JP4506336B2 - ステンシルマスク及びステンシルマスクブランクス - Google Patents

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本発明は、半導体装置の製造に用いられるステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスに関する。
半導体デバイスの微細化に伴い、紫外光を用いたリソグラフィによる微細パターンの形成が困難になりつつある。そこで、X線、電子ビーム、イオンビーム等を用いるリソグラフィ技術が提案され、研究開発されている。
これまで提案されている電子ビーム転写型リソグラフィとしては、PREVAIL(projection exposure with variable axis immersion lenses)、SCALPEL(scattering with angular limitation in projection electron-beam lithography)およびLEEPL(low energy electron-beam proximity projection lithography)が挙げられる。
PREVAILおよびSCALPELには加速電圧100kV程度の高エネルギー電子ビームが用いられる。PREVAILおよびSCALPELの場合、マスクの一部を通過した電子ビームが通常4倍の縮小投影系でレジスト上に結像され、パターンが転写される。一方、LEEPLには加速電圧2kV程度の低エネルギー電子ビームが用いられる。LEEPLの場合、マスクに設けられた孔を電子線が通過することにより、レジスト上に等倍でパターンが転写される。
LEEPLに用いられるステンシルマスクのメンブレンにはパターンに対応して多数の孔が形成され、これらの孔を通って電子線がシリコンウエハ上のレジスト膜に入射される。メンブレンの周囲にはステンシルマスクの機械的強度を補償するために支持枠(フレーム)が設けられ、さらにメンブレン内にはメンブレン自体の剛性を高めるために多数の梁が設けられる。これらの梁は、メンブレンの剛性の向上を図ることを考慮したものであるとともに、多重露光によるパターンの繋ぎ合わせを行うために相補パターンを構成するように配置される。
例えば特許文献1には、メンブレンを4つの相補パターン区画A〜Dに区分したステンシルマスクが記載されている。これを多重露光に用いる場合は、相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスクをシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させ、1回のみの露光ではパターン形成できないドーナツ状パターン等をレジストに形成する。
国際公開番号WO03/052803A1公報
しかし、特許文献1の従来マスクは、図9の(a)に示すように、梁帯部6Mが周囲の支持枠から各象限を区分する境界部まで細長く延びているため、横方向からの曲げ力に対する剛性が小さく、外力が負荷されたときにそれが小さなものであってもメンブレン3Mに歪みを生じるおそれがある。メンブレン3Mに僅かでも歪みを生じると、レジストに露光転写されるパターン精度が低下する。このため、マスクのメンブレン剛性を高めることが要望されている。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、高剛性のステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスを提供することを目的とする。
本発明に係るステンシルマスクは、荷電粒子線が通過する孔がパターン形成されたメンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記荷電粒子線通過孔と重ならないように前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含み、前記メンブレンを複数のメンブレン分割領域に分割するとともに、直交するX軸及びY軸に沿って前記メンブレンを矩形状に4つの第1〜第4象限の相補パターン区画に分ける梁帯部と、を具備するステンシルマスクであって、
前記梁帯部は、X軸に沿って延び出し、前記第1象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第1のX軸梁帯部セグメントと、X軸に沿って延び出し、前記第3象限の相補パターン区画に含まれ、前記第2象限の相補パターン区画と第3象限の相補パターン区画とを分ける第2のX軸梁帯部セグメントと、Y軸に沿って延び出し、前記第2象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第2象限の相補パターン区画とを分ける第1のY軸梁帯部セグメントと、Y軸に沿って延び出し、前記第4象限の相補パターン区画に含まれ、前記前記第3象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第2のY軸梁帯部セグメントと、を有し、前記4つの梁帯部セグメントの端部が前記メンブレンの中央部で出会い、前記端部の各々が他の梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接し、かつ、前記複数のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2のX軸梁帯部セグメントおよび前記第1及び第2のY軸梁帯部セグメントのうちのいずれかに沿って各象限の相補パターン区画ごとに形成され、かつX軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあう縦と横の梁帯部および前記梁帯部セグメントによって四辺を取り囲まれ、かつ他のメンブレン分割領域よりも面積が小さいメンブレン分割領域を含むことを特徴とする。
