JP2003100583A - マスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法 - Google Patents

マスクおよびその製造方法と半導体装置の製造方法

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JP2003100583A JP2001287407A JP2001287407A JP2003100583A JP 2003100583 A JP2003100583 A JP 2003100583A JP 2001287407 A JP2001287407 A JP 2001287407A JP 2001287407 A JP2001287407 A JP 2001287407A JP 2003100583 A JP2003100583 A JP 2003100583A
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mask
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pattern
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Masaki Yoshizawa
正樹 吉澤
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    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/20Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof

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Abstract

(57)【要約】 【課題】パターンの位置ずれや歪みが少ないマスクおよ
びその製造方法と、微細パターンを高精度に形成できる
半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】互いに離れた複数の分割領域Dを含む薄膜
101と、分割領域Dの一部に形成された、荷電粒子線
(好適には電子線)が透過する孔103と、分割領域間
の薄膜101の一方の面に接するように形成された梁1
02と、分割領域間の薄膜101の一部に形成された、
梁102に達する溝104と、分割領域以外の薄膜10
1の他方の面に接するように形成された、薄膜を支持す
る支持枠112とを有するマスクおよびその製造方法
と、それを用いたリソグラフィ工程を含む半導体装置の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線転写型
リソグラフィに用いられるステンシルマスクおよびその
製造方法と、そのようなステンシルマスクをリソグラフ
ィ工程に用いる半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化に伴い、電子線転写型リ
ソグラフィ(EPL;electron beamprojection lithog
raphy)の実用化が期待されている。実用化が進められ
ているEPLとしては、IBMとニコンが共同開発して
いるPREVAIL(projection exposure with varia
ble axis immersion lenses)(H. C. Pfeiffer他 Jour
nal of Vacuum Science and Technology B17 p.2840 (1
999))が挙げられる。また、リープル、東京精密および
ソニーが共同開発しているLEEPL(lowenergy elec
tron-beam proximity projection lithography)(T. Ut
sumi, Journal of Vacuum Science and Technology B17
p.2897 (1999))が挙げられる。
【0003】PREVAIL用マスクとしては、シリコ
ンからなる2μm厚の薄膜(メンブレン)に孔を開けて
パターンが形成されたステンシルマスクが提案されてい
る。LEEPL用マスクとしては、シリコンまたはダイ
アモンドからなる500nm厚のメンブレンに孔を開け
てパターンが形成されたステンシルマスクが提案されて
いる。
【0004】PREVAILは通常、4倍の縮小投影系
であり、100keV程度の電子線が用いられる。PR
EVAIL用ステンシルマスクを用いて露光を行う場
合、電子線が孔の開いた部分のみ無散乱で透過し、レジ
