JPH05136027A - 転写マスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents
転写マスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法Info
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- JPH05136027A JPH05136027A JP16677891A JP16677891A JPH05136027A JP H05136027 A JPH05136027 A JP H05136027A JP 16677891 A JP16677891 A JP 16677891A JP 16677891 A JP16677891 A JP 16677891A JP H05136027 A JPH05136027 A JP H05136027A
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線を用いたリソグラフィにおける重ね合わ
せ精度の高い転写マスクを提供する。 【構成】 転写マスクにおいて、電子線描画用基準マ−
クと露光用合わせマーク10と兼用する。 【効果】 兼用していない従来の転写マスクに比べて、
アライメント用マ−クと電子線描画用基準マ−ク間の位
置ずれ誤差の項が2層間の重ね合わせ精度に効いてこな
いので、重ね合わせ精度が向上する。
せ精度の高い転写マスクを提供する。 【構成】 転写マスクにおいて、電子線描画用基準マ−
クと露光用合わせマーク10と兼用する。 【効果】 兼用していない従来の転写マスクに比べて、
アライメント用マ−クと電子線描画用基準マ−ク間の位
置ずれ誤差の項が2層間の重ね合わせ精度に効いてこな
いので、重ね合わせ精度が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は転写マスク及びそれを用
いた半導体デバイスの製造方法、更に詳しくいえば、半
導体リソグラフィプロセス技術に用いられる転写マスク
及びそれを用いて基板表面に所定の回路パターンを形成
する半導体デバイスの製造方法に関する。
いた半導体デバイスの製造方法、更に詳しくいえば、半
導体リソグラフィプロセス技術に用いられる転写マスク
及びそれを用いて基板表面に所定の回路パターンを形成
する半導体デバイスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体リソグラフィプロセスの一つであ
るX線リソグラフィは、X線透過型のマスクを用いる場
合、シリコンウェハ等に近接させ、マスクパタ−ンを等
倍で転写する方式であるため、X線マスク自体に高い寸
法精度が要求される。X線マスクは軟X線を透過しやす
い軽元素材料薄膜からなるマスク基板とその上に形成さ
れた軟X線及び可視光線を吸収し、所望の回路の形を有
する重金属パタ−ンで構成される。良好なX線透過率を
得るためには、マスク基板の膜厚は数μm程度にする必
要がある。
るX線リソグラフィは、X線透過型のマスクを用いる場
合、シリコンウェハ等に近接させ、マスクパタ−ンを等
倍で転写する方式であるため、X線マスク自体に高い寸
法精度が要求される。X線マスクは軟X線を透過しやす
い軽元素材料薄膜からなるマスク基板とその上に形成さ
れた軟X線及び可視光線を吸収し、所望の回路の形を有
する重金属パタ−ンで構成される。良好なX線透過率を
得るためには、マスク基板の膜厚は数μm程度にする必
要がある。
【0003】このような薄膜構造をもつマスクにおい
て、マスク基板には、マスクパタ−ンの配列を高精度で
保持できる高い剛性と平面度、さらにX線等の露光によ
る温度上昇や材質劣化による位置歪が発生しないことが
要求される。また、マスクには、所望の回路の形を有す
るパタ−ンの他に、マスクをシリコンウェハ等に近接さ
せ、マスクパタ−ンを転写する場合において、マスクと
被転写体とを高精度に位置決めするために、露光用合わ
せマ−クと呼ばれるパタ-ンが必要であり、またマスク
を製造する工程で、マスクの回路パタ−ンを高精度に電
子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−クと呼ば
れるパタ-ンが必要である。
て、マスク基板には、マスクパタ−ンの配列を高精度で
保持できる高い剛性と平面度、さらにX線等の露光によ
る温度上昇や材質劣化による位置歪が発生しないことが
要求される。また、マスクには、所望の回路の形を有す
るパタ−ンの他に、マスクをシリコンウェハ等に近接さ
