JPH10104275A - コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置 - Google Patents

コンタクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置

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JPH10104275A
JPH10104275A JP25982996A JP25982996A JPH10104275A JP H10104275 A JPH10104275 A JP H10104275A JP 25982996 A JP25982996 A JP 25982996A JP 25982996 A JP25982996 A JP 25982996A JP H10104275 A JPH10104275 A JP H10104275A
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probe
film
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pin
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JP25982996A
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English (en)
Inventor
Toshinori Ishii
利昇 石井
Atsushi Matsuda
厚 松田
Mitsuyoshi Ueki
光芳 植木
Nobuyoshi Tachikawa
宣芳 立川
Hideaki Yoshida
秀昭 吉田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Priority to US10/902,779 priority patent/US7015710B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実なスクラブが行えるのは勿論、パッド表
面の皮膜の下まで傷つけることがなく、さらにスクラブ
距離が必要以上に大きくなるのを防止することができる
コンタクトプローブを提供する。 【解決手段】 複数のパターン配線3がフィルム2上に
形成されこれらのパターン配線3の各先端が前記フィル
ム2から突出状態に配されてコンタクトピン3aとされ
るコンタクトプローブ1であって、前記コンタクトピン
3aは、その途中位置Xにて折曲されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プローブピンやソ
ケットピン等として用いられ、半導体ICチップや液晶
デバイス等の各端子に接触して電気的なテストを行うコ
ンタクトプローブおよびこれを備えたプローブ装置(プ
ローブカード)に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICチップやLSIチップ等の
半導体チップ又はLCD(液晶表示体)の各端子に接触
させて電気的なテストを行うために、コンタクトピンが
用いられている。近年、ICチップ等の高集積化および
微細化に伴って電極であるコンタクトパッドが狭ピッチ
化されるとともに、コンタクトピンの多ピン狭ピッチ化
が要望されている。しかしながら、コンタクトピンとし
て用いられていたタングステン針のコンタクトプローブ
では、タングステン針の径の限界から多ピン狭ピッチへ
の対応が困難になっていた。
【0003】これに対して、例えば、特公平7−820
27号公報に、複数のパターン配線が樹脂フィルム上に
形成されこれらのパターン配線の各先端が前記樹脂フィ
ルムから突出状態に配されてコンタクトピンとされるコ
ンタクトプローブの技術が提案されている。この技術例
では、複数のパターン配線の先端をコンタクトピンとす
ることによって、多ピン狭ピッチ化を図るとともに、複
雑な多数の部品を不要とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Al(アル
ミニウム)合金等で形成されるICチップ等の各端子
(パッド)は、その表面が空気中で酸化して、薄い酸化
アルミニウム膜で覆われた状態となっている。したがっ
て、パッドの電気的テストを行うには、表面の酸化アル
ミニウム膜を剥離させ、内部のアルミニウムを露出させ
て、導電性を確保する必要がある。
【0005】そこで、上記コンタクトプローブにおいて
は、コンタクトピンをパッドの表面に接触させつつ、オ
ーバードライブをかける(コンタクトピンがパッドに接
触してからさらに下方に向けて引き下げる)ことによ
り、コンタクトピンの先端部でパッド表面の酸化アルミ
ニウム膜を擦り取り、内部のアルミニウムを露出させる
ようにしている。上述した作業は、スクラブ(scrub)
と呼ばれ、電気的テストを確実に行う上で重要とされ
る。
【0006】スクラブを行うに際しては、コンタクトピ
ンがパッド表面の酸化アルミニウム膜のみならず、その
下のパッド自体(下地)まで傷つけてしまうことを防止
する必要がある。ここで、上記コンタクトピンの作製に
際しては、マスク露光技術が用いられ、その場合、マス
クに微細なパターンを所望の形状通りに形成することが
困難であることから、コンタクトピンの先端部は、平面
視先端向きに凸な円弧面に形成される(図2における符
号3a参照)。この点、従来のタングステン針において
は、各々の針の長さを調整するため、針先端部を研磨し
ていた関係上、その先端面が平面状となっていたのと比
較すると、上記コンタクトピンは、その先端面が凸曲面
であることから、パッドに対する接触面積が小さく、そ
の分、接触時の局部的針圧が大きい。このことから、上
記コンタクトピンは、従来のタングステン針に比べて、
スクラブ時にパッドの下地まで削り易い傾向にあった。
【0007】上記コンタクトピンにおいて、スクラブ時
にパッドの下地が傷つくのを防止するためには、コンタ
クトピンのパッドに対する接触角を十分な大きさまで確
保することが必要とされる。というのは、接触角が小さ
いと、表面のアルミニウムの排斥量が著しく大きくな
り、パッド下地にまで影響を及ぼすという理由からであ
る。
【0008】しかしながら、上記コンタクトピンは、メ
ッキ処理で形成されたパターン配線のうちコンタクトピ
ンとなる先端以外に樹脂フィルムが被着されて形成され
るため、該コンタクトピンは、樹脂フィルムの面に沿っ
て突出するに過ぎず(図2参照)、それ以上(樹脂フィ
ルム面の角度以上)に大きな接触角を確保することがで
きなかった。すなわち、コンタクトピンの角度は、樹脂
フィルム面の角度に制約されてしまうため、コンタクト
ピンの角度を樹脂フィルム面から独立して自由に設定す
ることができなかった。
【0009】コンタクトプローブのプローブカードに対
する組み込み方を工夫して、樹脂フィルム面の角度自体
を大きくし、これによって、コンタクトピンの接触角を
大きくすることも不可能ではないが、そうすると、スク
ラブ距離(パッド表面に沿って皮膜を削り取る長さ)が
長くなり、接触角の大きさによっては、スクラブ時にコ
ンタクトピンの先端部がパッドからはみ出してしまうと
いう問題があった。例えば、一辺が約90〜100μm
