JPH10102399A - 紙壁紙用紙 - Google Patents

紙壁紙用紙

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JPH10102399A
JPH10102399A JP25453096A JP25453096A JPH10102399A JP H10102399 A JPH10102399 A JP H10102399A JP 25453096 A JP25453096 A JP 25453096A JP 25453096 A JP25453096 A JP 25453096A JP H10102399 A JPH10102399 A JP H10102399A
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JP
Japan
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base paper
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agent
density
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Pending
Application number
JP25453096A
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English (en)
Inventor
Isao Morikawa
勲 森川
Chieko Hinakawa
千恵子 雛川
Takuya Nomura
拓也 野村
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】エンボス加工性に優れた紙壁紙用紙を提供す
る。 【構成】紙壁紙用紙において基紙密度が0.2g/cm3
下にて樹脂を対基紙40〜60重量%含浸したる事を特
徴とする紙壁紙用紙

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙壁紙用紙に関す
る。更に詳しく述べるならば、エンボス加工性に優れた
紙壁紙用紙に関する。
【従来の技術】
【0002】近年、住空間の高級化・多様化に伴い室内
装飾用内装材としてビニル壁紙が多く使用されている。
ビニル壁紙は価格が安く、印刷加工、発泡加工、エンボ
ス加工等の加工が可能であるため、デザイン性の豊富さ
で優れている。しかしながらビニル壁紙はビニル化粧層
中に可塑剤が含まれているため居住空間に可塑剤が蒸散
し、環境・安全上好ましくない問題を有している。この
ようなビニル壁紙の環境・安全に対する問題点に対し、
可塑剤蒸散の問題を有していない壁紙として、例えば特
開平3ー241099に見られる如く、アクリル樹脂を
化粧層とした壁紙が検討されているが、コストが高い事
は避けられず、紙壁紙が再度見直されてきた。しかしな
がら、従来の紙壁紙はエンボス加工性に劣り、豊富なデ
ザイン性を付与する事が困難であると言う問題点を有し
ている。
【0003】従って、豊富なデザイン性を有する紙壁紙
が求められている。本発明の目的は優れたエンボス加工
性を有する紙壁紙用紙を提供する事により、豊富なデザ
イン性を有する紙壁紙の製造を可能ならしめる事にあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、エンボス
加工性に優れた紙壁紙用紙を得るべく鋭意検討を行った
結果、紙壁紙用紙基紙の密度を0.2g/cm3 以下と低く
保ち、更に基紙に樹脂を対基紙当たり40〜60重量%
含浸させることにより優れたエンボス性とエンボス凸部
の圧縮強度を付与できることを見いだし、本発明を完成
させた。
【0005】即ち本発明は密度0.2g/cm3 以下の基紙
に樹脂を対基紙当たり40〜60重量%含浸したること
を特徴とする紙壁紙用紙である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の紙壁紙用紙基紙を構成す
る主たる素材は、パルプ、無機填料、発泡剤、及び製紙
用薬品である。パルプはNBKP、LBKPその他の木
材パルプまたはリンターパルプの様な非木材パルプを挙
げる事ができるが、製造コスト、紙強度を考慮するとN
BKPが好ましい。パルプは通常の方法で叩解処理を行
い、フリーネス400〜500csfにするのが好まし
い。400csf以下では基紙の風合いに欠け、500
csf以上では紙力が劣る。無機填料は水酸化アルミニ
ウム、二酸化チタン等を挙げることができる。紙壁紙用
紙に発煙抑制性と隠ぺい性を付与したい場合には、これ
らの無機填料を混合して用いる。無機填料の配合量は好
ましくは基紙に対して10〜20重量%である。10重
量%以下では隠ぺい性が劣る。20重量%以上では紙力
が劣る。
【0007】発泡剤は熱膨張性マイクロカプセルを用い
る。熱膨張性マイクロカプセルにはブタンガスをカプセ
ル内に内蔵したタイプのものが代表的である。カプセル
の融点により最適発泡温度が異なるが、抄紙機ドライヤ
ーの温度条件を考慮して選定すれば良い。発泡剤の添加
量は対基紙5〜10重量%である。5重量%以下では発
泡剤の発泡効果不十分にて基紙の密度が0.2g/cm3
下に低下しない。10重量%以上ではコストがアップす
る。
【0008】製紙用薬品は通常の抄紙で用いられるサイ
ズ剤、その定着剤、紙力増強剤、さらには無機填料の歩
留まり向上剤が挙げられる。サイズ剤としてはアルキル
ケテンダイマー、スチレンアクリル系の内添サイズ剤等
がある。その定着剤としてはカチオン系の薬品が選ばれ
る。例えばポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹
脂がある。紙力増強剤としてはポリアクリルアミド系の
紙力増強剤があるが、熱水可溶性のビニロンバインダー
を用いても良い。また無機填料の歩留まり向上剤として
はベントナイトクレーのような両性の無機化合物があ
る。
【0009】上記素材からなる原料・薬品のスラリーを
常法により抄紙する。抄紙は通常の長網抄紙機、円網抄
紙機、短網抄紙機等いずれでもよく、特に限定されるも
のではない。紙壁紙用紙基紙の米坪は100〜200g/
