたシートクッションフレーム(図
示省略)が、後述する前側リフター機構2及び後側リフ
ター機構3により、上下動自在にアッパレール4へ取付
けられている。アッパレール4はフロアに固着されたロ
アレール5に対して前後スライド自在に係合されてい
る。
【0014】シートクッション1のアッパレール4の後
端部には、リクライニングデバイス6のベース7が取付
けられ、該ベース7に設定された回動支点Sに、シート
バック8の下端部9がデバイスアーム10を介して前後
傾動自在に取付けられている。また、このシートバック
8の下端部9には、その回動支点Sを中心とした円弧面
9aが形成されている。
端部には、リクライニングデバイス6のベース7が取付
けられ、該ベース7に設定された回動支点Sに、シート
バック8の下端部9がデバイスアーム10を介して前後
傾動自在に取付けられている。また、このシートバック
8の下端部9には、その回動支点Sを中心とした円弧面
9aが形成されている。
【0015】リクライニングデバイス6は、シートバッ
ク8の左右両側に設けられ、それぞれが連結ロッド11
により連結され、互いに連動するようになっている。こ
の連結ロッド11は、図4に示すようにパイプ形状をし
ており、端部はリクライニングデバイス6の連動リンク
12に係合せしめられていて、ピン12aがリクライニ
ングデバイス6に設けられ、回動支点Sを中心に図示し
ないロック解除レバーによって動く際にピン12aの移
動によって連動リンク12が回動支点Sを中心に回動
し、他側側に連動が伝達され、両方のロックが解除され
ることなる。
ク8の左右両側に設けられ、それぞれが連結ロッド11
により連結され、互いに連動するようになっている。こ
の連結ロッド11は、図4に示すようにパイプ形状をし
ており、端部はリクライニングデバイス6の連動リンク
12に係合せしめられていて、ピン12aがリクライニ
ングデバイス6に設けられ、回動支点Sを中心に図示し
ないロック解除レバーによって動く際にピン12aの移
動によって連動リンク12が回動支点Sを中心に回動
し、他側側に連動が伝達され、両方のロックが解除され
ることなる。
【0016】次に、シートクッション1に設けられてい
る前側リフター機構2及び後側リフター機構3の構造を
説明する。
る前側リフター機構2及び後側リフター機構3の構造を
説明する。
【0017】前側リフター機構2は、アッパレール4に
軸支されたセクタギヤ13と、該セクタギヤ13と噛合
するピニオンギヤ14を有する操作ダイヤル15と、ピ
ニオンギヤ14に摩擦を加えるブレーキユニット16
と、セクタギヤ13の下部に軸支されたリンク17と、
該リンク17の上部に軸支されたブラケット18とから
成っている。このブラケット18にシートクッション1
のシートクッションフレーム(図示省略)が取付けられ
る。
軸支されたセクタギヤ13と、該セクタギヤ13と噛合
するピニオンギヤ14を有する操作ダイヤル15と、ピ
ニオンギヤ14に摩擦を加えるブレーキユニット16
と、セクタギヤ13の下部に軸支されたリンク17と、
該リンク17の上部に軸支されたブラケット18とから
成っている。このブラケット18にシートクッション1
のシートクッションフレーム(図示省略)が取付けられ
る。
【0018】操作ダイヤル15を回転させることによ
り、セクタギヤ13が上下に回動し、リンク17及びブ
ラケット18を上下動させるため、ブラケット18に取
付けられているシートクッション1の前端部が上下動す
る。前側リフター機構2は左右に設けられており、図示
せぬ連結ロッドにより連動するようになっている。
り、セクタギヤ13が上下に回動し、リンク17及びブ
ラケット18を上下動させるため、ブラケット18に取
付けられているシートクッション1の前端部が上下動す
る。前側リフター機構2は左右に設けられており、図示
せぬ連結ロッドにより連動するようになっている。
【0019】後側リフター機構3は、アッパレール4に
軸支されたセクタギヤ19と、該セクタギヤ19と噛合
するピニオンギヤ20を有する操作ダイヤル21と、ピ
ニオンギヤ20に摩擦を加えるブレーキユニット22
と、セクタギヤ19の下部に軸支された前部リンク23
と、該前部リンク23の後端が下端部に軸支され且つ上
端が前記シートバック8の回動支点Sを中心にして回動
自在になっている後部リンク24と、該後部リンク24
