JP2006073869A - ステンシルマスク及びステンシルマスクブランクス - Google Patents

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Abstract

【課題】露光のスループットを向上させることができ、剛性が高く構造的に丈夫であり、位置合せのためのIP制御が容易であり、放熱性にも優れるステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスを提供する。
【解決手段】実質的に平行に設けられた複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第1の相補パターン区画Iと、第1の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第2の相補パターン区画IIと、第2の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第3の相補パターン区画IIIとを有し、第1、第2及び第3の相補パターン区画I,II,IIIに属する複数のメンブレン分割領域5A2,5A3が一方向に隣り合って直列に配列される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置の製造に用いられるステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスに関する。
電子ビーム転写型リソグラフィ技術として、PREVAIL(projection exposure with variable axis immersion lenses)、SCALPEL(scattering with angular limitation in projection electron-beam lithography)およびLEEPL(low energy electron-beam proximity projection lithography)等が開発されている。電子ビーム転写型リソグラフィの露光には、電子線が透過する部分に物質がまったく存在しないステンシルマスクを用いる。ステンシルマスクのメンブレンにはパターンに対応して電子線透過用の多数の孔が形成され、これらの孔を通って電子線がシリコンウエハ上のレジスト膜に入射されるようになっている。
メンブレンはシリコン薄膜などからなり、一括メンブレンの場合は、そのサイズが大きくなるに従って剛性が失われて不安定になる。通常、メンブレンサイズが数十mm角に至ると、強度が不足して壊れやすくなる。また、一括メンブレンの場合は、メンブレンサイズが大きくなるほどIP制御が難しくなる。さらに、大サイズの一括メンブレンでは、熱が逃げにくく、露光中にマスク温度が上昇する。
そこで、これらの問題点を解決するために特許文献1及び特許文献2において相補パターンを有するステンシルマスクがそれぞれ提案されている。相補パターンを有するステンシルマスクでは、マスクの機械的強度を補償するためにメンブレン周縁に支持枠(フレーム)を設け、さらにメンブレン内にはメンブレン自体の剛性を高めるために多数の梁が設けられる。これらの梁は、メンブレンの剛性の向上を図ることを考慮したものであるとともに、多重露光によるパターンの繋ぎ合わせを行うために相補パターンを構成するように配置される。このような相補パターンを有するステンシルマスクを相補マスクという。相補マスクを用いて、1回の露光では全部を転写できないようなドーナツ状のパターン等を2つ以上のパターンに分割して多重露光し、複数の分割パターンを相補的に転写することができる。
国際公開番号WO03/052803A1公報 特開2003−59819号公報
しかし、特許文献1の従来の相補マスク1M(COSMOS TYPE-II)においては、図6に示すように、メンブレン3Mを4つの相補パターン区画I〜IVに区分し、相補パターン区画I→II→III→IVの順にマスクをシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させ、各メンブレン分割領域に対応するパターンをレジスト膜に重ねて露光し、1つのチップに対して相補的な多重露光を4回ずつ繰り返すため、スループットが小さい。
また、この相補マスク1Mでは、チップサイズがマスクの全露光面積の1/4までの大きさに制限される。さらに、チップサイズによってマスクの裏面構造(梁側の構造)を変えなくてはいけない。
特許文献2の従来の相補マスク1N(COSMOS TYPE-I)においても、図7に示すように、メンブレン3Nを4つの相補パターン区画I〜IVに区分し、1つのチップに対して相補パターン区画I→II→III→IVの順に相補的な多重露光を4回ずつ繰り返すため、スループットが低い。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、露光のスループットを向上させることができ、剛性が高く構造的に丈夫であり、位置合せのためのIP制御が容易であり、放熱性にも優れるステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスを提供することを目的とする。
