JPH10106064A - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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JPH10106064A
JPH10106064A JP8278992A JP27899296A JPH10106064A JP H10106064 A JPH10106064 A JP H10106064A JP 8278992 A JP8278992 A JP 8278992A JP 27899296 A JP27899296 A JP 27899296A JP H10106064 A JPH10106064 A JP H10106064A
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tape
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magnetic tape
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、確実なAMS動作を実現
する。 【解決手段】 所定のキー操作が行われたとき、磁気テ
ープが早送り方向に通常の再生時よりも高速に走行する
モードに制御するとともに、ミューティングをオンとす
る。無音区間を検出したとき、停止モードに制御する。
この停止モードに制御したときのテープ位置から磁気テ
ープの走行が停止するまでの磁気テープの走行量を、検
出する。この検出結果にしたがったテープ走行分だけ、
巻き戻しモードに制御する。この巻き戻しモードの実行
後、制御回路により停止モードに制御して磁気テープを
無音区間あるいはテープ始端側で停止させる。この停止
位置から再生モードを実行するとともに、この再生モー
ドにおいて、磁気テープのテープ位置が無音区間の所定
位置に達したときからミューティングをオフとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テープレコーダ
に関する。
【0002】
【従来の技術】CDやカセットテープに音楽が録音され
る場合、一般に、曲と曲との間に3〜5秒程度の無音区
間が形成される。そこで、一部のテープレコーダには、
その無音区間を検出して曲の頭出しを高速に行う機能、
すなわち、AMSなどと呼ばれる機能が設けられてい
る。
【0003】図7は、そのAMS機能を有するカセット
テープレコーダの信号系の一例を示すもので、これは、
左および右チャンネルのオーディオ信号系10L、10
Rと、AMS用の検出回路20と、テープ走行機構30
と、マイクロコンピュータ40とを有する。
【0004】この場合、左チャンネルのオーディオ信号
系10Lにおいては、再生ヘッド11により磁気テープ
9から左チャンネルのオーディオ信号Lが再生され、こ
の信号Lが、再生イコライザ回路12→ノイズリダクシ
ョン回路13→音量調整用の可変抵抗器14→出力アン
プ15の信号ラインを通じてヘッドホンの左チャンネル
の音響ユニット16に供給される。
【0005】また、右チャンネルのオーディオ信号系1
0Rも同様とされているもので、ヘッド11によりテー
プ9から右チャンネルのオーディオ信号Rが再生され、
各回路12〜15を通じてヘッドホンの右チャンネルの
音響ユニット16に供給される。
【0006】さらに、AMS用の検出回路20は、加算
回路21、検波回路22および波形整形回路23から構
成され、後述のような信号S23を出力する。
【0007】また、テープ走行機構30は、図示はしな
いが、キャプスタン、ピンチローラ、キャプスタンおよ
びリールの駆動用のモータ、プランジャなどを有し、プ
ランジャによりレバーなどをトリガし、そのトリガ結果
およびモータの回転力を利用してテープレコーダのメカ
ニカルな状態を、再生モード、早送りモードなどに制御
あるいは保持するものである。
【0008】さらに、マイクロコンピュータ40は、こ
のテープレコーダのシステム制御を行うものであり、ノ
ンロックタイプのプッシュスイッチにより構成された各
種の操作キー41が接続される。そして、操作キー41
のうち、例えば再生キーを押すと、マイクロコンピュー
タ40により走行機構30が制御されてテープレコーダ
のメカニカルな動作モードが再生モードとされ、テープ
9が定速で走行させられる。
【0009】したがって、ヘッド11、11によりテー
プ9からオーディオ信号L、Rが再生され、これら信号
L、Rが上記のように音響ユニット16、16に供給さ
れる。すなわち、テープレコーダは再生モードとなる。