の下端部にかしめピン28により軸支されたブラケット
25とから成っている。このブラケット25にシートク
ッション1のシートクッションフレーム(図示省略)が
取付けられる。
軸支されたセクタギヤ19と、該セクタギヤ19と噛合
するピニオンギヤ20を有する操作ダイヤル21と、ピ
ニオンギヤ20に摩擦を加えるブレーキユニット22
と、セクタギヤ19の下部に軸支された前部リンク23
と、該前部リンク23の後端が下端部に軸支され且つ上
端が前記シートバック8の回動支点Sを中心にして回動
自在になっている後部リンク24と、該後部リンク24
の下端部にかしめピン28により軸支されたブラケット
25とから成っている。このブラケット25にシートク
ッション1のシートクッションフレーム(図示省略)が
取付けられる。
【0020】この実施形態に係る後側リフター機構3の
後部リンク24は、シートバック8の回動支点Sと同軸
で回動するように、上方へ延長された状態となってお
り、その長さサイズが従来よりも拡大されている(従来
は短いサイズの後部リンクの上端をアッパレール4に軸
支していた)。
後部リンク24は、シートバック8の回動支点Sと同軸
で回動するように、上方へ延長された状態となってお
り、その長さサイズが従来よりも拡大されている(従来
は短いサイズの後部リンクの上端をアッパレール4に軸
支していた)。
【0021】操作ダイヤル21を回転させることによ
り、セクタギヤ19が上下に回動し、前部リンク23を
前後に移動させる。前部リンク23が前後に移動する
と、それに押し引きされて、後部リンク24が回動支点
Sを中心にして上下に回動する。後部リンク24が上下
に回動すると、その下端部に軸支されているブラケット
25が回動支点Sを中心として上下に円弧運動するた
め、該ブラケット25に取付けられているシートクッシ
ョン1の後端部1aも同様に回動支点Sを中心とした円
弧軌跡に沿って上下動する。
り、セクタギヤ19が上下に回動し、前部リンク23を
前後に移動させる。前部リンク23が前後に移動する
と、それに押し引きされて、後部リンク24が回動支点
Sを中心にして上下に回動する。後部リンク24が上下
に回動すると、その下端部に軸支されているブラケット
25が回動支点Sを中心として上下に円弧運動するた
め、該ブラケット25に取付けられているシートクッシ
ョン1の後端部1aも同様に回動支点Sを中心とした円
弧軌跡に沿って上下動する。
【0022】この円弧軌跡に沿って上下するシートクッ
ション1の後端部1aは、前記シートバック8の下端部
9の円弧面9aに若干接触した状態になっている。すな
わち、図5に示すように、回動支点Sから円弧面9aま
での半径d1 よりも、回動支点Sから後端部1aまでの
半径d2 を若干小さくし、後端部1aと円弧面9aとが
軽く接触する状態にしてある。
ション1の後端部1aは、前記シートバック8の下端部
9の円弧面9aに若干接触した状態になっている。すな
わち、図5に示すように、回動支点Sから円弧面9aま
での半径d1 よりも、回動支点Sから後端部1aまでの
半径d2 を若干小さくし、後端部1aと円弧面9aとが
軽く接触する状態にしてある。
【0023】左右の後側リフター機構3の後部リンク2
4の回動支点S部分は、前記リクライニングデバイス6
の連結ロッド11と同軸の連結ロッド26により連結さ
れ、互いに連動するようになっている。この連結ロッド
26は小径のパイプ形状で、前記リクライニングデバイ
ス6の連結ロッド11内に挿通されている。この連結ロ
ッド26の端部は後部リンク24の上端部に係合せしめ
られている。
4の回動支点S部分は、前記リクライニングデバイス6
の連結ロッド11と同軸の連結ロッド26により連結さ
れ、互いに連動するようになっている。この連結ロッド
26は小径のパイプ形状で、前記リクライニングデバイ
ス6の連結ロッド11内に挿通されている。この連結ロ
ッド26の端部は後部リンク24の上端部に係合せしめ
られている。
【0024】この実施形態によれば、前述のように、シ
ートクッション1の後端部1aの上下動軌跡を決定する
後部リンク24が上方へ延長されて、シートバック8と
同一の回動支点Sで軸支されているため、シートクッシ
ョン1の後端部1aはシートバック8の回動支点Sを中
心にした円弧軌跡で上下動することになる(図5参
照)。また、このシートクッション1の後端部1aが接
