JP2000265385A - 古紙再生処理用添加剤 - Google Patents

古紙再生処理用添加剤

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JP2000265385A JP6796599A JP6796599A JP2000265385A JP 2000265385 A JP2000265385 A JP 2000265385A JP 6796599 A JP6796599 A JP 6796599A JP 6796599 A JP6796599 A JP 6796599A JP 2000265385 A JP2000265385 A JP 2000265385A
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純太 江川
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 フローテーション処理工程での過剰な発泡を
抑え、かつ剥離インキの捕集力を向上させることによ
り、泡トラブルもなく高白色度で残インキの少ない再生
パルプを得る。 【解決手段】 式(I)で表される添加剤及び該添加剤
と式(II)で表される脱墨剤とを併有する古紙再生用脱墨
剤組成物。 R1 O−(AO)p −(EO)q−(AO)r−R2 (I) R3 O−(PO)m−(EO)n−(XO)k−R4 (II) (R1 ,R3 は炭素数12〜22のアルキル基又はアル
ケニル基、R2 は水素又は炭素数2〜24のアルキル基
又はアルケニル基、R4 は水素又は炭素数2〜24のア
シル基、EOはエチレンオキシド単位、AOはプロピレ
ンオキシドもしくはブチレンオキシド単位、POはプロ
ピレンオキシド単位、XOは炭素数が3以上のアルキレ
ンオキシド単位。(p+r)/q=3〜30かつq≦8
である。m=1〜8、n=10〜40、kは重合XOの
炭素数の合計が3〜120となる数。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、新聞、チラシ、雑
誌、複写OA古紙等の印刷古紙から再生パルプを得る際
に用いられる古紙再生処理用添加剤及び古紙再生用脱墨
剤組成物、特にフローテーション法での使用に適した古
紙再生処理用添加剤及び古紙再生用脱墨剤組成物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】印刷古紙を再生して再び製紙原料にする
ことは古くから行われている。しかしながら近年、資源
の有効利用や環境保護の立場から印刷古紙の再生は重要
性を増し、再生パルプの用途も拡大している。印刷古紙
を再利用する場合、通常パルパー等の離解機を用い苛性
ソーダ、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダ等のアルカリ剤、過
酸化水素、次亜塩素酸ソーダ等の漂白剤、EDTA、D
TPA等のキレート剤とともに、脱墨剤として、脂肪
酸、アルキルベンゼンスルホン酸塩、αーオレフィンス
ルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ジアルキ
ルスルホサクシネートなどの陰イオン界面活性剤、高級
アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸等のアルキレ
ンオキシド付加物、アルカノールアマイド等の非イオン
界面活性剤が単独または2種以上の組み合わせで使用さ
れてきた。
【0003】他方、原料古紙や脱墨装置は近年様々な事
情により変化している。原料古紙としては従来、新聞や
チラシが使用されてきたが、チラシの割合が増加した
り、大量に残余する雑誌が使用される傾向にある。脱墨
装置面では、離解処理においてパルプからインキを効率
良く剥離するために、高濃度パルパー、ニーダー、ディ
スパーザー等の処理装置の導入、また、フローテーショ
ン処理において、高気泡吹き込み量と適切な気泡径の調
整により剥離インキを効率よく除去するために、ファイ
ブインジェクター、OKフローテーター、エコセル等の
改良された装置がある。
【0004】しかし、原料古紙におけるチラシや雑誌の
増加、及びフローテーション処理装置の変化は過剰な発
泡を引き起こし、従来の脱墨剤では古紙再生ラインでの
泡トラブルの原因となったり、歩留まりが悪化して生産
能力の低下を引き起こすなど結果的に操業面で大きな問
