JPH0997953A - 大電流用プリント基板 - Google Patents

大電流用プリント基板

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JPH0997953A
JPH0997953A JP25400895A JP25400895A JPH0997953A JP H0997953 A JPH0997953 A JP H0997953A JP 25400895 A JP25400895 A JP 25400895A JP 25400895 A JP25400895 A JP 25400895A JP H0997953 A JPH0997953 A JP H0997953A
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JP
Japan
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circuit board
conductor pattern
printed circuit
holes
current
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Application number
JP25400895A
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English (en)
Inventor
Takehiro Kobayashi
壮寛 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH0997953A publication Critical patent/JPH0997953A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0263High current adaptations, e.g. printed high current conductors or using auxiliary non-printed means; Fine and coarse circuit patterns on one circuit board

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  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】大電流用プリント基板の亀裂部分への電流の集
中をなくしプリント基板が搭載された電気製品の制御装
置の信頼性を向上させる。 【解決手段】絶縁材から成る絶縁基板2の表裏面A,B
に同一の導体パターン3,3を形成し、表裏面A,Bの
各導体パターン3,3を導通させるスルーホール4,4
を設けた大電流用プリント基板1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気絶縁基板の表
面等に電気設計に基づく導体パターンを導電性材料で形
成し固着せしめたプリント基板(プリント配線板)に係
わり、特に、導体パターンに大電流を流す際に用いられ
る大電流用プリント基板に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機や洗濯機等の電気製品の制御
装置内では、IC、トランジスタ等の電子デバイスや抵
抗器、コンデンサ等の電子部品は、近年ではプリント基
板に実装されているのが一般的である。
【0003】プリント基板の一例を図13に示す。プリ
ント基板50は、図13に示すように、電気絶縁基板5
1の表面等に電気設計に基づく導体パターン52を例え
ば銅箔等の導電性材料で形成し固着せしめたものであ
る。つまり、電気絶縁基板の表面等にエッチング工程に
より形成された導体パターンが回路パターンを形成して
いる。
【0004】プリント基板は受動部品であり、それ単体
では何の働きもできない。電子部品や電子デバイス等を
プリント基板の所定位置に実装し、それらの部品のリー
ド線または端子類を同プリント基板の表面に形成した導
電パターンの一部であるランドにはんだ付けで接続す
る。そして、電子部品や電子デバイス等が実装されたプ
リント基板(プリント回路板)に電源を接続して、はじ
めて所望の電気的機能を有する電子回路が構成される。
【0005】ところで、上述したプリント基板では、エ
ッチング工程により作成された導体パターンが所望のパ
ターンとなっているか否かを確認するため、ランド間で
導通確認テストを行なっている。この導通確認テストで
は、例えばあるランドとあるランドとの間での電気信号
の導通を確認することにより、両ランド間におけるエッ
チング処理されていない箇所(未エッチング)やオーバ
ーエッチング(導体パターンの断線)箇所の有無を検出