本発明に係るステンシルマスクは、荷電粒子線が通過する孔がパターン形成されたメンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記荷電粒子線通過孔と重ならないように前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含む複数の梁帯部と、を具備するステンシルマスクであって、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第1の相補パターン区画と、前記第1の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第2の相補パターン区画と、前記第2の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第3の相補パターン区画と、を有し、前記第1、第2及び第3の相補パターン区画に属するメンブレン分割領域が一方向に隣り合って直列に配列されることを特徴とする。
本発明に係るステンシルマスクブランクスは、メンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含む複数の梁帯部と、を具備するステンシルマスクブランクスであって、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第1の相補パターン区画と、前記第1の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第2の相補パターン区画と、前記第2の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第3の相補パターン区画と、を有し、前記第1、第2及び第3の相補パターン区画に属するメンブレン分割領域が一方向に隣り合って直列に配列されることを特徴とする。
この場合に、第1、第2及び第3の相補パターン区画の相互間の境界が、それぞれ梁帯部とメンブレン分割領域との境界と一致していることが好ましい(図5(e)参照)。このような構造にするとメンブレン分割領域に対するパターン孔の配置の自由度が増大する。すなわち、隣り合う相補パターン区画の境界に存在するパターン同士がつながることで、予期せぬ好ましくないパターン(例えばリーフパターンやドーナツパターン)がメンブレン分割領域にできてしまうことを防止できる。さらに、隣り合う2つの相補パターン区画の境界がメンブレン分割領域のなかに入り込んでいないので、副偏向ビームによる位置座標を補正し難くなるという不都合を生じなくなる。
また、最大のメンブレン分割領域は、第1及び第2の相補パターン区画によって共有されるか(図5(a),(c)参照)、または、第2及び第3の相補パターン区画によって共有されるか(図5(b),(d)参照)、または、前記第1及び第2の相補パターン区画によって共有され、かつ、前記第2及び第3の相補パターン区画によって共有される(図2参照)。
また、メンブレン分割領域の各サイズは、チップサイズおよび相補パターンの形状とサイズに応じて適宜決定することができる。
さらに、位置決め用のアライメントマークをメンブレンまたは梁のいずれかに形成することが好ましい。アライメントマークをメンブレンに形成する場合は、図4の(g)に示すように、梁の裏側において梁幅の中央に位置するようにアライメントマーク25を配置する。これらのアライメントマーク25は、電子線透過孔8をメンブレン形成用層3aに形成するときに同時にエッチングして形成することができる。
なお、本明細書において「ステンシルマスク」とは、メンブレンを貫通するような孔が形成されたマスクをいうものと定義する。ステンシルマスクの孔内部の空間には、物質が存在しない。
また、「相補マスク」とは、ある領域のパターンを分割したパターンのうちの一部であって、互いに異なるパターン(相補分割パターン)が形成された複数のパターン区画を有するステンシルマスクをいうものと定義する。相補マスクの相補分割パターンを1つのチップ領域に対して位置合せし、各相補分割パターンを順番に重ね合わせて露光すると、所望のパターンがレジスト膜に形成される。
本発明の3分割相補マスクは、従来の4分割相補マスクに比べて1チップ当りの露光回数が少なくなるので、露光のスループットが大幅に向上する。
また、本発明のマスクは、剛性が高く構造的に丈夫であり、変形や破損を生じることがないので、位置座標の制御が容易になる。
また、本発明の3分割相補マスクは、幾何学的な観点から見た場合に、一括メンブレンマスクに比べてメンブレン中央部から周囲に熱が逃げやすい配置になっているので、放熱性(冷却性能)に優れ、繰り返し露光によっても温度上昇が小さい。