の平面視略正方形のパッドにおいて、接触角が15゜〜
20゜のときにオーバードライブ量75μmでスクラブ
距離が8μmに設定されている場合、接触角が僅かに5
゜増すだけで、スクラブ距離は12μm以上となってい
た。
【0010】また、上記のように、樹脂フィルム面の角
度自体を大きくすると、その角度分、接触面に対して樹
脂フィルムが立った状態となる。ここで、樹脂フィルム
(コンタクトプローブ)は、各種メカニカルパーツに組
み込まれてプローブ装置として構成され、上記のように
樹脂フィルムが立った状態では、プローブ装置の高さ寸
法が大きくなる。しかしながら、前記プローブ装置は、
プローバに装着されて使用され、このプローバは、通
常、測定対象物(ICチップ等)からの距離(高さ)を
一定以上に大きくとることができないため、プローブ装
置の高さが一定寸法を越えると、プローバに装着するこ
とができなくなるという問題があった。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、確実なスクラブが行えるのは勿論、パッド表面の
皮膜の下まで傷つけることがなく、さらにスクラブ距離
が必要以上に大きくなるのを防止することができるコン
タクトプローブおよびそれを備えたプローブ装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載のコンタクトプローブでは、複数のパターン配線
がフィルム上に形成されこれらのパターン配線の各先端
が前記フィルムから突出状態に配されてコンタクトピン
とされるコンタクトプローブであって、前記コンタクト
ピンは、その途中位置にて折曲されている技術が採用さ
れる。
【0013】このコンタクトプローブでは、前記コンタ
クトピンが、その途中位置にて折曲されているので、コ
ンタクトピンの先端部と基端部とで測定対象物(パッ
ド)に対する角度を変えることができる。これにより、
コンタクトピンの基端部のパッドに対する角度、すなわ
ち、フィルムのパッドに対する角度を大きくすることな
く、コンタクトピンの先端部とパッドの角度(接触角)
を大きく設定することが可能となる。このことから、ス
クラブ距離が過度に大きくなることがなく、かつ、プロ
ーブ装置の高さを大きくすることなく、スクラブ時にパ
ッドの下地が傷つくのを防止することができる。
【0014】請求項2記載のコンタクトプローブでは、
請求項1記載のコンタクトプローブにおいて、前記コン
タクトピンの先端部は、測定対象物に接触したときにそ
の接触面との角度が60゜以上90゜未満となるように
構成され、該コンタクトピンの基端部は、前記接触面と
の角度が0゜以上30゜以下となるように構成されてい
る技術が採用される。
【0015】このコンタクトプローブでは、コンタクト
ピンの先端部と接触面との角度が60゜以上確保されて
いるため、パッドの下地まで傷つけることがない。一
方、コンタクトピンの先端部と接触面との角度を90゜
未満としたのは、90゜もしくはそれ以上であると、ス
クラブ時にパッドの皮膜が良好に擦り取れず、十分な導
電性が確保されないことから、テスト時に接触不良を起
こすからである。
【0016】また、コンタクトピンの基端部と接触面と
の角度が30゜以下とされているため、スクラブ距離が
過度に長くなることがなく、スクラブ時にコンタクトピ
ン先端がパッドからはみ出ることもない。一方、コンタ
クトピンの基端部と接触面との角度を0゜以上としたの
は、それに満たない場合、スクラブ時に十分なオーバー
ドライブ量がとれないためである。
【0017】さらに、このコンタクトプローブでは、コ
ンタクトピンを上記のように折曲することでその先端部
に、上記従来のコンタクトピンに比べて、パッドの接触
面に対する平行度の高い面が形成される。このことか
ら、以下の作用が生じる。すなわち、従来より、コンタ
クトピンとパッドとの位置合わせを行うに際しては、コ
ンタクトピンに向けてパッドの方向から(通常の場合、
下から)光を照射し、コンタクトピンに当たって反射し
てくる光を検知することにより、コンタクトピンの位置
を認識する方法が用いられている。しかしながら、上記
従来のコンタクトピンは、折曲されていないので、プロ
ーブカードに組み込まれたときに、パッド接触面に対し
て、例えば15゜〜20゜程度の低い角度で突出するに
過ぎず、このため、パッドの方向から光を照射しても反
射する光量が少なく、コンタクトピンの位置検出が困難
であった。この点、本コンタクトピンでは、光が照射さ
れる方向に対して、より垂直度の高い面が形成されるた
め、十分な量の光が反射し位置検出が容易である。
【0018】請求項3記載のコンタクトプローブでは、
請求項1または2記載のコンタクトプローブにおいて、
前記コンタクトピンの折曲位置から先端部までの長さ
が、0.1mm以上2.0mm以下とされている技術が
採用される。
【0019】このコンタクトプローブでは、コンタクト
ピンの折曲位置から先端部までの長さが2.0mm以下
とされているため、オーバードライブ時に、その部分が
あまり撓むことがなく、パッドに対しほぼ一定な針圧で
接触することで、良好なスクラブが行われる。一方、コ
ンタクトピンの折曲位置から先端部までの長さが0.1
mm以上とされているため、スクラブ時に削り取られた
皮膜やその他ゴミ等が、コンタクトピンの折曲位置の内
面側に付着等することがない。
【0020】請求項4記載のコンタクトプローブでは、
請求項1から3のいずれかに記載のコンタクトプローブ
において、前記コンタクトピンの折曲された先端部に
は、研磨が施されている技術が採用される。
【0021】このコンタクトプローブでは、コンタクト
ピンの折曲された先端部に研磨が施されるため、折曲に
より仮にコンタクトピンの長さ(高さ)に不揃いが生じ
たとしても、研磨により均一化され、コンタクトピンの
先端部の平坦度(プラナリティー)が向上すると共に接
触抵抗を少なくすることができる。また、コンタクトピ
ンの長さが不揃いであると、信号遅延のばらつき(スキ
ュー)が生じるおそれがあり、その場合には測定周波数
が制約されるが、本コンタクトプローブでは、この問題
を解決することができる。
【0022】請求項5記載のプローブ装置では、請求項
1から4のいずれかに記載のコンタクトプローブを、前
記配線パターンの各基端に接続される端子を有する基板
に固定してなるプローブ装置であって、前記プローブ装
置は、測定対象物の接触面に対して0゜以上30゜以下
の角度で漸次先端側に向けて下方に傾斜する下面を有す
る傾斜保持部材を備え、前記コンタクトプローブは、前
記フィルムの先端側が前記傾斜保持部材の下面に当接し
た状態で支持されている技術が採用される。
【0023】このプローブ装置では、傾斜保持部材を備
え、その下面は前記接触面に対して0゜以上30゜以下
の角度で漸次先端側に向けて下方に傾斜し、フィルムの
先端側が前記下面に当接して支持されているため、フィ
ルムの先端から突出状態にあるコンタクトピンの基端部
は、前記接触面との角度を上記請求項2に記載した値に
安定して保つことができる。
【0024】請求項6記載のコンタクトプローブでは、
請求項1から4のいずれかに記載のコンタクトプローブ
において、前記フィルムには、金属フィルムが直接張り
付けられている技術が採用される。
【0025】このコンタクトプローブでは、前記フィル
ムが、例えば水分を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等