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記導通確認テストで
は、ランド間の電気信号の導通を確認して未エッチング
やオーバーエッチングの有無を検出しているため、図1
4に示すように、パターンの一部に亀裂を有するプリン
ト基板は、パターンが完全に断線してはいないため導通
してしまう。
【0007】このような亀裂はプリント基板への追加加
工でも生じる可能性がある。
【0008】したがって、パターンに亀裂のあるプリン
ト基板の亀裂により導通するパターンの幅が狭くなった
狭間が発熱しやすい。
【0009】特に、1A以上の大電流が導体パターンに
流れるような電気製品に用いられる大電流用プリント基
板では、上記狭間部分へ大電流が集中するため発熱量が
多くなり、他の制御素子への影響を考えるとプリント基
板としては好ましくない。
【0010】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
ので、その目的は大電流用プリント基板の導体パターン
に亀裂が生じていた場合でも、亀裂によるパターンの狭
間部分への電流の集中をなくし、同プリント基板が搭載
された電気製品の制御装置の信頼性を向上させることに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載した発明の大電流用プリント基板では、
絶縁材から成る絶縁基板の少なくとも表裏面に同一の導
体パターンを形成し、前記表裏面の各導体パターンを導
通させる少なくとも1個のスルーホールを設けているた
め、このプリント基板には、前記スルーホールの働きに
より表面及び裏面に同一の電流が分流して流れる。した
がって、仮に表面の導体パターンに亀裂が生じていて
も、亀裂によるパターンの狭間部分への電流集中を抑制
できる。
【0012】特に、請求項2に記載した発明の大電流用
プリント基板では、前記スルーホールは複数個であり、
その複数個のスルーホールは所定の方向に沿って均一の
間隔毎に設けられているため、例えば隣接するスルーホ
ール間の表面の導体パターンが分裂していた場合でも、
電流はその分裂が生じた導体パターンを迂回してその導
体パターンと対向する裏面の導体パターンを介して流れ
るため、分裂部分の導体パターンからの発熱が回避され
る。
【0013】また特に、請求項3に記載した発明では、
前記複数のスルーホールの内、少なくとも隣接する2個
のスルーホールに当該2個のスルーホールに挿入される
部品等のリード線を導通させるジャンパ線を挿入せしめ
ているため、ある部品のリード線を通った電流は、導体
パターンではなくジャンパ線を介して他の部品のリード
線へ流れるようになっている。このため、導体パターン
部分にある亀裂が生じていても、ほとんどの電流はジャ
ンパ線を通して流れ、導体パターンは放熱機能として作
用し、パターンには電流が少ししか流れないため、亀裂
による狭間部分に電流が集中することがない。
【0014】さらに、請求項4に記載した発明では、前
記ジャンパ線を前記プリント基板の裏面側から挿入する
とともに、前記裏面側の導体パターン上に当該ジャンパ
線の半田付け用及び前記ジャンパ線の挿入試験用のラン
ドを設けているため、導体パターンの亀裂によるプリン
ト基板の発熱を防止するために設けられたジャンパ線の
挿入確認を、例えばテスタの両端子をチェックランドに
接続して導通試験を行なうこと等容易な操作により行な
うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。
【0016】(第1実施形態)図1は、本実施形態にお
けるプリント基板の一部を示す斜視図であり、図2は、
図1におけるII−II矢視断面図である。また、図3は、
図1において後述するスルーホールに導電線を挿入し、
半田で固着した場合のII−II矢視断面図である。
【0017】図1〜図3において、プリント基板1は、
絶縁材から成る絶縁基板2を備え、その絶縁基板2の両
表面には例えば銅箔等の導電性材料で導体パターン3,
3が印刷形成されている。この両表面に形成された導体
パターン3,3は、例えばCAD等の電気設計により両
面とも同一の回路パターンとなるように設計されてい
る。
【0018】本実施形態では、プリント基板1を一方の
表面側に電子デバイスや電子部品を実装する片面実装基
板として用いることとすると、一方の導体パターン(回
路パターン)3が電子デバイスや電子部品が実装される
表面(実装面)Aに形成され(図1中実線で示す)、ま
た、他方の導体パターン(回路パターン)3が実装面と
対向する面であり電子デバイスや電子部品等を半田付け
する裏面B(半田面)に形成されている(図1中破線で
示す)。
【0019】プリント基板1の実装面の導体パターン3