触しているシートバック8の円弧面9aも回動支点Sを
中心としたものであるため、後端部1aを上下動させて
も該後端部1aは円弧面9aに沿って接触し続け、該後
端部1aと円弧面9aとの間に間隙が発生することはな
い。従って、シート装置の外観品質の面で優れており、
シートクッション1とシートバック8との間からコイン
等の小物が落下することもない。尚、シートクッション
1とシートバック8との接触状態は、シートバック8を
前後へ傾動させる場合も当然維持される。
ートクッション1の後端部1aの上下動軌跡を決定する
後部リンク24が上方へ延長されて、シートバック8と
同一の回動支点Sで軸支されているため、シートクッシ
ョン1の後端部1aはシートバック8の回動支点Sを中
心にした円弧軌跡で上下動することになる(図5参
照)。また、このシートクッション1の後端部1aが接
触しているシートバック8の円弧面9aも回動支点Sを
中心としたものであるため、後端部1aを上下動させて
も該後端部1aは円弧面9aに沿って接触し続け、該後
端部1aと円弧面9aとの間に間隙が発生することはな
い。従って、シート装置の外観品質の面で優れており、
シートクッション1とシートバック8との間からコイン
等の小物が落下することもない。尚、シートクッション
1とシートバック8との接触状態は、シートバック8を
前後へ傾動させる場合も当然維持される。
【0025】また、後側リフター機構3の後部リンク2
4は従来よりも長く設定されているため、後部リンク2
4を動かす操作ダイヤル21の操作力が軽減される。つ
まり、従来は後部リンク24が短かったため、大きな操
作力を要していたが、この実施形態では操作ダイヤル2
1の回転量は若干増すものの、小さい操作力で済むた
め、結果として、後側リフター機構3の操作性が従来よ
りも向上する。
4は従来よりも長く設定されているため、後部リンク2
4を動かす操作ダイヤル21の操作力が軽減される。つ
まり、従来は後部リンク24が短かったため、大きな操
作力を要していたが、この実施形態では操作ダイヤル2
1の回転量は若干増すものの、小さい操作力で済むた
め、結果として、後側リフター機構3の操作性が従来よ
りも向上する。
【0026】更に、後部リンク24が従来よりも高い位
置の回動支点Sで回動するため、シートクッション1の
後端部1aを従来よりも大きいストロークで上下動させ
ることも可能となる。
置の回動支点Sで回動するため、シートクッション1の
後端部1aを従来よりも大きいストロークで上下動させ
ることも可能となる。
【0027】加えて、この実施形態によれば、リクライ
ニングデバイス6と後側リフター機構3の各連結ロッド
11、26が回動支点Sと同軸の二重構造となっている
ため、シートクッション1の下方スペースの有効利用が
図れる。従って、本発明を自動車の前部座席(シート装
置)に適用した場合は、後部座席の足元スペースを確保
する面で有利である。また、2本の連結ロッド11、2
6を別々に設ける場合に比べて、各連結ロッド11、2
6の軸受部分の構造も簡略化し、リクライニングデバイ
ス6或いは後側リフター機構3の製造が容易になる。
ニングデバイス6と後側リフター機構3の各連結ロッド
11、26が回動支点Sと同軸の二重構造となっている
ため、シートクッション1の下方スペースの有効利用が
図れる。従って、本発明を自動車の前部座席(シート装
置)に適用した場合は、後部座席の足元スペースを確保
する面で有利である。また、2本の連結ロッド11、2
6を別々に設ける場合に比べて、各連結ロッド11、2
6の軸受部分の構造も簡略化し、リクライニングデバイ
ス6或いは後側リフター機構3の製造が容易になる。
【0028】前記第1実施形態では、後側リフター機構
3の連結ロッド26をリクライニングデバイス6の連結
ロッド11の内部に挿通する二重構造としたが、図6乃
至図8は、その逆の構造の例である。
3の連結ロッド26をリクライニングデバイス6の連結
ロッド11の内部に挿通する二重構造としたが、図6乃
至図8は、その逆の構造の例である。
【0029】即ち、セクタギヤ19の下部に軸支された
前部リンク23の後端が、後部リンク24の下端部に軸
支され且つ後部リンク24の上端が前記シートバック8
の回動支点Sを中心にした回転軸27のセレーションに
係合されてなる。
前部リンク23の後端が、後部リンク24の下端部に軸
支され且つ後部リンク24の上端が前記シートバック8