本発明に係るステンシルマスクブランクスは、メンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含み、前記メンブレンを複数のメンブレン分割領域に分割するとともに、直交するX軸及びY軸に沿って前記メンブレンを矩形状に4つの第1〜第4象限の相補パターン区画に分ける梁帯部と、を具備するステンシルマスクブランクスであって、
前記梁帯部は、X軸に沿って延び出し、前記第1象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第1のX軸梁帯部セグメントと、X軸に沿って延び出し、前記第3象限の相補パターン区画に含まれ、前記第2象限の相補パターン区画と第3象限の相補パターン区画とを分ける第2のX軸梁帯部セグメントと、Y軸に沿って延び出し、前記第2象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第2象限の相補パターン区画とを分ける第1のY軸梁帯部セグメントと、Y軸に沿って延び出し、前記第4象限の相補パターン区画に含まれ、前記前記第3象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第2のY軸梁帯部セグメントと、を有し、前記4つの梁帯部セグメントの端部が前記メンブレンの中央部で出会い、前記端部の各々が他の梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接し、かつ、前記複数のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2のX軸梁帯部セグメントおよび前記第1及び第2のY軸梁帯部セグメントのうちのいずれかに沿って各象限の相補パターン区画ごとに形成され、かつX軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあう縦と横の梁帯部および前記梁帯部セグメントによって四辺を取り囲まれ、かつ他のメンブレン分割領域よりも面積が小さいメンブレン分割領域を含むことを特徴とする。
本発明では、4つの梁帯部セグメントの端部がメンブレン中央部で出会い、端部の各々が他の梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接する(図10(b)参照)ので、メンブレン中央部の剛性が高い。また、本発明では、メンブレン分割領域の形状が平面視野で正方形または正方形に近い長方形である(図9(b)参照)ので、梁帯部が変形しにくく丈夫である。さらに、本発明では、複数のメンブレン分割領域が、第1及び第2のX軸梁帯部セグメントおよび第1及び第2のY軸梁帯部セグメントのうちのいずれかに沿って各象限の相補パターン区画ごとに形成され、かつX軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあう縦と横の梁帯部および前記梁帯部セグメントによって四辺を取り囲まれ、かつ他のメンブレン分割領域よりも面積が小さいメンブレン分割領域を含むものであり、Y軸方向の梁帯部6Vは途中の何箇所かをX軸方向の梁帯部6Hによって補強される(図9(b)参照)ので、曲げ剛性が高く、変形しにくい。一方、特許文献1に記載された従来マスクの梁帯部6Mは、周囲の支持枠から相補パターン区画の境界部まで細長く延びているため曲げ剛性が低い(図9(a)参照)。
複数のメンブレン分割領域は、下式で与えられる二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分が1.5未満になるように形成されていることが好ましい。
2DAR={(ARx2+ARy2)/2}1/2
但し、ARx:メンブレン分割領域となるべき開口のX軸方向長さLxに対するZ軸方向にエッチングで掘り進められる基板の厚みTzのアスペクト比(=Tz/Lx)、ARy:メンブレン分割領域となるべき開口のY軸方向長さLyに対するZ軸方向にエッチングで掘り進められる基板の厚みTzのアスペクト比(=Tz/Ly)、基板の厚みTz:前記支持枠または前記梁の高さに相当する。
二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値との差分は1.5未満であることが好ましいが、1.0未満とすることがさらに好ましい(図2、図5、図6参照)。なお、本発明及び従来例の説明に用いている図2及び図5〜図10において、メンブレン分割領域の二次元アスペクト比2DARが分かるように、各分割領域内に格子状の補助線を描き込んでいる。
さらに、メンブレンの周縁部において荷電粒子線が通過しないダミー開口を有するメンブレン分割領域を設けることが好ましい。このようなダミー開口は、第1〜第4象限の相補パターン区画が支持枠に接する一辺を外方に拡張するものである。メンブレンの周縁部では梁が支持枠に接近することがあるため、幅狭で細長のメンブレン分割領域となることがあるが、ダミー開口を設けることにより支持枠と梁との間隔が拡張され、正方形(3×3,4×4)または正方形に近い長方形(3×2,4×3)とすることができる。
また、ダミー開口の占有面積は、メンブレン分割領域の面積の2/3としてもよく(図6参照)、あるいは3/4としてもよい(図5参照)。ダミー開口の占有面積は2/3〜3/4の範囲とすることが好ましいが、1/3〜1/2の範囲としてもよい。
