JPH10102390A - 脱墨方法 - Google Patents

脱墨方法

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JPH10102390A
JPH10102390A JP25300896A JP25300896A JPH10102390A JP H10102390 A JPH10102390 A JP H10102390A JP 25300896 A JP25300896 A JP 25300896A JP 25300896 A JP25300896 A JP 25300896A JP H10102390 A JPH10102390 A JP H10102390A
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裕一 入夏
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芳孝 宮内
広通 ▲高▼橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不透明度の高い印刷特性に優れた脱墨パルプ
を適度な白色度、歩留りを維持して得られる脱墨方法を
提供する。 【解決手段】 少なくとも、原料古紙からインキを剥離
する工程と、剥離されたインキをフロテーション系から
除去する工程からなる脱墨方法において、油脂と1価又
は多価アルコールの混合物のアルキレンオキサイド付加
物、脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物、高級アルコ
ールのアルキレンオキサイド付加物等の非イオン界面活
性剤を脱墨剤として用い、且つフロテーション工程を、
カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合
物からなる群から選ばれた少なくとも一種の存在下に、
pH9超乃至12以下の範囲内のpHで行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新聞紙、チラシ、
雑誌等の古紙を脱インキして再利用するための脱墨方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、特に不透明度に優
れた脱墨パルプを適度な白色度、歩留りを維持しつつ得
られる脱墨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、美しく安定な印刷に対する需要の
増大や印刷技術の進展により、原料として使用される古
紙の性状が多様化してきている。加えて、インキの紙へ
の結合の程度が、緩やかなものから強固なものまで、多
岐に亘っている。このような状況において、脱墨パルプ
の品質及び歩留り(即ち、生産性)の向上が要求されて
いる。この目的を達成するために、種々の提案が、脱墨
工程、脱墨剤、及び脱墨に用いる装置を含む、各方面か
らなされている。
【0003】例えば、古紙からインキを剥離する目的
で、或いは剥離したインキを付着させるための泡を発生
させる目的で、一般的には、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルや脂肪酸塩等の界面活性剤からなる脱墨剤
が、上記工程の何れかで使用されており、その構造の最
適化に関する発明も多い(特開平4−308290号、特開平
4−327279号、特開平7−3681号、特開平7−324292号
等)。また、カチオン性化合物、アミン及びアミンの酸
塩、両性化合物を用いるものも極めてわずかではあるが
知られている(特開昭59−53532 号公報、米国特許第40
43908 号、特開平4−202879号、特開平6−192986
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、総じて適度な白色度、歩留りを維持しつつ
高い不透明度を得ることはできない。その理由は、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルや脂肪酸塩ではインキ
剥離能が優れている他、微細な繊維の分散能も優れてい
るため、これらがフロテーション時に除去されてしま
い、白色度は向上するものの、歩留りや不透明度が低下
する。また、カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩
及び両性化合物を用いたものはインキ剥離能が乏しい上
に、フロテーション時のインキ除去効率も悪く、充分な
脱墨効果を達成し得ない。このように、同一の界面活性
剤を用いてインキの剥離とフロテーションを行う従来の
方法では、紙の印刷特性に重要な役割を果たす不透明度
が十分な脱墨パルプを、適度な白色度、歩留りを保ちつ
つ得ることは困難であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の状況に鑑み、本発
明者らは、脱墨方法の面から鋭意研究を行った結果、脱
墨剤として、非イオン界面活性剤を使用して、古紙から
充分にインキを剥離し、且つ、カチオン性化合物、アミ
ン、アミンの酸塩及び両性化合物の存在下に、pH9超
乃至12以下の範囲内でフロテーション工程を行うこと
により、印刷適性、より詳しくは、脱墨パルプシートの
不透明度に優れた脱墨パルプが適度な白色度、歩留りを
保ちつつ得られることを見出し、本発明を完成した。パ
ルプシートの不透明度は印刷時のインキの裏ヌケを防止
するためには重要な性能であり、不透明度を上げること
により、より美しい仕上がりが可能となる。
【0006】すなわち、本発明は、少なくとも、原料古
紙からインキを剥離する工程と、剥離されたインキをフ
ロテーション系から除去する工程からなる脱墨方法であ
って、古紙からのインキ剥離のために少なくとも一種の
非イオン界面活性剤を用い、且つ、フロテーション工程
の少なくとも一部を、カチオン性化合物、アミン、アミ
ンの酸塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なく
とも一種の存在下に、9超乃至12以下の範囲内のpH
で行う方法を提供する。
【0007】本発明においては、カチオン性化合物、ア
ミン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる群から選ば
れた少なくとも一種を、フロテーションのための系に、
その系のpHを9超乃至12以下の範囲内の値に調節し
た後に添加することが好ましい。この場合、カチオン性
化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる
群から選ばれた少なくとも一種は、フロテーションのた
めの系のpHが、それらの化合物の添加により、殆ど変
化しないような量で使用されるのが好ましい。また、本
