JPH0562888A - X線マスクおよびそれを用いたパターン転写方法 - Google Patents

X線マスクおよびそれを用いたパターン転写方法

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JPH0562888A
JPH0562888A JP21948991A JP21948991A JPH0562888A JP H0562888 A JPH0562888 A JP H0562888A JP 21948991 A JP21948991 A JP 21948991A JP 21948991 A JP21948991 A JP 21948991A JP H0562888 A JPH0562888 A JP H0562888A
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JP
Japan
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pattern
silicon
membrane
ray
region
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JP21948991A
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Kenichi Kawakami
研一 川上
Kenji Sugishima
賢次 杉島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線マスクおよびそれを用いたパターン転写
方法に関し,X線吸収体の内部応力に起因する位置歪み
を抑制し得るようにして高位置精度を実現する。 【構成】 転写パターン4が形成されたX線吸収体3
と,このX線吸収体3を支持するメンブレン2と,この
メンブレン2を支持するシリコン枠1とから構成され
る。メンブレン2の下部に,このメンブレン2を支持す
る複数のシリコン梁7がシリコン枠1と一体に形成され
いる。X線吸収体3から成る転写パターン4は,シリコ
ン梁7がある領域とシリコン梁が無いパターン描画領域
8とから成るチップ9,10を単位として,複数個のチ
ップで1個のデバイスパターンを構成するように形成さ
れている。シリコン梁7がある領域とシリコン梁が無い
パターン描画領域8とから成るチップ9,10を単位と
して位置合わせおよび露光を行い,複数回の位置合わせ
および露光により1個のデバイスパターンを転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,X線マスクおよびそれ
を用いたパターン転写方法に関する。現在,半導体基板
上に微細回路パターンを転写するのに,紫外線を光源と
し,複数のチップパターンを有するマスクを用いて,大
口径ウェハ上にステップ・アンド・リピート方式によ
り,ウェハ上の転写位置を繰り返し替えてマスクパター
ンを縮小転写していく方法が採られている。
【0002】しかしながら,半導体集積回路装置の高集
積化に伴ってパターンの微細化が進み,紫外線光源の波
長と同程度のサイズに近づいてきた。このため,光の回
折による像コントラストの低下が発生し,さらなるパタ
ーンの微細化は困難となりつつある。この光の限界を打
破する手段として,紫外線の約1/1000の波長を持
つX線が注目されている。
【0003】
【従来の技術】図4は従来例を示す図であり,X線マス
クの例を示している。同図において,41はシリコン
枠,42はメンブレン,43はX線吸収体パターン,4
4は接着剤,45は補強枠である。
【0004】シリコン枠41の厚さは,0.5〜1mm
である。メンブレン42は,厚さ1〜5μmの,シリコ
ン膜,炭化珪素膜,あるいは窒化珪素膜から成る。
【0005】X線吸収体パターン43は,メンブレン4
2上に堆積された,厚さ0.5〜2μmの,金,タング
ステン,タンタルなどの重金属の膜を電子ビーム描画す
ることによって形成される。
【0006】補強枠45には,ガラス枠などが用いられ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線マスクは,
極めて薄いメンブレン42上に厚い重金属の膜から成る
X線吸収体パターン43が形成されている。この結果,
重金属の膜から成るX線吸収体の内部応力が増大する
と,パターン形成後に,メンブレン42がX線吸収体の
内部応力に伴う力を受けて位置歪みを発生させる,とい
う問題があった。
【0008】本発明は,上記の問題点を解決して,X線
吸収体の内部応力に起因する位置歪みを抑制し得るよう
にして,高位置精度を実現した,X線マスクおよびそれ
を用いたパターン転写方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明に係るX線マスクは,転写パターンが形成
されたX線吸収体と,該X線吸収体を支持するメンブレ
ンと,該メンブレンを支持するシリコン枠とを備えたX
線マスクであって,メンブレンの下部に,該メンブレン
を支持する複数のシリコン梁がシリコン枠と一体に形成