m2が好ましい。100g/m2以下では基紙の厚みが不足し
紙壁紙としてのボリューム感に欠ける。200g/m2以上
では地合を均一に抄紙するのが困難となり、地合の不均
一による発泡ムラが顕在化しやすくなる。
【0010】かくして得られた基紙に樹脂を含浸する。
用いる樹脂はラテックス、エマルジョン等である。例え
ばSBRラテックス、アクリルエマルジョン、エチレン
酢酸ビニルエマルジョンがある。含浸樹脂量は対基紙4
0〜60重量%が好ましい。40重量%以下ではエンボ
ス成型後の凸部の強度が不足し、凸部の潰れを招く。6
0重量%以上にしても凸部の強度は横ばいとなるうえ、
エンボス性の低下とコストアップを招くのみである。樹
脂含浸の方法は通常のオンマシンサイズプレス含浸、あ
るいはオフマシン含浸のいずれでも良い。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に 限定されるもので
はない。尚、以下において%および部とあるのはそれぞ
れ重量%および重量部を示す。
【0012】
【実施例1、2】NBKPを常法によりフリーネス45
0csfまで叩解し、無機填料として水酸化アルミニウ
ム(ハイジライトH−32:昭和電工社製)を基紙重量
に対して15重量%、発泡剤としてブタンガスをカプセ
ル内に内蔵した熱膨張性マイクロカプセル(F−30:
松本油脂社製)を基紙重量に対して9重量%(実施例
1)、6重量%(実施例2)、製紙用薬品として、サイ
ズ剤としてはアルキルケテンダイマー(荒川化学社製)
を0.3重量%、その定着剤としてはポリアミドポリア
ミンエピクロルヒドリン(三井東圧社製)を0.3重量
%、紙力増強剤としてはポリアクリルアミド(荒川化学
社製)を0.3重量%、歩留まり向上剤としてはベント
ナイトクレー(協和産業社製)を0.1重量%基紙重量
当たり添加して紙料を調製した。この紙料から米坪15
0g/m2の基紙を抄紙した。得られた基紙の密度は0.1
6g/cm3 (実施例1)、0.19g/cm3 (実施例2)で
あった。
【0013】次いで、得られた基紙にガラス転移温度が
−19℃のSBRラテックス(P5Z66:住化A&L
社製)を基紙重量に対して50重量%含浸して紙壁紙用
紙を作成した。
【0014】この様にして得られた紙壁紙用紙のエンボ
ス性およびエンボス成型後の凸部の潰れを評価した。
【0015】エンボス性は溝深さ500μm、溝間隔1
mm、山巾1mmのエンボスロールにてエンボス加工を
行い、エンボス溝部の深さを測定した。エンボス成型後
の凸部の潰れはエンボス成型紙を1Kg/cm2の圧力で
加圧し、凸部の潰れの有無を観察した。
【0016】
【比較例1】
【参考例1】前記熱膨張性マイクロカプセルを基紙重量
に対して4重量%(比較例1)、11重量%(参考例
1)添加した以外は実施例1と同様にして150g/m2
基紙を抄紙した。得られた基紙の密度は0.22g/cm3
(比較例1)、0.16g/cm3(参考例1)であった。
【0017】次いで得られた基紙に実施例1と同様に樹
脂含浸を行い紙壁紙用紙を作成した。 この様にして得
られた紙壁紙用紙のエンボス性およびエンボス成型後の
凸部の潰れを評価した。
【0018】
【実施例3、4】実施例1で得られた基紙にSBRラテ
ックス(P5Z66:住化A&L社製)を基紙重量に対
して42重量%(実施例3)、58重量%(実施例4)
含浸して紙壁紙用紙を作成した。この様にして得られた
紙壁紙用紙のエンボス性およびエンボス成型後の凸部の
潰れを評価した。
【0019】
【比較例2、3】実施例1で得られた基紙にSBRラテ
ックス(P5Z66:住化A&L社製)を基紙重量に対
して38重量%(比較例2)、62重量%(比較例3)
含浸して紙壁紙用紙を作成した。
【0020】この様にして得られた紙壁紙用紙のエンボ
ス性およびエンボス成型後の凸部の潰れを評価した。
【0021】実施例、および比較例、参考例の評価結果
を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】(評価)表1から明かな通り、基紙密度が
0.2g/cm3 以下にて樹脂含浸率が対基紙40〜60重
量%ではエンボス性良好で、更にエンボス成型後の凸部
の潰れが無い(実施例1、2、3、4)。これに対し
て、基紙密度が0.2g/cm3 以上ではエンボス性が劣る
(比較例1)。樹脂含浸率が対基紙40重量%以下では
エンボス成型後の凸部が潰れる(比較例2)。60重量
%以上ではエンボス性が悪化する(比較例3)。一方参
考例で示した如く、発泡剤を過添加しても基紙密度は下
がらない(参考例1)。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば基
紙密度が0.2g/cm3 以下にて樹脂を対基紙当たり40
〜60重量%含浸することにより優れたエンボス加工性
を有する紙壁紙用紙を提供できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度0.2g/cm3 以下の基紙に樹脂を対基
    紙当たり40〜60重量%含浸したことを特徴とする紙
    壁紙用紙。
JP25453096A 1996-09-26 1996-09-26 紙壁紙用紙 Pending JPH10102399A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235298A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Toli Corp 壁 紙
KR100528318B1 (ko) * 2003-11-04 2005-11-15 김주한 크라프트 지대용 고지 재활용 포장용지의 제조방법
JP2014069390A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 積層シート
JP2016138342A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 王子ホールディングス株式会社 壁紙用裏打ち紙

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