から絶縁基板2を介して同プリント基板1の半田面の導
体パターン3に渡って、例えば内壁に銅箔メッキが施さ
れた部品穴(スルーホール)4が所要数(本実施形態で
は2個)設けられている。このスルーホール4は、上記
部品穴としての機能と共に、プリント基板1両表面の導
体パターン3,3を導通させる機能を有している。
【0020】さらに、プリント基板1の2個のスルーホ
ール4,4には、図3に示すように、通電用の導電線
(リード線)5の一端部の導線線露出部5aがそれぞれ
挿入されている。導電線5の導電露出部5aは、スルー
ホール内及び半田面において半田6により固着されてい
る。
【0021】次に本実施形態の作用を述べる。
【0022】図3において、導電線5,5を介してプリ
ント基板1へ例えば1Aの大きな電流を流した場合、そ
の電流は、実装面Aの導体パターン3に流れるだけでは
なく、スルーホール4を介して半田面Bの導体パターン
3にも流れる。したがって、例えば実装面Aの導体パタ
ーン3に上述した亀裂が生じていた場合でも、当該実装
面の導体パターン3に流れる電流は、従来のような片面
の導体パターンに電流を流すものに比べて約1/2とな
るため、その亀裂による狭間部分へ集中する電流の量も
約1/2となる。この結果、狭間部分から起こる発熱が
抑制され、発熱による他の制御素子への悪影響をなくす
ことができる。
【0023】(第2実施形態)図4は、本実施形態にお
けるプリント基板の平面図であり、図5は、図4におい
て後述するスルーホールに導電線を挿入し、半田で固着
した場合のV−V矢視断面図である。図4及び図5にお
いても、第1実施形態と同様に、プリント基板10は、
絶縁基板12を備え、その絶縁基板12の両表面(実装
面A、半田面B)には例えば銅箔等の導電性材料で同一
の導体パターン13,13が形成されている。
【0024】第1実施形態と同様に、プリント基板10
の実装面の導体パターン13から絶縁基板12を介して
同プリント基板10の半田面Bの導体パターン13に渡
って、例えば内壁に銅箔メッキが施された部品穴(スル
ーホール)14が所要数(本実施形態では2個)設けら
れている。さらに、本実施形態では、プリント基板10
の2個の部品穴(スルーホール)14,14の間に、プ
リント基板10表裏面導通用としての複数のスルーホー
ル15…15がパターンに沿って均一の間隔毎に1列に
並んで設けられている。
【0025】さらに、プリント基板10の2個のスルー
ホール14,14には、図5に示すように、通電用の導
電線16の一端部の導線線露出部16aがそれぞれ挿入
されている。導電線16の導電露出部16aは、スルー
ホール内及び半田面において半田17により固着されて
いる。
【0026】次に本実施形態の作用を述べる。
【0027】図5において、スルーホール15…15に
おけるある隣接するスルーホール15aとスルーホール
15bとの間の導体パターン13aに、例えば亀裂が生
じていたと仮定する(図6参照)。この状態で導電線1
6,16を介してプリント基板10へ例えば1Aの大電
流を流した場合、その電流は分流する。すなわち、分流
した一方の電流I1 は、実装面Aの導体パターン13に
流れ、他方の電流I2は、スルーホール14及び各スル
ーホール15…15を介して半田面Bへ流れる。一方、
図6に示すように、隣接するスルーホール15a〜スル
ーホール15b間では、電流I1 は、亀裂のある実装面
A側の導体パターン13aの亀裂による狭間部分へは多
く流れず、その狭間部分に対向する半田面B側の導体パ
ターン13b部分に分流して流れる。
【0028】つまり、本実施形態では、プリント基板1
0の両表面導通用のスルーホール15…15を設けたた
め、隣接するスルーホール15a,15b間の実装面側
の導体パターン13aに亀裂が生じていた場合でも、電
流はその亀裂が生じた導体パターン13aだけでなくそ
の導体パターン13aと対向する導体パターン13bに
分流して流れるため、狭間部分での電流集中がなく、当
該狭間部分からの発熱が回避される。
【0029】なお、上記作用の説明中において、導体パ
ターン13aに亀裂が生じている例を説明したが、本実
施形態は、亀裂ではなく、導体パターン13aに分裂が
生じていた場合でも、スルーホール15a及びスルーホ
ール15bの作用により、電流は導体パターン13aの
分裂部分には流れないが、分裂部分以外の所では、実装
面A側の導体パターン13a及び半田面B側の導体パタ
ーン13bに分流するため、パターン分裂による制御装
置の故障を回避できる。
【0030】なお、図6に示すように、亀裂部分以外の
導体パターン13ではスルーホール15…15の作用に
より電流は実装面Aと半田面Bとに1/2ずつ流れる
が、導体パターン13b部分には、1Aの電流が直接流
れてしまうため、その部分は他の部分と比べて温度上昇
する。しかしながら、その温度上昇する部分は、隣接す