発明においては、カチオン性化合物、アミン、アミンの
酸塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも
一種を、古紙の重量を基準として、0.001〜5.0
重量%の量で添加することが好ましい。
【0008】本発明において、カチオン性化合物、アミ
ン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる群から選ばれ
た少なくとも一種が、カチオン性化合物の単独もしくは
カチオン性化合物を含む場合は、非イオン界面活性剤は
古紙の重量を基準として、0.25〜5.0重量%の量
で使用するのが好ましい。
【0009】また、本発明において、非イオン界面活性
剤は、下記の非イオン界面活性剤(A)〜(D)からな
る群から選ばれるのがよい。 非イオン界面活性剤(A):油脂とアルコールの混合物
にアルキレンオキサイドを付加して得られた反応生成物 非イオン界面活性剤(B):式:RCOO(AO)mR’
で表される化合物(式中、Rは、炭素数7〜23のアル
キル又はアルケニル基を示し、R’は、水素原子、炭素
数1〜22のアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル
基もしくは炭素数2〜22のアシル基を示し、AOは、
炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、mは1以上
の整数である。) 非イオン界面活性剤(C):式:RO(AO)nHで表さ
れる化合物(式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル又
はアルケニル基を示し、AOは、炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基を示し、nは1以上の整数である。) 非イオン界面活性剤(D):多価カルボン酸もしくはそ
の酸無水物にアルキレンオキサイドを付加して得られた
反応生成物、又は、多価カルボン酸もしくはその酸無水
物とアルコールとの混合物にアルキレンオキサイドを付
加して得られた反応生成物 上記の非イオン界面活性剤中のアルキレンオキサイド付
加物において、アルキレンオキサイドの付加形態は、ブ
ロックでもランダムでも良く、あるいは、それらの混合
でもよい。
【0010】本発明に用いられるカチオン性化合物、ア
ミン、アミンの酸塩及び両性化合物としては、以下のも
のが挙げられる。
【0011】<カチオン性化合物>カチオン性化合物
は、下記式(a1)〜(e1)で示される化合物及び下記式
(f1)〜 (j1)で示され、カチオン性窒素含有量が0.01
〜35重量%であり、且つ、重量平均分子量が 2,000〜3,
000,000 であるカチオンポリマーからなる群から選ばれ
るのが好ましい。
【0012】
【化8】
【0013】式 (a1)から (e1)において、R1 及びR
2 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、炭素数1
0〜24のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシア
ルキル基であり、R3 、R4 及びR5 は、互いに同一又
は相異なって、それぞれ、炭素数1〜8のアルキルもし
くはヒドロキシアルキル基、ベンジル基、又は式:−
(AO)n−Z(ここで、AOは炭素数2〜4のオキシア
ルキレン基であり、Zは、水素原子又はアシル基であ
り、nは1〜50の整数である)で表される基であり、
6 は、炭素数8〜36のアルキル、アルケニル又はβ
−ヒドロキシアルキル基であり、X- は対イオンであ
り、Yは、炭素数8〜36のアルキル、アルケニル又は
β−ヒドロキシアルキル基、式:R6COOCH2−(こ
こで、R6 は前記定義の通りである)で表される基、
式:R6CONHCH2−(ここで、R6は前記定義の通
りである)で表される基又は式:R6OCH2−(ここ
で、R6 は前記定義の通りである)で表される基であ
る。
【0014】
【化9】
【0015】式 (f1)から (j1)において、R1
2 、R3 、R6 、R7 、R8 及びR9は、互いに同一
又は相異なって、それぞれ、炭素数1〜24のアルキル
基又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、R4 及び
5 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、水素原
子又はメチル基であり、X- 及びW- は、互いに同一又
は相異なって、それぞれ、対イオンであり、Y及びZ
は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、O又はNH
であり、AOは、炭素数2〜4のオキシアルキレン基で
あり、p及びqは、互いに同一又は相異なって、それぞ
れ、1〜10の整数であり、rは、0〜10の整数であ
り、l、m及びnは、それぞれ、ポリマーの重量平均分
子量が2,000〜3,000,000の範囲内の値となるような正数
である。
【0016】<アミン、アミンの酸塩>アミン、アミン
の酸塩は、下記式 (a2)〜 (h2)で示される化合物及び
下記式(i2)〜 (l2)で示され、アミノ窒素含有量が0.0
1〜35重量%であり、且つ、重量平均分子量が 2,000〜
3,000,000 であるポリマーからなる群から選ばれるのが
好ましい。
【0017】
【化10】
【0018】式 (a2)から (h2)において、R1 は、炭
素数8〜36のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキ
シアルキル基であり、R2 及びR3 は、互いに同一又は
相異なって、それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のア
ルキル基又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、H
Aは、無機又は有機酸を示し、AOは、炭素数2〜4の
オキシアルキレン基であり、l及びmは、それぞれ、l
+mが1〜300の整数であるという条件下、0又は正
の整数であり、W1 、W2 、W3 及びW4 は、互いに同
一又は相異なって、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜
24のアルキル基である。
【0019】
【化11】
【0020】式(i2)から(l2)において、R1 は、炭素
数1〜24のアルキル基又は炭素数2〜24のアルケニ
ル基であり、R2 、R3 及びR6 は、互いに同一又は相
異なって、それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のアル