スト上に結像されて、パターンが転写される。一方、L
EEPLは等倍投影系であり、例えば2keVの電子線
が用いられる。LEEPL用ステンシルマスクを用いて
露光を行う場合、電子線が孔の開いた部分のみ透過し、
パターンが等倍で転写される。
【0005】ステンシルマスクのメンブレンには孔が形
成されるため、メンブレンの機械的強度が不足しやす
い。例えば、メンブレンに孔を開けるためのエッチング
工程や、電子線が照射される露光時には、特にメンブレ
ンにかかる負荷が大きくなる。そこで、メンブレンの一
部に、メンブレンを支持するための補強用梁を設けるこ
とが考えられる。
【0006】図7は、補強用梁を有するLEEPL用ス
テンシルマスクのメンブレン部分の断面図である。等倍
投影系のLEEPL用ステンシルマスクの場合、メンブ
レン201の大きさは、チップの大きさとほぼ同じ数m
m角程度となる。このようなメンブレン201が、例え
ば約1μm角以上の複数のメンブレン分割領域Dに分割
され、メンブレン分割領域D間を互いに分離するような
パターンで梁202が形成されている。
【0007】梁202が形成されていない部分のメンブ
レン201(メンブレン分割領域D)には、マスクパタ
ーンに対応した孔203が形成されている。メンブレン
201の材料としては、例えばシリコンやダイアモンド
が用いられる。梁202の材料としては、例えば窒化シ
リコン(SiN)等が用いられる。梁202はメンブレ
ン201の一方の面に、例えば格子状に等間隔で設けら
れる。
【0008】図8は、LEEPL用ステンシルマスクの
断面図であり、図7のメンブレン部分を含む。図8に示
すように、ステンシルマスク211は支持枠(フレー
ム)212によって囲まれた所定の大きさのメンブレン
201を有する。フレーム212は、例えばシリコンウ
ェハにメンブレン201のパターンでエッチングを行う
ことにより形成される。
【0009】フレーム212は、メンブレン201の機
械的強度を補強し、ステンシルマスク211の製造時お
よび使用時におけるメンブレン201の破損を防止する
目的で設けられる。メンブレン分割領域D以外の部分の
メンブレン用層201aの一方の面には、梁202と同
一の材料からなる支持層202aが形成されている。
【0010】図9は、図7のメンブレン201のメンブ
レン分割領域Dの一つを表す斜視図である。梁202に
よって支持されたメンブレン分割領域Dに、孔203が
所定のパターンで形成されている。ステンシルマスクの
メンブレンに弛みが生じると、露光により転写されるパ
ターンが歪むため、メンブレンは内部に引っ張り応力が
生じるように形成される。例えば、ダイアモンドメンブ
レンの場合、メンブレンが弛まないようにするために
は、30MPa程度の内部応力が必要とされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の構造のス
テンシルマスクにおいて、例えば、図10の上面図に示
すように、メンブレン分割領域Dに大きい孔203aを
形成すると、孔203a部分でメンブレン内部の引っ張
り応力が解放される。これにより、孔203a周囲のパ
ターン位置にずれが生じ、パターンが歪む。
【0012】例えば、パターンIの本来の位置を点線2
03bとすると、応力の解放によりパターンIは矢印A
の方向に移動する(実線203c)。また、パターンI
Iの本来の位置を点線203dとすると、応力の解放に
よりパターンIIは矢印Bの方向に移動する(実線20
3e)。
【0013】従来のステンシルマスクは、メンブレン2
01が連続的に形成された構造であるため、大きい孔2
03aによる引っ張り応力の解放は、隣接するメンブレ
ン分割領域D1 にも影響を及ぼす。これにより、孔20
3aを含むメンブレン分割領域D0 だけでなく、隣接す
るメンブレン分割領域D1 でもパターン位置のずれやパ
ターンの歪みが起こる。
【0014】このような問題を低減するため、大きい孔
203aによってメンブレン分割領域D0 に発生するパ
ターン歪みを計算し、近接するメンブレン分割領域D1
における孔203b(=203c)、203d(=20
3e)の位置および大きさも考慮した上で、パターンが
決定されていた。したがって、シミュレーションが複雑
化し、計算時間の増大をもたらしていた。
【0015】また、メンブレン201が連続的であるこ
とから、ステンシルマスクに電子線を照射したとき、特
定のメンブレン分割領域Dで発生した熱が、隣接するメ
ンブレン分割領域Dにも伝播する。したがって、メンブ
レンの熱歪みによるパターン位置のずれやパターン形状
の歪みが、広範囲にわたって発生するという問題があっ
た。