【0010】また、例えば、再生モードの場合に、操作
キー41のうちの早送りキーあるいは巻き戻しキーを押
すと、テープ9は、走行機構30により早送り方向ある
いは巻き戻し方向に高速に走行させられるとともに、こ
のとき、テープ9はヘッド11、11に対接したままと
される。
【0011】したがって、ヘッド11、11から高速再
生されたオーディオ信号L、Rが出力され、その信号
L、Rが再生イコライザ回路12、12から得られる
が、この信号L、Rが加算回路21に供給されて加算信
号S21が取り出される。そして、この信号S21が検波回
路22に供給され、例えば図8Aに示すように信号S21
のレベルに対応してレベルの変化する直流信号(直流電
圧)S22とされる。
【0012】この場合、図8Aにも示すように、テープ
9の曲の区間が再生されているときには、信号S22のレ
ベルは大きく、無音区間が再生されているときには、信
号S22のレベルは小さくなり、あるいは0になる。そこ
で、信号S22が波形整形回路23に供給されてレベルV
THをスレッショールドレベルとして波形整形され、整形
回路23からは図8Bに示すように、曲の区間では
“H”となり、無音区間では“L”となる矩形波信号S
23が取り出される。
【0013】そして、この信号S23がマイクロコンピュ
ータ40に供給され、信号S23が立ち下がるとともに、
その立ち下がり状態が所定の期間τだけ続いたとき、曲
間の無音区間と確定され、これにより走行機構30は停
止モードとされ、さらに、再生モードとされる。
【0014】したがって、早送り方向のAMSの場合で
あれば、曲の終了点PAから期間τだけ経過した点P1ま
でテープ9が走行したとき、停止モードとなり、さら
に、再生モードとなるので、テープ9は次の曲の最初の
部分から通常に再生されることになる。また、巻き戻し
方向のAMSの場合であれば、曲の開始点PBから期間
τだけ経過した点P6までテープ9が走行したとき、停
止モードとなり、さらに、再生モードとなるので、テー
プ9はそれまでの曲の最初の部分から通常に再生される
ことになる。
【0015】こうして、AMS機能によれば、曲の頭出
しを自動で行うことができるが、この場合、テープ9
は、曲の最初まで早送りあるいは巻き戻しにより高速に
走行させられるので、曲の頭出しを高速に行うことがで
きる。そして、このAMS機構は、テープレコーダ、特
にヘッドホンステレオに、広く搭載されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際のテー
プレコーダにおいては、テープ9を高速に走行させる
と、テープ9やハブなどが慣性を持っているので、例え
ば点P1で停止モードにしても、テープ9はすぐには停
止しないで、多少走行してから停止する(このように慣
性によりテープ9が走行することを、以後、「テープ流
れ」と呼ぶ)。
【0017】しかも、そのテープ流れの大きさ(長さ)
は、テープの種類やテープの走行位置によりばらついて
しまい、見積もることは困難である。また、AMSによ
る曲の頭出しにかかる時間や、早送り・巻き戻しにかか
る時間を短縮するため、テープ9の走行速度をより高速
にすると、テープ流れはより大きくなるとともに、その
大きさの見積もりはより困難になってしまう。
【0018】この結果、AMS時、テープ9を無音区間
で停止させることができず、早送り方向にAMSを行っ
たときであれば、曲の最初が欠けてしまい、巻き戻し方
向にAMSを行ったときには、前の曲の終了部分が再生
されてしまうことがある。
【0019】そこで、例えば以下に述べる〜の方法
により、テープ流れを抑え、テープ9を無音区間で停止
させることが考えられる。すなわち、 テープ流れの大きさを正確に予想する。 強力なブレーキ機構を設ける。 テープ9に大きなバックテンションを設定し、テー
プ流れを低減する。
【0020】しかし、の方法は、上記のように予想が
困難であり、実現しようとすると、動作が複雑になり、
曲の頭出しが終了するまでに時間がかかってしまう。ま
た、の方法を、ヘッドホンステレオのように小型で軽
量なセットに適用すると、大型化、重量化、価格の上
昇、信頼性の低下などを招いてしまう。さらに、の方
法のときには、動作時の消費電流が増大し、電池を電源
とするヘッドホンステレオでは、長時間の使用ができな
くなる。
【0021】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、磁気テープからオーディオ信号を再生する再生
ヘッドと、上記オーディオ信号から上記磁気テープの無
音区間を検出する検出回路と、上記オーディオ信号にミ
ューティングをかける回路と、上記磁気テープの走行量