であっても、該フィルムには、金属フィルムが直接張り
付けられているため、該金属フィルムによって前記フィ
ルムの伸びが抑制される。すなわち、各コンタクトピン
の間隔にずれが生じ難くなり、コンタクトピンがパッド
に正確かつ高精度に当接させられる。したがって、パッ
ド以外の場所にコンタクトピンが当接することによりス
クラブが良好に行われなかったり、パッドに対するコン
タクトピンの基端部または先端部の角度が所望の値から
外れたりすることがない。さらに、該金属フィルムは、
グランドとして用いることができ、それにより、コンタ
クトプローブの先端近くまでインピーダンスマッチング
をとる設計が可能となり、高周波域でのテストを行う場
合にも反射雑音による悪影響を防ぐことができる。すな
わち、プローバと呼ばれるテスターからの伝送線路の途
中で基板配線側とコンタクトピンとの間の特性インピー
ダンスが合わないと反射雑音が生じ、その場合、特性イ
ンピーダンスの異なる伝送線路が長ければ長いほど大き
な反射雑音が生じるという問題がある。反射雑音は信号
歪となり、高周波になると誤動作の原因になり易い。本
コンタクトプローブでは、前記金属フィルムをグランド
として用いることによりコンタクトピン先の近くまで基
板配線側によって特性インピーダンスを合わせることが
でき、反射雑音による誤動作を抑えることができる。
【0026】請求項7記載のコンタクトプローブでは、
請求項6記載のコンタクトプローブにおいて、前記金属
フィルムには、第二のフィルムが直接張り付けられてい
る技術が採用される。
【0027】このコンタクトプローブでは、前記金属フ
ィルムに第二のフィルムが直接張り付けられているた
め、メカニカルパーツによるコンタクトプローブの組み
込み時の締付けに対して緩衝材となるという作用効果を
得ることができる。したがって、組み込み時に配線パタ
ーンに与えるダメージを軽減することができるという作
用効果を得ることができる。
【0028】請求項8記載のプローブ装置では、請求項
1,2,3,4,6,7のうちいずれかに記載のコンタ
クトプローブを、前記パターン配線の各基端に接続され
る端子を有する回路に接続してなるプローブ装置であっ
て、このプローブ装置は、前記フィルム上に配されて該
フィルムから前記コンタクトピンよりも短く突出する強
弾性フィルムと、この強弾性フィルムと前記コンタクト
プローブとを挟持するコンタクトプローブ挟持体とを備
えている技術が採用される。
【0029】このプローブ装置では、前記強弾性フィル
ムが設けられ、該強弾性フィルムがコンタクトピンの先
端を上方から押さえるため、ピン先端が上方に湾曲した
ものが存在しても、パッドに確実に接触させることがで
き、各ピンに均一な接触圧が得られる。したがって、こ
のようなプローブ装置のコンタクトピンがその途中位置
にて折曲されていると、全ピンのうち数本に上方に湾曲
したものが含まれていたとしてもパッドに接触する時の
ピン位置は、強弾性フィルムにより矯正され、全ピン位
置が整列されるため、結局のところ、全ピンのパッドに
対する角度を所望の値に保持させることが可能となる。
また、従来のプローブ装置では、湾曲したピンを含む全
部のピンを接触させようとしてコンタクトピンに過剰な
接触圧を与えてしまい、パッドの下地まで傷つけること
があったが、本発明のプローブ装置では、接触圧が均一
化されるため、このような問題が生じない。また、パッ
ドにコンタクトピンを確実に当接させることができると
ころから、接触不良による測定ミスをなくすことができ
る。
【0030】請求項9記載のプローブ装置では、請求項
8記載のプローブ装置において、前記フィルムは、前記
強弾性フィルムが前記コンタクトピンを押圧するときに
緩衝材となるように前記強弾性フィルムよりも先端側に
長く形成されている技術が採用される。
【0031】このプローブ装置では、前記フィルムが前
記強弾性フィルムよりも先端側に長く形成されて該強弾
性フィルムがコンタクトピンを押圧するときに緩衝材と
なるため、繰り返し使用しても、強弾性フィルムとの摩
擦によりコンタクトピンが歪んで湾曲すること等がな
く、パッドに対して安定した接触を保つことができる。
したがって、このようなプローブ装置のコンタクトピン
がその途中位置にて折曲されていると、前記フィルムに
よりコンタクトピンの接触圧が均一化されることと相俟
ってパッドの下地まで傷つけることがなく、また、スク
ラブ距離が必要以上に大きくなることもない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るコンタクトプ
ローブの第一の実施形態を図1から図8を参照しながら
説明する。これらの図にあって、符号1はコンタクトプ
ローブ、2は樹脂フィルム、3はパターン配線を示して
いる。
【0033】本実施形態のコンタクトプローブ1は、図
2に示すように、ポリイミド樹脂フィルム2の片面に金
属で形成されるパターン配線3を張り付けた構造となっ
ており、前記樹脂フィルム2の端部から前記パターン配
線3の先端が突出してコンタクトピン3aとされてい
る。なお、符号4は、後述する位置合わせ穴である。
【0034】前記コンタクトピン3aは、図1に示すよ
うに、その先端部からの長さLが0.1mm以上2.0
mm以下の途中位置Xにて下方に向けて折曲され、該コ
ンタクトピン3aの先端部は、パッドP(測定対象物)
に接触したときにその接触面Paとの角度αが60゜以
上90゜未満となるように構成され、該コンタクトピン
3aの基端部は、前記接触面Paとの角度βが0゜以上
30゜以下となるように構成されている。
【0035】次に、図3から図5を参照して、前記コン
タクトプローブ1の作製工程について工程順に説明す
る。
【0036】〔ベースメタル層形成工程〕まず、図3の
(a)に示すように、ステンレス製の支持金属板5の上
に、Cu(銅)メッキによりベースメタル層6を形成す
る。 〔パターン形成工程〕このベースメタル層6の上にフォ
トレジスト層7を形成した後、図3の(b)に示すよう
に、フォトレジスト層7に所定のパターンのマスク8を
施して露光し、図3の(c)に示すように、フォトレジ
スト層7を現像して前記パターン配線3となる部分を除
去して残存するフォトレジスト層7に開口部7aを形成
する。
【0037】〔電解メッキ工程〕そして、図3の(d)
に示すように、前記開口部7aに前記パターン配線3と
なるNiまたはNi合金層Nをメッキ処理により形成し
た後、図3の(e)に示すように、フォトレジスト層7
を除去する。
【0038】〔フィルム被着工程〕次に、図3の(f)
に示すように、前記NiまたはNi合金層Nの上であっ
て、図に示した前記パターン配線3の先端、すなわち、
コンタクトピン3aとなる部分以外に、前記樹脂フィル
ム2を接着剤2aにより接着する。 〔分離工程〕そして、図3の(g)に示すように、樹脂
フィルム2とパターン配線3とベースメタル層6とから
なる部分を、支持金属板5から分離させた後、Cuエッ
チおよび超音波洗浄を経て、樹脂フィルム2にパターン
配線3のみを接着させた状態とする。
【0039】〔金コーティング工程〕次に、露出状態の
パターン配線3に、図3の(h)に示すように、Auメ
ッキを施し表面にAuメッキ層Aを形成する。このと
き、樹脂フィルム2から突出状態とされた前記コンタク
トピン3aでは、全周に亙る表面全体にAu層Aが形成
される。