の回動支点Sを中心にした回転軸27のセレーションに
係合されてなる。
【0030】該後部リンク24の下端部には、かしめピ
ン28により軸支されたブラケット25に支持されてな
る。このブラケット25はシートクッション1のシート
クッションフレーム(図示省略)が取付けられる。
ン28により軸支されたブラケット25に支持されてな
る。このブラケット25はシートクッション1のシート
クッションフレーム(図示省略)が取付けられる。
【0031】左右の後側リフター機構3の後部リンク2
4の回動支点S部分は、前記リクライニングデバイス6
の連結ロッド11と同軸状の連結ロッド26により連結
され、互いに連動するようになっている。この連結ロッ
ド26は大径のパイプ形状で、前記リクライニングデバ
イス6の連結ロッド11が内部に挿通されている。この
連結ロッド26の端部は後部リンク24の上端部に係合
せしめられている。
4の回動支点S部分は、前記リクライニングデバイス6
の連結ロッド11と同軸状の連結ロッド26により連結
され、互いに連動するようになっている。この連結ロッ
ド26は大径のパイプ形状で、前記リクライニングデバ
イス6の連結ロッド11が内部に挿通されている。この
連結ロッド26の端部は後部リンク24の上端部に係合
せしめられている。
【0032】図9に示すように、連結ロッド26の端部
が後部リンク24の上端部に溶接支持されていても良
い。
が後部リンク24の上端部に溶接支持されていても良
い。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、シートク
ッションの後端部の上下動軌跡を決定する後部リンクの
軸支点が、シートバックの回動支点と一致しているた
め、シートクッションの後端部はシートバックの回動支
点を中心とした円弧軌跡で上下動することになる。ま
た、シートバックの下端部にはその回動支点を中心とし
た円弧面が形成されているため、シートクッションの後
端部を円弧面に接触させた状態にすると、その接触関係
はシートクッションを上下動させても変化なく維持され
る。このように、シートクッションを上下動させても、
シートクッションとシートバックとの間に間隙が発生し
ないため、外観品質が良く、また小物が落下することも
ない。尚、シートクッションとシートバックとの接触関
係は、シートバックの前後への傾動時も当然維持され
る。
ッションの後端部の上下動軌跡を決定する後部リンクの
軸支点が、シートバックの回動支点と一致しているた
め、シートクッションの後端部はシートバックの回動支
点を中心とした円弧軌跡で上下動することになる。ま
た、シートバックの下端部にはその回動支点を中心とし
た円弧面が形成されているため、シートクッションの後
端部を円弧面に接触させた状態にすると、その接触関係
はシートクッションを上下動させても変化なく維持され
る。このように、シートクッションを上下動させても、
シートクッションとシートバックとの間に間隙が発生し
ないため、外観品質が良く、また小物が落下することも
ない。尚、シートクッションとシートバックとの接触関
係は、シートバックの前後への傾動時も当然維持され
る。
【0034】加えて、リフター機構の後部リンクを上方
へ延長し、その軸支点をシートバックの回動支点に一致
させているため、後部リンクが従来よりも長くなってい
る。従って、後部リンクが長くなった分、操作力が小さ
くて済み、操作が楽になる。また、後部リンクが従来よ
りも高い位置の回動支点を中心にして回動するため、シ
ートクッションの後端部を従来よりも大きいストローク
で上下動させることも可能となる。
へ延長し、その軸支点をシートバックの回動支点に一致
させているため、後部リンクが従来よりも長くなってい
る。従って、後部リンクが長くなった分、操作力が小さ
くて済み、操作が楽になる。また、後部リンクが従来よ
りも高い位置の回動支点を中心にして回動するため、シ
ートクッションの後端部を従来よりも大きいストローク
で上下動させることも可能となる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、リクライニ
ングデバイスとリフター機構の両連結ロッドが回動支点
と同軸の二重構造になっているため、シートクッション
の下方スペースの有効利用が図れる。また各連結ロッド
を支持する軸受部分の構造も簡略化できる。