を検出する検出手段と、上記磁気テープの走行を制御す
る制御回路とを有し、所定のキー操作が行われたとき、
上記制御回路により上記磁気テープが早送り方向に通常
の再生時よりも高速に走行するモードに制御するととも
に、上記ミューティングをオンとし、上記高速に走行す
るモードにおいて、上記検出回路が上記無音区間を検出
したとき、上記制御回路により停止モードに制御し、こ
の停止モードに制御したときのテープ位置から上記磁気
テープの走行が停止するまでの上記磁気テープの走行量
を、上記検出手段により検出し、この検出結果にしたが
ったテープ走行分だけ、上記制御回路により巻き戻しモ
ードに制御し、この巻き戻しモードの実行後、上記制御
回路により上記停止モードに制御して上記磁気テープを
上記無音区間あるいはテープ始端側で停止させ、この停
止位置から上記制御回路により再生モードを実行すると
ともに、この再生モードにおいて、上記磁気テープのテ
ープ位置が上記無音区間の所定位置に達したときから上
記ミューティングをオフとするようにしたテープレコー
ダとするものである。したがって、テープ流れの大きさ
にかかわらずAMSによる曲の頭出しが実行される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1において、左および右チャン
ネルのオーディオ信号系10L、10R、検出回路2
0、テープ走行機構30、マイクロコンピュータ40
が、図7と同様に構成される。
【0024】この場合、マイクロコンピュータ40は、
このテープレコーダのシステム制御を行うため、CP
U、プログラムの書き込まれたROM、ワークエリア用
のRAM、入出力ポートなどを有するが、そのプログラ
ムの一部として、例えば図3および図4に示すようなA
MSルーチン100を有する。なお、このルーチン10
0の詳細については、後述する。
【0025】また、図2において、符号31は供給側の
リール軸、符号32は巻き取り側のリール軸を示す。そ
して、これらリール軸31、32には、ギヤ33、34
がそれぞれ回転的に結合されるとともに、モータ(図示
せず)により時計方向あるいは反時計方向に回転駆動さ
れるギヤ35が設けられる。
【0026】そして、このギヤ35が、リール軸31に
巻き戻し方向の回転力が必要なときには、ギヤ33に回
転的に結合し、リール軸32に巻き取り方向の回転力が
必要なときには、ギヤ34に回転的に結合するようにさ
れている。なお、走行機構30には、メカニカルなブレ
ーキは設けられず、モータの回転を制御することにより
ブレーキが実現される。
【0027】さらに、この例においては、ギヤ33の一
方の面に、反射部と非反射部とが回転方向に交互に配列
された反射板51が設けられるとともに、この反射板5
1に対向してフォトリフレクタ52が設けられる。こう
して、フォトリフレクタ52からは、ギヤ33が回転し
たときの反射板51の反射部および非反射部の通過にし
たがってレベルが“L”あるいは“H”に変化する信号
S52が取り出される。
【0028】したがって、信号S52は、リール軸31が
所定の角度だけ回転するごとに得られることになるの
で、信号S52の周波数はリール軸31の回転周波数に比
例し、あるいはテープ9の走行につれて信号S52のパル
スが得られることになる。なお、一例として、再生時に
おける信号S52の周波数は、1.4Hz(テープ始端のと
き)〜3.4Hz(テープ終端のとき)である。
【0029】そして、図1に示すように、この信号S52
が、波形整形回路53に供給されて波形整形されてから
マイクロコンピュータ40に供給される。したがって、
マイクロコンピュータ40は、信号S52によりテープ9
の走行量を知ることができるとともに、テープ9が走行
しているかどうかを知ることができる。
【0030】さらに、マイクロコンピュータ40からア
ンプ15、15にミューティングの制御信号S15が供給
される。
【0031】このような構成によれば、AMS時、ルー
チン100が実行されて頭出しが実現されるが、理解を
容易にするため、まず、その頭出し時におけるテープ9
の動きについて、図5および図6により説明する。
【0032】すなわち、図5は早送り方向のAMS時の
動作を示すもので、図5Aは、テープ9が連続して走行
したときの信号S23を示し、図8Bに対応する。
【0033】また、図5Bは、テープ9の慣性が大きい
場合におけるテープ9の動きを示し、図5Cは、テープ
9の慣性が小さい場合のテープ9の動きを示す。さら
に、図5BおよびCにおいて、実線の矢印は駆動される
ことによるテープ9の動きを示し、破線の矢印はテープ
流れによるテープ9の動きを示す。