されており,X線吸収体から成る転写パターンは,シリ
コン梁がある領域とシリコン梁が無いパターン描画領域
とから成るチップを単位として,複数個のチップで1個
のデバイスパターンを構成するように構成する。
【0010】本発明に係るX線マスクを用いたパターン
転写方法は,シリコン梁がある領域とシリコン梁が無い
パターン描画領域とから成るチップを単位として位置合
わせおよび露光を行い,複数回の位置合わせおよび露光
により1個のデバイスパターンを転写するように構成す
る。
【0011】
【作用】X線吸収体の内部応力に起因するメンブレンの
位置歪みを減少させるために,金鍍金法における各種制
御手段の検討,タングステン,タンタルのスパッタ法に
おけるガス種の選択,ガス圧力の検討・制御を中心に,
多くの方式が検討されてきた。しかしながら,X線吸収
体の内部応力を1×108 dyn/cm2 以下に抑制す
ることは,極めて困難である。
【0012】位置歪みの最大の原因は,厚いX線吸収体
に比して薄いメンブレンを使用する点にある。本発明で
は,メンブレンの下部に厚いシリコン枠と一体になった
シリコン梁を設け,X線吸収体の内部応力に伴う力を負
担させているので,メンブレンの位置歪みを抑制するこ
とができる。
【0013】しかし,シリコン梁を設けると,シリコン
梁がある領域の透過X線量は減少するから,その領域の
パターン露光はできない。そこで本発明では,X線吸収
体から成る転写パターンを,シリコン梁がある領域とシ
リコン梁が無いパターン描画領域とから成るチップを単
位として,複数個のチップで1個のデバイスパターンを
構成するようにしている。
【0014】従来のX線マスクでは,メンブレンの位置
歪みを抑制するために,露光面積を1チップ分に限定す
る必要があるとすると,本発明に係るX線マスクでは,
3チップ分以上の露光面積を稼ぐことが可能になる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であり,図
(a)は断面図,図(b)は上面模式図である。
【0016】同図において,1はシリコン枠,2はメン
ブレン,3はX線吸収体,4はX線吸収体パターン,5
は接着剤,6は補強枠,7はシリコン梁,8はパターン
描画領域,9はチップA,10はチップBである。
【0017】シリコン枠1の厚さは,0.5〜1mmで
ある。メンブレン2は,厚さ1〜5μmの炭化珪素膜か
ら成る。X線吸収体3は,メンブレン2上に堆積され
た,厚さ0.5〜2μmのタンタル膜から成る。
【0018】X線吸収体パターン4は,メンブレン2上
に堆積されたタンタル膜から成るX線吸収体3を電子ビ
ーム描画することによって形成する。補強枠6は,ガラ
ス枠から成る。
【0019】複数のシリコン梁7は,その両端がシリコ
ン枠1と一体に形成されている。次に,図(b)を用い
て,X線吸収体から成る転写パターンの構成例を説明す
る。図(b)は,1個のデバイスパターンを構成する場
合を示している。すなわち,2個のシリコン梁領域7と
1個のシリコン梁が無いパターン描画領域8とから成る
チップA,および1個のシリコン梁領域7と1個のシリ
コン梁が無いパターン描画領域8とから成るチップBで
1個のデバイスパターンを構成する。
【0020】このデバイスパターンを転写するには,半
導体基板上にチップAを位置合わせして露光・転写した
後,同じ場所にチップBを位置合わせして露光・転写す
ることにより行う。
【0021】図2は,本発明の他の実施例を示す図であ
る。同図において,21はシリコン梁,22はシリコン
ブロック,23はパターン描画領域である。
【0022】本実施例では,複数のシリコン梁21を互
いに直交する方向に設け,シリコン梁21が交差する部
分にシリコンブロック22を設けている。シリコン梁2
1およびシリコンブロック22の無い部分をパターン描
画領域23する。
【0023】シリコン梁21が交差する部分にシリコン
ブロック22を設けることにより,シリコン梁21を丈
夫にすることができるので,X線吸収体の内部応力に伴
う力をより効果的に負担することが可能になり,メンブ
レンの位置歪みをより一層効果的に抑制することができ
る。
【0024】次に,図3を用いて,本発明に係るX線マ
スクの製造方法を工程順に説明する。 [工程1,図3(a),(b)]シリコン基板31の表
面および裏面に,プロパンガス+トリクロロシランガス
+水素ガス(キャリアガス)を導入し,化学気相成長法
を用いて,約1000℃の温度にて炭化珪素膜32を約
2μmの膜厚に成長させる。
【0025】[工程2,図3(b)]シリコン基板31
の表面に形成された炭化珪素膜32上に,スパッタリン
グ法により,タンタル膜33を約1μmの膜厚に成長さ
せる。この時,タンタル膜33の内部応力は1×109
dyn/cm2 以下であることが望ましい。
【0026】[工程3,図3(c)]シリコン基板31
の裏面に形成された炭化珪素膜32上にレジストを塗布
し,フォトリソグラフィ技術によって,シリコン枠およ
びシリコン梁を形成すべき部分が残るようにパターニン
グする。シリコン梁は,例えば太さ3mm,5mmピッ