ングデバイスとリフター機構の両連結ロッドが回動支点
と同軸の二重構造になっているため、シートクッション
の下方スペースの有効利用が図れる。また各連結ロッド
を支持する軸受部分の構造も簡略化できる。
【図1】この発明の実施形態に係るシート装置の構造を
示す側面図。
示す側面図。
【図2】前側リフター機構の構造を示す概略側面図。
【図3】後側リフター機構の構造を示す概略側面図。
【図4】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図5】シートクッションの後端部とシートバックの円
弧面との接触状態を示す概略側面図。
弧面との接触状態を示す概略側面図。
【図6】後側リフター機構の構造を示す概略分解斜視
図。
図。
【図7】図1中矢示SA−SA線に沿う図4と異なる実
施態様の断面図。
施態様の断面図。
【図8】図7中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図9】図7の更に異なる断面図。
1 シートクッション 1a 後端部 3 後側リフター機構 6 リクライニングデバイス 8 シートバック 9 下端部 9a 円弧面 11、26 連結ロッド 24 後部リンク S 回動支点
Claims (2)
- 【請求項1】 シートバックが下端部の回動支点を中心
にして前後に傾動自在で、且つ上方の軸支点を中心とし
た円弧軌跡で上下動するリフター機構の後部リンクにシ
ートクッションの後端部が取付けられているシート装置
において、 前記後部リンクの軸支点を上方へ延長してシートバック
の回動支点と一致させ、且つシートバックの下端部に回
動支点を中心とした円弧面を形成し、該円弧面に対して
シートクッションの後端部を接触状態にしたことを特徴
とするシート装置。 - 【請求項2】 シートバックの下端部に設けられた左右
両側のリクライニングデバイスを連結する連結ロッド
と、シートクッションの左右両側に設けられたリフター
装置の後部リンクを連結する連結ロッドとが、互いに回
動支点と同軸で、且つ一方が他方の内部に挿通された二
重構造になっている請求項1記載のシート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26614596A JPH10108754A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26614596A JPH10108754A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10108754A true JPH10108754A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17426938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26614596A Pending JPH10108754A (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10108754A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009001186A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Toyota Boshoku Corp | フレーム構造 |
JP2014031036A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP26614596A patent/JPH10108754A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009001186A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Toyota Boshoku Corp | フレーム構造 |
JP2014031036A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Toyota Boshoku Corp | 車両用シート |
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