また、本発明の3分割相補マスクは、露光機の電子ビーム走査距離が限定されているので、相補パターン区画の数を従来の4つから3つに減らした分だけチップ面積を大きくすることができる。また、従来はチップサイズによってメンブレン裏面構造(梁の側)を変えなくてはならなかったが、本発明によればY方向のチップサイズをメンブレン裏面構造に拘わらず自由に決めることができる。
以下、添付の図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1に示すように、ステンシルマスク1はシリコンウエハ2を用いて形成される。シリコンウエハ2の中央部は長方形状に除去されており、この部分にメンブレン3Aが形成されている。メンブレン3A周囲のシリコンウエハ2はメンブレン3の強度を補強する支持枠(フレーム)9として用いられる(図4の(g)参照)。メンブレン3Aは、周囲のシリコンウエハ2と一体化した梁4と、梁4を含む梁帯部6で挟まれたメンブレン分割領域5とを含むものである。梁帯部6はシリコンウエハ2に複数の開口部を形成した残りの部分である。全ての梁4の末端はフレーム9に接続しており、梁4が途切れている箇所はない。梁4はメンブレン3A上に棒状または線状で形成された突起部分であり、梁4が形成された部分ではメンブレン3Aが実質的に厚くなる。これにより、メンブレン3Aが補強され、メンブレン3Aの自重による撓みが防止される。梁4の材質は必ずしも支持枠9と同じである必要はないが、シリコンウエハ2にドライエッチングを行うことにより、支持枠9と梁4を同一の工程で簡便に形成でき、その結果として両者の材質が同一となる。
以下、メンブレンの梁帯部6で挟まれた長方形の部分をメンブレン分割領域と呼ぶものとする。梁4の両側のメンブレン3Aには、図3に示すように、梁4に平行に微小な幅で裾部(スカート)11を設ける。梁4とスカート11とを合わせた部分を梁帯部6とする。
本実施形態のステンシルマスク1は、次の3つの条件を満たす。第1の条件は、メンブレン3Aが梁帯部6によって補強されていることである。第2の条件は、相補分割されたパターンをチップサイズの整数倍のステップ・アンド・リピート露光で効率よく露光できることである。第3の条件は、メンブレンを通してウエハ上のアライメントマークを検出するアライメント光学系の光路が梁帯部の梁4と干渉しないことである。
図2に示すように、メンブレン3Aは、X軸に沿って直列に並ぶ3つの相補パターン区画I,II,IIIを有する。これら3つの相補パターン区画I,II,IIIの大きさは、露光対象となるチップサイズL1×L2とほぼ同じ大きさにそれぞれ形成されている。
第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた同じ幅の3本の梁帯部6によって分割され、図中の左端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅(L5=2×L4)のメンブレン分割領域5A2を含み、右端に梁帯部6の3倍幅(L6=3×L4)のメンブレン分割領域5A3の2/3を含んでいる。この第1の相補パターン区画Iの適所にアライメントマーク25が形成されている。アライメントマーク25は、例えば図4の(g)に示すように梁4の幅中央の裏面側に対応するメンブレン3Aに形成されている。
第2の相補パターン区画IIは、第1の相補パターン区画Iに隣接して配置され、実質的に平行に設けられた同じ幅の4本の梁帯部6によって分割され、両端に3倍幅のメンブレン分割領域5A3の1/3をそれぞれ含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5A2を含んでいる。
第3の相補パターン区画IIIは、第2の相補パターン区画IIに隣接して配置され、実質的に平行に設けられた同じ幅の3本の梁帯部6によって分割され、図中の右端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5A2を含み、左端に梁帯部6の3倍幅のメンブレン分割領域5A3の2/3を含んでいる。
メンブレン3Aの全体としては、梁帯部6と、2倍幅メンブレン分割領域5A2と、3倍幅メンブレン分割領域5A3とを有している。複数の3倍幅のメンブレン分割領域5A3のうちの一方(図中の左側に図示)は、第1の相補パターン区画Iと第2の相補パターン区画IIとの間の境界にまたがって設けられ、両パターン区画I,IIによって共有されている。他方の3倍幅のメンブレン分割領域5A3(図中の右側に図示)は、第2の相補パターン区画IIと第3の相補パターン区画IIIとの間の境界にまたがって設けられ、両パターン区画II,IIIによって共有されている。前者は、幅L6の左側2/3の部分が第1の相補パターン区画Iに属し、幅L6の右側1/3の部分が第2の相補パターン区画IIに属している。後者は、幅L6の左側1/3の部分が第2の相補パターン区画IIに属し、幅L6の右側2/3の部分が第3の相補パターン区画IIIに属している。