【0034】(A) テープ9が最初に停止するまで(図5
Bと図5Cとに共通の部分) 早送り方向のAMS時には、図5BおよびCに矢印1に
より示すように、テープ9は早送りにより駆動されてい
るが、テープ位置が点P1に達したとき、走行機構30
は停止モードとされる。
【0035】したがって、矢印2により示すように、テ
ープ9は、点P1からテープ流れにより走行し、点P2で
停止する。この場合、テープ9の慣性が大きく、テープ
流れが大きいときには、図5Bに示すように、点P2は
点P1から大きく離れた位置となる。また、テープ9の
慣性が小さく、テープ流れが小さいときには、図5Cに
示すように、点P2は点P1からあまり離れない位置とな
る。
【0036】さらに、この矢印2により示すテープ流れ
の期間中、信号S52のパルス数がカウントされ、そのテ
ープ流れの大きさが計測される。なお、このときのパル
ス数を値N2とする。
【0037】そして、テープ9が点P2で停止すると、
そのパルス数N2が、あらかじめ設定されている数値α
(例えば、α=5)と比較され、この比較の結果、以後
の処理が、次の処理(B)と処理(C)とに分けられる。
【0038】(B) N2>αの場合(図5Bの場合) N2>αの場合には、走行機構30は巻き戻しモードと
され、図5Bに矢印3により示すように、テープ9は点
P2から巻き戻されていく。そして、この巻き戻し中、
信号S52のパルス数がカウントされ、カウント数が(N
2−α)になったとき、このときの点P3で、走行機構3
0は停止モードとされる。
【0039】そして、点P3で停止モードとされた結
果、矢印4Aあるいは4Bにより示すように、テープ9
は点P3から慣性で走行し、点PAよりもテープ始端側の
点P4Aあるいは無音区間の中の点P4Bで停止する。
【0040】そして、テープ9が点P4AあるいはP4Bで
停止すると、続いて走行機構30が再生モードとされ
る。したがって、以後、矢印5Aあるいは5Bにより示
すように、点P4AあるいはP4Bからテープ9の走行は再
生モードとなる。
【0041】以上のテープ制御に加えて、AMSのキー
操作が行われたときから、オーディオ信号系10L、1
0Rはミューティングがオンとされる。そして、矢印4
A、4Bにより示すテープ流れの期間、そのテープ流れ
の大きさが信号S52を使用して計測され(この計測値を
N4とする)、テープ9が点P4AあるいはP4Bで停止し
たとき、その値N4を使用して停止点が点P4Aであるか
点P4Bであるかが判別される。
【0042】すなわち、 点P1と点P2との間隔=N2 点P3と点P2との間隔=N2−α であるから、 点P4AあるいはP4Bと点P1との間隔=N4−α となる。したがって、 P=N4−α とするとき、点P4Aであれば、P>0であり、点P4Bで
あれば、P≦0である。また、点P4Aから再生方向に値
Pだけ走行すると、点P1になる。
【0043】こうして、停止点が点P4Aであるか点P4B
であるかが判別され、この判別の結果、点P4Aのときに
は、この点P4Aは無音区間よりもテープ始端側なので、
矢印5Aにより示すように、テープ9が点P4Aから再生
モードで走行を始めても、ミューティングはオンのまま
とされる。
【0044】そして、このとき、点P4Aから信号S52の
パルスがカウントされ、そのカウント値が値Pとなった
とき、テープ位置は点P1なので、ミューティングはオ
フとされる。したがって、点PBからの曲が正常に再生
されるとともに、その前の曲の終了部分の聞こえること
がない。
【0045】また、停止点が点P4Aであるか点P4Bであ
るかの判別の結果、点P4Bのときには、この点P4Bは無
音区間に含まれるので、矢印5Bにより示すように、テ
ープ9が点P4Aから再生モードで走行を始めたとき、ミ
ューティングはオフとされる。したがって、点PBから
の曲が正常に再生されるとともに、その曲の開始部分の
欠けることがない。
【0046】こうして、図5Bの場合、曲が最初から正
しく再生されるとともに、このとき、前の曲の終了部分
が再生音として聞こえることがない。
【0047】(C) N2≦αの場合(図5Cの場合) N2≦αの場合にも、点P2から走行機構30は巻き戻し
モードとされるが、図5Cに矢印3により示すように、
テープ9は信号S52の1パルス分だけ巻き戻され、その
1パルスに対応する点P3で、走行機構30は停止モー
ドとされる。
【0048】そして、点P3で停止モードとされた結
果、矢印4Aあるいは4Bにより示すように、テープ9
は点P3から慣性で走行し、無音区間よりもテープ始端
側の点P4Aあるいは無音区間の中の点P4Bで停止する。