題となってしまう。従って、高い泡切れ性を有する脱墨
剤による過剰な発泡の改善が要求されるが、高い泡切れ
性の脱墨剤は捕集力の低下を伴い、再生パルプの品質低
下を引き起こす。さらに、離解処理装置の変化は剥離さ
れたインキの粒径を微細化するため、従来の脱墨剤では
剥離したインキを捕集する能力が不十分であり、高白色
度で残インキの少ない高品質の再生パルプを得ることは
出来ない。
【0005】近年、高い泡切れ性を有する脱墨剤及びそ
の使用方法に関して、特許が出願されている。例えば、
結晶化抑制剤により非イオン界面活性剤に脂肪酸を配合
した古紙再生用脱墨剤(特開平8−120582号公
報)のように、高い泡切れ性を有しインキ捕集能力の高
い脂肪酸を配合する方法が開示されている。また、フロ
ーテーション処理温度よりも曇点の高い脱墨剤と低い脱
墨剤の併用による古紙再生用脱墨方法(特開平6−25
7081号公報)のようにインキ捕集能力の高い非イオ
ン界面活性剤と高い泡切れ性を有する非イオン界面活性
剤を混合する方法が開示されている。しかし、これらの
方法では泡切れ性がそれ程高くなく古紙再生ラインでの
泡トラブルを解決するには至らない上、泡の減少と共に
インキ捕集能力の低下も引き起こしてしまうため、高白
色度で残インキの少ない高品質の再生パルプが得られな
い。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、フローテー
ション処理工程での過剰な発泡を抑え、かつ剥離インキ
の捕集力を向上させることにより、泡トラブルもなく高
白色度で残インキの少ない再生パルプを得ることが出来
る古紙再生処理用添加剤及び古紙再生用脱墨剤組成物を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の古紙再
生用脱墨工程において、Daviesの基数を用いて算出した
HLBが特定の値である化合物又は60℃の水への溶解
度が1mg/g以下以下の化合物を用いると上記課題を効率
よく解決できるとの知見に基づいてなされたものであ
る。すなわち、本発明は、(a)Daviesの基数を用い下
記計算式(1)により算出したHLBが0以下の化合物
(a1)又はHLBが算出できない場合には60℃の水への
溶解度が1mg/g以下である化合物(a2)を含有することを
特徴とする古紙再生処理用添加剤を提供する。 HLB=7+Σ(親水基の基数)+Σ(親油基の基数)(1) 本発明はさらに、化合物(a)と、例えば脂肪酸、高級
アルコールやそのエチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド付加物等の脱墨剤(b)とを併用してなる古紙再
生用脱墨剤組成物を提供する。
【発明の実施の形態】
【0006】本発明の化合物(a)は、Daviesの基数を
用い計算式(1)により算出したHLBが0以下、好ま
しくは−1以下、より好ましくは−1〜−4の化合物(a
1)又は基数がなくHLBを算出できない場合には60℃
の水への溶解度が1mg/g以下、好ましくは0.01mg/gの化
合物(a2)である。式(1)及びDaviesの基数は、例えば
油脂科学便覧(日本油化学協会編)や界面活性剤ハンド
ブック(日本油脂株式会社編)に記載されており、化合
物の構造が分かれば該式に基づいて容易に計算して求め
ることができる。HLBが0以下の化合物としては、高
級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸、エステル
などのアルキレンオキシド付加物やポリオキシアルキレ
ングリコールがあげられる。このうち、高級アルコール
のアルキレンオキシド付加物が好ましい。一方、Davies
の基数がなくHLBを算出できない化合物の場合、60
℃の水への溶解度が1mg/g以下、好ましくは10μg/g
以下である疎水性の高い物質であれば同様の効果が得ら
れる。このような化合物の例としては、ジメチルシロキ
サン、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤とのコ
ンプレックスなどがあげられるが、このうちジメチルシ
ロキサンが好ましい。アニオン界面活性剤とカチオン界
面活性剤とのコンプレックスとしては、脂肪酸、アルキ
ルスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸などの金属
塩とアルキルアンモニウムクロライドなどとのコンプレ