本明細書において「ダミー開口」とは、1つのメンブレン分割領域の一部としてメンブレン周縁に形成されるが、実際の転写パターン用の荷電粒子線の通過孔は形成されない非パターン領域のことをいうものと定義する。例えば図6中に符合DMを付して示した斜線領域がダミー開口に該当する。
本明細書において「相補マスク」とは、1回のみの露光によっては形成できないパターンを複数回の露光(多重露光)によって形成できるようにするために、どのパターン形成予定領域においても少なくとも2回露光されるようにメンブレンのセグメント分割領域(開口)が割り振られているステンシルマスクのことをいうものと定義する。
また、「相補パターン区画」とは、1回ごとの露光にそれぞれ対応して区分された相補マスクの一区画のことをいうものと定義する。
また、「梁帯部セグメント」とは、隣り合う相補パターン区画を互いに区分する梁帯部のことをいうものと定義する。
相補マスクでは、隣り合う相補パターン区画に属する同じ方向を向く2つの梁群が、両相補パターン区画を区分する梁帯部セグメントに対して互いに異なる位置に接続される。
本発明のステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスは、メンブレン中央部における局部的な応力集中が大幅に緩和されるとともに、縦横の梁帯部が互いに補強しあうことによりメンブレンの変形(歪み)および破断を有効に防止することができる。
また、二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値との差分を一定値未満とすることで、梁形成時のドライエッチングをマスク全面において略均一な速度で行うことができ、所望のメンブレンを得ることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。図1に示すように、ステンシルマスク1Aはシリコンウエハ2を用いて形成される。シリコンウエハ2の中央部は正方形状に除去されており、この部分にメンブレン3Aが形成されている。メンブレン3Aを取り囲む厚肉のシリコンウエハ2は、薄膜のメンブレン3Aを支持するための支持枠(フレーム)9として用いられる(図4の(g)参照)。メンブレン3Aには格子状に梁4が形成されている。梁4はシリコンウエハ2に複数の開口部を形成した残りの部分である。全ての梁4の末端はフレーム9または他の梁4に接続しており、梁4が途切れている箇所はない。
以下、図2においてメンブレン3Aの梁帯部6で囲まれた部分をメンブレン分割領域5A1,5A2,5A3と呼ぶものとする。梁帯部6は、図3に示すように、梁4V,4Hと、梁4V,4Hに平行に微小な幅で設けられた裾部(スカート)11とからなる。
図1のシリコンウエハ2の中心を原点とし、図2のメンブレン3AをX−Y平面と仮定すると、メンブレン3AはX軸およびY軸により4つの領域に分割される。以下、これらの領域を相補パターン区画A〜Dと呼ぶ。メンブレン3Aは厳密に正方形である必要はなく、区画A〜DがX軸とY軸を2辺とする矩形あるいはそれに近い多角形状であれば、区画A〜Dのすべての辺の長さは完全に一致しなくてもよい。
梁帯部6は、4つの梁帯部セグメント6a〜6d、X軸方向の梁帯部6HおよびY軸方向の梁帯部6Vを含み、メンブレン3Aを4つの相補パターン区画A〜Dに区分するものである。第1のX軸梁帯部セグメント6aは、第1象限の相補パターン区画Aに含まれ、X軸に沿って延び出し、第1象限の相補パターン区画Aと第4象限の相補パターン区画Dとに分けている。第2のX軸梁帯部セグメント6cは、第3象限の相補パターン区画Cに含まれ、X軸に沿って延び出し、第2象限の相補パターン区画Bと第3象限の相補パターン区画Cとに分けている。第1のY軸梁帯部セグメント6bは、第2象限の相補パターン区画Bに含まれ、Y軸に沿って延び出し、第1象限の相補パターン区画Aと第2象限の相補パターン区画Bとに分けている。第2のY軸梁帯部セグメント6dは、第4象限の相補パターン区画Dに含まれ、Y軸に沿って延び出し、第3象限の相補パターン区画Cと第4象限の相補パターン区画Dとに分けている。
図2に示すように、X軸方向に延び出す第1のX軸梁帯部セグメント6aのラインと第2のX軸梁帯部セグメント6cのラインとは一致していない。両梁帯部セグメント6a,6c間のシフト量は1本の梁帯部の幅に等しい。また、Y軸方向に延び出す第1のY軸梁帯部セグメント6bのラインと第2のY軸梁帯部セグメント6dのラインとは一致していない。両梁帯部セグメント6b,6d間のシフト量は1本の梁帯部の幅に等しい。
これら4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部は、それぞれが次の区画に属する梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接している。すなわち、第1のX軸梁帯部セグメント6aの端部は第1のY軸梁帯部セグメント6bの側部にT字に当接し、第1のY軸梁帯部セグメント6bの端部は第2のX軸梁帯部セグメント6cの側部にT字に当接し、第2のX軸梁帯部セグメント6cの端部は第2のY軸梁帯部セグメント6dの側部にT字に当接し、第2のY軸梁帯部セグメント6dの端部は第1のX軸梁帯部セグメント6aの側部にT字に当接している。全体としては4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部が卍状に組み合わされた梁帯部の集合部6Aがメンブレン中央に形成されている。これによりメンブレン3Aの中央部の剛性が高められるとともに、局部応力集中が発生しにくくなる。
本実施形態のマスク1Aでは、さらにY軸方向の梁帯部6Vを途中に挿入した2本のX軸方向の梁帯部6Hによって補強しているので、Y軸方向の梁帯部6Vの曲げ剛性が高まる。同様に、X軸方向の梁帯部6Hを途中に挿入した2本のY軸方向の梁帯部6Vによって補強しているので、X軸方向の梁帯部6Hの曲げ剛性が高まる。