メンブレン分割領域5A2,5A3は、平面視野において縦長の長方形である。メンブレン分割領域5A2,5A3の各サイズは、チップサイズおよび相補パターンの形状とサイズに応じて決定される。例えば、チップサイズ(L1×L2)が33mm×21mmの半導体チップ50の露光用として、標準的な厚みTzが725μmである8インチ(200mm)径ウエハをステンシルマスク基板に用いる場合は、2倍幅メンブレン分割領域5A2の横幅(X軸方向長さ)L5を1.0mmとし、縦の長さ(X軸方向長さ)L3を33mmとする。また、3倍幅メンブレン分割領域5A3の横幅(X軸方向長さ)L6を1.5mmとし、縦の長さ(X軸方向長さ)L3を33mmとする。
本実施形態のステンシルマスク1では、相補分割による多重露光を行うために1つのパターンにつき2つ以上のメンブレン分割領域がチップ50の該当領域に対してそれぞれ位置合せされるように配置されている。すなわち、第1の相補パターン区画Iに対して第2の相補パターン区画IIを梁帯部6の幅L4(0.5mm)の分だけ図中の右側にシフトさせ、また、第2の相補パターン区画IIに対して第3の相補パターン区画IIIを梁帯部6の幅L4(0.5mm)の分だけ図中の右側にさらにシフトさせている。
なお、本実施形態のマスク1では、相補パターン区画境界部のメンブレン分割領域5A3の幅L6を梁帯部6の幅L4の3倍とし、他のメンブレン分割領域5A2の幅L5を梁帯部6の幅L4の2倍としたが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、梁帯部6の幅L4と第1のメンブレン分割領域5A1の幅L5との合計がチップ転写用領域50の1辺の長さL2の整数分の1であり、かつ梁4の幅がメンブレン3Aを支持するのに十分であればよい。
本実施形態のステンシルマスク1では梁帯部6と支持枠9により取り囲まれるメンブレン分割領域5A2,5A3の形状が長方形である。この構造は、一見すると強度的に不利という印象を受けやすいが、誤りである。本実施形態マスクのメンブレン支持構造は、矩形メンブレンにかかる最大曲げモーメントは短辺の2乗に比例するという材料力学的理論に基づくものである。周辺を固定されたメンブレンに加わる曲げモーメントは、長辺の中点で最大値M=c(b/a)×a2をとる。ここで、aは矩形の短辺の長さであり、bは矩形の長辺の長さである。比例係数cは比b/aの関数であるが、比b/aに対する依存性は弱いため、定数とみなせる。長方形メンブレンの場合、一辺が小さい限り、長辺を大きくしてもメンブレンにかかる負荷は一定の値で飽和する。
以上のように、短辺の長さがaの長方形メンブレンの力学的強度は、長辺の長さbに関わらず、一辺の長さaの正方形メンブレンの力学的強度とほぼ同等である。したがって、本実施形態のマスク1は、前述した第1の条件を満たしている。
次に、図2を参照しながらチップ転写用領域50の右端の領域A〜Cに着目して相補分割パターンの多重露光について説明する。
シリコンウエハを第1の相補パターン区画Iに位置合せして第1回目の露光を行うと、領域A,Bが露光され、領域Cは露光されない。次いで、シリコンウエハを第2の相補パターン区画IIに位置合せして第2回目の露光を行うと、領域A,Cが露光され、領域Bは露光されない。次いで、シリコンウエハを第3の相補パターン区画IIIに位置合せして第3回目の露光を行うと、領域B,Cが露光され、領域Aは露光されない。このように本実施形態マスクのメンブレン分割領域5A2,5A3の配置によれば、チップ転写用領域50の領域A〜Cに対して2回ずつ露光してパターンをそれぞれ形成できる。したがって、チップの任意の位置に対して2つの小領域を対応させることができる。相補分割したパターンを同一のマスク上の3つの小領域のうち、露光される2つの小領域に振り分けて形成する。3つの小領域を重ね合わせる多重露光により、ドーナツ状のパターンを含む任意のデバイスパターンをウエハ上のレジスト膜に転写できる。このように本実施形態のステンシルマスクは、従来の4分割相補マスクを用いる多重露光よりもスループットを高めるとともに、前述した第2の条件も満たしている。
また、各小領域のアライメント光学系の方向は、その小領域内の梁4の長手方向と平行になっているので、アライメント光学系の光路は梁4と干渉しない。したがって、本実施形態のステンシルマスクは、前述した第3の条件も満たしている。
図3はメンブレン分割領域5の1つとその周囲の梁4を拡大した斜視図である。図3に示すように、メンブレン3A(3B〜3F)が梁4を含む梁帯部6によって複数のメンブレン分割領域5に分割されている。パターンに対応した孔8は、梁帯部6の部分には形成できず、メンブレン分割領域5に形成される。