【0040】〔コンタクトピン折曲工程〕以上の工程の
後、精密金型を用いて前記コンタクトピン3aを一括し
て折曲し、図1および図2に示すような前記所定の角度
を有するコンタクトピン3aを形成する。 〔コンタクトピン研磨工程〕コンタクトピン3aを折曲
した結果、コンタクトピン3aの長さ(高さ)に不揃い
が生じる場合には、研磨により均一化を図る。研磨方法
としては、該コンタクトピン3aを固定した状態で、該
コンタクトピン3aの折曲された先端部にサンドペーパ
ーを当接させ、その状態でサンドペーパーを回転させる
ことにより行う。
【0041】上述したように、前記コンタクトピン3a
の作製に際しては、マスク8に微細なパターンを所望の
形状通りに形成することが困難であることから、図2に
示すように、該パターンの端部に相当する、コンタクト
ピン3aの先端部は、凸曲面となる。そのため、コンタ
クトピン3aは、パッドPに対して、前記凸曲面の下側
3bでほぼ点接触し、よって、接触時の局部的針圧が大
となることから、ほぼ平面でパッドに接触する従来のタ
ングステン針に比べて、パッドPの下地まで削り易い傾
向にあったのは前述した通りである。
【0042】そこで、本実施形態では、コンタクトピン
3aを、その途中位置Xにて折曲し、コンタクトピン3
aの先端部と基端部とで接触面Paに対する角度α,β
を変えることとした。これにより、前記角度β、すなわ
ち、樹脂フィルム2の接触面Paに対する角度を大きく
することなく、前記角度α(接触角)を大きく設定する
ことが可能となり、このことから、スクラブ距離が過度
に大きくなることがなく、かつ、プローブ装置70の高
さを大きくすることなく、スクラブ時にパッドPの下地
が傷つくのを防止することができる。
【0043】特に、本実施形態では、前記角度αが60
゜以上確保されているため、パッドPの下地まで傷つけ
ることがない。一方、この角度αを90゜未満としたの
は、90゜もしくはそれ以上であると、スクラブ時にパ
ッドPの皮膜が良好に擦り取れず、十分な導電性が確保
されないことから、テスト時に接触不良を起こすからで
ある。
【0044】また、前記角度βが30゜以下とされてい
るため、スクラブ距離が過度に長くなることがなく、ス
クラブ時にコンタクトピン3a先端がパッドPからはみ
出ることもない。一方、この角度βを0゜以上としたの
は、それに満たない場合、スクラブ時に十分なオーバー
ドライブ量(図1における矢印Z)がとれないためであ
る。なお、前記スクラブ距離については、オーバードラ
イブ時に、コンタクトピン3aが撓んだり、あるいは、
該コンタクトピン3aの先端部が接触面Paとの摩擦に
より引っかかったりすることにより、計算値よりも若干
小さくなることが分かっている。
【0045】さらに、本実施形態では、コンタクトピン
3aを図1に示すように折曲することでその先端部に、
上記従来の折曲されていないコンタクトピンに比べて、
接触面Paに対する平行度の高い面3cが形成される。
従来より、コンタクトピンとパッドとの位置合わせを行
うに際しては、コンタクトピンに向けて下方から光を照
射し、コンタクトピンに当たって反射してくる光を検知
することにより、コンタクトピンの位置を認識する方法
が用いられているが、本実施形態では、上述したよう
に、光が照射される方向に対して、より垂直度の高い面
3cが形成されるため、十分な量の光が反射し、位置検
出が容易である。
【0046】また、本実施形態では、コンタクトピン3
aの折曲位置Xから先端部までの長さLが2.0mm以
下とされているため、オーバードライブ時に、その長さ
Lの部分の撓み量を少なく抑えることができ、これによ
り、パッドPに対する接触針圧をほぼ一定とすること
で、良好なスクラブが行われる。一方、この長さLが
0.1mm以上とされているため、スクラブ時に削り取
られた皮膜やその他ゴミ等が、コンタクトピン3aの折
曲位置Xの内面側に付着等することがない。さらに、本
実施形態では、コンタクトピン3aの折曲された先端部
に研磨が施されるため、折曲により仮にコンタクトピン
3aの長さ(高さ)に不揃いが生じたとしても、研磨に
より均一化され、コンタクトピン3aの先端部の平坦度
(プラナリティー)が向上すると共に接触抵抗を少なく
することができる。以上の工程により、図1および図2
に示すような、樹脂フィルム2にパターン配線3を接着
させたコンタクトプローブ1が作製される。
【0047】図4は、前記コンタクトプローブ1をIC
プローブとして所定形状に切り出したものを示す図であ
り、図5は、図4のC−C線断面図である。図4および
図5に示すように、コンタクトプローブ1の樹脂フィル
ム2には、コンタクトプローブ1を固定するための孔9
が設けられ、また、パターン配線3から得られた信号を
引き出し用配線10を介してプリント基板20(図7参
照)に伝えるための窓11が設けられている。
【0048】次に、図6から図8を参照して、前記コン
タクトプローブ1をメカニカルパーツ60に組み込んで
プローブ装置(プローブカード)70にする構成につい
て説明する。なお、本実施形態に係るコンタクトプロー
ブ1は、全体が柔軟で曲げやすいため、プローブ装置に
組み込む際にフレキシブル基板として機能する。
【0049】前記メカニカルパーツ60は、マウンティ
ングベース(傾斜保持部材)30と、トップクランプ4
0と、ボトムクランプ50とからなっている。まず、プ
リント基板20の上にトップクランプ40を取付け、次
に、コンタクトプローブ1を取り付けたマウンティング
ベース30をトップクランプ40にボルト穴41にボル
ト42を螺合させて取り付ける(図8参照)。そして、
ボトムクランプ50でコンタクトプローブ1を押さえ込
むことにより、パターン配線3を一定の傾斜状態に保
ち、該パターン配線3の先端に位置するコンタクトピン
3aをICチップIに押しつける。
【0050】図7は、組立終了後のプローブ装置70を
示している。図8は、図7のE−E線断面図である。図
8に示すように、マウンティングベース30の下面32
は、接触面Paに対して0゜以上30゜以下の角度γで
漸次先端側に向けて下方に傾斜している。樹脂フィルム
2の先端側は、前記下面32に当接して下方に傾斜した
状態で支持され、コンタクトピン3aはICチップIに
接触している。
【0051】前記マウンティングベース30には、コン
タクトプローブ1の位置を調整するための位置決めピン
31が設けられており、この位置決めピン31をコンタ
クトプローブ1の前記位置合わせ穴4に挿入することに
より、パターン配線3とICチップIとを正確に位置合
わせすることができるようになっている。コンタクトプ
ローブ1に設けられた窓11の部分のパターン配線3
に、ボトムクランプ50の弾性体51を押しつけて、前
記引き出し用配線10をプリント基板20の電極21に
接触させ、パターン配線3から得られた信号を電極21
を通して外部に伝えることができるようになっている。
【0052】上記のように構成されたプローブ装置70
を用いて、ICチップIのプローブテスト等を行う場合
は、プローブ装置70をプローバに装着するとともにテ
スターに電気的に接続し、所定の電気信号をパターン配
線3のコンタクトピン3aからウェーハ上のICチップ
Iに送ることによって、該ICチップIからの出力信号
がコンタクトピン3aからテスターに伝送され、ICチ
ップIの電気的特性が測定される。
【0053】本実施形態のプローブ装置70では、樹脂