せ、マスクパタ−ンを転写する場合において、マスクと
被転写体とを高精度に位置決めするために、露光用合わ
せマ−クと呼ばれるパタ-ンが必要であり、またマスク
を製造する工程で、マスクの回路パタ−ンを高精度に電
子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−クと呼ば
れるパタ-ンが必要である。
【0004】また、反射型X線マスクを用いる場合で
も、X線マスクと被転写体とを高精度に位置決めするた
めに、露光用合わせマ−クが必要となり、またX線マス
クを製造する工程で、X線マスクの回路パタ−ンを高精
度に電子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−ク
が必要である。従来、ジャパニ−ズ ジャ−ナル オブ
アプライド フィジクス 27号7巻 1275−1
280ペ−ジ 1988年に記載のように、上記露光用
合わせマ−クパタ−ンと、X線マスクの回路パタ−ンを
電子線描画する際に用いるための電子線描画用基準マ−
クが別々におかれていた。
も、X線マスクと被転写体とを高精度に位置決めするた
めに、露光用合わせマ−クが必要となり、またX線マス
クを製造する工程で、X線マスクの回路パタ−ンを高精
度に電子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−ク
が必要である。従来、ジャパニ−ズ ジャ−ナル オブ
アプライド フィジクス 27号7巻 1275−1
280ペ−ジ 1988年に記載のように、上記露光用
合わせマ−クパタ−ンと、X線マスクの回路パタ−ンを
電子線描画する際に用いるための電子線描画用基準マ−
クが別々におかれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、露光
用合わせマ−クパタ−ンと、マスクの回路パタ−ンを電
子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−クが別々
におかれていたため、層が異なる複数個のマスクを用い
て、各回路パタ−ンを被転写体に転写し、超LSI等の
デバイスを作製する際に、異なる回路パタ−ン層間の重
ね合わせ精度が悪くなる問題があった。これは以下のよ
うに説明される。電子線描画する際に用いる電子線描画
用基準マ−クを基準とし、第1層のマスク回路パタ−ン
の理想位置からの変位(位置誤差)をe11、第2層のマ
スク回路パタ−ンの理想位置からの変位をe12、第1層
の露光用合わせマ−クパタ−ンの理想位置からの変位を
e21、第2層の露光用合わせマ−クパタ−ンの理想位置
からの変位をe22とする。この時、アライナ−によるア
ライメント誤差はe0とする。まず、レジストに転写さ
れた第1層のマスク回路パタ−ンの理想位置からの変位
はe11である。次に、第1層の露光用合わせマ−クパタ
−ンと第2層マスクの露光用合わせマ−クパタ−ンをア
ライナ−で合わせて露光すると、第1層回路のレジスト
パタ−ンと第2層回路のレジストパタ−ンの重ね合わせ
精度は、
用合わせマ−クパタ−ンと、マスクの回路パタ−ンを電
子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−クが別々
におかれていたため、層が異なる複数個のマスクを用い
て、各回路パタ−ンを被転写体に転写し、超LSI等の
デバイスを作製する際に、異なる回路パタ−ン層間の重
ね合わせ精度が悪くなる問題があった。これは以下のよ
うに説明される。電子線描画する際に用いる電子線描画
用基準マ−クを基準とし、第1層のマスク回路パタ−ン
の理想位置からの変位(位置誤差)をe11、第2層のマ
スク回路パタ−ンの理想位置からの変位をe12、第1層
の露光用合わせマ−クパタ−ンの理想位置からの変位を
e21、第2層の露光用合わせマ−クパタ−ンの理想位置
からの変位をe22とする。この時、アライナ−によるア
ライメント誤差はe0とする。まず、レジストに転写さ
れた第1層のマスク回路パタ−ンの理想位置からの変位
はe11である。次に、第1層の露光用合わせマ−クパタ
−ンと第2層マスクの露光用合わせマ−クパタ−ンをア
ライナ−で合わせて露光すると、第1層回路のレジスト
パタ−ンと第2層回路のレジストパタ−ンの重ね合わせ
精度は、
【数1】 となる。従って、重ね合わせ精度に、露光用合わせマ−
クの理想位置からの変位の項(e22)がはいり、異なる回
路パタ−ン層間の重ね合わせ精度が悪くなる問題があ
る。本発明の目的は、上記重ね合わせ精度を上げる転写
マスク及びそれを用いて基板表面に所定の回路パターン