ックスがあげられる。化合物(a1)についても、60℃に
おける溶解度が1mg/g以下であるのが好ましく、より好
ましくは、0.01mg/g以下である。本発明では、化合物(a
1)と化合物(a2)とを併用することができる。
【0007】化合物(a1)としては、下記一般式(I)で
表される化合物が好ましい。 R1 O−(AO)p −(EO)q−(AO)r−R2 (I) (式中、R1 は、炭素数12〜22のアルキル基又はア
ルケニル基、R2 は水素又は炭素数2〜24のアルキル
基又はアルケニル基、EOはエチレンオキシド単位、A
Oはプロピレンオキシドもしくはブチレンオキシド単位
を表す。AOとEOとの付加形態はブロック体、ランダ
ム体のどちらでもよく、p 、q、rは(p+r)/q=
3〜30かつq≦8である。)この化合物は、原料アル
コールにアルキレンオキシドを付加することによって製
造することが出来る。
【0008】一般式(I)において、R1 のアルコール
残基を形成する高級アルコールは、炭素数12〜22、
好ましくは16〜18の直鎖又は分岐鎖高級アルコール
である。このような高級アルコールとしては、例えばパ
ルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ノナデカ
アルコール、エライジルアルコール、ベヘニルアルコー
ル、オレイルアルコール、デシルアルコール、ウンデシ
ルアルコール、ドデカノール、トリデカノール、ミリス
チルアルコール;ヤシ油やパーム核油等の植物油脂由来
のアルコール;牛脂アルコール、魚油アルコール、豚脂
アルコール等の動物由来のアルコール及びこれらの硬化
物並びに石油精製により得られる合成アルコール(ドバ
ノール13、オキソコール1213、ダイヤドール1
1、ダイヤドール13、セカンダリーアルコール、テト
ラメチルノナノール−1も含まれる)等が挙げられる。
これらの原料アルコールは単独で使用しても混合して使
用してもよいが、混合して使用する場合、使用するアル
コール全重量を基準として、炭素数18のアルコールの
含有量が60%以上であるのが好ましい。R2 は水素又
は直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜24のアルキル基又はア
ルケニル基、好ましくは水素又は直鎖の炭素数2〜6の
アルキル基又はアルケニル基である。このうち、特に水
素が好ましい。
【0009】AOは、プロピレンオキシド又はブチレン
オキシド単位を表す。ただし、AOは、プロピレンオキ
シドを少なくとも1単位含有する。AOの化合物(I)
中における付加モル数p+rは1〜100、好ましくは
10〜80、特に好ましくは20〜50である。また、
pは0〜50であるのが好ましく、5〜20であるのが
特に好ましい。rは1〜80であるのが好ましく、10
〜30であるのが特に好ましい。一方、化合物(I)中
のエチレンオキシド単位は8以下、好ましくは6以下で
あるが、(p+r)/qが3〜30でなければならな
い。好ましくは(p+r)/qは8〜27、特に好まし
くは10〜20である。エチレンオキシドとプロピレン
オキシド及びブチレンオキシドとの混合付加形態は、ブ
ロック付加でもランダム付加でもよい。これらのうち、
pがゼロで、EOとAOがこの順序でブロック付加して
いる化合物、及びpが1以上で、AO−EO−AOがブ
ロック付加している化合物が好ましい。
【0010】化合物(I)は、原料アルコールに触媒量
のアルカリを添加しアルキレンオキシドを一般に行われ
ている条件下で処理することにより製造することができ
る。この製造において使用するアルカリとして、KO
H、NaOH、およびモノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールア
ミンなどを挙げることができる。化合物(a)が上記一
般式(I)で表される場合に、フローテーション工程に
おいて著しく高い泡切れ性を発現することができる。こ
のような一般式(I)で示される化合物は、他の脱墨剤
と併用することにより、さらに泡切れ性とインキ凝集性
が高くなり、少ない発泡で効率よくインキを捕集するこ
とができる。また、インキへの浸透力が極めて高いため
他の脱墨剤と併用することにより高いインキ剥離性が得
られる。
【0011】本発明の脱墨剤(b)は、高級アルコール
系、油脂系、脂肪酸系などの公知の脱墨剤を、単独で使
用しても混合して使用してもよい。特に、一般式(I)