キル基又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、R4
及びR5 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、水
素原子又はメチル基であり、HAは、無機又有機酸であ
り、Yは、O又はNHであり、pは、1〜10の整数で
あり、l、m及びnは、それぞれ、ポリマーの重量平均
分子量が2,000 〜3,000,000 の範囲内の値となるような
正数である。
【0021】<両性化合物>両性化合物は、下記式 (a
3)〜 (j3)で示される化合物、リン脂質 (k3)、蛋白質
(l3)並びに下記式 (m3)及び (n3)で示され、カチオ
ン性窒素含有量が0.01〜35重量%であり、且つ、重量平
均分子量が 2,000〜3,000,000 である両性ポリマーから
なる群から選ばれるのが好ましい。
【0022】
【化12】
【0023】式 (a3)から (j3)において、R1 、R2
及びR3 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、炭
素数1〜24のアルキル基又は炭素数2〜24のアルケ
ニル基であり、R4 は、炭素数8〜36のアルキル、ア
ルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基であり、Mは、
水素原子、アルカリ金属原子、1/2モルのアルカリ土
類金属原子又はアンモニウム基であり、Y1は、式:R5
NHCH2CH2−(ここで、R5 は、炭素数1〜36の
アルキル基、又は、炭素数2〜36のアルケニルもしく
はヒドロキシアルキル基である)で表される基であり、
2 は、水素原子又は式:R5NHCH2CH2−(ここ
で、R5は前記定義の通りである)で表される基であ
り、Z1は、−CH2COOM(ここで、Mは前記定義の
通りである)で表される基であり、Z2は、水素原子又
は式:−CH2COOM(ここで、Mは前記定義の通り
である)で表される基である。
【0024】
【化13】
【0025】式 (m3)及び (n3)において、R1 、R2
及びR3 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、水
素原子、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数2〜2
4のアルケニル基であり、R4 及びR5 は、互いに同一
又は相異なって、それぞれ、水素原子又はメチル基であ
り、Mは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2モルの
アルカリ土類金属原子又はアンモニウム基であり、X-
は対イオンであり、Yは、O又はNHであり、pは、1
〜10の整数であり、m及びnは、それぞれ、ポリマー
の重量平均分子量が2,000 〜3,000,000 の範囲内の値と
なるような正数である。
【0026】また、本発明においては、フロテーション
系のカルシウムイオン濃度を10〜400ppmの濃度
に保つことが好ましい。更に、フロテーション系のアル
ミニウムイオン濃度を0〜40ppmの濃度に保つこと
が好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】脱墨工程の一つとしてのフロテー
ション工程は、パルプ/水スラリーを物理的手段、化学
的手段等の適当な手段により発泡させ、インキ液滴を浮
上した気泡に付着させて、排出することにより、インキ
をパルプから分離する工程であるが、本発明の脱墨方法
では、このフロテーション工程の少なくとも一部を、好
ましくはより多くのフロテーション工程を、特には全フ
ロテーション工程を、9超乃至12以下、好ましくは9
超乃至11以下の範囲内のpHにて行なえばよい。従っ
て、パルプ/水スラリーのpH調整は、フロテーション
前の何れかの工程で行ってもよいが、フロテーション直
前に行うのが好ましい。
【0028】フロテーションの前の工程は、一般的には
塩基性pHにて行われる。それ故、本発明では、適当な
酸或いは酸の水溶液を、フロテーション前又はフロテー
ション中のパルプ/水スラリーに添加して、そのスラリ
ーのpHを、上記範囲内の値とすればよい。酸の添加方
法は特に限定されず、例えばフロテーション前又はフロ
テーション中のスラリーに注入される水に酸或いは酸の
水溶液を添加してもよい。スラリーのpHを調節するた
めに用いられる酸の例としては、塩酸、硫酸、硝酸等の
無機酸、及び、酢酸、蟻酸、クエン酸等の有機酸が挙げ
られる。スラリーのpHを調節する方法は、酸を使用す
るものに限定されない。なお、pHが下がり過ぎた時は
NaOH等のアルカリで調整すればよいことはいうまで
もない。
【0029】本発明では、フロテーションの少なくとも
一工程において、パルプ/水スラリーが、カチオン性化
合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる群
から選ばれた少なくとも一種を含有する必要がある。そ
れ故、カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両
性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種は、そ
の工程がフロテーション後に行われる工程でない限り、
脱墨方法のいずれの工程で添加されてもよい。それは、
フロテーション前の一工程、例えば、離解工程又は漂白
工程、で添加されてもよいし、又は、フロテーション直
前あるいはフロテーション中(例えば、フロテーション
工程初期)に添加されてもよい。好ましくはカチオン性
化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる
群から選ばれた少なくとも一種を、フロテーション直前
あるいはフロテーション中に添加するのが良く、特には
スラリーのpHを9超乃至12以下の範囲内の値に調節
した後、スラリーに添加するのがよい。この場合、カチ
オン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物か
らなる群から選ばれた少なくとも一種は、フロテーショ
ンのための系のpHが、その添加によって殆ど変化しな
い量で使用されるのがよい。「フロテーションのための
系のpHが、殆ど変化しない」とは、pH測定におい
て、系のpH変化が、±0.1以下のものをいう。その
添加により、「フロテーションのための系のpHが、殆
ど変化しない」カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
塩及び両性化合物の量は、該化合物の構造により異なる
が、例えば古紙の重量(即ち、古紙の絶乾重量)を基準
にして0.01〜1.0重量%である。
【0030】また、例えばフロテーション系が循環され