を形成する半導体デバイスの製造方法を実現することで
ある。
クの理想位置からの変位の項(e22)がはいり、異なる回
路パタ−ン層間の重ね合わせ精度が悪くなる問題があ
る。本発明の目的は、上記重ね合わせ精度を上げる転写
マスク及びそれを用いて基板表面に所定の回路パターン
を形成する半導体デバイスの製造方法を実現することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、転写マスクに形成されるの露光用合わせマ−クと電
子線描画用基準マ−クを共通に使用するマークで形成
し、上記転写マスクを用いて基板表面に所定の回路パタ
ーンを形成して、半導体装置を製造する。本発明の好ま
しい実施態様として、転写マスクがX線露光用マスクで
あり、回路パタ−ンが電子線描画で行なわれ、基板(ウ
ェハ)ヘの上記回路パターンの露光がX線出行なわれ
る。又他の好ましい実施態様は、複数種の転写マスクを
用いて回路パターンを基板(ウェハ)ヘ露光する場合
に、少なくとも1回の露光は上記転写マスクに回路パタ
ーンを形成するときに用いた電子線を用いる。
め、転写マスクに形成されるの露光用合わせマ−クと電
子線描画用基準マ−クを共通に使用するマークで形成
し、上記転写マスクを用いて基板表面に所定の回路パタ
ーンを形成して、半導体装置を製造する。本発明の好ま
しい実施態様として、転写マスクがX線露光用マスクで
あり、回路パタ−ンが電子線描画で行なわれ、基板(ウ
ェハ)ヘの上記回路パターンの露光がX線出行なわれ
る。又他の好ましい実施態様は、複数種の転写マスクを
用いて回路パターンを基板(ウェハ)ヘ露光する場合
に、少なくとも1回の露光は上記転写マスクに回路パタ
ーンを形成するときに用いた電子線を用いる。
【0007】
【作用】露光用合わせマ−クが電子線描画用基準マ−ク
を兼用すると、前記(1)式において、電子線描画用基
準マ−クを基準にした露光用合わせマ−クの理想位置か
らの変位の項(e22)が零となり、第1層回路のレジスト
パタ−ンと第2層回路のレジストパタ−ンの重ね合わせ
精度は、
を兼用すると、前記(1)式において、電子線描画用基
準マ−クを基準にした露光用合わせマ−クの理想位置か
らの変位の項(e22)が零となり、第1層回路のレジスト
パタ−ンと第2層回路のレジストパタ−ンの重ね合わせ
精度は、
【数2】 となり、半導体リソグラフィプロセスにおける重ね合わ
せ精度が向上する。
せ精度が向上する。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図1
は本発明による転写マスクの1実施例の製造工程を示す
図である。本実施例は転写マスクは電子線描画によって
回路パターン形成し、X線露光マスクとして使用される
ものである。
は本発明による転写マスクの1実施例の製造工程を示す
図である。本実施例は転写マスクは電子線描画によって
回路パターン形成し、X線露光マスクとして使用される
ものである。
【0009】予め硝酸ボイル処理をした厚さ1mmの4イ
ンチシリコンウェハ1 (100) の両面に低圧気相成長法
で窒化ケイ素膜2を2μmつける。この時、到達真空度
は0.1Pa以下であった。また原料ガスであるジクロ
ロシラン(SiH2Cl2)とアンモニア(NH3)の流
量はそれぞれ225sccm、50sccmであり、反応温度は
880℃であった。この時、窒化ケイ素膜2の応力は4
0MPaであった。
ンチシリコンウェハ1 (100) の両面に低圧気相成長法
で窒化ケイ素膜2を2μmつける。この時、到達真空度
は0.1Pa以下であった。また原料ガスであるジクロ
ロシラン(SiH2Cl2)とアンモニア(NH3)の流
量はそれぞれ225sccm、50sccmであり、反応温度は
880℃であった。この時、窒化ケイ素膜2の応力は4
0MPaであった。
【0010】次に、DCマグネトロンスパッタ法によっ
て0.1μm厚のタングステン(W)を蒸着し、さらに
気相成長法で0.5μm厚のタングステンを蒸着し、合
計0.6μm厚W膜3を形成する。この際、原料ガスで
ある6フッ化タングステン(WF6)と水素(H2)の流
量はそれぞれ 40sccm及び1000sccmであり、反応
温度は 480℃であった。この時、0.6μm厚W膜
の応力は10MPaであった。
て0.1μm厚のタングステン(W)を蒸着し、さらに
気相成長法で0.5μm厚のタングステンを蒸着し、合
計0.6μm厚W膜3を形成する。この際、原料ガスで
ある6フッ化タングステン(WF6)と水素(H2)の流
量はそれぞれ 40sccm及び1000sccmであり、反応