メンブレン分割領域5の周辺部には、メンブレン分割領域形成時の誤差を吸収するための裾部としてスカート11を設けてある。梁4とその両側のスカート11を合わせた部分が梁帯部6に相当する。原則として、孔8はメンブレン分割領域5に形成されるが、場合によってはスカート11の一部にはみ出して形成してもよい。梁帯部6の幅W1は例えば400〜800μm程度とすることができる。
LEEPLによれば、ステンシルマスクに対する電子ビームの入射角を微妙に変化させることが可能である。電子ビームの入射角の範囲は通常、0〜10mrad程度である。8インチウェハを用いてステンシルマスクを形成した場合、梁4の高さは8インチシリコンウェハの厚さの725μmとなる。
次に、図4を参照して本発明のステンシルマスク及びステンシルマスクブランクスを製造する方法について説明する。
基礎材料となるSOIウエハ21は、シリコンウエハ2の一方側の面にシリコン酸化膜10を介してメンブレン形成用層3aとしてのシリコン薄膜を有するものである。メンブレン形成用層3aは1μm以下の所定の膜厚(例えば500nm)に形成されている。メンブレンにエッチングを行って高精度に孔を形成するには、一般に、孔の径に対するメンブレン厚の比(アスペクト比)を10以下、望ましくは5以下に抑える必要がある。したがって、ステンシルマスクに、例えば線幅90nmのパターン孔を形成するには、メンブレン厚を1μm以下にする必要がある。本実施形態のメンブレン形成用層3aには、内部応力を制御するために所定のドーパントを所定量ドープしたシリコン薄膜を用いたが、シリコン窒化膜などの他のシリコン系材料を用いることもできる。
先ず、SOIウエハ21の裏面側に、図4(a)に示すように、ドライエッチング用の保護膜22として所定膜厚のシリコン酸化膜を形成する。この保護膜22の上にレジストを塗布し、ベークする。このレジスト膜を図2に示す梁およびフレームのパターンで露光し、現像し、レジストパターン23を形成する。このレジストパターン23をマスクとして、図4(b)に示すように保護膜22をドライエッチングする。
次いで、レジストパターン23と保護膜22をマスクとしてシリコン基板2をドライエッチングする。この工程は例えばSF6やNF3等のエッチングガスを用いる強い異方性エッチングであり、削られたシリコン基板の側壁は図4(c)に示すように垂直に近いものとなり、これにより高アスペクト比の梁4およびフレーム9が形成される。この工程では、シリコン酸化膜10はエッチングストッパ層として機能する。
SOIウエハ21として例えば8インチウエハを用いる場合は、シリコン基板2の厚みは725μmとする。従って、保護膜22を設けずに、レジストパターン23をマスクとしてシリコン基板2にドライエッチングを行うと、シリコン基板2の厚さ分のエッチングが終了する前に、レジストパターン23が消費されてしまい、所望の高さと形状を有する梁4とフレーム9を形成することが困難になる。よって、保護膜22の膜厚をどのように設定するかということは重要である。
次いで、図4(d)に示すように、梁4とフレーム9をマスクとしてシリコン酸化膜10をエッチングする。このエッチングにはエッチング液として例えばフッ酸を用いる湿式エッチングを用いる。この工程において、保護膜22も除去され、所望のステンシルマスクブランクス30が得られる。
このようにして得たステンシルマスクブランクス30をメンブレン形成用層3aが上面となるように塗布装置のスピンチャックに保持させ、メンブレン形成用層3aの上にレジストを塗布し、図4(e)に示すように、所定膜厚のレジスト層24を形成する。
次いで、図4(f)に示すように、孔を形成するためのパターン24aをレジスト層24に転写する。このレジスト層24のパターニングは、通常の電子ビームリソグラフィにより行うことができる。
次いで、レジスト層24をマスクとしてメンブレン形成用層3aにドライエッチングを行い、ステンシルマスクの孔8を形成するとともに、所定位置の梁4の裏面側に対応するメンブレン形成用層3aに位置合せ用のアライメントマーク25を形成する。アライメントマーク25を設けることにより、薄膜全体で位置合わせを高精度に行うことが可能となる。このドライエッチングには、エッチングガスとして例えばSF6やNF3等を用いる。その後、レジスト層24を剥離する。このようにして図4(g)に示すステンシルマスク40が得られる。
次に、図5の(a)〜(e)を用いて他の実施形態のメンブレン3B〜3Fについて説明する。
