JPH10106943A - マスク用基板の製造方法 - Google Patents

マスク用基板の製造方法

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JPH10106943A
JPH10106943A JP5617097A JP5617097A JPH10106943A JP H10106943 A JPH10106943 A JP H10106943A JP 5617097 A JP5617097 A JP 5617097A JP 5617097 A JP5617097 A JP 5617097A JP H10106943 A JPH10106943 A JP H10106943A
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silicon
silicon oxide
etching
dry etching
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Norihiro Katakura
則浩 片倉
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Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/20Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要最小限の支柱の幅を形成するマスク用基
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも、シリコン層、メンブレン材
料を形成してなる層を順次積層してなる基板を用意する
工程と、前記シリコン層上に酸化シリコン層を形成し、
該酸化シリコン層に所定のパターンを形成する工程と、
前記酸化シリコン層のパターンに合わせて前記シリコン
層を垂直方向にエッチングが可能なドライエッチング法
によりエッチングする工程と、を有するマスク用基板の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線や荷電粒子によ
るフォトリソグラフィーで使用するマスクのマスク用基
板の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年、半導体集積回路素子の微細化に伴
い、光の回折限界によって制限される光学系の解像度を
向上させるために、X線、電子線やイオンビーム等の荷
電粒子線(以下、単に荷電粒子線という)を使用したリ
ソグラフィー技術が開発されている。
【0003】X線及び荷電粒子線は、従来に用いられて
いた紫外線よりも波長が短いため、より微細な回路パタ
ーンを投影することができる。回路パターンを投影する
ためにはその回路パターンが描かれたマスクが必要であ
る。X線、荷電粒子線用マスクとして例えば図6に示す
ような透過型マスクが知られている。マスク41におい
て、支柱43は例えば単結晶のシリコンウエハをエッチ
ング液により選択的にエッチングして形成されている
(例えば、特開平2−170410号公報)。この場合
エッチング液に対する単結晶シリコンの(100)面と
(111)面のエッチングレートの差を利用して支柱4
3をその高さ方向にエッチングしていた。支柱43の壁
面43aは(111)面であり、この面はメンブレン4
2に対して54.7゜だけ傾いている。この傾きは支柱43
の幅を増加させてマスク41の大型化をもたらす。しか
しながら、従来は露光光源として発散X線源を用いてお
り、壁面43aの傾きがX線の発散に対する逃げとして
機能するため、支柱43の幅は何等問題とされていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマスクは発散性X線に限らず、開き角がごく小さい荷
電粒子線やシンクロトロン放射線源からのX線を用いた
パターン転写にも利用が検討されている。この場合、荷
電粒子線等をメンブレンに対して垂直に入射させる限
り、支柱壁面の逃げは不要である。むしろ、支柱壁面の
傾きに伴うマスクの大型化により、光学系にフィールド
の拡大や可動範囲の広いマスクステージの開発が必要と
なる等の弊害が大きい。また、荷電粒子線を用いたパタ
ーン転写方法は、図7に示すように各小領域42aが荷
電粒子線にてステップ的に走査され、各小領域42aの
吸収体又は散乱体44の配置に応じたパターンが不図示
の光学系で感応基板47に縮小転写される方法であるの
で、マスクの小領域毎のパターンを感応基板上でつなぎ
合わせるため、マスクを透過した荷電粒子線を支柱の幅
に相当する量だけ偏向させる操作が必要となるが、支柱
が太ければそれだけ偏向量も増加し、偏向歪が増加して
転写精度が悪化する。
【0005】そこで、本発明はかかる問題点に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、必要最小限の支柱
の幅を形成するマスク用基板の製造方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は第一に「少なく
とも、シリコン層、メンブレン材料を形成してなる層を