温度は 480℃であった。この時、0.6μm厚W膜
の応力は10MPaであった。
【0011】次に、タングステン膜3上に、SiO2層
0.2μm厚4、下層に200℃で熱処理したレジスト
2.0μm厚5、TiSi層0.11μm厚6、最上層
にポジ型レジスト0.5μm厚7を順次形成した。次
に、縮小率5対1のi線ステッパ(光源の波長365n
m;露光フィ−ルド20mm角)を用いて、電子線描画
用基準マ−ク兼露光用合わせマ−クを同時に1回の露光
(1ショット)で形成し、レジストを現像した(図1
(a))。
0.2μm厚4、下層に200℃で熱処理したレジスト
2.0μm厚5、TiSi層0.11μm厚6、最上層
にポジ型レジスト0.5μm厚7を順次形成した。次
に、縮小率5対1のi線ステッパ(光源の波長365n
m;露光フィ−ルド20mm角)を用いて、電子線描画
用基準マ−ク兼露光用合わせマ−クを同時に1回の露光
(1ショット)で形成し、レジストを現像した(図1
(a))。
【0012】次に、多層ドライエッチングプロセスを用
いて順次パタ−ンを下層に転写し、W膜3の上に多層構
造のマスクパタ−ン9を形成し、反応ガスに6フッ化イ
オウ(WF6)25sccm、4塩化炭素(CCl4)、25
sccm、酸素(O2)50sccmを用いて、反応性イオンエ
ッチングにて上記W膜をドライエッチングし、タングス
テン(W)からなる電子線描画用基準マ−ク兼露光用合
わせマ−ク10を形成した。(図1(b))
いて順次パタ−ンを下層に転写し、W膜3の上に多層構
造のマスクパタ−ン9を形成し、反応ガスに6フッ化イ
オウ(WF6)25sccm、4塩化炭素(CCl4)、25
sccm、酸素(O2)50sccmを用いて、反応性イオンエ
ッチングにて上記W膜をドライエッチングし、タングス
テン(W)からなる電子線描画用基準マ−ク兼露光用合
わせマ−ク10を形成した。(図1(b))
【0013】次に、上記試料を酸素プラズマにてアシャ
−後、下層に200℃で熱処理したレジスト2.0μm
厚11、TiSi層0.11μm厚12、最上層にネガ
型電子線レジスト0.3μm厚13を形成した後、電子
線描画により所望の回路パタ−ンを形成した。上記回路
パタ−ンは1チップ7×15mm角で、2チップ配置し
てある。また、回路パタ−ンは配線パタ−ンとコンタク
トホ−ルパタ−ンの2種類あり、2種類の回路パタ−ン
の1つに対して、1種類のX線マスクを製造する。この
時、電子線描画において、上記図1(b)で形成した電子線
描画用基準マ−ク兼露光用合わせマ−ク10を描画位置
決めの基準として用い、また電子線描画中のビ−ムドリ
フト補正にも該電子線描画用基準マ−ク兼露光用合わせ
マ−クを用いた。また、回路パタ−ンを描画後、電子線
描画用基準マ−ク兼露光用合わせマ−ク10の保護のた
め、マ−ク10の上にも描画を行った(図1(c))。
−後、下層に200℃で熱処理したレジスト2.0μm
厚11、TiSi層0.11μm厚12、最上層にネガ
型電子線レジスト0.3μm厚13を形成した後、電子
線描画により所望の回路パタ−ンを形成した。上記回路
パタ−ンは1チップ7×15mm角で、2チップ配置し
てある。また、回路パタ−ンは配線パタ−ンとコンタク
トホ−ルパタ−ンの2種類あり、2種類の回路パタ−ン
の1つに対して、1種類のX線マスクを製造する。この
時、電子線描画において、上記図1(b)で形成した電子線
描画用基準マ−ク兼露光用合わせマ−ク10を描画位置
決めの基準として用い、また電子線描画中のビ−ムドリ
フト補正にも該電子線描画用基準マ−ク兼露光用合わせ
マ−クを用いた。また、回路パタ−ンを描画後、電子線
描画用基準マ−ク兼露光用合わせマ−ク10の保護のた
め、マ−ク10の上にも描画を行った(図1(c))。
【0014】次に、レジストを現像後、多層ドライエッ
チングプロセスを用いて順次パタ−ンを下層に転写し、
W膜の上に多層構造のマスク回路パタ−ン15を形成し
た。次に、反応ガスに6フッ化イオウ(WF6)25scc
m、4塩化炭素(CCl4)25sccm、酸素(O2)50s
ccmを用いて、反応性イオンエッチングにて上記タング
ステン(W)膜をドライエッチングし、タングステンW
からなる回路パタ−ン16を形成した(図1(d))。
チングプロセスを用いて順次パタ−ンを下層に転写し、
W膜の上に多層構造のマスク回路パタ−ン15を形成し
た。次に、反応ガスに6フッ化イオウ(WF6)25scc
m、4塩化炭素(CCl4)25sccm、酸素(O2)50s
ccmを用いて、反応性イオンエッチングにて上記タング
ステン(W)膜をドライエッチングし、タングステンW