【0016】ステンシルマスクは、マスク基材上に遮光
膜が形成されるメンブレンマスクと異なり、ドーナツ状
の配線パターンを1枚のマスクで形成できない。したが
って、ドーナツ状の配線パターンを形成する場合には、
複数のマスクを用いて多重露光を行い、高精度に位置合
わせする必要がある。
【0017】また、メンブレン内に引っ張り応力をもた
せていることから、例えば長いライン状の配線パターン
を形成すると、パターン形状に異方性の歪みが生じる。
したがって、ステンシルマスクに形成できる配線パター
ンには、長さ制限がある。一定の長さを超えるライン状
のパターンを形成するためには、配線パターンがドーナ
ツ状でなくても、複数のマスクを用いて多重露光を行
い、パターンをつなぎ合わせる必要がある。
【0018】以上のように、ステンシルマスクを用いて
EPLを行う場合には、複数のマスクを用いる多重露光
が前提となるため、ステンシルマスクにパターンの位置
ずれや歪みが生じると、多重露光で配線パターンをつな
ぎ合わせることができなくなる。
【0019】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、メンブレンに大口径の
孔を形成したり、メンブレンで局所的に熱が発生した場
合にも、周囲のパターンが影響を受けにくいマスクおよ
びその製造方法を提供することを目的とする。また、本
発明は、パターンの位置ずれや歪みが少ないマスクを用
いてリソグラフィを行い、微細パターンを高精度に形成
できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマスクは、互いに離れた複数の分割領域を
含む薄膜と、前記分割領域の一部に形成された、荷電粒
子線が透過する孔と、前記分割領域間の前記薄膜の一方
の面に接するように形成された、前記薄膜を支持する梁
と、前記分割領域間の前記薄膜の一部に形成された、前
記梁に達する溝とを有することを特徴とする。本発明の
マスクは、好適には、前記分割領域以外の前記薄膜の他
方の面に接するように形成された、前記薄膜を支持する
支持枠をさらに有する。好適には、前記荷電粒子線は電
子線を含む。
【0021】これにより、特定の分割領域に大きい孔を
形成し、薄膜内の引っ張り応力が解放された場合にも、
影響が隣接する分割領域に及ばず、パターン位置のずれ
やパターンの歪みが起こりにくくなる。また、メンブレ
ンが局所的に高温となった場合にも、熱の大部分は梁に
伝わり、隣接する分割領域に熱が伝わりにくくなる。し
たがって、メンブレン全体では熱歪みによるパターンの
位置ずれ等が起こりにくい。
【0022】上記の目的を達成するため、本発明のマス
クの製造方法は、基材上に薄膜を介して支持層を形成す
る工程と、前記支持層の複数の箇所を前記薄膜が露出す
るまで除去し、前記支持層からなる梁を形成して、前記
薄膜に前記梁によって分割された複数の分割領域を設け
る工程と、少なくとも前記分割領域および前記分割領域
間の薄膜と接する前記基材を除去し、前記基材からなり
前記薄膜を支持する支持枠を形成する工程と、前記薄膜
の一部を前記支持枠側の面から除去して、前記分割領域
の一部に荷電粒子線が透過する孔を形成し、かつ前記分
割領域間の薄膜の一部に、前記梁に達する溝を形成する
工程とを有することを特徴とする。これにより、従来の
ステンシルマスクに対して製造工程数を増加させずに、
上記の本発明のマスクを製造することが可能となる。
【0023】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の半導体装置の製造方法は、所定のマスクパターンが
形成されたマスクを介して、感光面に荷電粒子線を照射
し、前記感光面に前記マスクパターンを転写する工程を
有する半導体装置の製造方法であって、前記マスクとし
て、互いに離れた複数の分割領域を含む薄膜と、前記分
割領域の一部に形成された、荷電粒子線が透過する孔
と、前記分割領域間の前記薄膜の一方の面であって、前
記感光面側の面に接するように形成された、前記薄膜を
支持する梁と、前記分割領域間の前記薄膜の一部に形成
された、前記梁に達する溝と、前記分割領域以外の前記
薄膜の他方の面に接するように形成された、前記薄膜を
支持する支持枠とを有するマスクを用いることを特徴と
する。
【0024】これにより、マスクに荷電粒子線が照射さ
れてマスク温度が局所的に上昇した場合にも、熱歪みに
よるパターンの位置ずれや歪みが低減される。したがっ
て、微細パターンが高精度に転写され、特に、多重露光
を行う場合にはパターンの位置合わせを行う上で有利で
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のマスクおよびそ