るスルーホール間の導体パターンの面積であるため、導
体パターン全体の面積における割合は小さく、しかもス
ルーホール15…15を設ける間隔を小さくすれば、そ
れに比例してその面積も減少していくため、発熱は少な
い。
【0031】また、本実施形態では、複数のスルーホー
ル15…15は均一の間隔毎にパターンに沿って1列に
並んで設けられているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば図7に示すように、複数個(図7で
は2個)のスルーホールがパターンに沿って均一の間隔
毎に並んで設けられていてもよい。さらに、複数のスル
ーホールは、異なる間隔でランダム配列されていてもよ
い。
【0032】(第3実施形態)図8は、本実施形態にお
けるプリント基板の平面図であり、図9は、図8におい
て後述するスルーホールに導電線を挿入して半田で固着
した場合の正面図(その一部は図7におけるIX−IX矢視
断面)である。
【0033】図8及び図9においても、第1及び第2実
施形態と同様に、プリント基板20は、絶縁基板22を
備え、その絶縁基板22の両表面(実装面A、半田面
B)には例えば銅箔等の導電性材料で同一の導体パター
ン23,23が形成されている。
【0034】プリント基板20の実装面Aの導体パター
ン23から絶縁基板22を介して同プリント基板20の
半田面Bの導体パターン23に渡って、例えば内壁に銅
箔メッキが施された複数(本実施形態では3個)の部品
穴(スルーホール)24a〜24cが均一の間隔毎に基
板の一側方向に沿って1列に並んで設けられている。こ
れら3個のスルーホール24a〜24cの内、両端のス
ルーホール24a,24cには、通電用の導電線25の
一端部の導電線露出部25aが実装面A側から挿入され
ている。さらに、本実施形態では、両端の間隔がスルー
ホール24a〜24b,スルーホール24b〜24cの
間隔に適合する略逆U字型のジャンパ線(ジャンパリー
ド線)27a,27bが用意される。そして、一方のジ
ャンパ線27aの平行に沿って伸びる部分(以下、脚部
という)は、スルーホール24a及びスルーホール24
bに実装面側から挿入されている。同様に、他方のジャ
ンパ線27bの脚部は、スルーホール24b及びスルー
ホール24cに実装面側から挿入されている。
【0035】そして、導電線露出部25a及びジャンパ
線27a,27bの脚部はそれぞれスルーホール24a
〜24c内において半田28により固着されている。な
お、ジャンパ線27a,27bの脚部の半田面側へ突き
出した各先端部は、スルーホール24a〜24cに挿入
後にそれぞれ内方に向かって略直角に曲げられる。そし
て、この略直角に曲げられた先端部は、半田面側の導体
パターン23に半田28で固着されている。また、ジャ
ンパ線27a,27bの渡り部分27cは、導体パター
ン23と当接させるか、半田28により半田固定されて
いる。
【0036】次に本実施形態の作用を述べる。
【0037】図8において導電線25を介してプリント
基板20へ例えば1Aの大きな電流を流した場合、その
電流は、導電線25(導電線露出部25a)→半田28
→ジャンパ線27a→半田28→ジャンパ線27b→半
田28→導電線25(導電線露出部25a)のように流
れる。この場合、導体パターン23は、放熱板の働きを
する。
【0038】つまり、本実施形態によれば、電流は、導
体パターンではなくジャンパ線を介して流れるようにな
っているため、導体パターン部分にどんな亀裂が生じて
いても、亀裂によるパターンの狭間部分への電流集中,
その電流集中に伴う狭間部分からの発熱等が起こる心配
が全くなくなる。その結果、本実施形態に係わるプリン
ト基板を搭載した制御装置の信頼性が向上する。
【0039】なお、本実施形態においては、導電線が挿
入されたスルーホール間の導通においてジャンパ線を用
いたが本発明はこれに限定されるものではない。すなわ
ち、本実施形態によれば、隣接する2個のスルーホール
に挿入されるジャンパ線により、その2個のスルーホー
ルそれぞれに挿入されるリード線(実装部品等)を導通
させることができるため、所望の実装(挿入)部品間に
おける導通にも用いることができる。
【0040】(第4実施形態)図10は、本実施形態に
おけるプリント基板の下面図(半田面側からプリント基
板を見た際の図)であり、図11は、図10において後
述するスルーホールに導電線を挿入して半田で固着した
場合の正面図である。また、図12は、本実施形態にお
けるジャンパ線(後述するジャンパ線31a)とプリン
ト基板との半田付けによる接合状態を示す拡大正面図
(一部は図10における XII−XII 矢視断面)である。
【0041】本実施形態で示すプリント基板30は、第
3実施形態の変形であるため、第3実施形態と略同様の