からなる回路パタ−ン16を形成した(図1(d))。
【0015】次に、多層レジストおよびSiO2を除去
した後、図1(e)のように片面の窒化ケイ素膜を除去し、
シリコンウエハ1をバックエッチし、所望の回路を有す
る回路パタ−ンと上記電子線描画用基準マ−ク兼露光用
合わせマ−クのパタ−ン10を有するX線マスク17を
製造した(図1(e))。
した後、図1(e)のように片面の窒化ケイ素膜を除去し、
シリコンウエハ1をバックエッチし、所望の回路を有す
る回路パタ−ンと上記電子線描画用基準マ−ク兼露光用
合わせマ−クのパタ−ン10を有するX線マスク17を
製造した(図1(e))。
【0016】図3は、本発明による転写マスクを用いて
半導体装置を製造する方法の1実施例の製造工程を示
す。本実施例において使用される電子線描画装置18及
びX線露光装置19は従来使用されている装置と同じで
ある。第1の転写マスク作成工程20及び第2の転写マ
スク作成工程21において、それぞれ電子線描画用基準
マ−ク兼露光用合わせマ−クを有するマスクに電子線描
画装置18によって転写すべき回路パターンが電子線描
画用基準マ−クを使用して描画し、第1及び第2の転写
マスクを作成する。
半導体装置を製造する方法の1実施例の製造工程を示
す。本実施例において使用される電子線描画装置18及
びX線露光装置19は従来使用されている装置と同じで
ある。第1の転写マスク作成工程20及び第2の転写マ
スク作成工程21において、それぞれ電子線描画用基準
マ−ク兼露光用合わせマ−クを有するマスクに電子線描
画装置18によって転写すべき回路パターンが電子線描
画用基準マ−クを使用して描画し、第1及び第2の転写
マスクを作成する。
【0017】X線露光工程22においては、第1の転写
マスクを用い、半導体装置(LSI)となる被転写体に
X線露光装置19によって第1の転写マスクの回路パタ
ーンが転写される。いくつかのLSI工程25の後、X
線露光工程23においては、第2の転写マスクを用い、
X線露光工程22において作成された被転写体の回路パ
ターンの上に、X線露光装置19を用いて第2の転写マ
スクの回路パターン回路が転写される。さらに、いくつ
かのLSI工程26をへた後、第1及び第2の転写マス
クの回路パターンを描画した電子線描画装置18を用い
て、第3の電子線露光工程24を行なう。上記工程2
2、23、24において露光用合わせマ−クとしては、
転写マスク作成工程20及び第2の転写マスク作成工程
21において使用された電子線描画用基準マ−クが兼用
して使用される。
マスクを用い、半導体装置(LSI)となる被転写体に
X線露光装置19によって第1の転写マスクの回路パタ
ーンが転写される。いくつかのLSI工程25の後、X
線露光工程23においては、第2の転写マスクを用い、
X線露光工程22において作成された被転写体の回路パ
ターンの上に、X線露光装置19を用いて第2の転写マ
スクの回路パターン回路が転写される。さらに、いくつ
かのLSI工程26をへた後、第1及び第2の転写マス
クの回路パターンを描画した電子線描画装置18を用い
て、第3の電子線露光工程24を行なう。上記工程2
2、23、24において露光用合わせマ−クとしては、
転写マスク作成工程20及び第2の転写マスク作成工程
21において使用された電子線描画用基準マ−クが兼用
して使用される。
【0018】以上本発明の実施例について述べたが、本
発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、
本発明は透過型転写マスクの場合について述べたが、反
射型の転写マスクについても同様な重ね合わせ精度が向
上する効果が得られる。又、2つの転写マスクのみでな
く更に多くの転写マスクを使用する場合にも適用され
る。
発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、
本発明は透過型転写マスクの場合について述べたが、反
射型の転写マスクについても同様な重ね合わせ精度が向
上する効果が得られる。又、2つの転写マスクのみでな
く更に多くの転写マスクを使用する場合にも適用され
る。
【0019】
【発明の効果】上記X線マスクを用いて重ね合わせ精度
の評価を行った。まずX線マスクごとに電子線描画用基
準マ−ク兼露光用合わせマ−クを基準にしてパタ−ンの
位置精度を測定したところ、2層のそれぞれの位置精度
は3σで<0.05μmであった。次にX線アライナ−
(アライナ−の精度は3σで0.02μm)を用いて、
Si上のネガレジストに配線パタ−ンを有する第1層め
を露光し、現像後、熱処理した。次に、第1層の配線レ