る場合には、フロテーション工程は、二以上の工程から
なっていてもよい。そのような場合、系のpHは、少な
くとも一のフロテーション工程において、9超乃至12
以下の範囲内の値に調節されねばならない。系のpH
は、フロテーションの複数の工程中、特には洗浄工程の
直前の工程において、上記の如く調節されるのが好まし
い。カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性
化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種も、フロ
テーションの少なくとも一工程において、pH9超乃至
12以下の系中に存在させられねばならない。
【0031】本発明において、カチオン性化合物、アミ
ン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる群から選ばれ
た少なくとも一種は、フロテーションにおいて、古紙の
重量(即ち、古紙の絶乾重量)を基準として、0.00
1〜5.0重量%、好ましくは0.01〜1.0重量%
の量で使用される。上記の選択された少なくとも一種
が、フロテーションの際、系中、即ちスラリー中に、上
記の量で存在すれば、微細な繊維をスラリー中に残した
状態でインキを効率よく系外に除去することができる。
【0032】なお、本発明において、カチオン性化合
物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種がカチオン性化合物である場
合、もしくはカチオン性化合物を含む場合は、脱墨剤で
ある非イオン界面活性剤は古紙の重量を基準として、
0.25〜5.0重量%の量で使用することが好まし
い。この範囲においては白色度も向上する。
【0033】次に本発明で脱墨剤として使用される非イ
オン界面活性剤について説明する。本発明では脱墨剤と
して下記の非イオン界面活性剤(A)〜(D)からなる
群から選ばれる1種又は2種以上を用いるのがよい。 <非イオン界面活性剤(A):油脂とアルコールの混合
物にアルキレンオキサイドを付加して得られた反応生成
物>非イオン界面活性剤(A)は、油脂と、1価又は多
価アルコールとの混合物のアルキレンオキサイド付加物
である。アルキレンオキサイドは、上記混合物に、当該
混合物1モルあたり、平均で5〜300モル、好ましく
は20〜150モルの量で付加される。アルキレンオキ
サイドの例としては、エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド、ブチレンオキサイドが挙げられ、それら
は、単独でも、それらの二種以上の混合物の形で用いて
もよい。
【0034】アルコールに対する油脂の混合割合は、1
/0.1〜1/6が好ましく、1/0.3〜1/3が特
に好ましい。この比が上記範囲内であると、インキの剥
離が十分に行われるため、見栄えの良い再生パルプが得
られる。
【0035】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
油脂の例としては、椰子油、パーム油、オリーブ油、大
豆油、菜種油、アマニ油等の植物油、豚脂、牛脂、骨油
等の動物油、魚油、これらの硬化油及び半硬化油、及
び、これら油脂の精製工程で得られた回収油が挙げられ
る。特に椰子油、パーム油、牛脂が好ましい。
【0036】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
1価アルコールの例としては、炭素数8〜24のアルキ
ル又はアルケニル部分を有するもの、及び、そのアルキ
ル部分が炭素数6〜14であるアルキルフェニル部分を
有するものが挙げられる。好ましくは炭素数12〜18
のアルキル部分を有するものである。
【0037】非イオン界面活性剤(A)の原料としての
多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン等が挙げられる。
【0038】<非イオン界面活性剤(B):式:RCO
O(AO)mR’で表される化合物>上記式中、Rは、炭
素数7〜23のアルキル又はアルケニル基を示し、R’
は、水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、炭素数2
〜22のアルケニル基もしくは炭素数2〜22のアシル
基、好ましくは水素を示し、AOは、炭素数2〜4のオ
キシアルキレン基を示し、mは1以上の整数である。A
Oの平均付加モル数は、5〜300モルが好ましい。ま
た、AOとしてエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドを、プロピレンオキサイドに対するエチレンオキサ
イドのモル比が1/5〜5/1で用いるのが好ましい。
非イオン界面活性剤(B)の中では、Rで示されるアル
キル又はアルケニル基の炭素数、特にアルキル基の炭素
数が11〜23のものが好ましい。
【0039】<非イオン界面活性剤(C):式:RO
(AO)nHで表される化合物>上記式中、Rは、炭素数
8〜24のアルキル又はアルケニル基を示し、AOは、
炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、nは1以上
の整数である。AOの平均付加モル数は5〜300モル
が好ましく、より好ましくは7〜150モルである。ま
た、AOとしてエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドを、プロピレンオキサイドに対するエチレンオキサ
イドのモル比が1/5〜5/1で用いるのが好ましい。
【0040】非イオン界面活性剤(C)を製造するため
に用いられる1価アルコールの例としては、炭素数8〜
24のアルキル又はアルケニル部分を有するもの、及
び、そのアルキル部分が炭素数6〜14であるアルキル
フェニル部分を有するものが挙げられる。その具体例と
しては、非イオン界面活性剤(A)で説明したものを挙
げることができる。非イオン界面活性剤(C)の中で、
Rで示されるアルキル又はアルケニル基の炭素数が14
〜24のものが好ましい。
【0041】<非イオン界面活性剤(D):多価カルボ
ン酸もしくはその酸無水物に、アルキレンオキサイドを
付加して得られた反応生成物、又は、多価カルボン酸も
しくはその酸無水物とアルコールとの混合物に、アルキ
レンオキサイドを付加して得られた反応生成物>非イオ
ン界面活性剤(D)は、多価カルボン酸又はその酸無水
物(I)とアルコール(II)を用いて製造される。その
際、化合物(I)及び(II)は、(II)に対する(I)
のモル比が1/0.02〜5、特には1/0.1〜3で
用いられるのが好ましい。非イオン界面活性剤(D)の
原料となる多価カルボン酸としては、炭素数14〜22
の高級脂肪酸のダイマー酸及びポリマー酸が好ましく、
特にダイマー酸が好ましい。