図5(a)のメンブレン3Bは、上述した図2のメンブレン3Aの第2象限相補パターン区画IIのパターンと第3象限相補パターン区画IIIのパターンとを入れ替えたものに実質的に相当する。第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた同じ幅L4の梁帯部6によって分割され、図中の左端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅(L5=2×L4)のメンブレン分割領域5B2を含み、右端に梁帯部6の4倍幅(=4×L4)のメンブレン分割領域5B4の半分を含んでいる。第2の相補パターン区画IIは、実質的に平行に設けられた同じ幅L4の梁帯部6によって分割され、図中の左端に梁帯部6の4倍幅のメンブレン分割領域5B4の半分を含み、右端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5B2を含んでいる。第3の相補パターン区画IIIは、実質的に平行に設けられた同じ幅の梁帯部6によって分割され、両端に1倍幅のメンブレン分割領域5B1をそれぞれ含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5B2を含んでいる。
図5(b)のメンブレン3Cは、図5(a)のメンブレン3Bを軸まわりに180°回転させたものに相当し、3つの相補パターン区画の組合せとしては両者は実質的に同じものである。第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた同じ幅の梁帯部6によって分割され、両端に1倍幅のメンブレン分割領域5C1をそれぞれ含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5C2を含んでいる。第2の相補パターン区画IIは、実質的に平行に設けられた同じ幅L4の梁帯部6によって分割され、図中の左端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5C2を含み、右端に梁帯部6の4倍幅のメンブレン分割領域5C4の半分を含んでいる。第3の相補パターン区画IIIは、実質的に平行に設けられた同じ幅L4の梁帯部6によって分割され、図中の左端に梁帯部6の4倍幅のメンブレン分割領域5C4の半分を含み、右端から中央にわたって梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5C2を含んでいる。
図5(c)のメンブレン3Dは、上述した図2のメンブレン3Aの第2象限相補パターン区画IIのパターンを第1象限に、第3象限相補パターン区画IIIのパターンを第2象限に、第1象限相補パターン区画Iのパターンを第3象限にそれぞれ入れ替えたものに実質的に相当する。このメンブレン3Dは、基準サイズの梁帯部6の2倍幅(=2×L4)の幅広梁帯部6Wを、第2の相補パターン区画IIと第3の相補パターン区画IIIとの間に設けているので、剛性が高い。第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた同じ幅の梁帯部6によって分割され、左端に1倍幅のメンブレン分割領域5D1を含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5D2を含み、右端に梁帯部6の3倍幅のメンブレン分割領域5D3の1/3を含んでいる。第2の相補パターン区画IIは、実質的に平行に設けられた2種類の梁帯部6,6Wによって分割され、図中の左端に梁帯部6の3倍幅のメンブレン分割領域5C3の2/3を含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5C2を含み、右端に上述した幅広梁帯部6Wを含んでいる。第3の相補パターン区画IIIは、実質的に平行に設けられた2種類の梁帯部6,6Wによって分割され、左端に上述した幅広梁帯部6Wを含み、中央から右端にわたり梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5C2を含んでいる。
図5(d)のメンブレン3Eは、図5(c)のメンブレン3Dを軸まわりに180°回転させたものに相当し、3つの相補パターン区画の組合せとしては両者は実質的に同じものである。
第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた2種類の梁帯部6,6Wによって分割され、左端から中央にわたり2倍幅のメンブレン分割領域5E2を含み、右端に幅広梁帯部6Wを含んでいる。第2の相補パターン区画IIは、実質的に平行に設けられた2種類の梁帯部6,6Wによって分割され、図中の左端に幅広梁帯部6Wを含み、中央に2倍幅のメンブレン分割領域5E2を含み、右端に梁帯部6の3倍幅のメンブレン分割領域5E3の2/3を含んでいる。第3の相補パターン区画IIIは、実質的に平行に設けられた梁帯部6によって分割され、左端に梁帯部6の3倍幅のメンブレン分割領域5E3の1/3を含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5E2を含み、右端に梁帯部6の1倍幅のメンブレン分割領域5E1を含んでいる。