構成要素は同一の符号を付してその説明は省略する。
【0042】本実施形態の特徴は、ジャンパ線の両脚部
の間の導体パターンにジャンパ線の両脚部間の寸法より
幅が小さく、ジャンパ線を跨ぐように形成される凹部C
を設ける点、その凹部C内にジャンパ線の挿入をチェッ
クするためジャンパ線を跨いで形成されるチェック用の
パターンDを設ける点、さらに、ジャンパ線31a,3
1bを半田面側から挿入している点である。すなわち、
一方のジャンパ線31aの脚部は、スルーホール24a
及びスルーホール24bに半田面B側から挿入されてい
る。同様に、他方のジャンパ線31bの脚部は、スルー
ホール24b及びスルーホール24cに半田面B側から
挿入されている。そして、ジャンパ線31a,31bの
脚部の実装面側へ突き出した各先端部は、スルーホール
24a〜24cに挿入後にそれぞれ内方に向かって略直
角に曲げられる。そして、この略直角に曲げられた先端
部は、実装面側の導体パターン23に半田28で固着さ
れている。
【0043】一方、半田面B側のジャンパ線31a,3
1bは、半田面Bに形成されたチェック用パターンDと
ジャンパ線の一方の脚部が挿入された側の導体パターン
23上に設けられたランド32を介して半田28により
固着されている。
【0044】そして、ランド32には、ジャンパ線31
a,31b挿入確認用のチェックランド33…33が設
けられている。すなわち、このチェックランド33…3
3は、半田面Bに形成された導体パターン23上にラン
ド32から延長して設けられている。なお、チェックラ
ンド33…33は、1個のジャンパ線毎に少なくとも2
個必要であり、本実施形態では図10に示すように円形
である。
【0045】次に本実施形態の作用を述べる。
【0046】本実施形態は、ジャンパ線が正確に挿入さ
れているか否かを容易にチェックすることが可能であ
る。すなわち、導体パターンの材料は銅箔であり、ジャ
ンパ線の材料も銅であるため、ジャンパ線を挿入しても
回路的にはジャンパ線を挿入していない状態と比べて変
化していない(電気的には同一のものとして扱われるた
め)。したがって、現在の部品挿入チェック機(抵抗測
定により正確に挿入されているか否かを検出)では、検
出できない。
【0047】そこで、本実施形態では、ジャンパ線31
a,31bを半田面側からプリント基板30へ挿入して
半田付けで固着した後に、ジャンパ線31a,31b挿
入確認用に複数のチェックランド33を通常のジャンパ
線固着用のランド32から延ばして設けた。そして、そ
のチェックランド33にテスタ34の両端子を接続して
導通確認テストを行ない、その導通テストの結果により
ジャンパ線31a,31bの挿入確認を行なうようにし
た。
【0048】すなわち、本実施形態によれば、導体パタ
ーンの欠陥に基づくプリント基板の発熱を防止するため
に設けられたジャンパ線の挿入確認を、チェックランド
にテスタの端子を接続して導通チェックを行なうという
容易な作業で行なうことができる。なお、本実施形態に
おける導電線25を介して電流を流した場合の作用は、
第3実施形態と略同様である。
【0049】なお、第1〜第4実施形態におけるプリン
ト基板を片面実装基板として説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、例えば、両面実装基板であ
っても、多層実装基板であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載した
発明によれば、プリント基板の表裏面に同一のパターン
を形成し、その表裏面の各導体パターンを導通させる1
個(あるいは複数個)のスルーホールを設けたため、表
面の導体パターン及び裏面の導体パターンには同一の電
流が分流して流れる。したがって、もし表面の導体パタ
ーンに亀裂が生じていた場合でも、表面の導体パターン
に流れる電流は、従来の片面だけの導体パターンの場合
と比べて約1/2となっているため、その亀裂によるパ
ターンの狭間部分へ集中する電流の量も約1/2とな
る。この結果、上記狭間部分が発生したとしても、その
部分での発熱を抑制できるため、製品寿命の増大や製品
の信頼性向上に寄与する。
【0051】また、請求項2に記載した発明によれば、
表裏面の同一の導体パターンを導通させる複数個のスル
ーホールを所定の方向に沿って均一の間隔毎に設けたた
め、例えば、表面の導体パターン隣接するスルーホール
間の箇所に亀裂が生じていた場合でも、その隣接するス
ルーホール及びスルーホールの作用により、電流は表面
の導体パターン及び裏面の導体パターンに分流するた
め、その亀裂によるパターンの狭間部分へ集中する電流
の量も約1/2となり、その狭間部分から起こる発熱作
用が緩和される。この結果、製品寿命の増大や製品の信
頼性向上に寄与する。
【0052】さらに、請求項3及び4に記載した発明に
