JPH10107620A - クロック信号発生回路 - Google Patents

クロック信号発生回路

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JPH10107620A
JPH10107620A JP8256915A JP25691596A JPH10107620A JP H10107620 A JPH10107620 A JP H10107620A JP 8256915 A JP8256915 A JP 8256915A JP 25691596 A JP25691596 A JP 25691596A JP H10107620 A JPH10107620 A JP H10107620A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マイクロコンピュータなどのデジタル回路用ク
ロック信号発生回路について、不要なクロック信号の発
生を抑えて、雑音の少ないクロック信号発生回路を得
る。 【解決手段】発振部51の発振が安定化する前後で、出
力バッファ部50のバッファ回路のしきい値を、検出信
号520により切り換えるようにしてクロック信号を生
成し、このクロック信号を、発振安定化検出回路52用
のクロック信号にも兼用するようにして、発振安定化後
は、雑音の原因となるデューティーサイクル50%以外
の不要なクロック信号を生成しないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータなどのデジタル回路用クロック信号発生回路に関
し、特にデューテイサイクル50%の矩形クロック信号
を発生するクロック信号発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクロック信号発生回路と
して、図5に示すようなクロック信号発生回路がある。
以下図面により詳細を説明する。
【0003】図5のクロック信号発生回路は、圧電振動
子を発振源とする発振部51と、発振安定化検出回路部
52と、出力バッファ部53と、発振安定化検出回路用
クロックバッファ部54と、前記出力バッファ部53の
出力530と、前記発振安定化検出回路部52の出力5
20との論理積をとり反転するNAND回路55より構
成され、前記NAND回路55の出力550をクロック
出力として、デューティーサイクル50%の矩形クロッ
ク信号を発生している。ここに、前記出力バッファ部5
3は、発振部51の発振出力510を入力とするCMO
Sインバータ回路で、P型トランジスタ4とN型トラン
ジスタ5とで構成し、また、前記発振安定化検出回路用
クロックバッファ部54は、前記発振出力510を入力
とするCMOSインバータ回路で、P型トランジスタ6
5と、N型トランジスタ75とで構成しており、前記出
力バッファ部53のCMOSインバータのしきい値Vt
53は前記発振部51の出力バッファのしきい値と同じ
値で、電源電圧値Vddの2分の1近辺の電圧値に、ま
た、前記発振安定化検出回路用クロックバッファ部54
のCMOSインバータのしきい値Vt54は前記Vt5
3の電圧値と電源電圧値Vddとの中間近辺の電圧値に
それぞれ設定している。
【0004】図6は、図5の従来のクロック信号発生回
路の各部の信号波形を示したもので、以下、図6を参照
しつつ従来のクロック信号発生回路の動作について説明
する。まず最初に、発振開始信号100をLレベルから
Hレベルにする(能動にする)と、発振部51の発振が
開始するが、当初は発振が安定せず、発振が安定するま
では電源電圧値Vddの2分の1の電圧値近辺を中心に
して徐々に発振が成長し、安定化していく。このとき、
信号540は図のような波形となり、発振安定化検出回
路部52ではこのクロック信号540が3個入力した時
点で出力信号520を能動にする(具体的には図のよう
に、LレベルからHレベルにする)。NAND回路55
はこの信号を受けて、出力バッファ部53の出力信号5
30をクロック信号出力550に出力する。
【0005】以上のようにして、発振開始直後の発振不
安定時の雑音を除去するようにしてデューティーサイク
ル50%のクロック信号を得るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この従来の、クロック
信号発生回路では、発振安定化検出回路用クロックバッ
ファ部54と、出力バッファ部53の両方でクロック信
号を生成しており、特に、発振が安定化した後にも、発
振安定化検出回路用クロック信号540は継続して発生
しているので、デューティーサイクル50%のクロック
信号に対して雑音となりやすいという欠点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、圧電振
動子を発振源とする発振部と、前記発振部の発振出力電
圧値が第1のしきい値を越えた回数が所定の回数となっ
た時、発振出力が安定したことを検出して検出信号を出
力する発振安定化検出回路部と、前記検出信号が非能動
のときには前記第1のしきい値に、前記検出信号が能動
のときには第2のしきい値に、前記検出信号によりバッ
ファ回路のしきい値を切り換えるようにして、クロック
信号を生成するようにした出力バッファ部と、前記発振
安定化検出回路の検出信号により前記クロック信号を能
動/非能動として出力するようにした制御回路を備え、
前記クロック信号は前記安定化検出回路のクロック信号
も兼用するようにしたクロック信号発生回路としてい
る。
【0008】本発明において、前記出力バッファ部は、