【0042】非イオン界面活性剤は、脱墨方法のいずれ
の工程で添加してもよい。しかし、通常は、パルピング
工程での添加が好ましい。その添加量は特には限定され
ないが、原料古紙に対して0.01〜10重量%、特に
は0.01〜5重量%、更には0.25〜5重量%が好
ましい。本発明のこれらの非イオン界面活性剤以外の脱
墨剤のみでは、充分なインキ剥離効果が達成されない。
また、上記非イオン界面活性剤(A)〜(D)以外の公
知の脱墨剤を、それと組合わせて用いることもできる。
【0043】本発明の脱墨方法は、フロテーション時の
系中に、カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び
両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種を存
在させるという特徴をも有する。
【0044】本発明に用いられるカチオン性化合物の例
としては、モノ長鎖アルキル型の第四級アンモニウム
塩、ジ長鎖アルキル型の第四級アンモニウム塩、窒素原
子に置換基を有するピリジニウム塩、及びカチオンポリ
マーが挙げられる。特に、前記式 (a1)〜 (e1)で示さ
れる化合物及び前記式 (f1)〜 (j1)で示され、カチオ
ン性窒素含有量が0.01〜35重量%であり、且つ、重量平
均分子量が 2,000〜3,000,000 であるカチオンポリマー
が好ましい。特に好ましくは、下記式 (a1)、 (b1)、
(d1)で表されるカチオン性化合物、及び下記式 (i1)
で表されるカチオンポリマーである。
【0045】
【化14】
【0046】〔式 (a1)、 (b1)及び (d1)において、
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6及びX- は前記と
同じ。また、式(i1)において、R1 、R2 、R3
-、AO、r及びlは前記と同じ。〕 上記の中でも特に、式 (b1)においてR3 、R4 、R5
が炭素数1〜3のアルキル基でR6 が炭素数8〜20の
アルキル基である化合物と、式 (d1)においてR3 が炭
素数1〜3のアルキル基でR6 が炭素数8〜20のアル
キル基である化合物が、高い不透明度が得られるため、
好ましい。
【0047】本発明に用いられるアミン又はアミンの酸
塩の例としては、1級アミン、2級アミン、3級アミ
ン、環状アミン、イミダゾール及びイミダゾリン、これ
らのアミンの無機酸塩、これらのアミンの有機酸塩、及
びアミノ基を含むポリマーが挙げられる。特に、前記式
(a2)〜 (h2)で示される化合物及び前記式 (i2)〜
(l2)で示され、アミノ窒素含有量が0.01〜35重量%で
あり、且つ、重量平均分子量が2,000 〜3,000,000 であ
るポリマーが好ましい。なかでも、下記式 (a2)、
(b2)、 (e2)、 (f2)で表されるアミン又はその酸
塩、及び下記式 (l2)で表されるアミノ基含有ポリマー
がより好ましい。
【0048】
【化15】
【0049】〔式 (a2)、 (b2)、 (e2)及び (f2)に
おいて、R1 、R2 、R3 及びHAは前記と同じ。ま
た、式 (l2)において、HA及びlは前記と同じ。〕 上記の中でも特に、式 (a2)、 (b2)において、R1
炭素数8〜12のアルキル基、R2 、R3 が共に水素で
ある化合物が、高い不透明度が得られるため、好まし
い。
【0050】本発明に用いられる両性化合物の例として
は、ベタイン、アミンオキサイド、リン脂質、蛋白質及
び両性ポリマーが挙げられる。特に、前記式 (a3)〜
(j3)で示される化合物、リン脂質 (k3)、蛋白質
(l3)並びに下記式 (m3)及び (n3)で示され、カチオ
ン性窒素含有量が0.01〜35重量%であり、且つ、重量平
均分子量が 2,000〜3,000,000 である両性ポリマーが好
ましい。特に好ましくは、式(a3)、 (b3)、 (c3)、
(d3)、 (g3)、 (h3)で表される両性化合物、及び下
記式 (m3)で表される両性ポリマーである。
【0051】
【化16】
【0052】〔式 (a3)、 (b3)、 (c3)、 (d3)、
(g3)及び (h3)において、R1 、R2、R3 、R4
M、Y1 及びY2 は前記と同じ。また、式 (m3)におい
て、R1、R2 、R3 、R4 、R5 、M、X- 、Y、
p、m及びnは前記と同じ。〕。
【0053】上記の中でも特に、式 (a3)、 (b3)にお
いて、R1 が炭素数8〜12のアルキル基、R2 、R3
が炭素数1〜3のアルキル基である化合物、及び式 (g
3)において、R4 が炭素数8〜20、特には8〜12の
アルキル基である化合物が、高い不透明度が得られるた
め、好ましい。
【0054】上記のカチオン性化合物、アミン、アミン
の酸塩及び両性化合物の中では、アミン、アミンの酸塩
を用いるのが高い不透明度が得られるため好ましく、中
でも上記式 (a2)、 (b2)で表されるアミン、アミンの
酸塩がより好ましい。特に、前記したように、式
(a2)、 (b2)において、R1 が炭素数8〜12のアル
キル基、R2 、R3 が共に水素である化合物が最も好ま
しい。
【0055】本発明の脱墨方法においては、フロテーシ
ョン時の系、即ちスラリーのカルシウムイオン濃度は、
特には限定されない。しかし、より高品質の再生パルプ
を得るためには、フロテーション時の系のカルシウムイ
オン濃度を、10〜400ppm、特には100〜25
0ppmの範囲内の値に調節することが好ましい。カル
シウムイオン濃度が上記範囲内であると、微細セルロー
スがより大きなセルロースに吸着し、インキの再付着も
抑えられ、フロテーション時に微細セルロースの系外へ
の流出が少なくなるため、不透明度の向上が得られる。
【0056】系のカルシウムイオン濃度の調節のために
は、塩化カルシウム、炭酸カルシウム等の無機カルシウ
ム塩や、石灰等の鉱物を用いることができる。更に、動
物の骨や貝殻等を、カルシウムイオン源として用いても
よい。その場合、動物の骨等は、酸と反応させられて、
イオン化される。フロテーションにおける系のカルシウ
ムイオン濃度は、上記範囲内の値に調節されることが好
ましいが、フロテーション工程以外のいずれかの工程に
おける系のカルシウムイオン濃度は、特に限定されな
い。それ故、系のカルシウムイオン濃度は、インキ剥離
に影響を及ぼさない限り、フロテーション工程以前の何
れかの工程(パルピング工程等)で調節されてもよい。
【0057】本発明の脱墨方法においては、フロテーシ
ョンの系のアルミニウムイオン濃度は、望ましくは40
ppm以下、特には25ppm以下に調節される。系の
アルミニウムイオン濃度の調節のためには、フロテーシ
ョンで用いる水の種類及び量を考慮することが好まし
い。例えば、抄紙時に発生した白水及び/又は水道水
が、適当量用いられる。フロテーションにおける系のア