【0049】なお、このように、図5Bの場合であるか
図5Cの場合であるかにかかわらず、点P4Bが、S23=
“L”の区間に位置するように、値αは設定されてい
る。すなわち、値(N2−α)は、矢印3により示す巻
き戻しが行われたとき、その停止点P4Bが点PBよりも
テープ始端側に位置し、かつ、そのための最小値とされ
る。
【0050】そして、以後、図5Bの場合と同様、すな
わち、処理(B)の場合と同様の処理が実行される。
【0051】したがって、図5Cの場合も、曲の最初か
ら正しく再生されるとともに、このとき、前の曲の終了
部分が再生音として聞こえることがない。
【0052】一方、図6は巻き戻し方向のAMS時の動
作を示すもので、図6Aは、テープ9が連続して走行し
たときの信号S23を示し、図8Bに対応する。
【0053】そして、巻き戻し方向のAMS時には、図
6Bに矢印6により示すように、テープ9は巻き戻しに
より駆動されているが、テープ位置が点P6に達したと
き、走行機構30は停止モードとされる。
【0054】したがって、矢印7により示すように、テ
ープ9は、点P6からテープ流れにより走行し、点P7で
停止する。そして、この矢印7により示すテープ流れの
期間中、信号S52のパルス数がカウントされ、そのテー
プ流れの大きさが計測される。なお、このときの計測値
を値N7とする。
【0055】そして、テープ9が点P7で停止すると、
この走行機構30は早送りモードとされ、矢印8により
示すように、テープ9は点P7から早送りされる。そし
て、矢印8により示す早送り中、信号S52のパルス数が
カウントされ、そのカウント値が値N7に等しくなった
ら、すなわち、点P6まで走行したら、走行機構30は
停止モードとされ、以後、早送り方向のAMS時におけ
る矢印2以降の動作が行われる。すなわち、矢印8によ
り示す早送りが、図5の矢印1により示す早送りに対応
し、矢印8の処理に続いて図5の矢印2以降の処理が実
行される。
【0056】したがって、巻き戻し方向のAMSの場合
も、曲の最初から正しく再生されるとともに、このと
き、前の曲の終了部分が再生音として聞こえることがな
い。
【0057】そして、以上の処理は、マイクロコンピュ
ータ40のCPUがルーチン100を実行することによ
り実現される。
【0058】すなわち、例えば、再生モードの場合に、
操作キー41のうちの早送りキーを押すと、CPUの処
理がルーチン100のステップ111からスタートし、
次にステップ112において、信号S15によりアンプ1
5、15のミューティングがオンとされ、続いてステッ
プ113において、走行機構30が制御されて早送り方
向のAMSモードとされる。なお、これが図5の矢印1
の状態である。
【0059】次に、ステップ114において、S23=
“L”の状態が期間τにわたって連続するかどうかがチ
ェックされてテープ位置が無音区間であるかどうかがチ
ェックされ、無音区間ではないときには、ステップ11
4が繰り返される。
【0060】そして、テープ位置が無音区間になると、
処理はステップ114からステップ121に進み、走行
機構30が制御されて停止モードとされる。なお、この
停止モードは、例えばモータの通電を停止することによ
り実現される。また、この時点が図5の点P1に対応
し、以後、矢印2のテープ流れを生じることになる。
【0061】続いて、ステップ122において、信号S
52のパルス数のカウントが開始され、テープ9が点P2
で停止すると、ステップ123において、パルス数のカ
ウントは停止され、このカウント結果がパルス数N2と
される。
【0062】次に、ステップ131において、値N2と
値αとの大小関係が判別され、N2>αのときには、処
理はステップ131からステップ132に進み、 X=N2−α で示される値Xが算出される。また、ステップ131に
おいて、N2≦αのときには、処理はステップ131か
らステップ133に進み、 X=1 とされる。
【0063】そして、ステップ132あるいはステップ
133に続いて処理はステップ134に進み、走行機構
30が矢印3により示す巻き戻しモードとされる。そし
て、この巻き戻し中、信号S52のパルス数がカウントさ
れ、そのカウント値が値Xになったとき、そのテープ位
置は点P3なので、ステップ141において、走行機構
30は停止モードとされる。この時点が点P3に対応
し、以後、矢印4Aあるいは4Bのテープ流れを生じる
ことになる。
【0064】続いて、ステップ142において、信号S
52のパルス数のカウントが開始され、テープ9が点P4A
あるいは4Bで停止すると、ステップ143において、パ
ルス数のカウントは停止され、このカウント結果がパル
ス数N4とされる。