図5(e)のメンブレン3Fは、上述した図2のメンブレン3Aの第3象限相補パターン区画IIIのパターンを第1象限に、第2象限相補パターン区画IIのパターンを第2象限に、第1象限相補パターン区画Iのパターンを第3象限にそれぞれ入れ替えたものに実質的に相当する。第1の相補パターン区画Iは、実質的に平行に設けられた同じ幅の梁帯部6によって分割され、梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5F2を含んでいる。第2の相補パターン区画IIは、実質的に平行に設けられた同じ幅L4の梁帯部6によって分割され、両端に梁帯部6の1倍幅のメンブレン分割領域5F1を含み、中央に梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5F2を含んでいる。第3の相補パターン区画IIIは、実質的に平行に設けられた同じ幅の梁帯部6によって分割されており、梁帯部6の2倍幅のメンブレン分割領域5F2を含んでいる。
このメンブレン3Fでは1つのメンブレン分割領域が隣り合う2つの相補パターン区画に共有されない構造としているので、上述した他のメンブレン3A〜3Eに比べてメンブレン分割領域に対するパターン孔配置の自由度が増大するという利点がある。
すなわち、隣り合う相補パターン区画の境界に存在するパターン同士がつながることで、予期せぬ好ましくないパターン、例えばリーフパターンやドーナツパターンなどがメンブレン分割領域にできてしまうことを防止できる。
さらに、本実施形態のメンブレン3Fでは隣り合う2つの相補パターン区画の境界が他のメンブレン3A〜3Eのようにメンブレン分割領域のなかに入り込んでいないので、副偏向ビームによる位置座標を補正し難くなるという不都合を生じない。
次に、図6を参照して特許文献1の従来型マスクのメンブレン3Mと図2の本発明マスクのメンブレン3Aとを比較して説明する。
従来型の4分割相補マスク1Mのメンブレン3Mでは、4つの相補パターン区画I〜IVに区分し、相補パターン区画I→II→III→IVの順にマスクをシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させ、各メンブレン分割領域に対応するパターンをレジスト膜に重ねて露光し、1つのチップに対して相補的な多重露光を4回ずつ繰り返すため、スループットが小さい。また、従来型相補マスク1Mでは、チップサイズがマスクの全露光面積の1/4までの大きさに制限される。また、チップサイズによってマスクの裏面構造(梁側の構造)を変えなくてはいけない。
これに対して本発明マスク1のメンブレン3Aでは、3つの相補パターン区画I〜IIIに区分し、相補パターン区画I→II→IIIの順にマスクをシリコンウエハに対して相対的にステップ移動させ、各メンブレン分割領域に対応するパターンをレジスト膜に重ねて露光し、1つのチップに対して相補的な多重露光を3回ずつ繰り返すため、従来型マスクと比べてスループットが大きくなる。また、本発明マスク1では、メンブレン面積が従来マスクの約75%でよいので、チップサイズをマスクの全露光面積の1/3までの大きさに拡大することが可能になる。また、チップサイズによって少なくともY軸方向のマスクの裏面構造(梁側の構造)を変える必要がなくなる。また、本発明マスク1では、3つの相補パターン区画I,II,IIIの梁帯部6がX軸に沿って一方向に直列に並ぶ単純な構造としているため、メンブレン3Aの剛性が高められ、局部応力集中が発生しにくく、変形もしにくい。
次に、特許文献2の従来型マスクのメンブレン3Nと図2の本発明マスクのメンブレン3Aとを比較して説明する。
従来マスクのメンブレン3Nは、メンブレン中央部に4つの梁帯部6a〜6dの隅角が1点に集中する4重点6Nが存在するので、ここに局部的に応力が集中する。このため、比較的小さな力F1であっても、それが作用すると梁帯部の4重点6Nが変形したり破損したりするおそれがある。
これに対して、本発明マスク1では、3つの相補パターン区画I,II,IIIがX軸に沿って一方向に直列に並ぶ単純な構造としているため、梁帯部6の端部が集中するところが無く、メンブレン3Aの剛性が高められ、局部応力集中が発生しにくい。また、本発明マスク1Aでは、梁と重なり合うメンブレン膜(露光側)または梁の端部(裏面側)に位置合せ用のIPROマーク(IP測定用のパターン)を均一に設けることができ、精度の高いIP測定が可能になる。
本発明のステンシルマスクは、低速電子線近接転写リソグラフィ(LEEPL)およびPREVAIL(projection exposure with variable axis immersion lenses)に用いることができる。また、本発明のステンシルマスクブランクスは、ユーザー側で任意に所望のパターン孔をメンブレンに形成することができる半製品として利用することができる。
本発明の実施形態に係るステンシルマスクを示す平面図。 図1のステンシルマスクの要部を拡大して示す平面図。 メンブレン分割領域の一単位およびその周囲の梁を拡大して示す斜視図。 (a)〜(g)は本発明のステンシルマスクの製造方法を示す工程図。 (a)〜(e)は本発明の他の実施形態のメンブレンをそれぞれ示す平面図。 従来の4分割相補パターン型(COSMOS TYPE-II)ステンシルマスクを示す平面図。 従来の4分割相補パターン型(COSMOS TYPE-I)ステンシルマスクを示す平面図。