よれば、複数のスルーホールの内、少なくとも隣接する
2個のスルーホールに当該2個のスルーホールに挿入さ
れる部品等のリード線を導通させるジャンパ線を挿入せ
しめているため、隣接するスルーホールにおける異なる
部品のリード線間の電流は、導体パターンではなくジャ
ンパ線を介して流れるため、仮に隣接するスルーホール
間の導体パターン部分に亀裂が生じていても、その亀裂
部分を含む導体パターンには電流がほとんど流れないた
め、亀裂によるパターンの狭間部分に電流が集中して発
熱することがなくなる。したがって、発熱作用によるプ
リント基板に載置される他の制御素子への悪影響が少な
く、製品寿命の増大や製品の信頼性向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるプリント基板の
構成の一部を示す斜視図。
【図2】図1におけるII−II矢視断面図。
【図3】図1においてスルーホールに導電線が挿入され
半田で固着された状態でのII−II矢視断面図。
【図4】本発明の第2実施形態に係わるプリント基板の
構成の一部を示す平面図。
【図5】図4においてスルーホールに導電線が挿入され
半田で固着された状態でのV−V矢視断面図。
【図6】図5においてプリント基板の導体パターンに断
線欠陥が生じていた場合を示す断面図。
【図7】第2実施形態に係わるプリント基板の変形例の
構成の一部を示す平面図。
【図8】本発明に係わる第3実施形態のプリント基板の
構成の一部を示す平面図である。
【図9】第3実施形態に係わるプリント基板において、
スルーホールに導電線が挿入して半田で固着された状態
での正面図(一部は図7におけるIX−IX矢視断面)。
【図10】本発明に係わる第4実施形態のプリント基板
の構成の一部を示す下面図。
【図11】第4実施形態に係わるプリント基板におい
て、スルーホールに導電線が挿入して半田で固着された
状態での正面図。
【図12】第4実施形態におけるジャンパ線とプリント
基板との半田付けによる接合状態を示す拡大正面図(一
部は図10における XII−XII 矢視断面)。
【図13】従来のプリント基板の概略構成を示す正面
図。
【図14】図14における一点鎖線部の拡大図。
【符号の説明】
1 プリント基板 2 絶縁基板 3,3 導体パターン 4,4 スルーホール 5 導電線 5a 導電線露出部 6 半田 10 プリント基板 12 絶縁基板 13 導体パターン 14 スルーホール 15…15 スルーホール 16 導電線 16a 導電線露出部 17 半田 20 プリント基板 22 絶縁基板 23 導体パターン 24a〜24c スルーホール 25 導電線 25a 導電線露出部 27a,27b ジャンパ線 28 半田 30 プリント基板 32 ランド 33 チェックランド 34 テスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材から成る絶縁基板の少なくとも表
    裏面に同一の導体パターンを形成し、前記表裏面の各導
    体パターンを導通させる少なくとも1個のスルーホール
    を設けたことを特徴とする大電流用プリント基板。
  2. 【請求項2】 前記スルーホールは複数個であり、その
    複数個のスルーホールは所定の方向に沿って均一の間隔
    毎に設けられた請求項1記載の大電流用プリント基板。
  3. 【請求項3】 前記複数のスルーホールの内、少なくと
    も隣接する2個のスルーホールに当該2個のスルーホー
    ルに挿入される部品等のリード線を導通させるジャンパ
    線を挿入せしめた請求項2記載の大電流用プリント基
    板。
  4. 【請求項4】 前記ジャンパ線を前記プリント基板の裏
    面側から挿入するとともに、前記裏面側の導体パターン
    上に当該ジャンパ線の半田付け用及び前記ジャンパ線の
    挿入試験用のランドを設けた請求項3記載の大電流用プ
    リント基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010003100A (ko) * 1999-06-21 2001-01-15 장병우 대전류용 인쇄회로 기판의 구조
JP2010062530A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Canon Inc プリント配線板およびプリント回路板

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KR20010003100A (ko) * 1999-06-21 2001-01-15 장병우 대전류용 인쇄회로 기판의 구조
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