順次積層してなる基板を用意する工程と、前記シリコン
層上に酸化シリコン層を形成し、該酸化シリコン層に所
定のパターンを形成する工程と、前記酸化シリコン層の
パターンに合わせて前記シリコン層を垂直方向にエッチ
ングが可能なドライエッチング法によりエッチングする
工程と、を有するマスク用基板の製造方法(請求項
1)」を提供する。
【0007】また、本発明は第二に「少なくとも、シリ
コン層、エッチング用ストッパー材層、メンブレン材料
を形成してなる層を順次積層してなる基板を用意する工
程と、前記シリコン層上に酸化シリコン層を形成し、該
酸化シリコン層に所定のパターンを形成する工程と、前
記酸化シリコン層のパターンに合わせて前記シリコン層
を垂直方向にエッチングが可能なドライエッチング法に
よりエッチングする工程と、前記酸化シリコン層のパタ
ーンに合わせて前記エッチング用ストッパー材層を除去
する工程と、を有するマスク用基板の製造方法(請求項
2)」を提供する。
【0008】また、本発明は第三に「前記エッチング用
ストッパー材が酸化シリコン又は金属薄膜であることを
特徴とする請求項2記載のマスク用基板の製造方法(請
求項3)」を提供する。また、本発明は第四に「前記ド
ライエッチングが極低温下で行われるプラズマドライエ
ッチングであることを特徴とする請求項1〜3記載のマ
スク用基板の製造方法(請求項4)」を提供する。
【0009】また、本発明は第五に「前記ドライエッチ
ングがエッチングされた側壁を保護膜で保護しながらエ
ッチングする側壁保護プラズマドライエッチングである
ことを特徴とする請求項1〜3記載のマスク用基板の製
造方法(請求項5)」を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の製造方法により製
作されたマスク用基板の概略断面図である。メンブレン
の材料としては、Si34、Be、C(ダイアモン
ド)、SiC、Al23、Al、Si、SiO2等が挙
げられる。メンブレンの材料は、いずれもアモルファス
材料や金属であり、マスクのタイプやX線用であるか、
荷電粒子線用であるかによって決定される。
【0011】また、図3に示すようなメンブレン11上
に吸収体又は散乱体12が形成されているタイプのマス
ク10で、X線用マスクとして使用される場合は、メ
ンブレンの膜厚は、1〜3μm程度、荷電粒子線用マ
スクとして使用される場合は、メンブレンの膜厚は30
〜50nm程度が好ましい。また、図4に示す様なメン
ブレン21に透過孔22が形成されているタイプのマス
ク20で、透過孔22以外の部分で荷電粒子線を散乱
させる場合のメンブレンの膜厚は1.5〜2.5μm程
度、透過孔22以外の部分で荷電粒子を吸収させる場
合のメンブレンの膜厚は20〜30μm程度が好まし
い。
【0012】本発明の製造方法を図5に示す。先ず、シ
リコン層3、酸化シリコン層2又は金属薄膜2、メンブ
レン材料を形成してなる層1を順次積層してなる基板
(図5(a))上に酸化シリコン層5を形成する(図5
(b))。酸化シリコン層5の形成方法として、CVD
法、イオンビームスパッタリング法等により成膜する方
法、シリコン層を空気中で加熱する方法等が挙げられ
る。
【0013】酸化シリコン層5上にレジストを塗布し、
フォトリソグラフィーにより所定のパターンを作製し、
酸化シリコン層5に転写する(図5(c))。所定のパ
ターンが転写された酸化シリコン層6をマスクとしてド
ライエッチング法により、シリコン層3をエッチングす
る(図5(d))。ドライエッチング法として、極低温
下でのプラズマドライエッチング法や側壁保護プラズマ
ドライエッチング法が有用である。
【0014】プラズマドライエッチング法はプラズマ励
起によって生成された活性種(ラジカル)とイオンによ
ってエッチングする方法である。極低温プラズマドライ
エッチング法は、基板を極低温にしてエッチング側壁方
向のラジカルの反応を抑制し、エッチングしていく方法
である。ラジカルは、常温下では(極低温下でなけれ
ば)等方的に進行するので、シリコン層は等方的にエッ
チングされる。電圧は基板に対して垂直方向にかかって
おり、イオンは電圧がかかっている状態では電圧がかか
っている方向と同方向に直進するのでシリコン層に対し
て垂直に直進し、シリコン層は垂直にエッチングされ
る。極低温下では、等方的に進行するラジカルの反応性
を抑えることができるので、温度の影響を受けないイオ
ンのみによってエッチングでき、垂直にエッチングする
ことができる。
【0015】また、エッチングされた側壁に反応生成物
が付着し、側壁方向のエッチングを抑制する働きをす
る。極低温下のうち特に−120℃〜−100℃が好ま
しい。ー100℃より温度が高くなると、ラジカルの反
応性を抑制することが困難になり、垂直にエッチングが
できなくなる。
【0016】側壁保護プラズマドライエッチング法は、
シリコンエッチング用ガスと側壁保護用ガスとの混合ガ
スを流し、側壁保護用ガスの重合物によりエッチング側
壁を保護し、側壁方向のエッチングを抑制しながら垂直
方向にエッチングしていく方法である。混合ガスとし
て、Cl2+CHF3、SF6+C38等が挙げられ、C
HF3、C 38は重合してエッチング側壁に保護膜を形