フィルム2の先端側を支持する前記下面32の傾斜角γ
が、前記角度βに等しく設定されているため、樹脂フィ
ルム2の先端から該樹脂フィルム2の面に沿って突出す
るコンタクトピン3aの基端部は、前記接触面Paとの
角度を前記β(=γ)の値に安定して保つことができ
る。これにより、プローブ装置70を接触面Paに対し
て垂直に下降させるだけで、スクラブ時に前記角度αお
よびβを前記所定の値にすることができる。
【0054】なお、上記の第一の実施形態においては、
コンタクトプローブ1をプローブカードであるプローブ
装置70に適用したが、他の測定用治具等に採用しても
構わない。例えば、ICチップを内側に保持して保護
し、ICチップのバーンインテスト用装置等に搭載され
るICチップテスト用ソケット等に適用してもよい。
【0055】次に、図9から図14を参照して、第二の
実施形態について説明する。本実施形態は、第一の実施
形態においてICプローブ用の所定形状に切り出したコ
ンタクトプローブ1(図4参照)を、それに代えてLC
D用プローブ用の所定形状に切り出して使用するもので
ある。LCD用プローブ用に切り出されたコンタクトプ
ローブは、図9乃至11に符号200で示され、201
は樹脂フィルムである。
【0056】図12に示すように、LCD用プローブ装
置(プローブ装置)100は、コンタクトプローブ挟持
体110と、このコンタクトプローブ挟持体110を額
縁状フレーム120に固定してなる構造を有しており、
このコンタクトプローブ挟持体110から突出したコン
タクトピン3aの先端がLCD(液晶表示体)90の端
子(図示せず)に接触するようになっている。
【0057】図11に示すように、コンタクトプローブ
挟持体110は、トップクランプ111とボトムクラン
プ115とを備えている。トップクランプ111は、コ
ンタクトピン3aの先端を押さえる第一突起112、T
ABIC(回路)300側の端子301を押さえる第二
突起113およびリードを押さえる第三突起114を有
している。ボトムクランプ115は、傾斜板116、取
付板117および底板118から構成されている。
【0058】コンタクトプローブ200を傾斜板116
の上に載置し、さらにTABIC300の端子301が
コンタクトプローブ200の樹脂フィルム201,20
1間に位置するように載置する。その後、トップクラン
プ111を第一突起112が樹脂フィルム201の上で
かつ第二突起113が端子301に接触するように乗せ
ボルトにより組み立てる。
【0059】図13に示すように、コンタクトプローブ
200を組み込み、ボルト130によりトップクランプ
111とボトムクランプ115を組み合わせることによ
り、コンタクトプローブ挟持体110が作製される。
【0060】上記コンタクトプローブ挟持体110は、
図14に示すように、ボルト131により固定されてL
CD用プローブ装置100に組み立てられる。LCD用
プローブ装置100を用いてLCD90の電気的テスト
を行うには、LCD用プローブ装置100のコンタクト
ピン3aの先端をLCD90の端子(図示せず)に接触
させた状態で、コンタクトピン3aから得られた信号を
TABIC300を通して外部に取り出すことにより行
われる。
【0061】上記LCD用プローブ装置100において
も、前記コンタクトピン3aがその途中位置にて折曲さ
れる。これにより、上記第一の実施形態と同様な作用効
果を奏することができる。
【0062】次に、図15から図17を参照して、第三
の実施の形態について説明する。図15に示すように、
上記第二の実施の形態において説明した、コンタクトプ
ローブ200におけるコンタクトピン3aは、その先端
が正常な先端Sの他に、上方に湾曲した先端S1や下方
に湾曲した先端S2が生じることがあった。この場合、
図16に示すように、上記樹脂フィルム201を第一突
起112および傾斜板116で挟持してコンタクトピン
3aをLCD90の端子に押しつけても、正常な先端S
1および下方に湾曲した先端S2は、LCD90の端子
に接触するが、上方に湾曲した先端S1は、仮に接触し
たとしても十分な接触圧が得られないことがあった。こ
のことから、コンタクトピン3aのLCD90に対する
接触不良が発生し正確な電気テストが行えないことがあ
った。また、テスト時に所望の接触圧を得るためにコン
タクトピン3aの押し付け量を増減させるが、大きな接
触圧を得るためには大きな押し付け量が必要となるもの
の、針の形状からその量には限度があり、大きな接触圧
を得られないことがあった。
【0063】そこで、第三の実施の形態では、図17に
示すように、コンタクトピン3aの上方に湾曲した先端
S1と下方に湾曲した先端S2とを正常な先端Sと整列
させるため、樹脂フィルム201の上部に有機または無
機材料からなる強弾性フィルム400を、コンタクトピ
ン3aの先端部が樹脂フィルム201から突出する側
に、コンタクトピン3aよりも短く突出するように重ね
合わせ、その状態でコンタクトプローブ200および強
弾性フィルム400を、トップクランプ111の第一突
起112とボトムクランプ115の傾斜板116とで挟
持してなるコンタクトプローブ挟持体110を採用し
た。強弾性フィルム400は、有機材料であれば、セラ
ミックまたはポリエチレンテレフタレートからなり、無
機材料であれば、セラミック、特にアルミナ製フィルム
からなることが好ましい。
【0064】そして、このコンタクトプローブ挟持体1
10を額縁フレーム120に固定し、コンタクトピン3
aをLCD90の端子に押し当てると、強弾性フィルム
400がコンタクトピン3aを上方から押さえ、前記上
方に湾曲した先端S1であってもLCD90の端子に確
実に接触する。これにより、各コンタクトピン3aに均
一な接触圧が得られ、接触不良による測定ミスをなくす
ことができる。
【0065】さらに、強弾性フィルム400からのコン
タクトピン3aの突出量を変化させることにより、コン
タクトピン3aを押しつけたときにコンタクトピン3a
を上から押さえるタイミングを変えることが可能とな
り、所望の押しつけ量で所望の接触圧を得ることができ
る。
【0066】上記第三の実施形態におけるLCD用プロ
ーブ装置100においては、強弾性フィルム400が設
けられ、該強弾性フィルム400がコンタクトピン3a
の先端を上方から押さえるため、ピン3a先端が上方に
湾曲したものが存在しても、端子に確実に接触させるこ
とができ、各ピン3aに均一な接触圧が得られる。した
がって、このようなプローブ装置100のコンタクトピ
ン3aがその途中位置にて折曲されていると、全ピンの
うち数本に上方に湾曲したものS1が含まれていたとし
ても端子に接触する時のピン位置は、強弾性フィルム4
00により矯正され、全ピン位置が整列されるため、結
局のところ、全ピンの端子に対する角度を所望の値に保
持させることが可能となる。また、従来のプローブ装置
では、湾曲したピン3aを含む全部のピン3aを接触さ
せようとしてコンタクトピン3aに過剰な接触圧を与え
てしまい、パッドPの下地まで傷つけることがあった
が、本実施の形態のプローブ装置では、接触圧が均一化
されるため、このような問題が生じない。
【0067】次に、図18および図19を参照して、第
四の実施形態について説明する。図18に示すように、
上記第二の実施形態において説明した、コンタクトプロ
ーブ200の樹脂フィルム201は、例えばポリイミド