の製造方法と半導体装置の製造方法の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態のL
EEPL用ステンシルマスクのメンブレン部分の断面図
である。図2は、LEEPL用ステンシルマスクの断面
図であり、図1のメンブレン部分を含む。
【0026】図1に示すように、メンブレン101の一
方の面に梁102が形成され、梁102以外の部分に孔
103が形成されている。梁102部分のメンブレン1
01には溝104が形成されている。等倍投影系のLE
EPL用ステンシルマスクの場合、メンブレン101の
大きさは、チップの大きさとほぼ同じ数mm角程度とな
る。このようなメンブレン101が、例えば約1μm角
以上の複数のメンブレン分割領域Dに分割されている。
メンブレン分割領域D間を互いに分離するようなパター
ンで、梁102が形成されている。梁102を形成する
ことにより、メンブレン101が補強される。
【0027】梁102が形成されていない部分のメンブ
レン101(メンブレン分割領域D)には、マスクパタ
ーンに対応した孔103が形成されている。メンブレン
101の材料としては、例えばシリコンやダイアモンド
が用いられる。梁102の材料としては、例えばSiN
等が用いられる。梁102はメンブレン101の一方の
面に、例えば格子状に等間隔で設けられる。
【0028】図2に示すように、ステンシルマスク11
1は支持枠(フレーム)112によって囲まれた所定の
大きさのメンブレン101を有する。フレーム112
は、例えばシリコンウェハにメンブレン101のパター
ンでエッチングを行うことにより形成される。
【0029】フレーム112は、メンブレン101の機
械的強度を補強し、ステンシルマスク111の製造時お
よび使用時におけるメンブレン101の破損を防止する
目的で設けられる。メンブレン101にはパターンに対
応した孔103と、メンブレン分割領域Dを互いに分離
する溝104が形成されている。
【0030】図3は、図1のメンブレン101のメンブ
レン分割領域Dの一つを表す斜視図である。梁102に
よって支持されたメンブレン分割領域Dに、孔103が
所定のパターンで形成されている。梁102は、例えば
格子状に等間隔で設けられている。溝104は梁102
に接する部分のメンブレン101のほぼ中央に、格子状
に等間隔で設けられている。
【0031】上記の本実施形態のステンシルマスクにお
いて、例えば、図4に示すように、メンブレン分割領域
0 に大きい孔103aを形成すると、孔103a部分
でメンブレン内部の引っ張り応力が解放される。これに
より、メンブレン分割領域D 0 内では応力が変化する
が、各メンブレン分割領域D0 、D1 は例えば1μm角
程度の微小な領域であるため、パターンの位置ずれやパ
ターン歪み等は起こりにくい。
【0032】メンブレン101に溝104が形成されて
いることにより、隣接するメンブレン分割領域D1
は、メンブレン内部の引っ張り応力の変化が影響しな
い。したがって、孔103aを含むメンブレン分割領域
0 の周囲では、パターンの位置ずれや歪みは起こらな
い。
【0033】本実施形態の半導体装置の製造方法は、上
記のステンシルマスク(図1〜図3参照)を用いたLE
EPLにより、ウェハ上のレジストにパターンを形成す
るEPL工程を含む。上記のステンシルマスクに電子線
を照射すると、特定のメンブレン分割領域Dで局所的に
熱が発生しても、熱は溝104部分で梁102に伝播す
る。
【0034】梁102はメンブレン101に比較して体
積が大きく、熱容量が大きいため、隣接するメンブレン
分割領域Dへの熱の影響は少ない。したがって、局所的
に温度が上昇したメンブレン分割領域Dの周囲で、メン
ブレンの熱歪みによるパターン位置のずれやパターン形
状の歪みが起こるのを防止できる。
【0035】ステンシルマスクを用いる場合、ドーナツ
状の配線パターンや、一定の長さを超えるライン状の配
線パターン等を1枚のマスクで転写することができない
ため、基本的に複数のマスクを用いて多重露光が行われ
る。上記の本実施形態のステンシルマスクによれば、パ
ターンの位置ずれや歪みが低減されるため、多重露光を
行った場合にも配線パターンの位置合わせが高精度に行
われる。
【0036】次に、上記の本実施形態のステンシルマス
クの製造方法の一例を説明する。図2に示すステンシル
マスク111を形成するには、まず、図5(a)に示す
ように、シリコンウェハ112a上にメンブレン用層1
01aを形成し、その上層に支持層102aを形成す
る。シリコンウェハ112aはフレーム112となる。