符号の説明
1,1M,1N…ステンシルマスク(相補マスク)、
2…シリコン基板(シリコンウエハ)、
3A,33M,3N…メンブレン、
3a…メンブレン形成用層(シリコン系薄膜、活性シリコン膜)、
4…梁、
5,5A2,5A3,5B1,5B2,5B4,5C1,5C2,5C4,5D1〜5D3,5E1〜5E3,5F1,5F2,5M,5N1〜5N6…メンブレン分割領域、
5A1…第1のメンブレン分割領域、
5A2…第2のメンブレン分割領域、
6,6a〜6d,6M,6N,6W…梁帯部、
6N…梁帯部が集合する部分(応力集中部)、
8…荷電粒子線通過孔(電子線通過孔)、
9…支持枠(フレーム)、
10…エッチングストッパ層(シリコン酸化膜)、
11…裾部(スカート)、
21…SOIウエハ、
22…保護膜(シリコン酸化膜)、
23,24…レジスト膜、
25…アライメントマーク、
30…ステンシルマスクブランクス、
40…ステンシルマスク、
50…チップ(チップ転写用領域)、
I…第1象限の相補パターン区画、
II…第2象限の相補パターン区画、
III…第3象限の相補パターン区画。

Claims (6)

  1. 荷電粒子線が通過する孔がパターン形成されたメンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記荷電粒子線通過孔と重ならないように前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含む複数の梁帯部と、を具備するステンシルマスクであって、
    実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第1の相補パターン区画と、
    前記第1の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第2の相補パターン区画と、
    前記第2の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第3の相補パターン区画と、を有し、
    前記第1、第2及び第3の相補パターン区画に属するメンブレン分割領域が一方向に隣り合って直列に配列されることを特徴とするステンシルマスク。
  2. 前記第1、第2及び第3の相補パターン区画の相互間の境界が、それぞれ前記梁帯部と前記メンブレン分割領域との境界と一致していることを特徴とする請求項1記載のステンシルマスク。
  3. 前記メンブレン分割領域のうち最大のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2の相補パターン区画によって共有されるか、または、前記第2及び第3の相補パターン区画によって共有されるか、または、前記第1及び第2の相補パターン区画によって共有され、かつ、前記第2及び第3の相補パターン区画によって共有されていることを特徴とする請求項1記載のステンシルマスク。
  4. メンブレンと、前記メンブレンの周縁を支持する支持枠と、平面視野において前記支持枠の内側に設けられ、前記メンブレンを支持する複数の梁と、平面視野において前記梁と前記メンブレンとの連結部分の周囲の裾部および前記梁を含む複数の梁帯部と、を具備するステンシルマスクブランクスであって、
    実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第1の相補パターン区画と、
    前記第1の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第2の相補パターン区画と、
    前記第2の相補パターン区画に隣接して設けられ、実質的に平行に設けられた前記複数の梁帯部によって分割された複数のメンブレン分割領域を含む第3の相補パターン区画と、を有し、
    前記第1、第2及び第3の相補パターン区画に属するメンブレン分割領域が一方向に隣り合って直列に配列されることを特徴とするステンシルマスクブランクス。
  5. 前記第1、第2及び第3の相補パターン区画の相互間の境界が、それぞれ前記梁帯部と前記メンブレン分割領域との境界と一致していることを特徴とする請求項4記載のステンシルマスクブランクス。
  6. 前記メンブレン分割領域のうち最大のメンブレン分割領域は、前記第1及び第2の相補パターン区画によって共有されるか、または、前記第2及び第3の相補パターン区画によって共有されるか、または、前記第1及び第2の相補パターン区画によって共有され、かつ、前記第2及び第3の相補パターン区画によって共有されていることを特徴とする請求項4記載のステンシルマスクブランクス。
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