成するので、側壁方向のエッチングが抑えられ、シリコ
ンはCl2、SF6により垂直方向にエッチングされる。
【0017】メンブレン材料を形成してなる層1とシリ
コン層3の間に設けられた酸化シリコン層2又は金属薄
膜2は、シリコン層3をエッチングする際、メンブレン
材料を形成してなる層1までエッチングしないようにス
トッパーとしての役割を果たす。ストッパーの役割を果
たす金属薄膜2として、例えば、Ni、Al、Cr等が
挙げられる。
【0018】ストッパー材層2の膜厚は、ストッパーと
しての役割を果たすのに充分な厚さがあればよく、約
0.5μm〜1.5μm程度がよい。最後に、ストッパ
ー材として、酸化シリコンを用いた場合はドライエッチ
ング法又はウエットエッチング法により除去すると、マ
スク用基板が完成する(図5(e))。
【0019】ストッパー材として、金属薄膜を用いた場
合は、エッチング法の他に、電解研磨法により金属薄膜
を除去することができる。
【0020】
【実施例】
〔実施例1〕1mmのシリコン層3、1μmの酸化シリ
コン層2、2μmのシリコン層1を順次積層してなる基
板(図5(a))のシリコン層3上にCVD法によっ
て、10μmの酸化シリコン層5を成膜した(図5
(b))。
【0021】次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗
布し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを
転写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をド
ライエッチング法によりエッチングした(図5
(c))。酸化シリコンパターン層6をマスクとして基
板温度を−120℃、圧力2.7Paの環境下で、反応
ガスとしてSF6を用いてプラズマドライエッチング法
により、シリコン層3をエッチングした。
【0022】酸化シリコン層2がストッパー材の役割を
果たし、シリコン層3のプラズマエッチングが終了する
(図5(d))。さらに、酸化シリコン層2を同様の環
境下、反応ガスとしてCHF3を用いてプラズマドライ
エッチング法によりエッチングした(図5(e))。最
後に硫酸、過酸化水素水の混合液、純水を用いて洗
浄、乾燥した。
【0023】図1、図2は実施例1によって製作された
マスク用基板の斜視図であり、支柱4のシリコンメンブ
レン1に対する高さaは1mm、幅bは0.5mm、支
柱4に囲まれた小領域1aの寸法c×dは10mm×1
0mmとなった。以上の工程により製作されたマスク基
板は、支柱を極低温下でプラズマドライエッチング法に
より形成したので、必要最小限の太さの垂直な支柱を得
ることができる。 〔実施例2〕1mmのシリコン層3、1μmのNi層
2、2μmのSiC層1を順次積層してなる基板(図5
(a))のシリコン層3上にCVD法によって、10μ
mの酸化シリコン層5を成膜した(図5(b))。
【0024】次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗
布し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを
転写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をド
ライエッチング法によりエッチングした(図5
(c))。酸化シリコンパターン層6をマスクとして基
板温度を−120℃、圧力2.7Paの環境下で、反応
ガスとしてSF6を用いてプラズマドライエッチング法
により、シリコン層3をエッチングした。
【0025】Ni層2がストッパー材の役割を果たし、
シリコン層3のプラズマエッチングが終了する(図5
(d))。さらに、Ni層2を電流密度1〜4mA/c
2、pH3〜4、浴温50℃の条件の電解研磨法により
除去した(図5(e))。電解研磨液は、スルファミン
酸ニッケル450g/l、ほう酸30g/l、ラウリル
硫酸ナトリウム0.5g/lの水溶液とした。
【0026】最後に硫酸、過酸化水素水の混合液、
純水を用いて洗浄、乾燥した。図1、図2は実施例2に
よって製作されたマスク用基板の斜視図であり、支柱4
のSiCメンブレン1に対する高さaは1mm、幅bは
0.5mm、支柱4に囲まれた小領域1aの寸法c×d
は10mm×10mmとなった。以上の工程により製作
されたマスク基板は、支柱を極低温下でプラズマドライ
エッチング法により形成したので、必要最小限の太さの
垂直な支柱を得ることができる。 〔実施例3〕1mmのシリコン層3、1μmのCr層
2、2μmのシリコン層1を順次積層してなる基板(図
5(a))のシリコン層3上にCVD法によって、10
μmの酸化シリコン層5を成膜した(図5(b))。
【0027】次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗
布し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを
転写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をド