メンブレン分割領域5A1は、4つの区画A〜Dを分ける梁帯部セグメント6a〜6dに沿って各象限の区画A〜Dごとに形成され、そのサイズは例えば1.0mm×0.25mmである。
メンブレン分割領域5A2は、メンブレン周縁の支持枠2寄りに設けられ、各象限の区画A〜Dごとに形成され、そのサイズは例えば1.0mm×0.75mmである。
メンブレン分割領域5A3は、メンブレン分割領域5A1と5A2との間に位置し、各象限の区画A〜Dごとに形成され、そのサイズは例えば1.0mm×1.0mm(基準サイズ)である。
本実施形態のステンシルマスク1Aにおいては、メンブレン分割領域5A1,5A2,5A3の二次元アスペクト比2DAR値がそれぞれ2.1,0.86,0.73であり、二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分が1.37となっている。このように二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分を1.5より小さくしているので、梁4V,4Hを形成するときのエッチングが容易になり、全体のエッチング時間を短くすることができる。
図3はメンブレン分割領域5の1つとその周囲の縦横の梁4V,4Hを拡大した斜視図である。図3に示すように、メンブレン3A(3B,3C)が梁4V,4Hを含む梁帯部6によって複数のメンブレン分割領域5に分割されている。パターンに対応した孔8は、梁4V,4H部分には形成できず、メンブレン分割領域5に形成される。
メンブレン分割領域5と梁4V,4Hとの間には、メンブレン分割領域形成時の誤差を吸収するための裾部としてスカート11を設けてある。梁4V,4Hとその両側のスカート11を合わせた部分が梁帯部6に相当する。原則として、孔8はメンブレン分割領域5に形成されるが、場合によってはスカート11の一部にはみ出して形成してもよい。梁帯部6の幅W1,W2は例えば100〜200μm程度とすることができる。
LEEPLによれば、ステンシルマスクに対する電子ビームの入射角を微妙に変化させることが可能である。電子ビームの入射角の範囲は通常、0〜10mrad程度である。8インチウェハを用いてステンシルマスクを形成した場合、梁4V,4Hの高さは8インチシリコンウェハの厚さの725μmとなる。
次に、図4を参照して本発明のステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスを製造する方法について説明する。
基礎材料となるSOIウエハ21は、シリコンウエハ2の一方側の面にシリコン酸化膜10を介してメンブレン形成用層3aとしてのシリコン薄膜を有するものである。メンブレン形成用層3aは1μm以下の所定の膜厚(例えば500nm)に形成されている。メンブレンにエッチングを行って高精度に孔を形成するには、一般に、孔の径に対するメンブレン厚の比(アスペクト比)を10以下、望ましくは5以下に抑える必要がある。したがって、ステンシルマスクに、例えば線幅90nmのパターン孔を形成するには、メンブレン厚を1μm以下にする必要がある。本実施形態のメンブレン形成用層3aには、内部応力を制御するために所定のドーパントを所定量ドープしたシリコン薄膜を用いたが、シリコン窒化膜などの他のシリコン系材料を用いることもできる。
先ず、SOIウエハ21の裏面側に、図4(a)に示すように、ドライエッチング用の保護膜22として所定膜厚のシリコン酸化膜を形成する。この保護膜22の上にレジストを塗布し、ベークする。このレジスト膜を図2に示す梁およびフレームのパターンで露光し、現像し、レジストパターン23を形成する。このレジストパターン23をマスクとして、図4(b)に示すように保護膜22をドライエッチングする。
次いで、レジストパターン23と保護膜22をマスクとしてシリコン基板2をドライエッチングする。この工程は例えばSF6やNF3等のエッチングガスを用いる強い異方性エッチングであり、削られたシリコン基板の側壁は図4(c)に示すように垂直に近いものとなり、これにより高アスペクト比の梁4およびフレーム9が形成される。この工程では、シリコン酸化膜10はエッチングストッパ層として機能する。
SOIウエハ21として例えば8インチウエハを用いる場合は、シリコン基板2の厚みは725μmとする。従って、保護膜22を設けずに、レジストパターン23をマスクとしてシリコン基板2にドライエッチングを行うと、シリコン基板2の厚さ分のエッチングが終了する前に、レジストパターン23が消費されてしまい、所望の高さと形状を有する梁4とフレーム9を形成することが困難になる。よって、保護膜22の膜厚をどのように設定するかということは重要である。
次いで、図4(d)に示すように、梁4とフレーム9をマスクとしてシリコン酸化膜10をエッチングする。このエッチングにはエッチング液として例えばフッ酸を用いる湿式エッチングを用いる。この工程において、保護膜22も除去され、所望のステンシルマスクブランクス30が得られる。
このようにして得たステンシルマスクブランクス30をメンブレン形成用層3aが上面となるように塗布装置のスピンチャックに保持させ、メンブレン形成用層3aの上にレジストを塗布し、図4(e)に示すように、所定膜厚のレジスト層24を形成する。
次いで、図4(f)に示すように、孔を形成するためのパターン24aをレジスト層24に転写する。このレジスト層24のパターニングは、通常の電子ビームリソグラフィにより行うことができる。