CMOSインバータ回路を備え、前記CMOSインバー
タ回路を構成するN型トランジスタに並列に、前記N型
トランジスタと同一サイズのN型トランジスタを接続
し、前記並列に接続したN型トランジスタのドレインは
前記検出信号によりオンオフを制御される別のN型トラ
ンジスタに接続され、前記並列に接続したN型トランジ
スタは、前記検出信号が非能動の期間のみ、アクティブ
となるようにして、前記バッファ回路のしきい値を前記
第1のしきい値に切り換えるようにして前記クロック信
号を発生する。あるいは、前記出力バッファ部は、CM
OSインバータ回路によるバッファ回路を備え、前記C
MOSインバータ回路を構成するP型トランジスタに並
列に、前記P型トランジスタと同一サイズのP型トラン
ジスタを接続し、前記並列に接続したP型トランジスタ
のソースは前記検出信号によりオンオフを制御される別
のP型トランジスタに接続され、前記並列に接続したP
型トランジスタは、前記検出信号が非能動の期間のみ、
アクティブとなるようにして、前記バッファ回路のしき
い値を前記第1のしきい値に切り換えるようにしてクロ
ック信号を発生するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下に図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
クロック信号発生回路のブロック図である。
【0011】図1は、発振開始信号100を入力し、発
振部出力信号510を出力する発振部51と、ゲートに
発振部出力信号510を入力し、ソースに電源電圧VDD
が印加されたP型トランジスタ4と、ゲートに発振部出
力信号510を入力しソースが接地されたN型トランジ
スタ5と、ゲートに発振部出力信号510を入力し、ソ
ースをN型トランジスタ7のドレインに接続しているN
型トランジスタ6と、発振安定化検出回路52の出力信
号520を入力とするインバータ8の出力をゲートに入
力しソースが接地し、ドレインをN型トランジスタ6の
ソースに接続しているN型トランジスタ7とを備え、ト
ランジスタ4、5、6の共通のドレイン出力を出力信号
500とする出力バッファ50と、信号500と発振開
始信号100を入力する発振安定検出回路52と、発振
安定化検出回路52の出力信号520と、出力バッファ
50の出力信号500を入力とし、クロック信号出力5
50を出力するNAND回路55で構成している。
【0012】発振部51はゲートに発振開始信号100
を入力しソースを接地したN型トランジスタ16と、ゲ
ートがN型トランジスタ16のドレインと接続しソース
にVDDを印加したP型トランジスタ14と、ゲートがN
型トランジスタ16のドレインと接続しソースを接地し
たN型トランジスタ15を有し、トランジスタ14、1
5の共通ドレイン出力を発振部出力信号510とする第
一のCMOSインバータ回路と、ゲートに発振開始信号
100を入力したN型トランジスタ18とゲートに発振
開始信号100を入力としたインバータ19の出力を入
力としたP型トランジスタ17を有し、トランジスタ1
7、18の共通ソースとトランジスタ14、15の共通
ドレインとを接続し、トランジスタ17、18の共通ド
レインをトランジスタ14、15のゲートに接続して第
一の帰還抵抗回路とし、前記第一の帰還抵抗回路と並列
に接続する振動子13と、振動子13のそれぞれの端に
接続されそれぞれの他端が接地されたキャパシター1
1、12とを備えている。
【0013】発振安定化検出回路52は、信号500を
入力するインバータ24と、インバータ24の出力を入
力するインバータ25と、インバータ24、25の出力
信号を各々クロック端子φ・(φの否定)に入力し、発
振開始信号100をリセット端子(Rの否定)に入力す
るフリップフロップ26と、フリップフロップ26のQ
・(Qの否定)出力をクロック端子φ・(φの否定)に
入力し発振開始信号100をリセット端子(Rの否定)
に入力するフリップフロップ27と、フリップフロップ
26、27のQ出力との論理積をとるAND回路23
と、AND回路23とNOR回路21の出力を入力とす
るNOR回路22と、NOR回路22と発振開始信号1
00を入力とするNOR回路21を備えている。NOR
回路21の出力が発振安定化検出回路52の出力信号5
20となる。
【0014】次に、前記第1の実施の形態の動作につい
て、図1と図2を参照して詳細に説明する。図2におい
て、電圧VSSは接地電位を表す。発振開始信号100が
電圧VSSであると、発振部51のトランジスタ17、1
8で構成している第一の帰還抵抗回路がオフになり、発
振部51は発振しない。発振開始信号100が電圧VDD
になると、トランジスタ17、18で構成している第一
の帰還抵抗回路がオンになり、発振部51は振動子13
の共振周波数で発振を開始する。発振部出力信号510
は、図2に示すように、発振部51のトランジスタ1
4、15で構成する第一のCMOSインバータ回路のし
きい値VTH1 を中心として、小さい振幅から徐々に大き
く成長する。この成長の間に、正規の周波数より高い周
波数になる事もあり、このクロックでマイクロコンピュ
ータを動作させると暴走の原因になる。しきい値VTH1
は発振周波数の精度を考慮して(1/2)VDDにする。
出力バッファ50のしきい値は発振安定化検出回路出力
信号520が電圧VSSである間、N型トランジスタ7が
オンし、N型トランジスタ6が有効になる為、(1/
2)VDDより低いしきい値VTH2 になる。信号510の