ライエッチング法によりエッチングした(図5
(c))。酸化シリコンパターン層6をマスクとして基
板温度を−120℃、圧力2.7Paの環境下で、反応
ガスとしてSF6を用いてプラズマドライエッチング法
により、シリコン層3をエッチングした。
【0028】Cr層2がストッパー材の役割を果たし、
シリコン層3のプラズマエッチングが終了する(図5
(d))。さらに、Cr層2をシュウ酸第2セリウムア
ンモニウムと過塩素酸の混合溶液を用いて、エッチング
する(図5(e))。最後に硫酸、過酸化水素水の混
合液、純水を用いて洗浄、乾燥した。
【0029】図1、図2は実施例3によって製作された
マスク用基板であり、支柱4のシリコンメンブレン1に
対する高さaは1mm、幅bは0.5mm、支柱4に囲
まれた小領域1aの寸法c×dは10mm×10mmと
なった。以上の工程により製作されたマスク基板は、支
柱を極低温下でプラズマドライエッチング法により形成
したので、必要最小限の太さの垂直な支柱を得ることが
できる。 〔実施例4〕1mmのシリコン層3、1μmの酸化シリ
コン層2、2μmのシリコン層1を順次積層してなる基
板(図5(a))のシリコン層3上にCVD法によっ
て、10μmの酸化シリコン層5を成膜した(図5
(b))。
【0030】次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗
布し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを
転写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をド
ライエッチング法によりエッチングした(図5
(c))。酸化シリコンパターン層6をマスクとして常
温、1Paで、反応ガスとしてCl2+CHF3の混合ガ
スを用いて側壁保護プラズマドライエッチング法によ
り、シリコン層3をエッチングした。但し、反応ガスは
これに限られない。
【0031】酸化シリコン層2がストッパー材の役割を
果たし、シリコン層3のプラズマエッチングが終了する
(図5(d))。さらに、酸化シリコン層2を反応ガス
としてCHF3を用いてプラズマドライエッチング法に
よりエッチングした(図5(e))。最後に硫酸、過
酸化水素水の混合液、純水を用いて洗浄、乾燥した。
【0032】図1、図2は実施例4によって製作されマ
スク用基板の斜視図であり、支柱4のシリコンメンブレ
ン1に対する高さaは1mm、幅bは0.5mm、支柱
4に囲まれた小領域1aの寸法c×dは10mm×10
mmとなった。以上の工程により製作されたマスク基板
は、支柱を側壁保護プラズマドライエッチング法により
形成したので、必要最小限の太さの垂直な支柱を得るこ
とができる。
【0033】〔実施例5〕1mmのシリコン層3、1μ
mのNi層2、2μmのSiC層1を順次積層してなる
基板(図5(a))のシリコン層3上にCVD法によっ
て、10μmの酸化シリコン層5を成膜した(図5
(b))。次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗布
し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを転
写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をドラ
イエッチング法によりエッチングした(図5(c))。
【0034】酸化シリコンパターン層6をマスクとして
常温、1Paで、反応ガスとしてCl2+CHF3の混合
ガスを用いて側壁保護プラズマドライエッチング法によ
り、シリコン層3をエッチングした。但し、反応ガスは
これに限られない。Ni層2がストッパー材の役割を果
たし、シリコン層3のプラズマエッチングが終了する
(図5(d))。
【0035】さらに、Ni層2を電流密度1〜4mA/
cm2、pH3〜4、浴温50℃の条件の電解研磨法によ
り除去した(図5(e))。電解研磨液は、スルファミ
ン酸ニッケル450g/l、ほう酸30g/l、ラウリ
ル硫酸ナトリウム0.5g/lの水溶液とした。最後に
硫酸、過酸化水素水の混合液、純水を用いて洗浄、
乾燥した。
【0036】図1、図2は実施例5によって製作された
マスク用基板の斜視図であり、支柱4のSiCメンブレ
ン1に対する高さaは1mm、幅bは0.5mm、支柱
4に囲まれた小領域1aの寸法c×dは10mm×10
mmとなった。以上の工程により製作されたマスク基板
は、支柱を側壁保護プラズマドライエッチング法により
形成したので、必要最小限の太さの垂直な支柱を得るこ
とができる。
【0037】〔実施例6〕1mmのシリコン層3、1μ
mのCr層2、2μmのシリコン層1を順次積層してな
る基板(図5(a))のシリコン層3上にCVD法によ
って、10μmの酸化シリコン層5を成膜した(図5
(b))。次に、酸化シリコン層5上にレジストを塗布
し、フォトリソグラフィーにより格子状のパターンを転
写し、そのパターンに基づいて酸化シリコン層5をドラ
イエッチング法によりエッチングした(図5(c))。
【0038】酸化シリコンパターン層6をマスクとして
常温、1Paで、反応ガスとしてCl2+CHF3の混合