樹脂からなっているため、水分を吸収して伸びが生じ、
コンタクトピン3a,3a間の間隔tが変化することが
あった。そのため、コンタクトピン3aがLCD90の
端子の所定位置に接触することが不可能となり、正確な
電気テストを行うことができないという問題があった。
【0068】そこで、第四の実施形態では、図19に示
すように、前記樹脂フィルム201の上に金属フィルム
500を張り付け、湿度が変化してもコンタクトピン3
a,3a間の間隔tの変化を少なくし、これにより、コ
ンタクトピン3aをLCD90の端子の所定位置に確実
に接触させることとした。なお、金属フィルム500
は、Ni、Ni合金、CuまたはCu合金のうちいずれ
かのものが好ましい。
【0069】上記第四の実施形態におけるLCD用プロ
ーブ装置100においては、前記樹脂フィルム201
に、金属フィルム500が直接張り付けられているた
め、該金属フィルム500によって前記樹脂フィルム2
01の伸びが抑制される。すなわち、各コンタクトピン
3aの間隔tにずれが生じ難くなり、コンタクトピン3
aが端子に正確かつ高精度に当接させられる。したがっ
て、パッドP以外の場所にコンタクトピン3aが当接す
ることによりスクラブが良好に行われなかったり、パッ
ドPに対するコンタクトピン3aの基端部または先端部
の角度α,βが所望の値から外れたりすることがない。
さらに、該金属フィルム500は、グランドとして用い
ることができ、それにより、プローブ装置100の先端
近くまでインピーダンスマッチングをとる設計が可能と
なり、高周波域でのテストを行う場合にも反射雑音によ
る悪影響を防ぐことができるという作用効果を得ること
ができる。
【0070】次に、図20を参照して、第五の実施形態
について説明する。すなわち、上記第四の実施形態のよ
うに、樹脂フィルム201の上に金属フィルム500を
張り付けると共に、上記第三の実施形態のように強弾性
フィルム400を使用したものであり、これにより、コ
ンタクトピン3a先端の湾曲によらず均一な接触圧が得
られると共に、コンタクトピン3a,3a間の間隔tの
変化を最小限に抑えて電気テストを正確に行えるもので
ある。
【0071】上記第五の実施形態におけるLCD用プロ
ーブ装置100においても、前記コンタクトピン3a
は、その途中位置にて折曲される。これにより、上記第
一、第三、第四の実施形態と同様な作用効果を奏するこ
とができる。
【0072】次に、図21および図22を参照して、第
六の実施形態について説明する。図21に示すように、
樹脂フィルム201の上に張り付けられた金属フィルム
500の上にさらに第二の樹脂フィルム202を張り付
ける構成を採用し、図22に示すように、この第二の樹
脂フィルム202の上に強弾性フィルム400を設けた
ものである。ここで、上記第五の実施形態と異なり、第
二の樹脂フィルム202を設けたのは、コンタクトプロ
ーブ200とTABIC300の端子301とを接続さ
せるべく、トップクランプ111の突起113で端子3
01を押さえたときに、金属フィルム500とTABI
C300の端子301とのショートを防ぐためである。
また、第二の樹脂フィルム202を設けることで、金属
フィルム500の表面が覆われることになり、大気中で
の酸化の進行を有効に抑えることができる。上記第六の
実施形態におけるLCD用プローブ装置100において
も、前記コンタクトピン3aは、その途中位置にて折曲
される。
【0073】次に、図23および図24を参照して、第
七の実施形態について説明する。上記第三、五および六
の実施形態では、使用中は、強弾性フィルム400がコ
ンタクトピン3aに押圧接触しており、繰り返しの使用
により強弾性フィルム400とコンタクトピン3aの摩
擦が繰り返され、これによる歪みが蓄積されると、コン
タクトピン3aが左右に曲がり、接触点がずれることが
あった。
【0074】そこで、第七の実施形態では、図23に示
すように、前記樹脂フィルム201を従来よりも幅広な
フィルム201aとするとともに、コンタクトピン3a
の金属フィルム500からの突出長さをX1、幅広樹脂
フィルム201aの金属フィルム500からの突出長さ
をX2とすると、X1>X2とする構成を採用した。そ
して、図24に示すように、前記強弾性フィルム400
を幅広樹脂フィルム201aよりも短く突出するように
重ねて使用すると、強弾性フィルム400は、柔らかい
幅広樹脂フィルム201aに接触し、コンタクトピン3
aとは直接接触しないため、コンタクトピン3aが左右
に曲がることが防止できる。
【0075】上記第七の実施形態におけるLCD用プロ
ーブ装置100においては、前記幅広フィルム201a
が前記強弾性フィルム400よりも先端側に長く形成さ
れて強弾性フィルム400がコンタクトピン3aを押圧
するときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強
弾性フィルム400との摩擦によりコンタクトピン3a
が歪んで湾曲すること等がなく、パッドPに対して安定
した接触を保つことができる。したがって、このような
プローブ装置100のコンタクトピン3aがその途中位
置にて折曲されていると、前記幅広フィルム201aに
よりコンタクトピン3aの接触圧が均一化されることと
相俟ってパッドPの下地まで傷つけることがなく、ま
た、スクラブ距離が必要以上に大きくなることもない。
【0076】次に、図25および図26を参照して、第
八の実施の形態について説明する。金属フィルム500
の上に第二の樹脂フィルム202を張り付け、その場
合、コンタクトピン3aの金属フィルム500からの突
出長さをX1、幅広樹脂フィルム201aの金属フィル
ム500からの突出長さをX2とすると、X1>X2の
関係になるように構成する。そして、図26に示すよう
に、第二の樹脂フィルム202の上に設ける強弾性フィ
ルム400は、幅広樹脂フィルム201aよりも短く突
出するように重ねるようにする。上記第八の実施形態に
おけるLCD用プローブ装置100においても、前記コ
ンタクトピン3aがその途中位置にて折曲されることに
より、上述した作用効果を得ることができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載のコンタクトプローブによ
れば、前記コンタクトピンが、その途中位置にて折曲さ
れているので、コンタクトピンの先端部と基端部とで測
定対象物(パッド)に対する角度を変えることができ
る。これにより、コンタクトピンの基端部のパッドに対
する角度、すなわち、フィルムのパッドに対する角度を
大きくすることなく、コンタクトピンの先端部とパッド
の角度(接触角)を大きく設定することが可能となる。
このことから、スクラブ距離が過度に大きくなることが
なく、かつ、プローブ装置の高さを大きくすることな
く、スクラブ時にパッドの下地が傷つくのを防止するこ
とができる。
【0078】請求項2記載のコンタクトプローブによれ
ば、コンタクトピンの先端部と接触面との角度が60゜
以上確保されているため、パッドの下地まで傷つけるこ
とがない。一方、コンタクトピンの先端部と接触面との
角度を90゜未満としたのは、90゜もしくはそれ以上
であると、スクラブ時にパッドの皮膜が良好に擦り取れ
ず、十分な導電性が確保されないことから、テスト時に
接触不良を起こすからである。
【0079】また、コンタクトピンの基端部と接触面と