チとなるようにパターニングする。
【0027】レジストをマスクとして,反応性イオンエ
ッチング法により,フレオンガス+酸素ガスをエッチン
グガスとして炭化珪素膜32をエッチングする。その
後,レジストを剥離する。
【0028】[工程4,図3(c),(d)]シリコン
基板31の裏面に,接着剤34により補強枠35を接着
する。炭化珪素膜32をマスクとして,シリコン基板3
1を裏面から,硝酸+フッ酸溶液によりエッチングす
る。その結果,炭化珪素膜32の存在しない領域のシリ
コン基板31は除去され,シリコン枠36およびシリコ
ン梁37が形成される。
【0029】[工程5,図3(e)]タンタル膜33上
にレジストを塗布した後,シリコン梁37の無いパター
ン描画領域を電子ビーム描画法によりパターニングす
る。
【0030】レジストをマスクとし,塩素ガス+クロロ
ホルムガスをエッチングガスとして用いた反応性イオン
エッチング法により,タンタル膜33をエッチングし
て,X線吸収体パターン38を形成する。その後,レジ
ストを剥離する。
【0031】以上の各工程を経て,本発明に係るX線マ
スクが完成する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば,X線吸収体の内部応力
に起因するメンブレンの位置歪みを抑制し得るので,高
位置精度を持ったX線マスクを作製することが可能とな
る。さらに,大面積を転写することが可能になるので,
量産性を満たすX線露光技術を確立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す図である。
【図3】本発明に係るX線マスクの製造方法の一例を示
す図である。
【図4】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 シリコン枠 2 メンブレン 3 X線吸収体 4 X線吸収体パターン 5 接着剤 6 補強枠 7 シリコン梁 8 パターン描画領域 9 チップA 10 チップB

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写パターンが形成されたX線吸収体
    と,該X線吸収体を支持するメンブレンと,該メンブレ
    ンを支持するシリコン枠とを備えたX線マスクであっ
    て, メンブレンの下部に,該メンブレンを支持する複数のシ
    リコン梁がシリコン枠と一体に形成されており, X線吸収体から成る転写パターンは,シリコン梁がある
    領域とシリコン梁が無いパターン描画領域とから成るチ
    ップを単位として,複数個のチップで1個のデバイスパ
    ターンを構成することを特徴とするX線マスク。
  2. 【請求項2】 請求項1において, 複数のシリコン梁を互いに直交する方向に設け, シリコン梁が交差する部分にシリコンブロックを設けた
    ことを特徴とするX線マスク。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のX線マス
    クを用いたパターン転写方法であって, シリコン梁がある領域とシリコン梁が無いパターン描画
    領域とから成るチップを単位として位置合わせおよび露
    光を行い,複数回の位置合わせおよび露光により1個の
    デバイスパターンを転写することを特徴とするパターン
    転写方法。
JP21948991A 1991-08-30 1991-08-30 X線マスクおよびそれを用いたパターン転写方法 Withdrawn JPH0562888A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6261726B1 (en) 1999-12-06 2001-07-17 International Business Machines Corporation Projection electron-beam lithography masks using advanced materials and membrane size
US6692877B2 (en) 2000-10-17 2004-02-17 Nec Electronics Corporation Mask for beam exposure having membrane structure and stencil structure and method for manufacturing the same
US6887626B2 (en) 2001-01-24 2005-05-03 Nec Electronics Corporation Electron beam projection mask
JP2006049362A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Toppan Printing Co Ltd ステンシルマスク及びステンシルマスクブランクス

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Effective date: 19981112