ジストパタ−ンの上に、ポジレジストを塗布し、コンタ
クトホ−ルパタ−ンを有する第2層めを、第1層レジス
トパタ−ンと第2層めの電子線描画用基準マ−ク兼露光
用合わせマ−クを用いてを位置合せし、露光、現像後、
第1層と第2層の重ね合わせ精度を測定したところ、3
σで<0.09μmであった。
の評価を行った。まずX線マスクごとに電子線描画用基
準マ−ク兼露光用合わせマ−クを基準にしてパタ−ンの
位置精度を測定したところ、2層のそれぞれの位置精度
は3σで<0.05μmであった。次にX線アライナ−
(アライナ−の精度は3σで0.02μm)を用いて、
Si上のネガレジストに配線パタ−ンを有する第1層め
を露光し、現像後、熱処理した。次に、第1層の配線レ
ジストパタ−ンの上に、ポジレジストを塗布し、コンタ
クトホ−ルパタ−ンを有する第2層めを、第1層レジス
トパタ−ンと第2層めの電子線描画用基準マ−ク兼露光
用合わせマ−クを用いてを位置合せし、露光、現像後、
第1層と第2層の重ね合わせ精度を測定したところ、3
σで<0.09μmであった。
【0020】比較のため、従来方法により2層のX線マ
スクを製造した。ここで本発明のX線マスクの製造方法
と異なるところは、1つのX線マスク内に電子線描画用
基準マ−クと露光用合わせマ−クが別々に存在すること
である。上記と同様の方法で同じX線アライナ−を用い
て転写を行い、第1層のレジストパタ−ンと第2層X線
マスクの露光用合わせマ−クとを位置合せし、第1層と
第2層の重ね合わせ精度を測定したところ、3σで=
0.11μmであった。上述の実施例から明らかなよう
に、 本発明にの転写マスクにによれば、重ね合わせ精
度を上げる高品質な転写マスクを提供することが可能と
なり、特に高精度が要求されるX線リソグラフィプロセ
スの実現性および経済性に多大な効果がある。
スクを製造した。ここで本発明のX線マスクの製造方法
と異なるところは、1つのX線マスク内に電子線描画用
基準マ−クと露光用合わせマ−クが別々に存在すること
である。上記と同様の方法で同じX線アライナ−を用い
て転写を行い、第1層のレジストパタ−ンと第2層X線
マスクの露光用合わせマ−クとを位置合せし、第1層と
第2層の重ね合わせ精度を測定したところ、3σで=
0.11μmであった。上述の実施例から明らかなよう
に、 本発明にの転写マスクにによれば、重ね合わせ精
度を上げる高品質な転写マスクを提供することが可能と
なり、特に高精度が要求されるX線リソグラフィプロセ
スの実現性および経済性に多大な効果がある。
【図1】本発明による転写マスクの1実施例の製造プロ
セスを示す図である。
セスを示す図である。
【図2】本発明によるX線マスクの1実施例の平面図で
ある。
ある。
【図3】本発明による転写マスクを用いて半導体装置を
製造する方法の1実施例の製造工程を示す図である。
製造する方法の1実施例の製造工程を示す図である。
1…シリコンウェハ、 2…窒化ケイ素
膜、3…W膜、10…電子線描画用基準マ−ク兼露光用
合わせマ−ク、16…回路パタ−ン、 17
…X線マスク 18…電子線線描画装置、 19…X線露
光装置、20、21…マスク作成工程、 22…X
線露光工程、23…電子線線描画工程。
膜、3…W膜、10…電子線描画用基準マ−ク兼露光用
合わせマ−ク、16…回路パタ−ン、 17
…X線マスク 18…電子線線描画装置、 19…X線露
光装置、20、21…マスク作成工程、 22…X
線露光工程、23…電子線線描画工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M H01L 21/30 331 J (72)発明者 小川 太郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 所望の回路パタ−ンを備えた転写マスク
において、該転写マスクと該転写マスクを用いて転写す
る被転写体との位置決めするための露光用合わせマ−ク
と、該転写マスクを製造する工程での該回路パタ−ンを
電子線描画する際に用いる電子線描画用基準マ−クとが
兼用するマークで形成されたことを特徴とする転写マス
ク。 - 【請求項2】 軟X線及び可視光線を吸収する材質より
なる所望の吸収体回路パタ−ンと該吸収体回路パタ−ン
を支持する軟X線透過材よりなるマスク基板と該マスク
基板を保持する支持枠とからなる軟X線転写マスクにお
いて、該転写マスクと該転写マスクを用いて転写する被
転写体との位置決めするためのX線露光用合わせマ−ク
が、該転写マスクを製造する工程での該転写マスクの該
回路パタ−ンを電子線描画する際に用いる電子線描画用