次いで、レジスト層24をマスクとしてメンブレン形成用層3aにドライエッチングを行い、ステンシルマスクの孔8を形成するとともに、所定位置の梁4の裏面側に対応するメンブレン形成用層3aに位置合せ用のアライメントマーク25を形成する。アライメントマーク25を設けることにより、薄膜全体で位置合わせを高精度に行うことが可能となる。このドライエッチングには、エッチングガスとして例えばSF6やNF3等を用いる。その後、レジスト層24を剥離する。このようにして図4(g)に示すステンシルマスク40が得られる。
次に、図9の(a)と(b)を参照して特許文献1に記載された従来型マスクのメンブレン3Mと図6の本発明マスクのメンブレン3Cとを比較して説明する。
特許文献1に記載された従来マスクの梁帯部6Mは、図9(a)に示すように、周囲の支持枠から相補パターン区画の境界部まで細長く延びているため曲げ剛性が低く、変形しやすい。これに対して、本発明マスク1Cの梁帯部6V,6Hは、図9(b)に示すように、X軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあい、Y軸方向の梁帯部6Vは途中の何箇所かをX軸方向の梁帯部6Hによって補強されるので、曲げ剛性が高く、変形しにくく丈夫である。また、本発明マスク1Cのメンブレン分割領域5C1,5C2は、図9(b)に示すように、その形状が正方形または正方形に近い長方形であり、梁が各区画で完全に格子状になっているため、梁に設けるIP測定用のパターンを均一に設けることができ、精度の高いIP測定が可能になる。
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態が上記第1の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
第2の実施形態のステンシルマスク1Bでは、メンブレン3Bの周縁にダミー開口DM(図中の斜線領域)を形成し、最も狭いメンブレン分割領域の開口を広げている。ダミー開口DMは、各区画A〜Dにそれぞれ形成され、梁帯部6H,6Vと支持枠2との間、あるいは梁帯部セグメント6a〜6dと梁帯部6H,6Vとの間に、細長い形状や小開口のメンブレン分割領域が形成されないようにしている。これらのダミー開口DMには露光時に電子ビームが照射されない。
各区画A〜Dには、ダミー開口DMを含む基準サイズのメンブレン分割領域5B2と、基準サイズより少し小さい長方形のメンブレン分割領域5B1が、それぞれ形成されている。
メンブレン分割領域5B1は、4つの区画A〜Dを分ける梁帯部セグメント6a〜6dに沿って形成され、そのサイズは例えば1.0mm×0.75mmである。
ダミー開口DMを含むメンブレン分割領域5B2は、メンブレン周縁の支持枠2寄りに設けられ、各象限の区画A〜Dごとに形成され、そのサイズは例えば1.0mm×1.0mm(基準サイズ)である。
本実施形態のステンシルマスク1Bにおいては、メンブレン分割領域5B1,5B2の二次元アスペクト比2DAR値がそれぞれ0.86,0.73であり、二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分が0.13となっている。このように二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分を1.5より小さくしているので、縦横の梁4V,4Hを形成するときのエッチングが容易になり、全体のエッチング時間を短くすることができる。
第1のX軸梁帯部セグメント6aは、第1象限の相補パターン区画Aに含まれ、X軸に沿って延び出し、第1象限の相補パターン区画Aと第4象限の相補パターン区画Dとに分けている。第2のX軸梁帯部セグメント6cは、第3象限の相補パターン区画Cに含まれ、X軸に沿って延び出し、第2象限の相補パターン区画Bと第3象限の相補パターン区画Cとに分けている。第1のY軸梁帯部セグメント6bは、第2象限の相補パターン区画Bに含まれ、Y軸に沿って延び出し、第1象限の相補パターン区画Aと第2象限の相補パターン区画Bとに分けている。第2のY軸梁帯部セグメント6dは、第4象限の相補パターン区画Dに含まれ、Y軸に沿って延び出し、第3象限の相補パターン区画Cと第4象限の相補パターン区画Dとに分けている。
X軸方向に延び出す第1のX軸梁帯部セグメント6aのラインと第2のX軸梁帯部セグメント6cのラインとは一致していない。両梁帯部セグメント6a,6c間のシフト量は1本の梁帯部の幅に等しい。また、Y軸方向に延び出す第1のY軸梁帯部セグメント6bのラインと第2のY軸梁帯部セグメント6dのラインとは一致していない。両梁帯部セグメント6b,6d間のシフト量は1本の梁帯部の幅に等しい。
これら4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部は、それぞれが次の区画に属する梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接している。全体としては4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部が卍状に組み合わされた梁帯部の集合部6Bがメンブレン中央に形成されている。これによりメンブレン3Bの中央部の剛性が高められるとともに、局部応力集中が発生しにくくなる。
本実施形態のマスク1Bでは、ダミー開口DMを設けることにより、メンブレン分割領域の形状を正方形または正方形に近い長方形にすることができるので、梁帯部が格子状になり、メンブレンの剛性が高められとともに、エッチング条件を設定しやすくなる。
次に、図10の(a)と(b)を参照して比較例マスクのメンブレン3Nと図5の本発明マスクのメンブレン3Bとを比較して説明する。