ルミニウムイオン濃度が上記のように調節されると、他
の要因とも相まって不透明度の向上に寄与する。フロテ
ーションにおける系のアルミニウムイオン濃度は、上記
範囲内の値に調節されることが好ましいが、フロテーシ
ョン工程以外のいずれかの工程における系のアルミニウ
ムイオン濃度は、特に限定されない。それ故、系のアル
ミニウムイオン濃度は、インキ剥離に影響を及ぼさない
限り、フロテーション工程以前の何れかの工程(パルピ
ング工程等)で調節されてもよい。
【0058】上記の本発明の脱墨方法は、非イオン界面
活性剤(A)〜(D)のうちの少なくとも一種を用いる
ことと、フロテーション工程の少なくとも一部を、カチ
オン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合物か
らなる群から選ばれた少なくとも一種の存在下、9超乃
至12以下の範囲内のpHにて行うことを特徴とし、且
つ、少なくとも、インキを古紙から剥離する工程と、フ
ロテーション系から剥離されたインキを除去する工程か
らなる。その他の工程は、従来の脱墨方法に準じて行な
うことができる。即ち、一般に脱墨方法は、その主要な
工程として、(1) 古紙のパルピング(離解)工程、(2)
熟成、即ち、離解された紙をそのまま放置する工程、
(3) フロテーション工程、及び(4) 洗浄工程を含む。必
要であれば、更に他の工程を含んでいてもよく、また各
工程は、二回以上行われてもよい。
【0059】本発明の脱墨方法が、そのような優れた脱
墨効果を示すメカニズムは、必ずしも明らかではない
が、次のように考えられる。即ち、脱墨剤として非イオ
ン界面活性剤を使用する事によって、インキがパルプか
ら充分に剥離される。更に、フロテーション前又はフロ
テーション中の系のpHを9超乃至12以下に調整し、
カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合
物からなる群から選ばれた少なくとも一種を存在させる
事によって、インキ及びパルプの界面にカチオン性化合
物、アミン及びアミンの酸塩、両性化合物が選択的に吸
着してインキ及びパルプが適度な大きさに凝集する。な
お、この時、剥離を行った脱墨剤、すなわち非イオン界
面活性剤がパルプ表面を覆っている為、一度剥離された
インキのパルプへの再付着は防止される。従来の脱墨方
法では、インキ剥離時の機械力によって微細化された繊
維は、脱墨剤である界面活性剤によって分散しており、
この状態で気泡が吹き込まれると、この微細繊維は、イ
ンキ等と共に系外に排出されていた。しかし、本発明に
おいては、カチオン性化合物、アミン及びアミンの酸
塩、両性化合物を共存させる事によって、従来排出され
ていた微細繊維がより大きなパルプ繊維に凝集吸着する
ことで系内に滞留する。その結果、脱墨パルプを用いて
抄紙された再生シート中の繊維間隙に微細繊維が埋まる
事でシートの不透明度が向上する。このような不透明度
の向上は、印刷時のインキの裏抜け防止に大きく寄与
し、印刷適性の向上が達成される。更に好ましくは、カ
ルシウムイオンやアルミニウムイオンをフロテーション
系内に適度な量で存在させる事によってカチオン性化合
物、アミン及びアミンの酸塩、両性化合物の微細パルプ
繊維への吸着及びその後の凝集作用がより選択的に強く
発揮できる。その詳細なメカニズムは不明であるが、カ
ルシウムイオンやアルミニウムイオンが、セルロースの
水酸基とカチオン性化合物、アミン及びアミンの酸塩、
両性化合物の親水部位をより強固に吸着させるのに寄与
しているものと考えられる。
【0060】いずれにせよ、本発明の脱墨方法において
は、(1)非イオン界面活性剤を脱墨剤として使用する
こと、(2)上記非イオン界面活性剤の存在下におい
て、系のpHを表記の範囲に調整すること、及び(3)
カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性化合
物からなる群から選ばれた少なくとも一種の存在下にお
いて、フロテーション工程を行うことが必須である。
【0061】
【実施例】以下実施例により本発明をより詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0062】下記表1〜16に、以下の実施例及び比較
例で使用したカチオン性化合物(表1〜4)、アミン、
アミンの酸塩(表5〜9)及び両性化合物(表10〜1
6)を示す。なお、各表において、R1 …Rn の欄中の
各数値は、置換基としての直鎖アルキル基の炭素数を意
味する。また、ポリマーのカチオン性窒素もしくはアミ
ノ窒素含有量(%)は、ケルダール法にて測定された窒
素含有量(%)に当該ポリマーの分子式から決定され
た、全窒素に対するカチオン性窒素もしくはアミノ窒素
の割合を掛けて算出されたものである。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】
【表4】
【0067】
【表5】
【0068】
【表6】
【0069】
【表7】
【0070】
【表8】
【0071】
【表9】
【0072】
【表10】
【0073】
【表11】
【0074】
【表12】
【0075】
【表13】
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】
【表16】
【0079】また、下記実施例において、 「EO」及
び「PO」は、それぞれ、オキシエチレン基及びオキシ
プロピレン基を示し、下付きの数字は、エチレンオキサ
イド又はプロピレンオキサイドの平均付加モル数を示
す。
【0080】実施例1〜41及び比較例1〜4 市中回収された原料古紙(新聞紙/チラシ=70/3
0)を4cm×4cmに細断後、一定量を卓上離解機に入
れ、その中に温水及び水酸化ナトリウム1重量%(対原
料)、珪酸ソーダ3重量%(対原料)、30%過酸化水
素水(対原料)3重量%、脱墨剤として、ステアリルア
ルコールEO20PO20ブロック付加物0.5重量%(対
原料)を加え、パルプ濃度5重量%、40℃で10分間
離解した。得られたパルプスラリーを40℃にて60分
間熟成を行った後、温水を加えてパルプ濃度を1%に希
釈し、水酸化ナトリウム及び硫酸を用いて表17〜19
に示す様にpHを、又、Ca及びAlイオンを調整し
た。pHはフロテーション工程を通じて一定となるよう
に調整した(以下の実施例でも同じ)。更に表17〜1
9に示す添加化合物を添加して、40℃にて10分間フ
ロテーション処理を行った。ここで、添加化合物の濃度
は原料古紙に対する重量%である(以下の実施例でも同
じ)。フロテーション処理後、タッピマシンにてパルプ
シートを作製し、5kgf/cm2 加圧した後、通風乾燥し、
パルプシートの不透明度を測定した。
【0081】本実施例の不透明度は、坪量として60g
/m3 でシートを作成した後、カラーマシンを用いてJI
S P 8138の方法で求めた。尚、不透明度1%の差は、目