基準マ−クと兼用するマークで形成されたことを特徴と
する転写マスク。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の転写マスクの製
造方法において、該転写マスクと該転写マスクを用いて
転写する被転写体との位置決めするために用い、且つ、
該転写マスクを製造する工程で該転写マスクの回路パタ
−ンを電子線描画する際の電子線描画用基準マ−クに用
いる1つまたは複数個のパタ−ンを形成するための元マ
スクが、1つ又は複数個の該パタ−ンの元パタ−ンを有
し、該元マスクを1回の露光で、1つ又は複数個の該パ
タ−ンの該元パタ−ンを、1つ又は複数個の該パタ−ン
として転写し、1つ又は複数個の該パタ−ンを同時に1
回の露光で形成することを特徴とする転写マスクの製造
方法。 - 【請求項4】 電子線描画用基準マ−クをもとに転写す
べき回路パターンを電子線描画によって形成して転写マ
スクを形成するマスク作成工程と、該転写マスクの回路
パターンを被転写体に転写する工程を持つ半導体装置の
製造方法において、該転写する工程における該転写マス
クと被転写体との位置決めを該電子線描画用基準マ−ク
を用いて行い、該回路パタ−ンを該被転写体に転写する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、該転写する工程が該マスク作成工程で作成され
た複数個の転写マスクを用い複数回の転写を行ない、該
複数回の転写の内の少なくとも1回はX線露光による転
写であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16677891A JPH05136027A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 転写マスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16677891A JPH05136027A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 転写マスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05136027A true JPH05136027A (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=15837512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16677891A Pending JPH05136027A (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 転写マスク及びそれを用いた半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05136027A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5607801A (en) * | 1993-12-14 | 1997-03-04 | Nec Corporation | Direct patterning method of resist film using electron beam |
CN104297989A (zh) * | 2014-10-22 | 2015-01-21 | 京东方科技集团股份有限公司 | 基板、掩膜板及液晶显示装置 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP16677891A patent/JPH05136027A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5607801A (en) * | 1993-12-14 | 1997-03-04 | Nec Corporation | Direct patterning method of resist film using electron beam |
CN104297989A (zh) * | 2014-10-22 | 2015-01-21 | 京东方科技集团股份有限公司 | 基板、掩膜板及液晶显示装置 |
CN104297989B (zh) * | 2014-10-22 | 2017-06-27 | 京东方科技集团股份有限公司 | 基板、掩膜板及液晶显示装置 |
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