で表される化合物(a1)と一般式(II)で示される脱墨剤
(b)を併用すると、より高品質の脱墨パルプが得られ
る。 R3 O−(PO)m−(EO)n−(XO)k−R4 (II) (式中、R3 は炭素数12〜22のアルキル基又はアル
ケニル基、R4 は水素又は炭素数2〜24のアシル基、
PO、EO、及びXOは、それぞれプロピレンオキシド
単位、エチレンオキシド単位、及び炭素数が3以上のア
ルキレンオキシド単位であり、m=1〜8、n=10〜
40、kは重合XOの炭素数の合計が3〜120となる
数である。PO、EO及びXOの付加形態はブロック
体、ランダム体のどちらでもよい。)
【0012】本発明の脱墨剤(b)が一般式(II)で表
されるとき、このエーテル化合物は、例えば炭素数12
〜22の高級アルコールにまずプロピレンオキシドを付
加させ、その末端水酸基にエチレンオキシドを付加さ
せ、さらに炭素数が3以上のアルキレンオキシドである
XOを付加させることにより製造することができる。次
いで所望により末端の水酸基に炭素数2〜24のカルボ
ン酸を反応させてエステル化してもよい。R3 のアルコ
ール残基を形成する高級アルコールは、炭素数12〜2
2、好ましくは16〜18の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基又はアルケニル基である。このような高級アルコール
としては、例えばパルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ノナデカアルコール、エライジルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールデシルア
ルコール、ウンデシルアルコール、ドデカノール、トリ
デカノール、ミリスチルアルコール;牛脂アルコール、
魚油アルコール、豚脂アルコール等の動物油脂由来のア
ルコール及びこれらの硬化物;ヤシ油やパーム核油等の
植物油脂由来のアルコール;並びに石油精製により得ら
れる合成アルコール(ドバノール13、オキソコール1
213、ダイヤドール11、ダイヤドール13、セカン
ダリーアルコール、テトラメチルノナノール−1も含ま
れる)等が挙げらる。これらの原料アルコールは単独で
使用しても混合して使用してもよいが、混合して使用す
る場合、使用する原料アルコールの全重量を基準とし
て、炭素数18のアルコールの含有量が60%以上であ
るのが好ましい。
【0013】R4 は水素又は炭素数2〜24、好ましく
は2〜12、特に好ましくは2〜6の直鎖又は分岐鎖の
アシル基である。特に好ましくは水素である。PO、E
O、及びXOは、それぞれプロピレンオキシド単位、エ
チレンオキシド単位及び炭素数が3以上のアルキレンオ
キシド単位である。XOとしてはプロピレンオキシド、
ブチレンオキシド、ブタジエンノオキシド、ヘキシレン
オキシド、スチレンオキシド、α−オレフィンオキシド
等の炭素数3〜6のアルキレンオキシドを挙げることが
できる。特にプロピレンオキシド、ブチレンオキシドが
好ましく、プロピレンオキシドが特に好ましい。又、P
O、EO及びXOの付加形態はブロック体、ランダム体
のどちらでもよい。XO残基単独又は重合により形成さ
れるポリオキシアルキレン基は、疎水性であり、XOと
して2種以上のアルキレンオキシドをブロック又はラン
ダム付加してもよい。m=1〜8(好ましくは2〜
6)、n=10〜40(好ましくは15〜35)、kは
重合XOの炭素数の合計が3〜120(好ましくは20
〜100、特に好ましくは40〜80)となる数であ
る。より好ましくは、PO−EO−XOがブロック付加
したものである。このような一般式(II)で示される化
合物は、インキ剥離力と適度な発泡性を有するものであ
る。本化合物は原料アルコールに触媒量のアルカリを添
加しアルキレンオキシドを一般に行われている条件下で
処理することにより製造することができる。
【0014】本発明の化合物(a)の添加量は、原料古
紙に対し0.001 〜1.0 重量%、好ましくは0.01〜1.0 重
量%、特に好ましくは0.1 〜0.5 重量%(以下、%と略
称する)である。この範囲内とすると、特に低泡性に優
れ、かつインキ捕集能力を低下させることがない。本発
明の化合物(a)と脱墨剤(b)を配合する場合、重量
比で0<(a)/(b)≦1とするのが好ましく、特に
好ましくは0<(a)/(b)≦0.25である。つまり、
この範囲であると、特に、化合物(a)の高インキ浸透