シリコンウェハ112a以外のフレーム材料を用いるこ
ともできる。
【0037】メンブレン用層101aの材料としては、
例えばダイアモンド、ダイアモンドライクカーボン(D
LC)、単結晶シリコン、シリコンカーバイド(Si
C)、窒化シリコン(SiN)、酸化シリコン(SiO
2 )、モリブデン等が挙げられる。また、例えば窒化タ
ングステン(WN)/タングステン(W)/WN等の積
層膜をメンブレン用層101aとして用いることもでき
る。メンブレン101用層101aの厚さは通常、数1
0nm〜1μm程度である。
【0038】支持層102aは梁102となる。支持層
102aの材料としては、例えばSiC、SiN、ダイ
アモンド、DLC、SiO2 等が挙げられる。支持層1
02aの厚さは、メンブレン用層101aの数倍〜10
倍程度である。メンブレン用層101aおよび支持層1
02aは、それぞれ例えば化学気相成長(CVD)によ
り形成できる。
【0039】次に、図5(b)に示すように、支持層1
02a上にリソグラフィ工程により、梁102のパター
ンでレジスト113を形成する。続いて、レジスト11
3をマスクとして支持層102aにエッチングを行い、
メンブレン分割領域Dを分離する梁102を形成する。
その後、レジスト113を除去する。
【0040】次に、図5(c)に示すように、シリコン
ウェハ112aの裏面側(メンブレン用層101a側の
反対側)に、リソグラフィ工程によりフレーム112
(図2参照)のパターンでレジスト114を形成する。
図5(c)は図5(b)と上下を逆にしてある。レジス
ト114をマスクとして、シリコンウェハ112aにエ
ッチングを行うことにより、フレーム112が形成され
る。
【0041】このエッチングは例えば水酸化カリウム
(KOH)を含む溶液を用いたウェットエッチングによ
り行うことができる。あるいは、ドライエッチングによ
りフレーム112を形成することもできる。但し、ドラ
イエッチングの場合、レジストのエッチングも進行しや
すい。したがって、シリコンウェハ112aの厚さ分の
エッチングが完了する前に、レジストがなくなることが
ある。この場合、フレーム112を形成できない。
【0042】これを防ぐため、予めシリコンウェハ11
2aの裏面に、エッチングマスク層として例えば熱酸化
膜を形成してもよい。シリコンウェハ112aにエッチ
ングを行う前に、レジストをマスクとしてエッチングマ
スク層にエッチングを行う。エッチングマスク層を用い
ることにより、所定のパターンでシリコンウェハ112
aの厚さ分のエッチングを行うことができる。
【0043】次に、図6(d)に示すように、フレーム
112の間に露出したメンブレン用層101aの表面
に、リソグラフィ工程により、孔103および溝104
部分(図2参照)に開口を有するレジスト115を形成
する。次に、図6(e)に示すように、レジスト115
をマスクとしてメンブレン用層101aにエッチングを
行う。これにより、メンブレン分割領域Dに所定のパタ
ーンで孔103を有するメンブレン101が形成され
る。同時に、梁102と接する部分のメンブレン101
の一部に溝104が形成される。その後、レジスト11
5を除去することにより、図2に示すステンシルマスク
が得られる。
【0044】上記の本発明の実施形態のステンシルマス
クの製造方法によれば、溝104は孔103と同一の工
程で形成することが可能であり、従来のステンシルマス
クの製造方法に対して製造工程数が増加しない。本実施
形態のステンシルマスクの製造方法によれば、大面積の
孔103をメンブレン101に形成しても、メンブレン
101内の応力の変化が、溝104を隔てたメンブレン
分割領域に伝播しない。したがって、パターン位置のず
れやパターン形状の歪みが防止される。
【0045】本発明のマスクおよびその製造方法と半導
体装置の製造方法の実施形態は、上記の説明に限定され
ない。例えば、電子線以外の荷電粒子線(イオンビー
ム)を用いたリソグラフィに本発明のマスクを適用する
ことも可能である。メンブレン材料および梁材料がいず
れも絶縁体である場合は、電子線を照射したときのチャ
ージアップを防止する目的で、メンブレンの少なくとも
一方の面に導電層を設けることが望ましい。
【0046】また、図示しないが、支持層102aにエ
ッチングを行い、梁102を形成する工程(図5(b)
参照)において、メンブレン分割領域D以外の部分の支
持層102aの一部にエッチングを行い、リソグラフィ
工程における位置合わせマークとしてもよい。
【0047】さらに、本発明のマスク構造をPREVA
IL等の他のEPL用ステンシルマスクに適用すること