比較例マスクのメンブレン3Nにおいては、図10(a)に示すように、メンブレン中央部に4つの梁帯部の隅角が1点に集中する4重点6Nが存在するので、ここに局部的に応力が集中する。このため、比較的小さな力F1であっても、それが作用すると梁帯部の4重点6Nが破損するおそれがある。これに対して、本発明マスクのメンブレン3Bにおいては、図10(b)に示すように、4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部をそれぞれが次の区画に属する梁帯部セグメント6a〜6dの側部にそれぞれT字状に当接させている。すなわち、全体としては4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部が卍状に組み合わされた梁帯部の集合部6Bがメンブレン中央に形成されている。これによりメンブレン3Bの中央部の剛性が高められ、局部応力集中が発生しにくくなる。このため、メンブレン中央部分6Bの強度が大きく、比較例の力F1よりも大きな外力F2が作用したとしてもメンブレン3Bは破損しない。このように本発明メンブレン3Bは比較例メンブレン3Nよりも剛性の点で優れている。
(第3の実施形態)
次に、図6を参照して第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態が上記第1及び第2の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
第3の実施形態のステンシルマスク1Cにおいても、メンブレン3Cの周縁にダミー開口DMを形成し、最も狭いメンブレン分割領域の開口を広げている。ダミー開口DMは、各区画A〜Dにそれぞれ形成され、梁帯部6H,6Vと支持枠2との間、あるいは梁帯部セグメント6a〜6dと梁帯部6H,6Vとの間に、細長い形状や小開口のメンブレン分割領域が形成されないようにしている。
各区画A〜Dには、ダミー開口DMを含む基準サイズのメンブレン分割領域5C2と、基準サイズより少し小さい長方形のメンブレン分割領域5C1が、それぞれ形成されている。
メンブレン分割領域5C1は、4つの区画A〜Dを分ける梁帯部セグメント6a〜6dに沿って形成され、そのサイズは例えば0.94mm×0.62mmである。
ダミー開口DMを含むメンブレン分割領域5C2は、メンブレン周縁の支持枠2寄りに設けられ、各象限の区画A〜Dごとに形成され、そのサイズは例えば0.94mm×0.94mm(基準サイズ)である。
本実施形態のステンシルマスク1Cにおいては、メンブレン分割領域5C1,5C2の二次元アスペクト比2DAR値がそれぞれ0.99,0.77であり、二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分が0.22となっている。このように二次元アスペクト比2DARの最大値と最小値の差分を1.5より小さくしているので、縦横の梁4V,4Hを形成するときのエッチングが容易になり、全体のエッチング時間を短くすることができる。
なお、本実施形態のマスク1Cでは、図5に示す第2実施形態のマスクに比べて梁帯部セグメント6a〜6dを図中にて左まわりに90°ずつ回転させて位置をずらせてあるので、第1象限の相補パターン区画Aには第1のY軸梁帯部セグメント6aが属し、第2象限の相補パターン区画Bには第1のX軸梁帯部セグメント6bが属し、第3象限の相補パターン区画Cには第2のY軸梁帯部セグメント6cが属し、第4象限の相補パターン区画Dには第2のX軸梁帯部セグメント6dが属している。
これら4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部は、それぞれが次の区画に属する梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接している。全体としては4つの梁帯部セグメント6a〜6dの端部が卍状に組み合わされた梁帯部の集合部6Cがメンブレン中央に形成されている。これによりメンブレン3Cの中央部の剛性が高められるとともに、局部応力集中が発生しにくくなる。
本実施形態のマスク1Cでは、ダミー開口DMを設けることにより、メンブレン分割領域の形状を正方形または正方形に近い長方形にすることができるので、梁帯部が格子状になり、メンブレンの剛性が高められるとともに、エッチング条件を設定しやすくなる。
次に、図7、図8および表1〜表8を参照して上記ステンシルマスクの使用方法の概要について説明する。
ステンシルマスク1Aは、パターンが転写されるウエハ表面に、メンブレン3A側の面が近接するように配置される。ステンシルマスク1A上をフレーム9側から電子ビームで走査すると、孔8の部分のみ電子ビームが透過して、ウエハ上のレジストにパターンが転写される。
ステンシルマスク1Aを用いて露光を行う場合、まず、ステンシルマスク1Aとウエハを固定して区画A〜Dのパターンを転写する。次に、ステンシルマスク1Aとウエハを相対的に移動させ、転写された区画A〜Dのパターン上に、ステンシルマスク1Aのそれぞれ異なる区画を配置させる。通常、ステンシルマスク1Aを固定したまま、ウエハを移動させる方が容易である。
ウエハを移動させてから、再度、ステンシルマスク1A上を電子ビームで走査する。以上の工程を繰り返し、ステンシルマスク1Aの4つの区画A〜Dのパターンが重なるように、4回の多重露光を行う。これにより、梁4H,4V部分に存在するパターンもレジストに相補的に転写される。