力と脱墨剤(b)の優れたインキ剥離力の相乗効果によ
り十分にインキを剥離し、化合物(a)のインキ凝集力
と脱墨剤(b)のインキ捕集力の相乗効果により剥離さ
れたインキを系外に除去し、再生パルプの品質を向上さ
せることができる。更に、脱墨剤(b)の配合により、
適度なフローテーション時の泡量を確保し、かつ、化合
物(a)の配合により高い泡切れ性が得られるため効率
のよいフローテーション処理を確保することができる。
【0015】本発明の化合物(a)及び脱墨剤(b)
は、両方を古紙離解工程、熟成工程もしくは両工程に分
割添加してもよい。また脱墨剤(b)を離解工程に、化
合物(a)をフローテーション工程に分割添加しても、
フローテーション処理時の化合物(a)及び(b)の混
合割合が重量比で0<(a)/(b)≦1、特に0<
(a)/(b)≦0.25であれば良好な効果を発揮する。
なお、化合物(a)及び脱墨剤(b)を併せた添加量
は、原料古紙に対し0.1 〜2.0 %とするのが好ましい。
この範囲にすると高白色度で残インキの低い高品質な再
生パルプを得ることができ、また、適度な泡立ちと安定
操業が可能となる。
【0016】なお、本発明の処理剤や脱墨剤組成物を用
いて脱墨処理を行う場合、離解工程にこれらの他に、必
要に応じて、水酸化ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム等のアルカリ剤、過酸化水素などの漂白剤
を併用することができる。また、処理工程におけるパル
プ濃度は4〜25%、温度は20〜70℃、かつpHは
7.5〜11.5、特に8.0〜11.5とすることが
好ましい。このパルプ濃度だと、離解時にパルプ繊維間
に適度の摩擦が生じ未離解のパルプが少なくなり、イン
キ残量が少なくなるとともに、高品質な再生パルプを得
ることができる。又、離解時のpHを上記範囲とする
と、パルプ繊維の膨潤度が大きくなり、未離解繊維が少
なくなるとともに、インキ残量が少なくなり、紙力の低
下も起こらず、高品質再生パルプを得ることができる。
【0017】本発明の古紙再生処理用添加剤や古紙再生
用脱墨剤組成物は、公知の脱墨剤、例えば脂肪酸と併用
した場合にも優れた効果を発揮する。なお、本発明の目
的を達成する範囲内において、必要に応じてアニオン界
面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
両性界面活性剤、高分子分散凝集剤、酵素を使用するこ
ともできる。また、熟成工程は離解工程と同じ薬品条件
で行うことができる。この際パルプ濃度を10〜30
%、温度を30〜80℃にして、1時間以上かけて熟成
を行うことが望ましい。これらの条件で行うと、十分な
熟成効果を得ることができ、紙力を低下を防止でき、高
品質再生パルプを得ることができる。剥離したインキ
は、パルプ濃度0.5〜1.5%、温度20〜50℃の
条件下で、フローテーションを行うことによりパルプス
ラリーから効率的に除去できる。さらに、本発明の脱墨
剤を用いる工程中に、希釈脱水、スクリーン、ディスパ
ーザー、ニーダー処理工程など通常脱墨処理に用いる工
程を設けても、再生パルプの品質や操業性には、何ら影
響を与えないし、上記離解、熟成工程以外に、インキを
剥離する工程、例えば、ニーダー、リファイナー、ディ
スパーザーなどに本発明の脱墨剤を添加してもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の古紙再生処理用添加剤または、
古紙再生用脱墨剤組成物は、新聞、雑誌などの印刷古紙
のパルプ繊維に付着しているインキの剥離力や捕集力に
優れるので、この脱墨剤を使用すると、高白色度で残イ
ンキの少ない高品質な再生パルプを得ることができ、さ
らに脱墨工程、特にフローテーションにおいて過剰な泡
発生を防止して、泡トラブルのない安定した操業を行う
ことができる。次に実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0019】
【実施例】[実施例1〜6及び比較例1〜5]原料の印
刷古紙(オフセット印刷古紙/チラシ=7/3)を3×
3cmに切断後、パルプ離解機に入れ、原料古紙重量に
対し、苛性ソーダ1.5%、3号ケイ酸ソーダ3.0
%、過酸化水素(有効成分)1.5%及び表1〜4の化
合物(a)および脱墨剤(b)から表5に示す割合で混
合して脱墨剤組成物を調製し、原料古紙に対し、該脱墨
剤組成物を0.3%添加した。続いてパルプ濃度15%