の角度が30゜以下とされているため、スクラブ距離が
必要以上に長くなることがなく、スクラブ時にコンタク
トピン先端がパッドからはみ出ることもない。一方、コ
ンタクトピンの基端部と接触面との角度を0゜以上とし
たのは、それに満たない場合、スクラブ時に十分なオー
バードライブ量がとれないためである。
【0080】さらに、このコンタクトプローブでは、コ
ンタクトピンを上記のように折曲することでその先端部
に、上記従来のコンタクトピンに比べて、パッドの接触
面に対する平行度の高い面が形成され、このことから、
前記従来からの光学的な位置自動認識方法において、光
が照射される方向に対して、より垂直度の高い面が形成
されることとなり、これにより反射光の量が十分となる
ことで、位置検出が容易となるという効果が得られる。
【0081】請求項3記載のコンタクトプローブによれ
ば、コンタクトピンの折曲位置から先端部までの長さが
2.0mm以下とされているため、オーバードライブ時
に、その部分があまり撓むことがなく、パッドに対しほ
ぼ一定な針圧で接触することで、良好なスクラブが行わ
れる一方、その長さが0.1mm以上とされているた
め、スクラブ時に削り取られた皮膜やその他ゴミ等が、
コンタクトピンの折曲位置の内面側に付着等することが
ない。
【0082】請求項4記載のコンタクトプローブによれ
ば、コンタクトピンの折曲された先端部に研磨が施され
るため、折曲により仮にコンタクトピンの長さ(高さ)
に不揃いが生じたとしても、研磨により均一化され、コ
ンタクトピンの先端部の平坦度(プラナリティー)が向
上すると共に接触抵抗を少なくすることができる。
【0083】請求項5記載のプローブ装置によれば、該
プローブ装置では、傾斜保持部材を備え、その下面は測
定対象物の接触面に対して0゜以上30゜以下の角度で
漸次先端側に向けて下方に傾斜し、フィルムの先端側
は、前記下面に当接して支持されているため、フィルム
の先端から突出状態にあるコンタクトピンの基端部は、
前記接触面との角度を上記請求項2に記載した値に安定
して保つことができる。
【0084】請求項6記載のコンタクトプローブによれ
ば、請求項1から4のいずれかに記載のコンタクトプロ
ーブにおいて、前記フィルムには、金属フィルムが直接
張り付けられているため、前記フィルムが、例えば水分
を吸収して伸張し易い樹脂フィルム等であっても、該金
属フィルムにより前記フィルムの伸びを抑制することが
できる。これにより、各コンタクトピンの間隔にずれが
生じ難くなり、コンタクトピンがパッドに正確かつ高精
度に当接させることができる。したがって、パッド以外
の場所にコンタクトピンが当接することによりスクラブ
が良好に行われなかったり、パッドに対するコンタクト
ピンの基端部または先端部の角度が所望の値から外れた
りすることがない。さらに、該金属フィルムは、グラン
ドとして用いることができ、それにより、コンタクトプ
ローブの先端近くまでインピーダンスマッチングをとる
設計が可能となり、高周波域でのテストを行う場合にも
反射雑音による悪影響を防ぐことができるという作用効
果を得ることができる。
【0085】請求項7記載のコンタクトプローブによれ
ば、請求項6記載のコンタクトプローブにおいて、前記
金属フィルムには、第二のフィルムが直接張り付けられ
ているため、メカニカルパーツによるコンタクトプロー
ブの組み込み時の締付けに対して緩衝材となるという作
用効果を得ることができる。したがって、組み込み時に
配線パターンに与えるダメージを軽減することができる
という作用効果を得ることができる。また、LCD用の
ものにあっては、金属フィルムとTABICの端子との
ショートを防止することができる。
【0086】請求項8記載のプローブ装置によれば、前
記強弾性フィルムが設けられ、該強弾性フィルムがコン
タクトピンの先端を上方から押さえるため、ピン先端が
上方に湾曲したものが存在しても、パッドに確実に接触
させることができ、各ピンに均一な接触圧が得られる。
したがって、このようなプローブ装置のコンタクトピン
がその途中位置にて折曲されていると、全ピンのうち数
本に上方に湾曲したものが含まれていたとしてもパッド
に接触する時のピン位置は、強弾性フィルムにより矯正
され、全ピン位置が整列されるため、結局のところ、全
ピンのパッドに対する角度を所望の値に保持させること
が可能となる。また、従来のプローブ装置では、湾曲し
たピンを含む全部のピンを接触させようとしてコンタク
トピンに過剰な接触圧を与えてしまい、パッドの下地ま
で傷つけることがあったが、本発明のプローブ装置で
は、接触圧が均一化されるため、このような問題が生じ
ない。また、パッドにコンタクトピンを確実に当接させ
ることができるところから、接触不良による測定ミスを
なくすことができる。
【0087】請求項9記載のプローブ装置によれば、前
記フィルムが前記強弾性フィルムよりも先端側に長く形
成されて該強弾性フィルムがコンタクトピンを押圧する
ときに緩衝材となるため、繰り返し使用しても、強弾性
フィルムとの摩擦によりコンタクトピンが歪んで湾曲す
ること等がなく、パッドに対して安定した接触を保つこ
とができる。したがって、このようなプローブ装置のコ
ンタクトピンがその途中位置にて折曲されていると、前
記フィルムによりコンタクトピンの接触圧が均一化され
ることと相俟ってパッドの下地まで傷つけることがな
く、また、スクラブ距離が必要以上に大きくなることも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態におけるコンタクトピンを拡大して示す側面図で
ある。
【図2】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態を示す要部斜視図である。
【図3】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態における製造方法を工程順に示す要部断面図であ
る。
【図4】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態を示す平面図である。
【図5】 図4のC−C線断面図である。
【図6】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態を組み込んだプローブ装置の一例を示す分解斜視
図である。
【図7】 本発明に係るコンタクトプローブの第一の実
施形態を組み込んだプローブ装置の一例を示す要部斜視
図である。
【図8】 図7のE−E線断面図である。
【図9】 本発明に係るプローブ装置の第二の実施形態
におけるコンタクトプローブを示す斜視図である。
【図10】 図9のA−A線断面図である。
【図11】 本発明に係るプローブ装置の第二の実施形
態におけるコンタクトプローブ挟持体を示す分解斜視図
である。
【図12】 本発明に係るプローブ装置の第二の実施形
態におけるプローブ装置を示す斜視図である。
【図13】 本発明に係るプローブ装置の第二の実施形
態におけるコンタクトプローブ挟持体を示す斜視図であ
る。
【図14】 図12のB−B線断面図である。
【図15】 本発明に係るプローブ装置の第三の実施形
態に関してコンタクトプローブの従来の欠点を示す側面
図である。
【図16】 本発明に係るプローブ装置の第三の実施形
態に関してプローブ装置の従来の欠点を示す側面図であ
る。