図7の(a)は4×4の相補パターン区画A〜Dを有する比較例マスク441である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク441をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表1に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図7の(b)は4×4の相補パターン区画A〜Dを有する比較例マスク442である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク442をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表2に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図7の(c)は4×4の相補パターン区画A〜Dを有する実施例マスク443である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク443をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表3に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図7の(d)は4×4の相補パターン区画A〜Dを有する実施例マスク444である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク444をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表4に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図8の(a)は5×5の相補パターン区画A〜Dを有する比較例マスク551である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク551をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表5に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図8の(b)は5×5の相補パターン区画A〜Dを有する比較例マスク552である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク552をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表6に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図8の(c)は5×5の相補パターン区画A〜Dを有する実施例マスク553である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク553をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表7に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
図8の(d)は5×5の相補パターン区画A〜Dを有する実施例マスク554である。相補パターン区画A→B→C→Dの順にマスク554をシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させて多重露光すると、表8に示す相補パターンが各メンブレン分割領域に対応するレジストに転写される。
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本発明のステンシルマスクは、低速電子線近接転写リソグラフィー(LEEPL)およびPREVAIL(projection exposure with variable axis immersion lenses)に用いることができる。また、本発明のステンシルマスクブランクスは、ユーザー側で任意に所望のパターン孔をメンブレンに形成することができる半製品として利用することができる。
本発明の実施形態に係るステンシルマスクを示す平面図。 図1のステンシルマスクの要部を拡大して示す平面図。 メンブレン分割領域の一単位およびその周囲の梁を拡大して示す斜視図。 (a)〜(g)は本発明のステンシルマスクの製造方法を示す工程図。 本発明の他の実施形態に係るステンシルマスクの要部を拡大して示す平面図。 本発明の他の実施形態に係るステンシルマスクの要部を拡大して示す平面図。 (a)と(b)は4×4を基本構造とする比較例マスクのメンブレンをそれぞれ示す平面図、(c)と(d)は4×4を基本構造とする実施例マスクのメンブレンをそれぞれ示す平面図。 (a)と(b)は5×5を基本構造とする比較例マスクのメンブレンをそれぞれ示す平面図、(c)と(d)は5×5を基本構造とする実施例マスクのメンブレンをそれぞれ示す平面図。 (a)は従来マスクのメンブレン中央部を示す拡大平面図、(b)は本発明の実施例マスクのメンブレン中央部を示す拡大平面図。 (a)は比較例マスクのメンブレン中央部を示す拡大平面図、(b)は本発明の実施例マスクのメンブレン中央部を示す拡大平面図。
符号の説明
1A,1B,1C…ステンシルマスク、
2…シリコン基板(シリコンウエハ)、
3A,3B,3C…メンブレン、
3a…メンブレン形成用層(シリコン系薄膜)、
4…梁、
4V…Y軸方向の梁、
4H…X軸方向の梁、
5,5A1〜5A3,5B1〜5B2,5C1〜5C2…メンブレン分割領域、
6…梁帯部、
6V…Y軸方向の梁帯部、
6H…X軸方向の梁帯部、
6A,6B,6C,6N…4つの梁帯部セグメントが集合する部分(集合部)、
6a…第1のX軸梁帯部セグメント(又は第1のY軸梁帯部セグメント)、
6b…第1のY軸梁帯部セグメント(又は第2のX軸梁帯部セグメント)、
6c…第2のX軸梁帯部セグメント(又は第2のY軸梁帯部セグメント)、
6d…第2のY軸梁帯部セグメント(又は第1のX軸梁帯部セグメント)、
8…荷電粒子線通過孔(電子線通過孔)、