となるように温水を加え、50℃で15分間離解処理を
行った。得られたパルプスラリーを20%に濃縮した
後、50℃で180分ソーキングし、その後温水を加え
てパルプ濃度1%に希釈し、40℃で5分間フローテー
ション処理を行った。このパルプスラリーを0.3%に
希釈し80メッシュのふるいで自重脱水した。抄紙はタ
ッピシートマシーンにより行った。なお、離解時のpH
は10.5、フローテーション時のpHは9.0であっ
た。得られたシートの白色度を測色色差計で測定し、残
インキ面積率を画像解析装置で測定した。結果を表5に
示す。表中、泡切れはフローテーション時1分後のフロ
ス(泡)をかき取り、500mlメスシリンダーにとり
泡高が初期の半分になるまでの時間で評価した。フロー
テーション時の操業性(泡)は、次の基準で評価した。 A:操業性良好 B:泡やや多いが操業性問題なし C:泡やや少ないが操業性問題なし D:泡が多すぎて操業困難 E:泡が少なすぎて操業困難
【0020】以下の表1に化合物(a)を示す。尚、以
下の表1〜5において、炭素鎖は特に示さない限り直鎖
であり、又、HLBの値はDaviesの式(1)により求め
た値である。
【表1】 表−1 化合物(a) No. 構造式または名称 HLB 溶解度 (mg/g,60℃) a-1 C17H35OEO2PO22CH2COOH(フ゛ロック) -0.79 − a-2 C17H35OEO3PO20CH2COOH(ランタ゛ム) -0.16 − a-3 C17H35OEO1PO10CH2COOC3H7(フ゛ロック) -0.45 − a-4 HOPO34EO2PO34H -0.64 − a-5 ジメチルシロキサン(1000cSt) − 0.001以下
【0021】以下の表2に、式(I)で表される化合物
(a)を示す。
【表2】 表−2 化合物(a) R1 O(AO)p(EO)q(AO)rR2 No. 炭素鎖長及び含量% 種類及び付加モル数 (p+r)/q HLB R1 R2 p, q, r a-6 C18=100 H EO3PO24 (フ゛ロック) 8 -2.26 a-7 C18=100 H PO6EO3PO24 (ランタ゛ム) 10 -3.16 a-8 C18=100 H PO12EO3PO24(フ゛ロック) 12 -4.06 a-9 C18(F0)/(F1)=50/50 H EO1PO14 (フ゛ロック) 14 -1.42 a-10 C18(F0)/(F1)=50/50 H EO2PO18 (フ゛ロック) 9 -1.69 a-11 C12=100 H EO2PO28 (フ゛ロック) 14 -0.34 a-12 C14=100 H EO3PO30 (ランタ゛ム) 10 -1.26 a-13 C16=100 H PO2EO2PO16 (フ゛ロック) 9 -0.74 a-14 C12=100 H PO12EO2PO20(フ゛ロック) 16 -0.94 a-15 C12=100 C6 EO2PO6 (フ゛ロック) 3 -0.49 *)EOはエチレンオキシド、POはプロピレンオキシドを表す。 F0は二重結合なし、F1は二重結合1個を表す。 以下の表3に脱墨剤(b)を示す。
【0022】
【表3】 表−3 (b)成分 No. 構造 付加形態 b-1 C17H35COOH − b-2 C17H35OEO3PO6CH2COOH フ゛ロック 体 b-3 C18H37OEO16H − b-4 C18H37OEO18PO24H ランタ゛ム 体 b-5 C17H37(F1)COOH − *)F1は二重結合1個を表す。
【0023】以下の表4に、式(II)で表される脱墨剤
(b)を示す。
【表4】 表−4 (b)成分 R3O-(PO)m-(EO)n-(XO)k-R4 ──────────────────────────────────── R3鎖長と m/n (XO)k-R4 k XO R4 付加形態 No. 含有量% の総炭素数 ──────────────────────────────────── b-6 C18=100 4/30 75 25 PO H フ゛ロック b-7 C18=100 2/20 63 15 BO C3 フ゛ロック b-8 C18=100 1/25 60 20 PO H ランタ゛ム b-9 C12=100 6/20 62 15 BO C2 ランタ゛ム b-10 C16=100 4/30 120 30 BO H フ゛ロック ──────────────────────────────────── *) POはプロピレンオキシド、BOはブチレンオキシドを示す。