【0065】次に、ステップ151において、値Pが計
算され、続くステップ152において、走行機構30が
再生モードとされ、したがって、矢印5Aあるいは5B
により示すように、テープ9は点P4AあるいはP4Bから
再生時の走行を開始する。
【0066】さらに、このとき、ステップ153におい
て、値Pの大きさが判別され、P>0のときには、テー
プ9は点P4Aから走行を開始したので、処理はステップ
154に進む。そして、このステップ154において、
信号S52のパルス数がカウントされるとともに、そのカ
ウント値が値Pになったら、このとき、テープ9は点P
1に達しているので、処理はステップ155に進み、信
号S15によりアンプ15、15のミューティングがオフ
とされ、その後、処理はステップ199に進み、次のキ
ー入力待ちなどの処理待ちとなる。
【0067】また、ステップ153において、P≦0の
ときには、テープ9は点P4Bから走行を開始したので、
処理はステップ155に進み、信号S15によりアンプ1
5、15のミューティングがオフとされ、その後、ステ
ップ199に進む。
【0068】したがって、再生モードの場合に、操作キ
ー41のうちの早送りキーを押したときには、それまで
の曲と、次の曲との間の無音区間が検出されると、テー
プ流れの大きさにかかわらず、次の曲の最初から再生音
を聞くことができ、すなわち、早送り方向のAMSが正
しく行われることになる。
【0069】一方、例えば、再生モードの場合に、操作
キー41のうちの巻き戻しキーを押すと、CPUの処理
がルーチン100のステップ161からスタートし、次
にステップ162において、信号S15によりアンプ1
5、15のミューティングがオンとされ、続いてステッ
プ163において、走行機構30が制御されて巻き戻し
方向のAMSモードとされる。なお、これが図6の矢印
6の状態である。
【0070】次に、ステップ164において、S23=
“L”の状態が期間τにわたって連続するかどうかがチ
ェックされてテープ位置が無音区間であるかどうかがチ
ェックされ、無音区間ではないときには、ステップ16
4が繰り返される。
【0071】そして、テープ位置が無音区間になったと
き、処理はステップ164からステップ171に進み、
走行機構30が制御されて停止モードとされる。なお、
この時点が図6の点P6に対応し、以後、矢印7のテー
プ流れを生じることになる。
【0072】続いて、ステップ172において、信号S
52のパルス数のカウントが開始され、テープ9が点P7
で停止すると、ステップ173において、パルス数のカ
ウントは停止され、このカウント結果がパルス数N7と
される。
【0073】次に、ステップ181において、走行機構
30が早送りモードとされ、矢印8により示すように、
テープ9は点P7から早送りされる。そして、このと
き、信号S52のパルス数がカウントされ、そのカウント
値が値N7になると、すなわち、テープ9が点P6に達す
ると、ステップ182において、走行機構30が停止モ
ードとされる。
【0074】したがって、テープ1は点P6で停止とさ
れ、以後、矢印2により示すように、テープ流れで走行
するが、このテープ流れは図5における矢印2のテープ
流れとみなされ、処理はステップ122に進み、以後、
このステップ122以降が実行される。
【0075】したがって、再生モードの場合に、操作キ
ー41のうちの巻き戻しキーを押したときには、それま
での曲と、前の曲との間の無音区間が検出されると、テ
ープ流れの大きさにかかわらず、それまで曲の最初から
再生音を聞くことができ、すなわち、巻き戻し方向のA
MSが正しく行われることになる。
【0076】こうして、このテープレコーダによれば、
AMSを実行することができるが、この場合、テープ流
れ、すなわち、テープ走行機構30を停止モードにして
も、テープ1が慣性により走行することを前提にしたア
ルゴリズムとしているので、曲と曲との間の無音区間で
テープ9を停止させる必要がない。
【0077】したがって、のようにテープ流れの大き
さを正確に予想する必要がなく、処理が簡単であるとと
もに、曲の頭出しを素早く行うことができる。また、
のように強力なブレーキ機構を設ける必要がないので、
テープレコーダがヘッドホンステレオのように小型で軽
量なセットであっても、大型化、重量化したり、価格の
上昇、信頼性の低下などを招いてしまうことがない。
【0078】さらに、のようにテープ9に大きなバッ
クテンションを設定してテープ流れを低減する必要がな
いので、動作時の消費電流が増大することがなく、電池
を電源とするヘッドホンステレオでも、長時間の使用が
できる。
【0079】