【図17】 本発明に係るプローブ装置の第三の実施形
態におけるプローブ装置を示す側面図である。
【図18】 本発明に係るコンタクトプローブの第四の
実施形態に関して図9のD方向矢視図である。
【図19】 本発明に係るコンタクトプローブの第四の
実施形態におけるコンタクトプローブを示す側面図であ
る。
【図20】 本発明に係るプローブ装置の第五の実施形
態におけるプローブ装置を示す側面図である。
【図21】 本発明に係るプローブ装置の第六の実施形
態におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図22】 本発明に係るプローブ装置の第六の実施形
態におけるプローブ装置を示す側面図である。
【図23】 本発明に係るプローブ装置の第七の実施形
態におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図24】 本発明に係るプローブ装置の第七の実施形
態におけるプローブ装置を示す側面図である。
【図25】 本発明に係るプローブ装置の第八の実施形
態におけるコンタクトプローブを示す側面図である。
【図26】 本発明に係るプローブ装置の第八の実施形
態におけるプローブ装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 コンタクトプローブ 2 フィルム(樹脂フィルム) 3 パターン配線 3a コンタクトピン 20 基板(プリント基板) 21 端子(電極) 30 傾斜保持部材(マウンティングベース) 32 下面 70 プローブ装置(プローブカード) 100 プローブ装置 110 コンタクトプローブ挟持体 200 コンタクトプローブ 201 フィルム 201a フィルム(幅広フィルム) 202 第二のフィルム 300 回路(TABIC) 301 端子 400 強弾性フィルム 500 金属フィルム L コンタクトピンの折曲位置から先端部までの長さ P 測定対象物(パッド) Pa 接触面(パッド面) X 途中位置(折曲位置) α コンタクトピンの先端部と接触面との角度 β コンタクトピンの基端部と接触面との角度 γ 傾斜保持部材の下面と接触面との角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 宣芳 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 吉田 秀昭 兵庫県三田市テクノパーク十二番の六 三 菱マテリアル株式会社三田工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパターン配線(3)がフィルム
    (2,201,201a)上に形成されこれらのパター
    ン配線(3)の各先端が前記フィルム(2,201,2
    01a)から突出状態に配されてコンタクトピン(3
    a)とされるコンタクトプローブ(1,200)であっ
    て、 前記コンタクトピン(3a)は、その途中位置(X)に
    て折曲されていることを特徴とするコンタクトプロー
    ブ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンタクトプローブ
    (1,200)において、 前記コンタクトピン(3a)の先端部は、測定対象物
    (P)に接触したときにその接触面(Pa)との角度
    (α)が60゜以上90゜未満となるように構成され、
    該コンタクトピン(3a)の基端部は、前記接触面(P
    a)との角度(β)が0゜以上30゜以下となるように
    構成されていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のコンタクトプロ
    ーブ(1,200)において、 前記コンタクトピン(3a)の折曲位置(X)から先端
    部までの長さ(L)は、0.1mm以上2.0mm以下
    とされていることを特徴とするコンタクトプローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のコン
    タクトプローブ(1,200)において、 前記コンタクトピン(3a)の折曲された先端部には、
    研磨が施されていることを特徴とするコンタクトプロー
    ブ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載のコン
    タクトプローブ(1)を、前記パターン配線(3)の各
    基端に接続される端子(21)を有する基板(20)に
    固定してなるプローブ装置(70)であって、 前記プローブ装置(70)は、測定対象物(P)の接触
    面(Pa)に対して0゜以上30゜以下の角度(γ)で
    漸次先端側に向けて下方に傾斜する下面(32)を有す
    る傾斜保持部材(30)を備え、 前記コンタクトプローブ(1)は、前記フィルム(2)
    の先端側が前記傾斜保持部材(30)の下面(32)に
    当接した状態で支持されていることを特徴とするプロー
    ブ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれかに記載のコン
    タクトプローブ(200)において、 前記フィルム(201,201a)には、金属フィルム
    (500)が直接張り付けられていることを特徴とする
    コンタクトプローブ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコンタクトプローブ(2
    00)において、 前記金属フィルム(500)には、第二のフィルム(2
    02)が直接張り付けられていることを特徴とするコン
    タクトプローブ。
  8. 【請求項8】 請求項1,2,3,4,6,7のうちい
    ずれかに記載のコンタクトプローブ(200)を、前記
    パターン配線(3)の各基端に接続される端子(30
    1)を有する回路(300)に接続してなるプローブ装
    置(100)であって、 このプローブ装置(100)は、前記フィルム(20
    1,201a)上に配されて該フィルム(201,20
    1a)から前記コンタクトピン(3a)よりも短く突出
    する強弾性フィルム(400)と、 この強弾性フィルム(400)と前記コンタクトプロー
    ブ(200)とを挟持するコンタクトプローブ挟持体
    (110)とを備えていることを特徴とするプローブ装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のプローブ装置(100)
    において、 前記フィルム(201a)は、前記強弾性フィルム(4
    00)が前記コンタクトピン(3a)を押圧するときに
    緩衝材となるように前記強弾性フィルム(400)より
    も先端側に長く形成されていることを特徴とするプロー
    ブ装置。
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JP2003207523A (ja) * 2002-01-09 2003-07-25 Fujitsu Ltd コンタクタ及びその製造方法並びにコンタクト方法

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