視でその透過性が十分に認識でき、更に印刷を行った場
合、印刷物の裏から印刷面のインキのしみ出しや印刷文
字の透けの差が有意差として十分に認識されるものであ
る。
【0082】
【表17】
【0083】
【表18】
【0084】
【表19】
【0085】表17〜19から、実施例1〜41では何
れも高い不透明度が得られており、特にアミン、アミン
の酸塩を用いた場合により高い不透明度が得られること
がわかる。また、同じ添加化合物を用いた場合でも、フ
ロテーション系のカルシウムイオン濃度、アルミニウム
イオン濃度を本発明の望ましい範囲とすることにより、
より不透明度は向上することがわかる。これに対し、フ
ロテーション系にカチオン性化合物、アミン、アミンの
酸塩、両性化合物を添加しない比較例1〜3や、フロテ
ーション工程をpH8で行った比較例4では、高い不透
明度が得られない。
【0086】実施例42〜55及び比較例5 脱墨剤としてステアリン酸EO10PO10ランダム付加物
0.5重量%(対原料)を用い、表20に示す添加化合
物を用いる以外は実施例1と同様に脱墨処理を行い、実
施例1と同様の評価を行った。その結果を表20に示
す。
【0087】
【表20】
【0088】表20の結果から、実施例45、46のよ
うに、アミン(II−a−1)、アミンの酸塩(II−b−
1)を用いた場合は、非イオン界面活性剤の添加量が同
じでもより高い不透明度が得られることがわかる。
【0089】実施例56〜82及び比較例6〜14 脱墨剤として下記の非イオン界面活性剤〜を表21
〜22のように用い、熟成後に温水及びCaイオン15
0ppmを加え、更に表21〜22に示す添加化合物を
用いる以外は実施例1と同様に脱墨処理を行い、実施例
1と同様の評価を行った。その結果を表21〜22に示
す。なお、表21〜22における非イオン界面活性剤は
以下の通りである。 非イオン界面活性剤:ステアリルアルコールEO10
15ブロック付加物(平均付加モル数) 非イオン界面活性剤:牛脂/グリセリン(1/1)E
70PO10モルランダム付加物(平均付加モル数) 非イオン界面活性剤:ダイマー酸EO30PO25ブロッ
ク付加物(平均付加モル数)
【0090】
【表21】
【0091】
【表22】
【0092】表21〜22の結果から、実施例56〜8
2のように、フロテーション系に、カチオン性化合物、
アミン、アミンの酸塩、両性化合物を添加することによ
り、種々の非イオン界面活性剤を異なる濃度で用いた場
合でも、高い不透明度が得られることがわかる。
【0093】
【発明の効果】本発明によれば、原料古紙から、不透明
度の高い印刷特性に優れた脱墨パルプを歩留り良く得る
ことができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、原料古紙からインキを剥離
    する工程と、剥離されたインキをフロテーション系から
    除去する工程からなる脱墨方法であって、古紙からのイ
    ンキ剥離のために少なくとも一種の非イオン界面活性剤
    を用い、且つ、フロテーション工程の少なくとも一部
    を、カチオン性化合物、アミン、アミンの酸塩及び両性
    化合物からなる群から選ばれた少なくとも一種の存在下
    に、9超乃至12以下の範囲内のpHで行う方法。
  2. 【請求項2】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種を、フロテーションのための系に、その系のpHを9
    超乃至12以下の範囲内の値に調節した後に添加するこ
    とを特徴とする請求項1記載の脱墨方法。
  3. 【請求項3】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種を、古紙の重量を基準として、0.001〜5.0重
    量%の量で添加することを特徴とする請求項1又は2記
    載の脱墨方法。
  4. 【請求項4】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種が、カチオン性化合物であり、且つ非イオン界面活性
    剤を古紙の重量を基準として、0.25〜5.0重量%
    の量で使用する請求項1〜3の何れか1項記載の脱墨方
    法。
  5. 【請求項5】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種が、アミン及び/又はアミンの酸塩である請求項1〜
    3の何れか1項記載の脱墨方法。
  6. 【請求項6】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種が、両性化合物である請求項1〜3の何れか1項記載
    の脱墨方法。
  7. 【請求項7】 非イオン界面活性剤が、下記の非イオン
    界面活性剤(A)〜(D)からなる群から選ばれること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の脱墨方
    法。 非イオン界面活性剤(A):油脂とアルコールの混合物
    にアルキレンオキサイドを付加して得られた反応生成物 非イオン界面活性剤(B):式:RCOO(AO)mR’
    で表される化合物(式中、Rは、炭素数7〜23のアル
    キル又はアルケニル基を示し、R’は、水素原子、炭素
    数1〜22のアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル
    基もしくは炭素数2〜22のアシル基を示し、AOは、
    炭素数2〜4のオキシアルキレン基を示し、mは1以上
    の整数である。) 非イオン界面活性剤(C):式:RO(AO)nHで表さ
    れる化合物(式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル又
    はアルケニル基を示し、AOは、炭素数2〜4のオキシ
    アルキレン基を示し、nは1以上の整数である。) 非イオン界面活性剤(D):多価カルボン酸もしくはそ
    の酸無水物にアルキレンオキサイドを付加して得られた
    反応生成物、又は、多価カルボン酸もしくはその酸無水
    物とアルコールとの混合物にアルキレンオキサイドを付
    加して得られた反応生成物。
  8. 【請求項8】 カチオン性化合物が、下記式 (a1)〜
    (e1)で示される化合物及び下記式 (f1)〜 (j1)で示
    され、カチオン性窒素含有量が0.01〜35重量%であり、
    且つ、重量平均分子量が 2,000〜3,000,000 であるカチ
    オンポリマーからなる群から選ばれ、アミン及びアミン
    の酸塩が、下記式 (a2)〜 (h2)で示される化合物及び
    下記式 (i2)〜 (l2)で示され、アミノ窒素含有量が0.