【発明の効果】この発明によれば、処理が簡単であると
ともに、曲の頭出しを素早く行うことができる。また、
テープレコーダが大型化、重量化することがなく、価格
の上昇、信頼性の低下などを招くこともない。さらに、
動作時の消費電流が増大することがなく、電池を電源と
するテープレコーダでも、長時間の使用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態を示す接続図である。
【図2】この発明の一形態を示す略図である。
【図3】この発明の一形態の一部を示すフローチャート
である。
【図4】図3の続きの一形態を示すフローチャートであ
る。
【図5】この発明の一形態を示すシーケンス図である。
【図6】この発明の一形態の一部を示すシーケンス図で
ある。
【図7】この発明を説明するための系統図である。
【図8】この発明を説明するための波形図である。
【符号の説明】
9…磁気テープ、10Lおよび10R…左および右チャ
ンネルのオーディオ信号系、11…再生ヘッド、12…
再生イコライザ回路、13…ノイズリダクション回路、
14…音量調整用の可変抵抗器、15…出力アンプ、1
6…ヘッドホンの音響ユニット、20…検出回路、21
…加算回路、22…検波回路、23…波形整形回路、3
0…テープ走行機構、40…マイクロコンピュータ、4
1…操作キー、51…反射板、52…フォトセンサ、5
3…波形整形回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープからオーディオ信号を再生する
    再生ヘッドと、 上記オーディオ信号から上記磁気テープの無音区間を検
    出する検出回路と、 上記オーディオ信号にミューティングをかける回路と、 上記磁気テープの走行量を検出する検出手段と、 上記磁気テープの走行を制御する制御回路とを有し、 所定のキー操作が行われたとき、上記制御回路により上
    記磁気テープが早送り方向に通常の再生時よりも高速に
    走行するモードに制御するとともに、 上記ミューティングをオンとし、 上記高速に走行するモードにおいて、上記検出回路が上
    記無音区間を検出したとき、上記制御回路により停止モ
    ードに制御し、 この停止モードに制御したときのテープ位置から上記磁
    気テープの走行が停止するまでの上記磁気テープの走行
    量を、上記検出手段により検出し、 この検出結果にしたがったテープ走行分だけ、上記制御
    回路により巻き戻しモードに制御し、 この巻き戻しモードの実行後、上記制御回路により上記
    停止モードに制御して上記磁気テープを上記無音区間あ
    るいはテープ始端側で停止させ、 この停止位置から上記制御回路により再生モードを実行
    するとともに、 この再生モードにおいて、上記磁気テープのテープ位置
    が上記無音区間の所定位置に達したときから上記ミュー
    ティングをオフとするようにしたテープレコーダ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のテープレコーダにおい
    て、 所定のキー操作が行われたとき、上記制御回路により上
    記磁気テープが巻き戻し方向に通常の再生時よりも高速
    に走行するモードに制御するとともに、 上記ミューティングをオンとし、 上記高速に走行するモードにおいて、上記検出回路が上
    記無音区間を検出したとき、上記制御回路により停止モ
    ードに制御し、 この停止モードに制御したときのテープ位置から上記磁
    気テープの走行が停止するまでの上記磁気テープの走行
    量を、上記検出手段により検出し、 この検出結果にしたがったテープ走行分だけ、上記制御
    回路により早送りモードに制御したのち、上記停止モー
    ドに制御し、 上記停止モードに制御したテープ位置から上記磁気テー
    プの走行が停止するまでの上記磁気テープの走行量を、
    上記検出手段により検出し、 この検出結果にしたがったテープ走行分だけ、上記制御
    回路により巻き戻しモードに制御し、 この巻き戻しモードの実行後、上記制御回路により上記
    停止モードに制御して上記磁気テープを上記無音区間あ
    るいはテープ始端側で停止させ、 この停止位置から上記制御回路により再生モードを実行
    するとともに、 この再生モードにおいて、上記磁気テープのテープ位置
    が上記無音区間の所定位置に達したときから上記ミュー
    ティングをオフとするようにしたテープレコーダ。
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