も可能である。但し、高加速電子を用いるEPLの場
合、ステンシルマスクのメンブレンが厚く形成されるた
め、孔の形成等によるパターンの歪み等は、大きな問題
とならない。したがって、本発明のマスクは、低加速電
子を用いるLEEPL等のEPLに特に好適に用いられ
る。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
変更が可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明のマスクによれば、メンブレンに
大口径の孔を形成したり、メンブレンで局所的に熱が発
生した場合にも、周囲のパターンが影響を受けにくく、
パターンの位置ずれや歪みが防止される。本発明のマス
クの製造方法によれば、従来のマスクの製造方法に対し
て製造工程数を増加させずに、パターンの位置ずれや歪
みが少ないマスクを製造できる。本発明の半導体装置の
製造方法によれば、パターンの位置ずれや歪みが少ない
マスクを用いてリソグラフィを行うため、微細パターン
を高精度に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のマスクのメンブレン部分の断面
図である。
【図2】図2は本発明のマスクの断面図である。
【図3】図3は本発明のマスクのメンブレン部分の斜視
図である。
【図4】図4は本発明のマスクのメンブレン部分の上面
図である。
【図5】図5(a)〜(c)は本発明のマスクの製造方
法の製造工程を示す図である。
【図6】図6(d)および(e)は本発明のマスクの製
造方法の製造工程を示す図であり、図5(c)に続く工
程を示す。
【図7】図7は従来のマスクのメンブレン部分の断面図
である。
【図8】図8は従来のマスクの断面図である。
【図9】図9は従来のマスクのメンブレン部分の斜視図
である。
【図10】図10は従来のマスクのメンブレン部分の上
面図である。
【符号の説明】
101、201…メンブレン、101a…メンブレン用
層、102、202…梁、102a、202a…支持
層、103、103a〜103e、203、203a…
孔、104…溝、111、211…ステンシルマスク、
112、212…フレーム、112a…シリコンウェ
ハ、113〜115…レジスト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに離れた複数の分割領域を含む薄膜
    と、 前記分割領域の一部に形成された、荷電粒子線が透過す
    る孔と、 前記分割領域間の前記薄膜の一方の面に接するように形
    成された、前記薄膜を支持する梁と、 前記分割領域間の前記薄膜の一部に形成された、前記梁
    に達する溝とを有するマスク。
  2. 【請求項2】前記分割領域以外の前記薄膜の他方の面に
    接するように形成された、前記薄膜を支持する支持枠を
    さらに有する請求項1記載のマスク。
  3. 【請求項3】前記荷電粒子線は電子線を含む請求項1記
    載のマスク。
  4. 【請求項4】基材上に薄膜を介して支持層を形成する工
    程と、 前記支持層の複数の箇所を前記薄膜が露出するまで除去
    し、前記支持層からなる梁を形成して、前記薄膜に前記
    梁によって分割された複数の分割領域を設ける工程と、 少なくとも前記分割領域および前記分割領域間の薄膜と
    接する前記基材を除去し、前記基材からなり前記薄膜を
    支持する支持枠を形成する工程と、 前記薄膜の一部を前記支持枠側の面から除去して、前記
    分割領域の一部に荷電粒子線が透過する孔を形成し、か
    つ前記分割領域間の薄膜の一部に、前記梁に達する溝を
    形成する工程とを有するマスクの製造方法。
  5. 【請求項5】所定のマスクパターンが形成されたマスク
    を介して、感光面に荷電粒子線を照射し、前記感光面に
    前記マスクパターンを転写する工程を有する半導体装置
    の製造方法であって、 前記マスクとして、互いに離れた複数の分割領域を含む
    薄膜と、 前記分割領域の一部に形成された、荷電粒子線が透過す
    る孔と、 前記分割領域間の前記薄膜の一方の面であって、前記感
    光面側の面に接するように形成された、前記薄膜を支持
    する梁と、 前記分割領域間の前記薄膜の一部に形成された、前記梁
    に達する溝と、 前記分割領域以外の前記薄膜の他方の面に接するように
    形成された、前記薄膜を支持する支持枠とを有するマス
    クを用いる半導体装置の製造方法。
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