ガスを用いて側壁保護プラズマドライエッチング法によ
り、シリコン層3をエッチングした。但し、反応ガスは
これに限られない。Cr層2がストッパー材の役割を果
たし、シリコン層3のプラズマエッチングが終了する
(図5(d))。
【0039】さらに、Cr層2をシュウ酸第2セリウム
アンモニウムと過塩素酸の混合溶液を用いて、エッチン
グする(図5(e))。最後に硫酸、過酸化水素水の
混合液、純水を用いて洗浄、乾燥した。図1、図2は
実施例6によって製作されたマスク用基板であり、支柱
4のシリコンメンブレン1に対する高さaは1mm、幅
bは0.5mm、支柱4に囲まれた小領域1aの寸法c
×dは10mm×10mmとなった。
【0040】以上の工程により製作されたマスク基板
は、支柱を側壁保護プラズマドライエッチング法により
形成したので、必要最小限の太さの垂直な支柱を得るこ
とができる。尚、支柱の高さ、幅、小領域の寸法は実施
例1〜6に記載された寸法には限定されない。
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の製造方法に
より製作されたマスク用基板は、支柱を極低温下でのプ
ラズマドライエッチング法や側壁保護プラズマドライエ
ッチング法により形成したので、必要最小限の太さの垂
直な支柱を得ることができ、マスクの面積を小さくする
ことができる。
【0042】また、支柱の壁面がメンブレンと垂直にな
るため、開き角が小さい荷電粒子線やシンクロトロン放
射線等をマスクに垂直に入射させてパターン転写を行な
う場合に最適なマスクを提供できる。シリコン層、酸化
シリコン層又は金属薄膜、メンブレン材料を形成してな
る層を順次積層してなる基板を用いて、シリコン層をエ
ッチングしたので、酸化シリコン層又は金属薄膜がスト
ッパーの役割を果たし、メンブレン材料を形成してなる
層までエッチングされることがなく、良好なマスク用基
板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により製作されたマスク用基
板の概略断面図である。
【図2】本発明の製造方法により製作されたマスク用基
板を下方から見上げた状態を示す斜視図である。
【図3】メンブレン上に吸収体又は散乱体が形成されて
いるタイプのマスクの概略断面図である。
【図4】メンブレンに透過孔が形成されているタイプの
マスクの概略断面図である。
【図5】本発明の製造方法の工程図である。
【図6】従来技術の製造方法により製作されたマスク基
板の概略断面図である。
【図7】荷電粒子線を用いたパターンの分割転写を模式
的に示す図である。
【符号の説明】
1・・・メンブレン材料を形成してなる層 2・・・エッチング用ストッパー材層 3・・・シリコン層 4、14、23・・・垂直支柱 5・・・酸化シリコン層 6・・・酸化シリコンパターン層 11、21、42・・・メンブレン 12、44・・・吸収体又は散乱体 13、45・・・遮断膜 22・・・透過孔 4a、14a、23a、43a・・・支柱の壁面 1a、11a、21a、42a・・・小領域 43・・・支柱 47・・・感応基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、シリコン層、メンブレン材料
    を形成してなる層を順次積層してなる基板を用意する工
    程と、 前記シリコン層上に酸化シリコン層を形成し、該酸化シ
    リコン層に所定のパターンを形成する工程と、 前記酸化シリコン層のパターンに合わせて前記シリコン
    層を垂直方向にエッチングが可能なドライエッチング法
    によりエッチングする工程と、を有するマスク用基板の
    製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも、シリコン層、エッチング用ス
    トッパー材層、メンブレン材料を形成してなる層を順次
    積層してなる基板を用意する工程と、 前記シリコン層上に酸化シリコン層を形成し、該酸化シ
    リコン層に所定のパターンを形成する工程と、 前記酸化シリコン層のパターンに合わせて前記シリコン
    層を垂直方向にエッチングが可能なドライエッチング法
    によりエッチングする工程と、 前記酸化シリコン層のパターンに合わせて前記エッチン
    グ用ストッパー材層を除去する工程と、を有するマスク
    用基板の製造方法。
  3. 【請求項3】前記エッチング用ストッパー材が酸化シリ
    コン又は金属薄膜であることを特徴とする請求項2記載
    のマスク用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ドライエッチング法が極低温下で行わ
    れるプラズマドライエッチング法であることを特徴とす
    る請求項1〜3記載のマスク用基板の製造方法。
  5. 【請求項5】前記ドライエッチング法がエッチングされ
    た側壁を保護膜で保護しながらエッチングする側壁保護
    プラズマドライエッチング法であることを特徴とする請
    求項1〜3記載のマスク用基板の製造方法。
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