    01〜35重量%であり、且つ、重量平均分子量が2,000 〜
    3,000,000 であるポリマーからなる群から選ばれ、両性
    化合物が、下記式 (a3)〜 (j3)で示される化合物、リ
    ン脂質 (k3)、蛋白質 (l3)並びに下記式 (m3)及び
    (n3)で示され、カチオン性窒素含有量が0.01〜35重量
    %であり、且つ、重量平均分子量が 2,000〜3,000,000
    である両性ポリマーからなる群から選ばれることを特徴
    とする請求項1〜7の何れか1項記載の脱墨方法。 【化1】 〔式 (a1)から (e1)において、R1 及びR2 は、互い
    に同一又は相異なって、それぞれ、炭素数10〜24の
    アルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基で
    あり、R3 、R4 及びR5 は、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、炭素数1〜8のアルキルもしくはヒドロ
    キシアルキル基、ベンジル基、又は式:−(AO)n−Z
    (ここで、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基で
    あり、Zは、水素原子又はアシル基であり、nは1〜5
    0の整数である)で表される基であり、R6 は、炭素数
    8〜36のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシア
    ルキル基であり、X- は対イオンであり、Yは、炭素数
    8〜36のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシア
    ルキル基、式:R6COOCH2−(ここで、R6 は前記
    定義の通りである)で表される基、式:R6CONHC
    2−(ここで、R6 は前記定義の通りである)で表さ
    れる基又は式:R6OCH2−(ここで、R6 は前記定義
    の通りである)で表される基である。〕 【化2】 〔式(f1)から(j1)において、R1 、R2 、R3
    6 、R7 、R8 及びRは、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数
    2〜24のアルケニル基であり、R及びR5 は、互
    いに同一又は相異なって、それぞれ、水素原子又はメチ
    ル基であり、X- 及びW- は、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、対イオンであり、Y及びZは、互いに同
    一又は相異なって、それぞれ、O又はNHであり、AO
    は、炭素数2〜4のオキシアルキレン基であり、p及び
    qは、互いに同一又は相異なって、それぞれ、1〜10
    の整数であり、rは、0〜10の整数であり、l、m及
    びnは、それぞれ、ポリマーの重量平均分子量が 2,000
    〜3,000,000 の範囲内の値となるような正数である。〕 【化3】 〔式 (a2)〜 (h2)において、R1 は、炭素数8〜36
    のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル基
    であり、R2 及びR3 は、互いに同一又は相異なって、
    それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基又は
    炭素数2〜24のアルケニル基であり、HAは、無機又
    は有機酸を示し、AOは、炭素数2〜4のオキシアルキ
    レン基であり、l及びmは、それぞれ、l+mが1〜3
    00の整数であるという条件下、0又は正の整数であ
    り、W1、W2、W3 及びW4 は、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜24のアルキル
    基である。〕 【化4】 〔式 (i2)〜 (l2)において、R1 は、炭素数1〜24
    のアルキル基又は炭素数2〜24のアルケニル基であ
    り、R2 、R3 及びR6 は、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基
    又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、R4 及びR
    5 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、水素原子
    又はメチル基であり、HAは、無機又有機酸であり、Y
    は、O又はNHであり、pは、1〜10の整数であり、
    l、m及びnは、それぞれ、ポリマーの重量平均分子量
    が2,000 〜3,000,000 の範囲内の値となるような正数で
    ある。〕 【化5】 〔式 (a3)〜 (j3)において、R1 、R2 及びR3 は、
    互いに同一又は相異なって、それぞれ、炭素数1〜24
    のアルキル基又は炭素数2〜24のアルケニル基であ
    り、R4 は、炭素数8〜36のアルキル、アルケニル又
    はβ−ヒドロキシアルキル基であり、Mは、水素原子、
    アルカリ金属原子、1/2モルのアルカリ土類金属原子
    又はアンモニウム基であり、Y1は、式:R5NHCH2
    CH2−(ここで、R5 は、炭素数1〜36のアルキル
    基、又は、炭素数2〜36のアルケニルもしくはヒドロ
    キシアルキル基である)で表される基であり、Y2は、
    水素原子又は式:R5NHCH2CH2−(ここで、R5
    は前記定義の通りである)で表される基であり、Z
    1は、−CH2COOM(ここで、Mは前記定義の通りで
    ある)で表される基であり、Z2 は、水素原子又は式:
    −CH2COOM(ここで、Mは前記定義の通りであ
    る)で表される基である。〕 【化6】 〔式 (m3)及び (n3)において、R1 、R2 及びR
    3 は、互いに同一又は相異なって、それぞれ、水素原
    子、炭素数1〜24のアルキル基又は炭素数2〜24の
    アルケニル基であり、R4 及びR5 は、互いに同一又は
    相異なって、それぞれ、水素原子又はメチル基であり、
    Mは、水素原子、アルカリ金属原子、1/2モルのアル
    カリ土類金属原子又はアンモニウム基であり、X- は対
    イオンであり、Yは、O又はNHであり、pは、1〜1
    0の整数であり、m及びnは、それぞれ、ポリマーの重
    量平均分子量が 2,000〜3,000,000 の範囲内の値となる
    ような正数である。〕
  9. 【請求項9】 カチオン性化合物、アミン、アミンの酸
    塩及び両性化合物からなる群から選ばれた少なくとも一
    種が、下記式 (a2)又は (b2)で示されるアミン及び/
    又はアミンの酸塩である請求項8記載の脱墨方法。 【化7】 〔式 (a2)又は (b2)において、R1 は、炭素数8〜3
    6のアルキル、アルケニル又はβ−ヒドロキシアルキル
    基であり、R2 及びR3 は、互いに同一又は相異なっ
    て、それぞれ、水素原子、炭素数1〜24のアルキル基
    又は炭素数2〜24のアルケニル基であり、HAは、無
    機又は有機酸を示す。〕
  10. 【請求項10】 フロテーション系のカルシウムイオン
    濃度を10〜400ppmの濃度に保つことを特徴とす
    る請求項1〜9の何れか1項記載の脱墨方法。
  11. 【請求項11】 フロテーション系のアルミニウムイオ
    ン濃度を0〜40ppmの濃度に保つことを特徴とする
    請求項1〜10の何れか1項記載の脱墨方法。
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