【0024】
【表5】 表−5 評価結果 実施例No. a/b 重量比 白色度 残インキ 面積率(%) 泡切れ(秒) 操業性 1 a-8/b-6= 5/95 60.6 0.568 20 A 2 a-7/b-3=10/90 58.1 0.955 18 A 3 a-6/b-2=10/90 58.2 0.906 19 A 4 a-15/b-8=20/80 59.0 0.804 18 A 5 a-3/b-1=10/90 56.9 1.113 10 C 6 a-10/b-7= 5/95 58.9 0.713 24 A 7 a-9/b-9=10/90 58.8 0.846 25 A 8 a-12/b-6=10/90 59.8 0.642 19 A 9 a-4/b-10=10/90 58.2 0.912 26 A 10 a-1/b-2=15/85 57.3 1.001 44 B 11 a-14/b-7=15/85 59.4 0.713 28 A 12 a-13/b-4=10/90 58.2 0.913 20 A 13 a-11/b-7=10/90 58.9 0.748 24 A 14 a-8/b-5/b-6= 5/10/85 60.9 0.548 19 A 15 a-2/b-4= 5/95 57.0 1.099 40 B 16 a-5/b-5=15/85 56.8 1.213 9 C 比較例No.1 a-7 52.6 2.995 3 E 比較例No.2 b-3 54.9 1.878 117 D 比較例No.3 b-8 56.1 1.566 86 D
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 足立 幸広 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AA03 AC08 AC23 AC24 BA12 DA12 DB03 EA15 EA21 EE04 FA19 4L055 AE05 AE09 BA37 EA20 EA29 EA32 FA05 FA07 FA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)Daviesの基数を用い下記計算式
    (1)により算出したHLBが0以下の化合物(a1)又は
    HLBが算出できない場合には60℃の水への溶解度が
    1mg/g以下である化合物(a2)を含有することを特徴とす
    る古紙再生処理用添加剤。 HLB=7+Σ(親水基の基数)+Σ(親油基の基数)(1)
  2. 【請求項2】 化合物(a1)が下記一般式(I)で表され
    る請求項1記載の古紙再生処理用添加剤。 R1 O−(AO)p −(EO)q−(AO)r−R2 (I) (式中、R1 は、炭素数12〜22のアルキル基又はア
    ルケニル基、R2 は水素又は炭素数2〜24のアルキル
    基又はアルケニル基、EOはエチレンオキシド単位、A
    Oはプロピレンオキシドもしくはブチレンオキシド単位
    を表す。AOとEOとの付加形態はブロック体、ランダ
    ム体のどちらでもよく、p 、q、rは(p+r)/q=
    3〜30かつq≦8である。)
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物(a)と脱
    墨剤(b)を併用する古紙再生用脱墨剤組成物。
  4. 【請求項4】 脱墨剤(b)が下記一般式(II)で表さ
    れる請求項3記載の古紙再生用脱墨剤組成物。 R3 O−(PO)m−(EO)n−(XO)k−R4 (II) (式中、R3 は炭素数12〜22のアルキル基又はアル
    ケニル基、R4 は水素又は炭素数2〜24のアシル基、
    PO、EO、及びXOは、それぞれプロピレンオキシド
    単位、エチレンオキシド単位、及び炭素数が3以上のア
    ルキレンオキシド単位であり、m=1〜8、n=10〜
    40、kは重合XOの炭素数の合計が3〜120となる
    数である。PO、EO及びXOの付加形態はブロック
    体、ランダム体のどちらでもよい。)
  5. 【請求項5】 化合物(a)と脱墨剤(b)の重量比が
    0<(a)/(b)≦1である請求項3または4記載の
    古紙再生用脱墨剤組成物。
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