9…支持枠(フレーム)、
10…エッチングストッパ層(シリコン酸化膜)、
11…裾部(スカート)、
21…SOIウエハ、
22…保護膜(シリコン酸化膜)、
23,24…レジスト膜、
25…アライメントマーク、
30…ステンシルマスクブランクス、
40…ステンシルマスク、
A…第1象限の相補パターン区画、
B…第2象限の相補パターン区画、
C…第3象限の相補パターン区画、
D…第4象限の相補パターン区画。

Claims (6)

  1. 荷電粒子線が通過する孔がパターン形成されたメンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記荷電粒子線通過孔と重ならないように前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含み、前記メンブレンを複数のメンブレン分割領域に分割するとともに、直交するX軸及びY軸に沿って前記メンブレンを矩形状に4つの第1〜第4象限の相補パターン区画に分ける梁帯部と、を具備するステンシルマスクであって、
    前記梁帯部は、
    X軸に沿って延び出し、前記第1象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第1のX軸梁帯部セグメントと、
    X軸に沿って延び出し、前記第3象限の相補パターン区画に含まれ、前記第2象限の相補パターン区画と第3象限の相補パターン区画とを分ける第2のX軸梁帯部セグメントと、
    Y軸に沿って延び出し、前記第2象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第2象限の相補パターン区画とを分ける第1のY軸梁帯部セグメントと、
    Y軸に沿って延び出し、前記第4象限の相補パターン区画に含まれ、前記前記第3象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第2のY軸梁帯部セグメントと、を有し、
    前記4つの梁帯部セグメントの端部が前記メンブレンの中央部で出会い、前記端部の各々が他の梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接し、かつ、前記複数のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2のX軸梁帯部セグメントおよび前記第1及び第2のY軸梁帯部セグメントのうちのいずれかに沿って各象限の相補パターン区画ごとに形成され、かつX軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあう縦と横の梁帯部および前記梁帯部セグメントによって四辺を取り囲まれ、かつ他のメンブレン分割領域よりも面積が小さいメンブレン分割領域を含むことを特徴とするステンシルマスク。
  2. 前記複数のメンブレン分割領域は、前記メンブレンの周縁部において荷電粒子線が通過しないダミー開口を持つメンブレン分割領域を含むことを特徴とする請求項1記載のステンシルマスク。
  3. 前記ダミー開口は、前記第1〜第4象限の相補パターン区画が前記支持枠に接する一辺を外方に拡張することを特徴とする請求項2記載のステンシルマスク。
  4. メンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含み、前記メンブレンを複数のメンブレン分割領域に分割するとともに、直交するX軸及びY軸に沿って前記メンブレンを矩形状に4つの第1〜第4象限の相補パターン区画に分ける梁帯部と、を具備するステンシルマスクブランクスであって、
    前記梁帯部は、
    X軸に沿って延び出し、前記第1象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第1のX軸梁帯部セグメントと、
    X軸に沿って延び出し、前記第3象限の相補パターン区画に含まれ、前記第2象限の相補パターン区画と第3象限の相補パターン区画とを分ける第2のX軸梁帯部セグメントと、
    Y軸に沿って延び出し、前記第2象限の相補パターン区画に含まれ、前記第1象限の相補パターン区画と第2象限の相補パターン区画とを分ける第1のY軸梁帯部セグメントと、
    Y軸に沿って延び出し、前記第4象限の相補パターン区画に含まれ、前記前記第3象限の相補パターン区画と第4象限の相補パターン区画とを分ける第2のY軸梁帯部セグメントと、を有し、
    前記4つの梁帯部セグメントの端部が前記メンブレンの中央部で出会い、前記端部の各々が他の梁帯部セグメントの側部にそれぞれ当接し、かつ、前記複数のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2のX軸梁帯部セグメントおよび前記第1及び第2のY軸梁帯部セグメントのうちのいずれかに沿って各象限の相補パターン区画ごとに形成され、かつX軸、Y軸のいずれかに平行であり互いに直交して補強しあう縦と横の梁帯部および前記梁帯部セグメントによって四辺を取り囲まれ、かつ他のメンブレン分割領域よりも面積が小さいメンブレン分割領域を含むことを特徴とするステンシルマスクブランクス。
  5. 前記複数のメンブレン分割領域は、前記メンブレンの周縁部において荷電粒子線が通過しないダミー開口を持つメンブレン分割領域を含むことを特徴とする請求項4記載のステンシルマスクブランクス。
  6. 前記ダミー開口は、前記第1〜第4象限の相補パターン区画が前記支持枠に接する一辺を外方に拡張することを特徴とする請求項5記載のステンシルマスクブランクス。
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