振幅が安定し、しきい値VTH2 に達すると、出力バッフ
ァ50はパルス信号500を出力する。発振安定化検出
回路52は、信号500から、クロックを3個入力する
と発振が十分安定したとして、発振安定検出回路出力信
号520を電圧VSSから電圧VDDにする。
【0015】出力バッファ50のしきい値は、発振安定
化検出回路出力信号520が電圧VDDになると、N型ト
ランジスタ7がオフし、N型トランジスタ6のゲート幅
が無効になる為、しきい値VTH1 になり、信号500の
パルスのデューティ比が50%になる。NAND回路5
5は、発振安定検出回路出力信号520を制御信号とし
て動作し、信号520が電圧VDDになると、出力クロッ
ク550はパルスを出力する。電源ノイズは、パルスの
立ち上がりと立ち下がりで、貫通電流が流れる事で発生
する。図6に示す従来技術の電源ノイズと比較すると、
図2に示す第一の実施の形態の電源ノイズは、パルス幅
の異なるパルスが存在しないことから少ない事がわか
る。
【0016】次に、本発明の第2の実施の形態について
図3を参照して説明する。出力バッファ50のしきい値
を、P型トランジスタ77を発振安定化検出回路出力信
号520で制御し、P型トランジスタ66を無効または
有効にする事で、第一の実施の形態と同じ機能を得る。
図4に第2の実施の形態の動作タイミングチャートを示
す。信号520が電圧VSSの時出力バッファのしきい値
は、発振部5のしきい値より高いVTH2 になり、信号5
20が電圧VDDの時、出力バッファのしきい値は発振部
51のしきい値と同じVTH1 になり、デューティ比50
%のクロック信号を発生する。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明のクロック信号発
生回路は、発振部の発振出力が安定化する前後で、出力
バッファ部のバッファ回路のしきい値を切り換えるよう
にしてクロック信号を生成し、このクロック信号を、発
振安定化検出回路のクロック信号にも兼用するようにし
ているので、発振安定化後は、雑音の原因となるデュー
ティーサイクル50%以外の不要なクロック信号が生成
しないので、安定したクロック信号が得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路構成を説明す
るブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するタ
イミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態の回路構成を説明す
るブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するタ
イミングチャート。
【図5】従来のクロック信号発生回路を説明するブロッ
ク図。
【図6】従来のクロック信号発生回路の動作を説明する
タイミングチャート。
【符号の説明】
50 出力バッファ部 51 発振部 52 発振安定化検出回路部 53 出力バッファ部 54 発振安定化検出回路用クロックバッファ部 55 2入力NAND回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子を発振源とする発振部と、前
    記発振部の発振出力電圧値が第1のしきい値を越えた回
    数が所定の回数となった時、発振出力が安定したことを
    検出して検出信号を出力する発振安定化検出回路部と、
    前記検出信号が非能動のときには前記第1のしきい値
    に、前記検出信号が能動のときには第2のしきい値に、
    前記検出信号により切り換えるようにしてクロック信号
    を生成するようにした出力バッファ部と、前記発振安定
    化検出回路の検出信号により前記クロック信号を能動/
    非能動として出力するようにした制御回路を備え、前記
    クロック信号は前記安定化検出回路のクロック信号も兼
    用するようにしたことを特徴とするクロック信号発生回
    路。
  2. 【請求項2】 前記出力バッファ部は、CMOSインバ
    ータ回路を備え、前記CMOSインバータ回路を構成す
    るN型トランジスタに並列に、前記N型トランジスタと
    同一サイズのN型トランジスタを接続し、前記並列に接
    続したN型トランジスタのドレインは前記検出信号によ
    りオンオフを制御される別のN型トランジスタに接続さ
    れ、前記並列に接続したN型トランジスタは、前記検出
    信号が非能動の期間のみ、アクティブとなるようにし
    て、しきい値を前記第1のしきい値に切り換えるように
    したことを特徴とする請求項1記載のクロック信号発生
    回路。
  3. 【請求項3】 前記出力バッファ部は、CMOSインバ
    ータ回路を備え、前記CMOSインバータ回路を構成す
    るP型トランジスタに並列に、前記P型トランジスタと
    同一サイズのP型トランジスタを接続し、前記並列に接
    続したP型トランジスタのソースは前記検出信号により
    オンオフを制御される別のP型トランジスタに接続さ
    れ、前記並列に接続したP型トランジスタは、前記検出
    信号が非能動の期間のみ、アクティブとなるようにし
    て、しきい値を前記第1のしきい値に切り換えるように
    したことを特徴とする請求項1記載のクロック信号発生
    回路。
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